JP2016199087A - 自転車用チャイルドシートカバーの内張りメッシュシート - Google Patents
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Description
この付属品は、幼児がシートに腰掛けてカバーを使用している際に、晴天時の日除け、又は、カバーの窓部を開放した際の害虫や塵埃等侵入防止機能を有するものである。
そのシートとしては、現在良く知られているように、前部チャイルドシートにあっては、その座部が自転車のハンドル部中央の略U字形状に湾曲した部分に固定され、座部の前方には開閉自在で使用時に下方に開放される足乗せ部が設けられ、その背面部である背凭れ部には上下に摺動可能なヘッドレスト(ヘッドサポート)が設けられた形態を有するものである。
勿論、このヘッドレストが上下に摺動しない固定式のタイプも存在する。
下記特許文献1に記載の発明は、後部チャイルドシートカバーに関するものであり、カバー内部の温度上昇及び蒸し暑さを低減させることを目的としたものである。
その構成は、カバー本体部がシートの全体を被覆でき、上面開口部に開閉自在の閉鎖シート部材を設け、更に、前記本体部に開閉カバー部材を着脱自在に連結したものから成る。この開閉カバー部材は透明の前面部を有し、その前方側面部である連結部の内側の係着部を本体部の係止具受部に係着することにより相互に連結できる。これにより本体部の閉鎖シート部材を巻回して開放し、この閉鎖シート部材を集束部材によって括り留めた状態で幼児をチャイルドシートに着席させ、開閉カバー部材の背面部をチャイルドシートの伸張したヘッドレストの上縁部に引っ掛けるように被覆することができるものである。
つまり、この開閉カバー部材が開口部となり、この開口部を開放して幼児を乗降させることができる。
より詳しくは、チャイルドシートカバーの前面部において、その上辺が前面部に連続し、その両側辺と下辺の3辺が前面部と分離して窓部が形成され、この窓部の3辺はスライドファスナーによって開閉される構成を有して、スライドファスナーを開放して上方に捲り上げるようにして窓部を開放することができるのである。
通常、このようなチャイルドシートカバーは、降雨時に使用するためのものとして開発されたのであるが、一旦これをシートに装着してしまうと、これを取り外す手間が掛り、カバーを装着したままで使用するということが常態と成って来たからである。
本発明においては、この種の窓部が形成されたチャイルドシートカバーに適用することができる付属品の提供を目的とするものである。
また、窓部は、気温が高い時には通常開放したままとするために、例えば、当該窓から虫や塵埃等が侵入するという問題も生じる。
本願発明においては、このような場合に、日焼け防止及び害虫や塵埃等の浸入を防止できるチャイルドシートカバーの付属品を提案することがその第一の課題となる。
ここで、上記天部内張り部の裏面側というのは、天部内張り部がカバーの天部と接合する側と反対側の内側を意味する。
他方、窓部を開放した際には、外部からの害虫や塵埃等の侵入を防止することができることとなるのである。
勿論、曇天時や降雨時には、この内張りシート部材は着脱自在なので取り外しておくことができる。
このメッシュシートは、各種形態のチャイルドシートカバーに装着でき、窓部の内側に防水シート部材が設けられたものにあっては、前面部の窓部周縁部と前記防水シート部材との間に挟み込んで装着することもできるが、この第2の発明においては、上記した通り、メッシュシートの周縁部に設けた係着部と、カバー側の対応位置に設けた係着部との相互の係着により着脱自在に係着できるようにしたものである。
係着部としては面ファスナーや留めホック等を例示することが出来る。
これにより、本発明に係るメッシュシートがカバーの窓部ばかりでなく、天部の日除け用のものとなるのである。
即ち、メッシュシートが頭頂部に接触すれば、頭髪に引っ掛かるという問題が生じるが、本発明では透明の合成樹脂シートを内面側に接合しているためにこの問題を回避できる。
透明合成樹脂シートを使用したのは、内部を見通すことができるように考慮したものである。
これは取り扱い易さを考慮したものであり、このように天部内張り部を別体とすることにより次の第6の発明のように、この天部内張り部をカバーの背面側に不使用時接合して保持させることができるからである。
これにより、不使用時、この天部内張り部をどこか別の所に収納しておく必要が無くなることとなり、また紛失も防止することができる。
図1は、自転車用後部チャイルドシートカバーの概略を図示した説明図であって、このカバーの窓部に本発明に係る内張りメッシュシートが取り付けられるものである。
この本体部10は、前面部11と、その両側の側面部12、12と、天部13と、背面部22とから成る。
この図1では、この窓部15は、その周縁部に設けられたスライドファスナー15fを全開して、天部13の上に捲り上げられている状態を示している。
前面部11の窓部15の両側も透明の素材から形成され、前面部11の下方部分11sも透明素材から形成されている。
この窓部は、上辺と左右の一方の側辺と下辺を前面部11から分離させて、左右の何れか一方の横方向に開閉できるような形態のものであってもよい。
このスライダーを2つ設けることにより、適宜位置にて両スライダーを離隔した状態にすることにより、その部分が開口し、外気をカバー内部に導入させることができる。
両側の側面部12も、その上方部分を透明な素材から形成した透明部12tを設け、内部に腰掛けた幼児の視界が広がるように形成されている。
カバー本体部10の透明部分は、PVC製であり、その他の非透明部分は、ポリエステル生地製である。
この図に示した内張りメッシュシート20が図1に示したカバーの窓部15の内側部分に装着される。
図1において、仮想線である二点鎖線で示した箇所に上記内張りメッシュシート20が装着されるのである。
尚、この防水シート部材15rの下方両端部には排水孔15w、15wが設けられている。
このメッシュシート20の材質としては、ポリエステル製又はナイロン製のものを例示することができる。
このような構成により、図2に図示したメッシュシート20は、図1に示したカバーの窓部15と防水シート部材15rの間に挿入されて、そのメッシュシート20の周縁部に設けた係着部(面ファスナー24fや留めホック25)とカバーの天部13裏面に設けた面ファスナーやカバーの前面部11の対応位置に設けられた留めホック25と相互に係着して、取り付けられることとなるのである。
そして、この天部内張り部26の裏面側(内側面)には、透明の合成樹脂製シートを更に接合しておくことが極めて好ましい。
透明樹脂シートを接合するのは、内部を見通すことも出来るからである。
この足乗せ部を被覆する前面部11の部分は透明素材から形成されている。
即ち、この開閉部31の下端周縁部がカバー本体部30の両側面部12、12と背面部32の上縁部と相互に係合し、閉鎖することができるのである。
このスライドファスナーの部分には、雨水等が侵入しないように、雨水侵入防止部材をスライドファスナーの外側又は内側に設けているものも存在する。
本体部30の底面開口部の周縁部には、伸縮自在の弾性紐部材を挿通して、その底面開口部の周縁部が収縮するような構成を採用している。
この図に示した内張りメッシュシート20は前図3に示したカバーの窓部15の部分及び天部13の内側に装着される。
図3において、仮想線の二点鎖線で示した箇所に上記内張りメッシュシート20及び26が装着されるのである。
尚、この防水シート部材15rの下方両端部には排水孔15w、15wが設けられている。
即ち、メッシュシート20がカバーの窓部15の下側に位置する防水シート部材15rと前面部11の間に配設され、上記天部内張り部26がカバーの天部13の内側に配設される。
そして、この天部内張り部26の内側面(カバー内部側に面する側面)には、透明の合成樹脂製シートを接合しておくことが極めて好ましい。
というのも、この天部13の内側には、内部に着席する幼児の頭頂部が位置し、上記透明の合成樹脂製シートが配設されていないと、メッシュシート20の天部内張り部26のメッシュ生地が頭髪に絡み付いてしまうという問題が発生するからである。この構成は、前記後部チャイルドシートカバー用のものと同様である。
透明樹脂シートを使用したのは、内部を見通すことが出来るからである。
この状態を次図が示している。
この状態で、図4に示した内張りメッシュシート20は使用していない状態である。
つまり、窓部15に装着する内張りメッシュシート20は取り外した状態であり、天部内張り部26もカバーの天部13の内側には配置されておらず、開閉部31の背面部31bの側に接合され、その状態が維持された状態である。
上記留めホック27、27は、カバーの天部13の後方縁部に設けた帯状片13hに設けた留めホック27b、27b(図5)と相互に係着され、面ファスナー28、28は、カバーの天部13の裏面対応位置に設けた面ファスナーと相互に係着されて天部13の内側に配設固定される(使用時)。
このように、本発明に係る内張りメッシュシートは、天部内張り部26を別体に形成することにより、この天部内張り部26を不使用時カバーの側に接合させたままとすることができるのである。
まず、本発明に係る内張りメッシュシートは、基本的に前部又は後部チャイルドシートカバーの何れのカバーにも装着することができる。
他方、カバーの窓部の構造により、既に上記した通り、前面部と防水シート部材との間に挟み込んで、係着具なしで装着することも可能である。
メッシュシートに設けられた多数の透孔のサイズは、大小適宜サイズのものを使用することができる。
またメッシュシートの外形形状も、カバーの窓部や天部の形状に適合するように適宜設計変更することができる。
11 前面部
12 側面部
13 天部
13h 帯状片
15 窓部
15f スライドファスナー
20 メッシュシート
20w 窓部内張り部(メッシュシート)
22、32 背面部
24 幅狭部分
24f、28、29 面ファスナー
25、27、27b 留めホック
26 天部内張り部(メッシュシート)
31 開閉部
31s 側面部
31b 背面部
F 足乗せ部
Claims (7)
- 前面部に開閉自在の透明の窓部を有し、自転車のチャイルドシートに被覆することができるチャイルドシートカバーに装着できる付属品であって、
多数の透孔が設けられたメッシュ生地から形成されたメッシュシートから成り、
このメッシュシートは、前記窓部を開放した状態の開口部分を被覆することができるように着脱自在に装着することができ、
これにより前記メッシュシートが晴天時には日除けとなり或いは害虫又は塵埃侵入防止用となることを特徴とする自転車用チャイルドシートカバーの内張りメッシュシート。 - 前記メッシュシートの外周部に係着部を設け、この係着部と相互に係着する係着部をカバーの対応位置に設けることにより、前記メッシュシートが着脱自在にカバーに装着できることを特徴とする請求項1に記載の自転車用チャイルドシートカバーの内張りメッシュシート。
- 前記内張りメッシュシートの上方縁部を更に延長してチャイルドシートカバーの天部内側にも配設できる天部内張り部を設け、当該天部内張り部の周縁部の適宜位置に係着部を設けてカバー天部裏面の対応位置に設けた係着部と相互に係着できるようにし、
これにより、当該メッシュシートがカバーの窓部及び天部の日除け部材となることを特徴とする請求項1又は2に記載の自転車用チャイルドシートカバーの内張りメッシュシート。 - 前記メッシュシートの天部内張り部の裏面側に透明の合成樹脂シートを更に接合したことを特徴とする請求項3に記載の自転車用チャイルドシートカバーの内張りメッシュシート。
- 前記メッシュシートの天部内張り部が、当該メッシュシートと別体に形成されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の自転車用チャイルドシートカバーの内張りメッシュシート。
- 前記メッシュシートの天部内張り部が、不使用時には、カバーの背面部側に接合した状態に維持できることを特徴とする請求項5に記載の自転車用チャイルドシートカバーの内張りメッシュシート。
- 前記カバーの窓部の上縁部に挿通部を設け、前記メッシュシートの天部内張り部を当該挿通部に挿通させて装着できるようにしたことを特徴とする請求項3又は4に記載の自転車用チャイルドシートカバーの内張りメッシュシート。
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