JP6281121B2 - テープ切断治具 - Google Patents

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Description

本発明は、部品実装装置において部品供給のために用いられるキャリアテープを切断するテープ切断治具に関するものである。
基板に部品を実装する部品実装装置における部品供給装置としてテープフィーダが広く用いられている。テープフィーダでは、部品を収納するポケットが設けられたキャリアテープを供給リールに巻回収納しておき、1つの供給リールで部品切れが発生したならば、新たな供給リールから引き出されたキャリアテープがテープフィーダに補給されるようになっている。
近年実装設備の連続稼働を実現する部品供給方式として、新たに補給されるキャリアテープを既装着のキャリアテープとつなぎ合わせることなく供給する、いわゆるオートロード方式のテープフィーダが用いられるようになっている。このオートロード方式では、稼働中に次に補給される予定のキャリアテープを予めテープフィーダにセットしておき、既装着のキャリアテープが部品切れとなった後には、自動的に次のキャリアテープが供給される(例えば特許文献1参照)。
特許第5410337号公報
ところでキャリアテープは部品ポケットが形成されたベーステープの上面に部品ポケットを覆ってカバーテープが貼着された構成となっており、部品ポケットからの部品取り出しに先立ってカバーテープを剥離する必要がある。オートロード方式のテープフィーダにおいては、ベーステープの先端部のテープ端面までカバーテープの短手両端が貼着された状態でテープフィーダに装着されることから、キャリアテープの補給の都度テープ端面においてカバーテープの端部を口開きさせる必要がある。
このカバーテープの口開きは、通常は剥離刃を用いて行われる。このため口開きを正常にトラブルなく行わせるためには、テープフィーダにおいてテープ送りされた次のキャリアテープのテープ端面を、剥離刃に対して正しく位置合わせして接近させ、カバーテープとベーステープとの間に剥離刃を進入させることが必要となる。このようなキャリアテープのテープ端面を剥離刃に対して正しく位置合わせするためには、キャリアテープのテープ端面近傍の断面形状を剥離刃との位置合わせに適した形状に成形することが求められる。従来技術においては、新たなキャリアテープの補給準備作業において、キャリアテープの先端部を適正な位置で切断する切断作業と、テープ端面近傍の成形とをそれぞれ個別の作業治具を用いて別工程で行われていた。
このような同一のキャリアテープを対象とした作業は、作業の便宜および効率向上の観点から同一工程で行えることが望ましい。しかしながら、上述の特許文献例を含め従来の先行技術では、キャリアテープの先端部の切断とテープ端面近傍の成形とを同一工程で簡便に行う技術については全く開示されておらず、新たな工夫が望まれていた。
そこで本発明は、キャリアテープの先端部の切断と切断されたテープ端面近傍の成形とを同一工程で簡便に行うことができるテープ切断治具を提供することを目的とする。
本発明のテープ切断治具は、部品が収納された部品ポケットをカバーテープによって覆った構成のキャリアテープにおいて当該キャリアテープの先端部を切断するテープ切断治具であって、前記キャリアテープの下面を支持する支持面が設けられたテープ支持部と、前記テープ支持部に対してキャリアテープを所定位置に位置決めする位置決め部と、前記テープ支持部に対して接離自在に設けられ、前記支持面との間で前記位置決めされたキャリアテープを挟み込んで固定する押圧面が設けられたテープ押圧部と、前記支持面と押圧面とによって挟み込まれた状態のキャリアテープのテープ面に対して切断刃を相対的に進退させることにより、前記キャリアテープを所定の切断位置で切断する切断機構とを備え、前記支持面および前記押圧面において少なくとも前記切断位置の近傍の所定範囲には、前記挟み込んで固定したキャリアテープの断面を前記カバーテープ側に凸の曲面形状に成形する曲面部が設けられている。
本発明によれば、キャリアテープの切断と切断端面近傍の断面形状の成形を同一工程で簡便に行うことができる。
本発明の一実施の形態のテープ切断治具の斜視図 本発明の一実施の形態のテープ切断治具の断面図 本発明の一実施の形態のテープ切断治具におけるテープ支持部およびテープ押圧部の機能説明図 本発明の一実施の形態のテープ切断治具における切断機構の機能説明図 本発明の一実施の形態のテープ切断治具の斜視図 本発明の一実施の形態のテープ切断治具におけるテープ切断状態の説明図 本発明の一実施の形態のテープ切断治具によって切断されたキャリアテープの断面形状の説明図
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。まず図1,図2を参照して、テープ切断治具1の全体構成を説明する。テープ切断治具1は、基板に電子部品を実装する部品実装装置において、テープフィーダに供給されるキャリアテープの先端部を所定位置にて切断する機能を有している。すなわちテープ切断治具1は、部品3が収納された部品ポケット4aをカバーテープ5によって覆った構成のキャリアテープ2(図6(b)も参照)において、当該キャリアテープ2の先端部を切断する用途に用いられる。なお、図2は図1におけるA−A断面を示している。
図1,図2において、テープ切断治具1は、切断対象のキャリアテープ2を支持するテープ支持部13が固定された中間部12の一端部を、基部10、上部15の一端部と軸支ピン11を介して相互に回動自在に連結した構成となっている。基部10、中間部12、上部15は、いずれも金属等の板部材を折り曲げて成形した曲げ加工部材である。なお、本明細書では、水平面においてキャリアテープ2をセットする方向を第1方向、第1方向と直交する方向を第2方向と定義し、さらに第2方向において軸支ピン11による軸支点と反対の方向を、前方、すなわち中間部12、上部15の回動において口開きを生じる方向と定義している。
基部10はテープ切断治具1の全体を保持するベースとしての機能を有しており、軸支ピン11を介して中間部12および上部15を下方から保持する。基部10は、図2に示す底面部10aの第1方向の両端部を直角上方に折り曲げた側面部10b、第2方向の前方側(軸支ピン11による軸支位置と反対側)を直角上方に折り曲げた前面部10cを有しており、前面部10cには中間部12の回動範囲を規制するための位置規制スリット10dが切り抜かれて形成されている。
中間部12は、上面部12aの第1方向の両端部を直角下方に折り曲げた側板部12b、第2方向の前方側を直角下方に折り曲げた前板部12cおよび軸支ピン11の近傍において第1方向の両端部を部分的に直角上方に折り曲げて形成された軸支板12fを有している。さらに前板部12cには、下端部において縁部を部分的に前方に折り曲げて位置規制スリット10dから突出させた突起部12dが形成されている。上面部12aの上面には、位置決めピン14が設けられたテープ支持部13が固定されており、キャリアテープ2は送り孔4bに位置決めピン14を嵌合させることによりテープ支持部13に対して位置決めされる。
上部15は、頂板部15aの第1方向の両端部を直角下方に折り曲げた側板部15bを有しており、側板部15bの後部は、軸支板12f、側面部10bと重ね合わされて軸支ピン11によって軸支可能な形状に設けられている(図6(a)も参照)。頂板部15aの下面側には、テープ押圧部16(図3(a)参照)が固定ボルト17によって締結固定されており、頂板部15aにおいてテープ押圧部16の上面には、頂板部15aを部分的に切り欠いた開口部15cが設けられている。上部15を軸支ピン11廻りに回動させることにより、テープ押圧部16はテープ支持部13に対して接離自在となっている。これにより、テープ押圧部16はテープ支持部13との間でキャリアテープ2を挟み込んで固定する。
中間部12、上部15を軸支ピン11を介して基部10に軸支させて組み合わせた状態では、側板部15bは側面部10bの内面と摺接し、さらに側板部15bの内面には軸支板12fが摺接する(図6(a)参照)。この状態では、上部15は中間部12に対して、また中間部12は基部10に対して回動自在となっており、さらに突起部12dは位置規制スリット10dに嵌合する。これにより、中間部12の基部10に対する回動範囲、すなわち中間部12の押し下げ限度位置、上昇限度位置が規定される。
図2に示すように、頂板部15aの下面と上面部12aの上面との間には、第1のバネ部材21が装着されており、上面部12aの下面と底面部10aの上面とに間には第2のバネ部材22が装着されている。第1のバネ部材21、第2のバネ部材22はいずれも圧縮バネであり、第1のバネ部材21は頂板部15aに対して上向きの付勢力F1を作用させ、第2のバネ部材22は上面部12aに対して上向きの付勢力F2を作用させる。
これにより、上部15、中間部12に外力が作用しない通常状態においては、上部15は中間部12に対して、また中間部12は基部10に対していずれも前方側が口開きした状態となる。すなわち第1のバネ部材21は、テープ支持部13に対してテープ押圧部16を離隔させるように付勢する第1の付勢部となっており、また第2のバネ部材22は、テープ切断治具1の基部10に対してテープ支持部13を離隔させるように付勢する第2の付勢部となっている。
底面部10aの上面にはカッタホルダ18が立設されており、カッタホルダ18にはカッタ部材19が刃先部19aを上向きにした姿勢で、締結部材20により交換自在に締結されている。テープ支持部13、テープ押圧部16において、カッタ部材19の直上に位置する範囲はカッタ部材19の挿通を阻害しない形状のカッタスリット13e、16aが形成されている。テープ支持部13とテープ押圧部16とにキャリアテープ2が挟み込まれた状態で、カッタスリット13e、16a内をカッタ部材19が挿通することにより、キャリアテープ2が切断される(図6(a)参照)。
次に図3を参照して、テープ支持部13、テープ押圧部16の詳細構成および機能について説明する。図3(a)に示すように、テープ支持部13には、キャリアテープ2の下面を支持する支持面が設けられており、本実施の形態においては、この支持面は第1の支持面13a、第2の支持面13b、第3の支持面13cより成る。第1の支持面13aは、上部15を中間部12に対して閉じた状態において露呈されるテープ装着側に設けられている。第1の支持面13aには、キャリアテープ2のベーステープ4に定ピッチで形成された送り孔4bに嵌合するように、位置決めピン14が設けられている。
キャリアテープ2をテープ支持部13に装着する際には、第1の支持面13aと直交して設けられたガイド面13dにベーステープ4の側面を沿わせながら、キャリアテープ2を位置合わせして送り孔4bに位置決めピン14を嵌合させる。これにより、切断対象のキャリアテープ2は、テープ支持部13に対して所定位置に位置決めされる。したがって位置決めピン14は、テープ支持部13に対してキャリアテープ2を所定位置に位置決めする位置決め部となっている。ここでキャリアテープ2を位置決めする所定位置は、カッタ部材19による切断位置が、図6(b)に示す切断位置となるように、テープ支持部13における位置決めピン14の位置が設定される。
テープ支持部13において、カッタ部材19が挿通するカッタスリット13eが形成された切断端部側には、テープ押圧部16が上方から押圧される範囲に対応して、第2の支持面13bおよび第3の支持面13cが設けられている。第2の支持面13bは平面形状であり、第1の支持面13aよりも後述の凸の曲面形状に応じた分だけ低く削り込まれて形成されている。第3の支持面13cは、テープ押圧部16との間で挟み込んだキャリアテープ2を成形するために上に凸の曲面形状で形成されている。
テープ押圧部16の下面には、第2の支持面13bおよび第3の支持面13cとの間でキャリアテープ2を挟み込んで固定する押圧面16bが設けられている。押圧面16bは、第2の支持面13bおよび第3の支持面13cに対応した形状に加工されており、テープ支持部13におけるカッタスリット13eと同様に、カッタ部材19を挿通させるために形成されたカッタスリット16aが開口している。
すなわち第2の支持面13bおよび第3の支持面13cおよび押圧面16bにおいて、少なくとも切断位置であるカッタスリット16aの近傍の所定範囲には、挟み込んで固定したキャリアテープ2の断面をカバーテープ5側に凸の曲面形状に成形する曲面部が形成された形態となっている。
第1の支持面13aにおいて位置決めピン14によってキャリアテープ2が位置決めされた状態で、上部15を中間部12に対して押圧することにより、図3(b)に示すように、キャリアテープ2はテープ支持部13とテープ押圧部16との間に挟み込まれる。このとき、第3の支持面13cはカバーテープ5側に凸の曲面形状となっていることから、挟み込んで固定したキャリアテープ2の断面をカバーテープ5側に凸の曲面形状に成形する。
次に、テープ切断治具1によるテープ切断動作について説明する。テープ切断に際しては、キャリアテープ2をテープ支持部13に対して位置決めする(図1参照)。これにより、図2に示すように、キャリアテープ2の切断対象部位の下面側はテープ支持部13の第2の支持面13bによって支持される。次いで図4(a)に示すように、上部15を第1のバネ部材21の付勢力F1に抗してテープ押圧部16とともに押し下げる(矢印a)。これにより、テープ支持部13の第2の支持面13b、第3の支持面13cと、テープ押圧部16の押圧面16bとによって、キャリアテープ2を挟み込む。
すなわち、第2の支持面13b、第3の支持面13cと押圧面16bとによって、キャリアテープ2を挟み込む際には、第1のバネ部材21の付勢力F1に抗してテープ押圧部16を押し下げる。そしてこの押し下げを解除することにより、テープ支持部13に対してテープ押圧部16が、第1のバネ部材21の付勢力F1によって離隔する。
次にキャリアテープ2を切断する際には、図4(b)に示すように、第2の付勢部の付勢力F2に抗して、上部15をさらに押し下げる(矢印b)。これにより、中間部12とテープ支持部13、上部15とテープ押圧部16とが、カッタ部材19に対して一体的に押し下げられ、テープ支持部13とテープ押圧部16とに挟み込まれたキャリアテープ2がカッタ部材19によって切断される。
すなわち、テープ押圧部16をテープ支持部13とともに押し下げる上部15およびカッタ部材19は、第2の支持面13b、第3の支持面13cと押圧面16bとによって挟み込まれたキャリアテープ2のテープ面(ここでは下面)に対して、切断刃であるカッタ部材19を相対的に進退させることにより、キャリアテープ2を所定の切断位置で切断する切断機構となっている。
そしてこの切断機構は、第2の支持面13b、第3の支持面13cと押圧面16bとによってキャリアテープ2を挟み込んだ状態のテープ支持部13とテープ押圧部16を、第2の支持面13b、第3の支持面13cから突出して固定されたカッタ部材19に対して一体的に押し付けることによりキャリアテープ2を切断する構成となっている。切断後には、上部15の押し下げを解除することにより、基部10に対してテープ支持部13とテープ押圧部16とが第2の付勢部の付勢力F2によって一体的に離隔するようになっている。
図5は、図4(b)に示す状態のテープ切断治具1の外観を示しており、図6は図5におけるB−B断面を示している。すなわち切断時には、上部15が中間部12に対して閉じられることにより、切断対象のキャリアテープ2はテープ支持部13とテープ押圧部16とによって挟み込まれる。そして上部15が中間部12に対して閉じた状態でさらに上部15を押し下げることにより、図6(a)に示すように、直立状態で固定されたカッタ部材19はテープ支持部13のカッタスリット13e、テープ押圧部16のカッタスリット16aを挿通する。
これにより、キャリアテープ2は所定の切断位置にて切断されるとともに、キャリアテープ2の切断端面近傍の断面形状は、所望の上凸の曲がり形状に成形される。このとき、テープ切断と成形加工とを同一工程にて行うことができるため、テープ切断と成形加工のそれぞれに別途工程を必要としていた従来技術と比べて、作業効率の向上が実現されている。
図6(b)は、本実施の形態におけるキャリアテープ2の切断位置の設定を示している。すなわちここでは、キャリアテープ2における部品ポケット4a、送り孔4bのいずれからも外れた位置、具体的には先端部4cの近傍に位置する送り孔4bから、所定寸法d(例えば0.8mm)だけ隔てた位置が切断位置となるように、第1の支持面13aにおける位置決めピン14の位置が設定される。
これにより、切断後のキャリアテープ2の切断端面は切り欠きや不連続部のない直線状の切断面となる。このため、キャリアテープ2の切断端面近傍を上に凸の曲面形状に成形するに際し、連続した円滑な曲面を形成することができる。これにより、以下に説明するように、切断後のキャリアテープ2を部品実装装置のテープフィーダに装着する際に、カバーテープ5のベーステープ4からの剥離を安定して行うことができるという効果を得る。
図7は、このようにして先端部が切断されたキャリアテープ2が、テープフィーダに装着されてテープ送りされ、実装ヘッドによる部品取り出し位置の手前においてベーステープ4からカバーテープ5が剥離される際の詳細を示している。まず図7(a)は、テープフィーダの部品取り出し位置までテープ送りする際にキャリアテープ2をガイドするテープガイド機構の断面を示している。ここではキャリアテープ2は、高さ方向のガイド面であるテープ送りガイド30の上面に沿ってテープ送りされ、キャリアテープ2の上面は上方に配置された押さえ部材31によって高さ位置が規制される。このとき、テープ送りガイド30の上面位置はテープ送り基準高さであり、押さえ部材31の下面との間の寸法が予め規定された基準クリアランスCとなるように、押さえ部材31の高さ位置が調整されている。
こここで、本実施の形態に示すテープ切断治具1によるテープ切断時のキャリアテープ2の先端部のテープ切断面形状における曲がり量は、上述の基準クリアランスCよりも大きく設定されている。このため、キャリアテープ2がテープ送りガイド30の上面と押さえ部材31との間を通過する際には、カバーテープ5の上面が押さえ部材31の下面に常に当接した状態で通過する。したがって、キャリアテープ2においてベーステープ4とカバーテープ5との界面の位置は、常に基準クリアランスCからカバーテープ5の厚み分を差し引いた高さ寸法Hだけ、テープ送り基準高さから上方にある。
図7(b)は、ベーステープ4からカバーテープ5を剥離するために配置される剥離刃32の高さ方向の位置関係を示している。すなわち剥離刃32は、刃先高さが上述のテープ送り基準高さから、図7(a)に示す高さ寸法Hだけ高くなるように位置調整がなされている。したがって、キャリアテープ2を剥離刃32に向かってテープ送り(矢印c)する際には、剥離刃32の刃先は常にキャリアテープ2におけるベーステープ4とカバーテープ5の貼着界面と一致する。これにより、剥離刃32の刃先は貼着界面に正しく進入し、カバーテープ5のベーステープ4からの剥離を安定して行うことができる。
これに対し図7(c)は、キャリアテープ2の先端部のテープ切断面形状が不良の場合に生じる不具合の例を示している。すなわちここでは、キャリアテープ2の先端部の曲面成形が不十分であり、キャリアテープ2がテープ送りガイド30の上面と押さえ部材31との間を通過する際に、カバーテープ5の上面が押さえ部材31の下面に当接していない。この結果、キャリアテープ2におけるベーステープ4とカバーテープ5の貼着界面の位置は、図7(a)に示す正しい位置、すなわち上述の高さ寸法Hだけテープ送り基準高さから上方の位置とは一致せず、高さ誤差ΔHが生じる。このため、図7(b)に示すテープ送りにおいて剥離刃32の刃先はキャリアテープ2におけるベーステープ4とカバーテープ5の貼着界面とは一致せず、カバーテープ5のベーステープ4からの剥離を安定して行うことができない。
上記説明したように、本実施の形態に示すテープ切断治具1は、位置決めされたキャリアテープ2の下面を支持するテープ支持部13とテープ押圧部16とによって挟み込まれた状態のキャリアテープ2のテープ面に対してカッタ部材19を相対的に進退させることによりキャリアテープ2を所定の切断位置で切断する切断機構とを備えた構成において、テープ支持部13の支持面およびテープ押圧部16の押圧面において少なくとも切断位置の近傍の所定範囲に、挟み込んで固定したキャリアテープ2の断面をカバーテープ5側に凸の曲面形状に成形する曲面部を設けるようにしている。これにより、キャリアテープ2の先端部の切断と切断されたテープ端面近傍の断面形状の成形とを、同一工程で簡便に行うことができる。
本発明のテープ切断治具は、キャリアテープの先端部の切断と切断されたテープ端面近傍の断面形状の成形とを同一工程で簡便に行うことができるという効果を有し、テープフィーダによって部品を供給して基板に実装する分野において有用である。
1 テープ切断治具
2 キャリアテープ
4 ベーステープ
4a 部品ポケット
4b 送り孔
5 カバーテープ
10 基部
12 中間部
13 テープ支持部
13a 第1の支持面
13b 第2の支持面
13c 第3の支持面
14 位置決めピン
15 上部
16 テープ押圧部
16b 押圧面
19 カッタ部材
21 第1のバネ部材
22 第2のバネ部材

Claims (6)

  1. 部品が収納された部品ポケットをカバーテープによって覆った構成のキャリアテープにおいて当該キャリアテープの先端部を切断するテープ切断治具であって、
    前記キャリアテープの下面を支持する支持面が設けられたテープ支持部と、
    前記テープ支持部に対してキャリアテープを所定位置に位置決めする位置決め部と、
    前記テープ支持部に対して接離自在に設けられ、前記支持面との間で前記位置決めされたキャリアテープを挟み込んで固定する押圧面が設けられたテープ押圧部と、
    前記支持面と押圧面とによって挟み込まれた状態のキャリアテープのテープ面に対して切断刃を相対的に進退させることにより、前記キャリアテープを所定の切断位置で切断する切断機構とを備え、
    前記支持面および前記押圧面において少なくとも前記切断位置の近傍の所定範囲には、前記挟み込んで固定したキャリアテープの断面を前記カバーテープ側に凸の曲面形状に成形する曲面部が設けられていることを特徴とするテープ切断治具。
  2. 前記位置決め部は、前記支持部において前記キャリアテープに定ピッチで形成された送り孔に嵌合するように設けられた位置合わせピンであることを特徴とする請求項1記載のテープ切断治具。
  3. 前記切断機構は、前記支持面と押圧面とによってキャリアテープを挟み込んだ状態の前記テープ支持部とテープ押圧部を、前記支持面から突出して固定された前記切断刃に対して一体的に押し付けることにより前記キャリアテープを切断することを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のテープ切断治具。
  4. 前記所定の切断位置は、前記キャリアテープにおいて前記部品ポケットおよび前記送り孔のいずれからも外れた位置に設定されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のテープ切断治具。
  5. 前記テープ支持部に対して前記テープ押圧部を離隔させるように付勢する第1の付勢部を備え、
    前記支持面と押圧面とによって前記キャリアテープを挟み込む際には、前記第1の付勢部の付勢力に抗して前記テープ押圧部を押し下げ、
    前記押し下げを解除することにより、前記テープ支持部に対して前記テープ押圧部が前記付勢力によって離隔することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のテープ切断治具。
  6. 前記テープ切断治具の基部に対して前記テープ支持部を離隔させるように付勢する第2の付勢部を備え、
    前記キャリアテープを切断する際には、前記第2の付勢部の付勢力に抗して前記テープ支持部とテープ押圧部を前記切断刃に対して一体的に押し下げ、
    前記押し下げを解除することにより、前記基部に対して前記テープ支持部とテープ押圧部とが前記付勢力によって一体的に離隔することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のテープ切断治具。
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