JP6273564B2 - 貝殻を用いた壁塗り材 - Google Patents

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Description

本発明は、貝殻を用いた壁塗り材に関し、主として建築物外部の壁、建築物内部の壁、天井等に施工される壁塗り材に関するものである。
石灰を主成分とする気硬性(非水硬化性)の被覆材料として、古くから漆喰およびドロマイトプラスターが知られている(特許文献1)。これらの被覆材料は、落ち着きのある重厚な仕上がり感に加えて、調湿性(吸湿性及び放湿性)、防カビ性、抗菌性、消臭性、および防火性といった機能に優れているため、シックハウス症候群が問題となっている今、再び環境改善用塗材として見直されている。
しかしながら、漆喰やドロマイトプラスターは、乾燥硬化時の収縮が大きく、ひび割れを発生しやすく脆いという欠点がある。特に厚塗り時には乾燥収縮率が大きくなるため、ひび割れが発生しやすい。このため、従来の漆喰やドロマイトプラスターは、割れ防止のために、すさ(麻、藁、紙などを短く裁断したもの)等の繊維材料を配合した材料を用いて、1〜2mm以下の厚さに薄塗りし、一旦乾燥硬化させた後に、上から上塗りすることを繰り返して所望の厚さに仕上げる施工方法が採用されている。さらに、割れを防止するためには、重ね塗り時にコテの押さえ具合を調整しながら皮膜の乾燥収縮を平均にならすという高度な職人技が要求される。このため、漆喰やドロマイトプラスターの施工には、熟練した技術と長い工期が必要とされ、その結果、費用が多大になるという問題があった。また石灰は高いチクソトロピックな流動特性を備えているため、流動性が悪く、またその水分散物を一定期間静置しておくと凝集してしまうという問題がある。
また、漆喰やドロマイトプラスターは、耐水性・防水性に弱いため、通常、外壁や浴室等の水が触れる箇所での使用には適していない。漆喰やドロマイトプラスターの耐水性・防水性を高める方法として、従来は、材料に菜種油や大豆油などの植物油または鯨油やイワシ油などの魚油を混ぜるか、または漆喰やドロマイトプラスターを塗布した表面に油または撥水剤を塗布することが行われている。しかし、こうした場合、表面に油浮きやテカリが生じ、漆喰特有の質感が損なわれるという問題がある。
また、一方では、ホタテ貝の貝殻の処理上で困っており、これらの貝殻を再利用できないかという課題がある。そのために、上記漆喰に、ホタテ貝の貝殻を混入させて壁塗り材として使用しようとする考えが知られている(特許文献2)。
この特許文献2では、ホタテ貝を350℃〜450℃で焼成及び粉砕し、ホタテ貝殻粉末の粒度を調整して酸化カルシウムと炭酸カルシウムを主原料とする漆喰材料とし、さらにこの漆喰材料をタイルの主成分とすることで、成形体の固化成分の原材料として使用するだけでなく、ホタテ貝殻のもつ調湿作用、脱臭作用、抗かび作用、抗菌作用を有効に利用し、タイルにしたものである。
特開2012−121770号公報 特開2007−284294号公報
特許文献2では、ホタテ貝を漆喰に40〜60重量%混ぜて使用するものであって、漆喰のすべてをホタテ貝に置き換えることができない。そのために、貝殻の持つ風合を十分に再利用できない。また、貝殻の再利用率も限られる結果となっている。
というのが、貝殻はほとんど、CaCO(炭酸カルシウム:石灰石)からなるので、貝殻を焼成するとCaCOがCaO(酸化カルシウム:生石灰)に変化し、壁塗り時にCaOが水分と反応して、Ca(OH)(水酸カルシウム:消石灰)に変化し、その後空中のCOと反応して水分を蒸発して、CaCOになると言われている。これらの反応時に、水分を蒸発するために、壁が収縮するという問題を有している。
特許文献2に示すものでは、350℃〜450℃で焼成しているので、比較的低い温度での焼成であるが、部分的には炭酸カルシウムが生石灰(CaO)に変化しており、できたものは生石灰と炭酸カルシウムからなるものとなっている。そのために、特許文献2では、焼成することで生成されたCaO(酸化カルシウム:生石灰)が、空中のCOと反応して水分を蒸発してCaCOになる反応があるので、水分蒸発に伴う壁材の収縮が伴うものであり、収縮を考慮した壁塗りが必要である。その為に、ホタテ貝は、あくまでも漆喰に半分程度混ぜるようにするしか手法がなかった。
本発明では、貝殻を出来るだけ多く使用でき、環境にやさしい壁塗り材について研究を重ねた。特に、漆喰がなくても貝殻だけでも使用出来る壁塗り材について提供することを目的とする。
請求項1の発明は、壁塗り材であって、貝殻粉末を主成分とする壁塗り母材に対して、酸化マグネシウムを主成分とする固化材を含んでなることを特徴とする。
請求項1の発明は、更に、該壁塗り母材100重量部に対して、該固化材を7〜15重量部含んでなることを特徴とする。
請求項1の発明は、更に、前記貝殻粉末は、非焼成の貝殻か、又は非焼成の貝殻粉末に少量の焼成した貝殻粉末を混合したものからなることを特徴とする。
更に、請求項1の発明は、前記固化材が、酸化マグネシウムを55〜98重量%含み、且つ、非焼成の前記貝殻か、又は非焼成の前記貝殻粉末に少量の焼成した前記貝殻粉末を混合したものからなる前記貝殻粉末100重量部に対して前記酸化マグネシウムを6〜14.625重量部含んでなることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1において、非焼成の貝殻粉末母材100重量部に対して、0.075mm以下で且つ焼成した貝殻粉末を1〜3重量部混合することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2において、前記固化材が、酸化マグネシウム以外に、酸化カルシウム化合物を0.2〜35重量%、その他の酸化物を10重量%以下含むことを特徴とする。
また、前記固化材が、酸化マグネシウムを80〜97.5重量%、酸化カルシウム化合物を0.5〜15重量%、その他の酸化物を10重量%以下含むことが好ましい。
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれか1つにおいて、非焼成の前記貝殻粉末は、牡蠣殻粉末からなることを特徴とする。
請求項4の発明は、更に、前記牡蠣殻粉末が、目開き1.7mm〜4mmを5〜40容量%、1.7mm以下を50〜80容量%、0.075mm以下を5〜30容量%含むことを特徴とする。
本発明の請求項1の壁塗り材によれば、漆喰無しでも壁塗りできるので、貝殻の利用が飛躍的に拡大でき、環境問題にもやさしい壁塗り材を得られる。
請求項1によれば、漆喰無しでも壁塗りできるので、貝殻の利用が飛躍的に拡大でき、環境問題にもやさしい壁塗り材を得られる。特に、貝殻の持つ、多孔質性の特徴を活かして室内の空気浄化、調湿機能等を十分に発揮し、消臭、除菌抗菌、殺菌作用を得られるので、健康に優れた居住環境を確保することができる。また従来の漆喰等の壁材と同様にコテ塗り施工に適した壁材を提供することができる。また、施工面の下地に制限を受けることがないので新築時だけでなく、既存の壁等にも容易に施工することができ、室内の改装、リフォームにも幅広く利用することができる。
請求項1によれば、貝殻が非焼成であるから、壁塗り時に収縮が少なく、クラックなども発生し難い。
請求項2によれば、0.075mm以下で且つ焼成した貝殻粉末が白色であり、白さを際立てた壁にでき、また更に、これに他の顔料を加えると好みの色彩の壁にしやすい。
請求項3によれば、前記固化材が、酸化マグネシウムを55〜98重量%、酸化カルシウム化合物を0.2〜35重量%、その他の酸化物を10重量%以下含むので、各種の環境状態に応じた乾燥状態に設定でき、いろいろな使用条件に好適な壁塗り材を得られる。
前記固化材が、酸化マグネシウムを80〜97.5重量%、酸化カルシウム化合物を0.5〜15重量%、その他の酸化物を10重量%以下含むようにすれば、乾燥固化が更に緩慢であり、じっくり乾燥させたい場合に有効である。
請求項4によれば、貝殻粉末が牡蠣殻粉末であるので、多孔質に富み、粉砕した粉末も他の貝類に比較して立体的な形状になっているので、調湿効果も良く、各牡蠣殻粉末同士と絡みやすく密着し易い。
請求項4によれば、更に、牡蠣殻粉末が、目開き1.7mm〜4mmを5〜40容量%、1.7mm以下を50〜80容量%、0.075mm以下を5〜30容量%含むので、多孔質に富み、調湿効果も良く、各牡蠣殻粉末同士と絡みやすく密着し易く、高質感に優れた壁を得られる。
本発明の実施形態に係わる壁塗り母材を用いた塗り壁の形成工程を示すフローチャート図である。 付着強度試験装置の概略を示す斜視図である。 実施例及び比較例の配合割合や性能評価を示す表である。 実施例及び比較例の別の性能評価を示す表である。
以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
本発明は、貝殻粉末を主成分とする壁塗り母材に対して、酸化マグネシウムを主成分とする固化材を含んでなる壁塗り材である。酸化マグネシウムを主成分とする固化材は、CaO(酸化カルシウム)と違って、空気中の炭酸ガスと直ぐには反応硬化しない。すなわち、徐々に長期間を掛けて硬化していくので、直ぐに乾燥してひび割れすることを防止でき、全体的に大きな差異がなく硬化していくので、硬化差が少なく、耐久性にも優れる。
さらに、貝殻粉末を主成分とする壁塗り母材100重量部に対して、酸化マグネシウムを主成分とする固化材を7〜15重量部を含んでなる壁塗り材とすること、さらには8〜12.5重量部とすることが好ましい。固化材が少なすぎると壁塗り材の混練時に均等に混ぜられず作業性に劣る。それとともに貝殻粉末を塗工しても硬化時間が長く下地とのなじみにも欠け塗布作業の難易度が高くなり、吸湿性も悪化する。逆に固化材が多すぎると、粘性が高くなり、壁塗り材の塗工作業性が悪化するとともに、固化の進捗速度に差が出て、固化状態の全体バランスが悪くなる。そのために、上記範囲とすることが好ましい。
本発明の固化材は、酸化マグネシウム(MgO)を主成分とするものであれば使用可能である。なお、各種の環境状態に応じた乾燥状態に設定でき、いろいろな使用条件に好適な壁塗り材を得るためには、固化材が、酸化マグネシウムを55〜98重量%、酸化カルシウム化合物を0.2〜35重量%、その他の酸化物を10重量%以下含むことが好ましい。さらには、壁塗り後、壁塗り材を更に緩慢に固化させたい場合には、固化材が、酸化マグネシウムを80〜97.5重量%、酸化カルシウム化合物を0.5〜15重量%、その他の酸化物を10重量%以下含むことが好ましい。使用する固化材の例としては、例えば、神島化学工業(株)製マグネシア(MgO:97.5%、CaO:0.7%、Cl:0.10%、Fe・Al:0.06%、平均粒子径3.5μm)、馬居化成工業(株)製の中国産軽焼マグネシア(MgO:92.4%、CaO:2.1%、Cl:2.0%、Fe:0.6%、Al:0.2%、325メッシュ通過95%)、宇部マテリアルズ(株)製の防草名人(商品名)(MgO:55%、CaO:35%、SiO:3.3%、Fe:0.5%、Al:1%、SO:2.3%、その他0.9%、平均粒子径:3μm)、宇部マテリアルズ(株)製の舗装名人(商品名)(MgO:95.1%、CaO:0.54%、SiO:0.15%、Fe:0.06%、Al:0.05%、SO:1.55%、その他2.2%、平均粒子径:3μm)等が用いられる。或いはこれらの固化材を組合わせたり、又はMgO単体をこれらの固化材に加えても良い。
なお、固化材中の酸化カルシウム化合物とは、CaO(酸化カルシウム)、CaSO(無水石灰)、CaCO(炭酸カルシウム)を含むものである。
本発明の壁塗り材の貝殻としては、その種類が特に制限されることはなく、牡蠣、帆立貝、あこや貝、あさりなどの貝類の貝殻が挙げられる。中でも帆立貝や牡蠣が貝殻を大量に、かつ安価に得られることから好ましく、また養殖貝殻の廃棄物の有効利用にも役立つものとなる。特に、牡蠣殻は、多孔質が高く、立体形状であり、調湿性が高く好ましい。本発明の貝殻が、海中で所定期間浸けられて貝柱などの残渣が処理され、その後、天日干し(場合によっては、強制乾燥処理)されており、海中で炭酸ガスとカルシウムイオンとが合成された高純度の炭酸カルシウムが含まれるので、通常の地中から産出された石灰石より鉄やアルミなどの不純物が少なく消臭、除菌抗菌、殺菌機能に優れるので好ましい。
本発明の貝殻は、貝類の中身を取り除いた後、貝殻を海中に長期間浸漬して放置した後に、海水から引き揚げて所定期間天日干しした後、必要により例えば300℃で15分程度強制乾燥させたものを使用できる。なお、十分に天日干ししたものであれば、強制乾燥を省くことも可能である。なお、長期間天日干しすることで、海水に浸漬することを省略した貝殻を使用することも可能である。
牡蠣殻粉末が、目開き1.7mm(10メッシュ)〜4mm(4.7メッシュ)を5〜40容量%、1.7mm(10メッシュ)以下を50〜80容量%、0.075mm(200メッシュ)以下を5〜30容量%含むことが好ましい。大きな粒子の間に小さい粒子が入り込むことができるとともに、微細な空孔が多数できるので、調湿性に優れる。
なお、上記牡蛎殻は、基本的にすべて未焼成のものを使用することが好ましいが、0.075mm(200メッシュ)以下のものは、焼成されたものが販売されており、割合も少ないので、この微細な牡蛎殻を焼成された牡蛎殻に置き換えて使用しても、本発明の権利範囲に含まれるものである。
また、貝殻粉末母材に、0.075mm(200メッシュ)以下で且つ焼成した貝殻粉末(CaO)を貝殻粉末母材100重量部に対して、1.0〜3.0重量部混合することが好ましい。そうすれば、目が細かく質感に富んだ塗り壁表面が得られる。また、焼成した貝殻粉末は白色であるので、清潔感、すっきり感のある塗り壁を得られる。
なお、本発明では、顔料を併用することも可能である。例えば、顔料は、色調を与え、意匠性や景観性を付与する役割を担うもので、例えば、竹炭、瓦、ベンガラ、カーボンブラック、フタロシアニンブルー、及びフタロシアニングリーンなどが挙げられる。顔料の使用量は、壁塗り材100部に対して、0.1〜3.0部が好ましい。0.1部未満では色調を与える効果が充分でない場合があり、3.0部を超えて使用してもさらなる効果の増進が期待できない。
本発明の壁材による塗工は、従来の大津壁や漆喰壁と同様の工具や作業手順を用いた塗工技術が適用できる。通常、粉粒物の混合体として供給される乾燥状態の壁材に所定量の水を添加、混練しペースト状の混練物にする。この混練物を壁面などの下地表面に左官コテを用いたコテ塗りにより塗工する。場合によってはローラや刷毛を用いてもよい。
また、本発明の塗り壁の塗工方法は、上述したように従来の塗工方法を適用できるものであるが、本発明の塗工方法の一例を図1に基づいて説明する。なお、本発明はこの塗工方法に限定されるものではない。図1に示すように、ステップ1として篩別に分級した牡蠣殻を所定の割合で加えて壁塗り母材を用意し、ステップ2として固化材を所定割合で用意する。次に、ステップ3で両者をミキサーに入れて混錬して均して、ステップ4として水を加えて上記両者と水とを混練して、ペースト状の混練物とする。ステップ5として混練物を均して壁塗り材を作成し、ステップ6としてその壁塗り材を施工面の下地材に左官技法によるコテ塗りにより塗工する。その後、ステップ7として自然乾燥して塗り壁を形成する。
この場合、その水の添加量は、下地の種類や状態の良悪に合わせ、また季節要因(気温、湿度など)などを加味して壁塗り材との割合を調整し、塗工作業に最適な条件になるように適宜調整される。水添加量は、上記壁塗り母材と固化材との合計:100容量%に対しては、20〜30容量%が好ましい。20部未満では作業性が充分でない場合があり、30部を超えるとひび割れが生じやすくなったり、強度発現性が低下する場合がある。
この混練作業には、たらいミキサーやだるまミキサーなどの一般的な混練用ミキサーを用いてもよいし、もちろん手作業で混練してもよい。
壁塗り材の塗工量は、下地材や壁塗り材の状態、施工条件によっても異なるが、通常、乾燥固化後の塗り壁の厚みとして5〜20mmであり、好ましくは、10〜15mm程度である。塗り壁の厚みが5mm未満では貝殻による吸湿性等の機能が十分発揮できず、コテ塗りによる下地面への均一な塗工が困難となり、また20mmを超えると塗工後の乾燥中に壁塗り材が自重により剥がれ落ちやすく、また吸湿性等の機能も飽和し不経済である。
従って、本発明の施工方法による塗り壁は、塗工に用いる装置や工具、作業手順は、従来からの塗り壁と同様の技術が適用でき、壁塗り材の混練や塗装作業が比較的容易であるので、日曜大工的な作業により既存壁面の修復やリフォームを行うことによっても居住環境を改善する健康壁の形成が可能になる。
本発明による壁塗り材は、一般住宅や各種建築物の外壁材、室内壁面、天井面の仕上げ壁として好適に利用できる。建築物の新築時はもちろん、既存の壁の改装やリフォームにも利用することができる。本発明の壁塗り材は、下地材(素地材)を制限するものではなく、例えば、コンクリート、セッコウプラスター、ドロマイトプラスター、石綿スレート、セッコウボード、漆喰壁、土壁、ケイ酸カルシウム板、GRC、木毛セメント板、及び金属等の無機系素地材、プラスチックや塩化ビニルなどの有機系素地材が挙げられる。
また、本発明の壁塗り材の母材は、貝殻のみで使用できるが、用途によっては、牡蠣殻粉末に、従来の漆喰やドロマイトなどの壁材を添加して用いることもできる。この場合は、貝殻粉末は全壁塗り材の母材60重量%以上を占めることが好ましい。
クラックやひび割れを更に効果的に防止するためには、すさやのり材を固化材に追加しても良い。すさとしては麻、シュロウ、椰子、藁などの天然繊維や紙すさなどの植物性繊維を細断したものが好ましい。のりとしては海草から抽出して得られる布のり、粉つのまた、粉末ぎんなん等が使用され、澱粉のりを少量併用してもよい。通常、壁塗り材100重量部に対して、すさが3〜10重量部、のりが0.5〜5重量部の範囲で配合され使用されることが好ましい。
また、メチルセルロース等の混和材を加えて混和し易くしても良い。なお、このような混和材は少なすぎると混和する機能を発揮できず、多すぎると機能が飽和し不経済であるので、貝殻粉末母材100重量部に対して、0.02〜0.05重量部とすることが好ましい。
(実施例1)
牡蠣殻は、瀬戸内海でとれた牡蠣を処理してできた牡蠣殻を、海中に約1年程度浸漬して放置した後に、海水から引き揚げて半年程度天日干しした後、300℃で15分程度強制乾燥させたものを使用した。この強制乾燥は、牡蠣殻中の水分量を所定値にする(例えば8%)にする必要がある場合に行うもので有り、十分に天日干しして水分量が所定の適正値にあれば、強制乾燥を省くことも可能である。なお、長期間天日干しすることで、海水に浸漬することを省略した牡蠣殻を使用することも可能である。
作業時の外気温15℃の雰囲気の中で、この牡蠣殻を、0.075mm以下:20容量%、1.7mm以下50容量%、1.7〜4mm:30容量%の割合でミキサーに入れてトータル40リットルの塗り壁母材を生成し、この塗り壁母材100重量部に対して、固化材を7重量部入れて混練し、水10リットルを加えて3分間混練する。
固化材としては、神島化学工業(株)製(MgO:97.5%、CaO:0.7%、Cl:0.10%、Fe・Al:0.06%、平均粒子径3.5μm)を使用した。
(実施例2〜19)
実施例2〜19は、基本的には実施例1と同様にして作成するが、牡蠣殻や固化材の配合割合などを図3のように変更した実施例である。さらに、実施例12〜16、18は固化材以外の別のものとして、貝殻粉末母材に、0.075mm(200メッシュ)以下で且つ焼成した貝殻粉末(CaO)を貝殻粉末母材100重量部に対して、1.0〜3.0重量部混合している。
固化材のMgOが、97.5重量部以外の実施例の固化材について説明する、実施例6は宇部マテリアルズ(株)製の防草名人(商品名)、実施例7〜9と14は神島化学工業(株)製マグネシア、馬居化成工業(株)製の中国産軽焼マグネシア、宇部マテリアルズ(株)製の防草名人(商品名)等を混ぜて、MgO単体も加減して作成し、実施例10は宇部マテリアルズ(株)製の舗装名人を使用した。
(比較例1)
比較例1は、牡蠣殻母材に対する固化材が少ないものである。
(比較例2)
比較例2は、牡蠣殻母材に対する固化材が多いものである。
(比較例3)
漆喰は、2mmのTOP洗い左官砂:30重量部、消石灰:100重量部、つのまた:3重量部、白すさ:4重量部を混ぜて、これら40リットルに対して、水9リットルを加えて6分間混練して作成し、比較例3とした。
(比較例4)
3mmのTOP洗い左官砂100重量部に対してセメント33重量部を加え、これら40リットルに対して水6リットルを加えて3分間混練して作成し、比較例4とした。
図3に示す実施例及び比較例について、各実施例と各比較例の壁塗り材のサンプルを三例ずつ作成し、ワーカビリティー、作業性、吸湿性、及び施工面の仕上がり状態を下記方法により評価した。
[ワーカビリティー]
ワーカビリティーとは、打ち込み作業の難易の程度を表す言葉であって、水や骨材の粘性・分離性・流動性等を包括した、経験的に判別される性質のことであって、「施行難度」とも言う。ミキサーに各分量割合の牡蠣殻粉末からなる壁塗り母材40リットルに、所定量の固化材を混入して混練し、更に水道水10リットルを加えて3分間混練した。なお、比較例3は、水道水9リットルを加えて6分間混練した。比較例4は、水道水6リットルを加えて3分間混練した。
所定時間混練した後の混練状態を実施例1を基準にして評価した。混練物のワーカビリティー(混練状態、流動性など)が実施例1と同等であるものを「○」、優れるものを「◎」、劣るものを「△」、非常に劣るものを「×」で図3に示した。
[作業性]
上記各壁塗り材の混練物を用いてベニア板の壁面に縦・横・厚みの寸法が100cm×100cm×10mmになるように左官コテを使用し仕上げ壁を施工した。下地への接着性(なじみ性)、コテの操作性、塗工後のタレ発生の有無などの作業性を実施例1を基準にして総合評価した。作業性が実施例1と同等であるものを「○」、優れるものを「◎」、劣るものを「△」、非常に劣るものを「×」で図3に示した。
[吸湿性]
上記各壁塗り材の混練物を用いてベニア板の壁面に縦・横・厚みの寸法が30cm×30cm×15mmになるように左官コテを使用し仕上げ壁を施工した。72時間自然乾燥させた後、50cm離れた位置から、手動式の霧吹きで、水分の霧を3秒間吹きかけた。その時に、霧を吹きかけた時の水分が塗り壁内に直ぐに吸収されるか、表面に濡れて残っているかを目視した。直ぐに吸収されたものを「◎」、表面の濡れが1分後に消えた場合を「○」、1分以上たっても濡れた表面が残るものを「△」、1分以内に表面から水分が垂れるものを「×」で図3に示した。
[仕上がり状態]
上記各壁塗り材の混練物を用いてベニア板の壁面に縦・横・厚みの寸法が100cm×100cm×10mmになるように左官コテを使用し仕上げ壁を施工した。上記各壁塗り材の塗装後72時間自然乾燥させた後、壁面のひび割れ、欠け落ちなどの発生、仕上げ面の平滑度等の有無を観察した。ひび割れが見られず、仕上げ面が平滑であるものを「◎」、ひび割れが見られないが、仕上げ面が多少粗いものを「○」、微細な空隙やひび割れが僅かに見られるが実用上使用に供することができるものを「△」、使用に供せない程度の欠陥、例えば、目立つ或いは大きなひび割れが見られるもの、または全面積の半分以上にひび割れが見られるものを「×」で図3に示した。
図3に示す通り、本発明に係る実施例1〜19の壁塗り材、及び塗り壁はワーカビリティー、作業性、仕上がり状態において比較例1、2よりも優れた性能を有しながら吸湿性に優れ、調湿作用を発揮することができることが分かる。特に、比較例1は硬化時間が長く下地とのなじみにも欠け塗布作業の難易度が高くなり、吸湿性も悪かった。また、比較例2は粘性が高くなり、作業性が悪化するとともに、48時間後ではまだ弾力性が残っており、傷つき易い。比較例3は混練に時間がかかるとともに、10mmの塗工には高度な職人技が必要で有り、ワーカビリティーや作業性が悪く、うまく塗工しないと一部が塗工面からはがれ落ちることが生じた。比較例4は、吸湿性が悪く、コストが高い。
更に、一部の実施例及び比較例について、促進耐候性試験及び付着強度試験の実験を行った。即ち、実施例3、5、12、13、比較例4の5種類について、実験を行った。具体的には、長さ19cm、幅6.8cm、厚さ2cmの再生プラスチック型枠を用意して、上記実施例及び比較例について、上記型枠に入れて突き、型枠から5mm程度盛り上がった状態に成形して各サンプルを三例ずつ作成した。各サンプルについて、促進耐候性試験及び付着強度試験を行った。
[促進耐候性試験]
促進耐候性試験は、キセノンランプ式耐候性試験機を使用し、JIS−K−5600−7−7(塗料一般試験方法−塗膜の長期耐久性−キセノン方式)に準拠し、設備内に各サンプルを入れて、放射照度60W/mで、且つブラックパネル温度63℃±2℃とし、120分間の照射時間後に18分間の水噴射を行う。これを1サイクルとして、90サイクル繰り返して、促進耐候性試験とした。その後に取り出して、各サンプルを目視してひび割れ状況を確認した。
[付着強度試験]
付着強度試験は、図2に示すように、縦:15cm、横:15cm、高さ:1.2cmのポリプロピレン樹脂からなる支持板2の下面に、縦:15cm、横:15cm、高さ:1.0cmに、各サンプルSを塗工して、縦:30cm、横:40cm、高さ:1.2cmのポリプロピレン樹脂からなる支持台座1に押し付けて支持板2と支持台座1の間に各サンプルSを接合し、支持台座1の四か所の孔1aにボルト(図示省略)を通してベース4に固定する。この状態で、20℃の室温で72時間養生して、各サンプルSを固化すると共に、支持板2及び支持台座1に接着したものにする。そして、72時間後に支持板のつかみ束3を機械(図示省略)で把持して、10mm/1分間の強さで上方に引き上げる。引き上げながら、サンプルSが引き剥がれて引張荷重(KN)が急激に低下した時の引張荷重を測定した。その結果を、図4に示す。
この結果から判るように、付着強度はモルタルには劣るが、1.0kg/cm以上であり、実用上では十分な付着強度である。
本発明の壁材は、一般住宅を始めとして、各種建築物の室外の壁、屋内の壁、天井等に好適であり、従来の大津壁や漆喰壁と同様の施工方法で健康的な居住環境の塗り壁を創造することができる。
1 支持台座
2 支持板
3 つかみ束
4 ベース

Claims (4)

  1. 壁塗り母材が、非焼成の貝殻粉末か、又は非焼成の貝殻粉末に少量の焼成した貝殻粉末を混合したものであり、壁塗り母材100重量部に対して、固化材を7〜15重量部で、前記固化材が、酸化マグネシウムを55〜98重量%含み、且つ、非焼成の前記貝殻粉末か、又は非焼成の前記貝殻粉末に少量の焼成した前記貝殻粉末を混合したものからなる前記貝殻粉末100重量部に対して酸化マグネシウムを6〜14.625重量部含んでなることを特徴とする壁塗り材。
  2. 非焼成の貝殻粉末母材100重量部に対して、0.075mm以下で且つ焼成した貝殻粉末を1〜3重量部混合することを特徴とする請求項1に記載の壁塗り材。
  3. 前記固化材が、酸化マグネシウム以外に、酸化カルシウム化合物を0.2〜35重量%、その他の酸化物を10重量%以下含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の壁塗り材。
  4. 非焼成の前記貝殻粉末が牡蠣殻粉末からなり、前記牡蠣殻粉末が、目開き1.7mm〜4mmを5〜40容量%、1.7mm以下を50〜80容量%、0.075mm以下を5〜30容量%含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の壁塗り材。
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