JP6270274B2 - 自転車用リアチャイルドシートカバー - Google Patents

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Description

本発明は自転車の後部座席に固定されたヘッドレスト付きチャイルドシートの全体を被覆でき、降雨時又は晴天時にも使用できるリアチャイルドシートカバーに関するものである。
現在、自転車の後部荷台に固定することのできる幼児用の座席(以下、「リアチャイルドシート」という。)として、幼児の体の全体を保護するように背凭れ部が上下に長く設けられ、その背凭れ部の上端部には上下往復動自在のヘッドレストが設けられた大型のものが市場で流通している。
このリアチャイルドシートのその他の構成部材としては、両側下方の足載せ部や座面前方の取手部が設けられている点を挙げることができるが、これらの構成要素は従前のリアチャイルドシートと同様であるが、その形態はよりデラックスなものとなっている。
そして、このリアチャイルドシートの全体を被覆できる雨除け用のカバーとして、下記特許文献に記載の従来例を挙げることができる。
下記特許文献に記載の考案又は発明は同一のものであり、本願出願人が先に提案したものであって、下記特許文献2に係る特許出願は、下記特許文献1に係る実用新案登録に基づく特許出願である。
この発明においては、従来のリアチャイルドシートカバーと同様の課題及び効果を発揮するものであって、その装着が容易であること、雨天、強風、或いは寒冷時にも使用することができ、通気性も考慮し、内部の幼児の居住性を良好にすることを課題としたものである。
そして、これらの課題の内、特にその幼児の居住性をより向上させることをその第一の目的とし、降雨時には、雨が浸入しないことは勿論のことであるが、雨が止んで未だ雨が降るかも知れないという蒸し蒸しした雨模様の状態のときに、よりカバー内部の温度上昇や蒸し暑さを抑制して居住性を向上させることをその目的としたものであった。
実用新案登録第3173952号公報 特開2014−28617号公報
上記従来の発明においては、原則雨天時を想定したものであって、仮に雨が小降りになった際にも、そのカバー全体を取り外すことなく、より外気がカバー内に導入し易いように考慮して第2外気導入口を設けたことを特徴とするものであった。
しかしながら、当該カバー全体は、カバーがリアチャイルドシートに装着されると閉鎖空間を形成し、外気の導入量には一定の限界があったのである。
そこで、これを解消するために、カバー前面部に開閉可能な窓部を設けたものが市販された。
この窓部は、カバーの前面部に上端縁が接続した略コ字形状又は略U字形状のスライドファスナー部を設けて、ファスナーを全部開放することにより、上方に捲りあげることができ、そのため雨が上がった際には、この窓部を全面開放することにより、前方からのエアーの導入を受け、雨が上がった際、或いは、晴天時であってもそのままリアチャイルドシートに装着させたまま使用することができるものであった。
ところが、この窓部は、その周縁部でスライドファスナーによって開閉されるために、その噛合されたファスナーの噛合部の小さい隙間から、降雨時、雨水がカバー内部に侵入してしまうという大きな問題が存在していたのである。
本発明においては、この前面窓部のスライドファスナーの噛合部からの雨水の浸入の問題を解消する手段を講じることをその第1の課題としている。
次に、リアチャイルドシートの大きさや形態は、各メーカーにより異なっており、その背凭れ部に設けられたヘッドレストの高さもまちまちである。
そのため、カバーを装着して幼児をリアチャイルドシートに乗せると、幼児の頭頂部がヘッドレストの高さよりも高い状態であると、その頭頂部がカバー頂面部に密着し、カバー頂面部が幼児の頭を下方に押し下げる状態となってしまうのである。
このような場合においても、カバー頂面部が幼児の頭頂部を押し下げることなく、圧迫させることがなくなるような手段を講じることも本発明の課題となる。
更に、カバーをリアチャイルドシートに装着した後、カバー内に幼児を入れたり、カバー内から幼児を外部に出したりする際に、幼児の出入口部としては、カバー前面部と側面部との境界部縦方向に設けたスライドファスナーの開閉によって成されるのであるが、この幼児の出し入れに際して、側面部の出入口部の開放状態を維持できるような手段を講じることも本発明の課題となる。
上記課題を解決するために、本発明の第1のものは、自転車の後部荷台に取り付け固定されたヘッドレスト付きチャイルドシートの全体を被覆することができる底面開口のボックス形状を有し、少なくともその前面部の上方部分が透明に形成され、前面部と少なくとも一方の側面部との境界部上下方向にスライドファスナーを設けて開閉自在としたリアチャイルドシートカバーにおいて、前面部に上端縁が接続した略コ字形状又は略U字形状の切れ目を設け、その切れ目部分にはスライドファスナーを設けて開閉自在の窓部を形成し、このスライドファスナーの内側で、このファスナー噛合部に沿って雨水浸入防止シート部材を配設することによって、窓部と前面部のスライドファスナーの内側に前記雨水浸入防止シート部材が位置して二重構造を成し、この二重構造部分の下辺部に前記ファスナー噛合部から浸入した雨水の排水口を設けたことを特徴とする自転車用リアチャイルドシートカバーである。
本発明の第2のものは、上記第1の発明において、前記排水口が複数の穴部が形成されたメッシュ生地から成ることを特徴とする自転車用リアチャイルドシートカバーである。
本発明の第3のものは、上記第1又は第2の発明において、前記背面部の内面の上方部にチャイルドシートのヘッドレストを取り囲むように括り付けることのできる一対の止め具を設け、この止め具が、上方に位置する高さ調整部と、この高さ調整部の下端部から下方に延長する伸縮自在の伸縮帯状部とからなり、前記高さ調整部の上端部が背面部の上端縁に固定され、高さ調整部には複数の係止受部を設け、伸縮帯状部の先端部には前記係止受部と相互に係止する係止部を設け、後者の係止部が前者の係止受部の何れかと選択的に係止することにより高さ調整部の高さを調整することができることを特徴とする自転車用リアチャイルドシートカバーである。
本発明の第4のものは、上記第1乃至第3の何れかの発明において、前記一方の側面部のスライドファスナーが設けられた部分の適宜位置に係着部材を設け、この係着部材に相互に係着する係着受部材を背面部の上方部位に設け、カバー内から幼児を出し入れする際に、前記係着部材を前記係着受部材に係着して前記スライドファスナーが開放されて形成された出入口部を開放状態に維持できることを特徴とする自転車用リアチャイルドシートカバーである。
本発明の第5のものは、上記第1乃至第4の何れかの発明において、前記係着部材を側面部のスライドファスナーが設けられた部分の略中央部分に設け、前記係着受部材を背面部上端中央部に設けたことを特徴とする自転車用リアチャイルドシートカバーである。
本発明の第1のものにおいては、まずカバーの前面部と一方の側面部との境界部上下方向にスライドファスナーを開閉自在に設けているために、カバーの装着が容易であって、尚且つ、カバーを装着したままの状態で、幼児をチャイルドシートに着席させ又はシートから降ろすことができる。
前面部には、大きく窓部が形成され、雨が上がった際には、窓部を大きく開放したままの状態とすることができ、カバー前面部から大量の外気を導入させることができ、カバー装着時でも暑さを防止することができる。
この本発明の第1のものにおける最大の効果は、窓部の周縁部に設けたスライドファスナーの内側に設けた雨水浸入防止シート部材である。
この雨水浸入防止シート部材は、このスライドファスナーの内側で、このファスナーの噛合部に沿って設けられ、つまり、窓部周縁部と前面部の内側に二重構造となるように形成されており、ファスナー噛合部から浸入した雨水は、この雨水浸入防止シート部材の表面部を伝って下方に流れて行き、前記二重構造の下辺部に貯留し、この下辺部に設けられた雨水の排水口から外部に排出されることとなるのである。
前記二重構造の下辺部の両端コーナー部に排水口を設けた場合には、リアチャイルドシートの座部前方に位置する取手部がカバー前面部を押し上げる状態となり、前記二重構造の下辺部の両コーナー部が丁度下に位置するようになり、前記二重構造の下辺部に貯留した雨水が極めて良好に両コーナー部に流れ排出されることとなるのである。
この雨水の排水口は、前記二重構造の下辺部の両コーナー部のみでなく、下辺部の中央部に複数のハトメを設けて実施することもできる。尚、この排水口は、適宜位置に一つのみ設けて実施することもできる。
本発明の第2のものにおいては、上記雨水の排水口の形態を具体化したものであり、即ち、その排水口を複数の穴部が形成されたメッシュ生地を用いて形成したことを特定している。
勿論、実施に際しては、単なるハトメ(穴部)によって形成することも自由である。
本発明の第3のものにおいては、カバー内部でその上方部分に設けたチャイルドシートのヘッドレストに括り付けることのできる止め具について限定したものである。
即ち、背面部の内面の上方部にチャイルドシートのヘッドレストを取り囲むように括り付けることのできる2つの止め具を設け、この止め具を、上方に位置する高さ調整部と、この高さ調整部の下端部から下方に延長する伸縮自在の伸縮帯状部とから形成し、前記高さ調整部の上端部が背面部の上端縁に縫着され、高さ調整部には複数の係止受部を設け、伸縮帯状部の先端部には前記係止受部と相互に係止する係止部を設け、後者の係止部が前者の係止受部の何れかと選択的に係止することにより高さ調整部の高さ(長さ)を調整することができることを特徴とし、これにより、シートに腰掛けた幼児の頭頂部が仮にヘッドレストよりも高い位置に来たとしても、カバーの頂面部が幼児の頭頂部を押し下げるように作用しないこととなるのである。
換言すれば、高さ調節部の長さ(高さ)分だけ、ヘッドレストの高さから前記高さ調整部の長さ分高い位置にカバー頂面部が位置することとなり、着席した幼児の頭頂部を押し下げることが少なくなるのである。
本発明の第4のものにおいては、一方の側面部のスライドファスナーが設けられた部分の適宜位置に係着部材を設け、この係着部材に相互に係着する係着受部材を背面部の上方部位に設け、カバー内から幼児を出し入れする際に、前記係着部材を前記係着受部材に係着して出入口部を開放状態に維持できることとなる。
即ち、使用者は、幼児を座席に着席させ或いは降ろす際に、片手で側面部を押えておく必要がなくなり、両手で幼児の出し入れを行うことが可能となるのである。
本発明の第5のものにおいては、前記第4の発明における係着部材と係着受部材を設ける位置を限定したものである。
即ち、係着部材を側面部のスライドファスナーが設けられた部分の略中央部分に設け、係着受部材を背面部上端中央部に設けたものである。
これにより、側面部を最大限に開放させ、その出入口部の開放状態を維持できることとなる。
本発明の一実施形態に係る自転車用リアチャイルドシートカバーの斜め前方から見た装着状態の説明図である。 上記実施形態に係るカバーの前面部の窓部を開放した状態の説明図である。 上記実施形態に係る前面部の二重構造部分の一方のコーナー部分を拡大した説明図である。 図3に示したコーナー部分を両手で拡開した状態の説明図である。 上記実施形態に係るカバー背面部の内部に設けられた一対の止め具を示し、これによってカバーがヘッドレストの部分に括りつけられている状態を示す説明図である。 上記実施形態に係るカバーの側面部を開放した状態を示す説明図である。
以下添付の図面と共に、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る自転車用リアチャイルドシートカバーの斜め前方から見た装着状態の説明図である。
図2は、上記実施形態に係るカバーの前面部の窓部を開放した状態の説明図である。
これら2図に基づき以下説明を加える。
本発明に係る自転車用リアチャイルドシートカバー(以下、単に「カバー」という。)10は、自転車の後部荷台に固定された大型のチャイルドシートの全体を被覆できるもので、窓部20等の透明部を除きポリエステル生地製である。
被覆されるチャイルドシートは、腰掛け部の後方から上方に延長する背凭れ部Bを有し、この背凭れ部Bの上端部には上下摺動可能なヘッドレストが設けられ、図2に示すPは、そのヘッドレストの支柱である。図には表れていないが、腰掛け部の両側には下方に延長する足載せ部が設備され、また腰掛部の前方には取手部が設けられた大型のものである。
本発明に係るカバー10は、この大型のリアチャイルドシートの全体を被覆するように装着できるもので、幼児がこのチャイルドシートに腰掛けた状態で、幼児及びチャイルドシート共にその全体を被覆することができる。
このカバー10は、その全体が底面開口の略ボックス形状を有しており、即ち、その前面部11と、両側の側面部12、12と、前面部11と反対側の背面部13と、これらの上端部に位置する頂面部14とから成り、底面部は開口した状態に形成されている。
このようにボックス形状からなるカバー10の前面部11と一方の側の側面部12との境界部上下方向にスライドファスナー15を、頂面部14から下端開口部に至るまで設けている。
このスライドファスナー15を開放して、カバー10を前記チャイルドシートに被覆することができ、また幼児をチャイルドシートに腰掛けさせる際にもこのスライドファスナー15を開放して出入口部を形成して行うのである。
両側面部12、12の前面部11の側には、それぞれメッシュ生地から成るエアー流通口が形成され、このエアー流通口の表面側には被覆部材17がそれぞれ配設されている。
この図1では、上記エアー流通口は被覆部材17により隠れている。被覆部材17は、カバー10を構成するポリエステル生地と同じ生地を用いている。
この被覆部材17の上縁部分はカバー10に縫着され、被覆部材17の上端部から雨水が浸入しないように形成している。
更に、図には表れていないが、被覆部材17の周縁部の略中央部裏面には、係着部材を設けて、カバー10の対応する位置に設けた係着部材と相互に係着可能に形成している。これらの係着部材は、それぞれ面ファスナーを利用している。
雨が弱いときには、被覆部材17をカバー10から分離した状態として使用し、より外気を排出又は導入させることができ、雨が強いときには、被覆部材17をカバー10の側の係着部材に係着したままの状態で使用することができる。
また、図には表れていないが、本発明に係るカバー10の背面部13は、その上方の上方生地とその下方に配された下方生地とから構成されている。
そして、上方生地の下端縁部が、下方生地の上端縁部の位置よりも下方に且つその上面に位置するように配置している。
これにより、上方生地の下端部分と下方生地の上端部分が相互に重ね合わされるように重合され、上方生地の側が上に来るように構成し、これら重合部分の略中央部で、上方生地と下方生地を相互に縫着した構成である。
これによって、上方生地と下方生地の重合部分で、中央部の縫着位置以外は、相互に縫着されないままの開口部となっており、この開口部がカバー10内部のエアーを外部に排出できるエアー流通口となるのである。
これらのエアー流通口によって、また、前記の両側面部12、12に設けたエアー流通口によって、カバー10内に導入されたエアーは、外部に良好に排出されるのである。
本発明において、最も特徴的な部分が、図1及び図2からよく解るとおり、カバー10の前面部11に設けた窓部20である。
この窓部20は、前面部11において、上縁部が接続した略コ字形状又は略U字形状の切れ目を形成し、その切れ目部分にスライドファスナー21を設けたものから成り、窓部20は透明合成樹脂製素材から形成した。
スライドファスナー21は、ファスナー歯部21f、21fと、2つのスライダー21s、21sからなり、開放時、上端部に位置するこれらスライダー21sを下方にスライドさせ、図1の状態に下端中央部に位置させることにより、窓部20が閉鎖される。
逆に、窓部20を全開させるときは、これらのスライダー21sをそれぞれの側の上端の両端部に位置させればよいのである。
雨が小雨となったときには、このスライダー21s、21sを左右に開放して、窓部20下辺部の両角部に位置させることにより、窓部20の下辺部が開放され、この開放部分から外気を導入させることもできるのである。
この窓部20の周縁部のスライドファスナー21においては、既に述べた通り、雨の日には、このスライドファスナー21の噛合部から雨水が浸入するという問題がある。
本発明においては、この雨水の浸入を防止する手段を講じたことがその第一の特徴部分となっているのである。
以下、その雨水浸入防止手段について説明する。
本発明においては、上記した通り、カバー10の前面部11に窓部20を設けている。
この窓部20は、その周囲でスライドファスナー21によってその両側と下辺部で囲まれている。
このスライドファスナー21を開放することにより、窓部20が開放され、逆にこのスライドファスナー21を閉鎖することにより、窓部20が閉鎖される。
本発明においては、この窓部20の周縁部のスライドファスナー21の裏面全体に雨水浸入防止用シート部材を設けている。
両側の縦方向のスライドファスナー21、21の裏面には、縦方向シート部材22t、22tを、その下辺部には下辺部シート部材22sを設けている(図2参照)。
これら縦方向シート部材22t、22t及び下辺部シート部材22sは、合成樹脂製のシート部材から形成されているが、透明の合成樹脂製素材を使用するのも自由である。
ここで、これらの縦方向シート部材22t、22t、及び下辺部シート部材22sは、スライドファスナー21が噛合された際、そのスライドファスナー21の位置の窓部20の内側位置に位置していることである。
そうでないと、浸入した雨水がカバー10内部に入り込んでしまうからである。
そして、この縦方向シート部材22tの外側側縁部は前面部11と側面部12との縫製部位で一緒に縫製されており、下辺部シート部材22sの下縁部も、窓部20の下辺部の切れ目よりも下方で前面部11と縫製ライン23にて縫製されているのである。
ここで、「縫製部位」及び「縫製ライン」と記載したが、この「縫製」という語は、必ずしも縫製糸による縫製のみを意味するのではなく、可能である場合には、即ち合成樹脂繊維製生地や合成樹脂シート地同士であれば、高周波溶接等の溶着接合をも意味するものである(以下同じである。)。
従って、窓部20が閉鎖された状態で、窓部20の周縁部のスライドファスナー21が設けられた部位の内側部分が二重構造なり、縦方向シート部材22t、22t及び下辺部シート部材22sと前面部11及び窓部20の周縁部とが二重となり、その間に雨水が浸入しても、重力により下方に流れ落ち、下辺部シート部材22sと前面部11との間の二重構造部分(ポケット部分)に雨水が流れ込むことができるように構成したのである。
更に、下辺部22sと前面部11との二重構造部分Eの左右両コーナー部分には、雨水を排出する排水口24、24を設けたのである。
この排水口24は、その表面側(前面部11側)の生地をメッシュ生地とすることにより実現した。
この排水口24は、単なる穴部によって形成することも可能であり、下辺部の二重構造部分Eの両コーナー部ばかりでなく、その中間部に複数ハトメを設けて実施することもでき、たった一つの排水口として実施することもできる。
そして、この下辺部の二重構造部分Eには、図には表れていないが、チャイルドシートの取手部が位置する部分であり、この取手部がカバー10の内部から前面部11の二重構造部分Eを外部に向けて押し上げるために、この二重構造部分Eの両コーナー部が下方に位置し、内部に貯留した雨水が良好にこれら両コーナー部に流れ、排水口24、24から外部に排出されることとなるのである。
再度説明すると、このカバー10の前面部11は、その上端縁部で頂面部14と縫製され、その一方の側で側面部12と縫製され、その他方の側でスライドファスナー15を介して側面部12と接続される。
そして、図2中左側の縦方向シート部材22tは、その左側が側面部12との縫製部で共に接合され、図2中右側の縦方向シート部材22tの右側は、前面部11の右側縁のスライドファスナー15の部分と共に接合されている。
更に、下辺部シート部材22sの下端縁部は、前面部11の縫製ライン23にて共に溶着され、窓部20の周縁部のスライドファスナー21及び窓部20の周縁部の内側面には、前記縦方向シート部材22t、22t及び下辺部シート部材22sが配置し、二重構造を形成しているのである。
この二重構造部分Eに雨水が浸入し、縦方向シート部材22t、22tにあっては、重力により下方に流れ落ちて下辺部シート部材22sと前面部11との間に貯留し、いわばこの部分がポケット状の形態をなし、その両端のコーナー部に設けられた排水口24、24から貯留した雨水は外部に排出されることとなるのである。
この実施形態においては、上記縦方向シート部材22t、22t、及び下辺部シート部材22sとしては、合成樹脂製のシート部材を使用しているが、このシート部材を窓部20と同様の透明の合成樹脂製素材を使用してもよい。
また、カバー10の下端開口部の周縁部には、適宜伸縮自在のゴム紐等の弾性部材を縫い込んで、或いは挿通して、その開口端縁部がチャイルドシートの下端部の外形形状に沿って適切に収縮又は集束できるように構成している点は、従来のものと同様である。
図3は、本発明に係る上記実施形態に係る前面部の二重構造部分の一方のコーナー部分を拡大した説明図である。
図4は、同じく図3に示したコーナー部分を両手で拡開した状態の説明図である。
これら両図面から、本発明に係るカバーの前面部11の二重構造部分Eを見て取ることができる。
この二重構造部分Eは、前面部11の窓部が形成されるファスナー歯部21fの裏面に設けられた縦方向シート部材22tと下辺部シート部材22sによって形成される。
即ち、前面部11と側面部12との縫製ライン25に縦方向シート部材22tの一方の側縁部が共に縫製され、前面部11の下方の横方向縫製ライン23に下辺部シート部材22sの下端縁部が共に縫製されることにより、窓部の周縁部のスライドファスナーの裏面にこれら縦方向シート部材22tと下辺部シート部材22sとが配置され、二重構造を形成するのである。
図4では、上記前面部11と内側の縦方向シート部材22tと下辺部シート部材22sとが手により拡開された状態を示しているが、このように下辺部シート部材22sの部分でポケット状に形成されることとなるのである。
これにより、窓部の周縁部のスライドファスナーから浸入した雨水は、縦方向シート部材22tを伝って、下辺部シート部材22sと前面部11との間に貯留し、その後、下辺部シート部材22sの両コーナー部に設けられた排水口24からカバー外部に排出されることとなるのである。
図5は、上記実施形態に係るカバー背面部の内部に設けられた2つ(一対)の止め具によって、カバーがヘッドレストの部分に括りつけられている状態を示す説明図である。
この図から解る通り、カバーは、リアチャイルドシートに被せられ、その背面部13と頂面部14との縫製ライン27に共に縫製されている2つの止め具30、30によってリアチャイルドシートのヘッドレストHの部分に括りつけられる。
これら2つの止め具30は、それぞれ同じ構成であって、伸縮不能の高さ調節部31と伸縮自在のゴムバンド等の伸縮帯状部32とからなる。
高さ調節部31は、帯状の織物製のものから成り、その長手方向に少なくとも2箇所に係止受部31kを設けている。
他方、伸縮帯状部32は、ヘッドレストHをぐるりと巻き付けることができるような長さを有しており、その一方端部は、前記高さ調節部の下端部に連結されており、他方の自由端部には、係止部32kが設けられている。この伸縮帯状部32の係止部32kを高さ調節部31の係止受部31kのうちの何れかに係止することにより、高さ調節部31の上端縫製部から係止受部31kまでの長さ分だけ、縫製ライン27とヘッドレストHの上縁部との間に間隔が設けられるのである。
従来の止め具は、上記縫製ライン27に伸縮帯状部32が直接縫製されていたために、ヘッドレストの上端縁部が縫製ライン27と同じ高さとなっており、それ故、幼児がシートに着席し、その頭頂部がヘッドレストの上端縁部から上に突出した状態のときには、幼児の頭頂部がカバーの頂面部14によって下方に押し付けられる状態となっていたのである。
本発明においては、この欠点を解消したものである。
本発明においては、高さ調整部31の長手方向に列設した複数の係止受部31kの何れかを選択することにより、上記縫製ライン27とヘッドレストの上端縁部の間隔を調整することができることとなるのである。
この実施形態では、係止受部31k、係止部32kとしては、留めホックを使用しているが、これらを面ファスナーにより形成してもよい。
図6は、上記実施形態に係るカバーの側面部を開放した状態を図示する説明図である。
本発明においては、幼児をリアチャイルドシートに乗せたり、降ろしたりする際に、側面部12の前方側側縁部のスライドファスナー15を開放し、その側面部12のスライドファスナー15が設けられている略中央部分に係着部材16を設けており、この係着部材16と相互に係着できる係着受部材を背面部13の上端縁の略中央部に設け、前記係着部材16を背面部13の上端縁略中央部の係着受部材と相互に係着できるようにし、側面部12を開放させ、出入口部を開放させたままの状態に維持できるようにしている。
これにより、幼児をリアチャイルドシートCに着席させ又は降ろす際には非常に便利なものとなるのである。
尚、この図6から解る通り、リアチャイルドシートCの前方部には略逆U字形状の取手部Tが設けられており、この取手部Tが、前面部11の窓部20下端縁部分を内側から外側に向かって押圧することになるために、前述した通り、窓部下辺部分の二重構造部分の略中央部分が外側に押圧され、下辺部の二重構造のポケット部分に貯留した雨水が両端コーナー部の方に流れ、両コーナー部に設けた排水口から良好に雨水がカバー外部に排出されることとなるのである。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明においては以下の通りその形態を種々変更して実施することができる。
本発明に係るチャイルドシートカバーの形状、大きさ等は、必要に応じて種々設計変更可能であり、既存のリアチャイルドシートの形状や大きさに良好に適合するような形状、形態、大きさに設計すればよい。
上記実施形態では、カバー前面部と一方の側面部との境界部にスライドファスナーを設けたが、これを両側の側面部との境界部にそれぞれ設けることもできる。
このスライドファスナーは、必ずしも、その境界部に沿ってその全体に設けなくとも実施可能であり、頂面部の少し下方から下端開口部にかけて設けてもよい。
エアー流通孔は、メッシュ生地を利用したが、エアーを流通出来るものであれば、どのような形態であってもよい。単なる穴部又は開口部であってもよいものである。
このエアー流通口を設けるエリア、形状又は面積は、必要に応じて設定することができるが、外気の流通を考慮すれば、側面部の前面部側に設けるのがより好適であり、また背面部にも設けることが極めて望ましい。
エアー流通口の表面側の被覆部材には引張り片等を設けることも全く自由である。
カバーの下端開口部に設ける弾性部材も、弾性部材でなく、単なる紐状部材を挿通して、これを引き絞る形態とすることもできる。
窓部以外、例えば頂面部を透明とすることも全く自由であり、透明部は適宜自由に設けることができる。
そして、本発明の第一の特徴部分である前面部窓部の周縁のスライドファスナー部分の裏面に配置した縦方向シート部材と下辺部シート部材による二重構造も、少なくともこのファスナー部分の内面(裏面)に配置されて有ればよく、そのサイズや形状等は自由に設計変更することができる。
下辺部シート部材が設けられた下辺部二重構造部分の両コーナー部に設けた排水口も、メッシュ生地でなく、単なる穴部であってもよい。
また、この排水口は、両端部ばかりでなく、中間の複数位置に単なるハトメによって形成することもできる。
更には、この排水口は、一つのみ形成したものであってもよい。
本発明に係るカバーをリアチャイルドシートに装着した際には、その取手部の存在により、上記下辺部二重構造部分の略中央部が外部に押圧されるために、この二重構造部分の両コーナー部に設けたが、チャイルドシートは各種の形態があるために、それに応じて排水口の位置も変更することができる。
上記実施形態では、前面部と側面部の境界部に設けたスライドファスナーの略中央部に設けた係着部材が相互に係着する係着受部は、背面部の上端縁中央部に設けたが、この係着受部材を設ける位置は、適宜変更可能で、背面部の上方部分の適宜位置に設けてあればよく、適宜適切な位置に設けることができる。
以上、本発明は、自転車の後部荷台に固定したヘッドレスト付きチャイルドシートの全体を被覆できるものであって、降雨時においては、窓部の周縁のファスナー部分から雨水が浸入しても、この雨水を良好に外部に排水することができ、晴天時には、窓部を全開することにより、カバー内部の暑さをも防止することができ、降雨時でも晴天時でも、何れの天候であっても使用することができる極めて便利な自転車用リアチャイルドシートカバーを提供することができたものである。
10 チャイルドシートカバー
11 前面部
12 側面部
13 背面部
14 頂面部
15 スライドファスナー
16 係着部材
17 被覆部材
20 窓部
21 スライドファスナー
21f ファスナー歯部
21s スライダー
22t 縦方向シート部材
22s 下辺部シート部材
23、25、27 縫製ライン
24 排水口
30 止め具
31 高さ調整部
31k 係止受部
32k 係止部
32 伸縮帯状部
C リアチャイルドシート
B 背凭れ部
E 二重構造部分
H ヘッドレスト
P 支柱(ヘッドレストの)
T 取手部

Claims (5)

  1. 自転車の後部荷台に取り付け固定されたヘッドレスト付きチャイルドシートの全体を被覆することができる底面開口のボックス形状を有し、少なくともその前面部の上方部分が透明に形成され、前面部と少なくとも一方の側面部との境界部上下方向にスライドファスナーを設けて開閉自在としたリアチャイルドシートカバーにおいて、
    前面部に上端縁が接続した略コ字形状又は略U字形状の切れ目を設け、その切れ目部分にはスライドファスナーを設けて開閉自在の窓部を形成し、
    このスライドファスナーの内側で、このファスナー噛合部に沿って雨水浸入防止シート部材を配設することによって、窓部と前面部のスライドファスナーの内側に前記雨水浸入防止シート部材が位置して二重構造を成し、
    この二重構造部分の下辺部に前記ファスナー噛合部から浸入した雨水の排水口を設けたことを特徴とする自転車用リアチャイルドシートカバー。
  2. 前記排水口が複数の穴部が形成されたメッシュ生地から成ることを特徴とする請求項1に記載の自転車用リアチャイルドシートカバー。
  3. 前記背面部の内面の上方部にチャイルドシートのヘッドレストを取り囲むように括り付けることのできる一対の止め具を設け、
    この止め具が、上方に位置する高さ調整部と、この高さ調整部の下端部から下方に延長する伸縮自在の伸縮帯状部とからなり、
    前記高さ調整部の上端部が背面部の上端縁に固定され、高さ調整部には複数の係止受部を設け、伸縮帯状部の先端部には前記係止受部と相互に係止する係止部を設け、後者の係止部が前者の係止受部の何れかと選択的に係止することにより高さ調整部の高さを調整することができることを特徴とする請求項1又は2に記載の自転車用リアチャイルドシートカバー。
  4. 前記一方の側面部のスライドファスナーが設けられた部分の適宜位置に係着部材を設け、この係着部材に相互に係着する係着受部材を背面部の上方部位に設け、カバー内から幼児を出し入れする際に、前記係着部材を前記係着受部材に係着して前記スライドファスナーが開放されて形成された出入口部を開放状態に維持できることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の自転車用リアチャイルドシートカバー。
  5. 前記係着部材を側面部のスライドファスナーが設けられた部分の略中央部分に設け、前記係着受部材を背面部上端中央部に設けたことを特徴とする請求項4に記載の自転車用リアチャイルドシートカバー。
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