JP6272443B2 - 管の塗装装置および塗装方法 - Google Patents

管の塗装装置および塗装方法 Download PDF

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Description

本発明は、管の内面を塗装する塗装装置および塗装方法に関する。
従来、珪砂が混合された粉体塗料(例えば粉体エポキシ塗料(粉体エポキシ樹脂塗料)又は粉体ポリエチレン塗料(粉体ポリエチレン樹脂塗料))を用いて管の内面を塗装することは知られている。この際、珪砂と粉体塗料とは比重が異なるため、粉体塗料に珪砂を混合した状態で移送したり或いは管の内面へ投射すると、粉体塗料と珪砂とが分離してしまい、均一で良好な塗膜が得られないという問題があった。
これに対して、図14に示すように、下記特許文献1には、珪砂が混合された粉体塗料101(以下、珪砂混合粉体塗料101と言う)を台車から管102の内部に移送する移送装置103と、移送装置103の先端に設けられた投射装置104とを有する塗装装置が記載されている。投射装置104は一次ホッパー105と二次ホッパー106と案内カバー107とを有している。
これによると、空気を空気供給管108から投射装置104に供給しながら、珪砂混合粉体塗料101が、移送装置103で投射装置104に移送されて一次ホッパー105内に送り込まれ、一次ホッパー105内で均等に拡散され、一次ホッパー105内から二次ホッパー106内に供給され、二次ホッパー106の噴出口109から管102の内面に噴出される。この際、案内カバー107によって空気の過大な拡散が抑制されるため、噴出後の珪砂混合粉体塗料101から珪砂が分離してしまうのを防止することができ、管102の内面に、良好な珪砂混合粉体塗料101の塗膜が形成される。
実開昭58−91470
しかしながら上記の従来形式の塗装装置では、移送装置103の先端に、複雑な構造で且つ大型の投射装置104を取り付けているため、管102の口径が小さい場合、投射装置104を管102内に挿入することが困難になり、小口径の管102に対して良好な塗装を行うことができないという問題がある。
本発明は、小口径の管に対しても、良好な塗装が行える管の塗装装置および塗装方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明は、一端部に設けられた受口と、他端部に設けられた挿口と、受口の奥に形成された内径の異なる段差部とを有する管を回転させながら、管の内面を、無機系粉末が混合された粉体塗料で塗装する塗装装置であって、
粉体塗料を管の内部に供給する粉体塗料供給部材と、
粉体塗料供給部材内の粉体塗料を管の内面に吐出する第1および第2粉体塗料吐出口と、
無機系粉末を管の内部に供給する無機系粉末供給部材と、
無機系粉末供給部材内の無機系粉末を管の内面に吐出する無機系粉末吐出口とを有し、
無機系粉末吐出口の位置が第1および第2粉体塗料吐出口の位置に対して管軸方向にずれており、
第1粉体塗料吐出口から管の内面に吐出される粉体塗料の第1吐出方向と第2粉体塗料吐出口から管の内面に吐出される粉体塗料の第2吐出方向とが、管の内面に対して管軸方向に傾いており且つ逆向きであり、
第2粉体塗料吐出口は、管軸方向において、第1粉体塗料吐出口と無機系粉末吐出口との間に位置しているものである。
これによると、加熱された管を回転させながら、粉体塗料供給部材と無機系粉末供給部材とを管の内部に挿入し、粉体塗料供給部材内の粉体塗料を第1および第2粉体塗料吐出口から管の内面に吐出するとともに、無機系粉末供給部材内の無機系粉末を無機系粉末吐出口から管の内面に吐出する。
この際、管軸方向において第1および第2粉体塗料吐出口が前方で且つ無機系粉末吐出口が第1および第2粉体塗料吐出口よりも後方になるように、粉体塗料供給部材と無機系粉末供給部材とを管に対して移動させることにより、第1および第2粉体塗料吐出口から吐出した粉体塗料が管の内面に付着して溶融し、溶融している粉体塗料に、無機系粉末吐出口から吐出した無機系粉末が後から遅れて付着する。付着した無機系粉末は、粉体塗料よりも比重が大きいので、管の遠心力の作用によって、溶融している粉体塗料内に入り込む。これにより、無機系粉末が粉体塗料内に適切に分散され、無機系粉末が混合された粉体塗料(以下、無機系粉末混合粉体塗料と言う)の良好な塗膜が管の内面に形成される。
また、粉体塗料が粉体塗料供給部材によって第1および第2粉体塗料吐出口に供給され、無機系粉末が無機系粉末供給部材によって無機系粉末吐出口に供給されるため、粉体塗料と無機系粉末とが混合されていない個別の状態で第1および第2粉体塗料吐出口ならびに無機系粉末吐出口にそれぞれ送られて吐出される。従って、従来のような複雑な構造で大型の投射装置を設ける必要はなく、シンプルな構造で且つ小型化を図ることができ、小口径の管に対しても、良好な塗装が行える。
また、粉体塗料を第1および第2粉体塗料吐出口から管の内面に吐出した際、第1および第2吐出方向が管の内面に対して管軸方向に傾いているため、粉体塗料が管の内面の広範囲に塗布される。
また、粉体塗料供給部材と無機系粉末供給部材とを管に対して管軸方向へ移動させることにより、管の端部に形成された挿口端部が第1および第2粉体塗料吐出口のいずれか一方の粉体塗料吐出口から吐出した粉体塗料によって確実に塗布され、管の端部に形成された受口の奥の段差部が第1および第2粉体塗料吐出口のいずれか他方の粉体塗料吐出口から吐出した粉体塗料によって確実に塗布される。
本第発明における塗装装置は、第1吐出方向は、管軸方向において、無機系粉末吐出口側に向いており、
第2吐出方向は、管軸方向において、無機系粉末吐出口の反対側に向いているものである。
これによると、管軸方向において第1および第2粉体塗料吐出口が前方で且つ無機系粉末吐出口が第1および第2粉体塗料吐出口よりも後方になるように、粉体塗料供給部材と無機系粉末供給部材とを管に対して移動させている際、無機系粉末吐出口から吐出した無機系粉末が前方へ流れようとしても、第1粉体塗料吐出口から第1吐出方向に吐出した粉体塗料が無機系粉末の前方への流動を阻止する。
これにより、例えば、管の受口側を前方とし、挿口側を後方として、第1および第2粉体塗料吐出口に対して無機系粉末吐出口を管の挿口側に位置させた状態で、管の挿口側から受口側に向って塗装を行う場合、無機系粉末吐出口から吐出した無機系粉末が前方(すなわち受口側)へ流れようとしても、第1粉体塗料吐出口から第1吐出方向に吐出した粉体塗料が無機系粉末の前方への流動を阻止するため、無機系粉末吐出口から吐出した無機系粉末が前方へ流れて受口に入り込むのを防止することができる。
本第発明における塗装装置は、第2吐出方向は、管軸方向において、無機系粉末吐出口側に向いており、
第1吐出方向は、管軸方向において、無機系粉末吐出口の反対側に向いているものである。
これによると、第1粉体塗料吐出口から第1吐出方向に吐出した粉体塗料が管の内面に跳ね返って粉体塗料供給部材又は無機系粉末供給部材に付着するのを防止することができる。これにより、粉体塗料供給部材又は無機系粉末供給部材への粉体塗料の付着量を減少させることができる。
本第発明は、上記第1発明に記載の塗装装置を用いた管の塗装方法であって、
加熱された管を回転させるとともに、粉体塗料供給部材と無機系粉末供給部材とを管の他端の挿口側から一端の受口側に向って管の内部に挿入しながら、粉体塗料供給部材内の粉体塗料を第1および第2粉体塗料吐出口から管の内面に吐出するとともに、無機系粉末供給部材内の無機系粉末を無機系粉末吐出口から管の内面に吐出することで、粉体塗料が管の内面にて溶融し、溶融している粉体塗料に、無機系粉末が遅れて付着し、
付着した無機系粉末を、遠心力の作用によって、溶融している粉体塗料内に入り込ませるものである。
これによると、粉体塗料を第1および第2粉体塗料吐出口から管の内面に吐出し、無機系粉末を無機系粉末吐出口から管の内面に吐出しながら、管の挿口側から受口側に向って塗装を行い、第1および第2粉体塗料吐出口が挿口から受口に達した際、無機系粉末吐出口は、受口に到達せず、受口の手前(直前)に位置する。このため、無機系粉末吐出口から吐出した無機系粉末は受口の内面に供給されず、受口の内面に吐出された粉体塗料には無機系粉末が混合されない。
これにより、管の受口の内面に形成されているロックリングやシール部材の収容溝の内径寸法を所定の公差範囲内に収めることができ、シール部材の装着が適切に行える。従って、管の内面を塗装した後、管の受口に別の管の挿口を挿入して管同士を接続した際、受口の内周と挿口の外周との間に挟まれたシール部材によるシール機能(止水機能)が十分に確保される。
本第発明は、上記第発明に記載の塗装装置を用いた管の塗装方法であって、
加熱された管を回転させるとともに、塗装装置と管との少なくともいずれか一方を他方に対して管軸方向へ移動させながら、管の他端の挿口側から一端の受口側に向って、粉体塗料を第1粉体塗料吐出口から第1吐出方向へ吐出するとともに、無機系粉末を無機系粉末吐出口から管の内面に吐出する塗装を行い、
第2粉体塗料吐出口が受口内に形成された段差部を通過する際、粉体塗料を第2粉体塗料吐出口から第2吐出方向へ吐出するものである。
これによると、第2吐出方向は管軸方向において無機系粉末吐出口側に向いているため、第2粉体塗料吐出口が受口内の段差部を通過する際、粉体塗料を第2粉体塗料吐出口から第2吐出方向へ吐出することにより、受口内の段差部が粉体塗料によって確実に塗布される。
以上のように本発明によると、管軸方向において第1および第2粉体塗料吐出口が前方で且つ無機系粉末吐出口が粉体塗料吐出口よりも後方になるように、粉体塗料供給部材と無機系粉末供給部材とを管に対して移動させることにより、第1および第2粉体塗料吐出口から吐出した粉体塗料が管の内面に付着して溶融し、溶融している粉体塗料に、無機系粉末吐出口から吐出した無機系粉末が後から遅れて付着し、付着した無機系粉末が、管の遠心力によって、溶融している粉体塗料内に入り込む。これにより、無機系粉末が粉体塗料内に適切に分散され、無機系粉末混合粉体塗料の良好な塗膜が管の内面に形成される。
また、粉体塗料が粉体塗料供給部材によって第1および第2粉体塗料吐出口に供給され、無機系粉末が無機系粉末供給部材によって無機系粉末吐出口に供給されるため、粉体塗料と無機系粉末とが混合されていない個別の状態で第1および第2粉体塗料吐出口ならびに無機系粉末吐出口にそれぞれ送られて吐出される。従って、従来のような複雑な構造で大型の投射装置を設ける必要はなく、シンプルな構造で且つ小型化を図ることができ、小口径の管に対しても、良好な塗装が行える。
本発明の第1の実施の形態における管と塗装装置との概略側面図である。 図1におけるX−X矢視図である。 同、塗装装置の塗料供給装置の断面図である。 図3におけるX−X矢視図である。 同、塗装装置の塗料供給装置の側面図であって、管の挿口の内面に塗装を行っている様子を示している。 同、塗装装置の塗料供給装置の側面図であって、管の直管部と受口との境界付近の内面に塗装を行っている様子を示している。 本発明の第2の実施の形態における管と塗装装置との概略側面図である。 同、塗装装置の塗料供給装置の側面図であって、管の挿口の端部に塗装を行っている様子を示している。 同、塗装装置の塗料供給装置の側面図であって、管の直管部の内面に塗装を行っている様子を示している。 同、塗装装置の塗料供給装置の側面図であって、第2粉体塗料吐出口が前方へ移動しながら所定の切換位置に達した時の様子を示している。 同、塗装装置の塗料供給装置の側面図であって、段差部に塗装を行っている様子を示している。 同、塗装装置の塗料供給装置の側面図であって、第2粉体塗料吐出口が折り返して後方へ移動しながら所定の切換位置に達した時の様子を示している。 図10におけるX−X矢視図である。 従来の塗装装置の一部拡大図である。
以下、本発明における実施の形態を、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態では、図1,図2に示すように、1は管2の内面を塗装する塗装装置である。管2は、例えば鋳鉄製であり、直管部3と、直管部3の一端に設けられた受口4と、直管部3の他端に設けられた挿口5とを有している。
図6に示すように、受口4の奥には、内径の異なる段差部7が形成されている。また、受口4の段差部7よりも開口端部側の内周には、シール部材収容溝13とロックリング収容溝14とが形成されている。尚、塗装後の完成した管2のシール部材収容溝13には、円環状のゴム製のシール部材15が嵌め込まれ、ロックリング収容溝14にはロックリング(図示省略)が嵌め込まれる。また、挿口5の外周には突部8(図1参照)が形成されている。
管2は、複数の回転ローラ10を有する支持装置11によって、軸心周りに回転しながら支持される。
塗装装置1は、珪砂21(無機系粉末の一例)を粉体塗料22に混合した無機系粉末混合粉体塗料で管2の内面を塗装するものであり、支持装置11に支持された管2に対して管軸方向Aに往復移動自在な台車24と、台車24に設けられた塗料供給装置25とを有している。
尚、粉体塗料22には、例えば粉体エポキシ塗料(粉体エポキシ樹脂塗料)又は粉体ポリエチレン塗料(粉体ポリエチレン樹脂塗料)等が使用されるが、これらに限定されるものではない。また、台車24は、管2の挿口5側の外方において、レール26に支持案内されて管軸方向Aへ移動可能である。
図3,図4に示すように、塗料供給装置25は、粉体塗料22を管2の内部に供給する第1および第2粉体塗料供給部材27,28と、第1粉体塗料供給部材27内の粉体塗料22を管2の内面に吐出する第1粉体塗料吐出口31と、第2粉体塗料供給部材28内の粉体塗料22を管2の内面に吐出する第2粉体塗料吐出口32と、珪砂21を管2の内部に供給する無機系粉末供給部材34と、無機系粉末供給部材34内の珪砂21を管2の内面に吐出する無機系粉末吐出口35とを有している。
第1粉体塗料供給部材27は、空気で粉体塗料22を第1粉体塗料吐出口31へ移送するものであり、第1供給チューブ37と、第1供給チューブ37の先端に設けられた第1ノズル38とを有している。第1粉体塗料吐出口31は第1ノズル38に形成されている。
第2粉体塗料供給部材28は、空気で粉体塗料22を第2粉体塗料吐出口32へ移送するものであり、第2供給チューブ40と、第2供給チューブ40の先端に設けられた第2ノズル41とを有している。第2粉体塗料吐出口32は第2ノズル41に形成されている。
無機系粉末供給部材34は、例えばスプリングフィーダであり、供給管43と、供給管43内に回転自在に設けられたコイルスプリング44と、コイルスプリング44を回転駆動させる回転駆動装置45(図1参照)とを有している。無機系粉末吐出口35は、供給管43の長さ方向に細長いスリット状の開口部であり、供給管43の先端部の下部に形成されている。
尚、図1に示すように、供給管43と回転駆動装置45とは台車24に設けられている。また、台車24には、珪砂21を供給管43内に投入するホッパー47が設けられている。また、図3,図4に示すように、第1供給チューブ37と第2供給チューブ40とは供給管43の外周に取り付けられている。さらに、図1に示すように、第1および第2供給チューブ37,40の上流側には、粉体塗料22を両供給チューブ37,40に投入する粉体塗料投入装置50と圧縮空気を両供給チューブ37,40に投入する送気装置51とが設けられている。
図3,図6に示すように、無機系粉末吐出口35の位置と第1粉体塗料吐出口31の位置と第2粉体塗料吐出口32の位置とはそれぞれ管軸方向Aにずれている。すなわち、第1粉体塗料吐出口31は供給管43の先端部に位置し、無機系粉末吐出口35は第1粉体塗料吐出口31よりも台車24寄りに位置している。第2粉体塗料吐出口32は、管軸方向Aにおいて、第1粉体塗料吐出口31と無機系粉末吐出口35との間に位置している。
また、第1粉体塗料吐出口31から吐出される粉体塗料22の第1吐出方向B1と第2粉体塗料吐出口32から吐出される粉体塗料22の第2吐出方向B2とがそれぞれ、管2の内面に対して管軸方向Aに傾いており、且つ互いに逆向きである。
このような第1および第2吐出方向B1,B2の傾きは、管2の内面に垂直に向かう方向を0°、管軸方向Aを90°とした場合、20°以上で70°以下が好ましく、より好ましくは40°以上で60°以下である。このような傾きに設定することにより、粉体塗料22を第1および第2粉体塗料吐出口31,32から管2の内面に吐出した際、粉体塗料22が管2の内面の広範囲に均一に塗布される。
尚、第1ノズル38には、第1吐出方向B1が管2の内面に対して管軸方向Aに傾くように粉体塗料22を案内する案内面39が形成されている。さらに、第1吐出方向B1は管軸方向Aにおいて無機系粉末吐出口35側に向いており、第2吐出方向B2は管軸方向Aにおいて無機系粉末吐出口35の反対側に向いている。
また、第2粉体塗料吐出口32から吐出される粉体塗料22の単位時間当りの吐出量は、第1粉体塗料吐出口31から吐出される粉体塗料22の単位時間当りの吐出量よりも少なくなるように設定されている。
以下、上記塗装装置1を用いて管2の内面を塗装する方法について説明する。
先ず、図1,図2に示すように、加熱された管2を支持装置11の回転ローラ10上に支持する。この際、管2の挿口5から受口4への方向を前方とし、受口4から挿口5への方向を後方とすると、塗装装置1を挿口5の後方の待機位置Cに待機させる。
その後、回転ローラ10を回転させて管2を軸心周りの一方向に回転させながら、塗装装置1の台車24を前方へ移動させ、塗料供給装置25を挿口5の開口端から管2の内部に挿入するとともに、図3に示すように、粉体塗料22を、空気と共に、第1供給チューブ37と第2供給チューブ40とに流し、第1粉体塗料吐出口31から管2の内面に吐出する(噴き付ける)とともに、第2粉体塗料吐出口32から管2の内面に吐出しながら(噴き付けながら)、さらに、無機系粉末供給部材34のコイルスプリング44を回転駆動させて、供給管43内の珪砂21を、無機系粉末吐出口35に移送し、無機系粉末吐出口35から管2の内面に吐出する。
このようにして台車24を前方へ移動させている際、管軸方向Aにおいて第1および第2粉体塗料吐出口31,32が前方で且つ無機系粉末吐出口35が第1および第2粉体塗料吐出口31,32よりも後方になるので、第1および第2粉体塗料吐出口31,32から吐出した粉体塗料22が管2の内面に付着し加熱されて溶融し、溶融している粉体塗料22に、無機系粉末吐出口35から吐出した珪砂21が後から僅かに遅れて付着し、付着した珪砂21が、遠心力の作用によって、溶融している粉体塗料22内に入り込む。これにより、珪砂21が粉体塗料22内に適切に分散され、珪砂21が混合された粉体塗料22(以下、無機系粉末混合粉体塗料と言う)の良好な塗膜49が管2の内面に形成される。
尚、管2の内面に付着した粉体塗料22は珪砂21が付着する時点で全て溶融していることが望ましいが、一部溶融していない箇所が存在していても良い。
上記のようにして台車24を前方へ移動させながら、粉体塗料22を第1および第2粉体塗料吐出口31,32から管2の内面に吐出するとともに、珪砂21を無機系粉末吐出口35から管2の内面に吐出させて、管2の挿口5から受口4に向って塗装を行う。
この際、図5に示すように、第2粉体塗料吐出口32の第2吐出方向B2が斜め前方に向いているため、管2の挿口5の端部が第2粉体塗料吐出口32から吐出した粉体塗料22によって確実に塗布される。
その後、図6に示すように、第1粉体塗料吐出口31が管2の受口4に到達した際、無機系粉末吐出口35は、受口4に到達せず、受口4の手前の直管部3内に位置する。このため、無機系粉末吐出口35から吐出した珪砂21は受口4の内面に供給されず、受口4の内面に吐出された粉体塗料22には珪砂21が混合されない。
さらに、第1粉体塗料吐出口31の第1吐出方向B1が斜め後方に向いているため、無機系粉末吐出口35から吐出した珪砂21が前方へ流れようとしても、第1粉体塗料吐出口31から第1吐出方向B1に吐出した粉体塗料22が珪砂21の前方への流動を阻止する。これにより、無機系粉末吐出口35から吐出した珪砂21が前方へ流れて受口4に入り込むのを防止することができる。
また、第1粉体塗料吐出口31の第1吐出方向B1が斜め後方に向いているので、受口4内の段差部7が第1粉体塗料吐出口31から吐出した粉体塗料22によって確実に塗布される。
上記のように粉体塗料22を第1粉体塗料吐出口31から受口4内の段差部7に噴き付けた直後、図6の仮想線で示すように、塗料供給装置25の先端部が受口4に設定された折り返し地点Dに達すると、台車24を反対方向である後方へ移動させ、図1の仮想線で示すように、塗料供給装置25を挿口5の開口端から管2の外部へ引き抜いていく。これにより、塗料供給装置25が後方へ移動しながら、上記前方移動時と同様に、粉体塗料22が第1および第2粉体塗料吐出口31,32から管2の内面に吐出されるとともに、珪砂21が無機系粉末吐出口35から管2の内面に吐出される。
尚、図6の仮想線で示すように、折り返し地点Dにおいて、無機系粉末供給部材34のコイルスプリング44の回転を一時停止して、無機系粉末吐出口35からの珪砂21の吐出を一時停止させる。これにより、折り返し地点Dで吐出される珪砂21の量がそれ以外の地点で吐出される珪砂21の量よりも多くなるのを防止することができ、折り返し地点Dとそれ以外の地点との珪砂21の量をほぼ均一に保つことができる。これにより、受口4の内面以外の管2の内面に、ほぼ均一な無機系粉末混合粉体塗料の塗膜49を形成することができる。
上記のように塗料供給装置25を挿口5の開口端から管2の内部に挿入して(図1参照)、管2の内面を挿口5側から受口4側に向って塗装を行った後、折り返して、受口4側から挿口5側に向って塗装を行うことにより、管2の内面に良好な無機系粉末混合粉体塗料の塗膜49を形成することができる。
その後、第1および第2粉体塗料吐出口31,32からの粉体塗料22の吐出と無機系粉末吐出口35からの珪砂21の吐出とを停止し、管2の回転を停止して、管2を支持装置11から降ろす。
上記塗装装置1では、第1粉体塗料吐出口31の第1吐出方向B1と第2粉体塗料吐出口32の第2吐出方向B2とがそれぞれ管2の内面に対して管軸方向Aに傾いているため、第1および第2粉体塗料吐出口31,32から吐出された粉体塗料22が管2の内面の広範囲に塗布される。
上記塗装方法では、図3に示すように、珪砂21は無機系粉末供給部材34の供給管43内から、順次、コイルスプリング44によって無機系粉末吐出口35に供給され、無機系粉末吐出口35から管2の内面に吐出される。この際、供給管43は管2の内部に挿入されているため、供給管43内の珪砂21は管2の熱を利用して加熱されており、温度の高い珪砂21が管2の内面に吐出されるので、塗装効率が向上する。
尚、上記の例では、管2の熱を利用して珪砂21を加熱しているが、これに限られるものではなく、無機系粉末供給部材34のコイルスプリング44に供給する時点で珪砂21を加熱しておいても良い。
上記塗装装置1では、粉体塗料22が第1および第2粉体塗料供給部材27,28によって第1および第2粉体塗料吐出口31,32に供給され、珪砂21が無機系粉末供給部材34によって無機系粉末吐出口35に供給されるため、粉体塗料22と珪砂21とが混合されていない個別の状態で粉体塗料吐出口31,32および無機系粉末吐出口35にそれぞれ送られて吐出される。従って、従来のような複雑な構造で大型の投射装置104(図14参照)を設ける必要はなく、塗装装置1の塗料供給装置25をシンプルな構造で且つ小型化することができ、小口径の管2に対しても、良好な塗装が行える。
また、粉体塗料22に珪砂21が混合されている塗膜49を形成するため、コストダウンを図ることができるとともに、塗膜49の熱膨張収縮を改善することができる。
上記塗装方法では、珪砂21を受口4の内面に供給していないため、受口4の内面に吐出された粉体塗料22には珪砂21が混合されておらず、これにより、管2の内面を塗装した後、受口4の各収容溝13,14の内径寸法を所定の公差範囲内に収めることができ、シール部材15の装着が適切に行える。従って、管2の受口4に別の管2の挿口5を挿入して管2同士を接続した場合、受口4の内周と挿口5の外周との間で圧縮されたシール部材15によるシール機能(止水機能)が十分に確保される。
上記塗装方法において、粉体塗料22と珪砂21との重量比を1対1.5以下にするのが望ましい。珪砂21の比率が1.5よりも増えると、管2に形成された塗膜49の内面に珪砂21が露出する虞があるためである。
また、珪砂21の粒径は管2に形成された塗膜49の膜厚の半分以下にするのが望ましい。例えば塗膜49の膜厚が500μmの場合、珪砂21の粒径を200μm以下(さらに好ましくは粒径の平均を100μm以下)にするのが望ましい。これにより、珪砂21が塗膜49の内面に露出するのを抑制することができる。
上記塗装方法において、管2を回転して珪砂21に遠心力を作用させているが、このときの遠心力の大きさを8G以上(Gは重力加速度)にするのが望ましい。これにより、珪砂21が塗膜49の内面に露出するのを抑制することができる。
上記第1の実施の形態では、挿口5側から受口4側に向って塗装を行った後、折り返して、受口4側から挿口5側に向って塗装を行っているため、管2の内部を前後方向に一往復して塗装を行ったことになる。しかしながら、一往復に限定されるものではなく、複数往復してもよい。
また、台車24を後方へ移動させている際、粉体塗料22を第1および第2粉体塗料吐出口31,32から吐出するとともに、無機系粉末吐出口35からの珪砂21の吐出を停止してもよい。或いは、台車24を後方へ移動させている際、第1および第2粉体塗料吐出口31,32からの粉体塗料22の吐出と、無機系粉末吐出口35からの珪砂21の吐出とを、共に停止してもよい。
上記第1の実施の形態では、第2粉体塗料吐出口32から吐出される粉体塗料22の単位時間当りの吐出量を、第1粉体塗料吐出口31から吐出される粉体塗料22の単位時間当りの吐出量よりも少なく設定しているが、同量に設定してもよい。
(第2の実施の形態)
図7〜図13に示すように、第2の実施の形態では、第1吐出方向B1と第2吐出方向B2とがそれぞれ第1の実施の形態のものと逆向きに設定されている。すなわち、図10,図11に示すように、第2吐出方向B2が管軸方向Aにおいて無機系粉末吐出口35側(すなわち斜め後方)に向いており、図8,図9に示すように、第1吐出方向B1が管軸方向Aにおいて無機系粉末吐出口35の反対側(すなわち斜め前方)に向いている。
第1ノズル38は供給管43の先端部に設けられ、第1供給チューブ37の先端が第1ノズル38に接続されている。
また、第2吐出方向B2は、上記のように管軸方向Aにおいて斜め後方に向いているとともに、図13に示すように無機系粉末吐出口35から吐出されて落下する珪砂21の落下経路55から管2の周方向Eへ逃げる(遠ざかる)向きに設定されている。
以下、上記塗装装置1を用いて管2の内面を塗装する方法について説明する。
先ず、図7に示すように、加熱された管2を支持装置11の回転ローラ10上に支持し、塗装装置1を挿口5の後方の待機位置Cに待機させる。
その後、回転ローラ10を回転させて管2を軸心周りの一方向に回転させながら、塗装装置1の台車24を前方へ移動させ、塗料供給装置25を挿口5の開口端から管2の内部に挿入するとともに、図8,図9に示すように、粉体塗料22を、空気と共に、第1供給チューブ37に流し、第1粉体塗料吐出口31から管2の内面に吐出する(噴き付ける)とともに、無機系粉末供給部材34のコイルスプリング44を回転駆動させて、供給管43内の珪砂21を、無機系粉末吐出口35に移送し、無機系粉末吐出口35から管2の内面に吐出する。このとき、第2粉体塗料吐出口32から管2の内面への粉体塗料22の吐出(噴き付け)は停止しておく。
このようにして台車24を前方へ移動させている際、図9に示すように、管軸方向Aにおいて第1および第2粉体塗料吐出口31,32が前方で且つ無機系粉末吐出口35が第1および第2粉体塗料吐出口31,32よりも後方になるので、第1粉体塗料吐出口31から吐出した粉体塗料22が管2の内面に付着し加熱されて溶融し、溶融している粉体塗料22に、無機系粉末吐出口35から吐出した珪砂21が後から僅かに遅れて付着し、付着した珪砂21が、遠心力の作用によって、溶融している粉体塗料22内に入り込む。これにより、珪砂21が粉体塗料22内に適切に分散され、珪砂21が混合された粉体塗料22(以下、無機系粉末混合粉体塗料と言う)の良好な塗膜49が管2の内面に形成される。
特に、図8に示すように、第1粉体塗料吐出口31の第1吐出方向B1が斜め前方(すなわち管軸方向Aにおける無機系粉末吐出口35の反対側)に向いているため、挿口5の端部が第1粉体塗料吐出口31から吐出した粉体塗料22によって確実に塗布される。また、第1粉体塗料吐出口31から第1吐出方向B1に吐出した粉体塗料22が管2の内面に跳ね返って第1および第2粉体塗料供給部材27,28又は無機系粉末供給部材34に付着するのを防止することができる。これにより、第1および第2粉体塗料供給部材27,28又は無機系粉末供給部材34への粉体塗料22の付着量を減少させることができる。
上記のようにして引き続き台車24を前方へ移動させながら、粉体塗料22を第1粉体塗料吐出口31から管2の内面に吐出するとともに、珪砂21を無機系粉末吐出口35から管2の内面に吐出させて、管2の挿口5から受口4に向って塗装を行う。この際においても、図9に示すように、第2粉体塗料吐出口32から管2の内面への粉体塗料22の吐出は停止しておく。
その後、図10に示すように、第2粉体塗料吐出口32が受口4の段差部7の直前に設定された所定の切換位置Fに達すると、第1粉体塗料吐出口31から第1吐出方向B1への粉体塗料22の吐出を停止し、粉体塗料22を、空気と共に第2供給チューブ40に流し、第2粉体塗料吐出口32から第2吐出方向B2へ吐出する。
これにより、図11の実線で示すように、第2粉体塗料吐出口32が段差部7を後方から前方へ通過する際、粉体塗料22が第2粉体塗料吐出口32から段差部7に噴き付けられ、段差部7が粉体塗料22によって確実に塗布される。
この際、図13に示すように、第2粉体塗料吐出口32からの粉体塗料22の第2吐出方向B2は珪砂21の落下経路55から管2の周方向Eへ逃げる(遠ざかる)向きに設定されているため、第2粉体塗料吐出口32から吐出した粉体塗料22が無機系粉末吐出口35から吐出されて落下する珪砂21に直接噴き付けることはなく、無機系粉末吐出口35から吐出された珪砂21が第2粉体塗料吐出口32から吐出した粉体塗料22の勢いで後方へ噴き飛ばされてしまうのを防止することができる。
その直後、図11の仮想線で示すように、塗料供給装置25の先端部が折り返し地点Dに達すると、台車24を反対方向である後方へ移動させ、塗料供給装置25を挿口5の開口端から管2の外部へ引き抜いていく。これにより、塗料供給装置25が後方へ移動しながら、粉体塗料22が第2粉体塗料吐出口32から第2吐出方向B2へ吐出される。
そして、図12に示すように、第2粉体塗料吐出口32が段差部7を前方から後方へ通過して所定の切換位置Fに戻ると、珪砂21を無機系粉末吐出口35から吐出しながら、第2粉体塗料吐出口32から第2吐出方向B2への粉体塗料22の吐出を停止し、粉体塗料22を、空気と共に第1供給チューブ37に流し、第1粉体塗料吐出口31から第1吐出方向B1へ吐出し、この状態で引き続き台車24を後方へ移動させ、図7の仮想線で示すように、塗料供給装置25を挿口5の開口端から管2の外部へ引き抜いていく。
上記のように、所定の切換位置F(図10参照)と折り返し地点D(図11参照)との間においては、第1粉体塗料吐出口31から第1吐出方向B1への粉体塗料22の吐出を停止しているため、受口4の各収容溝13,14に粉体塗料22が塗布されるのを防止することができる。
また、図11の仮想線で示すように、塗料供給装置25の先端部が折り返し地点Dに達した際、無機系粉末吐出口35は、受口4に到達せず、受口4の手前の直管部3内に位置する。このため、無機系粉末吐出口35から吐出した珪砂21は受口4の各収容溝13,14に供給されない。
このように、受口4の各収容溝13,14には粉体塗料22と珪砂21とが供給されないため、各収容溝13,14の内径寸法を所定の公差範囲内に収めることができ、シール部材15の装着が適切に行える。従って、管2の受口4に別の管2の挿口5を挿入して管2同士を接続した場合、受口4の内周と挿口5の外周との間で圧縮されたシール部材15によるシール機能(止水機能)が十分に確保される。
尚、図11の仮想線で示すように、折り返し地点Dにおいて、無機系粉末供給部材34のコイルスプリング44の回転を一時停止して、無機系粉末吐出口35からの珪砂21の吐出を一時停止させる。これにより、折り返し地点Dで吐出される珪砂21の量がそれ以外の地点で吐出される珪砂21の量よりも多くなるのを防止することができ、折り返し地点Dとそれ以外の地点との珪砂21の量をほぼ均一に保つことができる。これにより、受口4の内面以外の管2の内面に、ほぼ均一な無機系粉末混合粉体塗料の塗膜49を形成することができる。
上記のように塗料供給装置25を挿口5の開口端から管2の内部に挿入して(図7参照)、管2の内面を挿口5側から受口4側に向って塗装を行った後、折り返して、受口4側から挿口5側に向って塗装を行うことにより、管2の内面に良好な無機系粉末混合粉体塗料の塗膜49を形成することができる。
その後、第1粉体塗料吐出口31からの粉体塗料22の吐出と無機系粉末吐出口35からの珪砂21の吐出とを停止し、管2の回転を停止して、管2を支持装置11から降ろす。
上記塗装装置1では、第1粉体塗料吐出口31の第1吐出方向B1(図9参照)と第2粉体塗料吐出口32の第2吐出方向B2(図10,図11参照)とがそれぞれ管2の内面に対して管軸方向Aに傾いているため、第1および第2粉体塗料吐出口31,32から吐出された粉体塗料22が管2の内面の広範囲に塗布される。
上記第2の実施の形態では、管2は挿口5側の端部から受口4までの長さが規格により定められており、パルスエンコーダのカウント値等に基づいて、待機位置C(図7参照)を基準とした台車24の位置を検出し、これに基づいて、折り返し地点D(図11参照)と所定の切換位置F(図10,図12参照)とを検知している。
上記第2の実施の形態では、挿口5側から受口4側に向って塗装を行った後、折り返して、受口4側から挿口5側に向って塗装を行っているため、管2の内部を前後方向に一往復して塗装を行ったことになる。しかしながら、一往復に限定されるものではなく、複数往復してもよい。
また、図9に示すように、第2粉体塗料吐出口32からの粉体塗料22の吐出を停止した状態で、粉体塗料22を第1粉体塗料吐出口31から吐出するとともに、珪砂21を無機系粉末吐出口35から吐出しながら、挿口5の端部(図8参照)と所定の切換位置F(図10参照)との間を塗装しているが、粉体塗料22を第1粉体塗料吐出口31と第2粉体塗料吐出口32との両方から吐出するとともに、珪砂21を無機系粉末吐出口35から吐出しながら、挿口5の端部と所定の切換位置Fとの間を塗装してもよい。この場合、第2粉体塗料吐出口32から吐出される粉体塗料22の単位時間当りの吐出量を、第1粉体塗料吐出口31から吐出される粉体塗料22の単位時間当りの吐出量よりも少なく設定しても良いし、或いは、同量に設定しても良い。
上記各実施の形態では、無機系粉末の一例として珪砂21を使用しているが、珪砂21に限定されるものではなく、例えばシリカ粉末、タルク等を使用してもよい。
上記各実施の形態では、無機系粉末供給部材34の一例として、コイルスプリング44を回転して珪砂21を移送するスプリングフィーダを用いたが、スプリングフィーダに限定されるものではなく、例えば、螺旋状のスクリューを回転して珪砂21を移送するスクリューコンベヤ等を用いてもよい。
上記各実施の形態では、図1,図7に示すように、管軸方向Aにおいて管2を固定し、管2に対して塗装装置1を管軸方向Aに移動することにより、塗料供給装置25を管2の内部に挿入しているが、塗装装置1と管2との少なくとも一方を、他方に対して、管軸方向Aに相対的に移動させてもよい。例えば、管軸方向Aにおいて塗装装置1を固定し、塗装装置1に対して管2を管軸方向Aに移動することにより、塗料供給装置25を管2の内部に挿入して塗装を行ってもよい。或いは、塗装装置1と管2とを共に管軸方向Aにおいて互いに反対方向(接近離間方向)に移動することにより、塗料供給装置25を管2の内部に挿入して塗装を行ってもよい。尚、管2を管軸方向Aに移動する場合は、例えば、支持部材11を管軸方向Aに移動可能な構造にすればよい。
1 塗装装置
2 管
4 受口
5 挿口
21 珪砂(無機系粉末)
22 粉体塗料
27 第1粉体塗料供給部材
28 第2粉体塗料供給部材
31 第1粉体塗料吐出口
32 第2粉体塗料吐出口
A 管軸方向
B1 第1吐出方向
B2 第2吐出方向
D 折り返し地点

Claims (5)

  1. 一端部に設けられた受口と、他端部に設けられた挿口と、受口の奥に形成された内径の異なる段差部とを有する管を回転させながら、管の内面を、無機系粉末が混合された粉体塗料で塗装する塗装装置であって、
    粉体塗料を管の内部に供給する粉体塗料供給部材と、
    粉体塗料供給部材内の粉体塗料を管の内面に吐出する第1および第2粉体塗料吐出口と、
    無機系粉末を管の内部に供給する無機系粉末供給部材と、
    無機系粉末供給部材内の無機系粉末を管の内面に吐出する無機系粉末吐出口とを有し、
    無機系粉末吐出口の位置が第1および第2粉体塗料吐出口の位置に対して管軸方向にずれており、
    第1粉体塗料吐出口から管の内面に吐出される粉体塗料の第1吐出方向と第2粉体塗料吐出口から管の内面に吐出される粉体塗料の第2吐出方向とが、管の内面に対して管軸方向に傾いており且つ逆向きであり、
    第2粉体塗料吐出口は、管軸方向において、第1粉体塗料吐出口と無機系粉末吐出口との間に位置していることを特徴とする塗装装置。
  2. 第1吐出方向は、管軸方向において、無機系粉末吐出口側に向いており、
    第2吐出方向は、管軸方向において、無機系粉末吐出口の反対側に向いていることを特徴とする請求項1記載の塗装装置。
  3. 第2吐出方向は、管軸方向において、無機系粉末吐出口側に向いており、
    第1吐出方向は、管軸方向において、無機系粉末吐出口の反対側に向いていることを特徴とする請求項1記載の塗装装置。
  4. 上記請求項1に記載の塗装装置を用いた管の塗装方法であって、
    加熱された管を回転させるとともに、粉体塗料供給部材と無機系粉末供給部材とを管の他端の挿口側から一端の受口側に向って管の内部に挿入しながら、粉体塗料供給部材内の粉体塗料を第1および第2粉体塗料吐出口から管の内面に吐出するとともに、無機系粉末供給部材内の無機系粉末を無機系粉末吐出口から管の内面に吐出することで、粉体塗料が管の内面にて溶融し、溶融している粉体塗料に、無機系粉末が遅れて付着し、
    付着した無機系粉末を、遠心力の作用によって、溶融している粉体塗料内に入り込ませることを特徴とする塗装方法。
  5. 上記請求項3に記載の塗装装置を用いた管の塗装方法であって、
    加熱された管を回転させるとともに、塗装装置と管との少なくともいずれか一方を他方に対して管軸方向へ移動させながら、管の他端の挿口側から一端の受口側に向って、粉体塗料を第1粉体塗料吐出口から第1吐出方向へ吐出するとともに、無機系粉末を無機系粉末吐出口から管の内面に吐出する塗装を行い、
    第2粉体塗料吐出口が受口内に形成された段差部を通過する際、粉体塗料を第2粉体塗料吐出口から第2吐出方向へ吐出することを特徴とする塗装方法。
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