JP2680403B2 - ガラスシート基材の製造方法 - Google Patents

ガラスシート基材の製造方法

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JP2680403B2 JP1077848A JP7784889A JP2680403B2 JP 2680403 B2 JP2680403 B2 JP 2680403B2 JP 1077848 A JP1077848 A JP 1077848A JP 7784889 A JP7784889 A JP 7784889A JP 2680403 B2 JP2680403 B2 JP 2680403B2
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【発明の詳細な説明】 (A)産業上の利用分野 本発明は、塩化ビニル床材等に用いられる表面平滑性
の優れたシート基材及びそのシート基材を用いた床材に
関する。
(B)従来の技術 塩化ビニル樹脂タイルと呼ばれる床材の基材として
は,従来より耐熱性,寸法安定性に優れたアスベスト紙
が使用されていたが,近年アスベスト繊維に起因する健
康衛生上の問題から他の基材への切替えが進んでいる。
その代替え品としては,ガラス繊維を混抄したシート
が最近多く使用されている。このガラスシートはガラス
繊維を主に木材パルプ、接着剤、ガラス以外の繊維を混
合し湿式不織布の設備で製造することが多い。床材用基
布としは塩化ビニルのペースト状樹脂塗布時及び床へ乗
り付け後の寸法安定性、引張り強度、塩化ビニル樹脂表
面の平滑性に影響を与える基材の平滑性及びペースト状
樹脂の基材への均一な浸透性、ペースト状樹脂をできる
だけ少なく使用するための浸透を抑える基材の目詰め、
床材としての厚さを確保するための基材の厚さ等が要求
される。
最近床材の図柄に美しさが求められるようになり、塩
化ビニル樹脂層のうえに印刷を行う場合、精巧な印刷図
柄が増しているため、塩化ビニル樹脂塗布後の平滑性に
影響を与える基材そのものの平滑性及び基材への均一な
浸透性が重要になってきている。
(C)発明が解決しようとする課題 ガラスシート基材は寸法安定性の点からガラス繊維を
多く使用しており、そのため目の開いたポーラス状態に
なっている。
塩化ビニル樹脂を可塑剤によってペースト化し、ガラ
スシート基材に塗布する時、ペースト状樹脂が裏にぬけ
る、またガラスシート基材は部分的に不均一性があるた
めペースト状樹脂が不均一に浸透し、乾燥後の塩化ビニ
ル樹脂表面の平滑性に欠けることが多い。そのため塩化
ビニル樹脂表面への印刷において一部の図柄が部分的に
欠けたり濃度ムラが生じて鮮明さを欠くことになる。
そのため基材には、表面の平滑性が高くまた塩化ビニ
ルのペースト状樹脂が少量で済みかつ平滑性をもつため
目がつまって均一な浸透性のあるものが望まれる。
そこで原材料に木材パルプなどの植物繊維を混合する
こと、湿紙の乾燥でセンサードライヤーを用い、いわゆ
るヤンキー艶を付与し表面を平滑にすること、一旦湿式
抄紙機でシート化したガラスペーパーの表面に抄紙機と
は別の塗布装置にて顔料塗液を塗抹し、熱風乾燥して仕
上げる方法などが行われる。しかしながら、これらの手
段によっても出来上がった塩化ビニル樹脂の表面の平滑
性は充分でないことが多い。
すなわち植物繊維を用いると外気湿度に対する伸縮が
大きくなり、本来のガラスペーパーの目的である寸法安
定性を失うことになり、植物繊維の混合割合は制限をう
けるため、表面の平滑性にも限界がある。
またヤンキードライヤーを用いる方法も表面はより平
滑になるがシート表面のガラスの比率が高いため、充分
な平滑性は得られない。
また顔料塗液を塗布する方法はペースト樹脂の浸透は
減少するものの表面は凹凸があり、平滑性は不充分であ
る。アート紙、コート紙のように平滑にするためのカレ
ンダー処理はガラス繊維が折れてしまい、寸法安定性が
定価してしまうため使用できない。
(D)課題を解決するための手段 本発明では上記の欠点を解決するため種々研究した結
果、ドライヤーと顔料の塗布を組み合わせて解決したも
のである。
すなわち本発明は湿式不織布の設備にてガラス繊維を
主体とした繊維、及び必要に応じて他の繊維、バインダ
ー等を用いてガラスシートを形成し、ドライヤー表面に
圧着させて乾燥し、ガラスシート表面を平滑に仕上げ、
その表面に顔料とバインダーの混合した液を塗布し、そ
のあと再び塗布面をドライヤー表面に圧着させて仕上げ
ることを特徴とする床材用基布等の用途に適するガラス
シート基材の製造方法である。
本発明においてシートの配合はガラス繊維の他木材繊
維等の植物繊維、合成繊維、無機繊維、繊維バインダ
ー、バインダー、填料などを用いることができる。ガラ
ス繊維の比率は30〜70%が適当であり、30%未満では外
気湿度に対しての伸縮があり、また70%以上では目が開
きすぎてドライヤーに圧着させても充分な表面性が得ら
れずまたペースト状樹脂も多量に浸透するため適当でな
い。
木材繊維は一般のNBKP、LBKP、麻等一般の紙に用いる
繊維を使用することができるが、多く配合すると伸縮が
大きくなるため20%以下が望ましい。ドライヤーに圧着
して平滑性の良好な表面を得るため、PVA繊維等の湿熱
溶着繊維をシート中に5〜40%配合することも望まし
く、この場合ドライヤー入口での水分を40%以上に高め
ることが必要である。
PVA繊維は5%未満では平滑性への効果が小さく、40
%以上では外気湿度に対する伸縮が大きくなり不適当で
ある。
またドライヤーに圧着される直前の水分は40%以上が
適当であり、40%未満ではドライヤー表面との密着性が
劣り、良好な平滑面が得られない。
またバインダーとして合成樹脂ラテックス、例えばス
チレン−ブタジエン共重合体ラテックス、ポリ塩化ビニ
ルラテックス、メチルアクリレート、ブタジエン共重合
体ラテックス及びPVA粉末、デンプン、カゼインなどを
用いることもできる。
本発明においてシート表面に塗布する時の顔料は一般
の塗抹機に使用される顔料であればよく、クレー、カオ
リン、沈降性炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、二
酸化チタン、合成シリケート、焼成カオリン、ガラスチ
ックピグメント等を単独或いは混合して使用することが
できる。
またバインダーも一般の塗抹機に使用されるバインダ
ーであればよく、デンプン、カゼイン、PVA或いは合成
樹脂ラテックス例えばスチレン−ブタジエン共重合体ラ
テックス、ポリアクリレート等を単独或いは混合して使
用することができる。その他顔料分散剤、染料、着色顔
料等を用いることは差し支えない。
顔料とバインダーの混合比は特に限定されるものでは
ないが、バインダー比率は顔料100部に対して10〜70部
に範囲が望ましい。10%未満ではバインダーとしての効
果が小さく70部以上では顔料がガラス繊維間の空隙をう
める割合が減少する。
塗布方法についても特に限定されるものでなく、一般
の塗抹機で使用されている方法、エアナイフコーター、
ブレードコーター、カーテンコーター、ロールコータ
ー、コンマコーター等や含浸設備が使用できる。塗布量
は10g/m2以上が適当であり、望ましくは30g/m2以上であ
る。10g/m2未満では表面のカバーが不充分である。
本発明において顔料とバインダーを塗布後ドライヤー
に圧着させて表面の平滑性のよい基材を得るには、圧着
前のシートが水分をもっていることが望ましく、10%以
上が適当である。10%未満では圧着による表面の平滑性
が不充分である。
(E)作用 ガラスシートをドライヤーに圧着させることにより表
面に凹凸の少ないまた窪みの少ない平滑性のよいガラス
シートが得られる。
その平滑性のよいガラスシート表面に顔料とバインダ
ーの混合液を塗布することにより、もとのガラスシート
の凹凸、窪みを補ってガラスシート表面の細かい不均一
性をなくする。更に、塗布面をドライヤーに圧着させて
塗布面を平滑にすることにより、その後で塗布する塩化
ビニル樹脂の浸透を減少させると同時に表面の平滑な塩
化ビニル層を形成する。
(F)実施例 以下実施例によって本発明を具体的に説明を行うが、
本発明はこの実施例によって何等限定されるものではな
い。
実施例1 ガラスシートの製造 木材パルプNBKP(csf450ml)15部、PVA繊維(クラレ
製、フィブリボンド105−1 3mm)30部、ガラス繊維
(富士ファイバー製、Eガラス9μ6mm)55部に水を加
え、0.1%濃度の均一なスラリーを作り、その後ポリア
クリルアマイド系の粘剤を加え、坪量80g/m2のシートを
タッピスタンダード手抄器で作成した。そのあとプレス
して水分45%の湿紙を得た。
この湿紙を全面仕上げされた表面120℃のヤンキード
ライヤー面に圧着し加熱乾燥してガラスシートを得た。
顔料塗布 沈降性炭酸カルシウム(奥多摩工業製、Tp−121)100
部、スチレン−ブタジエンラテックス(旭化成製、SBラ
テックス620)50部を水に分散し、上記で得たガラスペ
ーパーのヤンキードライヤーに圧着した面に塗目方が15
g/m2になるようワイヤーロッドで手塗りした。
熱風乾燥器で水分が15%になるまで乾燥し、塗抹した
面をヤンキードライヤーに圧着させてガラスシート基材
を得た。
塩化ビニル樹脂塗布 ペースト用塩化ビニル樹脂(平均重合度1050)100
部、可塑剤(ジオクチルフタレート)60部、安定剤(Ba
−Zn系)1部、アゾジカルボン酸アミド2部、炭酸カル
シウム50部からなるペースト状樹脂を0.4mm厚になるよ
う塗布し、200℃30秒熱風乾燥器で加熱処理を行った。
塩化ビニル樹脂の表面の平滑性を肉眼で判断し、次の
5段階で判断を行った。A…非常に平滑であるもの、B
…僅か凹凸が見られるもの、C…やや凹凸が見られるも
の、D…凹凸が目立つもの、E…凹凸がひどいもの。上
記による判断の結果はBであった。
実施例2 顔料塗布において、塗目方が40g/m2になるよう塗布し
た以外は実施例1と同一の条件で塩化ビニル樹脂を塗布
し、表面の平滑性を判断した。結果はAであった。
実施例3 ガラスシートの配合において、木材パルプNBKP(csf4
50ml)10部、PVA繊維(クラレ製、フィブリボンド105−
1 3mm)10部、ガラス繊維(富士ファイバー製、Eガ
ラス9μ6mm)60部、スチレン−ブタジエンラテックス
(旭化成製、SBラテックス620)10部、重質炭酸カルシ
ウム(三共製粉製、エスカロン#1000)10部を用いる以
外実施例2と同一条件でシート基材を得、また同一条件
で塩化ビニル樹脂を塗布し、表面の平滑性を判断した。
結果はAであった。
実施例4 顔料塗布において、カオリン(EMC製、ウルトラホワ
イト90)50部、重質炭酸カルシウム(三共製粉製、エス
カロン#2200)50部、酸化デンプン(日食加工製、MS−
4600)10部、PVA(クラレ製、117)5部を用いる以外実
施例2と同一条件でシート基材を得、また同一条件で塩
化ビニル樹脂を塗布し、表面の平滑性を判断した。結果
はAであった。
比較例1 顔料塗液の塗布・乾燥を行わない以外は実施例1と同
一条件で塗布を得、また同一条件で塩化ビニル樹脂を塗
布し、表面の平滑性を判断した。結果はDであった。
比較例2 顔料塗布後のヤンキードライヤーでの圧着乾燥を行わ
ない以外は実施例4と同一条件でシート基材を得、また
同一条件で塩化ビニル樹脂を塗布し、表面の平滑性を判
断した。結果はCであった。
比較例3 顔料塗液の塗目方を60g/m2に代えた以外は比較例2と
同一条件で基材を得、また同一条件で塩化ビニル樹脂を
塗布し、表面の平滑性を判断した。結果はCであった。
(G)発明の効果 本発明のガラスシート基材を使用すれば、一般のガラ
スシートと比較して表面が平滑なため、この基材をもと
にして作った床材の表面が平滑になり、印刷適性に優れ
た床材を作ることができ、精巧な印刷図柄も可能とな
る。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス繊維を主体とした繊維スラリーを湿
    式抄紙後、ドライヤーにて圧着乾燥してシートを得、該
    シートの圧着乾燥した表面に顔料塗液を塗抹後、塗抹し
    た面をドライヤーに圧着乾燥してシート基材を形成する
    ことを特徴とするガラスシート基材の製造方法。
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