JPH06200612A - 模様床の製造方法およびそれに用いる均しローラ - Google Patents

模様床の製造方法およびそれに用いる均しローラ

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JPH06200612A
JPH06200612A JP34718492A JP34718492A JPH06200612A JP H06200612 A JPH06200612 A JP H06200612A JP 34718492 A JP34718492 A JP 34718492A JP 34718492 A JP34718492 A JP 34718492A JP H06200612 A JPH06200612 A JP H06200612A
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leveling roller
needle
colored aggregate
transparent resin
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Yasushi Mino
裕史 三野
Yoshio Hirayama
善男 平山
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 透明樹脂中に多数の着色骨材が分散された模
様床を、着色骨材の分布むらや発色のむら、塗膜のこて
むら、気泡等を生じることなく形成する模様床の製造方
法と、その実施に好適に使用される均しローラを提供す
る。 【構成】 模様床の製造方法は、流し延べ塗布した硬化
前の塗膜Pを、多数の針状部材11または尖端部材で一
様に突いて均す。均しローラ1は、円筒状の本体10の
外周に多数の針状部材11を植設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透明樹脂中に多数の着
色骨材が分散された模様床を、施工面に流し延べ塗布し
て製造する製造方法と、それに用いられる均しローラと
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】床材の施工にはモルタル状の塗布材をこ
て塗りするのが一般的であるが、塗布材よりも粘度の低
い塗布液を、こて等を用いて流し延べ塗布するのが効率
的である。しかし、透明樹脂中に多数の着色骨材が分散
された模様床の場合、着色骨材と透明樹脂とを含む塗布
液を流し延べ塗布すると、流し延べに用いたこて等の軌
跡が、着色骨材の分布むらとなって塗膜に残る場合があ
る。また着色骨材が塗膜中で浮き沈みし、塗膜中に深く
沈み込んだり逆に塗膜の表面に露出したりして、着色の
艶や鮮やかさにもむらを生じてしまうおそれがある。
【0003】そこで、とくに着色骨材の浮き沈みを防止
すべく、塗布液の粘度を高め、かつ塗布液にチキソトロ
ピー(thixotropy)性を付与することが行われている
が、流し延べ塗布の際の塗布液の流れ性や塗膜のレベリ
ング性が悪化してこてむら等を生じてしまうという問題
がある。また消泡剤の効力が低下して、塗膜中に気泡が
残存しやすくなり、着色骨材による模様を損なうおそれ
もある。
【0004】つまり、透明樹脂中に多数の着色骨材が分
散された模様床を流し延べ塗布により施工する場合に
は、粘度が低いと着色骨材の分布むらや浮き沈みによる
発色のむらが生じ、逆に粘度が高いと塗膜にこてむらや
気泡が生じるという、相反する問題があり、単に塗布液
の配合等を変更するだけでは、すべての問題を解消でき
ないのが現状である。
【0005】本発明は以上の事情に鑑みてなされたもの
であって、透明樹脂中に多数の着色骨材が分散された模
様床を、着色骨材の分布むらや発色のむら、あるいは塗
膜のこてむらや気泡等を生じることなく、流し延べ塗布
により形成するための模様床の製造方法と、その実施の
ために好適に用いられる均しローラとを提供することを
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の模様床の製造方法は、少なくとも着色骨材と
透明樹脂とを含む塗布液を施工面に流し延べ塗布した
後、硬化前の塗膜を、多数の針状部材または尖端部材で
一様に突いて均すことを特徴とする。また上記製造方法
に用いられる本発明の均しローラは、上記塗布液を施工
面に流し延べ塗布して形成した塗膜上を転がすものであ
って、自由回転可能な円筒状の本体と、この本体の外周
面に植設された、上記塗膜の厚みより長い多数の針状部
材とを備えることを特徴とする。
【0007】また本発明の他の均しローラは、同じく塗
膜上を転がすものであって、外周に上記塗膜の厚みより
長い多数の歯を備えた歯車状の尖端部材を複数枚、それ
ぞれの回転中心を中心として自由回転可能に重ね合わせ
たことを特徴とする。なおここでいう硬化とは、透明樹
脂が硬化性樹脂である場合の、化学反応を伴う硬化だけ
でなく、透明樹脂が熱可塑性樹脂であり、溶媒の蒸発に
より乾燥して固体化する場合をも含むものとする。
【0008】
【作用】上記構成からなる本発明の模様床の製造方法に
おいては、硬化前の塗膜を多数の針状部材または尖端部
材で一様に突いて、当該塗膜の内部を一様に攪拌してい
るので、厚み方向や面方向における着色骨材の分布の偏
りが矯正される。このため、模様床における着色骨材の
分布むらや発色のむらが防止される。
【0009】また上記処理時には、塗膜内部の気泡が針
状部材や尖端部材によって潰されたり、あるいは針状部
材や尖端部材による攪拌によって塗膜外に排除されたり
するので、模様床に気泡が残存することも防止される。
さらに上記処理を行うと、塗膜表面も一様に攪拌される
ためこてむらが解消される。なお針状部材や尖端部材で
突いた跡はこてむら程大きくないので、その後硬化に至
るまでの間に、塗膜自身の持つレベリング性によって自
然に解消される。
【0010】上記本発明の製造方法を実施する際に、円
筒状の本体と、この本体の外周面に植設された多数の針
状部材とを備えた本発明の均しローラ、または、多数の
歯を備えた歯車状の尖端部材を複数枚、それぞれの回転
中心を中心として自由回転可能に重ね合わせた本発明の
他の均しローラを使用した場合には、針状部材または尖
端部材を直線移動させて塗膜を突く場合に比べて、処理
の効率が向上する。この原因としては、ローラが回転し
て針状部材または尖端部材の歯が塗膜に接触する際、お
よび塗膜から離れる際に、ごく微小な引っ掻きが生じる
ので、これらを直線移動させて塗膜を突く場合に比べて
塗膜が攪拌される度合いが増すためであると考えられ
る。
【0011】また上記本発明の均しローラは、いずれの
ものも塗膜上を転がすだけで本発明の製造方法を実施で
きるので作業効率がよい。しかも上記本発明の均しロー
ラは、本体の外周に植設された針状部材の毛足が塗膜の
厚みより長いので、塗膜に円筒状の本体が触れることが
なく、塗膜を損なうおそれがない。一方、本発明の他の
均しローラにおいては、各尖端部材の歯の長さがやはり
塗膜の厚みより長いので、同様に塗膜を損なうおそれが
ない。
【0012】
【実施例】以下に本発明の実施例について説明する。ま
ず本発明の模様床の製造方法について、その一実施例を
示す図1(a) 〜(c)を参照しつつ説明する。なお図の実
施例においては、硬化前の塗膜を、本発明の均しローラ
の一実施例である、図2(a)(b)の均しローラ1、すなわ
ち円筒状の本体10の外周に多数の針状部材11を植設
した均しローラ1を用いて処理している。しかし、図3
(a)(b)の均しローラ2を用いて処理しても、ほぼ同様の
結果が得られる。また前記のように処理の効率や作業性
は若干悪くなるが、多数の針状部材または尖端部材が平
らな板の表面に多数植設された剣山状の部材を用いて処
理することも可能である。
【0013】まず施工面S上に、少なくとも着色骨材C
と透明樹脂とを含む塗布液pを、こてHを用いて流し延
べ塗布して、塗膜Pを形成する(図1(a) )。塗膜Pの
厚みはとくに限定されないが、作業性やコスト、硬化後
の模様床の物性等を考慮すると、従来と同程度、すなわ
ち1〜3mm程度がよい。つぎに、塗膜Pが硬化する前
に、前述した均しローラ1を、当該塗膜P上で転がす
(図1(b) )。そうすると、均しローラ1の針状部材1
1によって、塗膜Pの内部が一様に攪拌され、厚み方向
や面方向における着色骨材Cの分布の偏りが矯正され
る。また塗膜P内に残存した気泡は、この段階で、針状
部材11によって潰されるか、または攪拌によって塗膜
P外へ排除される。さらに、塗膜Pの表面も一様に攪拌
されるため、当該塗膜Pの表面のこてむらも解消され
る。
【0014】このあと、しばらくの間放置して塗膜Pを
硬化させると、針状部材11で突いた跡は、それまでの
間に、塗膜自身の持つレベリング性によって自然に解消
され、図1(c) に示すように着色骨材Cがほぼ均一に分
布し、かつ表面が平坦な模様床Mが形成される。上記本
発明の製造方法に用いられる塗布液の配合は、従来の流
し延べ塗布用の塗布液と同様でよい。透明樹脂として
は、たとえばウレタン樹脂、エポキシ樹脂、架橋タイプ
のアクリル樹脂、ポリエステル樹脂等の、硬化前の流動
性(流し延べ性)に優れるとともに、硬化後の透明性、
耐候性等にすぐれた従来公知の種々の透明硬化性樹脂、
透明熱可塑性樹脂を使用することができる。とくにエポ
キシ樹脂、中でも液状エポキシ樹脂が、取り扱いの容易
さ、安全性、低臭気性等の点ですぐれるため、好適に使
用される。
【0015】着色骨材としては天然物、天然物加工品あ
るいは人工の種々の骨材類に、種々の着色剤で着色した
ものが使用できる。骨材としては無機系の軽量骨材が好
適に使用され、とくに天然物としてはケイソウ土やパー
ライト等、また天然物加工品あるいは人工物としてはガ
ラスバルーン、シラスバルーン、シリカバルーン、アル
ミノシリケート系バルーン等の中空軽量骨材などが好適
に使用される。着色骨材の粒径はとくに限定されない
が、従来と同程度、すなわち0.5〜1.5mm程度が
好ましい。
【0016】透明樹脂と着色骨材との配合比率は、本発
明ではとくに限定されないが、透明樹脂100重量部に
対して30〜200重量部の着色骨材を配合するのが好
ましい。着色骨材の割合が上記範囲未満では、十分な着
色が得られないおそれがある他、塗膜中における着色骨
材の分布がまばらになるため、とくに塗膜の面方向にお
ける着色骨材の分布の偏りが大きくなり、針状部材や尖
端部材で塗膜を突いて処理しても、その偏りを十分に矯
正しきれなくなるおそれがある。逆に着色骨材の割合が
上記範囲を上回った場合には、模様床の強度が不十分に
なるおそれがある他、塗布液の流動性が低下して流し延
べ塗布しにくくなるおそれもある。
【0017】上記透明樹脂および着色骨材の他、塗布液
には、当該塗布液を流し延べ塗布に適した粘度、流動性
に調整するための希釈剤や、塗布液の粘度を高めかつ塗
布液にチキソトロピー性を付与するための増粘剤、塗布
液中に発生した気泡を消すための消泡剤、塗布液にレベ
リング性を付与するためのレベリング剤、さらに硬化性
樹脂の場合は硬化剤等の種々の添加剤等を、従来と同程
度の割合で配合してもよい。
【0018】希釈剤としては、硬化性樹脂の硬化時に当
該樹脂と反応する反応性希釈剤(長鎖アルキルモノグリ
シジルエーテル等)と、反応に関与せず、乾燥により塗
膜から除去される非反応性希釈剤(ベンジルアルコール
等)の何れか一方または両方が使用できる。透明樹脂が
硬化性樹脂である場合に使用される硬化剤としては、硬
化性樹脂の種類に応じて最適な硬化剤を採用すればよ
い。硬化剤は、硬化性樹脂と混合されると直ちに硬化反
応を開始するので、施工面への流し延べ塗布の直前に塗
布液に配合するのがよい。具体的には、塗布液を透明硬
化性樹脂、着色骨材およびその他の成分を所定の割合で
配合した主剤組成物と、硬化剤単独または硬化剤を非反
応性希釈剤等で希釈した硬化剤組成物の2液タイプと
し、両者を、施工面への流し延べ塗布の直前に配合して
使用するようにするのが望ましい。
【0019】その他の添加剤については、従来と同様の
ものを従来と同程度の割合で配合することができる。つ
ぎに本発明の均しローラについて、その一実施例を示す
図2(a)(b)を参照しつつ説明する。これらの図にみるよ
うに、この実施例の均しローラ1は、円筒状の本体10
と、この本体10の外周に植設された多数の針状部材1
1と、上記本体10を自由回転可能に支持する支軸12
とを備えている。また支軸12の一端には握り部13が
形成されており、手で持って作業するように設計されて
いる。
【0020】本体10は、全体がプラスチックや木材等
で一体的に形成されたもので、その外周面には、針状部
材11を植設するための多数の孔10aが設けられてお
り、それぞれの孔10aに、1つにつき複数本の針状部
材11が植設されている。1つの孔10aに複数本の針
状部材11を植設してあるのは、1つの孔に1本の針状
部材を植設したものより処理の効率が向上するからであ
る。1つの孔に植設される針状部材11の本数は、とく
に限定されないが8〜13本程度がよい。
【0021】孔10aの間隔についても本発明ではとく
に限定されないが、本体10の長さ方向の間隔d1 およ
び周方向の間隔d2 はともに5〜15mm程度がよい。本
体10の外形寸法についてもとくに限定されないが、手
で作業する場合を考慮すると、その直径が7〜8cm程
度、長さが30〜50cm程度がよい。上記本体10に植
設される針状部材11としては、プラスチック(ポリ塩
化ビニル等)や金属等、塗布液中の成分に侵されにく
く、しかも付着した樹脂を容易に除去できる材質からな
る線材が好適に使用される。針状部材11の直径は0.
5〜2mm程度が好ましい。針状部材11の直径が0.5
mmより細い場合には、折れ曲がって本体10が塗膜に接
触する等の問題を生じるおそれがある。逆に針状部材1
1の直径が2mmより太い場合には、均しローラ1で処理
した後の塗膜に大きな痕跡が残り、硬化後の模様床の表
面が平坦にならないおそれがある。針状部材11の長さ
1 は、前述のように少なくとも塗膜の厚みより長けれ
ば、とくに限定はされないが、針状部材11の直径に応
じて変更するのがよい。つまり針状部材11は、直径が
0.5mm以上であっても、材質や長さによっては依然と
して折れ曲がる危険性があるので、ある程度の剛直性を
付与するため、直径が細いものは長さL1 を短く(5〜
10mm程度)するのがよい。また直径が太いものは剛直
すぎるので、ある程度の柔軟性を付与するために、長さ
1 を長く(3cm程度)するのがよい。また針状部材1
1の材質についても、長さと同様に、直径に応じて変更
するのがよい。つまり直径が細いものは、ある程度の剛
直性を付与するために金属や硬質のプラスチックで形成
するのがよく、直径が太いものは、ある程度の柔軟性を
付与するために軟質のプラスチックで形成するのがよ
い。またこの実施例の均しローラ1は、手で持って作業
することを考慮するとできるだけ軽量であるのが望まし
いので、直径が太い針状部材11は、この観点からもプ
ラスチックで形成するのがよい。均しローラ1における
針状部材11の好適な例としては、軟質ポリ塩化ビニル
からなる直径1mm、長さL1 =15mm程度のものを、本
体10の1つの孔10aにつき10本程度植設したもの
があげられる。
【0022】つぎに、本発明の他の均しローラについ
て、その一実施例を示す図3(a)(b)を参照しつつ説明す
る。これらの図にみるように、この実施例の均しローラ
2は、外周に多数の歯20aを備えた複数枚の歯車状の
尖端部材20と、これら尖端部材20を複数枚重ね合わ
せるともに、各尖端部材20を、それぞれの回転中心を
中心として個別に自由回転可能に支持する支軸22とを
備えている。また支軸22の一端には握り部23が形成
されており、手で持って作業するように設計されてい
る。
【0023】尖端部材20は、先の均しローラ1におけ
る針状部材11と同様の理由から、プラスチックや金属
等で形成するのがよい。尖端部材20の歯20aの歯数
は、図の場合12枚であるが、これより多くても少なく
てもよい。各歯20aの長さL2 については、前記のよ
うに塗膜の厚みより長ければ、その長さはとくに限定さ
れない。但し、歯20aの歯数が少なすぎたり、各歯2
0aの長さが長すぎたりした場合には、歯20aの尖端
の間隔が拡がりすぎて処理の効率が低下するので、処理
の効率を考慮して、歯数や歯の長さを決めるのがよい。
尖端部材20の厚みについてはとくに限定されないが、
あまりに薄すぎると折れ曲がったりするおそれがあるの
で、尖端部材20を構成する材料の強度を考えて、厚み
を設定するのが望ましい。均しローラ2における尖端部
材20の好適な例としては、硬質ポリ塩化ビニルからな
る歯20aの長さ2.5cm、厚み1mm、歯数32枚のも
のがあげられる。
【0024】なお図において符号21は、各尖端部材2
0間の距離を一定に保つためのスペーサであり、尖端部
材20間の距離や各尖端部材20の厚みによっては、省
略することもできる。また符号24は、尖端部材20お
よびスペーサ21が支軸22から外れたり、尖端部材2
0間の距離が拡がったりするのを防ぐべく、支軸22に
挿通された留め具である。 〈具体例〉塗布液の調製 以下に示す各成分を配合して、流し延べ塗布用の塗布液
の主剤組成物を作製した。 〈主剤組成物〉 ・透明樹脂:ビスフェノールA型液状エポキシ樹脂 100重量部 (油化シェルエポキシ社製の商品名エピコート828) ・反応性希釈剤:モノグリシジルエーテル 15重量部 ・非反応性希釈剤:ジエチルジフェニル 5重量部 (新日本製鉄化学工業社製の商品名アロサイザー404) ・レベリング剤:アクリル共重合体系 2重量部 (共栄社油脂化学工業社製の商品名ポリフロ−S) ・消泡剤:アクリル共重合体系 1重量部 (共栄社油脂化学工業社製の商品名フローレンAC−300) ・着色骨材:中空軽量骨材(日本フィライト社製の商品名フィライト52/7) を顔料で着色したもの 70重量部 ・増粘剤:コロイダルシリカ 5重量部 (徳山曹達社製の商品名レオロシールQS−102)模様床の施工 上記主剤組成物198重量部に、硬化剤組成物としての
変性ポリアミン系硬化剤(住友ゴム工業社製の品番H−
506Y)40重量部を配合し、十分に攪拌混合した
後、施工面としてのコンクリート面上に、こてを用いて
流し延べ塗布して塗膜を形成した。
【0025】つぎに、図2(a)(b)に示す形状を有し、本
体10の直径8cm、長さ50cm、孔10aの長さ方向の
間隔d1 =10mm、周方向の間隔d2 =10mm、軟質ポ
リ塩化ビニルからなる針状部材11の直径1mm、長さL
1 =15mmで、かつ本体10の1つの孔10aにつき針
状部材11を10本植設した均しローラ1を用意し、こ
の均しローラ1を、硬化前の塗膜上でまんべんなく転が
して、塗膜を均した。
【0026】そして、その後8時間放置して塗膜を硬化
させて模様床を形成した。得られた模様床を、均しロー
ラ1で処理しなかった模様床と比較したところ、着色骨
材の分布が均一化し、かつ気泡が除去されているととも
に、表面のこてむらも解消されていることが確認され
た。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の模様床の製
造方法によれば、施工面に流し延べ塗布した硬化前の塗
膜を、多数の針状部材または尖端部材で一様に突いて均
すことで、当該塗膜中の着色骨材の分布を均一化し、か
つ気泡を除去するとともに、塗膜表面のこてむらを解消
することができる。したがって形成された模様床は、模
様にむらがなくしかも表面が平坦であり、外観にすぐれ
たものとなる。
【0028】また本発明の均しローラを使用すれば、単
に硬化前の塗膜上を転がすだけで、上記のような外観の
すぐれた模様床を形成できるので、模様床製造の効率が
向上するという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】同図(a)は本発明の模様床の製造方法の一実施
例のうち、施工面にこてを用いて塗布液を流し延べ塗布
して塗膜を形成する工程をあらわす概略断面図、同図
(b)は硬化前の塗膜を本発明の均しローラを用いて処理
する工程をあらわす概略断面図、同図(c)は塗膜の硬化
により完成した模様床の概略断面図である。
【図2】同図(A)は模様床の製造方法に使用される本発
明の均しローラの一実施例の側面図、同図(b)は上記均
しローラの平面図である。
【図3】同図(a)は模様床の製造方法に使用される本発
明の他の均しローラの一実施例の側面図、同図(b)は上
記均しローラの平面図である。
【符号の説明】
C 着色骨材 M 模様床 p 塗布液 P 塗膜 S 施工面 T 透明樹脂 1 均しローラ 10 本体 11 針状部材 2 均しローラ 20 尖端部材 20a 歯

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも着色骨材と透明樹脂とを含む塗
    布液を施工面に流し延べ塗布した後、硬化前の塗膜を、
    多数の針状部材または尖端部材で一様に突いて均すこと
    を特徴とする模様床の製造方法。
  2. 【請求項2】少なくとも着色骨材と透明樹脂とを含む塗
    布液を施工面に流し延べ塗布して形成した塗膜上を転が
    すことにより、上記請求項1記載の模様床の製造方法を
    実施するための均しローラであって、自由回転可能な円
    筒状の本体と、この本体の外周面に植設された、上記塗
    膜の厚みより長い多数の針状部材とを備えることを特徴
    とする均しローラ。
  3. 【請求項3】少なくとも着色骨材と透明樹脂とを含む塗
    布液を施工面に流し延べ塗布して形成した塗膜上を転が
    すことにより、上記請求項1記載の模様床の製造方法を
    実施するための均しローラであって、外周に上記塗膜の
    厚みより長い多数の歯を備えた歯車状の尖端部材を複数
    枚、それぞれの回転中心を中心として自由回転可能に重
    ね合わせたことを特徴とする均しローラ。
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