JP6472251B2 - 自転車用チャイルドシートカバー - Google Patents
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Description
このカバーは、幼児がシートに腰掛けているとき、或いはシートの不使用時の何れのときにも装着したままで使用することができるものである。
そのチャイルドシートとしては、現在良く知られているように、前部チャイルドシートにあっては、その座部が自転車のハンドル部中央の略U字形状に湾曲した部分に固定され、座部の前方には開閉自在で使用時に下方に開放される足乗せ部が設けられ、その背面部である背凭れ部には上下に摺動可能なヘッドレストが設けられたデラックスな形態を有するものである。
下記特許文献1に記載の発明は、後部チャイルドシートカバーに関するものであり、カバー内部の温度上昇及び蒸し暑さを低減させることを目的としたものである。
その構成は、カバー本体部がシートの全体を被覆でき、上面開口部に開閉自在の閉鎖シート部材を設け、更に、前記本体部に開閉カバー部材を着脱自在に連結したものから成る。この開閉カバー部材は透明の前面部を有し、その前方側面部である連結部の内側の係着部を本体部の係止具受部に係着することにより相互に連結できる。これにより本体部の閉鎖シート部材を巻回して開放し、この閉鎖シート部材を集束部材によって括り留めた状態で幼児をチャイルドシートに着席させ、開閉カバー部材の背面部をチャイルドシートの伸張したヘッドレストの上縁部に引っ掛けるように被覆することができるものである。
より詳しくは、チャイルドシートカバーの前面部において、その上辺が前面部に連続し、その両側辺と下辺の3辺が前面部と分離して窓部が形成され、この窓部の3辺はスライドファスナーによって開閉される構成を有して、スライドファスナーを開放して上方に捲り上げるようにして窓部を開放することができるのである。
通常、このようなチャイルドシートカバーは、降雨時に使用するためのものとして開発されたのであるが、一旦これをシートに装着してしまうと、これを取り外す手間が掛り、カバーを装着したままで使用するということが常態と成って来たのである。
本発明においては、この種の窓部が形成されたチャイルドシートカバーにも適用することができるものである。
このようにすることにより、シートに腰掛けた幼児の頭頂部の圧迫が減少し、カバー内での居住環境が非常に良くなるからである。
また、チャイルドシートカバー自体の外形形状もそれ自身で自立できるものとしてより保形性の高いものを提供することもその課題となる。
また、本発明においては、カバーの前面部の窓部は必ずしも設けられていなくともこの発明を適用でき、その効果を発揮できるものを提供することをその課題としている。
また、前記係着部材が設けられたカバーの背面部に芯材を配設して、この係着部材が設けられた背面部の部分が上下方向に起立するように補強したものであり、これにより背面部に設けた係着部材の部分が自立できるようになり、係着部材の係着位置も上下の適切な位置で固定部材と相互に係着できるようになる。
即ち、この固定部材には、環状の止めバンドを少なくとも2本縦方向に設け、これらの止めバンドをシートのヘッドレストの両端部から挿通させることによってこの固定部材を簡単にヘッドレストの背面に装着できるようにした。
この止めバンドは、伸縮自在のものであってもよいし、その先端部に係止部が設けられ相互に係止できるタイプのものであってもよい。
これにより、両者の係着及び離脱がより簡単なものとなり、取り扱いが容易なものとなるのである。
図1は、本発明の自転車用チャイルドシートカバーに係る第1実施形態の全体説明図であり、このカバーは後部チャイルドシートを被覆することのできる後部チャイルドシートカバーを図示している。
この本体部10は、前面部11と、その両側の側面部12、12と、天部13と、背面部とから成る。
前面部11の窓部15の両側も透明の素材から形成され、前面部11の下方部分11sも透明素材から形成されている。
この窓部は、上辺と左右の一方の側辺と下辺を前面部11から分離させて、左右の何れか一方の横方向に開閉できるように構成することもできる。
このスライダーを2つ設けることにより、適宜位置にて両スライダーを離隔した状態にすることにより、その部分が開口し、外気をカバー内部に導入させることができる。
両側の側面部12も、その上方部分を透明な素材から形成した透明部12tを設け、内部に腰掛けた幼児の視界が広がるように形成している。
このエアー流通孔は、前面部11に設けた窓部15を開放した際、又は少し開放した際のエアーの排出口にもなる。
このエアー流通孔は、後面部にも設けられているが、後に説明する。
本発明においては、この背面部の固定方法が全く異なっており、その構成については後に詳説する。
勿論、座面の上及び背面部の内側等、適宜必要個所にはクッション材が配設されている。
この図1から解る通り、本実施形態に係るカバーの本体部10の天部13は、チャイルドシートのヘッドレストHの上縁部から約10cm程度上方に位置し、その位置が確保されているものである。その理由は後に説明する。
この図2によって、カバーの窓部15の部分の詳細を見て取ることができる。
この窓部15は、その上辺が前面部11の上部に接続し、上方に捲り上げることができ、その両側辺と下辺は前面部と分離し、これら3方の側縁部で前面部11とスライドファスナー15fにて開閉自在に形成されている。
即ち、このスライドファスナー15fの部分が二重構造となっており、雨水の浸入を防止している。
このチューブ17を配設することにより、前面部17の特にチャイルドシートの取手部Tの上方部分の保形性が向上するのである。勿論、このチューブ17はチューブ等の管体でなく、棒状の長尺状のものであって可撓性を有していればよい。
しかしながら、このチューブ17は、任意の構成要素であり、本発明においてはこれを設けずに実施することができる。
即ち、このチャイルドシートは、座席部が座面と両側の側面部と背凭れ部である背面部Sと、この背面部Sの上縁部で上下に往復摺動できるヘッドレストHとからなり、座面の前方には取手部Tが設けられ、カバーで隠れているが、取手部Tの両側部下方には足乗せ部が設けられている。
このチャイルドシートには幼児の身体を保持する複数本のシートベルトBも備えられているものである。
まず上記した通り、チャイルドシートは、座席部Zと、この座席部Zの背面部Sの上縁部には上下往復摺動可能で、その高さ位置を調整できるヘッドレストHと、座席部Zの前端部両側から下方に延長する足乗せ部F、Fを有している。
この固定部材18は、平面視横長略矩形形状の板状体のものからなり、内部にはクッション材を設け、その表面部(図中背面側の表面部)には、係着部材18kとしての面ファスナーが横方向の全体に帯状に設けられたものである。
そして、これらの固定部材18、19に設けた係着部材18k、19kが後に説明するカバーの背面部の内側に設けた係着部材と相互に係着することができ、カバー背面部の高さ位置を所定高さ位置に確保することができることとなるのである。
チャイルドシートには、各種のものがあるが、座席部Zの背面部SやヘッドレストHの部分に適宜孔部が形成されているため、これらの孔部に上記ベルト部材を挿通して取り付けることができるのである。
図5は、同じくカバーの背面部側から見た説明図である。
図4においては、窓部15を上方に巻き上げた状態を図示しており、窓部15の開放部分から背面部22の内側を見て取ることができる。
他方、図5においては、その背面部を後方の外側から見た状態を示している。
従って、この中央縫着部22cの両側部分は縫着さておらず、これらの両側部分がエアー排気口22h、22hとなっている。
そして、本発明の特徴部分である。上下に長い帯状の係着部材25が背面部22の内側の略中央部の上下方向に設けられているのである。
更に、この係着部材25が設けられた下方被覆部22sの内部には芯材26としてペフ或いはベルポーレン等の可撓性を有する合成樹脂製板材を内設しているのである。
勿論、この芯材26は、背面部22の上方被覆部22uの係着部材25が設けられた部分にも配設してもよいことは勿論のことである。
図6は、本発明の第2実施形態に係るチャイルドシートカバーを前部チャイルドシートに被覆した状態の全体説明図である。
この足乗せ部を被覆する前面部11の部分は透明素材から形成されている。
即ち、この開閉部31の下端周縁部がカバー本体部30の両側面部12、12と背面部32の上縁部を上から被覆するように閉鎖することができるのである。
この場合には、スライドファスナーの部分から雨水等が侵入しないように、雨水侵入防止部材をスライドファスナーの内側に設けておくことが極めて好ましい。
また、第1実施形態と同様に、この窓部15の両側の前面部11の側縁部の上下方向(前後方向)に可撓性を有する合成樹脂製のチューブを挿通させることもできる。
本体部30の底面開口部の周縁部には、伸縮自在の弾性紐部材を挿通して、その底面開口部の周縁部が収縮するような構成を採用することも自由である。
図7にある通り、チャイルドシートの背面部SからヘッドレストHが上方に引き出され、このヘッドレストHに固定部材19が装着されている。
この固定部材19は、その両端部に取り付けられた伸縮自在の環状の帯状部材(止めバンド20)によって、ヘッドレストHの両側から挿通され、ヘッドレストHの背面部に装着されるのである。
カバー本体部の具体的な外形形状、大きさ等は、シートの形状に適合させて適宜設計変更することができる。
勿論、この窓部は本発明の任意の構成要素であり、これを設けずに実施することもできる。
柔軟な素材を使用したのは、シートの外形形状に適切に沿うからである。
要するにヘッドレスト又は座席部の背面部に装着できるものであればよいのである。
他方、カバーの背面部の内側に設ける係着部材についても、その形態を自由に変更することができ、少なくとも帯状に上下方向に延長するように設けてあればよいものである。
カバー背面部の高さ位置を上下に変更できるようにするためである。
11 前面部
12 側面部
13 天部
15 窓部
15f スライドファスナー
17 チューブ
18、19 固定部材
18k、19k 係着部材
20 止めバンド
22、32 背面部
25 係着部材
26 芯材
31 開閉部
F 足乗せ部
S 背面部(背凭れ部)
Z チャイルドシート
H ヘッドレスト
Claims (4)
- 自転車のハンドル部又は後部荷台部に固定され、上下動自在のヘッドレストを有するチャイルドシートの底面部以外の略全体を被覆することができるチャイルドシートカバーにおいて、
当該カバーの背面部内側には係着部材が設けられ、
この係着部材と係着することができる係着部材がその表面に設けられ、前記カバーとは別体に形成された板状のものからなる固定部材をチャイルドシートのヘッドレストの背面部に装着し、
この固定部材の係着部材と前記カバーの背面部内側に設けた係着部材を相互に係着することにより、チャイルドシートカバーの背面部が適宜高さ位置に確保され、
前記係着部材が設けられたチャイルドシートカバーの背面部に芯材を配設して、この係着部材が設けられた背面部の部分が上下方向に起立するように補強したことを特徴とする自転車用チャイルドシートカバー。 - 前記固定部材に環状の止めバンドを少なくとも2本縦方向に設け、これらの止めバンドをチャイルドシートのヘッドレストに止着することによってこの固定部材をヘッドレストの背面部に装着できることを特徴とする請求項1に記載の自転車用チャイルドシートカバー。
- 前記チャイルドシートカバーの背面部内側に設けた係着部材が所定上下長さ範囲に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の自転車用チャイルドシートカバー。
- 前記チャイルドシートカバーに設けた係着部材及び前記固定部材に設けた係着部材がそれぞれ相互に係着できる面ファスナーから形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の自転車用チャイルドシートカバー。
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