JP6276556B2 - 燃料貯蔵設備 - Google Patents

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Description

本発明は、原子炉から取り出された使用済燃料などを一時的に貯蔵する燃料ラックを有する燃料貯蔵設備に関するものである。
原子力発電プラントの一つとして、加圧水型原子炉があり、この加圧水型原子炉は、軽水を原子炉冷却材及び中性子減速材として使用し、一次系全体にわたって沸騰しない高温高圧水とし、この高温高圧水を蒸気発生器に送って熱交換により蒸気を発生させものであり、この蒸気をタービン発電機へ送って発電することができる。
このような原子力発電プラントは、加圧水型原子炉から取り出された使用済燃料を一時的に貯蔵する燃料プールが原子炉建屋に設けられており、この燃料プールは、多数の使用済燃料を立てた状態で支持する燃料ラックが設置されている。このような燃料ラックは、一般的に、ベースプレートを介して底面に固定されている。しかし、このように燃料ラックを固定した場合、地震発生時などにベースプレートに大きな荷重が作用することから、大型化を招いてしまう。そのため、燃料ラックを燃料プールに固定せずに、底面に対して滑動可能に載置することで、地震発生時などに作用する水平力を水の流体付加減衰効果と共に、燃料ラックの滑動によって吸収するものが提案されている。
このような燃料ラックとしては、例えば、下記特許文献に記載されたものがある。特許文献1に記載されたラック支持構造は、施設の壁面と底面に設けられるラックとを接続する支持構造本体として、異なるばね定数に設定された複数のばね部材を設けたものである。また、特許文献2に記載された使用済燃料ラックの支持構造は、隣接する使用済燃料ラック同士を複数のダンパ装置により連結するものである。
特開2013−124872号公報 特開2013−127432号公報
特許文献1のラック支持構造は、施設の壁面とラックとを複数のばね部材により接続するものである。この場合、ばね部材を配置する必要から施設の壁面とラックとの距離を大きく取ることができず、ラックが滑動して壁面に衝突してしまうおそれがあり、地震荷重が増大すると地震力を受けるばねの設計も困難となる。また、施設内に多数のラックを載置した場合、中央部のラックを支持することができない。一方、特許文献2の使用済燃料ラックの支持構造は、使用済燃料ラック同士をダンパ装置により連結するものである。地震が発生したとき、ラックは水平方向に移動するだけでなく、鉛直方向にロッキング振動(ラックが両端を中心に回転運動を繰り返す振動)する。使用済燃料ラック同士をダンパ装置により連結すると、このロッキング振動を制限することとなり、ダンパ装置が損傷してしまうおそれがある。
本発明は上述した課題を解決するものであり、複数の燃料ラックの衝突を防止すると共に振動を抑制して安定した支持を可能とする燃料貯蔵設備を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の燃料貯蔵設備は、核燃料を鉛直方向に沿って上方から挿入可能なセル収納部を有する燃料ラックが燃料プール内の底面に所定の隙間をあけて複数隣接して載置され、隣接する前記燃料ラック同士が連結装置により連結される燃料貯蔵設備において、前記連結装置は、水平方向に沿って予め設定された所定の水平方向作動代を有すると共に鉛直方向に沿って予め設定された所定の鉛直方向作動代を有する連結部材と、前記連結装置と直列に連結される弾性部材と、を有することを特徴とするものである。
従って、地震発生時に、地震のエネルギが複数の燃料ラックに作用することで、各燃料ラックは、水平方向に振動すると共に、鉛直方向にロッキング振動する。このとき、連結装置が水平方向作動代と鉛直方向作動代を有することから、燃料ラックのロッキング振動が制限されずに許容されるため、地震のエネルギが一部ロッキング振動により消散され、結果として、燃料ラックの水平振動量が低減される。また、連結装置が弾性部材を有することから、燃料ラックの水平振動が抑制され、隣接する燃料ラック同士の衝突が防止される。その結果、燃料ラックの安定した支持を可能として耐震性を向上することができる。
本発明の燃料貯蔵設備では、前記連結部材は、鉛直方向の上方に開放される凹部と、前記凹部内に前記水平方向作動代と前記鉛直方向作動代が確保されるように挿入可能な凸部とを有することを特徴としている。
従って、連結部材に設けた凹部と凸部により水平方向作動代と鉛直方向作動代を確保することで、構造の簡素化を可能とすることができる。
本発明の燃料貯蔵設備では、前記凹部と前記凸部は、隣接する前記燃料ラックの接近離間方向に所定水平方向隙間が設けられると共に、所定鉛直方向隙間が設けられることを特徴としている。
従って、凹部と凸部の間に所定水平方向隙間と所定鉛直方向隙間を設けることで、簡単な構成で容易に水平方向作動代と鉛直方向作動代を確保することができる。
本発明の燃料貯蔵設備では、前記凹部と前記凸部のいずれか一方が隣接する一方の前記燃料ラックの壁面に固定され、他方が前記弾性部材を介して隣接する他方の前記燃料ラックの壁面に固定されることを特徴としている。
従って、凹部と凸部と弾性部材を隣接する燃料ラックの間に効率良く配置することができる。
本発明の燃料貯蔵設備では、前記凹部は、少なくとも上方が開放される溝であり、前記凸部は、前記溝に挿入可能な平板片であることを特徴としている。
従って、連結部材の構造を簡素化することができる。
本発明の燃料貯蔵設備では、前記凹部は、鉛直方向に貫通する開口であり、前記凸部は、前記開口に挿入可能な軸であることを特徴としている。
従って、凹部を開口として凸部を軸とすることで、更なる構造の簡素化を可能とすることができる。
本発明の燃料貯蔵設備では、前記凹部は、前記凸部の挿入方向に向けて前記水平方向作動代が減少するガイド板が設けられることを特徴としている。
従って、凸部を凹部に挿入するとき、ガイド板により水平方向に対して位置決めされることで、ラックを適正位置に配置することができる。
本発明の燃料貯蔵設備では、前記連結部材は、一端部が隣接する前記燃料ラックの壁面に固定されて他端部が鉛直方向の上方に延出する一対の第1係合片と、前記一対の第1係合片の各他端部に上方から係合する第2係合片を有することを特徴としている。
従って、各ラックに第1係合片を固定してから所定の位置に配置し、その後、第2係合片を第1係合片に係合させればよく、組付性を向上することができる。
本発明の燃料貯蔵設備では、前記弾性部材は、ばねまたはダンパであることを特徴としている。
従って、弾性部材の簡素化を可能とすることができる。
本発明の燃料貯蔵設備によれば、燃料ラック同士を連結する連結装置として、水平方向作動代と鉛直方向作動代を有する連結部材と、連結装置と直列に連結される弾性部材とを設けるので、複数の燃料ラックの衝突を防止すると共に振動を抑制して安定した支持を可能とすることで、耐震性を向上することができる。
図1は、第1実施形態の燃料貯蔵設備を表す燃料プールの概略図である。 図2は、燃料貯蔵設備を表す概略図である。 図3は、隣接する燃料ラックの連結部を表す正面概略図である。 図4は、隣接する燃料ラックの連結部を表す平面概略図である。 図5は、隣接する燃料ラックの連結部の変形例を表す平面概略図である。 図6は、隣接する燃料ラックの連結部の変形例を表す正面概略図である。 図7は、原子力発電プラントを表す概略構成図である。 図8は、原子炉格納容器を表す概略図である。 図9は、第2実施形態の燃料貯蔵設備を表す燃料プールの概略図である。 図10は、第3実施形態の燃料貯蔵設備を表す燃料プールの概略図である。 図11は、第4実施形態の燃料貯蔵設備を表す燃料プールの概略図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る燃料貯蔵設備の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
[第1実施形態]
図7は、原子力発電プラントを表す概略構成図、図8は、原子炉格納容器を表す概略図である。
本実施形態の原子力発電プラントに適用された原子炉は、軽水を原子炉冷却材及び中性子減速材として使用し、一次系全体にわたって沸騰しない高温高圧水とし、この高温高圧水を蒸気発生器に送って熱交換により蒸気を発生させ、この蒸気をタービン発電機へ送って発電する加圧水型原子炉(PWR:Pressurized Water Reactor)である。
即ち、この加圧水型原子炉を有する原子力発電プラントにおいて、図7に示すように、原子炉格納容器11内には、加圧水型原子炉12及び蒸気発生器13が格納されており、この加圧水型原子炉12と蒸気発生器13とは冷却水配管14,15を介して連結されており、冷却水配管14に加圧器16が設けられ、冷却水配管15に冷却水ポンプ17が設けられている。この場合、減速材及び一次冷却水として軽水を用い、炉心部における一次冷却水の沸騰を抑制するために、一次冷却系統は加圧器16により160気圧程度の高圧状態を維持するように制御している。従って、加圧水型原子炉12にて、核燃料として低濃縮ウランまたはMOXにより一次冷却水として軽水が加熱され、高温の一次冷却水が加圧器16により所定の高圧に維持された状態で冷却水配管14を通して蒸気発生器13に送られる。この蒸気発生器13では、高温高圧の一次冷却水と二次冷却水との間で熱交換が行われ、冷やされた一次冷却水は冷却水配管15を通して加圧水型原子炉12に戻される。
蒸気発生器13は、原子炉格納容器11の外部に設けられたタービン18及び復水器19と冷却水配管20,21を介して連結されており、冷却水配管21に給水ポンプ22が設けられている。また、タービン18には発電機23が接続され、復水器19には冷却水(例えば、海水)を給排する取水管24及び排水管25が連結されている。従って、蒸気発生器13にて、高圧高温の一次冷却水と熱交換を行って生成された蒸気は、冷却水配管20を通してタービン18に送られ、この蒸気によりタービン18を駆動して発電機23により発電を行う。タービン18を駆動した蒸気は、復水器19で冷却された後、冷却水配管21を通して蒸気発生器13に戻される。
このように構成された原子力発電プラントの原子炉格納容器11は、図8に示すように、内部に上述した加圧水型原子炉12、蒸気発生器13、加圧器16などが収容されている。一方、原子炉格納容器11に隣接して燃料取扱建屋30が設置され、この燃料取扱建屋30内に燃料プール31が設けられており、この燃料プール31の内部に燃料ラック32が設置されている。この燃料ラック32は、加圧水型原子炉12で使用された使用済の燃料、または、これから加圧水型原子炉12で使用する新しい燃料を一時的に貯蔵するものであり、この燃料ラック32に貯蔵された燃料は、燃料プール31に充填され、且つ、循環する冷却水により冷却可能となっている。ここで、燃料(核燃料)とは、燃料集合体である。
ここで、第1実施形態の燃料貯蔵設備について詳細に説明する。図1は、第1実施形態の燃料貯蔵設備を表す燃料プールの概略図、図2は、燃料貯蔵設備を表す概略図、図3は、隣接する燃料ラックの連結部を表す正面概略図、図4は、隣接する燃料ラックの連結部を表す平面概略図である。
燃料ラック32は、図1及び図2に示すように、四角筒形状をなし、底付で上方が開口している。そして、燃料ラック32は、内部に鉛直方向に沿う四角管が水平方向に複数均等間隔で配置され、各四角管が溶接により固定されることで複数のセル収納部41が形成されている。燃料ラック32は、この複数のセル収納部41に燃料を鉛直方向に沿って上方から挿入して収納可能となっている。
一方、燃料プール31は、水平方向に沿った底面31aと、鉛直方向に沿った4個の壁面31bを有し、内部に冷却水が充填されている。燃料ラック32は、この燃料プール31内の中央部にて、所定の隙間をもって9個配置されており、各壁面31bとの間に所定の隙間が確保されている。この場合、燃料プール31は、全ての燃料ラック32が冷却水に浸漬されるように冷却水量が調整されている。
なお、本実施形態では、燃料ラック32を燃料プール31内に9個配置したが、この個数に限定されるものではなく、9個より少なくても多くてもよいものである。また、燃料ラック32を燃料プール31の底面31aに直接載置したが、燃料ラック32の下部に複数の脚部を装着し、この各脚部を介して燃料プール31の底面31aに載置してもよい。
本実施形態の燃料ラック32の支持構造では、隣接する複数の燃料ラック32同士が連結装置51により連結されている。この連結装置51は、隣接する燃料ラック32の対向する各壁面に対して水平方向に複数(本実施形態では、2個)配置されると共に、鉛直方向に複数(本実施形態では、2個)配置されている。但し、連結装置51の配置個数は、燃料ラック32大きさなどに応じて適宜変更してもよい。
連結装置51は、図3及び図4に示すように、水平方向に沿って予め設定された所定の水平方向作動代を有すると共に鉛直方向に沿って予め設定された所定の鉛直方向作動代を有する連結部材52と、この連結装置52と直列に連結される弾性部材としてのコイルばね53とを有している。
連結部材52は、第1係合片54と第2係合片55とを有している。第1係合片54は、対向する一対の縦壁部54aの下端部が底部54bにより連結されて構成されることで、鉛直方向の上方に開放する凹部56が形成されている。この凹部56は、上方及び側方が開放される溝となっている。第2係合片55は、縦壁部55aの上端部に横壁部55b端部が連結されて構成されることで、鉛直方向の下方に延出する凸部57が形成されている。この凸部57は、所定の厚さを有して凹部(溝)56に挿入可能な平板片となっている。
凹部56を有する第1係合片54がコイルばね53を介して隣接する一方の燃料ラック32Aの壁面32Aaに固定され、凸部57を有する第2係合片55が隣接する他方の燃料ラック32Bの壁面32Baに固定されている。
そして、第2係合片55は、凸部57が第1係合片54の凹部56に上方から挿入されている。このとき、連結部材52は、第2係合片55の凸部57と第1係合片54の凹部56との間に、水平方向作動代と鉛直方向作動代が確保されるように所定隙間が設けられている。即ち、凹部56と凸部57は、隣接する燃料ラック32A,32Bの接近離間方向に所定水平方向隙間S1が設けられると共に、所定鉛直方向隙間S2が設けられている。
また、コイルばね53は、第1係合片54の一方の縦壁部54aと燃料ラック32Aの壁面32Aaとの間に張設されている。この場合、コイルばね53は、第1係合片54と燃料ラック32Aとの間で、水平方向に複数(本実施形態では、2個)配置されると共に、鉛直方向に複数(本実施形態では、2個)配置されている。
このように複数の燃料ラック32は、燃料プール31の底面31a上に載置され、上部同士と下部同士がそれぞれ連結装置51により連結されている。そのため、地震の発生時に、地震のエネルギが複数の燃料ラック32に作用することで、各燃料ラック32は、水平方向に振動すると共に、鉛直方向にロッキング振動する。この場合、各燃料ラック32は、収納される燃料の本数または位置が相違することから、異なる振動となる。
このとき、連結装置51は、水平方向作動代と鉛直方向作動代を有していることから、燃料ラック32のロッキング振動が制限されずに許容される。即ち、第1係合片54と第2係合片55との間に所定水平方向隙間S1と所定鉛直方向隙間S2が確保されていることから、隣接する燃料ラック32は、適正にロッキング振動することができる。そのため、地震のエネルギの一部がロッキング振動により消散され、燃料ラック32の水平振動量が低減される。なお、コイルばね53は、燃料ラック32のロッキング振動時に、水平方向と鉛直方向の変形が可能となっている。
また、各燃料ラック32が異なるロッキング振動を発生しても、水平方向作動代と鉛直方向作動代により互いの衝突が抑制される。そして、燃料ラック32が水平振動するとき、燃料ラック32の下面と燃料プール31の底面31aが滑ることで、その摩擦により地震のエネルギの一部が消散される。また、連結装置51がコイルばね53を有することから、燃料ラック32の水平振動が抑制され、隣接する燃料ラック32同士の衝突が防止される。
なお、本実施形態では、連結部材52を第1係合片54と第2係合片55から構成し、第1係合片54の凹部56を溝とし、第2係合片55の凸部57を平板片としたが、この構成に限定されるものではない。
図5は、隣接する燃料ラックの連結部の変形例を表す平面概略図である。この変形例の燃料ラック32の支持構造では、図5に示すように、隣接する複数の燃料ラック32同士が連結装置61により連結されている。この連結装置61は、水平方向に沿って予め設定された所定の水平方向作動代を有すると共に鉛直方向に沿って予め設定された所定の鉛直方向作動代を有する連結部材62と、この連結部材62と直列に連結される弾性部材としてのコイルばね53とを有している。
連結部材62は、第1係合片64と第2係合片55とを有している。第1係合片64は、対向する一対の第1縦壁部64aと対向する一対の第2縦壁部64bにより四角筒が形成され、その下端部が底部54cにより連結されて構成されることで、鉛直方向の上方に開放する凹部66が形成されている。この凹部66は、上方のみが開放される箱形形状をなしている。第2係合片55は、凸部57を有し、この凸部57は、所定の厚さを有して凹部66に挿入可能な平板片となっている。
そして、凹部66を有する第1係合片64がコイルばね53を介して隣接する一方の燃料ラック32Aの壁面32Aaに固定され、凸部57を有する第2係合片55が隣接する他方の燃料ラック32Bの壁面32Baに固定されている。
そして、第2係合片55は、凸部57が第1係合片64の凹部66に上方から挿入されている。このとき、連結部材62は、第2係合片55の凸部57と第1係合片64の凹部66との間に、水平方向作動代と鉛直方向作動代が確保されるように所定隙間が設けられている。即ち、凹部66と凸部57は、隣接する燃料ラック32A,32Bの接近離間方向に所定水平方向隙間S1が設けられると共に、所定鉛直方向隙間S2(図3参照)が設けられている。
なお、連結装置61の作動は、連結装置51の作動とほぼ同様であることから、説明は省略する。
また、本実施形態では、弾性部材としてコイルばね53を適用したが、他のばねでもよく、また、ばねに限定されるものではない。
図6は、隣接する燃料ラックの連結部の変形例を表す正面概略図である。この変形例の燃料ラック32の支持構造では、図6に示すように、隣接する複数の燃料ラック32同士が連結装置71により連結されている。この連結装置71は、水平方向に沿って予め設定された所定の水平方向作動代を有すると共に鉛直方向に沿って予め設定された所定の鉛直方向作動代を有する連結部材52と、この連結部材52と直列に連結される弾性部材としてのダンパ73とを有している。
連結部材52は、第1係合片54と第2係合片55とを有している。第1係合片54は、凹部66を有し、第2係合片55は、凸部57を有し、この凸部57が凹部66に挿入可能となっている。そして、凹部56を有する第1係合片54がダンパ73を介して隣接する一方の燃料ラック32Aの壁面32Aaに固定され、凸部57を有する第2係合片55が隣接する他方の燃料ラック32Bの壁面32Baに固定されている。
また、ダンパ73は、第1係合片54と燃料ラック32Aとの間に架設されている。即ち、このダンパ73は、空圧式、水圧式、油圧式などいずれのものであってもよい。
なお、連結装置61の作動は、連結装置51の作動とほぼ同様であることから、説明は省略する。
このように第1実施形態の燃料貯蔵設備にあっては、核燃料を鉛直方向に沿って上方から挿入可能なセル収納部41を有する燃料ラック32が燃料プール31内の底面31aに所定の隙間をあけて複数隣接して載置され、隣接する燃料ラック32同士が連結装置51により連結され、この連結装置51として、水平方向に沿って予め設定された所定の水平方向作動代を有すると共に鉛直方向に沿って予め設定された所定の鉛直方向作動代を有する連結部材52と、連結装置52と直列に連結されるコイルばね53とを設けている。
従って、地震発生時に、地震のエネルギが複数の燃料ラック32に作用することで、各燃料ラック32は、水平方向に振動すると共に、鉛直方向にロッキング振動する。このとき、連結装置51が水平方向作動代と鉛直方向作動代を有することから、燃料ラック32のロッキング振動が制限されずに許容されるため、地震のエネルギが一部ロッキング振動により消散され、結果として、燃料ラック32の水平振動量が低減される。また、連結装置51がコイルばね53を有することから、燃料ラック32の水平振動が抑制され、隣接する燃料ラック32同士の衝突が防止される。その結果、燃料ラック32の安定した支持を可能として耐震性を向上することができる。
第1実施形態の燃料貯蔵設備では、連結部材52は、鉛直方向の上方に開放される凹部56と、凹部56内に水平方向作動代と鉛直方向作動代が確保されるように挿入可能な凸部57とを有している。従って、構造の簡素化を可能とすることができる。
第1実施形態の燃料貯蔵設備では、凹部56と凸部57は、隣接する燃料ラック32の接近離間方向に所定水平方向隙間S1が設けられると共に、所定鉛直方向隙間S2が設けられている。従って、簡単な構成で容易に水平方向作動代と鉛直方向作動代を確保することができる。
第1実施形態の燃料貯蔵設備では、凸部57を隣接する一方の燃料ラック32Bの壁面32Baに固定し、凹部56をコイルばね53を介して隣接する他方の燃料ラック32Aの壁面32Aaに固定している。従って、凹部56と凸部57とコイルばね53を隣接する燃料ラック32の間に効率良く配置することができる。
第1実施形態の燃料貯蔵設備では、凹部56を上方が開放される溝とし、凸部をこの溝に挿入可能な平板片としている。従って、連結部材52の構造を簡素化することができる。
[第2実施形態]
図9は、第2実施形態の燃料貯蔵設備を表す燃料プールの概略図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第2実施形態の燃料ラック32の支持構造では、図9に示すように、隣接する複数の燃料ラック32同士が連結装置81により連結されている。この連結装置81は、水平方向に沿って予め設定された所定の水平方向作動代を有すると共に鉛直方向に沿って予め設定された所定の鉛直方向作動代を有する連結部材82と、この連結部材82と直列に連結される弾性部材としてのコイルばね83とを有している。
連結部材82は、一対の第1係合片84と第2係合片85とを有している。第1係合片84は、対向する一対の縦壁部84aの下端部が底部84bにより連結されて構成されることで、鉛直方向の上方に開放する凹部86が形成されている。この凹部86は、上方及び側方が開放される溝となっている。第2係合片85は、対向する一対の縦壁部85aの上端部が天井部85bにより連結されて構成されることで、鉛直方向の下方に延出する2個の凸部87が形成されている。この各凸部87は、所定の厚さを有して凹部(溝)86に挿入可能な平板片となっている。
そして、凹部86を有する一方の第1係合片84がコイルばね83を介して隣接する一方の燃料ラック32Aの壁面32Aaに固定され、凹部86を有する他方の第1係合片84が隣接する他方の燃料ラック32Bの壁面32Baに固定されている。そして、第2係合片85は、各凸部87が一対の第1係合片84の凹部86にそれぞれ上方から挿入されている。このとき、連結部材82は、第2係合片85の凸部87と各第1係合片84の凹部86との間に、水平方向作動代と鉛直方向作動代が確保されるように所定隙間が設けられている。即ち、凹部86と凸部87は、隣接する燃料ラック32A,32Bの接近離間方向に所定水平方向隙間S1が設けられると共に、所定鉛直方向隙間S2が設けられている。
そのため、地震の発生時に、地震のエネルギが複数の燃料ラック32(32A,32B)に作用することで、各燃料ラック32は、水平方向に振動すると共に、鉛直方向にロッキング振動する。この場合、各燃料ラック32は、収納される燃料の本数または位置が相違することから、異なる振動となる。
このとき、連結装置81は、水平方向作動代と鉛直方向作動代を有していることから、燃料ラック32のロッキング振動が制限されずに許容される。即ち、各第1係合片84と第2係合片85との間に所定水平方向隙間S1と所定鉛直方向隙間S2が確保されていることから、隣接する燃料ラック32は、適正にロッキング振動することができる。そのため、地震のエネルギの一部がロッキング振動により消散され、燃料ラック32の水平振動量が低減される。また、各燃料ラック32が異なるロッキング振動を発生しても、水平方向作動代と鉛直方向作動代により互いの衝突が抑制される。そして、燃料ラック32が水平振動するとき、燃料ラック32の下面と燃料プールの底面が滑ることで、その摩擦により地震のエネルギの一部が消散される。また、連結装置81がコイルばね83を有することから、燃料ラック32の水平振動が抑制され、隣接する燃料ラック32同士の衝突が防止される。
このように第2実施形態の燃料貯蔵設備にあっては、隣接する燃料ラック32同士を連結装置81により連結し、この連結装置81として、水平方向に沿って予め設定された所定の水平方向作動代を有すると共に鉛直方向に沿って予め設定された所定の鉛直方向作動代を有する連結部材82と、連結装置82と直列に連結されるコイルばね83とを設けている。
従って、連結装置81が水平方向作動代と鉛直方向作動代を有することから、燃料ラック32のロッキング振動が制限されずに許容されるため、地震のエネルギが消散され、燃料ラック32の水平振動量が低減される。また、連結装置81がコイルばね83を有することから、燃料ラック32の水平振動が抑制され、隣接する燃料ラック32同士の衝突が防止される。その結果、燃料ラック32の安定した支持を可能として耐震性を向上することができる。
第2実施形態の燃料貯蔵設備では、連結部材82として、一端部が隣接する燃料ラック32A,32Bの壁面32Aa,32Baに固定されて他端部が鉛直方向の上方に延出する一対の第1係合片84と、一対の第1係合片84の各他端部に上方から係合する第2係合片85を設けている。従って、各燃料ラック32に第1係合片84を固定してから所定の位置に配置し、その後、第2係合片85を第1係合片84に係合させればよく、組付性を向上することができる。
[第3実施形態]
図10は、第3実施形態の燃料貯蔵設備を表す燃料プールの概略図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第3実施形態の燃料ラック32の支持構造では、図10に示すように、隣接する複数の燃料ラック32同士が連結装置91により連結されている。この連結装置91は、水平方向に沿って予め設定された所定の水平方向作動代を有すると共に鉛直方向に沿って予め設定された所定の鉛直方向作動代を有する連結部材92と、この連結部材92と直列に連結される弾性部材としてのコイルばね93とを有している。
連結部材92は、一対の第1係合片94と第2係合片95とを有している。第1係合片94は、縦壁部94aの上端部が横壁部94bの端部により連結されて構成され、横壁部94bに鉛直方向に貫通する開口96が形成されることで、鉛直方向の上方に開放する凹部が形成されている。第2係合片95は、横壁部95aに連結ピン95bが固定される構成されることで、鉛直方向の下方に延出する軸97により凸部が形成されている。
そして、開口96を有する第1係合片94がコイルばね93を介して隣接する一方の燃料ラック32Aの壁面32Aaに固定され、軸97を有する第2係合片95が隣接する他方の燃料ラック32Bの壁面32Baに固定されている。そして、第2係合片95は、軸97が第1係合片94の開口96に上方から挿入されている。このとき、連結部材92は、第2係合片95の軸97と第1係合片94の開口96との間に、水平方向作動代と鉛直方向作動代が確保されるように所定隙間が設けられている。即ち、開口96と軸97は、隣接する燃料ラック32A,32Bの接近離間方向に所定水平方向隙間S1が設けられると共に、所定鉛直方向隙間S2が設けられている。
そのため、地震の発生時に、地震のエネルギが複数の燃料ラック32(32A,32B)に作用することで、各燃料ラック32は、水平方向に振動すると共に、鉛直方向にロッキング振動する。この場合、各燃料ラック32は、収納される燃料の本数または位置が相違することから、異なる振動となる。
このとき、連結装置91は、水平方向作動代と鉛直方向作動代を有していることから、燃料ラック32のロッキング振動が制限されずに許容される。即ち、第1係合片94と第2係合片95との間に所定水平方向隙間S1と所定鉛直方向隙間S2が確保されていることから、隣接する燃料ラック32は、適正にロッキング振動することができる。そのため、地震のエネルギの一部がロッキング振動により消散され、燃料ラック32の水平振動量が低減される。また、各燃料ラック32が異なるロッキング振動を発生しても、水平方向作動代と鉛直方向作動代により互いの衝突が抑制される。そして、燃料ラック32が水平振動するとき、燃料ラック32の下面と燃料プールの底面が滑ることで、その摩擦により地震のエネルギの一部が消散される。また、連結装置91がコイルばね93を有することから、燃料ラック32の水平振動が抑制され、隣接する燃料ラック32同士の衝突が防止される。
このように第3実施形態の燃料貯蔵設備にあっては、隣接する燃料ラック32同士を連結装置91により連結し、この連結装置91として、水平方向に沿って予め設定された所定の水平方向作動代を有すると共に鉛直方向に沿って予め設定された所定の鉛直方向作動代を有する連結部材92と、連結部材92と直列に連結されるコイルばね83とを設けている。
従って、連結装置91が水平方向作動代と鉛直方向作動代を有することから、燃料ラック32のロッキング振動が制限されずに許容されるため、地震のエネルギが消散され、燃料ラック32の水平振動量が低減される。また、連結装置91がコイルばね93を有することから、燃料ラック32の水平振動が抑制され、隣接する燃料ラック32同士の衝突が防止される。その結果、燃料ラック32の安定した支持を可能として耐震性を向上することができる。
第3実施形態の燃料貯蔵設備では、凹部を鉛直方向に貫通する開口96とし、凸部を開口96に挿入可能な軸97としている。従って、構造の簡素化を可能とすることができる。
[第4実施形態]
図11は、第4実施形態の燃料貯蔵設備を表す燃料プールの概略図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第4実施形態の燃料ラック32の支持構造では、図11に示すように、隣接する複数の燃料ラック32同士が連結装置101により連結されている。この連結装置101は、水平方向に沿って予め設定された所定の水平方向作動代を有すると共に鉛直方向に沿って予め設定された所定の鉛直方向作動代を有する連結部材102と、この連結部材102と直列に連結される弾性部材としてのばね装置103とを有している。
連結部材102は、第1係合片104と第2係合片105とを有している。第1係合片104は、縦壁部104aの下端部に底部104bの端部が連結されて構成されている。第2係合片105は、縦壁部105aの上端部に横壁部105b端部が連結されて構成されている。そして、第1係合片104は、鉛直方向の上方に開放する凹部106が形成され、第2係合片105は、鉛直方向の下方に開放する凹部107が形成されている。また、第1係合片104は、鉛直方向の上方に延出する凸部108が形成され、第2係合片105は、鉛直方向の下方に延出する凸部109が形成されている。
凹部106と凸部108を有する第1係合片104が隣接する一方の燃料ラック32Aの壁面32Aaに固定され、凹部107と凸部109を有する第2係合片105が隣接する他方の燃料ラック32Bの壁面32Baに固定されている。
第1係合片104は、凹部106内に一対のガイド板111,112が配置されており、ガイド板111は、燃料ラック32Aと第2係合片105との間に配置され、上端部が支持部111aにより燃料ラック32Aの壁面32Aaに連結され、下端部に支持部111bが形成されている。ガイド板112は、第1係合片104と第2係合片105との間に配置され、上端部が支持部112aにより第1係合片104の縦壁部104aに連結され、下端部に支持部112bが形成されている。
ばね装置103は、2個のコイルばね113,114により構成されている。コイルばね113は、燃料ラック32Aの壁面32Aaとガイド板111の支持部111bとの間に張設され、コイルばね114は、ガイド板112の支持部112bと第1係合片104との間に張設されている。そのため、ガイド板111,112は、縦壁部105aを挟んで対向して配置されているが、下端部が縦壁部105a側に向けて傾斜することで、下方に向けて両者の隙間が狭くなっている。
そして、第1係合片104は、凸部108が第2係合片105の凹部107に下方から挿入され、第2係合片105は、凸部109が第1係合片104の凹部106に上方から挿入されている。このとき、連結部材102は、第1係合片104の凹部106及び凸部108と、第2係合片105の凹部107及び凸部109との間に、水平方向作動代と鉛直方向作動代が確保されるように所定隙間が設けられている。この場合、ガイド板111,112が傾斜していることから、第1係合片104の凹部106は、第2係合片105の凸部109の挿入方向に向けて水平方向作動代が減少している。
そのため、地震の発生時に、地震のエネルギが複数の燃料ラック32に作用することで、各燃料ラック32は、水平方向に振動すると共に、鉛直方向にロッキング振動する。この場合、各燃料ラック32は、収納される燃料の本数または位置が相違することから、異なる振動となる。
このとき、連結装置101は、水平方向作動代と鉛直方向作動代を有していることから、燃料ラック32のロッキング振動が制限されずに許容される。即ち、第1係合片104と第2係合片105との間に所定水平方向隙間と所定鉛直方向隙間が確保されていることから、隣接する燃料ラック32は、適正にロッキング振動することができる。そのため、地震のエネルギの一部がロッキング振動により消散され、燃料ラック32の水平振動量が低減される。
また、各燃料ラック32が異なるロッキング振動を発生しても、水平方向作動代と鉛直方向作動代により互いの衝突が抑制される。そして、燃料ラック32が水平振動するとき、燃料ラック32の下面と燃料プールの底面が滑ることで、その摩擦により地震のエネルギの一部が消散される。また、連結装置101がばね装置103を有することから、燃料ラック32の水平振動が抑制され、隣接する燃料ラック32同士の衝突が防止される。
このように第4実施形態の燃料貯蔵設備にあっては、隣接する燃料ラック32同士を連結装置101により連結し、この連結装置101として、水平方向に沿って予め設定された所定の水平方向作動代を有すると共に鉛直方向に沿って予め設定された所定の鉛直方向作動代を有する連結部材102と、連結部材102と直列に連結されるばね装置103とを設けている。
従って、連結装置101が水平方向作動代と鉛直方向作動代を有することから、燃料ラック32のロッキング振動が制限されずに許容されるため、地震のエネルギが消散され、燃料ラック32の水平振動量が低減される。また、連結装置101がばね装置103を有することから、燃料ラック32の水平振動が抑制され、隣接する燃料ラック32同士の衝突が防止される。その結果、燃料ラック32の安定した支持を可能として耐震性を向上することができる。
第4実施形態の燃料貯蔵設備では、凹部106に凸部109の挿入方向に向けて水平方向作動代が減少するガイド板111,112を設けている。従って、凸部109を凹部106に挿入するとき、ガイド板111,112により水平方向に対して位置決めされることで、燃料ラックを適正位置に配置することができる。
また、上述した各実施形態では、本発明の燃料貯蔵設備を加圧水型原子炉に適用して説明したが、沸騰型原子炉(BWR:Boiling Water Reactor)に適用することもでき、いずれの原子炉に適用してもよい。
11 原子炉格納容器
12 加圧水型原子炉
13 蒸気発生器
31 燃料プール
32 燃料ラック
51,61,71,81,91,101 連結装置
52,62,82,92,102 連結部材
53,83,93,113,114 コイルばね(弾性部材)
54,64,84,94,104 第1係合片
55,85,95,105 第2係合片
56,66,86,106,107 凹部
57,87,108,109 凸部
73 ダンパ(弾性部材)
96 開口(凹部)
97 軸(凸部)
103 ばね装置(弾性部材)
111,112 ガイド板

Claims (5)

  1. 核燃料を鉛直方向に沿って上方から挿入可能なセル収納部を有する燃料ラックが燃料プール内の底面に所定の隙間をあけて複数隣接して載置され、隣接する前記燃料ラック同士が連結装置により連結される燃料貯蔵設備において、
    前記連結装置は、
    水平方向に沿って予め設定された所定の水平方向作動代を有すると共に鉛直方向に沿って予め設定された所定の鉛直方向作動代を有する連結部材と、
    前記連結装置と直列に連結される弾性部材と、
    を有しており、
    前記連結部材は、隣接する一方の前記燃料ラックの壁面に固定された第1係合片と、隣接する他方の前記燃料ラックの壁面に固定されて前記第1係合片に上方から係合する第2係合片と、を有し、前記第1係合片と前記第2係合片は、隣接する前記燃料ラック同士の衝突を抑制する態様で、隣接する前記燃料ラックの接近離間方向に所定水平方向隙間が設けられると共に、所定鉛直方向隙間が設けられ、前記第1係合片は、前記第2係合片の挿入方向に向けて前記水平方向作動代が減少するガイド板が設けられ、当該ガイド板が前記第2係合片の挿入方向に向けて水平方向作動代が減少する端部を前記弾性部材を介して支持されていることを特徴とする燃料貯蔵設備。
  2. 前記第1係合片は、鉛直方向の上方に開放される凹部を有し、前記第2係合片は、前記凹部内に前記水平方向作動代と前記鉛直方向作動代が確保されるように挿入可能な凸部を有することを特徴とする請求項に記載の燃料貯蔵設備。
  3. 前記凹部は、少なくとも上方が開放される溝であり、前記凸部は、前記溝に挿入可能な平板片であることを特徴とする請求項に記載の燃料貯蔵設備。
  4. 前記凹部は、鉛直方向に貫通する開口であり、前記凸部は、前記開口に挿入可能な軸であることを特徴とする請求項に記載の燃料貯蔵設備。
  5. 前記弾性部材は、ばねまたはダンパであることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の燃料貯蔵設備。
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