JP6021317B2 - 使用済燃料ラックの補強構造 - Google Patents

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Description

本発明は、原子炉から取り出された使用済燃料棒を一時的に貯蔵する使用済燃料ラックの補強構造に関するものである。
原子力発電プラントの一つとして、加圧水型原子炉があり、この加圧水型原子炉では、軽水を原子炉冷却材及び中性子減速材として使用し、一次系全体にわたって沸騰しない高温高圧水とし、この高温高圧水を蒸気発生器に送って熱交換により蒸気を発生させ、この蒸気をタービン発電機へ送って発電している。
このような原子力発電プラントでは、加圧水型原子炉から取り出された使用済燃料棒を一時的に貯蔵する使用済燃料プールが原子炉建屋に設けられており、この使用済燃料プールには、多数の使用済燃料棒を立てた状態で支持する使用済燃料ラックが設置されている。このような使用済燃料ラックとしては、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。この特許文献1に記載された燃料ラック上部支持構造は、燃料ラックの上部を支持する一体形スペーサを設け、この一体形スペーサを、燃料ラック間及び燃料ラックと燃料プール壁の間にその間隙を埋めるテーパ状のスペーサと、各スペーサを一体に結合するフレームとから構成し、一体形スペーサ全体の自重によって燃料ラックの上部に設置するものである。
特開2000−275385号公報
上述した従来の燃料ラック上部支持構造では、燃料ラック間及び燃料ラックと燃料プール壁の間に挿入するテーパ状のスペーサが必要となる。即ち、このテーパ状のスペーサを多数用いなければならず、構造が複雑となってしまう。また、燃料ラック間の隙間量や燃料ラックと燃料プール壁の間の隙間にばらつきがあった場合、テーパ状のスペーサは適正にその隙間に挿入されず、ラックの耐震性を十分に確保することが困難となる。
本発明は上述した課題を解決するものであり、構造の簡素化及び低コスト化を可能とする一方で、適正に使用済燃料ラックの耐震性を向上することが可能な使用済燃料ラックの補強構造を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の使用済燃料ラックの補強構造は、使用済燃料を鉛直方向に沿って上方から挿入可能な複数のセルを有し、下部が使用済燃料プールの底部に固定された使用済燃料ラックにおいて、平面部が前記使用済燃料ラックの側面を支持すると共に端面が前記使用済燃料プールの壁面に当接する支持部材が、複数交差するように連結される、ことを特徴とするものである。
従って、複数の支持部材は互いに交差するように連結され、平面部が使用済燃料ラックの側面を支持し、各端面が使用済燃料プールの壁面に当接することで、使用済燃料ラックが使用済燃料プールに対して水平方向へ移動不能となり、適正に使用済燃料ラックの耐震性を向上することができると共に、構造の簡素化及び低コスト化を可能とすることができる。
本発明の使用済燃料ラックの補強構造では、前記使用済燃料ラックは、2つの平行な第1側面と、該第1側面と交差する2つの平行第2側面とを有し、前記支持部材は、平面部が前記使用済燃料ラックにおける前記第1側面を支持する少なくとも2つの第1支持部材と、平面部が前記使用済燃料ラックにおける前記第2側面を支持する少なくとも2つの第2支持部材とを有し、前記第1支持部材と前記第2支持部材とが上下に組み合わされて連結されることを特徴としている。
従って、使用済燃料ラックは、2つの第1側面が第1支持部材によりそれぞれ支持され、2つの第2側面が第2支持部材によりそれぞれ支持され、第1支持部材と第2支持部材とが上下に組み合わされて連結されることとなり、使用済燃料ラックを水平方向へ移動不能とし、使用済燃料ラックの耐震性を向上することができる。
本発明の使用済燃料ラックの補強構造では、前記第1支持部材と前記第2支持部材のうちの少なくとも2つの支持部材が前記使用済燃料プールの底部に支持されることを特徴としている。
従って、第1支持部材と第2支持部材のうちの少なくとも2つの支持部材が使用済燃料プールの底部に支持されることとなり、各支持部材の小型軽量化を可能とすることで、構造の簡素化及び低コスト化を可能とすることができる。
本発明の使用済燃料ラックの補強構造では、前記第1支持部材と前記第2支持部材のうちの交差する少なくとも2つの支持部材における各端面が前記使用済燃料プールの各壁面に当接することを特徴としている。
従って、第1支持部材と第2支持部材のうちの少なくとも2つの支持部材の端面が使用済燃料プールの各壁面に当接して支持されることとなり、各支持部材の小型軽量化を可能とすることで、構造の簡素化及び低コスト化を可能とすることができる。
本発明の使用済燃料ラックの補強構造では、前記支持部材同士または前記支持部材と前記使用済燃料プールとの間に前記支持部材における水平方向の熱伸びを吸収する熱伸び吸収部材が設けられることを特徴としている。
従って、熱伸び吸収部材により支持部材における水平方向の熱伸びを吸収することで、常時、使用済燃料ラックの水平移動を阻止して耐震性を向上することができる。
本発明の使用済燃料ラックの補強構造では、前記支持部材と前記使用済燃料ラックとの間に緩衝部材が設けられることを特徴としている。
従って、支持部材と使用済燃料ラックとの間に緩衝部材が設けられることで、使用済燃料ラックの振動を防止して燃料の損傷を防止することができる。
本発明の使用済燃料ラックの補強構造によれば、平面部が使用済燃料ラックの側面を支持すると共に端面が使用済燃料プールの壁面に当接する支持部材を複数交差するように連結するので、構造の簡素化及び低コスト化を可能とすることができる一方で、適正に使用済燃料ラックの耐震性を向上することができる。
図1は、本発明の実施例1に係る使用済燃料ラックの補強構造を表す使用済燃料プールの概略構成図である。 図2は、実施例1の使用済燃料ラックの補強構造を表す平面図である。 図3は、第1支持部材の正面図である。 図4は、第2支持部材の正面図である。 図5は、原子力発電プラントを表す概略構成図である。 図6は、原子炉格納容器を表す概略図である。 図7は、本発明の実施例2に係る使用済燃料ラックの補強構造を表す平面図である。 図8−1は、第1支持部材の概略図である。 図8−2は、第2支持部材の概略図である。 図8−3は、第3支持部材の概略図である。 図9−1は、第3支持部材の変形例を表す概略図である。 図9−2は、第2支持部材の変形例を表す概略図である。 図9−3は、第1支持部材の変形例を表す概略図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る使用済燃料ラックの補強構造の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではなく、また、実施例が複数ある場合には、各実施例を組み合わせて構成するものも含むものである。
図1は、本発明の実施例1に係る使用済燃料ラックの補強構造を表す使用済燃料プールの概略構成図、図2は、実施例1使用済燃料ラックの補強構造を表す平面図、図3は、第1支持部材の正面図、図4は、第2支持部材の正面図、図5は、原子力発電プラントを表す概略構成図、図6は、原子炉格納容器を表す概略図である。
実施例1の原子力発電プラントに適用された原子炉は、軽水を原子炉冷却材及び中性子減速材として使用し、一次系全体にわたって沸騰しない高温高圧水とし、この高温高圧水を蒸気発生器に送って熱交換により蒸気を発生させ、この蒸気をタービン発電機へ送って発電する加圧水型原子炉(PWR:Pressurized Water Reactor)である。
即ち、この加圧水型原子炉を有する原子力発電プラントにおいて、図5に示すように、原子炉格納容器11内には、加圧水型原子炉12及び蒸気発生器13が格納されており、この加圧水型原子炉12と蒸気発生器13とは冷却水配管14,15を介して連結されており、冷却水配管14に加圧器16が設けられ、冷却水配管15に冷却水ポンプ17が設けられている。この場合、減速材及び一次冷却水として軽水を用い、炉心部における一次冷却水の沸騰を抑制するために、一次冷却系統は加圧器16により160気圧程度の高圧状態を維持するように制御している。従って、加圧水型原子炉12にて、燃料として低濃縮ウランまたはMOXにより一次冷却水として軽水が加熱され、高温の一次冷却水が加圧器16により所定の高圧に維持された状態で冷却水配管14を通して蒸気発生器13に送られる。この蒸気発生器13では、高圧高温の一次冷却水と二次冷却水との間で熱交換が行われ、冷やされた一次冷却水は冷却水配管15を通して加圧水型原子炉12に戻される。
蒸気発生器13は、原子炉格納容器11の外部に設けられたタービン18及び復水器19と冷却水配管20,21を介して連結されており、冷却水配管21に給水ポンプ22が設けられている。また、タービン18には発電機23が接続され、復水器19には冷却水(例えば、海水)を給排する取水管24及び排水管25が連結されている。従って、蒸気発生器13にて、高圧高温の一次冷却水と熱交換を行って生成された蒸気は、冷却水配管20を通してタービン18に送られ、この蒸気によりタービン18を駆動して発電機23により発電を行う。タービン18を駆動した蒸気は、復水器19で冷却された後、冷却水配管21を通して蒸気発生器13に戻される。
このように構成された原子力発電プラントの原子炉格納容器11は、図6に示すように、内部に上述した加圧水型原子炉12、蒸気発生器13、加圧器16などが収容されている。一方、原子炉格納容器11に隣接して燃料取扱建屋30が設置され、この燃料取扱建屋30内に使用済み燃料プール31が設けられており、この使用済み燃料プール31の内部に使用済み燃料ラック32が設置されている。この使用済み燃料ラック32は、加圧水型原子炉12で使用された使用済の燃料(燃料棒)を一時的に貯蔵するものであり、この使用済み燃料ラック32に貯蔵された使用済燃料は、使用済み燃料プール31に充填され、且つ、循環する冷却水により冷却可能となっている。
使用済み燃料ラック32は、図1及び図2に示すように、底付の四角筒形状をなし、上方が開口しており、内部に複数の四角管が均等間隔で配置され、溶接により固定されることで、使用済燃料を鉛直方向に沿って上方から挿入可能な複数のセル32aが形成されている。このセル32aは、使用済み燃料ラック32内の下部に隣接するもの同士が連通している。
使用済み燃料プール31は、所定の大きさを有し、底部31aにベースフレーム(図示略)が固定されており、使用済燃料ラック32がこのベースフレーム上に固定されている。この使用済燃料ラック32は、使用済み燃料プール31内の中央にて、ベースフレーム上に互いに所定の隙間をもって6個配置されており、使用済み燃料プール31の壁面との間に所定の隙間をもって配置されている。そして、使用済み燃料プール31は、内部に使用済燃料ラック32の全体が浸漬されるように冷却水が充填されている。
実施例1の使用済燃料ラックの補強構造は、平面部が使用済燃料ラック32の側面を支持すると共に端面が使用済燃料プール31の壁面に当接する第1支持部材41及び第2支持部材42が複数交差するように連結されて構成されている。
使用済燃料ラック32は、燃料済燃料プール31の2つの対向する壁面31bに平行な2つの平行な第1側面32bと、燃料済燃料プール31の各壁面31bに直交する2つの対向する壁面31cに平行で各第1側面32bに直交する第2側面32cとを有している。
第1支持部材41は、平面部41aが使用済燃料ラック32における第1側面32bを支持するものであり、所定間隔をもって3個配置されている。第2支持部材42は、平面部42aが使用済燃料ラック32における第2側面32cを支持するものであり、所定間隔をもって4個配置されている。この場合、第1支持部材41及び第2支持部材42は、6個の使用済燃料ラック32の各側面32b,32cを支持するように、その間に配置された1個の第1支持部材41と2個の第2支持部材42が各使用済燃料ラック32の間に配置されている。
また、第1支持部材41は、図3に示すように、上端から所定長さの切欠部41bが水平な長さ方向に等間隔をあけて4個形成されている。この場合、第1支持部材41は、水平方向の長さが使用済燃料プール31の壁面31b方向の長さより若干短く設定され、各切欠部41bの間隔は、使用済燃料ラック32における第1側面32bの長さより若干長いものに設定されている。また、第2支持部材42は、図4に示すように、下端から所定長さの切欠部42bが水平な長さ方向に等間隔をあけて3個形成されている。この場合、第2支持部材42は、水平方向の長さが使用済燃料プール31の壁面31c方向の長さより若干短く設定され、各切欠部42bの間隔は、使用済燃料ラック32における第2側面32cの長さより若干長いものに設定されている。
そして、第1支持部材41と第2支持部材42とは、使用済燃料プール31内で、各切欠部41bと各切欠部42bとが上下に入り込んで組み合わされることで連結される。即ち、使用済燃料ラック32の第1側面32bに沿うように3つの第1支持部材41を配置し、使用済燃料ラック32の第2側面32cに沿うように4つの第2支持部材42を上方から配置することで、第1支持部材41と第2支持部材42を組み合わせて連結する。
また、図1に示すように、第1支持部材41の端部と使用済燃料プール31の壁面31cとの間に、この第1支持部材41における水平方向の熱伸びを吸収する熱伸び吸収部材としての弾性部材(例えば、ゴム部材)43が取付けられている。また、第2支持部材42の端部と使用済燃料プール31の壁面31bとの間に、この第2支持部材42における水平方向の熱伸びを吸収する熱伸び吸収部材としての弾性部材(例えば、ゴム部材)44が取付けられている。なお、第1支持部材41と第2支持部材42の連結部にもこの熱伸び吸収部材を設けてもよい。
また、図2に示すように、各支持部材41,42と使用済燃料ラック32との間に緩衝部材としての弾性部材(例えば、ゴム部材)45,46が設けられている。即ち、第1支持部材41の平面部41aと使用済燃料ラック32の第1側面32bとの間に弾性部材45が介装され、第2支持部材42の平面部42aと使用済燃料ラック32の第2側面32cとの間に弾性部材46が介装されている。
なお、第1支持部材41及び第2支持部材42は、材質をスチール、アルミニウム、炭素繊維、ガラス繊維などとすることが好ましく、その形状は所定の長さを有すればよい。
従って、複数の使用済燃料ラック32は、使用済み燃料プール31のベースフレーム上に所定隙間を持って固定されており、側面32b,32cが交差して連結された第1支持部材41及び第2支持部材42に支持される。このとき、第1支持部材41及び第2支持部材42は、各端部に取付けられた弾性部材43,44が使用済み燃料プール31における各壁面31b,31cに当接している。そのため、各使用済燃料ラック32は、下部が使用済み燃料プール31の底面31aに固定され、側面32b,32cが各支持部材41,42により使用済み燃料プール31の壁面31b,31cに支持されることから、水平方向に対する耐震性が向上する。
このように実施例1の使用済燃料ラックの補強構造にあっては、平面部41a,42aが使用済燃料ラック32の側面32b,32cを支持すると共に、端面が使用済燃料プール31の壁面31b,31cに当接する第1支持部材41及び第2支持部材42を複数交差するように連結して構成している。
従って、複数の第1支持部材41及び第2支持部材42は互いに直交するように連結され、平面部41a,42aが使用済燃料ラック32の側面32b,32cを支持し、各端面が使用済燃料プール31の壁面31b,31cに当接する。そのため、使用済燃料ラック32は、使用済燃料プール31に対して水平方向へ移動不能となり、適正に使用済燃料ラック32の耐震性を向上することができると共に、構造の簡素化及び低コスト化を可能とすることができる。
また、実施例1の使用済燃料ラックの補強構造では、第1支持部材41及び第2支持部材42は、それぞれ切欠部41b,42bが上下に組み合わされて連結されている。従って、使用済燃料ラック32は、2つの第1側面32bが第1支持部材41によりそれぞれ支持され、2つの第2側面32cが第2支持部材42によりそれぞれ支持され、第1支持部材41と第2支持部材42とが連結されることで、使用済燃料ラック32を水平方向へ移動不能とすることができ、使用済燃料ラック32の耐震性を向上することができる。
また、実施例1の使用済燃料ラックの補強構造では、各支持部材41,42と使用済燃料プール31との間に各支持部材41,42における水平方向の熱伸びを吸収する弾性部材43,44を設けている。従って、弾性部材43,44により支持部材41,42における水平方向の熱伸びを吸収することで、常時、使用済燃料ラック32の水平移動を阻止して耐震性を向上することができる。
また、実施例1の使用済燃料ラックの補強構造では、各支持部材41,42と使用済燃料ラック32との間に弾性部材45,46を設けている。従って、弾性部材45,46が使用済燃料ラック32の振動を防止することで、燃料の損傷を防止することができる。
図7は、本発明の実施例2に係る使用済燃料ラックの補強構造を表す平面図、図8−1は、第1支持部材の概略図、図8−2は、第2支持部材の概略図、図8−3は、第3支持部材の概略図、図9−1は、第3支持部材の変形例を表す概略図、図9−2は、第2支持部材の変形例を表す概略図、図9−3は、第1支持部材の変形例を表す概略図である。なお、上述した実施例と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
実施例2の使用済燃料ラックの補強構造は、図7に示すように、平面部が使用済燃料ラック32の側面を支持する第1支持部材51及び第2支持部材52と、平面部が使用済燃料ラック32の側面を支持すると共に端面が使用済燃料プール31の壁面に当接する第3支持部材53が複数交差するように連結されて構成されている。
第1支持部材51は、図7及び図8−1に示すように、平面部が使用済燃料ラック32における第1側面を支持するものであり、所定間隔をもって2個配置されている。そして、第1支持部材51は、上端から所定長さの第1切欠部51aが所定間隔をあけて2個形成されると共に、各第1切欠部51aの間に第2切欠部51bが1個形成されている。この場合、第1支持部材51は、各第1切欠部51aの長さより第2切欠部51bの長さが短く設定されている。
第2支持部材52は、図7及び図8−2に示すように、平面部が使用済燃料ラック32における第2側面を支持するものであり、所定間隔をもって2個配置されている。そして、第2支持部材52は、下端から所定長さの第1切欠部52aが所定間隔をあけて2個形成されると共に、各第1切欠部52aの間に上端から所定長さの第2切欠部52bが1個形成されている。この場合、第2支持部材52は、各第1切欠部52aの長さより第2切欠部52bの長さが短く設定されている。
第3支持部材53は、図7及び図8−3に示すように、平面部が使用済燃料ラック32における第1側面及び第2側面を支持するものであり、交差(直交)するように2個配置されている。そして、第3支持部材53は、側方に突出する所定長さの突出部53aが所定間隔をあけて2個形成されている。
そして、第1支持部材51と第2支持部材52とは、使用済燃料プール31内で、且つ、4個の使用済燃料ラック32を取り囲むように配置され、各第1切欠部51aと各第1切欠部52aとが上下に入り込んで組み合わされることで連結される。また、第3支持部材53は、第1支持部材51と第2支持部材52の上方から各第2切欠部51b,52bに入り込んで組み合わされることで連結される。このとき、2つの第3支持部材53は、互いに直交した状態で、第1支持部材51と第2支持部材52に嵌合すると共に、各突出部53aが第1支持部材51と第2支持部材52に係止し、各端面が使用済燃料プール31の壁面に当接する。そのため、各使用済燃料ラック32は、各側面が各支持部材51,52,53により使用済み燃料プール31の壁面に支持されることから、水平方向に対する耐震性が向上する。
また、第1支持部材51及び第2支持部材52は、下面が使用済燃料プール31の底面に当接して支持されるが、第3支持部材53は、下面が第1支持部材51及び第2支持部材52に支持され、使用済燃料プール31の底面に当接していない。更に、第3支持部材53は、端面が使用済燃料プール31の壁面に当接しているが、第1支持部材51及び第2支持部材52は、端面が使用済燃料プール31の壁面に当接していない。そのため、第1支持部材51、第2支持部材52、第3支持部材53の小型化が可能となる。
なお、第1支持部材51、第2支持部材52、第3支持部材53の形状は、上述した形状に限定されるものではない。例えば、図9−1に示すように、第3支持部材63は、平面部が使用済燃料ラック32における第1側面及び第2側面を支持するものであり、交差(直交)するように2個配置される。そして、第3支持部材63は、下方に突出する所定長さの突出部63aが所定間隔をあけて2個形成されている。この場合、第3支持部材53に代えて第3支持部材63を使用することができる。
また、図9−2に示すように、第2支持部材62は、平面部が使用済燃料ラック32における第2側面を支持するものであり、所定間隔をもって2個配置される。そして、第2支持部材62は、下端における長手方向の各端面に第1切欠部62aが形成されると共に、各第1切欠部62aの間に上端から所定長さの第2切欠部62bが1個形成されている。この場合、第2支持部材52に代えて第2支持部材62を使用することができる。
また、図9−3に示すように、第1支持部材61は、平面部が使用済燃料ラック32における第1側面を支持するものであり、所定間隔をもって2個配置されている。そして、第1支持部材61は、上端から所定長さの切欠部61aが所定間隔をあけて2個形成されると共に、各切欠部61aの間に開口部61bが1個形成されている。この場合、第1支持部材51に代えて第1支持部材61を使用することができる。
そして、各支持部材の組み合わせは、上記実施例に限定されるものではなく、例えば、第1支持部材61、第2支持部材62、第3支持部材63としてもよい。
このように実施例2の使用済燃料ラックの補強構造にあっては、平面部が使用済燃料ラック32の側面を支持する第1支持部材51,61及び第2支持部材52,62と、平面部が使用済燃料ラック32の側面を支持すると共に端面が使用済燃料プール31の壁面に当接する第3支持部材53,63が複数交差するように連結して構成している。
従って、複数の第1支持部材51,61と第2支持部材52,62と第3支持部材53,63は互いに直交するように連結され、各支持部材51,61,52,62,53,63の平面部が使用済燃料ラック32の側面を支持し、第3支持部材53,63の端面が使用済燃料プール31の壁面に当接する。そのため、使用済燃料ラック32は、使用済燃料プール31に対して水平方向へ移動不能となり、適正に使用済燃料ラック32の耐震性を向上することができると共に、構造の簡素化及び低コスト化を可能とすることができる。
また、実施例2の使用済燃料ラックの補強構造では、第1支持部材51及び第2支持部材52、または、第1支持部材61だけが使用済燃料プール31の底部に支持されている。また、実施例2の使用済燃料ラックの補強構造では、第3支持部材53,63における各端面だけが使用済燃料プール31の各壁面に当接している。各支持部材51,61,52,62,53,63の小型軽量化を可能とすることで、構造の簡素化及び低コスト化を可能とすることができる。
なお、上述した各実施例では、使用済燃料ラック32の数に応じて支持部材の数を所定数に設定したが、その数に限定されるものではない。また、使用済燃料ラック32の数も各実施例に限定されるものではない。
また、上述した各実施例では、本発明の使用済燃料ラックの補強構造を加圧水型原子炉に適用して説明したが、沸騰型原子炉(BWR:Boiling Water Reactor)に適用することもでき、いずれの原子炉に適用してもよい。
11 原子炉格納容器
12 加圧水型原子炉
13 蒸気発生器
31 使用済燃料プール
31a 底面
31b,31c 壁面
32 使用済燃料ラック
32a セル
32b,32c 側面
41,51,61 第1支持部材
42,52,62 第2支持部材
53,63 第3支持部材
43,44 弾性部材(熱伸び吸収部材)
45,46 弾性部材(緩衝部材)

Claims (4)

  1. 使用済燃料を鉛直方向に沿って上方から挿入可能な複数のセルを有し、下部が使用済燃料プールの底部に固定された使用済燃料ラックにおいて、
    平面部が前記使用済燃料ラックの側面を支持する複数の支持部材のうちの一部の前記支持部材の端面が前記使用済燃料プールの壁面に当接し、前記複数の支持部材が交差するように連結され、
    前記使用済燃料ラックは、2つの平行な第1側面と、該第1側面と交差する2つの平行第2側面とを有し、
    前記支持部材は、平面部が前記使用済燃料ラックにおける前記第1側面を支持する少なくとも2つの第1支持部材と、平面部が前記使用済燃料ラックにおける前記第2側面を支持する少なくとも2つの第2支持部材と、平面部が前記使用済燃料ラックにおける前記第1側面及び前記第2側面を支持する少なくとも2つの第3支持部材とを有し、
    前記第1支持部材及び前記第2支持部材は、複数の前記使用済燃料ラックを取り囲むように上下に組み合わされて連結され、前記第3支持部材は、直交した状態で前記第1支持部材及び前記第2支持部材に組み合わされて連結され、
    前記第1支持部材及び前記第2支持部材は、端面が使用済燃料プールの壁部に当接せず、前記第3支持部材は、端面が使用済燃料プールの壁部に当接する、
    ことを特徴とする使用済燃料ラックの補強構造。
  2. 前記第1支持部材と前記第2支持部材のうちの少なくとも2つの支持部材が前記使用済燃料プールの底部に支持されることを特徴とする請求項1に記載の使用済燃料ラックの補強構造。
  3. 前記支持部材同士または前記支持部材と前記使用済燃料プールとの間に前記支持部材における水平方向の熱伸びを吸収する熱伸び吸収部材が設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の使用済燃料ラックの補強構造。
  4. 前記支持部材と前記使用済燃料ラックとの間に緩衝部材が設けられることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の使用済燃料ラックの補強構造。
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