JPH07259407A - 防火扉装置 - Google Patents

防火扉装置

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Publication number
JPH07259407A
JPH07259407A JP7264094A JP7264094A JPH07259407A JP H07259407 A JPH07259407 A JP H07259407A JP 7264094 A JP7264094 A JP 7264094A JP 7264094 A JP7264094 A JP 7264094A JP H07259407 A JPH07259407 A JP H07259407A
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JP
Japan
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door
opening
fire
fire door
movable body
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Application number
JP7264094A
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English (en)
Inventor
Makoto Yoshikawa
真 吉川
Toshio Nomoto
寿男 野元
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Mitsui Construction Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Construction Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドアーノブの開放操作のみで差圧をなくし、
小さな力で避難可能とした防火扉装置を提供すること。 【構成】 防火扉装置1は防火扉5に設けた開口部6に
差圧緩和機構7を付設してなる。開口部6は防火扉5の
一側面を含んで開口されている。差圧緩和機構7は開口
部6に嵌脱できる大きさの可動体10を備え、可動体1
0の一側面は防火扉5の一側面と同一面に構成されてい
る。可動体10は防火扉5の一側面側に偏った位置に設
置した回転軸11によって防火扉5に回転可能に固定さ
れている。可動体10には防火扉5を防火区画2に固定
するラッチ12と可動体10を防火扉5に固定するラッ
チ13を設けている。ラッチ12、13は伝達駆動機構
を介してドアーノブ8に連結され、ドアーノブ8の扉開
放操作により解除される。回転軸11は付勢装置14で
可動体10を常時閉じる方向に付勢されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防火区画の通路に設置
された防火扉を常時閉状態に付勢してなる防火扉装置に
関し、特に防火扉に差圧が加わったときでも防火扉を容
易に開閉できる防火扉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、建物等の工作物の内部は防火区
画で区切られており、これら防火区画により工作物内全
てに火災が延焼することを防止している。また、防火区
画間には通路等が設けられており、この通路等に防火扉
や防火シャッター等の開閉可能でかつ火災時には常時閉
に付勢される防火扉装置を設けている。このような防火
扉装置は、火災時には付勢手段の付勢力により常時閉じ
ており、かつ人手で簡単に開けることができるため、火
災時の避難ができ、かつ延焼を防止することができる。
また、自然式の排煙設備または機械式の強制排煙設備を
設け、火災時に居室や通路に充満する煙を上記排煙設備
により排出することで、避難活動を安全確実に補助して
いる。
【0003】しかしながら、機械式の排煙設備が作動す
ると室内が負圧となり、防火扉の開放するには相当の力
が必要となることから、老人や子供等の非力な人々の避
難活動が阻害され人命の危険性が心配される。このよう
な弊害を防止する対策として、現状では、機械式の排煙
設備に給気設備を併用し、室内を排煙するとともに室内
に給気することにより、室内負圧を緩和することが一部
では行われている。このように室内に給気をおこなう
と、逆に火災の増大が二次的に心配される。
【0004】このような事情に鑑み、給気をすることな
しに差圧をなくすことにより、扉の開放を容易にできる
ようにした扉装置が提案されている(例えば、実開昭5
5−113453号公報、実公昭63−13517号公
報、実公平2−30637号公報参照)。
【0005】上述した従来の扉装置の内、実開昭55−
113453号公報に記載された差圧開放式扉装置は、
扉に室内外を連通する連通口を設け、この連通口を塞ぎ
得る取手を扉枠に回転可能に固定し、前記取手が連通口
を常時塞ぐように付勢したものである。
【0006】また、実公昭63−13517号公報に記
載された原子力設備の扉は、扉に開口を設け、この開口
に開閉自在のダンバーを固定し、このダンバーにダンパ
ー開放手段を取付けたものであって、扉開放用のドアー
ノブは別途設けている。
【0007】さらに、実公平2−30637号公報に記
載された差圧扉の均圧装置は、扉に開口部を開閉する蓋
体を固定し、この作動軸装置にハンドルを設け、ハンド
ルを回転させることにより、蓋体を開放するものであ
る。これらの装置は、扉の両面に差圧があっても、取
手、ダンパーあるいは蓋体を開放することにより、扉の
両面の差圧を解消して、扉を簡単に開放できるようにし
たものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記差
圧開放式扉装置によれば、取手を引くと、まず取手部分
が開放して差圧をなくし、さらに取手を引いて扉を開放
するものであるが、扉を引く形式のもののであるため、
火災時の避難用扉に使用することは好ましくなかった。
【0009】また、上記原子力設備の扉によれば、ダン
パー開放手段とドアーノブが別に設けられており、扉を
開放するのにまずダンパー開放手段を操作してダンパー
を開放することより差圧をなくし、ついでドアーノブを
回して扉を開放するといし二つの操作が必要となること
から、火災時の避難用扉に使用することは好ましくなか
った。
【0010】さらに、差圧扉の禁圧装置によれば、ハン
ドルを回してネジ式の作動軸装置で蓋体を扉から離すの
で、蓋体が扉から離れるのに時間がかり、上記二つの従
来技術と同様に、火災時の避難用扉に適用することは好
ましくなかった。
【0011】本発明は、上述した点に鑑み、ドアーノブ
による扉の開放操作のみで差圧をなくして容易に避難を
可能とし、かつ確実に防火扉としての役割を果たす防火
扉装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の防火扉装置は、防火区画の通路に設置され
常時閉状態に付勢される防火扉と、開放操作することに
より前記防火扉の開放を可能とするドアーノブとを備え
た防火扉装置において、前記防火扉に開口部を設け、ド
アーノブの開放操作で開放され、ドアーノブの操作終了
で閉鎖される差圧緩和機構を前記開口部に設けたことを
特徴とするものである。
【0013】また、前記差圧緩和機構は、前記防火扉に
設けた開口部に嵌脱可能の大きさであって、かつ偏った
位置に設置した回転軸で前記防火扉に回転可能に固定さ
れる可動体と、前記可動体を扉に固定状態にしておくラ
ッチと、前記可動体を常時閉じる方向に付勢し、前記ラ
ッチが外れたときに差圧により可動体が回転する回転駆
動力より弱い付勢力とされた付勢手段と、前記ラッチを
ドアーノブの開放操作で開放する機構と、を備えたこと
を特徴とする。
【0014】また、本発明の防火扉装置は、前記防火扉
の開口部をストライプ状に形成し、前記差圧緩和機構
は、前記ストライプ状の開口部を塞ぐ開口閉鎖面及び前
記ストライプ状の開口部とほぼ同一の開口面が交互に設
けられた防火用シャッターと、前記防火用シャッターの
開口閉鎖面が前記ストライプ状の開口部に位置するよう
に常時付勢する付勢手段と、前記ドアーノブを開放操作
したときに前記防火用シャッターの開口面を防火扉の開
口部に位置させる駆動機構と、を備えたことを特徴とす
る。
【0015】また、前記差圧緩和機構は、複数の防火用
回転羽根を前記防火扉の開口部に連設するとともに当該
防火用回転羽根を回動可能に防火扉に固定してなる防火
シャッターと、前記防火用回転羽を開閉駆動する開閉機
構と、前記防火シャッターの回転羽根が常時閉となるよ
うに前記開閉機構を常時付勢する付勢手段と、前記ドア
ーノブを開放操作したときに前記付勢手段の付勢力に逆
らって防火用回転羽根を開くよう前記開閉機構を駆動す
る駆動機構と、を備えたことを特徴とする。
【0016】
【作用】上記構成の防火扉装置によれば、ドアーノブの
開放操作で扉の開口部に設けた差圧緩和機構が開き、差
圧が解消したところで扉を押すことにより、避難するこ
とができる。
【0017】また、前記差圧緩和機構によれば、可動体
は偏った位置に設置した回転軸で回転可能に固定されて
いるので、前記可動体を係止しているラッチがドアーノ
ブを開放操作により解除されると、差圧により可動体が
開放されて差圧がなくなり、これにより、簡単に扉を開
放して避難することができる。また、避難終了後には、
可動扉は付勢力で元の位置に付勢手段の付勢力で戻って
ラッチで係止されるので、防火扉として好適である。
【0018】また、防火扉装置によれば、前記防火扉の
ストライプ状の開口部を、同様に開口面と非開口面とが
ストライプ状となっているシャッターで開閉可能となっ
ていて、前記ドアーノブを開放操作したときに前記防火
用シャッターの開口面が防火扉の開口部に位置させるこ
とができるので、差圧が解消し簡単に扉を開放して避難
することができる。また、避難終了すると、付勢手段で
前記防火用シャッターの非開口面が防火扉の開口部に位
置するので、防火扉として好適できる。
【0019】また、この防火扉装置によれば、前記ドア
ーノブを開放操作したときに前記防火用シャッターの複
数の防火用回転羽根が回転して開放状態になるので、差
圧がなくなり、簡単に扉を開放して避難することができ
る。さらに、避難終了後、付勢手段で前記防火用シャッ
ターの複数の羽根が閉鎖状態になるので、防火扉として
好適できる。
【0020】
【実施例】以下、本発明について図示の実施例を参照し
て説明する。図1は、本発明に係る防火扉装置の第1の
実施例を示す正面図である。図1に示す防火扉装置1
は、防火区画2の通路等3に設置されるものであり、防
火扉5に開口部6を設け、かつ前記開口部6に差圧緩和
機構7を設けてなるものである。また、防火扉5はドア
ヒンジ4を介して防火区画2の壁に回動可能に固定され
ている。前記差圧緩和機構7を備えた防火扉5にはドア
ーノブ8が設けられており、このドアーノブ8を開放操
作する(回転させる)ことにより差圧緩和機構7を開放
して差圧をなくし、かつ防火扉5のラッチ12を外して
防火扉5を容易に開放をできるようにしたものである。
【0021】さらに説明すると、防火扉5は火災時には
自動閉鎖装置9で閉鎖されて防火区画を形成する。上記
開口部6は、防火扉5の一側面を含んで開口されてい
る。上記差圧緩和機構7は前記開口部6に嵌脱できる大
きさの可動体10を備えており、かつこの可動体10の
一側面は防火扉5の一側面と同一面となるように構成さ
れている。
【0022】また、この可動体10は、防火扉5の一側
面側に偏った位置に設置した回転軸11によって防火扉
5に回転可能に固定されている。この可動体10には、
防火扉5を防火区画2に固定するラッチ12と、当該可
動体10を防火扉5に固定するラッチ13とが設けられ
ている。これらラッチ12、13は、伝達駆動機構(図
示せず)を介してドアーノブ8に連結されており、ドア
ーノブ8の扉開放操作により解除されるようになってい
る。
【0023】また、前記回転軸11の図示上端には付勢
装置14が設けられており、この付勢装置14は可動体
10を常時閉じる方向に付勢している。この付勢装置1
4は、可動体用のラッチ13が外れることにより差圧で
可動体10が回転する回転力よりも小さな付勢力のもの
を使用している。また,可動体10が一定回転以上回転
しないように規制するストッパ(図示せず)が設けられ
ている。
【0024】このような実施例の動作を説明する。火災
時に、防火扉5は、自動閉鎖装置9の作用により閉じた
状態になり、防火区画2の壁とで防火区画を形成する。
このような防火扉5の閉鎖状態において、防火扉5のド
アーノブ8に対して扉開放操作を行なう(ドアーノブ8
を回転させる)。これにより、2個のラッチ12、13
が外れる。すると、回転軸11が偏って設けられている
ので、可動体10は付勢装置14の付勢力に抗して回転
し、可動体10は開放状態になる。なお、可動体10
は、図示しないストッパにより一定開度以上開放しな
い。そして、可動体10が開放されて差圧がなくなる
と、防火扉5を押すなどして外部に避難できる。
【0025】また、人の通過に伴い防火扉5が開かれ防
火扉5前後の圧力差が非常に小さくなると、付勢装置1
4により回転軸11が可動体10の閉方向に付勢されて
いることから、可動体10が自動的に閉鎖し、かつラッ
チ13により防火扉5に固定される。このようこ、人の
通過後には、付勢装置14により防火扉5閉鎖され、ラ
ッチ12により固定されて防火区画を形成することにな
る。
【0026】このように第1の実施例では、機械排煙機
の作動により発生する室間圧力を平衡状態に近づけ、防
火扉5の開放作動力を軽減することにより、誰にでも容
易に軽い力で扉の開放が可能となり、火災時の安全確実
な避難ができる。なお、第1の実施例によれば、排煙時
以外でも室間差圧がある場合、及び外部風圧を受ける場
合にも適用できる。
【0027】図2〜図4は本発明の第2の実施例を説明
するための図であり、図2が第2の実施例の正面図、図
3が差圧緩和機構の閉状態を拡大して示す説明図、図4
が差圧緩和機構の開放状態を拡大して示す説明図であ
る。なお、第1の実施例と同一の部材には同一の符号を
付して説明する。
【0028】これらの図に示す防火扉装置1aは、防火
区画2の通路等3に設置されるものであり、防火扉5a
に開口部分と非開口部分が交互に連続するストライプ状
の開口部6aを設けており、かつストライプ状の前記開
口部6aに対して開口面と非開口面が交互に連続するシ
ャッター10aを含む差圧緩和機構7aを設けてなるも
のである。また、この防火扉5aにはドアーノブ8が設
けられており、このドアーノブ8を開放操作することに
より差圧緩和機構7aを開放して差圧をなくし、かつ防
火扉5aのラッチ12を外して防火扉5aを容易に開放
をできるようにしたものである。
【0029】すなわち、本実施例では、防火扉5aに設
けた開口部6aは、一定の面積を有する開口部分と、こ
れとほぼ同一の面積を有する非開口部分とを交互に連続
させてストライプ状に形成されている。
【0030】また、この差圧緩和機構7aは、次のよう
に構成されている。防火用シャッター10aは、金属等
の素材で構成されており、前記ストライプ状の開口部6
aを塞ぐ開口閉鎖面10w及び前記ストライプ状の開口
部6aとほぼ同一の開口面10mが交互に設けられてい
る。この防火用シャッター10aは、開口閉鎖面10w
が前記ストライプ状の開口部6aに位置するように付勢
手段であるコイルばね14aで常時付勢されている。ま
た、この防火用シャッター10aは、ワイヤーW及びロ
ーラRからなる伝達駆動機構15を介してドアーノブ8
と連結されており、ドアーノブ8を開放操作したときに
(ドアーノブ8を図示矢印のように回す)、前記防火用
シャッター10aの開口面10mを防火扉5のストライ
プ状の開口部6aに位置させるようになっている。な
お、符号4はドアヒンジ、9は自動閉鎖装置である。
【0031】このような第2の実施例の動作を説明す
る。火災時に、防火扉5は、自動閉鎖装置9の作用によ
り閉じた状態になり、防火区画2の壁とで防火区画を形
成する。このような防火扉5の閉鎖状態において、機械
排煙機が作動して室内に負圧が発生しても、防火扉5の
ドアーノブ8を扉開放の操作を行なうと、図3に示すよ
うに開口部6aが防火シャッター10aの開口閉鎖面1
0wで閉鎖されていたものが、伝達駆動機構15により
防火シャッター10aがコイルばね14aの付勢力にさ
からって図示下方に移動し、図4に示すように防火シャ
ッター10aの開口面10mが防火扉5のストライプ状
の開口部6a部分に位置することになる。
【0032】これにより、室間の圧力が平衡状態に近づ
くので、小さな力で防火扉5aを開放でき、安全に避難
ができる。また、通行する行為等が済んだ状態でドアー
ノブ8の操作終了に伴い、防火シャッター10aはコイ
ルばね14aの付勢力により図示上方向に移動し、図4
のように開口部6aに防火シャッター10aの開口面1
0mに位置していたものが、図3に示すように防火シャ
ッター10aの開口閉鎖面10wが開口部6aに自動的
に位置することになり、防火扉5としての作用を果たす
ことになる。
【0033】このような第2の実施例によれば、機械排
煙作動時に発生する室間圧力を平衡状態に近づけること
ができ、防火扉5aの開放作動力を軽減することによ
り、誰にでも容易に軽い力で防火扉5aの開放が可能と
なり、安全確実な火災時の避難ができる。また、避難が
完了してドアーノブ8から手を離せば、コイルばね14
aの作用により開口部6aが防火シャッター10aの開
口閉鎖面10wで閉鎖されるため、防火扉5aの作用を
果たし、火災の延焼を防止できる。
【0034】図5〜図7は、本発明の第3の実施例を示
すものであり、図5は同平面図、図6は差圧緩和機構の
閉鎖状態を拡大して示す図、図7は差圧緩和機構の開放
状態を拡大して示す図である。
【0035】これらの図に示す防火扉装置1bは、防火
区画2の通路等3に設置されるものであり、防火扉5b
に開口部6bを設け、かつ複数の防火用回転羽根16を
前記防火扉5bの開口部6bに連設するとともに当該防
火用回転羽根16を回動可能に防火扉5bに固定してな
る防火シャッター10bを含む差圧緩和機構7bを有す
るものである。また、この防火扉5bにはドアーノブ8
が設けられており、このドアーノブ8を開放操作するこ
とにより差圧緩和機構7bを開放して差圧をなくし、か
つ防火扉5bのラッチ12を外して防火扉5bを容易に
開放をできるようにしたものである。
【0036】さらに詳説すれば、防火扉5bには一定面
積の開口部6bが開口されており、この開口部6bには
差圧緩和機構7bが配設されている。
【0037】ここで、前記差圧緩和機構7bは次のよう
に構成されている。すなわち、防火シャッター10bは
複数の防火用回転羽根16からなり、これら防火用回転
羽根16は防火扉5bの開口部6bに一定の間隔で連設
されている。また、これら防火用回転羽根16は、それ
ぞれ回転軸17を介して回動可能に防火扉5bに固定さ
れている。また、各防火用回転羽根16は、開閉機構1
8に連結されている。この開閉機構18は、長尺状のバ
ー19と、このバー19から一定間隔で延設された連結
片20とからなる。そして、これら連結片20が各防火
用回転羽根16の各一端に連結されている。また、この
バー19の図示上部端部は、付勢手段であるコイルばね
14bを介して防火扉5bに固定されており、このバー
19を図示上方向に常時付勢している。すなわち、各防
火用回転羽根16を常時閉鎖方向に付勢している。
【0038】また、前記バー19の図示下部の端部は、
ワイヤー等の伝達駆動機構15を介してドアーノブ8と
連結されており、ドアーノブ8を開放操作したときに、
前記防火用シャッター10bの防火用回転羽根16を回
転させて防火用回転羽根16を開放状態にすることがで
きるようになっている。なお、符号4はドアヒンジ、9
は自動閉鎖装置である。
【0039】このような第3の実施例の動作を説明す
る。火災時に、防火扉5は、自動閉鎖装置9の作用によ
り閉じた状態になり、防火区画2の壁とで防火区画を形
成する。このような防火扉5の閉鎖状態において、機械
排煙機が作動して室内に負圧が発生しても、防火扉5の
ドアーノブ8を扉開放の操作を行なうと、図6に示すよ
うに防火シャッター10bの防火用回転羽根16が重な
って開口部6bが閉鎖されていたものが、伝達駆動機構
15によりバー19がコイルばね14bの付勢力にさか
らって図示下方に移動し、図7に示すように防火用回転
羽根16が回転することになり、差圧緩和機構7bが開
放状態になる。
【0040】これにより、室間の圧力が平衡状態に近づ
くので、小さな力で防火扉5bを開放でき、安全に避難
ができる。また、通行する行為等が済んだ状態でドアー
ノブ8の操作終了に伴い、バー19はコイルばね14b
の付勢力により図示上方向に移動するので、図7のよう
に防火シャッター10bの防火用回転羽根16が開いて
いて防火シャッター10bが開放状態にあったものが、
図6に示すように防火シャッター10bの防火用回転羽
根16が重なりあい防火シャッター10b閉鎖して差圧
緩和機構7bが閉鎖状態になり、防火扉5としての作用
を果たすことになる。
【0041】このような第3の実施例によれば、機械排
煙作動時に発生する室間圧力を平衡状態に近づけること
ができ、防火扉bの開放作動力を軽減することにより、
誰にでも容易に軽い力で防火扉5bの開放が可能とな
り、安全確実な火災時の避難ができる。また、避難が完
了してドアーノブ8から手を離せば、コイルばね14b
の作用によりバー19が図示上方向に移動して防火用回
転羽根16が重なりあい防火シャッター10bが閉鎖状
態になるため、防火扉5bとしての作用を果たし、火災
の延焼を防止できる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、ドアーノブの開放操作で扉の開口部に設けた
差圧緩和機構が開いて差圧を解消でき、かつ避難後には
差圧緩和機構が閉じるので、誰にでも容易に軽い力で防
火扉の開放が可能となり、安全確実な火災時の避難がで
き、しかも避難が完了後には火災の延焼を防止できる効
果がある。
【0043】また、請求項2記載の発明によれば、可動
体は偏った位置に設置した回転軸で回転可能に固定され
ているので、ドアーノブの開放操作により可動体が可動
可能になると、差圧により可動体が開放されるため、小
さな力で差圧緩和機構の開放操作ができ、かつ簡単に扉
を開放して避難することができる。また、避難終了後に
は、可動体が付勢力で元の位置に付勢手段の付勢力で戻
るので、防火扉として確実に作用することになる。
【0044】さらに、請求項3記載の発明によれば、防
火扉のストライプ状の開口部を、同様に開口面と非開口
面とがストライプ状となっているシャッターで開閉可能
となっていて、前記ドアーノブを開放操作したときに前
記防火用シャッターの開口面が防火扉の開口部に位置さ
せることができるので、差圧が解消し簡単に扉を開放し
て避難することができるとともに、避難終了後に、付勢
手段で前記防火用シャッターの非開口面が防火扉の開口
部に位置するので、防火扉として確実に作用することに
なる。
【0045】加えて、請求項4記載の発明によれば、前
記ドアーノブを開放操作したときに前記防火用シャッタ
ーの複数の防火用回転羽根が回転して開放状態になるの
で、差圧がなくなり、簡単に扉を開放して避難すること
ができるとともに、避難終了後、付勢手段で前記防火用
シャッターの複数の羽根が閉鎖状態になるので、防火扉
として確実に作用することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防火扉装置の第1の実施例を示す
正面図である。
【図2】同第2の実施例を示す正面図である。
【図3】同第2の実施例の差圧緩和機構の閉鎖状態を示
す説明図である。
【図4】同第2の実施例の差圧緩和機構の開放状態を示
す説明図である。
【図5】同第3の実施例を示す正面図である。
【図6】同第3の実施例の差圧緩和機構の閉鎖状態を示
す説明図である。
【図7】同第3の実施例の差圧緩和機構の開放状態を示
す説明図である。
【符号の説明】
1、1a、1b 防火扉装置 2 防火区画 3 通路等 5、5a、5b 防火扉 6、6a、6b 開口部 7、7a、7b 差圧緩和機構 8 ドアーノブ 10 可動体 10a、10b 防火シャッター 11 回転軸 12、13 ラッチ 14 付勢装置(付勢手段) 14a、14b コイルばね(付勢手段) 15 伝達駆動機構 16 防火用回転羽根 17 回転軸 18 開閉機構

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】防火区画の通路に設置され常時閉状態に付
    勢される防火扉と、開放操作することにより前記防火扉
    の開放を可能とするドアーノブとを備えた防火扉装置に
    おいて、 前記防火扉に開口部を設け、 ドアーノブの開放操作で開放され、ドアーノブの操作終
    了で閉鎖される差圧緩和機構を前記開口部に設けたこと
    を特徴とする防火扉装置。
  2. 【請求項2】前記差圧緩和機構は、前記防火扉に設けた
    開口部に嵌脱可能の大きさであって、かつ偏った位置に
    設置した回転軸で前記防火扉に回転可能に固定される可
    動体と、 前記可動体を扉に固定状態にしておくラッチと、 前記可動体を常時閉じる方向に付勢し、前記ラッチが外
    れたときに差圧により可動体が回転する回転駆動力より
    弱い付勢力とされた付勢手段と、 前記ラッチをドアーノブの開放操作で開放する機構と、 を備えたことを特徴とする請求項1記載の防火扉装置。
  3. 【請求項3】前記防火扉の開口部をストライプ状に形成
    し、 前記差圧緩和機構は、 前記ストライプ状の開口部を塞ぐ開口閉鎖面及び前記ス
    トライプ状の開口部とほぼ同一の開口面が交互に設けら
    れた防火用シャッターと、 前記防火用シャッターの開口閉鎖面が前記ストライプ状
    の開口部に位置するように常時付勢する付勢手段と、 前記ドアーノブを開放操作したときに前記防火用シャッ
    ターの開口面を防火扉の開口部に位置させる駆動機構
    と、 を備えたことを特徴とする請求項1記載の防火扉装置。
  4. 【請求項4】前記差圧緩和機構は、 複数の防火用回転羽根を前記防火扉の開口部に連設する
    とともに当該防火用回転羽根を回動可能に防火扉に固定
    してなる防火シャッターと、 前記防火用回転羽を開閉駆動する開閉機構と、 前記防火シャッターの回転羽根が常時閉となるように前
    記開閉機構を常時付勢する付勢手段と、 前記ドアーノブを開放操作したときに前記付勢手段の付
    勢力に逆らって防火用回転羽根を開くよう前記開閉機構
    を駆動する駆動機構と、 を備えたことを特徴とする請求項1記載の防火扉装置。
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