JP2009215749A - ルーバおよびシェルタ状構造物の圧力低減構造 - Google Patents

ルーバおよびシェルタ状構造物の圧力低減構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 多雪地域等におけるシェルタ状の全覆型上家(屋根)を有する駅舎で使用され、列車通過時以外には降雪等の吹込みを防止するとともに、列車通過時における駅舎内の圧力変動の減少とその際の降雪の吹込みを低減することが可能なルーバおよび駅施設の圧力低減構造を提供する。
【解決手段】 通常時は、ピン25が凹部29に嵌り、羽11cが固定される。列車通過時は、固定が解除され、羽11が自由に動作可能な状態となる。羽11cは錘21によって、略鉛直方向に停止する。羽11cが壁8の外方または内方より力を受け、力が錘21による引張力に打ち勝つと、羽11cは軸13を中心に回転動作し、穴12に隙間を生じて、壁8の外部と内部とで通気が行われる。
【選択図】図5

Description

本発明は、多雪地域等におけるシェルタ状の構造物である全覆型上家(屋根)を有する駅舎等で使用され、列車通過時に駅舎内の圧力変動を減少させるためのルーバおよび駅施設の圧力低減構造に関するものである。
従来、多雪地域等における駅施設である駅舎は、降雪等の吹き込みを防止するため駅舎上方を全て屋根で覆った全覆型上家(シェルタ状構造物)が設けられる場合が多い。このような駅舎構造では、駅舎全体が筒状となることから、列車通過時に列車の通過に伴い駅舎内の圧力が変動する。例えば、駅舎への列車の突入時には駅舎内の圧力が上昇し、列車が通過後は駅舎内の圧力が低下する。
このように列車の通過の際に駅舎内に大きな圧力変動が生じることから、駅舎の建築構造体に面外方向の力が作用し、疲労現象から建築仕上げ材等の落下事故等が発生している。このため、駅舎内の圧力変動に対する対応が望まれている。
このようなシェルタ状構造物である駅舎の圧力変動を低下させる方法としては、固定式ルーバを設けて、列車通過時の圧力を低減する方法が取られている。また、圧力変動対応ではないが、駅舎内に列車が通過する際の圧力変動を予測するシステムが提案されている(特許文献1)。
特開2007−41819号公報
しかし、固定式ルーバを設置する場合には、圧力変動を低減する効果はあるものの、ルーバから降雪が吹き込むため、全覆型上家の効果が悪化するという問題がある。また特許文献1に記載の方法では、駅舎内の圧力変動を予測するものであり、直接駅舎内の圧力変動を低減する効果はなく、また、列車通過後に生じる列車風については考慮されていないという問題がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、多雪地域等におけるシェルタ状の全覆型上家(屋根)を有する駅舎で使用され、列車通過時以外には降雪等の吹込みを防止するとともに、列車通過時における駅舎内の圧力変動の減少とその際の降雪の吹込みを低減することが可能なルーバおよび駅施設の圧力低減構造を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するため、第1の発明は、壁体に開閉可能に設けられた羽と、前記羽が閉じた状態で前記羽の動作を抑止する抑止手段と、前記羽を閉じるための羽閉じ手段と、を具備し、前記抑止手段が解除された状態で、前記羽の表裏両側の圧力差により前記羽は開き、前記圧力差が消滅すると前記羽閉じ手段によって前記羽は閉じることを特徴とするルーバである。
前記羽には回転軸が設けられ、前記羽は前記回転軸を中心に開閉可能であり、前記抑止手段は、前記回転軸の近傍を固定するピンであり、前記ピンが抜かれると前記羽が開閉可能としてもよく、または、前記羽には回転軸が設けられ、前記羽は前記回転軸を中心に開閉可能であり、前記抑止手段は、前記回転軸の近傍を固定するディスクブレーキであり、前記ディスクブレーキが緩められると前記羽が開閉可能としてもよく、または、前記羽には回転軸が設けられ、前記羽は前記回転軸を中心に開閉可能であり、前記抑止手段は、前記回転軸の近傍に設けられた磁気粘性流体または電気粘性流体であり、磁気または電気の印加が停止され前記磁気粘性流体または前記電気粘性流体の粘性が低下することで、前記羽が開閉可能としてもよく、または、前記抑止手段は、モータであり、前記モータによって、前記羽の固定および開閉動作してもよい。
前記羽閉じ手段は、前記羽の先端近傍に設けられた錘であってもよく、または、前記羽閉じ手段は、前記羽の回転軸近傍に設けられたスプリングであってもよい。
前記羽は、他の複数の羽とリンクによって連結されてもよい。また、枠体と、前記枠体の動作範囲を制限するストッパと、を更に具備し、前記枠体は、前記ストッパにより一方向のみに開放可能であり、前記羽が一側に開く際には、前記羽が前記枠体とともに開放し、前記羽が他側に開く際には、前記羽のみが開放してもよい。
第1の発明によれば、列車が通過していない時には、羽が閉じた状態で動作が抑止されるため、降雪等が駅舎内に吹き込むことがなく、また、列車が通過する際には、羽の固定を解除して、羽が自由に開閉可能な状態となるため、駅舎内の圧力増加時には羽が外方へ開放し、駅舎内の圧力が低下すると羽が内方へ開放して、駅舎内の圧力変動を抑制することができる。
また、羽の固定が解除された状態(抑止手段による羽の動作の抑止が解除された状態)では、圧力の増加時および低下時以外は、羽に設けられた錘またはスプリングにより、羽は常に閉じようとするため、例えば列車が通過している間であっても圧力変動が生じていない間は、羽は閉じて、降雪の吹き込みを防止することができる。また、必要最低限の間のみ羽を開放することで、列車の騒音が外部に漏れることを抑えることができる。
また、羽を複数設けて、リンクで連結すれば、複数の羽が同一の動作によって開閉するため、より効果の大きなルーバを得ることができる。更に、枠体とストッパを設けて、羽が外方へ開く際(駅舎内の圧力増加時)には、羽と枠体は一体で開放して圧力変動を抑制し、羽が内方に開放する場合(駅舎内の圧力低下時)には、羽のみが開放し、枠体は閉じて枠体の穴により圧力変動を抑制することができ、さらに、枠体が壁と羽との隙間をなくすため、通常時の降雪の吹込みを抑制することができる。
第2の発明は、壁と、屋根と、を有するシェルタ状構造物であって、第1の発明にかかるルーバが、前記壁および前記屋根の少なくとも一方に複数設けられることを特徴とするシェルタ状構造物の圧力低減構造である。
第2の発明によれば、列車通過時以外には閉じた状態で固定され、降雪等がシェルタ状構造物である駅舎内に吹き込むことを防止できるとともに、列車通過時においてはルーバが自由に開閉するため、駅舎内の圧力変動を抑制することができ、また、この際のルーバの開放が必要最低限に抑えられるため、降雪の吹き込みおよび騒音の漏洩を抑制することができる駅施設の圧力変動低減構造を得ることができる。
また、駅舎内にはルーバが複数設けられるため、駅舎内の圧力変動の生じた位置のルーバのみが開放すれば、他の部位において降雪等の吹込みを防止することができる。
本発明によれば、多雪地域等におけるシェルタ状の全覆型上家(屋根)を有する駅舎で使用され、列車通過時以外には降雪等の吹込みを防止するとともに、列車通過時における駅舎内の圧力変動の減少とその際の降雪の吹込みと騒音の漏れを低減することが可能なルーバおよび駅施設の圧力低減構造を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態にかかるルーバ5について説明する。図1は、本実施の形態にかかるルーバ5が設置された駅舎1を示す図である。
駅施設である駅舎1は、側方が壁8、窓7で構成され、上部を屋根3で覆われている。下方には、ホーム9および図示を省略した線路等が設けられる。すなわち、駅舎1は、全方位を囲まれた筒状の形態である。壁8および屋根3にはルーバ5a、5b、5cが設けられる。なお、ルーバ5は、駅舎1の長手方向に複数並設される。
通常時(列車10が駅舎1を通過していない時)、ルーバ5は閉じられている。このため、駅舎1外の降雪が駅舎1内に吹き込むことがない。従って、ホーム9上で列車10を持つ乗客等は、降雪等の影響を受けることはない。
列車10が駅舎1内に侵入する際には、列車10による空気の圧縮で、駅舎1内の圧力が一時的に増加する。一方、列車10が通過後には、空気の膨張によって、駅舎1内の圧力が一時的に低下する。
図2は、駅舎1内のある地点における列車10が通過する際の駅舎1内の圧力変動を示した図である。
駅舎1内に列車10が通過する前は、駅舎1内の圧力は圧力差のない状態で一定である。しかし、図2に示すように、列車10の先頭部が駅舎1のある地点に接近を開始する時点(列車先頭部接近時33時点)から、駅舎1内のその地点における圧力は急激に上昇する(図中B区間)。列車10の先頭部がある地点を通過した後(列車先頭部通過時34後)、列車10が駅舎1内を通過中においては、駅舎1内のその地点の圧力は、通常時と略同等に圧力差のない一定の値となる(図中C区間)。その後、列車10の後尾部が駅舎1のその地点に接近すると(列車後尾部接近時35)、駅舎1内のその地点の圧力は急激に低下する(図中D区間)。その後、列車後尾部がその地点を通過後(列車後尾部通過時36後)、圧力差のない状態に戻る。
従って、列車10の先頭部が接近してから一定の時間と、列車10の後尾部が接近してから一定の時間とが、駅舎1内の圧力変動期間であり、その間には圧力差がない状態で圧力が略一定の期間が存在する。
次に、ルーバ5の構造について説明する。図3は、ルーバ5を示した図であり、図3(a)は正面図、図3(b)、図3(c)は図3(a)のA−A断面における羽11が開放した状態を示す図である。
ルーバ5は、主に軸13、羽11(11a、11b、11c)、ガイド19、ワイヤ17、錘21等から構成される。壁8に設けられた外部と貫通する穴12にルーバ5が取り付けられる。軸13は穴12に略水平方向に回転可能に設けられる。羽11は、軸13と接合されており、軸13とともに回転可能である。
羽11a、11b、11cには所定の角度(略垂直)にそれぞれアーム16が設けられる。アーム16の他方の端部にはピン14により回転可能にリンク15が接合される。すなわち、羽11a、11b、11cはリンク15によって連結されている。このため、図3(b)、図3(c)に示すように、羽11は、リンク15を介して同様の動作を行う。例えば最下方の羽11cの開閉動作に連動して他の羽11a、11bも開閉動作を行う。羽11の材質としては、例えば樹脂製、金属製などが使用できる。
最下方の羽11cの下端にはワイヤ17が設けられる。ワイヤ17の他端には錘21が設けられる。錘21の重さは、羽11の開放抵抗に応じて決定される。穴12の下方の壁8内には、ガイド19が設けられる。ガイド19は、例えば一対のガイドロールである。羽11cに取り付けられたワイヤ17は、ガイド19によって壁8内に導入され、壁8内に設けられた空間31(図4参照)内に錘21が設けられる。
羽11が自由に動作可能な状態においては、錘21によって、羽11cの下端は下方に引っ張られ、羽11cは略鉛直方向に停止する。羽11a、11bは、羽11cと連動して動作するため、同様に略鉛直方向にとどまる。すなわち、羽11は穴12を塞ぐ向きで停止する。一方、羽11が壁8の外方または内方より力を受け、力が錘21による引張力に打ち勝つと、羽11は軸13を中心に回転動作し、穴12に隙間を生じて、壁8の外部と内部とで通気が行われる。
次に、ルーバ5の抑止手段を説明する。図4は、ルーバ5の固定および解放状態を示す図である。図4(a)は、羽11cが固定された状態を示す側面図であり、図4(b)は図4(a)の状態におけるシリンダ23近傍の拡大図である。なお、以下の説明においては、羽11a、11bおよびリンク15の図示を省略し、羽11cの動作を中心に説明する。また、以下の図において、ルーバ5の紙面に向かって左側が駅舎1の内方、右側が駅舎1の外方を示すものとする。
軸13の端部近傍には、回転板27が設けられる。回転板27は、軸13と接合されており、軸13とともに回転可能である。回転板27の一部には凹部29が設けられる。軸13の上方にはシリンダ23が設けられる。シリンダ23は、空気、油、電気その他種々の動力源により動作可能である。なお、シリンダ23の種類に応じて、図示を省略した電気配線、油圧・空圧配管等が設けられる。シリンダ23にはピン25が設けられる。したがって、シリンダ23の動作に応じて、ピン25は上下動作(突出および戻り動作)を行う。
図4(a)、(b)に示すように、ピン25が突出した状態では、ピン25の先端は回転板27の凹部29に嵌る。したがって、回転板27はピン25によって固定され、回転動作が抑止される。このため、羽11cは、閉じた状態(略鉛直方向)で固定される。
図4(c)は、羽11cの固定が解除された状態を示す図であり、図4(d)は図4(c)の状態におけるシリンダ23近傍の拡大図である。
シリンダ23が動作し、ピン25がシリンダ23内に引き戻されるとピン25は凹部29から抜き取られる。したがって、回転板27の固定が解放される。この状態では、錘21によって羽11cは閉じた状態にとどまるが、羽11cへ壁8の外方または内方から(羽11cの面に略垂直な方向の)力(羽11cの外方と内方の圧力差)が加わり、当該力が錘21によって羽11cを垂直に保とうとする力に打ち勝つと、羽11cは、軸13を中心に回転動作する。すなわち、ルーバ5は開放して、壁8の内外方向に通気が行われる。
次に、ルーバ5の抑止手段の制御方法について説明する。ルーバ5の固定および解放の制御は、駅舎1を通過する列車の通過タイミングにより行われる。図5は、ルーバ5の動作を示す図である。
ルーバ5は、列車10が駅舎1を通過していない時には、ルーバ5の羽11cが抑止手段によって固定され、羽11cが外方からの風等によって開かないように制御される。一方、列車10が駅舎1に近づくと、抑止手段であるピン25を凹部29から抜き、羽11cをフリーにすることで、開放可能な状態に制御される。前述の通り、列車10が駅舎1に近づき、ピン25が凹部29より抜かれても、羽11cは錘21のみによって閉じた位置で停止する。列車10が駅舎1に侵入を開始し、駅舎1内の圧力が増加すると(図2のB区間)、図5(a)に示すように、羽11cに圧力差によりE方向の力が加わり、力が錘21による引張力に打ち勝つと、羽11cは外方に回転動作し、駅舎1内の圧縮空気を外部へ逃がす。このため、駅舎1内の圧力増加を抑制する。
列車10が駅舎1に侵入し、列車10が駅舎1内を通過中には(図2のC区間)、羽11cは錘21により閉じられる。更に列車10が進行し、駅舎1から抜けて駅舎1内の圧力が低下すると(図2のD区間)、図5(b)に示すように、羽11cには外部から圧力差によりF方向の力が加わり、力が錘21による引張力に打ち勝つと、羽11cは内方に回転動作し、駅舎1内へ空気を導入する。このため、駅舎1内の圧力低下を抑制する。列車10が完全に駅舎1より遠ざかると、再び羽11cは錘21によって閉じられて、シリンダ23の動作によって回転板27が固定される。従って、列車10が通過する際には、ルーバ5は開閉して駅舎1内の圧力変動を低減する。
なお、シリンダ23の動作は、列車10の位置信号を検出して、列車10の位置によって自動制御されても良く、または駅員によって手動で操作されてもよい。また、その他、タイマや圧力計などによる制御を組み合わせても良い。いずれの制御方法においても、列車10が駅舎1の通過を開始する前に抑止手段を解除して、すなわち、ピン25をシリンダ23内に戻してピン25を凹部20より抜き取り、駅舎1内の圧力変動に応じた羽11の動作が行われ、列車10が駅舎1より十分離れ、または駅舎1内の圧力が通常状態に戻った後に抑止手段を動作して、すなわち、ピン25をシリンダ23より突出させ、ピン25を凹部20に嵌めて、ルーバ5の動作を固定できれば良い。
以上説明したように、本実施の形態にかかるルーバ5によれば、通常時(列車10が駅舎1を通過しない状態)には羽11cが閉じた状態で固定されるため、通常時における駅舎1内への降雪の吹き込みが防止され、また、列車10通過時にのみ抑止手段を解除して、ルーバ5が開放可能となることで、列車10通過の際の駅舎1内の圧力変動を抑制することができる。
また、ルーバ5は、錘21によって閉じた状態を維持しようとするため、錘21による力に打ち勝つような駅舎1内の圧力変動が生じた場合にのみ、羽11を開放して通気可能とし、列車10通過中における圧力変動のない状態では、閉じた状態を維持するため、外部からの降雪の吹込みを最小限に抑えることができるとともに、駅舎1から外部への列車10の騒音の漏洩を最小限に抑え、かつ、駅舎1内の圧力変動を効率よく抑制することができる。
また、羽11を複数設けてリンク15によって連動させるため、簡易な構造で、より大きな通気面積を得ることができるため、圧力変動抑制効率が高い。また、駅舎1の壁8や屋根3にルーバ5が複数設けられることで、より大きな駅舎1の圧力変動抑制効果を得ることができる。
なお、ルーバ5を屋根3に設ける場合には、羽11が屋根5に略平行な状態(閉じた状態)となるような方向に力が加わるように、錘21とガイド19の位置を適宜変更すればよい。例えば、水平方向の羽11の端部にワイヤ17を介して錘21を取付、ワイヤ17はガイド19によって方向を変えて、錘21が鉛直方向にぶら下げるようにすればよい。
次に、第2の実施の形態にかかるルーバ40について説明する。なお、以下の実施の形態において、図2〜図5に示すルーバ5と同一の機能を果たす構成要素には、図2〜図5と同一番号を付し、重複した説明を避ける。図6は、ルーバ40を示す図で、図6(a)はルーバ40に設けられる枠体41を示す図、図6(b)、図6(c)は、ルーバ40が解放した状態を示す図である。
ルーバ40は、ルーバ5と略同様の構成であるが、枠体41およびストッパ45が更に設けられる。枠体41は、中央に穴43が設けられた板状部材である。軸13には、羽11cとともに枠体41が重ねて設けられる。なお、枠体41と羽11cとは軸13を中心として個別に回転可能である。また、枠体41は羽11cよりもやや大きく、穴12とほぼ同サイズである。なお、枠体41はある程度の強度があれば良く、また、軽量であることが望ましい。したがって、枠体41としては例えば樹脂製、金属製などが使用できる。
穴12の下方の壁8には、ストッパ45が設けられる。ストッパ45は、羽11cの開閉時には羽11cと接触することはないが、枠体41とは接触し、枠体41の動作範囲を制限する。すなわち、枠体41は、片方向(外方)にのみ開放可能である。なお、ストッパ45は、壁8の側方にも設けることができる。
図6(b)に示すように、ピン25が凹部29より抜けた状態で、羽11cが駅舎1の内方からの力(矢印E方向)を受け、当該力が錘21による引張力に打ち勝つと、羽11cは枠体41と重なって外方へ開放する。すなわち、羽11cは枠体41を押し開き、羽11cと枠体41とが一体となって外方に開放する。
一方、図6(c)に示すように、ピン25が凹部29より抜けた状態で、羽11cが駅舎1の外方よりの力(矢印F方向)を受け、錘21による引張力に打ち勝つと、羽11cは内方へ開放する。この際、枠体41はストッパ45により、閉じ位置で停止する。したがって、羽11cのみが駅舎1の内方へ開放する。
第2の実施の形態にかかるルーバ40によれば、ルーバ5と同様の効果を得ることができる。また、駅舎1内の圧力が上昇した際には、羽11cと枠体41とが一体となって開放して、駅舎1内の空気を外部へ放出し、駅舎1内の圧力が低下した際には、枠体41が閉じた状態となり、穴43により、駅舎1の外方より駅舎1内へ空気を導入する。したがって、駅舎1内の圧力変動を抑制することができる。一方、列車が通過していない通常の状態では、羽11cおよび枠体41は閉じて固定されるが、枠体41は、穴12とほぼ同サイズであるため、羽11cと壁8との隙間をなくすことができ、このため、羽11cと壁8との隙間からの降雪等の吹き込みを防止することができる。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、羽11cは両方向に開放可能としたが、片方のみに開放可能としても良い。この場合、駅舎1には、内開きルーバと、外開きルーバを交互に設置すればよい。また、この場合、外開き(駅舎内から外部へ空気を放出する)ルーバの開口面積よりも、内開き(外方より駅舎内へ空気を導入する)ルーバの開口面積を小さくすれば、または、内開きルーバの設置台数を少なくすれば、降雪の駅舎内への吹き込みを抑えることができる。また、羽11c1枚によるルーバであれば、リンク15は不要である。
また、通常時において、羽11を閉じた状態で羽11の動作を抑止する抑止手段は、前述のシリンダ23、ピン25、および凹部29を有する回転板27等による方法に限られない。
図7は、羽11cの開放をディスクブレーキによって抑止する場合を示す図である。ディスク51は軸13に接合される。ディスク51の両側には一対のディスクパッド53がディスク51を挟み込むように設けられる。通常時は、ディスクパッド53はディスク51を挟み込んでディスク51を固定する。すなわち、軸13および羽11cは閉じた状態で固定される。一方、列車10の通過に伴う信号等を受けると、一対のディスクパッド53が図示を省略したワイヤ、ブレーキフルード等によってディスク51の固定を解放し、ディスク51およびディスク51に接合される軸13、羽11cが自由に回転可能となる。
また、図8は更に他の抑止手段を示す図で、軸13に固定された回転板61の周囲に磁気粘性流体65を保持する磁気粘性流体保持部63が設けられる。回転板61には複数の抵抗板62が設けられている。通常時は、磁気粘性流体65に磁気が印加されており、磁気粘性流体65の粘性が高い。このため、回転板61は磁気粘性流体の65の粘性による抵抗板62の抵抗によって動作が抑止される。一方、列車10の通過に伴う信号等を受けると、磁気粘性流体65に印加されていた磁気を消失させ、磁気粘性流体65の粘性を低下させる。このため、回転板61およびこれに接合される軸13、羽11cが自由に回転可能となる。なお、磁気の発生および消失には、例えば電磁石に通電することにより磁気を発生させておき、電気の供給を停止することで磁気を消失させればよい。
また、同様の構造で、電気粘性流体を用いて、電気の制御によって電気粘性流体の粘性を変化させて、羽11cの固定および解放を行っても良い。また、軸13をモータで制御して、モータのブレーキおよび動作制御によって、ルーバの固定および開閉制御を行っても良い。
また、羽11cの抑止手段が解除された状態で、閉じた位置を維持させるためには、ワイヤ17および錘21による方法に限られない。例えば、ドアクローザ等のように羽11cにスプリングを設けて、スプリングによって羽11cを閉じた位置にとどめるようにしても良い。この場合、スプリング力およびスプリングの設置位置によって、羽11cの閉じ力を調整することができる。また、羽11の下部に直接錘21を設けて、ワイヤ17を介さずに羽11cを閉じ位置にとどめるようにしても良い。
また、羽11a、11b、11cは、リンク15によってリンク動作したが、羽11のリンク機構はこれに限られない。例えば、図9に示すように、羽11a、11b、11cの各軸13をチェーン67により連結して、羽11のリンク動作をさせても良い。
また、本発明にかかるルーバ5が設置されるのは、駅舎1に限られず、壁及び屋根により全体を囲まれたシェルタ状の構造物であれば、同様の効果を得ることができる。
駅舎1を示す図。 駅舎1内の圧力変動を示す図。 ルーバ5を示す図で(a)は正面図、(b)、(c)は(a)のA−A断面における羽11の開放状態を示す図。 ルーバ5の固定状態を示す図で、(a)は羽11cが固定された状態を示す図、(b)は(a)のシリンダ23近傍を示した拡大図、(c)は羽11cの固定を解除した状態を示す図、(d)は(c)のシリンダ23近傍を示した拡大図。 ルーバ5の動作を示す図。 ルーバ40を示す図で、(a)は枠体41を示す図、(b)は羽11cが外方へ開放した状態を示す図、(c)は羽11cが内方へ開放した状態を示す図。 抑止手段としてディスク51およびディスクパッド53を設けた例を示す図。 抑止手段として磁気粘性流体65を使用した例を示す図。 リンク機構にとしてチェーン67を使用した例を示す図。
符号の説明
1………駅舎
3………屋根
5、40………ルーバ
7………窓
8………壁
9………ホーム
10………列車
11………羽
13………軸
14………ピン
15………リンク
16………アーム
17………ワイヤ
19………ガイド
21………錘
23………シリンダ
25………ピン
27………固定板
29………凹部
31………空間
41………枠体
43………穴
45………ストッパ
51………ディスク
53………ディスクパッド
61………回転板
62………抵抗板
63………磁気粘性流体保持部
65………磁気粘性流体
67………チェーン

Claims (10)

  1. 壁体に開閉可能に設けられた羽と、
    前記羽が閉じた状態で前記羽の動作を抑止する抑止手段と、
    前記羽を閉じるための羽閉じ手段と、
    を具備し、
    前記抑止手段が解除された状態で、前記羽の表裏両側の圧力差により前記羽は開き、前記圧力差が消滅すると前記羽閉じ手段によって前記羽は閉じることを特徴とするルーバ。
  2. 前記羽には回転軸が設けられ、前記羽は前記回転軸を中心に開閉可能であり、
    前記抑止手段は、前記回転軸の近傍を固定するピンであり、
    前記ピンが抜かれると前記羽が開閉可能となることを特徴とする請求項1記載のルーバ。
  3. 前記羽には回転軸が設けられ、前記羽は前記回転軸を中心に開閉可能であり、
    前記抑止手段は、前記回転軸の近傍を固定するディスクブレーキであり、
    前記ディスクブレーキが緩められると前記羽が開閉可能となることを特徴とする請求項1記載のルーバ。
  4. 前記羽には回転軸が設けられ、前記羽は前記回転軸を中心に開閉可能であり、
    前記抑止手段は、前記回転軸の近傍に設けられた磁気粘性流体または電気粘性流体であり、
    磁気または電気の印加が停止され前記磁気粘性流体または前記電気粘性流体の粘性が低下することで、前記羽が開閉可能となることを特徴とする請求項1記載のルーバ。
  5. 前記抑止手段は、モータであり、
    前記モータによって、前記羽の固定および開閉動作することを特徴とする請求項1記載のルーバ。
  6. 前記羽閉じ手段は、
    前記羽の先端近傍に設けられた錘であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のルーバ。
  7. 前記羽閉じ手段は、
    前記羽の回転軸近傍に設けられたスプリングであることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のルーバ。
  8. 前記羽は、他の複数の羽とリンクによって連結されることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載のルーバ。
  9. 枠体と、
    前記枠体の動作範囲を制限するストッパと、
    を更に具備し、
    前記枠体は、前記ストッパにより一方向のみに開放可能であり、
    前記羽が一側に開く際には、前記羽が前記枠体とともに開放し、
    前記羽が他側に開く際には、前記羽のみが開放することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載のルーバ。
  10. 壁と、
    屋根と、
    を有するシェルタ状構造物であって、
    請求項1から請求項9のいずれかに記載のルーバが、前記壁および前記屋根の少なくとも一方に複数設けられることを特徴とするシェルタ状構造物の圧力変動低減構造。
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