JP6278946B2 - ドアクローザ - Google Patents

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Description

本発明は、室内と室外の圧力差による影響を低減するためのドアに設けられるドアクローザの改良に関するものである。
例えば気密性の高い部屋において、換気の為に室内の空気を排出するなどした場合、室内と室外で気圧差が生じ、その差圧によってドアが開きにくくなるという問題がある。
こうした差圧による問題を解決するものとして、下記特許文献1にはドアの下部に室内と室外を連通する通気孔を設ける構成が開示されている。
この構成によれば、通気によって室内と室外の気圧差を小さくでき、ドアをスムーズに開閉することができる。しかし、ドアの下部に通気孔が設置されているので地表の粉塵が通気と共に室内に侵入するという問題がある。
特開2002−272866号公報
それゆえに本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ、室内と室外を連通する通気孔から、通気時に地表の粉塵が室内に侵入することを防止できるドアクローザを提供することを課題とする。
ドア104の上部に設けられ、該ドア104を自動的に閉めるように構成されたドアクローザ1であって、室内121と室外120を通気するために該ドア104の上部に設けられた通気孔104aを覆う通気部A、B、Cを有し、該通気部A、B、Cを介して室内121と室外120の通気が行われることを特徴とする。
該通気部A、B、Cは、室内121と室外120の通気が可能な通気状態と、室内121と室外120の通気が不能な遮蔽状態とに切り替える遮蔽部材60、70、90を備えることが好ましい。
該遮蔽部材70には使用者の操作と連動して該遮蔽部材を作動させる連動手段80が取り付けられ、該連動手段80によって該遮蔽部材70が通気状態と、遮蔽状態とに切り替えられることが好ましい。
該ドアクローザ1はベース5を有し、該ベース5及び該遮蔽部材90のうちのいずれか一方は磁性体金属とされ、いずれか他方には該遮蔽部材90を遮蔽状態に保持する磁石92が設けられ、該磁石92により、該遮蔽部材90が室内121と室外120の差圧に応じて通気状態と、遮蔽状態とに自動的に切り替えられることが好ましい。
以上のように本発明に係るドアクローザにあっては、室内と室外を連通する通気孔から、通気時に地表の粉塵が室内に侵入することを防止できる。
本発明の第1実施形態におけるドアクローザをドアに取り付けた状態の平面図を示す。 本発明の第1実施形態におけるドアクローザをドアに取り付けた状態の正面図を示す。 図2の矢視W―Wにおける概略断面図を示す。 本発明の第1実施形態におけるドアクローザのベースを示し、(a)は平面図、(b)は正面図を示す。 本発明の第1実施形態におけるドアクローザのドアクローザ本体、カバー部材、目隠し部材、遮蔽部材の分解平面図である。 図5の矢視Vにおける側面図を示す。 図2の矢視X―Xにおける概略断面図を示す。 本発明の第2実施形態におけるドアクローザをドアに取り付けた状態で、リンク機構を省略した平面図を示す。 図8の矢視Y―Yにおける概略断面図を示す。 本発明の第2実施形態におけるドアクローザのドアノブ連動手段の概略正面図を示す。 本発明の第3実施形態におけるドアクローザをドアに取り付けた状態で、リンク機構を省略した平面図を示す。 図11の矢視Z―Zにおける概略断面図を示す。 本発明の第3実施形態におけるドアクローザのベースを示し、(a)は平面図、(b)は正面図を示す。 本発明の第1〜第3実施形態におけるドアクローザの通気部及び通気孔を拡張した変形例の正面図を示す。
以下、まず本発明の第1実施形態にかかるドアクローザ1を図1〜図7に基づき説明する。
図1〜図3において、101は建物のドア開口部を示し、該ドア開口部101は、上枠102、左右の一対の縦枠103及び下枠(図示せず)で矩形に囲まれた空間で構成され、ドア104が上記ドア開口部101を開閉可能にヒンジ105を介して一方の縦枠103に取り付けられている。ドア104は、ドアクローザ1により開状態から自動的に閉まるようになっている。
ドアクローザ1は、左開き(左勝手)のパラレル形タイプであり、ドアクローザ本体2と、カバー部材3とを備えている。ドアクローザ本体2は、作動油(図示せず)が充填された密閉空間(図示せず)を有するハウジング4を備え、該ハウジング4は、図5及び図6に示すように、ベース5及び取付金具6を介してドア104上端に取り付けられている。
ベース5は、図4に示すように、ベース上面壁5a、ベース下面壁5b、ベース側面壁5c、5d、ベース正面壁5e及びベース背面壁5fの6面で直方体形状に形成されている。ベース正面壁5eの左端寄りには、取付金具6を取り付けるためのネジ挿通孔5gが上下に2個ずつ貫通形成されている。ベース側面壁5c、5dには、カバー部材3を取り付けるためのネジ穴5hが1個ずつ穿設されている。また、このベース5はハウジング4が取付けられた際にはベース上面壁5a、ベース下面壁5b及びベース側面壁5dが後述するハウジング4の上面壁9、下面壁10及び側面壁11bと面一になるよう形成され、ベース側面壁5cのみハウジング4の側面壁11aから延出するような形状をしている。そして、その延出している部分には、ベース正面壁5eからベース背面壁5fを貫通する矩形の通気孔5iが設けられている。
取付金具6は、図5に示すように、一端(図5左端)にU字状の引掛部6aが形成されているとともに、他端(図5右端)に起き上がった取付片部6bが形成され、該取付片部6bには、ハウジング4を取り付けるためのネジ孔6cが上下に2個貫通形成されている(図6参照)。また、この取付金具6の両端寄りには、ネジ挿通孔6dがベース5の各ネジ挿通孔5gに対応するように上下に2個ずつ貫通形成されている。
ハウジング4は、図5及び図6に示すように、正面壁7、背面壁8、上面壁9、下面壁10及び側面壁11a、11bの6面で直方体形状に形成され、背面壁8側には、上面壁9、下面壁10及び側面壁11a、11bで囲まれた凹陥部12が形成されている。また、該凹陥部12の一端側(図5左端側)には、掛止ピン13が上面壁9と下面壁10とに上下に橋絡されて配設されている。さらに、上記側面壁11aには、ネジ挿通孔11cが上下に2個貫通形成されている(図6参照)。
そして、ドアクローザ本体2をドア104上端の内側に取り付けるには、図5及び図6に示すように、まず、ベース5に取付金具6を重ねてドア104上端に配置し、ネジ14を取付金具6の4個のネジ挿通孔6dとベース5の4個のネジ挿通孔5gに挿通してドア104内部の取付板106にねじ込むことで、ベース5及び取付金具6をドア104上端に取り付ける。
次いで、ドアクローザ本体2を取付金具6の正面に配置し、取付金具6の引掛部6aをハウジング4の掛止ピン13に引っ掛けて取付金具6をハウジング4の凹陥部12に配置する。この状態から、ネジ15をハウジング4の2個のネジ挿通孔11cと取付金具6の2個のネジ孔6cに螺合させることで、ドアクローザ本体2をベース5及び取付金具6を介してドア104上端に取り付ける。
ハウジング4の内部には、ドア104の開動作により力を蓄え、蓄えた力をドア104の閉動作に使用する図示しない付勢力発生手段が設けられている。該付勢力発生手段には、回転軸25がハウジング4を上下に貫挿するように回転一体に連結されており、回転軸25は図1において時計方向に回転する時に閉じ力が蓄積されるように構成されている。また、該回転軸25の下端には、ハウジング4から突出する部分を覆い隠す円筒形のカップ29が設けられている。
図1〜図3に示すように、回転軸25の上端には、リンク機構30の一端が連結されるとともに、該リンク機構30の他端は建物のドア開口部101の上枠102側に連結されている。具体的には、リンク機構30は、メインアーム31と連結アーム32とからなり、メインアーム31の一端が回転軸25の上端に回転不能に連結され、該メインアーム31の他端には、連結アーム32の一端が軸34周りに回転自在に連結されている。一方、ドア開口部101の上枠102には、ステー35の基端が4個のネジ36を上枠102内部の取付板107にねじ込むことで取り付けられており、該ステー35の先端には連結アーム32の他端が軸37周りに回転自在に連結されている。
そして、図1において、ドア104をヒンジ105を中心に反時計回りに開操作すると、その回転動作がリンク機構30を介して回転軸25に伝達されて該回転軸25が時計回りに回転する。これにより、付勢力発生手段にドア104が閉方向に移動する力が蓄積されながら開かれる。ドア104から手を離すと、付勢力発生手段に蓄積された閉じ力が解放されることにより、回転軸25が反時計回りに回転し、この回転力がリンク機構30に伝達されてドア104が時計回りに自動的に閉まる。
図5及び図6に示すように、カバー部材3は、カバー上面壁40、カバー下面壁41、カバー側面壁42、43及びカバー正面壁44の5面で形成されている。このとき、カバー上面壁40、カバー下面壁41及びカバー側面壁42、43の内壁で囲まれた開口部3dはベース5を収容可能な大きさを有している。
また、カバー部材3の内部には、カバー上面壁40、カバー下面壁41及びカバー正面壁44と内接し、ベース5のベース正面壁5eと当接するように仕切壁45が形成されている。そして、カバー上面壁40、カバー下面壁41、カバー側面壁43及び仕切壁45の内壁で囲まれた第一空間部3eにはドアクローザ本体2のハウジング4が挿入可能となっている。
カバー上面壁40の回転軸25に対応する箇所には、回転軸25の上端との干渉を避けるU字状の切欠部40aがドア104側の端縁から切り欠かれて形成され、該切欠部40aを除くカバー上面壁40がハウジング4の上面壁9とベース5のベース上面壁5aを覆うようになっている。
カバー下面壁41のカップ29に対応する箇所には、カップ29との干渉を避けるU字状の切欠部41aがドア104側の端縁から切り欠かれて形成され、該切欠部41aを除くカバー下面壁41がハウジング4の下面壁10とベース5のベース下面壁5bを覆うようになっている。
カバー側面壁42、43は、ハウジング4の側面壁11a、11bとベース5のベース側面壁5c、5dを覆っている。また、このカバー側面壁42、43のドア104寄りには、ネジ挿通孔42aが上記ベース5のネジ穴5hに対応するように1個ずつ貫通形成されている。
図6に示すように、カバー正面壁44は、カバー上面壁40とカバー下面壁41を繋いで反ドア104側に円弧状に突出するように形成されている。そして、ハウジング4の正面壁7とベース5のベース正面壁5eを覆うようになっている。また、図2に示すように、カバー正面壁44の右側(カバー側面壁42側)には、複数のスリット状の通気孔44aが左右方向に延びるように形成されている。
このように構成されたカバー部材3は、上述の如くドアクローザ本体2がドア104に取り付けられた状態で、開口部3dをハウジング4の正面壁7及びベース5のベース正面壁5eに向けてドアクローザ本体2をカバー部材3内に挿入し、ネジ46をネジ挿通孔42aに挿通してベース5のネジ穴5hに螺合させることで、ドアクローザ本体2のほぼ全体を覆った状態で取り付けられるようになっている。
次に、通気部Aの構成について図5〜図7に基づき詳しく説明する。図5〜図7に示すように、通気部Aは、ベース5に設けられた通気孔5iと、カバー正面壁44に設けられた通気孔44aと、カバー部材3内に設けられた遮蔽部材60とによって構成される。ドア104の上部に設けられた通気孔104aの室内121側の一端は該通気部Aにより覆われており、室外120側の他端は目隠し部材50により覆われている。
目隠し部材50は通気孔104aを覆う板状の矩形部材であり、複数のスリット状の通気孔51を備えている。目隠し部材50のドア104に対向する面には複数の爪52が設けられており、この爪52を通気孔104aの内壁に圧入することで取付けを行う。また、爪52には凹部53が設けられており、凹部53には通気性を有するフィルタ54が通気孔51を覆うように配置されている。
遮蔽部材60は、カバー上面壁40、カバー下面壁41、カバー側面壁42、カバー正面壁44及び仕切壁45で囲まれた第二空間部3fに配置されている。遮蔽部材60は、円弧状の板材である正面壁61と、正面壁61の両端側面に設けられた扇状の板材である側面壁62、63によって構成されている。正面壁61にはスリット状の複数の通気孔64が設けられ、側面壁62、63を貫通するように回転軸65が一体に設けられている。回転軸65は、カバー側面壁42と仕切壁45に係脱不能に軸支されており、カバー側面壁42側の一端には操作ツマミ66が一体に設けられている。したがって操作ツマミ66を回転操作することで、遮蔽部材60は回転軸65を中心に回動することができる。
遮蔽部材60の円弧状の正面壁61は、同じく円弧状のカバー正面壁44と同じ曲率で形成されており、回転軸65を中心にカバー正面壁44の内壁と摺動するように構成されている。また、遮蔽部材60の通気孔64とカバー正面壁44の通気孔44aは同形状の複数のスリット状の通気孔であり、それらが同間隔で配置されていることから、図7(a)の状態では通気孔が互い違いの位置関係になるので室内121と室外120の通気が不能な遮蔽状態、図7(b)の状態では通気孔が連通する位置関係になるので室内121と室外120の通気が可能な通気状態となる。
仕切壁45には、位置規制ピン67、68が設けられている。位置規制ピン67、68は、それぞれ遮蔽部材60の側面壁63の端面に当接するように設置され、位置規制ピン67に当接するときには遮蔽状態(図7(a))、位置規制ピン68に当接するときには通気状態(図7(b))になるよう、遮蔽部材60の回動を制限している。このため操作ツマミ66の操作量に制限がかかる。
また、操作ツマミ66は図示しない保持手段により、遮蔽部材60を遮蔽位置と、通気位置とに保持することができる。
以上、第1実施形態のドアクローザ1の基本構成を説明した。次に図5〜図7を用いて、第1実施形態のドアクローザ1における通気部Aの作用について説明する。
室外120が高圧で室内121が低圧であるとき、差圧によりドア104には室内121方向への力がかかるためドア104を開放しにくい状態となる。その場合、図7(a)の状態から操作ツマミ66を操作し、図7(b)の通気状態とすると、目隠し部材50の通気孔51、ドア104の通気孔104a、ベース5の通気孔5iを介して、室外120と室内121が連通する。室外120と室内121が通気状態となることで、高圧側である室外120から低圧側である室内121に空気が流れ、室内外の差圧が小さくなる。このため、ドア104にかかっていた差圧による力が減り、ドア104の開放が容易になる。
ここで、ドア104の上部に設けられるドアクローザ1がドア104の通気孔104aを覆う通気部Aを有しているので、通気時に地表の粉塵が室内121へ侵入することを防止することができる。
次に、本発明の第2実施形態にかかるドアクローザ1を図8〜図10に基づき説明する。尚、本発明の第2実施形態は通気部Aに関する構成のみが第1実施形態と相違する。従って、第1実施形態と同一又は類似する部材については同一符号を付してその説明は省略する。
通気部Bの構成について図8〜図10に基づき詳しく説明する。図8〜図10に示すように、通気部Bは、ベース5に設けられた通気孔5iと、カバー正面壁44に設けられた通気孔44aと、カバー部材3内に設けられた遮蔽部材70とによって構成される。ドア104に設けられた通気孔104aの室内121側の一端は該通気部Bにより覆われており、室外120側の他端は目隠し部材50により覆われている。
遮蔽部材70は、カバー上面壁40、カバー下面壁41、カバー側面壁42、カバー正面壁44及び仕切壁45で囲まれた第二空間部3fに配置されている。遮蔽部材70は、円弧状の板材である正面壁71と、正面壁71の両端側面に設けられた扇状の板材である側面壁72、73によって構成されている。正面壁71にはスリット状の複数の通気孔74が設けられ、側面壁72、73を貫通するように回転軸75が一体に設けられている。回転軸75は、カバー側面壁42と仕切壁45に係脱不能に軸支されている。側面壁73にはワイヤ取付部76が設けられており、ワイヤ取付部76にはワイヤ81が取付けられている。ワイヤ81は後述するドアノブ連動手段80により操作可能であり、遮蔽部材70は回転軸75を中心に回動することができる。
遮蔽部材70の円弧状の正面壁71は、同じく円弧状のカバー正面壁44と同じ曲率で形成されており、回転軸75を中心にカバー正面壁44の内壁と摺動するように構成されている。また、遮蔽部材70の通気孔74とカバー正面壁44の通気孔44aは、同形状の複数のスリット状の通気孔であり、それらが同間隔で配置されていることから、図9(a)の状態では通気孔が互い違いの位置関係になるので室内121と室外120の通気が不能な遮蔽状態、図9(b)の状態では通気孔が連通する位置関係になるので室内121と室外120の通気が可能な通気状態となる。
仕切壁45には、位置規制ピン67、68が設けられている。位置規制ピン67、68は、それぞれ遮蔽部材70の側面壁73の端面に当接するように設置され、位置規制ピン67に当接するときには遮蔽状態(図9(a))、位置規制ピン68に当接するときには通気状態(図9(b))になるよう、遮蔽部材70の回動を制限している。また、図9において、遮蔽部材70には自重により常に回転軸75を中心に反時計回りに回動する力がかかっており、通常は位置規制ピン67に当接する遮蔽状態を維持している。
ドアノブ連動手段80は、遮蔽部材70に取付けられるワイヤ81と、該ワイヤ81を案内するプーリ82、83と、ワイヤ81を操作するドアノブ84とで構成されている。
ワイヤ81は、その一端が遮蔽部材70の側面壁73に設けられたワイヤ取付部76に取り付けられ、プーリ82、83を介してドア104内の図示しない空間を案内され、他端がドアノブ84の軸心に一体に設けられたワイヤ取付部85に取付けられている。
プーリ82は、ドア104の通気孔104a内の上枠102側の面から延出する軸82aに回転可能に軸支される。プーリ82はワイヤ81を図8における図面右側へ案内する。
プーリ83は、図10において、ドア104内部の図示しない空間に設けられ、室外120側から室内121側方向に設けられる図示しない軸によって回転可能に軸支される。プーリ83は、プーリ82によって案内されたワイヤ81を図10における図面下側へ案内する。
ドアノブ84は、ドア104に回動可能に支持されており、ドア104の図10右端側から出没可能とされた図示しない錠片と連動している。この錠片は、ドア104が閉鎖された際には図10右側の縦枠103に形成された錠穴と嵌合し、ドア104は回動不能となって施錠された状態となる。ドアノブ84を図10において時計回りに回動させると、錠片がドア104内に埋没し、ドア104は解錠されて開放可能となる。このドアノブ84は、図示しない付勢力発生手段によって、通常は反時計回り、すなわち施錠側に付勢されている。ドアノブ84には、ドアノブ84と一体に回動するワイヤ取付部85が設けられており、プーリ83によって案内されたワイヤ81が取付けられている。このとき、ワイヤ81は、ドアノブ84が時計回りへ回動すると引き寄せられる方向へ動き、ドアノブ84が反時計方向へ回動すると押し出される方向へ動くように構成されている。
ワイヤ81の一端は遮蔽部材70に取付けられ、他端はドアノブ84に取付けられていることから、ドアノブ84の回動に応じて遮蔽部材70が連動するように構成されている。ドアノブ84が反時計回り(施錠状態)に付勢されている間は、ワイヤ81は押し出された状態であるので、遮蔽部材70は遮蔽状態(図9(a))を維持する。ドアノブ84が時計回り(解錠状態)に回動している間は、ワイヤ81が引き寄せられるので、遮蔽部材70は通気状態(図9(b))になる。また、ドアノブ84が時計回りに回動した状態から、反時計回りに付勢された状態に戻ると、ワイヤ81は再び押し出され、遮蔽部材70は自重により遮蔽状態へ戻るように構成されている。
以上、第2実施形態のドアクローザ1の基本構成を説明した。次に図8〜図10を用いて、第2実施形態のドアクローザ1における通気部Bの作用について説明する。
室外120が高圧で室内121が低圧であるとき、差圧によりドア104には室内121方向への力がかかるためドア104を開放しにくい状態となる。ドアノブ84を時計回り(解錠状態)に回動させると、ドアノブ連動手段80の作用により図9(a)から図9(b)の状態となり、通気孔44aと通気孔74が連通し、目隠し部材50の通気孔51、ドア104の通気孔104a、ベース5の通気孔5iを介して、室外120と室内121が連通する。室外120と室内121が通気状態となることで、高圧側である室外120から低圧側である室内121に空気が流れ、室内外の差圧が小さくなる。このため、ドア104にかかっていた差圧による力が減り、ドア104の開放が容易になる。
ここで、ドア104の上部に設けられるドアクローザ1が通気部Bを有しているので、通気時に地表の粉塵が室内121へ侵入することを防止することができる。
また、遮蔽部材70がドアノブ84と連動するため、使用者は意識せずに差圧を解消でき、ドア104の開閉時以外は室内121の気密性を保つことができる。
次に、本発明の第3実施形態にかかるドアクローザ1を図11〜図13に基づき説明する。尚、本発明の第3実施形態は通気部Aに関する構成のみが第1実施形態と相違する。従って、第1実施形態と同一又は類似する部材については同一符号を付してその説明は省略する。
通気部Cの構成について図11〜図13に基づき詳しく説明する。図11〜図13に示すように、通気部Cは、ベース5に設けられた通気孔5iと、カバー正面壁44に設けられた通気孔44aと、カバー部材3内に設けられた遮蔽部材90とによって構成される。ドア104に設けられた通気孔104aの室内121側の一端は該通気部Cにより覆われており、室外120側の他端は目隠し部材50により覆われている。
遮蔽部材90は、カバー上面壁40、カバー下面壁41、カバー側面壁42、カバー正面壁44及び仕切壁45で囲われた第二空間部3fに配置されている。遮蔽部材90は、ベース5の通気孔5iを覆うように磁性体金属で形成された板状の矩形部材であり、図13上側の一端には回転軸91が一体に設けられている。回転軸91はカバー側面壁42と仕切壁45に係脱不能に軸支されている。したがって遮蔽部材90は回転軸91を中心に回動することができる。また、遮蔽部材90は通常は自重によりベース5の通気孔5iを覆うように位置している(図13(a))。
ベース5には、図12に示すように、通気孔5iの下側にベース正面壁5eと面一になるように二つの円筒形の磁石92が保持手段として係脱不能に埋め込まれている。磁石92は遮蔽部材90の回転軸91を備える側とは反対側の一端と当接するように配置されている。つまり磁性体金属である遮蔽部材90は、ベース5の通気孔5iを覆う遮蔽状態で磁石92の磁力に引き寄せられるように保持される(図13(a))。
通気部Cは通常は遮蔽部材90がベース5の通気孔5iを覆っているため室内121と室外120の通気が不能な遮蔽状態(図13(a))であるが、遮蔽部材90に磁石92の磁力を超えて回転軸91を中心に時計回りに回動する力がかかった場合には室内121と室外120の通気が可能な通気状態(図13(b))となる。よって、遮蔽部材90が回動を開始する差圧は、磁石92の磁力の強弱によって調整できる。
以上、第3実施形態のドアクローザ1の基本構成を説明した。次に図11〜図13を用いて、第3実施形態のドアクローザ1における通気部Cの作用について説明する。
室外120が高圧で室内121が低圧であるとき、差圧によりドア104には室内121方向への力がかかるためドア104を開放しにくい状態となる。該差圧は遮蔽部材90にもかかっており、その力は図12において遮蔽部材90が回転軸91を中心に時計方向に回動する方向にかかっている。該差圧が遮蔽部材90を保持している磁石92の磁力を超えると、遮蔽部材90は差圧によって空気に押される形で回転軸91を中心に時計回りに回動し、ベース5の通気孔5iが開放されて通気部Cは自動的に通気状態となる。室外120と室内121が通気状態となることで、高圧側である室外120から低圧側である室内121に空気が流れ、室内外の差圧が小さくなる。このため、ドア104にかかっていた差圧による力が減り、ドア104の開放が容易になる。
そして、ある程度差圧が小さくなると遮蔽部材90を時計回りに回動させる力も小さくなり、遮蔽部材90は自重により反時計方向に回動する。そして再び磁石92の磁力によって保持される状態に戻るため、通気部Cは自動的に遮蔽状態となる。よって通気部Cはドア内外の差圧に応じて自動的に通気状態と遮蔽状態とに切り替えられる。
ここで、ドア104の上部に設けられるドアクローザ1に通気部Cを有していることから、通気時に地表の粉塵が室内121へ侵入することを防止できる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。
例えば、本発明の第1〜第3実施形態において、通気部A〜Cはカバー部材3に設けられていたが、通気部をドアクローザ本体2のハウジング4に設けるようにしてもよい。
また、本発明の第1〜第3実施形態において、遮蔽部材60、70、90を通気状態と遮蔽状態とに切り替える手段として、操作ツマミ66、ドアノブ連動手段80及び磁石92が設けられていたが、遮蔽部材を作動させることができるのであればこれら以外の手段であってもよい。例えば、サムターンやレバーなどを連動手段として遮蔽部材に接続し、遮蔽部材が作動するようにしてもよい。
また、本発明の第1〜第3実施形態において、通気部A〜C及びそれに対応する各通気孔はドアクローザ本体2よりも短く形成されていたが、図14に示すように、通気量を増やすためドア104の幅方向に拡張するなどしてもよい。
また、本発明の第3実施形態において、遮蔽部材90を磁性体金属としベース5に磁石92を設ける形にしていたが、遮蔽部材90に磁石を設けベース5を磁性体金属とするようにしてもよい。
1 :ドアクローザ
2 :ドアクローザ本体
3 :カバー部材
3d :開口部
3e :第一空間部
3f :第二空間部
4 :ハウジング
5 :ベース
5a :ベース上面壁
5b :ベース下面壁
5c :ベース側面壁
5d :ベース側面壁
5e :ベース正面壁
5f :ベース背面壁
5g :ネジ挿通孔
5h :ネジ穴
5i :通気孔
6 :取付金具
6a :引掛部
6b :取付片部
6c :ネジ孔
6d :ネジ挿通孔
7 :正面壁
8 :背面壁
9 :上面壁
10 :下面壁
11a :側面壁
11b :側面壁
11c :ネジ挿通孔
12 :凹陥部
13 :掛止ピン
14 :ネジ
15 :ネジ
25 :回転軸
29 :カップ
30 :リンク機構
31 :メインアーム
32 :連結アーム
35 :ステー
36 :ネジ
40 :カバー上面壁
40a :切欠部
41 :カバー下面壁
41a :切欠部
42 :カバー側面壁
42a :ネジ挿通孔
43 :カバー側面壁
44 :カバー正面壁
44a :通気孔
45 :仕切壁
46 :ネジ
50 :目隠し部材
51 :通気孔
52 :爪
53 :凹部
54 :フィルタ
60 :遮蔽部材
61 :正面壁
62 :側面壁
63 :側面壁
64 :通気孔
65 :回転軸
66 :操作ツマミ
67 :位置規制ピン
68 :位置規制ピン
70 :遮蔽部材
71 :正面壁
72 :側面壁
73 :側面壁
74 :通気孔
75 :回転軸
76 :ワイヤ取付部
80 :ドアノブ連動手段(連動手段)
81 :ワイヤ
82 :プーリ
82a :軸
83 :プーリ
84 :ドアノブ
85 :ワイヤ取付部
90 :遮蔽部材
91 :回転軸
92 :磁石(保持手段)
101 :ドア開口部
102 :上枠
103 :縦枠
104 :ドア
104a :通気孔
105 :ヒンジ
106 :取付板
107 :取付板
120 :室外
121 :室内
A :通気部
B :通気部
C :通気部

Claims (4)

  1. ドアの上部に設けられ、該ドアを自動的に閉めるように構成されたドアクローザであって、
    室内と室外を通気するために該ドアの上部に設けられた通気孔を覆う通気部を有し、
    該通気部を介して室内と室外の通気が行われることを特徴とするドアクローザ。
  2. 該通気部は、室内と室外の通気が可能な通気状態と、室内と室外の通気が不能な遮蔽状態とに切り替える遮蔽部材を備えることを特徴とする請求項1に記載のドアクローザ。
  3. 該遮蔽部材には使用者の操作と連動して該遮蔽部材を作動させる連動手段が取り付けられ、
    該連動手段によって該遮蔽部材が通気状態と、遮蔽状態とに切り替えられることを特徴とする請求項2に記載のドアクローザ。
  4. 該ドアクローザはベースを有し、
    該ベース及び該遮蔽部材のうちのいずれか一方は磁性体金属とされ、いずれか他方には該遮蔽部材を遮蔽状態に保持する磁石が設けられ
    磁石により、該遮蔽部材が室内と室外の差圧に応じて通気状態と、遮蔽状態とに自動的に切り替えられることを特徴とする請求項2に記載のドアクローザ。
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