JP5916575B2 - 燃料貯蔵ラックの補強方法および燃料貯蔵ラック - Google Patents

燃料貯蔵ラックの補強方法および燃料貯蔵ラック Download PDF

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Description

本発明は、原子炉から取り出された使用済の燃料、または原子炉に設置される未使用の燃料を燃料貯蔵設備に一時的に貯蔵するもので、前記燃料が挿入される燃料貯蔵セルを立てた状態で支持する構造の燃料貯蔵ラックを補強するための燃料貯蔵ラックの補強方法、および補強された燃料貯蔵ラックに関する。
原子力発電プラントの1つとして、加圧水型原子炉があり、この加圧水型原子炉では、軽水を原子炉冷却材および中性子減速材として使用し、一次系全体にわたって沸騰しない高温高圧水とし、この高温高圧水を蒸気発生器に送って熱交換により蒸気を発生させ、この蒸気をタービン発電機へ送って発電している。
このような原子力発電プラントでは、加圧水型原子炉から取り出された使用済燃料や、これから加圧水型原子炉に設置される未使用燃料を一時的に貯蔵する燃料貯蔵設備が原子炉建屋に設けられている。燃料貯蔵設備は、燃料から放出される放射線を遮蔽するため、燃料プールの冷却水中に、棒状の燃料を立てた状態で支持する燃料貯蔵ラックが設置される。
従来、燃料貯蔵ラックは、例えば、特許文献1に示すように、1本の棒状の燃料につき1つの燃料貯蔵セルを設け、この燃料貯蔵セルを立てた状態で複数配列したものである。具体的には、燃料貯蔵セルを立てた状態として上下2箇所で支持する上部支持部材と下部支持部材とを有している。特許文献1において図19に示される各支持部材は、棒状の第一支持部材および第二支持部材が互いに直交して格子状に組まれたもので水平配置された両端が燃料プールの内壁面に固定されている。そして、この格子状に組まれた上部支持部材および下部支持部材の矩形状の開口部分に燃料貯蔵セルが挿入支持されている。また、特許文献1において図20に示される各支持部材は、板状の支持部材に複数の矩形状の穴が配列されたもので水平配置された外側の縁部が燃料プールの内壁面に固定されている。そして、矩形状の穴に燃料貯蔵セルが挿入支持されている。
また、従来、燃料貯蔵セルは、例えば、特許文献2の図1に示すように、上下に長手状に形成されたアングル材(アングル状材)を4隅に配置し、各アングル材の長手方向の複数箇所を中間結合材により結合したもので、その上端部に、各アングル材の間を塞ぐように筒状となる上部結合板が設けられている。すなわち、この燃料貯蔵セルは、隣接する各アングル材の間において、アングル材と、中間結合材や上部結合板とで囲まれた側面窓が形成されている、いわゆる鳥籠状の構造体である。
特開平8−68890号公報 特開平5−40195号公報
現状の原子力発電設備においては、特許文献2における燃料貯蔵セルが、特許文献1における支持部材に支持された燃料貯蔵ラックに適用されているものがある。しかし、上述した鳥籠状の燃料貯蔵セルは、特許文献1の図19や図20に示すような角筒状の燃料貯蔵セルと比較して断面剛性が低い。このため、例えば、角筒状の燃料貯蔵セルに交換したり、補強したりすることが考えられるが、既存の燃料貯蔵ラックにおいて、燃料貯蔵セルに燃料が挿入されているものもあるため、燃料プールの冷却水を排出したり、作業員が近づいたりすることはできない。また、燃料貯蔵セルは、放射性物質が付着しており、これを除去し難いことから、燃料プールの冷却水の外に取り出すことは避けなければならない。当然、燃料が挿入されている燃料貯蔵セルを燃料プールの冷却水の外に取り出すことはできない。従って、燃料貯蔵セルが燃料プールの冷却水中に配置されている状態で燃料貯蔵ラックを補強することが望まれている。
本発明は上述した課題を解決するものであり、燃料プールの冷却水中にある燃料貯蔵ラックを補強することのできる燃料貯蔵ラックの補強方法および燃料貯蔵ラックを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、第1の発明の燃料貯蔵ラックの補強方法は、長手状に延在する4本のアングル材を4隅に配置するように各前記アングル材の長手方向の複数箇所を結合材で結合することで上部が開口する枠状に形成され、燃料プールの冷却水中に複数配列された状態で上部開口から燃料が挿入される燃料貯蔵セルと、前記燃料貯蔵セルを前記燃料プールの冷却水中で支持する支持部材とを含む燃料貯蔵ラックの補強方法であって、前記燃料プールの冷却水中に前記燃料貯蔵ラックが配置されている状態で、前記燃料貯蔵セルの間に補強部材を積層配置する工程と、次に、前記補強部材を側方に拡大変形させて前記燃料貯蔵セルの外周部に接触させる工程と、を含むことを特徴とする。
燃料貯蔵セルは、4隅のアングル材を結合材で部分的に支えられており、隣接する燃料貯蔵セルの間に間隔があることから、水平方向に振動し易く、地震力により振幅が大きくなるおそれがある。この燃料貯蔵ラックの補強方法によれば、燃料貯蔵セルの間に当該燃料貯蔵セルに接触するように補強部材を積層配置することから、燃料貯蔵セルの振動を抑制する。この結果、燃料プールの冷却水中にある燃料貯蔵ラックを補強することができる。
また、第2の発明の燃料貯蔵ラックの補強方法は、第1の発明において、前記燃料貯蔵セルの下端部に前記燃料の底部を挿入支持する挿入穴を有する底板が設けられており、少なくとも前記底板の下側位置に、内外に前記燃料プールの冷却水を流通させる補強部材を配置することを特徴とする。
燃料貯蔵セルは、その下端部に底板が底上げされた状態で設けられ、各アングル材の間を通して冷却水を流通させるように構成されている。この燃料貯蔵ラックの補強方法によれば、少なくとも、底板の下側位置に、内外に燃料プールの冷却水を流通させる補強部材を配置することで、補強部材を流通した冷却水が燃料貯蔵セルに流通する。この結果、燃料を冷却する冷却水を燃料貯蔵セルに対して満遍なく導くことができる。
また、第3の発明の燃料貯蔵ラックの補強方法は、第1または第2の発明において、前記燃料貯蔵ラックと前記燃料プールの内壁面との間にも前記補強部材を積層配置することを特徴とする。
この燃料貯蔵ラックの補強方法によれば、燃料貯蔵ラック全体の振動をも抑止するため、燃料プールの冷却水中にある燃料貯蔵ラックを補強する効果を顕著に得ることができる。
また、第4の発明の燃料貯蔵ラックは、長手状に延在する4本のアングル材を4隅に配置するように各前記アングル材の長手方向の複数箇所を結合材で結合することで上部が開口する枠状に形成され、燃料プールの冷却水中に複数配列された状態で上部開口から燃料が挿入される燃料貯蔵セルと、前記燃料貯蔵セルを前記燃料プールの冷却水中で支持する支持部材とを含む燃料貯蔵ラックにおいて、前記燃料貯蔵セルの間に積層配置される補強部材を含むことを特徴とする。
燃料貯蔵セルは、4隅のアングル材を結合材で部分的に支えられており、隣接する燃料貯蔵セルの間に間隔があることから、水平方向に振動し易く、地震力により振幅が大きくなるおそれがある。この燃料貯蔵ラックの補強方法によれば、燃料貯蔵セルの間に当該燃料貯蔵セルに接触するように補強部材を積層配置することから、燃料貯蔵セルの振動を抑制する。この結果、燃料プールの冷却水中にある燃料貯蔵ラックを補強することができる。
また、第5の発明の燃料貯蔵ラックは、第4の発明において、前記補強部材が、筒状に形成されていることを特徴とする。
この燃料貯蔵ラックによれば、補強部材が筒状に形成されることで、補強部材の内外に冷却水が満たされる。これにより、高速中性子を減速して熱中性子に変換する機能を有する冷却水を補強部材が確保するため、燃料の臨界防止効果を顕著に得ることができる。
また、第6の発明の燃料貯蔵ラックは、第4の発明において、前記補強部材が、その外周部に蛇腹部を有することを特徴とする。
この燃料貯蔵ラックによれば、蛇腹部により補強部材を側方に容易に拡大変形させることが可能になるため、この拡大変形によって補強部材を燃料貯蔵セルに対して接触させることができ、燃料プールの冷却水中にある燃料貯蔵ラックを補強する効果を顕著に得ることができる。
また、第7の発明の燃料貯蔵ラックは、第4の発明において、前記補強部材が、密封構造とされた内部に前記燃料から放出される高速中性子を減速させる減速材が充填されていることを特徴とする。
この燃料貯蔵ラックによれば、減速材により燃料の冷却性および未臨界性を向上することができる。
また、第8の発明の燃料貯蔵ラックは、第4〜第7の何れか1つの発明において、前記補強部材が、中性子吸収材を添加されていることを特徴とする。
この燃料貯蔵ラックによれば、中性子吸収材の添加により燃料の冷却性および未臨界性を向上することができる。
本発明によれば、燃料プールの冷却水中にある燃料貯蔵ラックを補強することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る燃料貯蔵ラックの側断面図である。 図2は、図1に示す燃料貯蔵ラックの補強部材を示す斜視図である。 図3は、図1に示す燃料貯蔵ラックの平断面図である。 図4は、本発明の実施形態に係る燃料貯蔵ラックの補強部材の他の例を示す側面図である。 図5は、本発明の実施形態に係る燃料貯蔵ラックの補強部材の他の例を示す側面図である。 図6は、本発明の実施形態に係る燃料貯蔵ラックの補強部材の他の例を示す側面図である。 図7は、本発明の実施形態に係る燃料貯蔵ラックの補強部材の他の例を示す側面図である。 図8は、本発明の実施形態に係る燃料貯蔵ラックの補強部材の他の例を示す平断面図である。 図9は、本発明の実施形態に係る燃料貯蔵ラックの補強部材の他の例を示す平断面図である。 図10は、本発明の実施形態に係る燃料貯蔵ラックの補強部材の他の例を示す側面図である。 図11は、図10に示す補強部材の平断面図である。 図12は、本発明の実施形態に係る燃料貯蔵ラックの補強部材の他の例を示す平面図である。 図13は、本発明の実施形態に係る燃料貯蔵ラックの補強部材の他の例を示す平断面図である。 図14は、本発明の実施形態に係る燃料貯蔵ラックの補強部材の使用形態を示す側面図である。 図15は、本発明の実施形態に係る燃料貯蔵ラックの補強部材の他の例を示す側断面図である。 図16は、原子力発電プラントを示す概略構成図である。 図17は、原子炉格納容器を示す概略図である。 図18は、燃料貯蔵ラックを示す斜視図である。 図19は、燃料貯蔵セルを示す側断面図である。 図20は、燃料貯蔵セルを示す平断面図である。 図21は、燃料貯蔵セルを示す斜視図である。 図22は、燃料貯蔵セルを示す一部拡大斜視図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
本実施形態の燃料貯蔵設備は、原子力発電プラントにおいて適用される。図16は、原子力発電プラントを示す概略構成図であり、図17は、原子炉格納容器を示す概略図であり、図18は、燃料貯蔵ラックを示す斜視図であり、図19は、燃料貯蔵セルを示す側断面図であり、図20は、燃料貯蔵セルを示す平断面図(図19におけるA−A拡大断面図)であり、図21は、燃料貯蔵セルを示す斜視図であり、図22は、燃料貯蔵セルを示す一部拡大斜視図である。
本実施形態において、原子力発電プラントは、例えば、図16に示すように、加圧水型原子炉(PWR:Pressurized Water Reactor)112が適用される。加圧水型原子炉112は、軽水を原子炉冷却材および中性子減速材として使用し、一次系全体にわたって沸騰しない高温高圧水とし、この高温高圧水を蒸気発生器に送って熱交換により蒸気を発生させ、この蒸気をタービン発電機へ送って発電する。
この加圧水型原子炉112を有する原子力発電プラントにおいて、原子炉格納容器111の内部に、加圧水型原子炉112および蒸気発生器113が格納されている。加圧水型原子炉112と蒸気発生器113とは、冷却水配管114,115を介して連結されている。冷却水配管114は、加圧器116が設けられ、冷却水配管115は、冷却水ポンプ117が設けられている。この場合、減速材および一次冷却水として軽水を用い、炉心部における一次冷却水の沸騰を抑制するために、一次冷却系統は加圧器116により160気圧程度の高圧状態を維持するように制御している。従って、加圧水型原子炉112にて、燃料134として低濃縮ウランまたはMOXにより一次冷却水としての軽水が加熱され、高温の一次冷却水が加圧器116により所定の高圧に維持された状態で冷却水配管114を通して蒸気発生器113に送られる。この蒸気発生器113では、高圧高温の一次冷却水と二次冷却水との間で熱交換が行われ、冷やされた一次冷却水は冷却水配管115を通して加圧水型原子炉112に戻される。
蒸気発生器113は、原子炉格納容器111の外部に設けられたタービン118および復水器119と冷却水配管120,121を介して連結されており、冷却水配管121に給水ポンプ122が設けられている。また、タービン118は、発電機123が接続され、復水器119は、冷却水(例えば、海水)を給排する取水管124および排水管125が連結されている。従って、蒸気発生器113にて、高圧高温の一次冷却水と熱交換を行って生成された蒸気は、冷却水配管120を通してタービン118に送られ、この蒸気によりタービン118を駆動して発電機123により発電を行う。タービン118を駆動した蒸気は、復水器119で冷却された後、冷却水配管121を通して蒸気発生器113に戻される。
このように構成された原子力発電プラントにおいて、原子炉格納容器111は、図17に示すように、その内部に、上述した加圧水型原子炉112、蒸気発生器113、加圧器116などが収容されている。また、原子炉格納容器111に隣接して燃料取扱建屋130が設置され、この燃料取扱建屋130に燃料貯蔵設備131が設けられている。
燃料貯蔵設備131は、コンクリート製で床面132aおよび内壁面132bがステンレス製のライニング板で防水被覆された燃料プール132を有している。燃料プール132は、平面視で矩形状の床面132aの4辺に、内壁面132bが垂直に立設するように形成されている。この燃料プール132は、冷却水が満たされ、その中に燃料貯蔵ラック10が設置される。燃料貯蔵ラック10は、加圧水型原子炉112で使用された使用済または未使用の燃料134(図18参照)を冷却水中で一時的に貯蔵するものである。
燃料貯蔵ラック10は、図18〜図20に示すように、1本の燃料134につき1つの燃料貯蔵セル20を設け、この燃料貯蔵セル20を立てた状態で複数配列したものである。本実施形態における燃料貯蔵ラック10は、燃料貯蔵セル20を立てた状態として上下2箇所で支持する上部支持部材11と下部支持部材12とを有している。各支持部材11,12は、棒状の第一支持部材13および第二支持部材14が互いに直交して格子状に組まれたもので水平配置された両端13a,14aが燃料プール132の内壁面132bに固定されている。そして、この格子状に組まれた上部支持部材11および下部支持部材12の矩形状の開口部分に燃料貯蔵セル20が挿入支持されている。また、図20に示すように、第一支持部材13および第二支持部材14は、燃料貯蔵セル20の間で平行に2本配置されており、当該2本の間に上下に通じる間隔を空けて設けられている。なお、燃料134は、図18に示すように、複数の燃料棒134aが支持格子134bにより纏められた状態で支持された四角柱状の燃料集合体として構成されている。
燃料貯蔵セル20は、図19〜図22に示すように、上下に長手状に形成されたアングル材21を等間隔で4隅に配置し、各アングル材21の長手方向の複数箇所を結合材により結合したものである。結合材としては、燃料貯蔵セル20の中間部で各アングル材21の途中を結合する板状の中間結合材22や、燃料貯蔵セル20の上端部で各アングル材21の間を塞ぐ筒状の上部結合材23が設けられている。また、燃料貯蔵セル20は、各アングル材21の下端部に、燃料134の底部を挿入支持する挿入穴24aを有する底板24が設けられている。また、燃料貯蔵セル20は、各アングル材21の下端が、燃料プール132の床面132aに載置される平板状の脚部25に固定されている。各アングル材21は、燃料貯蔵セル20の4隅を形成するように、断面がL字形状に形成されている。また、上部結合材23は、その上端23aが側方に傾斜して開口部分が広がって形成されている。このような燃料貯蔵セル20は、その上部である上部結合材23の上端23aの開口から、当該上端23aの傾斜により案内されて燃料134がそれぞれ挿入される。すなわち、この燃料貯蔵セル20は、隣接する各アングル材21の間において、アングル材21と、中間結合材22や上部結合材23や脚部25とで囲まれた側面窓26が形成されている、いわゆる鳥籠状の構造体である。
以下、上述した燃料貯蔵ラック10の補強を行うための補強部材について説明する。図1は、本実施形態に係る燃料貯蔵ラックの側断面図であり、図2は、図1に示す燃料貯蔵ラックの補強部材を示す斜視図であり、図3は、図1に示す燃料貯蔵ラックの平断面図である。
図1に示すように、補強部材1は、燃料貯蔵セル20の間で積層配置されている。図1〜図3に示す補強部材1は、鋼材など一定の強度を有する材料により円筒形状に形成されている。この補強部材1は、その径寸法W(図2参照)が、燃料貯蔵セル20の間に挿入可能な寸法、すなわち、燃料貯蔵セル20の間の寸法よりも小さい寸法とされている。また、補強部材1は、その長さ寸法L(図2参照)が異なる2種類のものが用意されている。補強部材1の1つは、図3に示すように、隣接する燃料貯蔵セル20のピッチP(第一支持部材13および第二支持部材14で囲まれて燃料貯蔵セル20が挿入される領域のピッチ)と等しい長さ寸法L1として長く形成されている。補強部材1のもう1つは、図3に示すように、燃料貯蔵セル20の幅寸法と同等の長さ寸法L2として短く形成されている。これら2種類の補強部材1は、図3に示すように、同じ種類のものが長さ方向を同じく揃えて配置されており、長い補強部材1が隣接する燃料貯蔵セル20の間で長さ方向に連続して横置きに配置され、短い補強部材1が隣接する燃料貯蔵セル20の間で長い補強部材1に対して長さ方向を交差させるとともに長い補強部材1を間において横置きに配置される。
このような補強部材1を燃料貯蔵セル20の間に積層配置する際、各補強部材1を燃料貯蔵セル20の間に側方から横倒しの状態で挿入する。例えば、最初に、長い補強部材1を長さ方向で連続して1列配置する。次に、長い補強部材1の長さ方向に交差する方向から、短い補強部材1を長い補強部材1に突き当てるように1つ配置し、これを長い補強部材1の連続方向に沿って続けて行う。その後、短い補強部材1を間に置くように同様に1列配置し、次に短い補強部材1を同様に配置する。このように長い補強部材1と短い補強部材1とを交互に燃料貯蔵セル20の間に側方から横倒しの状態で挿入することで、全ての燃料貯蔵セル20の間に最下位置の補強部材1の層が形成される。そして、下から上に同様に補強部材1の層を配置していくことで、補強部材1を全ての燃料貯蔵セル20の間に積層配置する。
別の積層方法として、例えば、最初に長い補強部材1を燃料貯蔵セル20の間に1つ配置する。次に、長い補強部材1の長さ方向に交差する方向から、短い補強部材1を長い補強部材1に突き当てるように燃料貯蔵セル20の間において1つずつ配置する。次に、短い補強部材1を間に置くように長い補強部材1を1つ配置する。これにより、1つの燃料貯蔵セル20の周りが4つの補強部材1で囲まれる。これを続けて行くことで、全ての燃料貯蔵セル20の間に最下位置の補強部材1の層が形成される。そして、下から上に同様に補強部材1の層を配置していくことで、補強部材1を全ての燃料貯蔵セル20の間に積層配置する。
なお、補強部材1を燃料貯蔵セル20の間に側方から横倒しの状態で挿入する場合、図には明示しないが、例えば、屈曲自在なチェーンなどからなる押込機構を有する押込装置を用い、押込機構を燃料プール132の外側上方から燃料プール132の内壁面132bと燃料貯蔵ラック10との間に挿入し、補強部材1を燃料貯蔵セル20の間に側方から押し込む。
さらに、補強部材1を燃料貯蔵セル20の間に積層配置する際、補強部材1の1つの層、または補強部材1の複数の層を配置した状態で、両側の燃料貯蔵セル20の外周部に接触するように補強部材1を側方に拡大変形させる。具体的には、上述したように、第一支持部材13および第二支持部材14が、燃料貯蔵セル20の間で平行に2本配置され、当該2本の間に上下に通じる間隔を空けて設けられており、この第一支持部材13の間隔および第二支持部材14の間隔を通して上方から押圧装置(図示せず)で押圧して補強部材1を変形させる。
ところで、補強部材1は、隣接する燃料貯蔵セル20における各上部結合材23の上端23aの間、第一支持部材13の間、および第二支持部材14の間を通過できる大きさであれば、燃料貯蔵セル20の間に側方から挿入することなく、燃料貯蔵セル20の間に上方から挿入してもよい。
図4〜図6は、本実施形態に係る燃料貯蔵ラックの補強部材の他の例を示す。図4〜図6では、筒形状の補強部材1の例を示している。
図4に示す補強部材1は、鋼材など一定の強度を有する材料により六角形の筒形状に形成されたものである。図4では、補強部材1を側方に拡大変形させて両側の燃料貯蔵セル20の外周部に接触させた状態を示している。
図5に示す補強部材1は、鋼材など一定の強度を有する材料により菱形の筒形状に形成されたものである。図5では、補強部材1を側方に拡大変形させて両側の燃料貯蔵セル20の外周部に接触させた状態を示している。
図6に示す補強部材1は、鋼材など一定の強度を有する材料により三角形の筒形状に形成されたものである。この補強部材1は、三角形の頂部を上方に向けたものを燃料貯蔵セル20の間で2つ並べ、その各頂部間の凹み部分に、頂部を下方に向けたものを積層配置することで、3つの補強部材1で1つの層をなす。そして、この3つの補強部材1を組み合わせた層が積層配置されている。図6に示す補強部材1は、上方から押圧することで、3つの補強部材1を組み合わせた層が側方に移動することで拡大変形し、複数の補強部材1が共同して両側の燃料貯蔵セル20の外周部に接触する。なお、図6に示すような複数の補強部材1が共同して両側の燃料貯蔵セル20の外周部に接触する形態においては、図には明示しないが、三角形の筒形状に代えて円筒形状や他の多角形の筒形状などの補強部材1を用いてもよい。
また、図7は、本実施形態に係る燃料貯蔵ラックの補強部材の他の例を示す。図7では、筒形状以外の補強部材1の例を示している。
図7に示す補強部材1は、鋼材など一定の強度を有する材料によりV形の板状に形成されたものである。この補強部材1は、交互に裏返して積層配置することで、2つで1つの菱形をなすように構成される。図7では、補強部材1を側方に拡大変形させて燃料貯蔵セル20の外周部に接触させた状態を示している。
また、図8〜図11は、本実施形態に係る燃料貯蔵ラックの補強部材の他の例を示す。図8〜図11では、筒形状以外の補強部材1の例を示しており、その外周部を鋼材など一定の強度を有する材料により蛇腹状に形成されている。
補強部材1の外周部の蛇腹部1aは、図8の平断面図のようにジグザグ形状であっても、図9の平断面図に示すように円弧形状であってもよい。また、蛇腹部1aの両端は、燃料プール132の冷却水を流通させる穴部1bを有する端板が設けられている。なお、蛇腹部1aは、軽量化および燃料プール132の冷却水を流通させるためにパンチングプレートにより形成されていてもよい。
この蛇腹状の補強部材1は、両穴部1bを側方に向けるように横倒しに配置され、上述した円筒形状の補強部材1と同様に燃料貯蔵セル20の間に側方から挿入する。そして、上方から押圧することで蛇腹部1aを側方および長さ方向に拡大変形させ燃料貯蔵セル20の外周部に接触させる。
蛇腹状の補強部材1は、その外形(断面形状)が矩形、多角形、円形、楕円形、長円形などとされる。外形は、両側の燃料貯蔵セル20への接触が比較的多い矩形や多角形が好ましい。また、蛇腹状の補強部材1の外形が図10の側面図に示す円形(または楕円形や長円形)のように両側の燃料貯蔵セル20への接触が比較的少ない場合は、図10の側面図および図11の平断面図に示すように、変形時に両側の燃料貯蔵セル20に接触する当板1cを設けることが好ましい。
また、図12は、本実施形態に係る燃料貯蔵ラックの補強部材の他の例を示す。図12では、筒形状以外の補強部材1の例を示しており、その外形を鋼材など一定の強度を有する材料により球状に形成されている。
球状の補強部材1は、燃料プール132の冷却水を流通させる穴部1bを有するとともに、変形時に両側の燃料貯蔵セル20に接触する当板1cを有する。また、球状の補強部材1は、軽量化および燃料プール132の冷却水を流通させるためにパンチングプレートにより形成されていてもよい。
この球状の補強部材1は、上述した円筒形状の補強部材1と同様に燃料貯蔵セル20の間に側方から挿入する。そして、上方から押圧することで側方および長さ方向に拡大変形させ燃料貯蔵セル20の外周部に当板1cを接触させる。
また、図13は、本実施形態に係る燃料貯蔵ラックの補強部材の他の例を示す。図13では、筒形状以外の補強部材1の例を示しており、鋼材など一定の強度を有する材料により密封構造とされている。
密封構造の補強部材1は、例えば、筒状の両端を封止したものであり、筒状の断面形状は矩形、多角形、円形、楕円形、長円形などとされる。そして、その内部に、高速中性子を減速させる減速材(例えば、ホウ酸水など)1dが充填されている。
この密封構造の補強部材1は、上述した円筒形状の補強部材1と同様に燃料貯蔵セル20の間に側方から横倒しの状態で挿入する。そして、上方から押圧することで側方および長さ方向に拡大変形させ燃料貯蔵セル20の外周部に接触させる。なお、密封構造の補強部材1は、変形させた際に密封状態が維持できる強度としておく。
なお、図13では、密封構造の補強部材1として缶型のものを示しているが、例えば、図8〜図12の補強部材1において穴部1bを無くして密封構造とし、その内部に減速材1dを充填してもよい。
なお、密封構造の補強部材1は、燃料貯蔵セル20の間に上から下まで全て配置してよいが、このようにすると燃料プール132の冷却水の流通を妨げる傾向となる。上述したように、燃料貯蔵セル20は、その下端部に燃料134の底部を挿入支持する挿入穴24aを有する底板24が底上げされた状態で設けられ、各アングル材21の間を通して冷却水を流通させるように構成されている。このため、図14の側面図に示すように、少なくとも底板24の下側位置に、内外に冷却水を流通させる補強部材1A(例えば、図2、図4〜図12に示す補強部材1)を配置し、その上層に密封構造の補強部材1B(1)を配置する。
また、図15は、本実施形態に係る燃料貯蔵ラックの補強部材の他の例を示す。図15では、燃料貯蔵ラック10と燃料プール132の内壁面132bとの間にも補強部材1を積層配置している。
この場合、補強部材1は、上述した図2、図4〜図13に示すものが適用される。そして、この補強部材1は、燃料貯蔵ラック10における最外周に配置された燃料貯蔵セル20と、燃料プール132の内壁面132bとの間に配置される。補強部材1が、第一支持部材13の間および第二支持部材14の間を通過できる大きさであれば、上方から挿入し、そうでない場合は側方から挿入する。そして、上方から押圧することで側方に拡大変形させ燃料貯蔵セル20の外周部および燃料プール132の内壁面132bに接触させる。
以上のように、本実施形態の燃料貯蔵ラック10の補強方法は、長手状に延在する4本のアングル材21を4隅に配置するように各アングル材21の長手方向の複数箇所を結合材で結合することで上部が開口する枠状に形成され、燃料プール132の冷却水中に複数配列された状態で上部開口から燃料134が挿入される燃料貯蔵セル20と、燃料貯蔵セル20を燃料プール132の冷却水中で支持する支持部材11,12とを含む燃料貯蔵ラック10の補強方法であって、燃料プール132の冷却水中に燃料貯蔵ラック10が配置されている状態で、燃料貯蔵セル20の間に補強部材1を積層配置する工程と、次に、補強部材1を側方に拡大変形させて燃料貯蔵セル20の外周部に接触させる工程と、を含む。
燃料貯蔵セル20は、4隅のアングル材21を結合材で部分的に支えており、隣接する燃料貯蔵セル20の間に間隔があることから、水平方向に振動し易く、地震力により振幅が大きくなるおそれがある。この燃料貯蔵ラック10の補強方法によれば、燃料貯蔵セル20の間に当該燃料貯蔵セル20に接触するように補強部材1を積層配置することから、燃料貯蔵セル20の振動を抑制する。この結果、燃料プール132の冷却水中にある燃料貯蔵ラック10を補強することが可能になる。
なお、燃料134の崩壊熱は、燃料プール132の冷却水により冷却されるが、この崩壊熱を効率よく除去するためには、燃料134が挿入される燃料貯蔵セル20の間に冷却水を通過させずに燃料貯蔵セル20の内部に冷却水を通過させるとよい。この燃料貯蔵ラック10の補強方法によれば、燃料貯蔵セル20の間に補強部材1を積層配置することから、冷却水が燃料貯蔵セル20の内部を通過し易くなるため、燃料134を効率よく冷却することが可能になる。
また、本実施形態の燃料貯蔵ラック10の補強方法は、燃料貯蔵セル20の下端部に燃料134の底部を挿入支持する挿入穴24aを有する底板24が設けられており、少なくとも前記底板24の下側位置に、内外に燃料プール132の冷却水を流通させる補強部材1を配置することが好ましい。
燃料貯蔵セル20は、その下端部に底板24が底上げされた状態で設けられ、各アングル材21の間を通して冷却水を流通させるように構成されている。この燃料貯蔵ラック10の補強方法によれば、少なくとも、底板24の下側位置に、内外に燃料プール132の冷却水を流通させる補強部材1を配置することで、補強部材1を流通した冷却水が燃料貯蔵セル20に流通する。この結果、燃料134を冷却する冷却水を燃料貯蔵セル20に対して満遍なく導くことが可能になる。
また、本実施形態の燃料貯蔵ラック10の補強方法は、燃料貯蔵ラック10と燃料プール132の内壁面132bとの間にも補強部材1を積層配置することが好ましい。
この燃料貯蔵ラック10の補強方法によれば、燃料貯蔵ラック10全体の振動をも抑止するため、燃料プール132の冷却水中にある燃料貯蔵ラック10を補強する効果を顕著に得ることが可能になる。
また、本実施形態の燃料貯蔵ラック10は、長手状に延在する4本のアングル材21を4隅に配置するように各アングル材21の長手方向の複数箇所を結合材で結合することで上部が開口する枠状に形成され、燃料プール132の冷却水中に複数配列された状態で上部開口から燃料134が挿入される燃料貯蔵セル20と、燃料貯蔵セル20を燃料プール132の冷却水中で支持する支持部材11,12とを含む燃料貯蔵ラック10において、燃料貯蔵セル20の間に積層配置される補強部材1を含む。
燃料貯蔵セル20は、4隅のアングル材21を結合材で部分的に支えており、隣接する燃料貯蔵セル20の間に間隔があることから、水平方向に振動し易く、地震力により振幅が大きくなるおそれがある。この燃料貯蔵ラック10の補強方法によれば、燃料貯蔵セル20の間に当該燃料貯蔵セル20に接触するように補強部材1を積層配置することから、燃料貯蔵セル20の振動を抑制する。この結果、燃料プール132の冷却水中にある燃料貯蔵ラック10を補強することが可能になる。
なお、燃料134の崩壊熱は、燃料プール132の冷却水により冷却されるが、この崩壊熱を効率よく除去するためには、燃料134が挿入される燃料貯蔵セル20の間に冷却水を通過させずに燃料貯蔵セル20の内部に冷却水を通過させるとよい。この燃料貯蔵ラック10によれば、燃料貯蔵セル20の間に補強部材1を積層配置することから、冷却水が燃料貯蔵セル20の内部を通過し易くなるため、燃料134を効率よく冷却することが可能になる。
なお、本実施形態において、燃料貯蔵セル20の間で積層配置される補強部材1は、燃料貯蔵セル20の周りを囲むように配置されているが、これに限らない。例えば、図3に示す長い補強部材1のみにより、燃料貯蔵セル20の両側を挟むようにしてもよい。このような構成であっても、燃料貯蔵セル20の振動を抑制する。この結果、燃料プール132の冷却水中にある燃料貯蔵ラック10を補強することが可能になる。しかも、燃料貯蔵セル20の周りを囲むように補強部材1を配置する構成と比較して、補強部材1を配置する手間を低減することが可能になる。
また、本実施形態の燃料貯蔵ラック10は、補強部材1が、筒状に形成されていることが好ましい。
この燃料貯蔵ラック10によれば、補強部材1が筒状に形成されることで、補強部材1の内外に冷却水が満たされる。これにより、高速中性子を減速して熱中性子に変換する機能を有する冷却水を補強部材1が確保するため、燃料134の臨界防止効果を顕著に得ることが可能になる。
また、本実施形態の燃料貯蔵ラック10は、補強部材1が、その外周部に蛇腹部1aを有することが好ましい。
この燃料貯蔵ラック10によれば、蛇腹部1aにより補強部材1を側方に容易に拡大変形させることが可能になるため、この拡大変形によって補強部材1を燃料貯蔵セル20に対して接触させることができ、燃料プール132の冷却水中にある燃料貯蔵ラック10を補強する効果を顕著に得ることが可能になる。
また、本実施形態の燃料貯蔵ラック10は、補強部材1が、密封構造とされた内部に燃料134から放出される高速中性子を減速させる減速材1dが充填されていることが好ましい。
この燃料貯蔵ラック10によれば、減速材1dにより燃料134の冷却性および未臨界性を向上することが可能になる。
また、本実施形態の燃料貯蔵ラック10は、補強部材1が、中性子吸収材(例えば、ボロンまたはガドリニウム)を添加されていることが好ましい。
この燃料貯蔵ラック10によれば、中性子吸収材の添加により燃料134の冷却性および未臨界性を向上することが可能になる。
なお、本実施形態の燃料貯蔵ラック10は、補強部材1が少なくとも水平方向に変形するように構成されていることが好ましい。
この燃料貯蔵ラック10によれば、仮に、燃料134の崩壊熱により燃料貯蔵セル20や燃料貯蔵ラック10が変形した場合であっても、補強部材1の変形により燃料貯蔵セル20および燃料貯蔵ラック10の破損を抑制することが可能になる。
1(1A,1B) 補強部材
1a 蛇腹部
1b 穴部
1c 当板
1d 減速材
10 燃料貯蔵ラック
11 上部支持部材(支持部材)
12 下部支持部材(支持部材)
13 第一支持部材
14 第二支持部材
20 燃料貯蔵セル
21 アングル材
22 中間結合材
23 上部結合材
23a 上端
24 底板
24a 挿入穴
25 脚部
26 側面窓
132 燃料プール
132a 床面
132b 内壁面
134 燃料

Claims (8)

  1. 長手状に延在する4本のアングル材を4隅に配置するように各前記アングル材の長手方向の複数箇所を結合材で結合することで上部が開口する枠状に形成され、燃料プールの冷却水中に複数配列された状態で上部開口から燃料が挿入される燃料貯蔵セルと、前記燃料貯蔵セルを前記燃料プールの冷却水中で支持する支持部材とを含む燃料貯蔵ラックの補強方法であって、
    前記燃料プールの冷却水中に前記燃料貯蔵ラックが配置されている状態で、前記燃料貯蔵セルの間に補強部材を積層配置する工程と、
    次に、前記補強部材を側方に拡大変形させて前記燃料貯蔵セルの外周部に接触させる工程と、
    を含むことを特徴とする燃料貯蔵ラックの補強方法。
  2. 前記燃料貯蔵セルの下端部に前記燃料の底部を挿入支持する挿入穴を有する底板が設けられており、少なくとも前記底板の下側位置に、内外に前記燃料プールの冷却水を流通させる補強部材を配置することを特徴とする請求項1に記載の燃料貯蔵ラックの補強方法。
  3. 前記燃料貯蔵ラックと前記燃料プールの内壁面との間にも前記補強部材を積層配置することを特徴とする請求項1または2に記載の燃料貯蔵ラックの補強方法。
  4. 長手状に延在する4本のアングル材を4隅に配置するように各前記アングル材の長手方向の複数箇所を結合材で結合することで上部が開口する枠状に形成され、燃料プールの冷却水中に複数配列された状態で上部開口から燃料が挿入される燃料貯蔵セルと、棒状の第一支持部材および第二支持部材が互いに直交して格子状に組まれ矩形状の開口部分に前記燃料貯蔵セルを挿入して前記燃料貯蔵セルを前記燃料プールの冷却水中で支持する支持部材とを含む燃料貯蔵ラックにおいて、
    前記支持部材とは別に前記燃料貯蔵セルの間に積層配置される補強部材を含むことを特徴とする燃料貯蔵ラック。
  5. 前記補強部材が、筒状に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の燃料貯蔵ラック。
  6. 前記補強部材が、その外周部に蛇腹部を有することを特徴とする請求項4に記載の燃料貯蔵ラック。
  7. 前記補強部材が、密封構造とされた内部に前記燃料から放出される高速中性子を減速させる減速材が充填されていることを特徴とする請求項4に記載の燃料貯蔵ラック。
  8. 前記補強部材が、中性子吸収材を添加されていることを特徴とする請求項4〜7の何れか1つに記載の燃料貯蔵ラック。
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