JP2010201356A - 模様塗装仕上げ方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】各種建築物の内・外壁や天井などの内装若しくは外装の化粧塗装に適した着色漆喰組成物を用いた模様塗装仕上げ方法を提供する。
【解決手段】基材面に、消石灰、体質顔料、着色顔料、結合剤及び水を含有する着色漆喰組成物(A)を毛丈が7〜25mmの塗装用ローラ(I)を用いて塗布量が100〜500g/mとなるように塗装した後、その塗布面上に該着色漆喰組成物(A)と同一又は異なって、消石灰、体質顔料、着色顔料、結合剤及び水を含有する着色漆喰組成物(B)を、回転自在に軸着されたローラの表面に、複数の長尺弾性体のそれぞれが、該長尺弾性体の少なくとも1点を介して取り付けられ、それぞれ長尺弾性体部分を形成してなる塗装ローラ(II)を用いて塗布量が5〜200g/mとなるように塗装することを特徴とする模様塗装仕上げ方法。
【選択図】 図1

Description

本発明は、各種建築物の内・外壁や天井などの内装若しくは外装の化粧塗装に適した着色漆喰組成物を用いた模様塗装仕上げ方法に関する。
漆喰は、落ち着きのある重厚な仕上がり感に加えて、調湿性(吸湿性及び放湿性)、結露防止性及び防カビ性といった機能に優れているため、日本建築の屋内外の塗り壁材として古くから使用されている建築材料であり、また近年、シックハウス症候群に代表される化学物質による悪害等の無い天然素材として再び見直されてきている。
しかし、漆喰の施工には熟練を要する左官作業が必要であり、作業者の技術によって仕上がりにバラツキが生じ易く、また複数回の繰り返し施工(塗りとコテこすり)の必要性から施工能率が悪く、施工期間が長くかかったり施工コストも高くつくという欠点があった。
そこで特許文献1〜4のように漆喰壁材の成分である消石灰を主成分とする水性塗料組成物が種々提案されており、これらを用いることで刷毛、ローラ等の慣用の塗装作業によって簡易に左官仕上げ風の塗膜形成が可能となる。
特開2000−313841号公報 特開2000−313843号公報 特開2001−187867号公報 特開2001−187858号公報
しかしながら、上述の水性塗料組成物による塗膜中には消石灰等の粉成分が多いため細かい隙間が存在し、このような塗膜上に上述の水性塗料組成物を塗り重ねると、この隙間に水分が吸収されて塗りムラになりやすいという問題があった。この補修のために塗りムラ部分に再度塗装を行なうと、その部分だけ光沢感が変わってしまうため、補修塗装も難しい。
本発明の目的は、上述の水性塗料を用いて塗り重ね塗装を行なっても塗りムラの問題が生じることなく、左官仕上げ風の模様仕上げができる模様塗装仕上げ方法を提供することにある。
本発明は、被塗面に、消石灰、体質顔料、着色顔料、結合剤及び水を含有する着色漆喰組成物(A)を毛丈が7〜25mmの塗装用ローラ(I)を用いて塗布量が100〜500g/mとなるように塗装した後、その塗布面上に該着色漆喰組成物(A)と同一又は異なって、消石灰、体質顔料、着色顔料、結合剤及び水を含有する着色漆喰組成物(B)を、回転自在に軸着されたローラの表面に、複数の長尺弾性体のそれぞれが、該長尺弾性体の少なくとも1点を介して取り付けられ、それぞれ長尺弾性体部分を形成してなる塗装ローラ(II)を用いて塗布量が5〜200g/mとなるように塗装することを特徴とする模様塗装仕上げ方法、に関する。
本発明方法によれば、塗り重ね塗装を行なっても塗りムラの問題が生じることなく、左
官仕上げ風の模様仕上げが可能となる。
本発明方法で用いる塗装ローラ(II)の第1の実施形態を示す説明のための正面図である。 本発明方法で用いる塗装ローラ(II)の第1の実施形態を示す説明のための側面図である。 本発明方法に用いる塗装ローラ(II)の第2の実施形態を示す説明のための正面図である。 本発明方法に用いる塗装ローラ(II)の第2の実施形態を示す説明のための側面図である。
本発明方法で使用する着色漆喰組成物(A)は、消石灰、体質顔料、着色顔料、結合剤及び水を含有する。
上記消石灰としては、漆喰材料として使用されるものを広く挙げることができる。具体的には水酸化カルシウムを主成分とする消石灰を挙げることができ、その他成分として酸化カルシウムを主成分とする生石灰や炭酸カルシウム(カルサイト、アラゴナイト、バテライト、塩基性炭酸カルシウム及び非晶質炭酸カルシウムなどの沈降炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム)及びドロマイト(CaMg(CO3)2)などを含有していても良い。
上記消石灰の配合量は、特に制限されないが、着色漆喰組成物の固形分中に通常30〜75質量%、好ましくは40〜70質量%、さらに好ましくは45〜65質量%の範囲内とすることが、膜の形成性や膜強度の点から好適である。
上記体質顔料としては、特に制限なく公知のものが使用でき、例えばバリタ粉、沈降性硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、石膏、クレー、シリカ、ホワイトカーボン、珪藻土、タルク、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、グロスホワイト等を挙げることができ、これらは1種で又は2種以上組み合わせて使用することができる。またガラスビーズや骨材なども併用することができる。
上記体質顔料の配合量は、特に制限されないが、着色漆喰組成物の固形分中に通常
1〜50質量%、好ましくは5〜40質量%、さらに好ましくは5〜20質量%の範囲内とすることが、膜の形成性及び経済性の点から好適である。
上記着色顔料としては、主として白色顔料を含むものであり、さらに白以外の着色顔料が特に制限なく使用できる。
白色顔料としては、有機顔料及び無機顔料の別を問わないが、好ましくは無機の白色顔料である。具体的には酸化チタン、亜鉛華、硫化亜鉛、リトポン、鉛白、アンチモン白及びジルコニアよりなる群から選択される少なくとも1種の無機白色顔料を挙げることができる。これらは1種又は2種以上を組み合わせて用いることもできる。好ましくは酸化チタン、または酸化チタンと他の白色顔料との組み合わせである。酸化チタンは、白色顔料としての使用態様を備えるものであれば、ルチル形、アナターゼ形及びブルッカイト形のいずれも使用することができるが、好ましくはルチル形である。なお、酸化チタンは分散性や耐久性などの性能の向上を目的としてAl2O3・nH2OやSiO2・nH2O等の含水金属酸化物などで表面処理されていてもよい。
上記白色顔料の配合量は、特に制限されないが、着色漆喰組成物の固形分中に通常0.5〜25質量%、好ましくは2.5〜20質量%、さらに好ましくは4〜15質量%の範
囲内とすることが、膜の形成性及び隠蔽性の点から好適である。
白以外の着色顔料としては、例えばカーボンブラックや酸化鉄(鉄黒)等の黒色顔料;カドミウムレッド、べんがら(赤色酸化鉄)、モリブデンレッド、鉛丹等の赤色顔料;黄鉛(クロムイエロー)、チタンイエロー、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄(黄鉄)、タン、アンチモンイエロー、バナジウムスズイエロー、バナジウムジルコニウムイエローの黄色顔料;酸化クロム、ビリジアン、チタンコバルトグリーン、コバルトグリーン、コバルトクロムグリーン、ビクトリアグリーン、フタロシアニングリーン等の緑色顔料;群青、紺青、コバルトブルー、セルリアンブルー、コバルトシリカブルー、コバルト亜鉛シリカブルー等の青色顔料などを例示することができる。好ましくは、耐アルカリ性の着色顔料であり、より好ましくは、黒色酸化鉄(鉄黒)、べんがら(赤色酸化鉄)、または黄色酸化鉄(黄鉄)などの酸化鉄や群青等の酸化金属、またはカーボンブラックを主成分とする着色顔料である。なお、これらは1種又は2種以上を組み合わせてもよく、所望の色になるように組み合わせや配合割合を適宜調整することができる。
上記白以外の着色顔料の配合量は、希望する色によって適宜調整することができ、着色漆喰組成物の固形分中に通常0.05〜20質量%、好ましくは0.1〜10質量%の範囲内とすることが好適である。
着色漆喰組成物(A)に使用される結合剤としては、特に制限なく従来公知の水性の被膜形成性樹脂を種々用いることができ、例えばエポキシ樹脂系、アルキド樹脂系、アクリル樹脂系、ウレタン樹脂系、ポリビニルアルコール樹脂系、ポリエステル樹脂系、フッ素樹脂系及びシリコン樹脂系などが挙げられ、これらは1種又は2種以上使用することができる。これらのうち、特にアクリル樹脂系が乳化重合等製造方法を種々選択可能で、不要な有機溶剤の除去も容易であり、また形成膜の耐アルカリ性等の点から好適に使用できる。
上記結合剤の配合量は、特に制限されないが、着色漆喰組成物の固形分中に通常2〜50質量%、好ましくは5〜30質量%、さらに好ましくは5〜20質量%の範囲内とすることが、塗装作業性や膜の形成性の点から好適である。
上記着色漆喰組成物(A)には、さらに必要に応じて顔料分散剤、界面活性剤、硬化触媒、消泡剤、増粘剤、造膜助剤、防腐剤、防カビ剤、凍結防止剤、pH調整剤等の添加剤を単独でもしくは2種以上組み合わせて配合することができる。
上記着色漆喰組成物(A)は、通常、最終の水含有着色漆喰組成物100質量%あたり水が10〜70質量%の割合で含まれるように調製することができる。この場合、水含有着色漆喰組成物は固形分が30〜90質量%の割合になるように調製される。また組成物の色分かれを防止するため、上記着色漆喰組成物(A)を白以外の色に着色する場合には、上記消石灰、体質顔料、結合剤、及び水、必要に応じて白色顔料を含有する漆喰組成物をベースに白以外の着色顔料を配合して着色することが望ましい。
本発明方法では、まず天井や壁などの被塗面に上述の着色漆喰組成物(A)を毛丈が7〜25mmの塗装用ローラ(I)を用いて塗装する。
上記塗装用ローラ(I)は、例えば、金属、木材、プラスチック等の材質からなる芯材の外周に塗料を含ませる円筒状の刷毛材を設けてなるもので、前記芯材部分を回転自在に軸着された手塗り用のハンドルや、塗装装置の回転支軸に回転自在に取り付けて使用することができる。刷毛材は、化学繊維材、天然繊維材等、各種の繊維材質からなり、また繊維質材とスポンジ質材を併用することもできる。刷毛材の毛丈は、塗装作業性や着色漆喰組成物(A)の塗布量確保の点から、7〜25mm、好ましくは11〜15mmである。
塗装用ローラ(I)による塗装は、塗装用ローラの刷毛材に上記着色漆喰組成物(A)をほぼ均一に含ませた後、被塗面に接触転動させることによって行うことができる。その塗布量(固形分換算)としては、塗りムラや艶のムラ防止の点から、100〜500g/m、好ましくは150〜300g/mの範囲内とする。
被塗面としては、特に制限されることなく、各種建築物の天井や壁(内・外壁)の素材である紙、各種繊維からなる不織布または織布(繊維質シート)、及び各種のボードの素材面及びその上に既に塗装された旧塗膜面、さらには旧クロス張り面などを挙げることができる。なお、かかる被塗面がシーラー処理等の各種処理がなされていてもよい。紙としては、和紙、洋紙(上質紙、中質紙)、クラフト紙、薄葉紙、裏打紙、樹脂含浸紙等、ボール紙、厚紙等のいずれであってもよく、例えば難燃処理を施した紙であって壁紙の施工に適したもの、例えば難燃性裏打紙や不燃紙等も包含される。繊維質シートとしては、例えば天然繊維;ガラス繊維;またはポリプロピレン、アクリル、ナイロン、ポリエステル、ポリアミド、ビニロン等の合成繊維などを構成素材として得られる多孔性の織布や不織布、編み物等を挙げることができる。なお、上記素材は、1種単独で用いられても、また2種以上を任意で組み合わせて用いることもできる。ボードとしては、例えば建築用の内装(室内の壁や天井等)や外装に用いられるボードを広く挙げることができる。具体的には、木質板、合板、中密度繊維板、プラスチック板、セメントモルタル、コンクリート板、PCパネル、ALCパネル、石綿スレート、石膏ボード、パーティクルボード、発泡セメントボード、木片セメント板、ケイ酸カルシウムボードなどを例示することができる。好ましくは、石膏ボード、石膏パーティクルボード、木質板、中密度繊維板、プラスチック板等である。
上記被塗面は、必要に応じてゴミや汚れ等をブラシやサンドペーパー、ウエス等を用いて除去しておくのが適当である。
また上記被塗面は、上述の着色漆喰組成物(A)の塗装前に、必要に応じて着色水性シーラーを塗装しておいても良い。該着色水性シーラーとしては、従来公知のシーラーを使用することができ、例えば、アクリル樹脂系、ビニル樹脂系、エポキシ樹脂系、天然ゴム樹脂系、合成ゴム樹脂系、シリコーン樹脂系、ポリエステル樹脂系、及びこれらの変性樹脂等の樹脂を、水に溶解又は分散させたものを使用できる。これらの内、エポキシ系樹脂が好適に使用できる。着色水性シーラーには、前述の着色顔料や体質顔料に加え、さらに顔料分散剤、界面活性剤、硬化触媒、消泡剤、増粘剤、造膜助剤、防腐剤、防カビ剤、凍結防止剤、pH調整剤等の添加剤を適宜選択して配合することができる。
上記着色水性シーラーの塗装は、特に制限なしに従来公知の塗装方法、例えば、ローラ、刷毛、スプレー等の方法で行うことができる。その塗布量(固形分換算)は、通常、50〜300g/m2程度、好ましくは80〜200g/m2程度の範囲が適当である。
また本発明では、上記着色水性シーラーを塗装した後、前述の着色漆喰組成物(A)の塗装前に、シーラー塗布面上に必要に応じて着色水性上塗り塗料を塗装しておいても良い。該着色水性上塗り塗料としては、従来公知の上塗り塗料を使用することが、例えばアクリル樹脂系、ウレタン樹脂系、塩化ビニル樹脂系、繊維素樹脂系、シリコーン樹脂系、ポリエステル樹脂系、アルキド樹脂系、フッ素樹脂系及びこれらの2種以上の変性樹脂系やブレンド樹脂系等の水性塗料を使用することができる。着色水性上塗り塗料には、前述の着色顔料や体質顔料に加え、さらに顔料分散剤、界面活性剤、硬化触媒、消泡剤、増粘剤、造膜助剤、防腐剤、防カビ剤、凍結防止剤、pH調整剤等の添加剤を適宜選択して配合することができる。
上記着色水性上塗り塗料の塗装は、特に制限なしに従来公知の塗装方法、例えば、ローラ、刷毛、スプレー等の方法で行うことができる。その塗布量(固形分換算)は、通常、
100〜500g/m2程度、好ましくは150〜300g/m2程度の範囲が適当である。
本発明方法では前記着色漆喰組成物(A)の塗布面上に、該着色漆喰組成物(A)と同一又は異なって、消石灰、体質顔料、着色顔料、結合剤及び水を含有する着色漆喰組成物(B)を、回転自在に軸着されたローラの表面に、複数の長尺弾性体のそれぞれが、該長尺弾性体の少なくとも1点を介して取り付けられ、それぞれ長尺弾性体部分を形成してなる塗装ローラ(II)を用いて塗装する。
上記着色漆喰組成物(B)は、前述の着色漆喰組成物(A)と同一であっても異なっていても良く、また同一色でも異なる色としても良い。着色漆喰組成物(B)の各配合成分は前述の着色漆喰組成物(A)の説明で列記した中から適宜選択して使用することができる。
塗装ローラ(II)は、例えば、金属、木材、プラスチック等の材質からなる芯材の外周表面に複数の長尺弾性体のそれぞれが、該長尺弾性体の少なくとも1点を介して取り付けられ、それぞれ長尺弾性体部分を形成してなるもので、前記芯材部分を回転自在に軸着された手塗り用のハンドルや、塗装装置の回転支軸に回転自在に取り付けて使用することができる。長尺弾性体は、例えばゴム製シートやプラスチックシート等からなり、その大きさはローラ直径の1/50〜1/3、好ましくは1/20〜1/5の幅、及びローラ長さの1/5〜3/1、好ましくは1/3〜2/1の長さ(但し、該弾性体の両端をローラ芯材外周表面の一箇所に取り付けたような形状の場合には、その弾性体の「長さ」は取り付けた点から最も離れた点までの距離とする。)を有するものであることが、漆喰組成物の塗装作業性や左官仕上げ風の模様仕上げとする点から好適である。また同様に、複数の長尺弾性体の合計表面積が、ローラ表面の面積の1/10〜2/1、好ましくは1/5〜3/2となるようにすることが好適である。
上記長尺弾性体の芯材表面への取り付けは、例えば該弾性体を直接芯材表面に取り付けても良いし、該弾性体を植設可能な足場層を心材表面に設け、その足場層に弾性体を取り付けても良く、長尺弾性体の少なくとも1点を縫い付けやホック止め、あるいは接着剤による接着等の手段によって行なうことができる。
塗装用ローラ(II)による塗装は、塗装ローラの長尺弾性体に上記着色漆喰組成物(B)をからませた後、被塗面に弾性体を接触させることによって行うことができる。その塗布量(固形分換算)としては、塗りムラや艶ムラ防止、模様付与の点から、5〜200g/m、好ましくは10〜100g/mの範囲内とする。
その際に着色漆喰組成物(B)による塗布は、均一な模様を形成するように塗装することが、左官仕上げ風の模様仕上げや多彩感のある仕上げとする点から望ましい。
また着色漆喰組成物(B)として、色の異なる2種以上を用いて、これらを順次塗り重ねて塗装することも可能であり、それによってさらに多彩感のある仕上げが可能となる。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。尚、「部」及び「%」は、別記しない限り「質量部」及び「質量%」を示す。
着色漆喰組成物(イ)の製造
固形分40%のアクリル樹脂エマルション20部、消石灰30部、酸化チタン8部、炭酸カルシウム10部、消泡剤0.5部、増粘剤0.5部、及び水31部を塗材調合用ミキサーに加えて分散混合して固形分57%の着色漆喰組成物(A)を製造した。
着色漆喰組成物(ロ)の製造
固形分40%のアクリル樹脂エマルション20部、消石灰30部、酸化チタン8部、赤色酸化鉄1部、炭酸カルシウム9部、消泡剤0.5部、増粘剤0.5部、及び水31部を塗材調合用ミキサーに加えて分散混合して固形分57%の着色漆喰組成物(A)を製造した。
着色漆喰組成物(ハ)の製造
固形分40%のアクリル樹脂エマルション20部、消石灰30部、酸化チタン7部、黄色酸化鉄2部、炭酸カルシウム9部、消泡剤0.5部、増粘剤0.5部、及び水31部を塗材調合用ミキサーに加えて分散混合して固形分57%の着色漆喰組成物(A)を製造した。
塗装
実施例1
モルタル板(90×60×0.5cm)上に「ビニデラックス300 白」(JIS K 5663 1種、関西ペイント社製水性塗料)を塗付量120g/mとなるようローラ塗装し、2時間常温(20℃)にて乾燥させた。その塗布面中央部の10cm×10cmの面に「アレスアクアグロス 白」(JIS K 5660、関西ペイント社製水性塗料)を塗付量120g/mとなるよう刷毛で塗装し、2時間常温(20℃)にて乾燥させた後、その塗布面に塗装用ローラI(中毛ローラ、繊維材質:アクリル、毛丈:12mm)を用いて、上述の着色漆喰組成物(イ)を塗付量240g/mで塗装し、一晩常温(20℃)にて乾燥させた。
次いで上記塗布面に、図1及び2で示す塗装用ローラII−A(ローラ直径:4.2cm、ローラ長さ17.8cm:長尺弾性体:ゴム製シート、幅0.3cm、厚さ0.1cm、全長40cm、全長尺弾性体の合計表面積が240cm、該弾性体の両端と中央部をローラ芯材外周表面の一箇所に取り付け4つ折り状態とし、該弾性体を15箇所に取り付けた。)を用いて、上述の着色漆喰組成物(ロ)を塗付量80g/mで塗装し、2時間常温(20℃)にて乾燥させた後、その塗布面に再度同じ塗装ローラで着色漆喰組成物(ロ)を塗付量80g/mで塗装し、2時間常温(20℃)にて乾燥させて仕上げ試験塗板を得た。
実施例2〜6及び比較例1〜5
実施例1において、表1に示す着色漆喰組成物の塗装を同表に示す塗装用ローラを用いて同表の塗布量で行なう以外は実施例1と同様に行なって各仕上げ試験塗板を得た。
尚、表中の塗装用ローラII−Bは、図3及び4で示すとおり、ローラ直径:4.2cm、ローラ長さ17.8cm:長尺弾性体:ゴム製シート、幅0.5cm、厚さ0.1cm、全長30cm、全長尺弾性体の合計表面積が270cm、該弾性体の中央部をローラ芯材外周表面の一箇所に取り付けた状態とし、該弾性体を15箇所に取り付けたものである。
試験塗板の評価
各仕上げ試験塗板の塗装面を下記の基準で目視評価した。
(*1)艶ムラ評価:(下地にJIS K 5663を塗装した部分の判別)
◎:全く見た目では判別できない
○:ほとんど判らないが、斜めから光を当てて見るとわずかに判る
△:斜めから光を当てて見ると目立つ
×:中央部分がくっきりと目立つ
(*2)塗りムラ評価(塗装ローラIによる塗装時の塗りムラの目立ち易さ)
◎:全く見た目では塗りむらが判別できない
○:ほとんど判らないが、斜めから光を当てて見るとわずかに判る
△:斜めから光を当てて見ると目立つ
×:塗りムラ部分がくっきりと目立つ
(*3)模様性評価(ローラIIによる塗装による模様性評価)
◎:全体に模様が均一で綺麗な仕上り
○:模様は均一ではあるが、ボリューム感がやや劣る
△:模様が不均一(模様にムラがある)
×:模様として認識できない
Figure 2010201356
以下、〔図1〕〜〔図4〕における符号を説明する。
1 ローラ芯材
2a 長尺弾性体
2b 長尺弾性体

Claims (6)

  1. 被塗面に、消石灰、体質顔料、着色顔料、結合剤及び水を含有する着色漆喰組成物(A)を毛丈が7〜25mmの塗装用ローラ(I)を用いて塗布量が100〜500g/mとなるように塗装した後、その塗布面上に該着色漆喰組成物(A)と同一又は異なって、消石灰、体質顔料、着色顔料、結合剤及び水を含有する着色漆喰組成物(B)を、回転自在に軸着されたローラの表面に、複数の長尺弾性体のそれぞれが、該長尺弾性体の少なくとも1点を介して取り付けられ、それぞれ長尺弾性体部分を形成してなる塗装ローラ(II)を用いて塗布量が5〜200g/mとなるように塗装することを特徴とする模様塗装仕上げ方法。
  2. 長尺弾性体が、ローラ直径の1/50〜1/3の幅、及びローラ長さの1/5〜3/1の長さを有するものである請求項1記載の模様塗装仕上げ方法。
  3. 複数の長尺弾性体の合計表面積が、ローラ表面の面積の1/10〜2/1となるようにする請求項1又は2記載の模様塗装仕上げ方法。
  4. 着色漆喰組成物(B)として、色の異なる2種以上を用いて塗り重ねて塗装する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の模様塗装仕上げ方法。
  5. 被塗面に着色水性シーラーを塗装した後、その塗布面に着色漆喰組成物(A)を塗装する請求項1ないし4のいずれか1項記載の模様塗装仕上げ方法。
  6. 被塗面に着色水性シーラー及び着色水性上塗り塗料を順次塗り重ねた後、その塗布面に着色漆喰組成物(A)を塗装する請求項1ないし4のいずれか1項記載の模様塗装仕上げ方法。
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