JP6962533B2 - チャイルドシート用レインカバー - Google Patents

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Description

本発明はチャイルドシート用レインカバーに関し、特に自転車のチャイルドシートに取り付けるチャイルドシート用レインカバーに関する。
従来より、自転車の後部座席のチャイルドシートに装着する自転車後部用チャイルドシートカバーが知られている(例えば、特許文献1)。自転車後部用チャイルドシートカバーは、前面部と、側面部と、背面部と、を有していて、スライドファスナーで前面部を開くことによって子供がチャイルドシートに乗り降りする。
自転車後部用チャイルドシートカバーの側面部には、雨天時に内部が蒸れることを抑制するために、外気を内部に導入することができる外気導入口が形成されている。外気導入口は、通常状態では被覆部材によって被覆されている。
他のチャイルドシート用レインカバーでは、着座した幼児の周囲に十分に空間を確保するために、透明な合成樹脂製であって広い空間を有しチャイルドシートの上部を覆う上部カバーと、上部カバーの下方に位置する下部カバーと、を有している(例えば、特許文献2)。上部カバーは、下部カバーに対して4つの辺のうちの3つの辺が線ファスナーによって開閉可能となっている。
特開2014−28617号公報 特開2015−217835号公報
特許文献1に記載の自転車後部用チャイルドシートカバーでは、チャイルドシートの周辺であって特にヘッドレスト周囲に十分な空間が確保されていないため、子供がチャイルドシートに座った際に前面部との距離が近くなってしまい息苦しさを感じてしまう。
また、特許文献2に記載されているように上部カバーでチャイルドシートのヘッドレスト周囲に十分な空間を確保したとしても、4つの辺のうちの3つの辺に設けられた線ファスナーで上部カバーを回動させることによって子供を乗り降りさせるため、上部カバーを回動させてチャイルドシートを開放した状態で自転車を運転するためには上部カバーを取り外す必要があり、突然の雨に対応することができなかった。また、上部カバーを取り付けてチャイルドシートを開放した状態のまま自転車を運転することは難しく、上部カバーを閉じた状態で運転していた。
一般に市販されている多くのチャイルドシート用レインカバーは、複数個所でチャイルドシートに固定するため、取付手順が煩雑であり一度装着したらチャイルドシート用レインカバーを取り外さずに運用することが多い。特許文献2に記載のチャイルドシート用レインカバーでは、晴天時であっても上部カバーが存在している状態となるため、夏の暑い日などは使い勝手が良くなかった。
そこで、本発明は、チャイルドシートの内部空間を十分に確保しつつ、チャイルドシートに装着したまま自転車を運転することができるチャイルドシート用レインカバーを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために第1の発明は、自転車に備え付けられたチャイルドシートに装着されるチャイルドシート用レインカバーであって、前記チャイルドシートの前方及び上方を覆う前方被覆部と、前記チャイルドシートの側方を覆い、前記前方被覆部と共に前記チャイルドシート上方の空間を形成する上部被覆部と、前記上部被覆部の下方に位置する下部被覆部と、を有する側方被覆部と、前記チャイルドシートの後面を覆い、前記下部被覆部が接続される後方被覆部と、を有し、前記前方被覆部は、前記側方被覆部に対して開閉可能に設けられ、前記前方被覆部を閉じた使用状態では、前記前方被覆部は前記側方被覆部に対して固定可能であり、前記前方被覆部を開いた開放状態では、前記上部被覆部は前記後方被覆部に固定可能であり、前記側方被覆部は、右側方被覆部と、左側方被覆部と、から構成され、前記右側方被覆部には係合部が一体的に設けられ、前記左側被覆部には前記係合部と係合可能な被係合部が一体的に設けられ、前記係合部と前記被係合部の係合により、前記上部被覆部が前記後方被覆部に固定されることを特徴とするチャイルドシート用レインカバーを提供している。
第2の発明では、第1の発明に記載されたチャイルドシート用レインカバーであって、前記上部被覆部の上端縁は円弧形状をなし、前記使用状態のときは、前記円弧は上方に指向し、前記開放状態であって前記上部被覆部を前記後方被覆部に固定したときは、前記円弧は横方向に指向していることを特徴としている。
第3の発明では、第1の発明又は第2の発明に記載されたチャイルドシート用レインカバーであって、前記下部被覆部は、前記上部被覆部の下方に位置し、前記チャイルドシートの本体部の側方を覆う下部被覆部をさらに有し、前記下部被覆部は、前記開放状態であって前記上部被覆部を前記後方被覆部に固定したとき、前記後方被覆部を後方から包むように後方へ回されていることを特徴としている。
第4の発明では、第1の発明から第3の発明のいずれかに記載されたチャイルドシート用レインカバーであって、前記前方被覆部と前記側方被覆部とを互いに固定したとき、前記前方被覆部と、前記側方被覆部と、前記後方被覆部とによって、前記チャイルドシートが収納されるシート収納空間が規定され、前記右側方被覆部は、前記シート収納空間に配置された前記係合部としての係合ベルトを有し、前記左側方被覆部は、前記シート収納空間に配置され前記係合ベルトに接続される前記被係合部としての被係合ベルトを有し、前記開放状態において、前記上部被覆部は、前記係合ベルトと前記被係合ベルトとが互いに係合することによって前記後方被覆部に固定されることを特徴としている。
第5の発明では、前記前方被覆部は、前記チャイルドシートの上端部に引掛けられる引掛部と、前記引掛部の上方に位置する姿勢保持部と、前記引掛部が前記上端部に引掛けられた状態で、前記引掛部を前記チャイルドシートに対して固定する固定ベルトと、を有し、前記姿勢保持部は、前記固定ベルトによって前記引掛部を前記上端部に固定したとき、上方に起立する程度の剛性を有していることを特徴としている。
第1の発明によると、前方被覆部を開いた状態で上部被覆部が後方被覆部に固定可能であるため、前方被覆部を開放した状態において側方被覆部が下方に垂れ下がることない。これにより、自転車の運転時に側方被覆部が自転車のチェーンに絡むなどのトラブルを防止し、チャイルドシート用レインカバーを装着した状態のまま自転車を運転することができる。また、前方被覆部と上部被覆部によってチャイルドシートの上方に空間が形成されているため、前方被覆部を閉じた状態であってもチャイルドシート周辺に広い空間を確保することができる。これにより、子供は息苦しさを感じることのないチャイルドシート用レインカバーを実現することができる。
チャイルドシート用レインカバーの設計において、子供の快適性を考慮してチャイルドシートの周囲や上部に広く空間を確保しようとすると、側方被覆部の面積が大きくなってしまう。このような状態でレインカバーを開放した場合、側方被覆部が下方に垂れ下がり自転車の運転の邪魔になる可能性があった。しかし、本件発明のように側方被覆部を後方被覆部に固定することで、たとえ側方被覆部の面積が広くなったとしても、側方被覆部をバタつかせることなく安定的に固定することができる。
第2の発明によると、上部被覆部を後方被覆部に固定した状態で円弧が横方向に指向しているため、上部被覆部を折り畳むことなく後方被覆部に固定することができる。これにより、上部被覆部に折りシワや癖などが付くことを防止できる。さらに、上部被覆部が横方向に指向しているため、上部被覆部を後方被覆部に密着させて安定的に固定することができる。
第3の発明によると、下部被覆部は側方被覆部から後方被覆部に跨り位置しているため、下部被覆部が側方被覆部及び後方被覆部に接している状態となる。詳細には、上部被覆部が後方被覆部に固定されるとともに下部被覆部が側方被覆部及び後方被覆部に跨っているため、側方被覆部をバタつかせることなく安定的に固定することができる。
第4の発明によると、係合ベルトと被係合ベルトとによって上部被覆部を後方被覆部に固定しているため、簡易な構造で両サイドの側方被覆部を同時に固定することができる。これにより、それぞれの側方被覆部を別々に固定する場合と比較して、簡単な操作で両方の側方被覆部の固定及び解除を行うことができる。また、係合ベルト及び被係合ベルトはシート収納空間に設けられているため、係合ベルト及び被係合ベルトが外部に垂れ下がることがなく、これらのベルトが自転車の車輪に絡むなどの運転トラブルを抑制することができる。
第5の発明によると、チャイルドシートの上端部に引掛けられる引掛部を固定ベルトで固定しているため、チャイルドシート用レインカバーをチャイルドシートに対してズレることなく安定的に固定することができる。特に、本件発明においてはチャイルドシートの内部空間を大きく確保しているため側面における風の抵抗が大きくなり、チャイルドシート用レインカバーへの負荷が大きくなる。しかし、このような固定方法を採用することにより、特に上下方向のズレを抑制することができる。また、姿勢保持部は、引掛部をチャイルドシートの上端部に固定したときに上方に起立する程度の剛性を有しているため、チャイルドシート上部の空間を安定的に保持することができる。また、姿勢保持部は、上部被覆部及び前方保持部とともにシート収納空間の後部の一部を形成しているため、後方からの太陽光を姿勢保持部によって遮断することができる。これにより、子供への紫外線等の被害を最小限に抑えることができる。
本発明の実施の形態によるチャイルドシート用レインカバーが使用状態のときの斜視図。 本発明の実施の形態によるチャイルドシート用レインカバーの後方斜視図。 本発明の実施の形態によるチャイルドシート用レインカバーのチャック部分の部分拡大図。 本発明の実施の形態によるチャイルドシート用レインカバーのチャック部分のチャックを収納したときの部分拡大図。 本発明の実施の形態によるチャイルドシート用レインカバーが開放状態であって前方被覆部を巻き上げたときの前方斜視図。 本発明の実施の形態によるチャイルドシート用レインカバーが開放状態であって側方被覆部を固定したときの前方斜視図。 本発明の実施の形態によるチャイルドシート用レインカバーが開放状態であって側方被覆部を固定したときの後方斜視図。 本発明の実施の形態によるチャイルドシート用レインカバーが開放状態であって側方被覆部を固定したときの背面図。
本発明の実施の形態によるチャイルドシート用レインカバー1を図1乃至図8に基づき説明する。図中に示すように、前後上下左右方向を定義する。
チャイルドシート用レインカバー1は、自転車10のサドル11の後方または前方に設けられたチャイルドシート12を覆うレインカバーである。チャイルドシート用レインカバー1によって形成されたシート収納空間1aにチャイルドシート12が収納されている。チャイルドシート12は、図5に示すように、本体部12Aと、ヘッドレスト13と、シートベルト14と、シートハンドル15と、を有し、シートベルト14が露出する貫通孔14aが形成されている。本体部12Aは、子供が着座する部分であり、本体部12Aの上部にヘッドレスト13が設けられている。
図1に示すように、チャイルドシート用レインカバー1は、前方被覆部2と、側方被覆部3と、後方被覆部4(図2)と、下方被覆部5と、から主に構成されている。前方被覆部2は透過性を有する合成樹脂から成り、チャイルドシート12の前方から上方及び後方の上部を覆っている。前方被覆部2は、ファスナー21(図3)と、巻上ベルト22と、巻上係止部23(図2)と、引掛部24と、姿勢保持部25と、第1固定ベルト26と、第2固定ベルト27(図2)と、チャック被覆部28(図3)と、を有している。ファスナー21は、前方被覆部2の周縁に略コ字状に設けられていて、側方被覆部3及び下方被覆部5と係合することにより前方被覆部2と、側方被覆部3及び下方被覆部5と、が固定される。
図3及び図4に示すように、ファスナー21は、内側に折り込まれるように構成されている。詳細には、チャック被覆部28を開くことにより、図3に示すようにファスナー21が露出し、後述の側方被覆部3の折り込み部31Aをチャック被覆部28の下方に折り込むことにより、図4に示すように、ファスナー21が外部から露出しなくなる。これにより、ファスナー21からの雨滴の侵入を防止するとともに外観上もファスナー21を目立たなくすることができる。
巻上ベルト22は、図1に示すように、引掛部24から下方に延出するようにシート収納空間1aに設けられている。巻上ベルト22は左右方向に間隔を隔てて2つ設けられ、それぞれの先端には図示せぬボタンを備えている。巻上係止部23は、図2に示すように、前方被覆部2と後方被覆部4との接続部分に左右方向に間隔を隔てて2つ設けられている。図7に示すように、前方被覆部2を上方に巻上げた状態において、巻上ベルト22のボタンを巻上係止部23に係止することによって前方被覆部2を固定することができる。
引掛部24は、前方被覆部2と後方被覆部4との接続部分から斜め下方に向けて延びるようにシート収納空間1a内に設けられている。引掛部24は略矩形をなし、図1及び図5に示すように、チャイルドシート用レインカバー1をチャイルドシート12に固定した状態において、ヘッドレスト13の上端部に引掛けられている。引掛部24は、内部に所定の剛性を有する合成樹脂製の薄板が内蔵されている。引掛部24の剛性によって、後述する姿勢保持部25の起立状態を保持している。
姿勢保持部25は、図2に示すように、前方被覆部2と後方被覆部4との接続部分に設けられていて、図中に点線で示すように、所定の剛性を有する合成樹脂製の薄板25Aが内蔵されている。引掛部24がヘッドレスト13に対して固定されることによって、姿勢保持部25が上方に起立する。これにより、前方被覆部2が後方被覆部4から上方に向けて延出し、シート収納空間1aの空間、具体的にはヘッドレスト13の上部の空間をより広く確保することができる。姿勢保持部25及び薄板25Aは、後方からシート収納空間1a内部に差し込む太陽光などの光を遮断している。
第1固定ベルト26は、図1に示すように、引掛部24から延出するようにシート収納空間1aに設けられている。第1固定ベルト26は左右方向に間隔を隔てて2つ設けられ、それぞれの第1固定ベルト26には2本の紐材が延出している。2本の紐材のうちの1の紐材は、引掛部24に固定されており、他の紐材は引掛部24の後方であって引掛部24と後方被覆部4との接合部分から延出している。引掛部24をヘッドレスト13に固定するときは、各第1固定ベルト26において、1の紐材を貫通孔14aに貫通させてチャイルドシート12の後方に持っていき、チャイルドシート12の後方に位置する他の紐材と結ぶ。第1固定ベルト26は、本発明の固定ベルトに相当する。
第2固定ベルト27は、図2に点線で示すように、前方被覆部2と後方被覆部4との接続部分から下方に延出している。第2固定ベルト27は、バックル27Aによって点線で示す自転車10のリアキャリア16に固定される。
側方被覆部3は透過性を有する合成樹脂及び化学繊維から成り、チャイルドシート12の左右方向の両側面を覆っている。図1に示すように、側方被覆部3は、右側方被覆部31と、左側方被覆部32と、を有している。右側方被覆部31及び左側方被覆部32は略同一の構成であるため、以下右側方被覆部31についてのみ詳細に説明する。右側方被覆部31は、折り込み部31A(図3)と、上部被覆部33と、下部被覆部34と、係合ベルト35(図5)と、を有している。右側方被覆部31には、側方被覆部3を後方に折り畳む際の右折り畳み部31aが規定されている。折り込み部31Aは、ファスナー21に沿うように右側方被覆部31の周縁に規定されている。折り込み部31Aは、図1に示す状態では、チャック被覆部28の下方に折り込まれる。
上部被覆部33は、側方被覆部3の上部であってヘッドレスト13の側面及び上部に位置している部分であって、図1に示す状態において、前方被覆部2と共にシート収納空間1aのヘッドレスト13近傍から上方の空間を形成している。詳細には、上部被覆部33は、右折り畳み部31aと後方被覆部4との接続部分31bから上方に位置している部分である。上部被覆部33は、図1に示す状態において、上方に向けて指向する略円弧形状を成している。下部被覆部34は、上部被覆部33の下方に位置し、上部被覆部33と共にチャイルドシート12の右側面を覆っている。下部被覆部34は、図6に示すように、シートハンドル15に固定されるハンドル固定部34Aを有している。係合ベルト35は、シート収納空間1a内であって右折り畳み部31aから延出している。
左側方被覆部32は、上部被覆部36と、下部被覆部37と、被係合ベルト38と、を有している。図7に示すように、被係合ベルト38は、係合ベルト35と係合可能である。左側方被覆部32には、側方被覆部3を後方に向けて折り畳む際の左折り畳み部32aが規定されている。
後方被覆部4は化学繊維から構成され、チャイルドシート12の後方を覆っている。後方被覆部4には、収納ポケット41が設けられていて、小物等を収納することができる。
下方被覆部5は、前方被覆部2、側方被覆部3、および後方被覆部4の下方を覆うように構成されていて、チャイルドシート12の足置き周辺を覆っている。下方被覆部5は、図5及び図6に示すように、サドル11のサドルロッド11Aに固定されるサドル固定部51を有している。下方被覆部5の下部は開口していて、下端部には図示せぬ絞り紐が設けられている。絞り紐を締めることにより、当該開口から内部に雨滴が侵入することを抑制できる。下方被覆部5には、図示せぬ乗降用チャックが左右方向両側に設けられていて、子供は乗降用チャックを開いてチャイルドシート12に座る。
次に、チャイルドシート用レインカバー1の前方被覆部2の開閉状態について説明する。図1及び図2に示すように、前方被覆部2と、側方被覆部3及び下方被覆部5とがファスナー21によって閉じられている状態を使用状態といい、図5乃至図8に示すように、前方被覆部2及び側方被覆部3が開いた状態を開放状態という。
使用状態から開放状態にするためには、ファスナー21を解除し、前方被覆部2を下端部から上方に巻き上げて巻上ベルト22と巻上係止部23とを係止することにより、図5に示す状態となる。このとき、右側方被覆部31及び左側方被覆部32は下方に垂れ下がっている。
右側方被覆部31を右折り畳み部31aから後方被覆部4に回り込むように折り畳むと同時に、左側方被覆部32を左折り畳み部32aから後方被覆部4に回り込むように折り畳む。係合ベルト35と被係合ベルト38とを係合させることにより、図7及び図8に示すような状態となる。これにより、右側方被覆部31及び左側方被覆部32が後方被覆部4に固定される。換言すると、上部被覆部33、36が後方被覆部4に対して固定される。
このとき、図8に示すように、右側方被覆部31の円弧形状の上部被覆部33は左方向(横方向)に指向していて、左側方被覆部32の円弧形状の上部被覆部36は右方向(横方向)に指向している。また、右側方被覆部31の下部被覆部34は側方被覆部3及び後方被覆部4に跨るように位置し、左側方被覆部32の下部被覆部34も同様に側方被覆部3及び後方被覆部4に跨るように位置している。
次に、チャイルドシート用レインカバー1をチャイルドシート12に取り付ける方法について説明する。下方被覆部5の下部に形成された開口を介して、チャイルドシート12の上方からチャイルドシート用レインカバー1を被せる。
引掛部24をヘッドレスト13の上端部に引掛け、チャイルドシート用レインカバー1を一時的にチャイルドシート12に仮固定する。このとき、ヘッドレスト13の上端部は引掛部24と下方被覆部5とに挟まれている。各第1固定ベルト26のうち、引掛部24から下方に延出する一の紐をヘッドレスト13の前方に配置し、他の紐をヘッドレスト13の後方に配置する。一の紐を貫通孔14aに前から後に向けて通し、他の紐と結ぶ。このとき、右に位置する一の紐と左に位置する一の紐とをチャイルドシート12の後方で互いに結んでもよい。
図2に示すように、第2固定ベルト27をリアキャリア16に引っ掛け、バックル27Aで固定する。図6に示すように、右側方被覆部31のハンドル固定部34Aをシートハンドル15に固定する。左側方被覆部32に設けられたハンドル固定部34Aもシートハンドル15に固定し、サドル固定部51をサドルロッド11Aに固定する。前方被覆部2を上部に巻き上げ、係合ベルト35と被係合ベルト38とを係合させて側方被覆部3を後方被覆部4に固定することにより、チャイルドシート用レインカバー1のチャイルドシート12への装着が完了する。
自転車10の運転中に雨が降ってきた場合は、係合ベルト35と被係合ベルト38との係合を解除するとともに、巻上ベルト22と巻上係止部23との係止を解除する。ファスナー21を締め、図4に示すように、折り込み部31Aをチャック被覆部28の下側に折り込むことにより、図1に示すように、チャイルドシート用レインカバー1が使用状態となる。
このような構成によると、前方被覆部2を開いた状態で上部被覆部33、36が後方被覆部4に固定可能であるため、前方被覆部2を開放した状態において側方被覆部3が下方に垂れ下がることない。これにより、自転車10の運転時に側方被覆部3が自転車10のチェーンに絡むなどのトラブルを防止し、チャイルドシート用レインカバー1を装着した状態のまま自転車10を運転することができる。また、前方被覆部2と上部被覆部33、36によってヘッドレスト13の上方に空間が形成されているため、前方被覆部2を閉じた状態であってもヘッドレスト13周辺に広い空間を確保することができる。これにより、子供は息苦しさを感じることのないチャイルドシート用レインカバー1を実現することができる。
チャイルドシート用レインカバー1の設計において、子供の快適性を考慮してヘッドレスト13の周囲や上部に広く空間を確保しようとすると、側方被覆部3の面積が大きくなってしまう。このような状態でレインカバーを開放した場合、側方被覆部3が下方に垂れ下がり自転車10の運転の邪魔になる可能性があった。しかし、本件発明のように側方被覆部3を後方被覆部4に固定することで、たとえ側方被覆部3の面積が広くなったとしても、側方被覆部3をバタつかせることなく安定的に固定することができる。
このような構成によると、上部被覆部33,36を後方被覆部4に固定した状態で円弧が横方向に指向しているため、上部被覆部33、36を折り畳むことなく後方被覆部4に固定することができる。これにより、上部被覆部33、36に折りシワや癖などが付くことを防止できる。さらに、上部被覆部33、36が横方向に指向しているため、上部被覆部33、36を後方被覆部4に密着させて安定的に固定することができる。
このような構成によると、下部被覆部34、37は側方被覆部3から後方被覆部4に跨り位置しているため、下部被覆部34、37が側方被覆部3及び後方被覆部4に接している状態となる。詳細には、上部被覆部33、36が後方被覆部4に固定されるとともに下部被覆部34、37が側方被覆部3及び後方被覆部4に跨っているため、側方被覆部3をバタつかせることなく安定的に固定することができる。
このような構成によると、係合ベルト35と被係合ベルト38とによって上部被覆部33、36を後方被覆部4に固定しているため、簡易な構造で両サイドの側方被覆部3を同時に固定することができる。これにより、それぞれの側方被覆部3を別々に固定する場合と比較して、簡単な操作で両方の側方被覆部3の固定及び解除を行うことができる。また、係合ベルト35及び被係合ベルト38はシート収納空間1aに設けられているため、係合ベルト35及び被係合ベルト38が外部に垂れ下がることがなく、これらのベルトが自転車10の車輪に絡むなどの運転トラブルを抑制することができる。
このような構成によると、チャイルドシート12の上端部に引掛けられる引掛部24を第1固定ベルト26で固定しているため、チャイルドシート用レインカバー1をチャイルドシート12に対してズレることなく安定的に固定することができる。特に、本件発明においてはチャイルドシート12のシート収納空間1aを大きく確保しているため側面における風の抵抗が大きくなり、チャイルドシート用レインカバー1への負荷が大きくなる。しかし、このような固定方法を採用することにより、特に上下方向のズレを抑制することができる。また、姿勢保持部25は、引掛部24をヘッドレスト13の上端部に固定したときに上方に起立する程度の剛性を有しているため、ヘッドレスト13上部の空間を安定的に保持することができる。また、姿勢保持部25は、上部被覆部33、36及び前方被覆部2とともにシート収納空間1aの後部の一部を形成しているため、後方からの太陽光を姿勢保持部25及び薄板25Aによって遮断することができる。これにより、子供への紫外線等の被害を最小限に抑えることができる。
本発明によるチャイルドシート用レインカバーは、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明の要旨の範囲内で種々の変更が可能である。
上述の実施の形態では、右側方被覆部31の上部被覆部33及び左側方被覆部32の上部被覆部36は、係合ベルト35と被係合ベルト38との係合によって後方被覆部4に固定されたが、これに限定されない。例えば、上部被覆部と後方被覆部とを面ファスナー、ボタン、紐等によって固定してもよい。また、右側方被覆部の上部被覆部と、左側方被覆部の上部被覆部と、を本実施の形態のように一緒に固定してもよく、それぞれ個別に後方被覆部に固定してもよい。
上述の実施の形態では、前方被覆部2は巻き上げて巻上ベルト22と巻上係止部23とを係止することにより固定したが、これに限定されない。例えば、前方被覆部を後方被覆部または下方被覆部に固定してもよく、後方被覆部に固定された側方被覆部に固定してもよい。
上述の実施の形態では、上部被覆部33として接続部分31bから上の部分を規定したが、これに限定されない。例えば、上部被覆部33は、側方被覆部3の上側に位置している部分の少なくとも一部であればよい。同様に、側方被覆部3の少なくとも一部が後方被覆部4に固定されていれば、本発明の効果を奏することができる。
上述の実施の形態では、ヘッドレスト13を有するチャイルドシート12にチャイルドシート用レインカバー1を装着したが、これに限定されない。例えば、ヘッドレスト13を有していないチャイルドシート12にチャイルドシート用レインカバー1を装着してもよい。
1 チャイルドシート用レインカバー
1a シート収納空間
2 前方被覆部
3 側方被覆部
4 後方被覆部
5 下方被覆部
10 自転車
12 チャイルドシート
12A 本体部
13 ヘッドレスト
21 ファスナー
24 引掛部
25 姿勢保持部
26 第1固定ベルト
31 右側方被覆部
32 左側方被覆部
33、36 上部被覆部
34、37 下部被覆部
35 係合ベルト
38 被係合ベルト

Claims (5)

  1. 自転車に備え付けられたチャイルドシートに装着されるチャイルドシート用レインカバーであって、
    前記チャイルドシートの前方及び上方を覆う前方被覆部と、
    前記チャイルドシートの側方を覆い、前記前方被覆部と共に前記チャイルドシート上方の空間を形成する上部被覆部と、前記上部被覆部の下方に位置する下部被覆部と、を有する側方被覆部と、
    前記チャイルドシートの後面を覆い、前記下部被覆部が接続される後方被覆部と、を有し、
    前記前方被覆部は、前記側方被覆部に対して開閉可能に設けられ、
    前記前方被覆部を閉じた使用状態では、前記前方被覆部は前記側方被覆部に対して固定可能であり、
    前記前方被覆部を開いた開放状態では、前記上部被覆部は前記後方被覆部に固定可能であり、
    前記側方被覆部は、右側方被覆部と、左側方被覆部と、から構成され、
    前記右側方被覆部には係合部が一体的に設けられ、
    前記左側被覆部には前記係合部と係合可能な被係合部が一体的に設けられ、
    前記係合部と前記被係合部の係合により、前記上部被覆部が前記後方被覆部に固定されることを特徴とするチャイルドシート用レインカバー。
  2. 前記上部被覆部の上端縁は円弧形状をなし、
    前記使用状態のときは、前記円弧は上方に指向し、
    前記開放状態であって前記上部被覆部を前記後方被覆部に固定したときは、前記円弧は横方向に指向していることを特徴とする請求項1に記載のチャイルドシート用レインカバー。
  3. 前記下部被覆部は、前記チャイルドシートの本体部の側方を覆い、
    前記下部被覆部は、前記開放状態であって前記上部被覆部を前記後方被覆部に固定したとき、前記後方被覆部を後方から包むように後方へ回されていることを特徴とする請求項1または2に記載のチャイルドシート用レインカバー。
  4. 前記前方被覆部と前記側方被覆部とを互いに固定したとき、前記前方被覆部と、前記側方被覆部と、前記後方被覆部とによって、前記チャイルドシートが収納されるシート収納空間が規定され、
    前記右側方被覆部は、前記シート収納空間に配置された前記係合部としての係合ベルトを有し、
    前記左側方被覆部は、前記シート収納空間に配置され前記係合ベルトに接続される前記被係合部としての被係合ベルトを有し、
    前記開放状態において、前記上部被覆部は、前記係合ベルトと前記被係合ベルトとが互いに係合することによって前記後方被覆部に固定されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のチャイルドシート用レインカバー。
  5. 前記前方被覆部は、
    前記チャイルドシートの上端部に引掛けられる引掛部と、
    前記引掛部の上方に位置する姿勢保持部と、
    前記引掛部が前記上端部に引掛けられた状態で、前記引掛部を前記チャイルドシートに対して固定する固定ベルトと、を有し、
    前記姿勢保持部は、前記固定ベルトによって前記引掛部を前記上端部に固定したとき、上方に起立する程度の剛性を有していることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のチャイルドシート用レインカバー。
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