JPH0216043A - 壁用防水シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野ン 本発明は、木造建築物の壁面における外装材の下張り用
として使用する防水シートに関する。

（従来の技術〕 従来、住宅、事務所等の木造建築物の壁面は、外装材の
内側に防水シートが施されている。外装材としてセメン
トモルタルを使用した場合には、該セメントモルタルが
透水性を有すると共に、それ自体に亀裂が発生しやすく
、当然その亀裂箇所から雨水の浸入がある。また、サイ
デイングなどの板状物を外装材として使用する場合でも
、その目地部分からの浸水が考えられるので、これら外
装材の内側に防水シートの使用が不可欠である。

この場合、防水シートとしては、通常１００〜／ｓｏｆ
／ｒｒｔ程度の単位質量を有する多孔質の原紙にアスフ
ァルトを含浸させたアスファルトフェルトまたはアスフ
ァルトの表裏面に更にアスファルトを塗覆して、その表
面に鉱物質粉も撤着させたアスファルトルーフィングが
用いられて来た０アスフアルトは防水性が高いので、上
記のアスファルトフェルト、アスファルトルーフィング
が広く使用されて来たものである。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、最近では省エネルギー・居住性の向上の
目的から壁体内に断熱材を使用することが多くなり、更
に室内の冷暖房が普及したため壁体内で結露し、断熱材
や木材の吸水が多くなり、断熱材の吸水による性能の低
下、木材の腐蝕等の問題が起きて来た。

従来使用されて来たアスファルトフェルトは、透湿性は
あるが、防水性が経年により低下しやすい。また、アス
ファルトルースイングは、防水性が高く、経年によって
もその防水性は十分に持続されるが、透湿性は極めて低
く、内部結露により吸水した断熱材や木材の乾燥が行な
われないという欠点がある。

最近では合成樹脂フィルムを延伸加工して微細孔を設け
たり、合成繊維不織布を加熱プレス加工してフィルム状
にして透湿性および防水性を付与した透湿性防水シート
が現われているが、これらは、従来のアスファルトフェ
ルトやアスファルトルースイングに比して極めて高価な
ものである。

本発明は、上記の課題を解決し、安価で、壁体内の乾燥
に十分な透湿性および防水性を有する壁用防水シートを
提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段） 上記の目的を達成するために、本発明の壁用防水シート
においては、多孔質原紙にアスファルトを含浸させてな
るアスファルトフェルトの少なくとも片面忙、合成樹脂
エマルジョンまたは合成ゴムラテックスを塗布し、乾燥
させて塗膜層を設は耐水度が９３０　ｗｍ以上、透湿抵
抗がｓ　ｍ”ｈｍＨｇ／ｇ以下にしたものである。この
ために上記合成樹脂エマルジョンまたは合成ゴムラテッ
クスが、その固形分７００重量部に対して、鉱物質粉５
０〜３００重量部を混合したものが、後記する理由によ
り効果的である。

従来一般に使用されて来た壁用防水シートとしてのアス
ファルトフェル）／７Ｋｇ品の耐水度は灯Ｏｎであり、
アスファルトルースイング２２に９品のそれは１０００
趨以上である。また透湿抵抗は、アスファルトフェルト
／７Ｋｙ品ではＩＡ　７　ｍ’ｈｗａＨｇ／ｇであるの
に対して、アスファルトルースィング２２Ｋ２ｑｏｏ　
ｍ’ｈｍＨｇ／ｇと極めて大きい。しかしながら、これ
まで防水性能を重視するため耐水度の大きいアスファル
トルースイングを多用する傾向が見られる。アスファル
トフェルトの透湿抵抗の値は非常に好ましいものである
力瓢耐水度に・おいては当初り５Ｑ鵡であるものが、含
浸させたアスファルトが空気との接触により表面から酸
化劣化を起し、徐々に耐水度を低下させる性質がある。

アスファルトフェルトの如く、多孔質原紙に含浸された
アスファルトは、空気との接触表面積が大きいので、酸
化劣化速度はアスファルトルースイングに比して一段と
大きいのである。そこで、アスファルトフェルトの当初
の耐水度と透湿抵抗が損なわれることな（、永くその性
能が維持されることが望まれることになる。

本発明では、空気との接触で酸化劣化を起しにくい耐久
性のある合成樹脂または合成ゴムを用いて、耐水度が９
３０　０以上、透湿抵抗がＳゴｂ＋＋ｔＨ　ｇ／に以下
になるような塗膜層を、前記アスファルトフェルトの少
なくとも片面に設けた防水シートとすることで解決でき
た。即ち、アスファルトフェルトに塗布する合成樹脂エ
マルジョンまたは合成ゴムラテックスに、あらかじめ、
これらの衝脂等の固形分１００重量部に対して鉱物質粉
５０〜３００重量部を混合しておき、その混合液をアス
ファルトフェルトの表面に均一に塗布して、乾燥させて
塗膜層を設けてなるシートが、上記の耐水度，透湿抵抗
の数値を満足するものであることを見出したのである。

本発明に用いる合成樹脂としては、アクリルウレタン、
アクリルスチレン、塩化ビニル、エチレン酢酸ビニル等
があげられ、合成ゴムとしては、クロロプレン、スチレ
ンブタジェン、アクリロニトリル等があげられる。これ
らの合成樹脂または合成ゴムは、いずれも耐久性がすぐ
れているので好適に用いることができる。

本発明の合成樹脂エマルジョンまたは合成ゴムラテック
スに混合する鉱物質粉としては、炭酸カルシウム、クレ
ー、珪砂等があげられ、これらを単独あるいは組合せて
用いても差支えない。また必要により着色顔料を加えて
着色塗膜層をつ（ることもできる。

鉱物質粉の混合量が、樹脂等の固形分ｉｏｏ重量部に対
して３０　Ｍ　を部以下では、耐水度が大きくなり防水
性は向上するが、透湿抵抗が５ｍ″ｈｍＨｇ／ｇ以上と
なり透湿性は低下する。また鉱物質粉の混合量がＪＯＯ
ＭｆＸ部以上では、耐水度が灯θＭ蹴以下となり防水性
が低下するので好ましくない。

（実施例〕 次に本発明の実施例について詳しく説明する０実施例−
１ アスファルトフェルト製造工程で、単位質量がコ００Ｖ
ゴのラグ原紙に針大度乙θ〜ざＯのストレートアスファ
ルトを含浸させてつくられたアスファルトフェルトを、
冷却後、該アスファルトフェルトの片面に、スチレンブ
タジェンラテックス（固形分４１０％）　ｉｏｏ重量部
（固形分換算）、炭酸カルシウム３５重量部、クレー／
Ｓ重量部、水２３重量部、分散剤ｏｉ重量部、消泡剤０
２重量部の組成で均一に混合してつくられた混合液を、
ロールコータ−で／〜ｌ　Ａ；Ｋｇ／ｍ’の割合で均一
に塗布し、／コＯ〜／３０　’Ｃの熱風乾燥炉の中を約
５分間通過させて乾燥して壁用防水シートを得た。

実施例−２〜３ 第１表忙記載の組成のもので、実施例／と同様にして塗
膜層を設けて壁用防水シートを得た。

比較例−１〜２ 第１表に記載の組成の如く、合成樹脂エマルジョンまた
は合成ゴムラテックス１００重量部（固形分換算〕に対
し、鉱物質粉を本発明の範囲外の量で加えたものをつく
り、実施例１と同様にして塗膜層を設けた。

第　　／　　表 上記の第１表から明らかな如（、合成樹脂エマルジョン
または合成ゴムラテックス１００重量部（固形分換算）
に対して、鉱物質粉、ｙｏｏ重量部を加えたもので塗膜
層を設けたシートでは、耐水度が９４０　ｍで未処理の
アスファルトフェルトのそれを僅かに上回っているが、
鉱物質粉の量が、３００重量部を超えるとアスファルト
フェルトの耐水度と同じ値になる。このことは、塗膜層
自体の耐水度はこの値以下であると考えられるので、鉱
物質粉の添加量は３００重量部が限度である。

また、透湿抵抗については、鉱物質粉の量が５０重量部
以下になると５ｍ″ｈｘｍＨｇ／ｇ以上となるので、こ
の添加量が下限となる。

（発明の効果〕 このように本発明の壁用防水シートは、従来のアスファ
ルトフェルトの少なくとも片面に、透湿性および防水性
を有する塗膜層を設けることによって安価に得られるの
で経済的であり、住宅などの木造建築物の壁面における
外装材の下張りとして使用することによって壁体内部の
乾燥を長期に亘って持続させることができるので、木造
建築物の耐久性向上に大きな効果を奏するものである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、多孔質原紙にアスファルトを含浸させてなるアスフ
   ァルトフェルトの少なくとも片面に、合成樹脂エマルジ
   ョンまたは合成ゴムラテックスを塗布し、乾燥させて塗
   膜層を設け、耐水度が９５０ｍｍ以上、透湿抵抗が５ｍ
   ＾２ｈｍｍＨｇ／ｇ以下であることを特徴とする壁用防
   水シート。 ２、合成樹脂エマルジョンまたは合成ゴムラテックスが
   、その固形分１００重量部に対して、鉱物質粉５０〜３
   ００重量部を混合したものである請求項１記載の壁用防
   水シート。