JP2014098663A - 破損燃料容器収納ラック - Google Patents
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Abstract
【課題】破損燃料同士の臨界安全性を考慮しつつ、燃料プールの冷却水中において破損燃料を極力近づけた状態で配置すること。
【解決手段】破損燃料が収容された破損燃料容器11を燃料プール132の冷却水中で保持する破損燃料容器収納ラック1において、1つの破損燃料容器11の側部を囲むように形成された容器保管セル2を備え、当該容器保管セル2を形成する材料に中性子吸収材が添加される。
【選択図】図1
【解決手段】破損燃料が収容された破損燃料容器11を燃料プール132の冷却水中で保持する破損燃料容器収納ラック1において、1つの破損燃料容器11の側部を囲むように形成された容器保管セル2を備え、当該容器保管セル2を形成する材料に中性子吸収材が添加される。
【選択図】図1
Description
本発明は、原子炉から取り出された使用済の燃料、または原子炉に設置される未使用の燃料のうち、欠陥が発見された破損燃料を保管するため、破損燃料が収容された破損燃料容器を保持する破損燃料容器収納ラックに関する。
原子力発電プラントで使用された燃料、または原子力発電プラントで使用される以前の燃料は、原子炉格納容器に隣接した燃料取扱建屋内の検査ピットの中で欠陥の有無が検査される。欠陥が発見された燃料(破損燃料)は、燃料取扱建屋内の燃料貯蔵設備である燃料プールの冷却水中の破損燃料容器に収容され保管される。この破損燃料容器は、燃料プールの冷却水中に設置された破損燃料容器収納ラック(破損燃料ラック)により立てた状態で保持される(例えば、特許文献1参照)。
ところで、複数の破損燃料容器を燃料プール内で保管する場合、隣接する破損燃料容器に収容された破損燃料同士の臨界安全性を考慮し、隣接する破損燃料容器の間隔を大きく取る必要がある。この結果、多くの破損燃料が発生した場合、破損燃料容器を配置するスペースが確保できなくなる問題がある。
本発明は上述した課題を解決するものであり、破損燃料同士の臨界安全性を考慮しつつ、燃料プールの冷却水中において破損燃料を極力近づけた状態で配置することのできる破損燃料容器収納ラックを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、第1の発明の破損燃料容器収納ラックは、破損燃料が収容された破損燃料容器を燃料プールの冷却水中で保持する破損燃料容器収納ラックにおいて、1つの前記破損燃料容器の側部を囲むように形成された容器保管セルを備え、当該容器保管セルを形成する材料に中性子吸収材が添加されていることを特徴とする。
この破損燃料容器収納ラックによれば、破損燃料容器の側部を囲む容器保管セルにより破損燃料容器内の破損燃料における中性子を吸収することから、破損燃料容器内に収容された破損燃料の臨界安全性を高めることができる。このため、燃料プールの冷却水中において破損燃料が収容された複数の破損燃料容器を、破損燃料同士の臨界安全性を考慮しつつ、破損燃料を極力近づけた状態で配置することができる。この結果、燃料プールの限られた領域内に、多くの破損燃料を保管することができる。
また、第2の発明の破損燃料容器収納ラックは、第1の発明において、前記容器保管セルは、その内側の下端部に前記破損燃料容器の底部を前記燃料プールの床面から離した状態で支持するとともに鉛直方向および水平方向に開通して前記冷却水が流通可能に形成された容器止部を備え、前記容器止部に対応する側部に内外に通じる貫通部が形成されていることを特徴とする。
この破損燃料容器収納ラックによれば、容器保管セルの内外に貫通部を介して冷却水を流通させるとともに、容器止部によって破損燃料容器を支持する側とその下側との間に容器止部を介して冷却水を流通させる。このため、破損燃料容器および破損燃料容器に収容されている破損燃料を冷却し、破損燃料の崩壊熱を効率よく除去することができる。この結果、破損燃料同士の臨界安全性を考慮しつつ、破損燃料を極力近づけた状態で配置することができる。
また、第3の発明の破損燃料容器収納ラックは、第1または第2の発明において、前記容器保管セルが筒状に形成されており、隣接する前記容器保管セル同士が連結して構成されることを特徴とする。
この破損燃料容器収納ラックによれば、複数の破損燃料容器を、破損燃料同士の臨界安全性を考慮しつつ、破損燃料を極力近づけた状態で配置する構成を実現することができる。
また、第4の発明の破損燃料容器収納ラックは、第1または第2の発明において、前記容器保管セルが複数の枠状に区画形成されていることを特徴とする。
この破損燃料容器収納ラックによれば、複数の破損燃料容器を、破損燃料同士の臨界安全性を考慮しつつ、破損燃料を極力近づけた状態で配置する構成を実現することができる。
本発明によれば、破損燃料同士の臨界安全性を考慮しつつ、燃料プールの冷却水中において破損燃料を極力近づけた状態で配置することができる。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
本実施形態の燃料貯蔵設備は、原子力発電プラントにおいて適用される。図11は、原子力発電プラントを示す概略構成図であり、図12は、原子炉格納容器を示す概略図である。また、図13は、PWR用燃料集合体の概略図であり、図14は、BWR用燃料集合体の概略図である。
本実施形態において、原子力発電プラントは、例えば、図11に示すように、加圧水型原子炉(PWR:Pressurized Water Reactor)112が適用される。加圧水型原子炉112は、軽水を原子炉冷却材および中性子減速材として使用し、一次系全体にわたって沸騰しない高温高圧水とし、この高温高圧水を蒸気発生器に送って熱交換により蒸気を発生させ、この蒸気をタービン118へ送って発電機123で発電する。
この加圧水型原子炉112を有する原子力発電プラントにおいて、原子炉格納容器111の内部に、加圧水型原子炉112および蒸気発生器113が格納されている。加圧水型原子炉112と蒸気発生器113とは、冷却水配管114,115を介して連結されている。冷却水配管114は、加圧器116が設けられ、冷却水配管115は、冷却水ポンプ117が設けられている。この場合、減速材および一次冷却水として軽水を用い、炉心部における一次冷却水の沸騰を抑制するために、一次冷却系統は加圧器116により160気圧程度の高圧状態を維持するように制御している。従って、加圧水型原子炉112にて、燃料として低濃縮ウランまたはMOXにより一次冷却水としての軽水が加熱され、高温の一次冷却水が加圧器116により所定の高圧に維持された状態で冷却水配管114を通して蒸気発生器113に送られる。この蒸気発生器113では、高圧高温の一次冷却水と二次冷却水との間で熱交換が行われ、冷やされた一次冷却水は冷却水配管115を通して加圧水型原子炉112に戻される。
蒸気発生器113は、原子炉格納容器111の外部に設けられたタービン118および復水器119と冷却水配管120,121を介して連結されており、冷却水配管121に給水ポンプ122が設けられている。また、タービン118は、発電機123が接続され、復水器119は、冷却水(例えば、海水)を給排する取水管124および排水管125が連結されている。従って、蒸気発生器113にて、高圧高温の一次冷却水と熱交換を行って生成された蒸気は、冷却水配管120を通してタービン118に送られ、この蒸気によりタービン118を駆動して発電機123により発電を行う。タービン118を駆動した蒸気は、復水器119で冷却された後、冷却水配管121を通して蒸気発生器113に戻される。
このように構成された原子力発電プラントにおいて、原子炉格納容器111は、図12に示すように、その内部に、上述した加圧水型原子炉112、蒸気発生器113、加圧器116などが収容されている。また、原子炉格納容器111に隣接して燃料取扱建屋130が設置され、この燃料取扱建屋130に燃料貯蔵設備131が設けられている。
燃料貯蔵設備131は、コンクリート製で床面132aおよび内壁面132bがステンレス製のライニング板で防水被覆された燃料プール132を有している。燃料プール132は、平面視で矩形状の床面132aの4辺に、内壁面132bが垂直に立設するように形成されている。この燃料プール132は、冷却水が満たされ、その中に破損燃料容器収納ラック1が設置される。本実施形態における破損燃料容器収納ラック1は、欠陥が発見された破損燃料を冷却水中で一時的に貯蔵するものである。
ここで、燃料は、図13に示すように、燃料集合体(PWR用燃料集合体)140として構成されており、複数の燃料棒141が支持格子142により外形が矩形状で格子状に束ねられて構成され、上端部に上部ノズル143が固定される一方、下端部に下部ノズル144が固定されている。また、燃料集合体140は、図示しないが、複数の燃料棒141に対して、制御棒が挿入される複数の制御棒案内シンブルと、炉内計装用検出器が挿入される炉内計装用案内シンブルとが設けられている。そして、複数の制御棒は、上端部がまとめられて制御棒クラスタ145となる。
また、破損燃料容器収納ラック1は、図示しない沸騰型原子炉(BWR:Boiling Water Reactor)で使用される燃料の内、欠陥が発見された破損燃料を冷却水中で一時的に貯蔵することもできる。沸騰型原子炉で使用される燃料は、図14に示すように、燃料集合体(BWR用燃料集合体)150として構成されており、複数の燃料棒151がスペーサグリッド152により外形が矩形状で格子状に束ねられて構成され、上端部に上部タイプレート153が固定される一方、下端部に下部タイプレート154が固定され、角筒状のチャンネルボックス155内に収容されている。また、燃料集合体150は、燃料棒151の束が中央部に中空管からなる水管156を少数含んでおり、上部タイプレート153にハンドル157が固定され、下部タイプレート154にノーズピース158が固定されている。
これらの燃料140,150は、核燃料ペレットが筒状の燃料棒141,151に挿入されている。そして、破損燃料とは、燃料棒141,151から核燃料ペレットが離脱することがない程度に燃料棒141,151にスルーホールやクラックが生じており燃料集合体の原型を止めているものや、燃料棒141,151から離脱した核燃料ペレットや、炉心溶融により燃料が溶融した核燃料デブリや、核燃料ペレットが離脱した燃料140,150を含む。この破損燃料は、臨界安全性を考慮して破損燃料容器に収容された状態で破損燃料容器収納ラック1の容器保管セルに挿入される。
図1は、本実施形態に係る破損燃料容器収納ラックの平面図であり、図2は、本実施形態に係る破損燃料容器収納ラックの容器保管セルの側断面図であり、図3は、本実施形態に係る破損燃料容器収納ラックの容器保管セルの斜視図であり、図4は、本実施形態に係る破損燃料容器収納ラックの斜視図であり、図5は、接合部材の他の例を示す斜視図である。また、図6は、本実施形態に係る破損燃料容器収納ラックの他の例の平面図である。
破損燃料容器収納ラック1は、図1および図2に示すように、破損燃料容器11が挿入される複数の容器保管セル2を備えている。破損燃料容器11は、図2に示すように、上述した燃料140,150の破損燃料を収容するもので、容器本体12と蓋13とを備えている。容器本体12は、筒状の胴12aと、胴12aの下端を閉止する底フランジ12bと、胴12aの上端縁に設けられた胴フランジ12cとを有して上部に開口するように構成されている。胴12aは、本実施形態では円筒状に形成されているが、円筒状に限定されない。蓋13は、円盤状に形成され、胴フランジ12cの上面に配置されることで容器本体12の上部開口を閉塞する。蓋13は、吊り下げ装置(図示せず)が係合する係合部13aを有している。
容器保管セル2は、図1および図2に示すように、1つの破損燃料容器11の側部を囲むように形成されている。
容器保管セル2は、図2に示すように、1つの破損燃料容器11の側部を囲むセル本体21を有している。容器保管セル2は、セル本体21の下端が燃料プール132の床面132aに当接した状態で燃料プール132の冷却水中に配置される。セル本体21は、本実施形態において筒状に形成されており、その高さは、燃料140,150に組み込まれて、密封された燃料棒141、151の内部に装填されている図示しない燃料ペレットの上端よりも高く、かつ、破損燃料容器11の蓋13よりも低く設定されている。
また、容器保管セル2は、図2および図3に示すように、容器止部22が設けられている。容器止部22は、破損燃料容器11を収納するセル本体21の内側の下端部に設けられ、破損燃料容器11の底部(底フランジ12b)が当接することで、当該破損燃料容器11を燃料プール132の床面132aから離した状態で支持する。この容器止部22は、鉛直方向および水平方向に開通して形成されている。具体的に、容器止部22は、複数の板材22aが平面視で十字状に組まれることで鉛直方向に開通して形成され、かつ板材22aに水平方向に貫通する切欠22bが形成されていることで水平方向に開通して形成されている。なお、容器止部22は、板材22aが平面視で十字状に組まれる構成に限らず、例えば、平面視で中央から放射状に組まれる構成や、平面視で格子状に組まれる構成や、平面視でハニカム状に組まれる構成などであってもよい。また、容器保管セル2は、容器止部22に対応するセル本体21の側部に、当該セル本体21の内外に通じる貫通部21aが切り欠かれて形成されている。セル本体21の貫通部21aおよび容器止部22の切欠22bの切り欠き形状は、矩形に限られるものではなく、例えば、図2において、一点鎖線に示すような馬蹄形、または半円形(図は省略)などであってもよい。
これにより、容器保管セル2は、セル本体21内に収納された破損燃料容器11を、容器止部22により燃料プール132の床面132aから嵩上げして支持し、セル本体21の内外に貫通部21aを介して冷却水を流通させるとともに、容器止部22によって破損燃料容器11を支持する側とその下側との間に容器止部22を介して冷却水を流通させる。
この容器保管セル2は、当該容器保管セル2を形成する材料に中性子吸収材が添加されている。容器保管セル2を形成する材料としては、中性子吸収能力に優れるボロンおよび/またはガドリニウムを添加したステンレス鋼あるいはアルミニウム合金などがある。形成材料に中性子吸収材が添加されるのは、少なくともセル本体21であり、容器止部22にも適用されることが好ましい。
そして、破損燃料容器収納ラック1は、図1に示すように、隣接する容器保管セル2(セル本体21)同士が連結して構成されている。容器保管セル2同士を連結する場合、図1および図4に示すように、円筒状のセル本体21の間の隙間に接合部材23を設け、この接合部材23をセル本体21に溶接またはネジなどで接合する。接合部材23は、図4に示す板状のもの以外であってよい。例えば、図5に示すように、接合部材23は、板材を円筒状のセル本体21の間の隙間に嵌るように板材23aを楔状に折り曲げ、セル本体21に溶接またはネジなどで接合する。板材23aを折り曲げた内側には、補強用のリブ23bを溶接などで固定しておく。また、容器保管セル2同士を連結する場合、接合部材23を用いず、セル本体21同士が接触する部分を溶接などで接合してもよい。また、図1では、容器保管セル2を3角配置としているが、4角配置であってもよい。また、図6に示すように、セル本体21を角形(図6では六角形として示す)の筒状に形成し、セル本体21同士が接触する部分を溶接またはネジなどで接合してもよい。
図7および図8は、本実施形態に係る破損燃料容器収納ラックの他の例の平面図である。図1〜図6に示す破損燃料容器収納ラック1は、容器保管セル2を筒状のセル本体21を基に個々に備え、複数の容器保管セル2を連結して構成したものである。これに対し、図7および図8に示す破損燃料容器収納ラック1は、容器保管セル2を複数の枠状に区画形成して構成したものである。具体的には、図7は、板材24を格子状に組んで複数の枠状に区画形成したもので、図8は板材24をハニカム状に組んで複数の枠状に区画形成したものである。
図7および図8に示す容器保管セル2は、図2および図3に示す容器保管セル2と同様に、下端が燃料プール132の床面132aに当接した状態で燃料プール132の冷却水中に配置される。また、図7および図8に示す容器保管セル2は、図2および図3に示す容器保管セル2と同様に、容器止部が設けられ、かつ容器止部に対応する側部に、区画された内外に通じる貫通部が切り欠かれて形成されている。
図9は、本実施形態に係る破損燃料容器収納ラックの他の例の側面図であり、図10は、図9におけるA−A断面図である。図9および図10に示す破損燃料容器収納ラック1は、容器保管セル2が、図7に示すように板材24を格子状に組んで構成されその外側にセル枠部材25を設けて複数個のセル本体21を有する。容器保管セル2は、その下端に容器止部22が設けられている。ここでの容器止部22は、枠部25と同じ外形に形成されて内部が空間となっている止部枠部材22cを有し、この止部枠部材22cの内部に、セル本体21の底部となる支持梁22dが設けられている。支持梁22dは、図10において鉛直方向に貫通するように棒材(例えば鋼棒、鋼管、フラットバーなど)が格子状に配置され、冷却水を流通させるための貫通部22gが設けられている。これに限らず、支持梁22dは、貫通部22gを塞がない範囲で、例えば、複数の棒材を平行に配置してもよい。また、容器止部22は、止部枠部材22cの下端に、止部枠部材22cを燃料プール132の床面132aから嵩上げして支持する複数の脚部22eが設けられている。また、容器止部22は、止部枠部材22cの側部に、貫通部21aに相当する貫通部22fが設けられている。なお、支持梁22dをフラットバーとする場合においては、支持梁22dにも冷却水を流通させるための貫通部22fを設ける。
すなわち、図9および図10に示す破損燃料容器収納ラック1の容器保管セル2は、各セル本体21内に収納された破損燃料容器11を、容器止部22の支持梁22dおよび脚部22eにより燃料プール132の床面132aから嵩上げして支持する。また、容器保管セル2は、容器止部22における支持梁22dおよび止部枠部材22cの内部の空間により、鉛直方向および水平方向に開通して冷却水が流通可能に形成されている。さらに、容器保管セル2は、容器止部22における止部枠部材22cの側部に、内外に通じる貫通部22fが形成されている。なお、図9および図10に示す破損燃料容器収納ラック1の容器保管セル2の形態に限らず、すべての容器保管セル2の形態においても、図9および図10に示す容器止部22を設けることができる。
このように、本実施形態の破損燃料容器収納ラック1は、破損燃料が収容された破損燃料容器11を燃料プール132の冷却水中で保持する破損燃料容器収納ラック1において、1つの破損燃料容器11の側部を囲むように形成された容器保管セル2を備え、当該容器保管セル2を形成する材料に中性子吸収材が添加されている。
この破損燃料容器収納ラック1によれば、破損燃料容器11の側部を囲む容器保管セル2により破損燃料容器11内の破損燃料における中性子を吸収することから、破損燃料容器11内に収容された破損燃料の臨界安全性を高めることが可能になる。このため、燃料プール132の冷却水中において破損燃料が収容された複数の破損燃料容器11を、破損燃料同士の臨界安全性を考慮しつつ、破損燃料を極力近づけた状態で配置することが可能になる。この結果、燃料プール132の限られた領域内に、多くの破損燃料を保管することが可能になる。
また、本実施形態の破損燃料容器収納ラック1では、容器保管セル2は、その内側の下端部に破損燃料容器11の底部を燃料プール132の床面132aから離した状態で支持するとともに鉛直方向および水平方向に開通して冷却水が流通可能に形成された容器止部22を備え、容器止部22に対応する側部に内外に通じる貫通部21aが形成されていることが好ましい。
この破損燃料容器収納ラック1によれば、容器保管セル2の内外に貫通部21aを介して冷却水を流通させるとともに、容器止部22によって破損燃料容器11を支持する側とその下側との間に容器止部22を介して冷却水を流通させる。このため、破損燃料容器11および破損燃料容器11に収容されている破損燃料を冷却し、破損燃料の崩壊熱を効率よく除去することが可能になる。この結果、破損燃料同士の臨界安全性を考慮しつつ、破損燃料を極力近づけた状態で配置することが可能になる。
また、本実施形態の破損燃料容器収納ラック1は、容器保管セル2が筒状に形成されており、隣接する容器保管セル2同士が連結して構成される。
この破損燃料容器収納ラック1によれば、複数の破損燃料容器11を、破損燃料同士の臨界安全性を考慮しつつ、破損燃料を極力近づけた状態で配置する構成を実現することが可能になる。
また、本実施形態の破損燃料容器収納ラック1は、容器保管セル2が複数の枠状に区画形成されている。
この破損燃料容器収納ラック1によれば、複数の破損燃料容器11を、破損燃料同士の臨界安全性を考慮しつつ、破損燃料を極力近づけた状態で配置する構成を実現することが可能になる。
なお、容器保管セル2は、その上端に外側に広がるテーパ部を有することが、破損燃料容器11の挿入を円滑に行うために好ましい。しかし、本実施形態では、破損燃料を極力近づけた状態で配置するため、上記テーパ部を無くし、その代わりに図2に示すように破損燃料容器11の底部に下方に窄まるテーパ部を設けて破損燃料容器11の挿入を円滑に行えるようにしている。
1 破損燃料容器収納ラック
11 破損燃料容器
2 容器保管セル
21 セル本体
21a,22f,22g 貫通部
22 容器止部
22a 板材
22b 切欠
23 接合部材
24 板材
132 燃料プール
132a 床面
11 破損燃料容器
2 容器保管セル
21 セル本体
21a,22f,22g 貫通部
22 容器止部
22a 板材
22b 切欠
23 接合部材
24 板材
132 燃料プール
132a 床面
Claims (4)
- 破損燃料が収容された破損燃料容器を燃料プールの冷却水中で保持する破損燃料容器収納ラックにおいて、
1つの前記破損燃料容器の側部を囲むように形成された容器保管セルを備え、当該容器保管セルを形成する材料に中性子吸収材が添加されていることを特徴とする破損燃料容器収納ラック。 - 前記容器保管セルは、その内側の下端部に前記破損燃料容器の底部を前記燃料プールの床面から離した状態で支持するとともに鉛直方向および水平方向に開通して前記冷却水が流通可能に形成された容器止部を備え、前記容器止部に対応する側部に内外に通じる貫通部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の破損燃料容器収納ラック。
- 前記容器保管セルが筒状に形成されており、隣接する前記容器保管セル同士が連結して構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の破損燃料容器収納ラック。
- 前記容器保管セルが複数の枠状に区画形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の破損燃料容器収納ラック。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015227791A (ja) * | 2014-05-30 | 2015-12-17 | 株式会社東芝 | 燃料貯蔵設備 |
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2012
- 2012-11-15 JP JP2012251434A patent/JP2014098663A/ja active Pending
Cited By (1)
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