JP6287220B2 - 複合粉末 - Google Patents
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Description
また、この発明の他の目的は、このような複合粉末を用いることにより、焼結抑制効果を有する導電性ペーストを提供するとともに、電極切れの発生していない積層セラミック電子部品を提供することである。
無機化合物が金属粉末の周囲に配置されることにより、この複合粉末を用いた導電性ペーストを用いた電極パターンの焼結過程において、過度の粒成長が抑制され、電極接続性が向上する。ここで、金属粉末の表面に凹凸があり、その凸部が水酸化物または酸化物である金属粉末と無機化合物とを混合することによって、金属粉末の周囲に無機化合物が均一に固着する。また、無機化合物として2成分以上を添加した場合、これらが金属粉末表面で反応し、コート層を形成することで焼結抑制効果が高くなる場合がある。
表面の凸部のアスペクト比が0.20以上である金属粉末を無機化合物と混合することで、金属粉末の表面に無機化合物が均一に付着し、この複合粉末を用いた導電性ペーストを用いることにより、電極接続性が向上する。
金属粉末の凝集や凝結を抑制するためにJET粉砕が行われる場合、金属粉末表面の凸部のアスペクト比が0.20以上であることにより、金属粉末の表面に無機化合物を均一に付着させることができる。
このような無機化合物が金属粉末の表面に付着することにより、導電性ペーストを用いた電極パターンの焼結過程において、過度の粒成長が抑制され、良好な電極連続性を得ることができる。
無機化合物の添加量が0.5質量%より少ない場合、金属粉末の全表面を無機化合物で被覆することができず、無機化合物が付着していない金属表面から焼結が進行し、熱収縮が顕著に発生する。無機化合物の添加量が30質量%より大きい場合、無機化合物の添加量が過度に多いために、金属粉末同士の接触が少なく、焼結の進行が悪くなり、電極連続性が低下する。
金属粉末の平均一次粒径が50nmより小さい場合、金属粉末同士の接触面積が大きく、導電性ペーストの焼結が進行する。金属粉末の平均一次粒径が1000nmより大きい場合、金属粉末同士の接触面積が小さく、導電性ペーストの焼結が進行せず、電極連続性が低下する。
無機化合物の比表面積が500m2/gより大きい場合、無機化合物が分散後に再凝集して金属粉末の周囲に均一に配置されない。無機化合物の比表面積が5m2/gより小さい場合、導電性ペーストの焼結抑制効果が小さい。
このような金属粉末が、積層セラミック電子部品の導電成分として機能する。
液相合成法により金属粉末を作製することにより、金属粉末の表面にアスペクト比が0.20以上の凸部を形成することができる。このように、金属粉末の表面に凹凸を形成することにより、金属粉末同士の凝集が抑制され、高分散状態で、金属粉末と無機化合物とを混合することができ、金属粉末の周囲に均一に無機化合物を固着させることができる。また、この発明では、金属粉末の液相合成後に、溶媒中で金属粉末と無機化合物とを分散させ、乾燥後にJET粉砕することにより、乾燥凝集を低減させることが可能であり、分散性に優れた複合粉末を得ることができる。
このような導電性ペーストを用いることにより、焼結抑制効果が良好で、電極連続性の良好な内部電極層を有する積層セラミック電子部品を形成することができる。
この発明の積層セラミック電子部品は、作製時における内部電極層の焼結抑制効果が良好で、良好な電極連続性を有しており、所定の特性を得ることができる。
12 基体
14 誘電体セラミック層
16 内部電極層
18 外部電極
Claims (8)
- 表面に凹凸があり、その凸部が水酸化物もしくは酸化物である金属粉末、および
前記金属粉末の表面の少なくとも一部を被覆する無機化合物を含み、
前記金属粉末の前記凸部のアスペクト比(高さ/幅)の平均値が0.20以上である、複合粉末。 - 前記無機化合物で被覆された前記金属粉末が、JET粉砕された後の前記金属粉末である、請求項1に記載の複合粉末。
- 前記無機化合物の比表面積が5〜500m 2 /gであることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の複合粉末。
- 表面に凹凸があり、その凸部が水酸化物もしくは酸化物である金属粉末、および
前記金属粉末の表面の少なくとも一部を被覆する無機化合物を含み、
前記無機化合物の比表面積が5〜500m 2 /gであることを特徴とする、複合粉末。 - 前記無機化合物は、Mg、Ca、Sr、Ba、Ti、Mn、Cr、Al、Si、Y、Zrの塩からなる集合から選ばれる少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項1ないし請求項4に記載の複合粉末。
- 前記無機化合物の添加量は、前記金属粉末に対して0.5〜30質量%であることを特徴とする、請求項1ないし請求項5に記載の複合粉末。
- 前記金属粉末の平均一次粒径は50nm〜1000nmであることを特徴とする、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の複合粉末。
- 前記金属粉末は、Cu、Niのうちの少なくとも1つまたはその合金を含むことを特徴とする、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の複合粉末。
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