JP2005061095A - 防犯用二重扉 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 戸口縦枠固定用ヒンジピース21に固定した第1蝶番のシャフト20の廻りにそれぞれ独立に回動可能に第1ヒンジピース22及び第2ヒンジピース23を設け、外扉を第1ヒンジピースに、内扉を第2ヒンジピースの延長部に回動可能に設けた第2蝶番の第3ヒンジピース26にそれぞれ固定する。
図(A)は内外扉が共に閉じた状態、(B)は共に開いた状態、(C)は内扉が手前側に内開きに開いた状態、(D)は更に外扉が外開きに開いた状態を示し、(C)の状態でスチール格子戸からなる訪問者の確認できる外扉を通して確認後、(D)により招じ入れる。
【選択図】図9
Description
これらの扉は、強度や耐火性などの機能上優れているが、最近のセキュリティ強化が求められる状況では防犯対策上、扉そのものの強度が十分であっても、ピッキング技術が向上し、或いは錠止構造を破壊されたりすることが相次いで起こるようになり、新たな対策が求められるに至っている。
また、これら鋼製扉は、住宅の玄関に用いられると体裁上外観が重視されると共に、外部との境界となり、来客や郵便配達などの訪問者と扉を介して接しなければならない。 或いは、限られた家屋設計事情から、採光・通風と共に視線を遮る効果なども求められることとなる。
このような事情に対して、錠止装置を二重に設けて安全を期すると共に、扉の一部に観察窓を設けたり、郵便物や宅配物品を受け取る窓を設置する工夫が凝らされていた。
また、特許文献2記載のものはいわゆる二重扉とされているが、外側に開く外扉の内側に、外扉に設けた来客応対用開口部及び通風用格子戸を覆う大きさの内扉を設けたもので、内扉は外扉の内側に開くことによって来客用開口越しに訪問者を確認して一旦内扉を閉じて外扉と一体にしてから、内扉と一体となった外扉を開くもので、実際の開閉動作や機能は特許文献1記載のものと変わらない。
このため、これら2つの扉の一方を開放して壁面に接して収容することにより、これらの機能をそれぞれ発揮することができるというのであるが、これらの扉はそれぞれ独立して内・外開きに開閉する構造であるから、開閉操作に際しては常にそれぞれ独立した2つの扉として操作しなければならない。
また、戸口側壁縦枠に固定した第1の蝶番の共通のシャフトの廻りに長さの異なる第1、第2のヒンジピースをそれぞれ独立に回動可能に設け、第1の扉を長さの短い第1ヒンジピースによって支持すると共に第2の扉を長さの長いヒンジピース先端に設けた第2の蝶番のヒンジピースに回動可能に支持してなることにより、二重扉を一体に開閉可能とすると共に、外扉を閉じた状態で内扉を開閉し、更に内扉を開いた状態で外扉を外開きに開くことができ、
さらに、戸口側壁縦枠に固定した第1の蝶番の共通のシャフトの廻りに長さの異なる第1、第2のヒンジピースをそれぞれ独立に回動可能に設け、第1の扉を長さの短い第1ヒンジピースによって支持すると共に第2の扉を長さの長いヒンジピースより支持してなることにより、それぞれ共通のシャフトの廻りに独立に回動可能とした二重扉である。
このため、それぞれ別個の機能を備えた2重扉からなるにもかかわらず、2枚の扉を使い分けてそれぞれの機能を達成できると共に一枚の扉同様に簡便に操作することができる。
図において、(A)は内扉の例で木目調の板材からなる扉であって家屋内が見えず、風が吹き抜けない構造からなり、必要に応じて耐火性の材質とする。
図(B)は、外扉の例として、スチール格子戸からなる。格子の間から訪問者などと対面して確認することができ、また、通気性、採光性があり、内扉を開放すると家屋内に風を入れたり、採光を図ることができる。
また、格子構造と共に網などを張れば通風性と採光性を確保した上で蚊などの有害昆虫の侵入を防止することができる。
なお、(A)、(B)図は、それぞれ内外から見た状態であるため、扉の左右が反対になっている。
(A)は、二重扉を閉じた状態で、通常の開閉には(B)に示すように内外扉を一体として外開きに開閉する。
訪問者の確認や、通風・採光を図るためには(C)のように内扉を内開きに開き、訪問者などを招じ入れるためには、この状態から内扉を一旦閉じて外扉と一体にして2つの扉を重ねて、(B)のように外開きに開く。
この蝶番構造と詳細を図3、4に示す。
外扉2及び内扉1は、戸口壁側の縦枠6に固定された第1蝶番8の第1ヒンジピース22、及び第1ヒンジピースの延長上に設けられた第2蝶番の第2ヒンジピース23にそれぞれ固定され、重ねられた状態で第1蝶番のシャフト20の廻りに回動して外開きに開閉することができる。また、外扉を閉じた状態で内扉を内開きに開くことができ、この状態で通風を図ったり、或いは訪問客を対面して確認することができる。さらに訪問客を招じ入れる場合には、一旦内扉を閉じてから、内外扉を一体として外開きに開くことができる。
図5の(A)〜(C)、(A')〜(C')はそれぞれの開閉状態に対応し、内外扉が一体となって閉じた状態(A)、(A')、外開きに開いた状態(B)、(B')、及び内扉を外扉に対して内開きに開いた状態(C)、(C')を示す。
内扉を外扉と重ねた状態で一体に開閉し、また必要に応じて内扉のみ独立に開閉するためには上述の蝶番の構造のほか、これらの2枚の扉をこれらの操作に応じて一体に結合したり、分離して別個に開閉できるための結合機構、及び2枚の扉が結合した状態で2つの扉のレバーハンドル(ノブ)が連動してラッチボルトを操作可能とするクラッチ機構が必要である。
図6、7にこれらのハンドル操作を連動するクラッチ機構及び内扉と外扉を結合して一体にする結合機構を示す。
また、この二重扉を結合・分離する機構について、図7に一例を示す。
内外扉結合機構40は、内扉にサムターン41の回動操作によって、ガイド42を通して上下するロッド43と外扉2にロッド43が相通してロックされるピボット45からなる。二重扉の結合を開放するには、サムターンを回動してロッドをピボット45から後退させることによって行い、両者の間隔が開くことによってクラッチ機構30が分離して内外扉は独立して操作可能となる。この内外扉結合ピボット機構は、レバーハンドルの回動操作によっても結合を開放することもできる。
なお、内外扉結合機構は、操作の便を図るためハンドルの位置に近く設けたり、或いは更に強固に結合するため扉の左右に配置して連動させてもよい。
また、これらの内外扉の結合機構とクラッチ機構の結合・分離とは一連の操作となるから、リンク機構などにより連動させても良い。要は、2枚の2扉の結合・分離機構とハンドルの連動機構とがあれば本発明の二重扉の開閉操作が達成できるのであって、これらの機能を達成する具体的機構や種類は問わない。
これらの機構自体は周知のものであり、設計的事項として応用されているのでここでは詳説しない。
本発明の二重扉は、このように内外二重の扉がレバーハンドルの操作によって一枚の扉と同様に開閉できるが、外部からピッキングなどの不正な手段によって扉を開こうとすると、外扉を開かなければ内扉にアクセスできず、二段階の手順を必要とするばかりでなく、内扉側からの操作によって結合されているため、二重扉の結合を解かなければならず、開錠がより困難である。
図8(A)〜(D)は、それぞれ二重扉が閉じた状態、内外扉を一体に外開きに開いた状態、及び通風時、訪問者と対面するときなど内扉を内開きした状態、続いて外扉を外開きにして開放した状態を示す。
図9(A)〜(D)にその蝶番構造と扉の開閉状態との関係を示す。蝶番は戸口壁側の縦枠に固定される縦枠固定用ヒンジピース21によって固定される第1シャフト20の廻りにそれぞれ独立に回動する第1ヒンジピース22と第2ヒンジピース23とからなり、外扉2は第1ヒンジピース22に固定され、内扉1は第2ヒンジピースの延長部に設けられた第2シャフト25の廻りに回動する第3ヒンジピース26に固定される。
図9(A)〜(D)はそれぞれ図8(A)〜(D)に示す二重扉の開閉態様に対応し、第2発明によれば、訪問者を招じ入れるための扉の開閉操作が内扉を内開きに開いたまま外扉を外開きに開くことによって可能となる。
この場合、共通の回動軸となる第1シャフの廻りに長さの異なる第1ヒンジピース及び第2ヒンジピピースがそれぞれ回動する構造となり、第2発明の説明図である図9を参照すれば、外扉を固定した第1ヒンジピースに対して、第2ヒンジピースは内扉の厚さだけ長く、これらのヒンジピースの長さの差によって2枚の扉を重ねることができる。
したがって、内外扉は一枚扉として開閉できるほか、蝶番のヒンジピースの回動角度の許す範囲に応じて、それぞれ独立に回動可能にできる。(図示省略)
さらに構造的には、これら以外に外扉のヒンジ側の側縁に内扉をヒンジを介して取り付けることにより、簡易な構造で第1発明と同様の機能を持たせることも可能である。
このため、戸建住宅は無論のこと、十分なスペースを確保することが困難な集合住宅などの玄関扉においても広く採用することが可能であり、時代の要請するセキュリティ向上に資することによって、社会のニーズに応え、産業の発展に寄与するものである。
2 外扉
5 戸口縦枠
6 戸口縦枠
7 第2蝶番
8 第1蝶番
9 レバーハンドル
13 スクリーン(網)
14 グリル(スチール格子)
20 第1蝶番シャフト
21 縦枠固定ヒンジピース
22 第1ヒンジピース
23 第2ヒンジピース
25 第2蝶番シャフト
26 第3ヒンジピース
30 クラッチ機構
31,32 クラッチ
33 コイルスプリング
34 クラッチギア
35、36 ラッチボルト
40 内外扉結合機構
41 サムターン
42 ロッドガイド
43 ロッド
45 ピボット
Claims (5)
- 戸口側壁縦枠に固定した第1の蝶番のヒンジピースに第1の扉を支持すると共にそのヒンジピースの延長上に第2の蝶番を設けてそのヒンジピースに第2の扉を回動可能に支持し、2枚の扉を重ねて第1の蝶番の廻りに回動可能に支持してなる二重扉。
- 戸口側壁縦枠に固定した第1の蝶番の共通のシャフトの廻りに長さの異なる第1、第2のヒンジピースをそれぞれ独立に回動可能に設け、第1の扉を長さの短い第1ヒンジピースによって支持すると共に第2の扉を長さの長いヒンジピース先端に設けた第2の蝶番のヒンジピースに回動可能に支持してなることを特徴とする二重扉。
- 戸口側壁縦枠に固定した第1の蝶番の共通のシャフトの廻りに長さの異なる第1、第2のヒンジピースをそれぞれ独立に回動可能に設け、第1の扉を長さの短い第1ヒンジピースによって支持すると共に第2の扉を長さの長いヒンジピースより支持してなることを特徴とする二重扉。
- 二重扉のうち外扉を訪問者と相対して確認可能な扉構造とし、内扉を視線を遮り、屋内を見通せない扉構造としてなることを特徴とする請求項1〜3記載の二重扉。
- 二重扉の重ねた反対側に相対してハンドルを設け、二重扉に相接する側にこれらのハンドルの回動操作を伝達するクラッチ機構を設けてそれぞれの扉に設けたラッチボルトを連動して操作可能とし、さらに二重扉の間にそれぞれの扉を相接した状態で結合・及び分離開放する機構を設けたことにより、二重扉を一体として操作して開閉可能とすると共に、内外扉を独立して開閉可能としたことを特徴とする請求項1〜4記載の二重扉。
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CN106671859A (zh) * | 2016-12-29 | 2017-05-17 | 福建毅宏专用汽车有限公司 | 一种可拓展车厢空间的房车 |
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