JP6282837B2 - 印刷インキ用ワニス、印刷インキ、及び印刷物 - Google Patents
印刷インキ用ワニス、印刷インキ、及び印刷物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6282837B2 JP6282837B2 JP2013222238A JP2013222238A JP6282837B2 JP 6282837 B2 JP6282837 B2 JP 6282837B2 JP 2013222238 A JP2013222238 A JP 2013222238A JP 2013222238 A JP2013222238 A JP 2013222238A JP 6282837 B2 JP6282837 B2 JP 6282837B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- varnish
- printing ink
- oil
- resin
- ink
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Description
本発明は、更に、紙基材上に前記印刷インキを用いて印刷してなる印刷物に関する。
1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,2−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、1,2−デカンジオール、1,12−ドデカンジオール、1,2−ドデカンジオール、1,14−テトラデカンジオール、1,2−テトラデカンジオール、1,16−ヘキサデカンジオール、1,2−ヘキサデカンジオール等の直鎖状アルカンジオール;ネオペンチルグリコール、2−エチルヘキシルジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−メチル−2−プロピル−1,3−プロパンジオール、2,4−ジメチルペンタンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、2,2,4ートリメチル−1,3−ペンタンジオール、ジメチロールオクタン、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2,5−ジメチ−2,5−ヘキサンジオール、2−メチル−1,8−オクタンジオール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール、キシレングリコール、シクロヘキサンジメチロール、ハイドロキノンビス(2−ヒドロキシエチル)エーテル、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ネペンチルグリコール等の分岐アルカンジオール;
水添ビスフェノールA、水添ビスフェノールF、水添ビスフェノールS、水添カテコール、水添レゾルシン、水添ハイドロキノン等の脂肪族環状ジオール;(モノまたはジまたはトリ)グリセリン、(モノまたはジまたはトリ)トリメチロ−ルエタン、(モノまたはジまたはトリ)トリメチロ−ルプロパン、(モノまたはジまたはトリ)トリメチロ−ルアルカン、(モノまたはジまたはトリ)ペンタエリスリトール、ソルビトール等の三価以上の脂肪族アルコール;トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、イノシトール等の三価以上の環状アルコール等が挙げられる。
シュウ酸、マロン酸、琥珀酸、グルタル酸、ピメリン酸、セバシン酸、アゼライ酸、ドデセニル無水コハク酸、ペンタデセニルコハク酸等のアルケニル無水コハク酸、フマル酸、(無水)マレイン酸、o−フタル酸またはその無水物、イソフタル酸、テレフタル酸、テトラヒドロフタル酸またはその無水物やメチルエステル等のエステル化合物、ヘキサヒドロフタル酸またはその無水物、(メチル)ハイミック酸またはその無水物、トリメリット酸またはその無水物、ピロメリット酸またはその無水物が挙げられる。
これらのなかでも、特に、ロジンとの反応性の点から無水マレイン酸が好ましい。
また、脂肪酸として、はオレイン酸、リノール酸、リノレイン酸等の不飽和脂肪酸の他、上記各種植物油由来の脂肪酸が挙げられる。
これらのなかでも、特に、色相と入手の容易さの点から大豆油を主成分とすることが好ましい。
方法1:植物油とポリオールとを水酸基が過剰となる条件にて反応させ、次いで、この反応生成物と多価カルボン酸又はその無水物とを反応させる方法。
方法2:植物油と多価カルボン酸又はその無水物とをカルボキシル基が過剰となる条件にて反応させ、次いで、この反応生成物とポリオールとを反応させる方法。
方法3:ポリオールと多価カルボン酸又はその無水物とを反応させておき、次いで、植物油を加えてエステル交換反応を主に進める方法。
方法4:脂肪酸とポリオールとを反応させ、次いで、多価カルボン酸を加え反応させる方法。なお、任意の時期に植物油を加えて反応させることにより、反応が進みやすくなる。
また、天然油の着色、重合を抑えるために重合禁止剤としてBHTなどを早い段階で1回または数回に分けて添加してもよい。
このワニスには、更に、インキの粘度や光沢等の特性を与えるための石油樹脂、レベリング剤等の添加剤を添加することができる。
となる割合であることが好ましい。なお、ここで金属ドライヤーは、汎用のマンガン系ドライヤー、コバルト系ドライヤーがいずれも使用できる。
また、各実施例及び比較例にて得られた樹脂及びワニスの各種性状値は以下の方法によって測定したものである。
重量平均分子量(Mw)及び数平均分子量(Mn):下記条件のゲルパーミアーションクロマトグラフィー(GPC)により測定される値である。
カラム ;東ソー株式会社製 TSK−GUARDCOLUMN SuperHZ−L
+東ソー株式会社製 TSK−GEL SuperHZM−M×4
検出器 ;RI(示差屈折計)
データ処理;東ソー株式会社製 マルチステーションGPC−8020modelII
測定条件 ;カラム温度 40℃
溶媒 テトラヒドロフラン
流速 0.35ml/分
標準 ;単分散ポリスチレン
試料 ;樹脂固形分換算で0.2質量%のテトラヒドロフラン溶液をマイクロフィルターでろ過したもの(100μl)
ワニス粘度:E型粘度計を用い、被験試料0.2ml、スピンドルR9.7、回転数1〜10rpm、25℃の条件で測定を行った。
n−ヘプタントレランス: ワニス1gを25℃に保ちながら、その溶液にn−ヘプタンを滴下し、完全に白濁した時のn−ヘプタンの添加量(ml)をn−ヘプタントレランスの値とした(単位はml/g)。
攪拌機、温度計、脱水トラップ付還流冷却器および窒素ガス導入装置の付いた四ツ口フラスコに大豆油脂肪酸280部およびイソフタル酸133部を仕込み、150℃まで昇温して1時間攪拌した。ペンタエリスリトール20部、グリセリン64部を仕込んで220℃まで5時間で昇温した後、更に3時間反応した。縮合水の発生が弱まった後に240℃まで更に昇温した。更に6時間脱水反応を行い、酸価22.0mgKOH/g、水酸基価23.0mgKOH/g、粘度は810Pa・sec、重量平均分子量97、000、数平均分子量3、600、油長65質量%のアルキド樹脂を得た。
(浸透乾燥型新聞インキ用のワニスの調整)
攪拌機、温度計、還流冷却器および窒素ガス導入装置の付いた四ツ口フラスコに、上記のアルキッド樹脂200部を仕込み、JX社製AFソルベント6号を8部仕込み160℃で2時間攪拌し浸透乾燥型新聞インキ用のワニスを得た。得られたワニスを以下「ワニス(a1)」と略記する。このワニス(a1)は、タック値14、ワニス粘度は190Pa・s、n−ヘキサントレランスは47ml/gであった。
攪拌機、温度計、脱水トラップ付還流冷却器および窒素ガス導入装置の付いた四ツ口フラスコに大豆油脂肪酸280部およびイソフタル酸150部を仕込み、150℃まで昇温して1時間攪拌した。ペンタエリスリトール25部、グリセリン70部を仕込んで220℃まで5時間で昇温した後、更に3時間反応した。縮合水の発生が弱まった後に240℃まで更に昇温した。240℃一定温度で5時間脱水反応を行い、酸価20.0mgKOH/g、水酸基価22.0mgKOH/g、E型粘度は2970Pa・sec、重量平均分子量120、000、数平均分子量3,700、油長62質量%のアルキド樹脂を得た。
(熱乾燥型オフセットインキ用ワニスの調製)
攪拌機、温度計、還流冷却器および窒素ガス導入装置の付いた四ツ口フラスコに、上記のアルキッド樹脂200部を仕込み、JX社製AFソルベント7号を24部仕込み240℃で2時間攪拌し熱乾燥型オフセットインキ用のワニスを得た。得られたワニスを以下「ワニス(a2−1)」と略記する。このワニス(a2−1)は、本ワニスのタック値10、E型粘度は270Pa・s、n−ヘキサントレランスは49ml/gであった。
(浸透乾燥型新聞インキ用ワニスの調整)
また、攪拌機、温度計、還流冷却器および窒素ガス導入装置の付いた四ツ口フラスコに、上記のアルキッド樹脂200部を仕込み、JX社製AFソルベント6号を29部仕込み180℃で2時間攪拌し浸透乾燥型新聞インキ用のワニスを得た。得られたワニスを以下「ワニス(a2−2)」と略記する。
攪拌機、温度計、脱水トラップ付還流冷却器および窒素ガス導入装置の付いた四ツ口フラスコに大豆油590部、テトライソプロピルチタネート0.2部およびイソフタル酸150部、無水フタル酸20部を仕込んで220℃まで3時間で昇温した後、このまま2時間エステル交換反応を行い180℃に降温した。ペンタエリスリトール75部、グリセリン5部を仕込んで250℃まで縮合水の発生を調節しながら3時間で昇温した後、一定温度で4時間反応した。この時点で、縮合水の発生が収まり、120℃に降温した後、無水マレイン酸を6部加えた後、3時間で220℃に昇温し、更に3時間反応した。このときの樹脂は、酸価4.5mgKOH/g、水酸基価21.0mgKOH/g、E型粘度は420Pa・s、重量平均分子量100,500、数平均分子量2,400、油長73質量%のアルキド樹脂を得た。
(熱乾燥型オフセット輪転インキ用ワニスの調製)
連続してJX社製AFソルベント7号を49部仕込み180℃で1時間攪拌し熱乾燥型オフセット印刷インキ用のワニスを得た。得られたワニスを以下「ワニス(a3)」と略記する。このワニス(a3)は、タック値9、E型粘度は240Pa・s、n−ヘキサントレランスは47ml/gであった。
攪拌機、温度計、脱水トラップ付還流冷却器および窒素ガス導入装置の付いた四ツ口フラスコに大豆油150部、水酸化リチウム0.06部およびペンタエリスリトール76部を仕込んで230℃で2時間アルコール交換反応を行った後に、180℃まで冷却した。ここにネオペンチルリコール37部、イソフタル酸173部を加えた後、230℃まで3時間で昇温させ、更に230℃一定温度で7時間脱水反応を行い、酸価5.0mgKOH/g、水酸基価35.0mgKOH/g、E型粘度は900Pa/sec、重量平均分子量73,000、数平均分子量5,000、油長38質量%のアルキド樹脂を得た。
(浸透乾燥型新聞インキ用のワニスの調整)
攪拌機、温度計、還流冷却器および窒素ガス導入装置の付いた四ツ口フラスコに、上記のアルキッド樹脂200部を仕込み、JX社製AFソルベント6号を26部仕込み240℃で2時間攪拌し浸透乾燥型新聞インキ用のワニスを得た。得られたワニスを以下「ワニス(a4)」と略記する。このワニス(a4)は、タック値12、E型粘度は200Pa・s、n−ヘキサントレランスは42ml/gであった。
撹拌器および温度計を備えた加圧反応釜に、p−tert−ブチルフェノール150部を仕込み、120℃で加熱溶解し、92%パラホルムアルデヒド粉末(水分含有率8%)65部と水酸化カルシウム0.9部を加えて130℃まで加熱し、2時間反応させてレゾール型フェノール樹脂を調製した。得られたレゾール樹脂は、GPC法で測定したポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)が920であった。
このレゾール樹脂40部にJX日鉱日石エネルギー製AFソルベント7号10部を加えて110℃で1時間攪拌し、樹脂分濃度80%のレゾール型フェノール樹脂溶液を調製した。以下、得られたレゾール型フェノール樹脂溶液を「レゾール樹脂溶液(1)」と略記する。
撹拌器、温度計、縮合水分離器および窒素導入管を備えた反応釜に、酸価165mgKOH/gのガムロジン100部、無水マレイン酸4部を仕込み、昇温して温度が200℃に到達した時点でペンタエリスリトール8部、グリセリン5部と蟻酸カルシウムの0.9部を加え、さらに270℃に昇温した。その後270℃で酸価が17mgKOH/g以下になった時点で温度を下げてロジンエステル樹脂を得た。以下、得られたロジンエステル樹脂を「RE樹脂(1)」と略記する。
このRE樹脂(1)100部にAFソルベント7号25部を加えて混合し170℃に保持した混合物を仕込み、さらに110℃に加温したレゾール樹脂溶液(1)30部を加えながら、220℃へ昇温し1時間反応させた時点で反応を終了させて、樹脂分濃度80質量%の印刷インキワニス用樹脂溶液(1)〔以下、「樹脂溶液(1)」と略記する。〕を得た。得られた樹脂溶液は、この樹脂溶液に同量のトルエンを加えた場合の25℃におけるガードナー粘度がK〔樹脂分の重量平均分子量(Mw)は11万であった。〕であった。
200℃の樹脂溶液(1)100部に大豆油27部を加え、温度を200℃に調整して60分間加熱混合し、次いでAFソルベント6号51部およびBHT0.2部を加えた。150℃でエチルアセトアセテートアルミニウムジノルマルブチレート0.2部を加えて1時間加熱攪拌して、印刷インキ用ワニスを得た。以下、得られたワニスを「ワニス(1)」と略記する。
このワニス(1)は、タック値11、E型粘度は450Pa・s、nH−トレランスは16ml/gであった。
200℃の樹脂溶液(1)100部に大豆油30部を加え、温度を180℃に調整して60分間加熱混合し、次いでAFソルベント6号50部およびBHT0.2部を加えた。150℃でエチルアセトアセテートアルミニウムジノルマルブチレート0.1部を加えて1時間加熱攪拌して、印刷インキ用ワニスを得た。以下、得られたワニスを「ワニス(2)」と略記する。
このワニス(2)は、本ワニスのタック値14、E型粘度は370Pa・s、nH−トレランスは15ml/gであった。
200℃の樹脂溶液(1)100部に大豆油33部を加え、温度を200℃に調整して60分間加熱混合し、次いでAFソルベント7号55部およびBHT0.2部を加えた。150℃でエチルアセトアセテートアルミニウムジノルマルブチレート0.2部を加えて1時間加熱攪拌して、印刷インキ用ワニスを得た。以下、得られたワニスを「ワニス(3)」と略記する。
このワニス(3)は、タック値10、E型粘度は270Pa・s、nH−トレランスは14ml/gであった。
ロジン変性フェノール樹脂(「BECKACITE1126HV」DIC株式会社製)48部に対して、大豆油20部、AFソルベント7号(新日本石油(株)社製)15部を添加して、220℃で1時間保持した。
その後、AFソルベント7号15.7部、エチルアセトアセテートアルミニウムジノルマルブチレート1部を添加して、160℃で1時間保持し、さらに、酸価2.3、固形分水酸基価11.0、イソフタル酸を酸成分として含有する油長78のアルキッド樹脂を12部加え、最後にBHT(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール)0.3部を加え、アルキッド樹脂添加ロジン変性フェノール樹脂ワニスを調製した(樹脂成分中に占めるアルキッド樹脂の割合:20質量%)。以下、得られたワニスを「ワニス(4)」と略記する。
実施例1で調整したワニス(a1)、実施例2で調整したワニス(a2−2)、比較例1で調整したワニス(1)、および比較例2で調整したワニス(2)をそれぞれ用いて印刷インキの調製行った。
具体的には、下記の配合割合で、3本ロールミルを用いて練肉し、グラインドメーター値で7.5μm以下になるように調整した。25℃におけるインキのラレー粘度値が7.5〜8.5(Pa.s)になるようにJX日鉱日石エネルギー製AFソルベント6号を用いて調整した。
[配合]
前記の印刷インキ用樹脂ワニス・・・・・46質量部
カーボンブラック・・・・・・・・・・・23質量部
植物油・・・・・・・・・・・・・10−16質量部
AFソルベント6号・・・・・・・・・必要量。
尚、カーボンブラックは三菱化学株式会社製カラー用カーボンブラック#95である。
ラレー粘度:JISK5701−1に記載のL型粘度計による方法にて測定した。
流度:25±0.5℃の恒温環境にて測定。インキ0.5CCをガラス板流度測定器(傾斜90°)の上端に置き、10分後、ガラス板上端からインキが流動した距離を測定した。
セット試験:インキ0.0625mlをRIテスター(株式会社明製作所製)を使用し、4分割ロールで新聞用更紙に展色後、展色紙と上質紙を重ねて自動セット試験機(東洋精機製作所製)により、セット時間(分)即ち、インキが上質紙に付着しなくなる時間を測定した。
乳化性:25℃に空調された室内において、リソトロニック乳化試験機(NOVOCONTROL社製)を用い、40℃、1500rpm、イオン交換水2ml/minの条件にて測定を行った。
ミスチング:25℃に空調された室内において、JIS K5701−1(平版インキ試験方法)の4.2粘着性の項に記載のロータリータックメータのローラー直下に用紙を静置し、温度が32℃、ローラーの回転数が2000rpmの条件で2分間回転転させたときの、用紙に堆積したインキの重量である。測定サンプル量は2.62mlである。
試験の結果を表1に示す。
[評価]
表1により明らかな様に、アルキッド樹脂を主成分とするワニスを使用したインキ系でも、従来からのロジン変性フェノール樹脂を主成分とするワニスを使用したインキ系とほぼ同等の物理的性状(粘度・流度・乳化性・ミスチング)を維持した浸透乾燥型オフセットインキを調製することが出来た。また、一般に、浸透乾燥型オフセットインキでは、セット時間が速いよりもむしろ、遅い方がオフセット印刷適性の安定化(機上安定性の向上)に寄与するが、アルキッド樹脂を主成分としたワニスを使用したインキ系は従来型と同等または、むしろセット時間が向上することが確認された。
実施例3で調整したワニス(a3)、比較例3で調整したワニス(3)、及び比較例4で調整したワニス(4)をそれぞれ用いて印刷インキの調整を行った。
具体的には、上記何れかのワニス70部、ファーストゲンブルー5396SD(藍顔料:DIC(株)製)16部、AFソルベント7号5部を三本ロールミルで混合練肉し、JISK5701−1に記載の練和度試験にて練和度が2.5μm以下になっている事を確認した。そして、25℃におけるインキのラレー粘度値が18〜20(Pa.s)になるようにAFソルベント7号、ワニスを追加し合計100部になるように調整した。
濃度及び光沢: インキ0.125mlを、RIテスター(株式会社明製作所製)を用いて2分割ロールでアート紙に展色したのち、雰囲気温度100℃の乾燥機に10秒放置し、ヒートセットさせた展色物(インキを紙等の被印刷物に印刷・塗布したもの)を濃度、光沢測定に用いた。
そしてヒートセットしてから24時間後の展色物の光沢値を60°光沢計にて、濃度を濃度計にて測定した。
ヒートセット試験:
インキ0.15mlをRIテスター(株式会社明製作所製)で2分割ロールを使用してアート紙に展色したのち,雰囲気温度100℃の乾燥機に5秒間放置した。その後乾燥機から展色紙を取り出してインキ展色面のベタツキの程度を比較した。
乳化性:25℃に空調された室内において、リソトロニック乳化試験機(NOVOCONTROL社製)を用い、40℃、1500rpm、イオン交換水2ml/minの条件にて測定を行った。
ミスチング:25℃に空調された室内において、JISK5701−1(平版インキ試験方法)の4.2粘着性の項に記載のロータリータックメータのローラー直下に用紙を静置し、温度が32℃、ローラーの回転数が2000rpmの条件で2分間回転転させたときの、用紙に堆積したインキの重量である。測定サンプル量は2.62mlである。
Claims (11)
- アルキッド樹脂を樹脂成分とする印刷インキ用ワニスであって、該ワニス中の全樹脂成分に占める前記アルキッド樹脂の存在割合が70質量%以上であり、前記アルキッド樹脂が、グリセリン及びペンタエリスリトールを必須の反応原料とし、酸価が30mgKOH/g以下であって、かつ、酸価と水酸基価の合計が100mgKOH/g以下の範囲にあり、更に、その粘度が300〜3,000Pa・sの範囲にあるものであることを特徴とする印刷インキ用ワニス。
- 樹脂成分のアルキッド樹脂の油長が35質量%から80質量%の請求項1に記載の印刷インキ用ワニス。
- 前記アルキッド樹脂に加え、更に植物油を含有する請求項1記載の印刷インキ用ワニス。
- 前記アルキッド樹脂に加え、更に植物油の他の有機溶剤を含有する請求項1記載の印刷インキ用ワニス。
- 更にキレート剤又はゲル化剤を含有する請求項3又は4記載の印刷インキ用ワニス。
- 前記アルキッド樹脂が、ポリオール、多価カルボン酸又はその無水物、植物油又は脂肪酸からなる反応原料の反応生成物である請求項1記載の印刷インキ用ワニス。
- 樹脂成分として前記アルキド樹脂のみを用いる請求項1記載の印刷インキ用ワニス。
- 請求項1〜7の何れか1つに記載の印刷インキ用ワニスに、顔料を配合してなる印刷インキ。
- PS版用印刷インキである請求項8記載の印刷インキ。
- 樹脂成分として、グリセリン及びペンタエリスリトールを必須の反応原料とし、酸価が30mgKOH/g以下であって、かつ、酸価と水酸基価の合計が100mgKOH/g以下の範囲にあり、更に、その粘度が100〜3,500Pa・sの範囲にあるアルキド樹脂のみを用いる印刷インキ。
- 紙基材上に請求項8〜10に何れかひとつに記載の印刷インキを用いて印刷してなる印刷物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013222238A JP6282837B2 (ja) | 2013-10-25 | 2013-10-25 | 印刷インキ用ワニス、印刷インキ、及び印刷物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013222238A JP6282837B2 (ja) | 2013-10-25 | 2013-10-25 | 印刷インキ用ワニス、印刷インキ、及び印刷物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015083637A JP2015083637A (ja) | 2015-04-30 |
JP6282837B2 true JP6282837B2 (ja) | 2018-02-21 |
Family
ID=53047413
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013222238A Expired - Fee Related JP6282837B2 (ja) | 2013-10-25 | 2013-10-25 | 印刷インキ用ワニス、印刷インキ、及び印刷物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6282837B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6640007B2 (ja) * | 2016-04-13 | 2020-02-05 | Dicグラフィックス株式会社 | 印刷インキ用ワニス、印刷インキ、及び印刷物 |
JP7082864B2 (ja) * | 2016-10-04 | 2022-06-09 | サカタインクス株式会社 | オフセット印刷用インキ組成物、その製造方法、及びオフセット印刷用インキ組成物調製用ワニス |
JP6963013B2 (ja) * | 2017-08-23 | 2021-11-05 | Dicグラフィックス株式会社 | 酸化重合乾燥型オフセット印刷インキ組成物および印刷物 |
JP7220523B2 (ja) * | 2018-06-07 | 2023-02-10 | Dicグラフィックス株式会社 | 金属印刷インキ |
JP7195103B2 (ja) * | 2018-10-01 | 2022-12-23 | Dicグラフィックス株式会社 | 浸透乾燥型オフセット印刷インキ、印刷物 |
JP7309347B2 (ja) * | 2018-11-30 | 2023-07-18 | サカタインクス株式会社 | オフセット印刷用インキ組成物及びその製造方法、並びにそれを用いた印刷物の製造方法 |
Family Cites Families (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6059269B2 (ja) * | 1977-12-27 | 1985-12-24 | 荒川化学工業株式会社 | 印刷インキ用バインダ− |
JPS54156706A (en) * | 1978-05-31 | 1979-12-11 | Toyo Ink Mfg Co | Printing ink |
DE3023118C2 (de) * | 1980-06-20 | 1989-01-12 | Michael Huber München GmbH, 8011 Kirchheim | Papier-Druckfarbe und deren Verwendung |
DE3245649A1 (de) * | 1982-12-09 | 1984-06-14 | Michael Huber München GmbH, 8011 Kirchheim | Druckfarbenpigmente, deren herstellung und solche pigmente enthaltende druckfarben |
DE4206698A1 (de) * | 1992-03-04 | 1993-09-09 | Hoechst Ag | Cyclopentadien-modifizierte alkydharze |
JP3443993B2 (ja) * | 1994-12-22 | 2003-09-08 | 東洋インキ製造株式会社 | 孔版印刷用スタンプインキ |
JPH08176484A (ja) * | 1994-12-22 | 1996-07-09 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 孔版印刷用スタンプインキ |
JP4899236B2 (ja) * | 2000-03-16 | 2012-03-21 | Dic株式会社 | 印刷インキ用樹脂組成物 |
JP2001354892A (ja) * | 2000-04-10 | 2001-12-25 | Riso Kagaku Corp | 孔版印刷用油性インキ |
JP2005206686A (ja) * | 2004-01-22 | 2005-08-04 | Dainippon Ink & Chem Inc | 金属印刷インキ及びそれを用いた金属基材の被覆方法 |
JP4506238B2 (ja) * | 2004-03-31 | 2010-07-21 | 東洋インキ製造株式会社 | 平版印刷インキ組成物 |
JP2005290083A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-10-20 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 水なし平版印刷インキ組成物 |
JP5098342B2 (ja) * | 2007-01-22 | 2012-12-12 | Dic株式会社 | 印刷インキ用樹脂ワニス及び印刷インキ |
-
2013
- 2013-10-25 JP JP2013222238A patent/JP6282837B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015083637A (ja) | 2015-04-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6282837B2 (ja) | 印刷インキ用ワニス、印刷インキ、及び印刷物 | |
JP5108430B2 (ja) | インキ組成物 | |
JP5098342B2 (ja) | 印刷インキ用樹脂ワニス及び印刷インキ | |
JP2011074112A (ja) | オフセット印刷用墨インキ | |
JP2013112756A (ja) | 平版印刷インキおよび印刷物 | |
JP2014181313A (ja) | 平版印刷インキおよび印刷物 | |
JP2010189624A (ja) | ロジン変性アルキッド樹脂、それを使用したオフセットインキおよびその印刷物 | |
JP2010059333A (ja) | 水性平版印刷インキならびに印刷物 | |
JP4325314B2 (ja) | 樹脂の製造方法およびインキ | |
JP2011074172A (ja) | 水性平版印刷インキならびに印刷物 | |
JP2007112966A (ja) | 顔料組成物の製造方法、それより得られる顔料組成物、それを使用した印刷インキ及びその印刷物。 | |
JP2005213401A (ja) | 樹脂の製造方法およびインキ | |
JP2007046000A (ja) | アルキッド樹脂組成物それを含む印刷インキ及び印刷物 | |
JP4968391B1 (ja) | 平版印刷インキおよび印刷物 | |
JP2013057038A (ja) | 平版印刷インキおよびその印刷物 | |
JP2012188608A (ja) | 平版印刷インキおよびその印刷物 | |
JP5714238B2 (ja) | 平版印刷インキ組成物 | |
JP2017137421A (ja) | 平版印刷インキ用樹脂および平版印刷インキ | |
JP2013023617A (ja) | 平版印刷インキおよび印刷物 | |
JP2007056188A (ja) | 反応生成組成物それを含む印刷インキ及び印刷物 | |
JP2013023618A (ja) | 平版印刷インキ用樹脂および平版印刷インキと印刷物 | |
WO2011133011A1 (en) | Printing ink composition | |
JP2012207190A (ja) | 平版印刷インキおよびその印刷物 | |
JP2006124687A (ja) | 印刷インキ用樹脂組成物、その製造方法、印刷インキ用樹脂ワニス組成物およびその製造方法ならびに印刷インキ組成物およびその製造方法 | |
JP2007031655A (ja) | 顔料組成物の製造方法および印刷インキならびに印刷物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160825 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160914 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20161003 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170327 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170407 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170519 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170714 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170907 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170914 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180118 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180125 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6282837 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |