JP6270212B2 - 架橋ゴムの評価方法 - Google Patents

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Description

本発明は、架橋ゴムの評価方法に関する。詳細には、本発明は、架橋ゴムの耐歪み性評価方法に関する。
ゴム製品は、長期間の使用又は保存により劣化する。劣化したゴム製品の表面には、亀裂が生じる場合がある。亀裂が発生したゴム製品は、外観及び性能に劣る。亀裂の発生は、ゴム製品の耐久性を低下させる。耐久性向上の観点から、亀裂の発生しにくいゴム製品が望まれている。
亀裂発生の主たる要因の一つは、大気中のオゾンである。ゴム製品の表面は、大気中のオゾンと接触する。オゾンは、ゴム製品を形成する架橋ゴムを酸化する。オゾンの酸化作用により、架橋ゴムの分子鎖が切断される。
通常、ゴム製品には、変形により歪みが付加される。歪みが付加された状態で、架橋ゴムの分子鎖が切断されると、ゴム製品の表面に、多数の微小な亀裂が発生する。亀裂の先端には、変形による応力が集中しやすい。微小な亀裂は、応力が集中した先端部分から成長する。歪みが付加された架橋ゴムと、オゾンとの接触が、亀裂の発生及び成長の原因であると考えられる。
歪みが付加された架橋ゴムの亀裂形成に対する抵抗性が、耐歪み性と称される。オゾンによって亀裂の形成が促進された条件下で架橋ゴムの耐歪み性を評価する方法は、耐久性に優れたゴム製品開発上、非常に重要である。オゾン雰囲気下での耐歪み性評価方法として、例えば、JIS K6259「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−耐オゾン性の求め方」が挙げられる。
JIS−K6259:2004「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−耐オゾン性の求め方」
JIS K6259に規定された評価方法では、架橋ゴムからなる略矩形状の試験片が準備される。この評価方法には、異なる大きさの歪みが付加された複数の試験片が供される。この評価方法では、亀裂が形成されなかった最大の歪みを下限値とし、亀裂が形成された最小の歪みを上限値とする数値範囲として、架橋ゴムの臨界歪みが定義される。数値範囲として得られた臨界歪みに基づいて、架橋ゴムの耐歪み性を評価することは容易ではない。
本発明の目的は、オゾン雰囲気下における架橋ゴムの耐歪み性を定量的に評価することができる評価方法の提供である。
本発明に係る架橋ゴムの評価方法は、
(1)架橋ゴムからテーパー形の試験片が形成される工程
(2)この試験片に標線が付されることにより、試験片の表面が複数の領域に分割される工程
(3)この試験片が長さ方向に伸長されることにより、試験片の各領域に歪みが付加される工程
(4)伸長された試験片が、オゾンを含む気体に暴露されることにより、その表面に亀裂が形成される工程
(5)試験片の各領域毎に、形成された亀裂の数と大きさとが評価されて評点が付される工程
及び
(6)試験片の各領域に付加された歪みと、それぞれの領域について付された評点とに基づいて臨界歪みが算出される工程を含む。
好ましくは、この評価方法は、この試験片の一方の表面に、保護剤が塗布される工程をさらに含む。
好ましくは、伸長された試験片は、5%以上80%以下の歪みが付加された領域を含んでいる。好ましくは、伸長された試験片は、5%以上80%以下の歪みが付加された領域を2以上含んでいる。
本発明に係る評価方法によれば、オゾン雰囲気下において亀裂が形成されない最大の歪みとして、臨界歪みが算出される。この評価方法では、架橋ゴムの耐歪み性が、数値化された臨界歪みとして把握される。数値化された臨界歪みに基づく耐歪み性の評価は、正確かつ容易である。この評価方法による臨界歪みの算出には、複数の試験片の作製が不要である。この評価方法では、架橋ゴムの耐歪み性の評価にかかる時間及び費用が低減される。
図1は、本発明の一実施形態に係る評価方法に供された試験片の正面図である。 図2は、図1の試験片のII−II線に沿った断面図である。 図3は、図1の試験片が伸長される工程を説明する概略図である。 図4は、図1の試験片が伸長された状態を示す概略図である。 図5は、図1の試験片の評価結果が示されたグラフである。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
本実施形態に係る評価方法では、まず、架橋ゴムからなるテーパー形の試験片12が形成される。図1は、この試験片12の正面図である。図1において、紙面の上下方向が、長さ方向であり、紙面の左右方向が、幅方向である。図示される通り、試験片12は、底辺14と、底辺14の両端から延びる一対の側辺(16a、16b)と、底辺14に略平行な上辺18を有している。一対の側辺(16a、16b)がなす幅方向の距離は、底辺14から離れるにしたがって狭くなっている。本願明細書において、底辺14から上辺18に向かって先細となる形状が「テーパー形」と称される。
図2は、この試験片12のII−II線に沿った断面図である。図示される通り、この試験片12のII−II線に沿った断面の形状は、矩形である。
テーパー形の試験片12の形成には、公知の方法が用いられ得る。カミソリ刃、カッター等による切削、所定の形状の打ち抜き刃による方法が例示される。
次いで、試験片12の表面に、相互に平行な複数の標線20が付される。それぞれの標線20が、試験片12の底辺14又は上辺18に平行に配置されることが好ましい。本発明の目的が達成される限り、試験片12の表面に標線20を付す方法は、特に限定されない。試験片12の表面に亀裂又は傷が生じない方法が好ましい。
標線20が付された試験片12の表面は、複数の領域に分割される。図1に示される通り、本実施形態における標線20の数は、5である。図1において、5の標線20によって分割された領域が、符号D1、D2、D3及びD4として示されている。
図1に示された両矢印h(0)は、隣接する標線間の距離である。本実施形態では、それぞれの標線間の距離h(0)は、全て等しい。換言すれば、この試験片12の表面は、等間隔に付された複数の標線20によって、分割されている。標線間距離h(0)は、ノギス等公知の手段を用いて、正確に測定される。本発明の目的が達成される限り、試験片12の表面が、標線間距離の異なる複数の領域に分割されても良い。
次の工程として、複数の標線20が付された試験片12に、定伸長治具22が取り付けられる。図3は、試験片12に定伸長治具22が取り付けられた状態が示された概略図である。定伸長治具22は、試料片12を保持するための第一チャック24と第二チャック26とを備えている。図示されていないが、第一チャック24と第二チャック26とは移動手段を備えている。このような定伸長治具22として、例えば、株式会社ダンベル製の商品名「加硫ゴム引張永久歪み 定伸長治具(型式SDMF−1202)」が挙げられる。
第一チャック24は、この試験片12の底辺14と、底辺14から最も近い位置に付された標線20aとの間に取り付けられる。第二チャック26は、この試験片12の上辺18と、上辺18から最も近い位置に付された標線20bとの間に取り付けられる。図3において、試験片12に取り付けられた第一チャック24と第二チャック26との距離が、両矢印H(0)として示されている。
図3において、第一チャック24と第二チャック26とが移動する方向が、それぞれ矢印F1及び矢印F2として示されている。本実施形態に係る評価方法では、第一チャック24が、矢印F1の方向に移動し、第二チャック26が、矢印F2の方向に移動する。第一チャック24及び第二チャック26の移動によって、試験片12が長さ方向に伸長される。第一チャック24が移動せず、第二チャック26の移動により試験片12が伸長されてもよい。第二チャック26が移動せず、第一チャック24の移動により試験片12が伸長されてもよい。
第一チャック24及び第二チャック26の移動によって伸長された試験片12の状態が、図4に示されている。図4に示された両矢印H(1)は、試験片12が伸長された後の第一チャック24と第二チャック26との距離である。両矢印h(1)、h(2)、h(3)及びh(4)は、それぞれ、試験片12が伸長された後の、領域D1、D2、D3及びD4における標線間距離である。
距離H(1)と距離H(0)との比から、この試験片12の伸長率E(%)が算出される。試験片12が、長さ方向に伸長率Eとなるように伸長されることによって、試験片12の各領域に歪みSが付加される。
この評価方法において、領域D1に付加された歪みS(1)(%)は、距離h(1)と距離h(0)との比として算出される。領域D2に付加された歪みS(2)(%)は、距離h(2)と距離h(0)との比として算出される。領域D3に付加された歪みS(3)(%)は、距離h(3)と距離h(0)との比として算出される。領域D4に付加された歪みS(4)(%)は、距離h(4)と距離h(0)との比として算出される。
図4に示される通り、この試験片12の形状はテーパー形である。テーパー形の試験片12が長さ方向に伸長されたときの各領域の伸長率Eは、底辺14の近傍で小さく、上辺18の近傍で大きい。即ち、距離h(2)は距離h(1)よりも大きく、距離h(3)は距離h(2)よりも大きく、距離h(4)は距離h(3)よりも大きい。従って、歪みS(2)は歪みS(1)よりも大きく、歪みS(3)は歪みS(2)よりも大きく、歪みS(4)は歪みS(3)よりも大きい。この評価方法では、分割された複数の領域に、異なる大きさの歪みSが付加される。
次の工程として、各領域に付加された歪みSが保持された状態で、試験片12が、オゾンを含む気体に暴露される。この工程では、例えば、JIS−K6259「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−耐オゾン性の求め方」に規定される試験装置が用いられる。具体例として、スガ試験機社製の商品名「オゾンウェザーメーター(OMS−2A)」が挙げられる。
図示されていないが、JIS−K6259に規定される試験装置は、温度制御手段を有する試験槽、オゾン発生装置、オゾン濃度調節装置及びガス流量調節装置を備えている。この試験装置では、オゾン発生装置においてオゾンが人工的に発生され、オゾンを含む気体が得られる。この気体に含まれるオゾン濃度は、オゾン濃度調節装置により調節される。この試験装置では、オゾン濃度が調整された気体が、試験槽に満たされる。試験槽が有する温度制御手段によって、この気体の温度が設定される。この試験装置の試験槽に投入されることにより、試験片12が、オゾンを含む気体に暴露される。
試験片12の表面は、オゾンを含む気体と接触する。オゾンは、歪みが付加された試験片12の表面に作用して、亀裂を形成する。オゾンによる亀裂の形成状態は、付加された歪みSの大きさに依存する。試験片12の領域D1−D4には、異なる大きさの歪みSが付加されている。この評価方法では、各領域毎に、亀裂の形成状態が観察され、亀裂の数と亀裂の大きさとがそれぞれランク付けされる。
ランク付けの基準として、例えば、JIS K6259に記載された基準が用いられうる。この基準によれば、亀裂の数が、(A)少数、(B)多数及び(C)無数の3段階でランク付けされる。この基準によれば、亀裂の大きさが、(1)肉眼では見えないが10倍の拡大鏡では観察できるもの、(2)肉眼で観察できるもの、(3)亀裂が深くて比較的大きいもの(1mm未満)、(4)亀裂が深くて大きいもの(1mm以上3mm未満)及び(5)3mm以上の亀裂又は切断を起こしそうなもの、の5段階でランク付けされる。
本発明に係る評価方法では、ランク付けされた亀裂の数及び大きさに基づいて、各領域に評点Pが付される。下記表1は、評点Pを決定するために使用される評価表の一例である。表1において、評点Pの数値が高いほど、深く大きい亀裂が多数形成されたことを意味する。亀裂が全く観察されなかった場合の評点Pは、0とされる。本発明の目的が達成される限り、他の基準及び評価表によって、各領域に評点Pが付されてもよい。
Figure 0006270212
図5は、この試験片12の領域D1−D4について得られた評点Pと歪みSとがプロットされたグラフである。図5に示された破線は、評点Pと歪みSとに基づいて、最小二乗法により得られた線形近似曲線である。この線形近似曲線が外挿され、横軸と交差する点が、符号TSとして示されている。符号TSは、この試験片12を形成する架橋ゴムの臨界歪み(%)である。臨界歪みTSは、評点Pと歪みSとから得られる線形近似曲線において、評点Pが0となる歪みS(%)として算出される。
耐歪み性の低い架橋ゴムから形成された試験片12が、この評価方法に供された時、付加された歪みSが小さい領域において、高い評点Pが付される場合がある。表1の評価表によれば、評点Pの最大値は、15である。複数の領域に評点15が付された場合の臨界歪みTSは、評点Pが15となる最小の歪みSと、評点Pが15未満の領域の歪みSとに基づいて算出される。試験片12の全ての領域に評点15が付された場合は、より低い伸長率Eに伸長された試験片12が、再度この評価方法に供される。
本発明に係る評価方法では、オゾン雰囲気下において亀裂が形成されない最大の歪みが、臨界歪みTSとして定義される。この臨界歪みTSは、試験片12を形成する架橋ゴムの耐歪み性を示す指標である。本発明に係る評価方法によれば、架橋ゴムの耐歪み性を、数値化された臨界歪みTSとして把握することができる。この臨界歪みTSによる耐歪み性の評価は、明確かつ容易である。本発明に係る評価方法では、テーパー形の試験片12が採用されることにより、分割された複数の領域に、異なる大きさの歪みSが付加される。この評価方法によれば、異なる大きさの歪みが付加された複数の試験片12を作製すること無く、臨界歪みTSが算出される。この評価方法では、架橋ゴムの耐歪み性の評価に係る時間及び費用が低減される。
好ましくは、試験片12を形成する架橋ゴムは、基材ゴム、加硫剤、加硫促進剤、過酸化物等が配合されてなるゴム組成物が、加熱及び加圧されることによって成形される。ゴム組成物の組成は、特に限定されない。一例として、タイヤの構成部材として使用されるゴム組成物の組成が挙げられる。
ゴム組成物に配合される基材ゴムとして、天然ゴム(NR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、エポキシ化天然ゴム(ENR)、イソプレンゴム(IR)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、アクリロニトリルブタジエンスチレンゴム(ABS)等が例示される。ゴム組成物に、カーボンブラック及びシリカのような補強剤が配合されても良い。ゴム組成物が主たる補強剤としてシリカを含む場合、シリカと共に、シランカップリング剤が配合される。ゴム組成物に、プロセスオイルのような軟化剤、酸化亜鉛及び硫酸バリウムのような比重調整剤、ワックス、老化防止剤、カルボン酸(又はその金属塩)等の添加剤が適量配合されても良い。本発明に係る評価方法の評価結果に影響しない範囲で、架橋ゴム以外の樹脂組成物が配合されてもよい。
図1に示された角α1及び角α2は、試験片12の底辺14の両端の内角(degree)である。本発明に係る評価方法において、好ましい角α1及び角α2は、ともに90°未満である。試験片12の伸長によって各領域に付加される歪みSの変動幅が十分に大きく、歪みSと評点Pとの高い相関が達成されるとの観点から、角α1及び角α2は、88°以下が好ましく、85°以下がより好ましい。作業性の観点から、好ましい角α1及び角α2は、45°以上であり、より好ましくは、60°以上である。角α1と角α2とが等しい試験片12が好ましい。
図1に示された両矢印Lは、試験片12の長さである。試験片12の表面が、観察可能な面積を有する複数の領域に分割されるとの観点から、長さLは80mm以上が好ましく、100mm以上がより好ましい。複数の領域に適正な歪みSが付加されるとの観点から、好ましい長さLは150mm以下である。
図1に示された両矢印w1は、試験片12の底辺14の幅であり、両矢印w2は、試験片12の上辺18の幅である。図示される通り、幅w2は、幅w1よりも小さい。亀裂状態の観察が容易であるとの観点から好ましい幅w1は、25.0mm以上であり、より好ましくは、30.0mm以上である。歪みSの付加が容易であるとの観点から、幅w1は、50.0mm以下が好ましい。亀裂状態の観察が容易であるとの観点から好ましい幅w2は、8.0mm以上であり、より好ましくは、9.0mm以上である。歪みSの付加が容易であるとの観点から、幅w2は、15.0mm以下が好ましい。
図2に示された符号tは、試験片12の厚みである。試験片12の厚みtは、試験片12の伸長率Eと、各領域に付加される歪みSとに寄与する。伸長率E及び歪みSが適正な範囲に設定されるとの観点から、厚みtは、0.5mm以上が好ましく、1.0mm以上がより好ましい。厚みtは、5.0mm以下が好ましく、3.0mm以下がより好ましい。
図2に示される通り、この試験片12の厚みtは均一である。厚みtが均一な試験片12では、厚みtの変動による伸長率E及び歪みSへの誤差が低減される。この評価方法において、均一な厚みとは、厚みの最大値と最小値との差が0.1mm以下であることをいう。
本発明に係る評価方法において、試験片12に付された標線20によって分割される領域の数Nは、2以上である。臨界歪みTSが精度良く算出されるとの観点から、領域の数Nは、4以上がより好ましく、6以上が特に好ましい。亀裂状態の観察が容易との観点から、好ましい領域の数Nは10以下である。
図1に示される通り、各領域は、隣接する一対の標線20と、一対の側片(16a、16b)の一部とから構成されている。亀裂状態の観察が容易であるとの観点から、隣接する標線間距離h(0)は、5mm以上が好ましく、8mm以上がより好ましい。亀裂状態の評価精度が向上するとの観点から、標線間距離h(0)は、20mm以下が好ましく、15mm以下が好ましく、12mm以下が特に好ましい。
図3に示された両矢印A1は、第一チャック24と、第一チャック24から最も近い標線20aとの距離であるり、両矢印A2は、第二チャック26と、第二チャック26から最も近い標線20bとの距離である。第一チャック24が取り付けられることにより、試験片12は部分的に変形する。第一チャック24が取り付けられた試験片12の表面には、応力が付加される。試験片12への応力の付加は、亀裂の発生及び成長に影響する。亀裂の形成状態が評価される領域から十分離れた位置に、第一チャック24が取り付けられることが好ましい。この観点から、距離A1は、10mm以上が好ましく、12mm以上がより好ましい。同様の観点から、距離A2は、10mm以上が好ましく、12mm以上がより好ましい。各領域への歪みSの付加が容易であるとの観点から、好ましい距離A1及び距離A2は、ともに、20mm以下である。
本発明に係る評価方法によれば、試験片12が長さ方向に伸長されることによって、複数の領域に異なる大きさの歪みSが付加される。歪みSは、オゾン雰囲気下における亀裂の発生及び成長に寄与する。臨界歪みTSが精度良く算出されるとの観点から、歪みSは、5%以上が好ましく、15%以上がより好ましく、20%以上が特に好ましい。亀裂の数及び大きさの比較が容易であるとの観点から、歪みSは、80%以下が好ましく、60%以下がより好ましく、40%以下が特に好ましい。
試験片12の各領域に適正な範囲の歪みSが付加されるとの観点から、好ましい試験片12の伸長率Eは、10%以上であり、より好ましくは、15%以上であり、特に好ましくは、20%以上である。伸長による試験片12の破損が回避されるとの観点から、伸長率Eは、70%以下が好ましく、60%以下がより好ましく、50%以下が特に好ましい。
好ましくは、伸長された試験片12の一方の表面に保護剤が塗布される。保護剤が塗布された試験片12では、亀裂の発生及び成長にともなう応力緩和が抑制される。この試験片12では、試験片12の伸長によって付加された領域の歪みSが、亀裂の形成によって変動しない。この試験片12では、評点Pと歪みSとの高い相関性が達成される。
特に限定されないが、試験片12に塗布される保護剤として、一般的に離型剤として用いられている脂肪酸金属塩、脂肪酸アミド、脂肪酸アミドエステル、ワックス、フッ素系樹脂等が例示される。架橋ゴムとの親和性及び作業性の観点から、フッ素系樹脂被膜が好適に用いられる。
試験片12に保護剤を塗布する方法には、 スプレーコート、バーコート等公知の方法が適宜用いられうる。典型的には、水等の溶媒により所定濃度に希釈された保護剤の溶液が、試験片12の表面に噴霧される方法が使用される。試験片12に塗布される保護剤の好ましい厚みは、1μm以上20μm以下である。試験片12の表面に、保護剤が均一に塗布されることが好ましい。
試験片12がオゾンを含む気体に暴露される工程において、気体中のオゾン濃度が、亀裂の発生及び成長に影響する。空気中に存在するオゾン濃度は、約3pphmである。亀裂の形成が促進されて評価時間が短縮されるとの観点から、3pphmを超えるオゾン濃度が好ましい。より好ましくは、10pphm以上であり、特に好ましくは、20pphm以上である。過剰な亀裂の形成が回避されるとの観点から、オゾン濃度は80pphm以下が好ましく、65pphm以下がより好ましく、50pphm以下が特に好ましい。
亀裂の発生及び成長には、オゾンを含む気体への試験片12の暴露時間及び温度も影響する。観察可能な亀裂が形成されるとの観点から、暴露時間は、2時間以上が好ましく、4時間以上がより好ましく、8時間以上が特に好ましい。過剰な亀裂の形成が回避されるとの観点から、暴露時間は、72時間以下が好ましく、48時間以下がより好ましく、24時間以下が特に好ましい。亀裂の形成が促進されるとの観点から、好ましい温度は、30℃以上である。過剰な亀裂の形成が回避されるとの観点から、好ましい温度は、50℃以下である。
図5に示される通り、各領域の評点Pと歪みSとがプロットされた点は、線形近似曲線から大幅には乖離しない。本発明に係る評価方法によれば、各領域に付された評点Pと、各領域の歪みSとに高い相関性が達成される。評点Pと歪みSとの相関性は、最小二乗法によって得られた線形近似曲線のRを指標として判断される。Rは、相関係数Rを二乗することで算出される。相関係数Rは、歪みSと評点Pとの共分散を、歪みSの標準偏差及び評点Pの標準偏差で除することで算出される。臨界歪みTSが高い精度で算出されるとの観点から、好ましいRは、0.80以上である。Rは0.90以上がより好ましく、0.95以上が特に好ましい。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。なお、以下の全ての実施例及び比較例において、評価試験には、試験装置(スガ試験機社製の商品名「オゾンウェザーメーターOMS−2A」)を使用した。
(架橋ゴムの製造)
下記表2に示された配合にしたがって、各成分を計量した。硫黄及び加硫促進剤以外の成分を、充填率58%となるように、容量1.7Lのバンバリーミキサーに投入した。投入された材料の温度が140℃に到達するまで、回転速度80rpmで、加熱しながら混練した。取り出した混練物に、硫黄と加硫促進剤とを添加し、オープンロールを用いて、80℃で5分間混合しすることにより、未加硫ゴムを得た。得られた未加硫ゴムを、170℃で15分間プレス加硫することにより、製造例(a)−(d)の架橋ゴムを得た。製造例(a)−(d)の架橋ゴムは、全て、厚み2mmのシート状である。
Figure 0006270212
表2に記載された化合物の詳細は、以下の通りである。
天然ゴム:RSS#3
スチレンブタジエンゴム:日本ゼオン社製の商品名「NS116R(溶液重合SBR、結合スチレン量=23質量%、Tg=−21℃)」
ブタジエンゴム:宇部興産(株)製の商品名「BR150B」
カーボンブラック:三菱化学(株)製の商品名「シーストN220(NSA=114m/g)」
シリカ:EVONIK−DEGUSSA社製の商品名「ウルトラジルVN3(NSA=175m/g)」
シランカップリング剤:EVONIK−DEGUSSA社製の商品名「Si69(ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド)」
プロセスオイル(アロマオイル):ジャパンエナジー製の商品名「プロセスX−140(芳香族系プロセスオイル)」
パラフィンワックス:日本精蝋(株)社製の商品名「オゾエース0355」
老化防止剤:大内新興化学工業(株)製の商品名「ノクラック6C(N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン)」
ステアリン酸:日本油脂(株)製の商品名「ステアリン酸」
酸化亜鉛:三井金属工業(株)製の商品名「亜鉛華1号」
硫黄:鶴見化学(株)製の商品名「粉末硫黄」
加硫促進剤:大内新興化学工業(株)製の商品名「ノクセラーNS(N−tert−ブチル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド)」
[実施例1]
製造例(a)の架橋ゴムを切削して、試験片を作製した。試験片の底辺の幅w1は32mmであり、上辺の幅w2は10mmであり、長さLは、110mmである。試験片の底辺の両端の角α1及び角α2は、ともに、84.3°である。底辺に平行な複数の標線を付すことにより、試験片の表面を領域D1−D4に分割した。隣接する標線間の距離h(0)は、全て10mmである。
試験片に、定伸長治具(前述の「SDMF−1202」)を取り付け、第一チャック及び第二チャックを移動させることにより、試験片を長さ方向に伸長した。試験片の伸長率Eが15%となるように伸長した状態で、領域D1−D4の標線間距離h(1)−h(4)をそれぞれ計測した。距離h(1)−h(4)と、距離h(0)とに基づいて算出された領域D1−D4の歪みS(%)が、表3に示されている。
領域D1−D4に付加された歪みSを保持した状態で、試験片を、試験装置(前述の「オゾンウェザーメーターOMS−2A」)の試験槽に投入した。試験槽内のオゾン濃度は50±5pphmであり、温度は40℃である。24時間経過後に、試験槽から取り出した試験片の表面を観察した。JIS K6259に記載の基準及び表1の評価表にしたがって付された領域D1−D4の評点Pが表3に示されている。領域D1−D4の歪みSと評点Pとから算出された臨界歪みTS(%)及び相関係数Rが、表3に示されている。
[実施例2]
伸長率Eを表3に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例2の評価方法を検討した。この評価方法では、領域D1及びD2について得られた歪みSと評点Pとに基づいて、相関係数R及び臨界歪みTS(%)とが算出された。
[実施例3−6及び実施例9−10]
製造例(b)−(d)の架橋ゴムを使用し、伸長率Eを下記の表3及び4に示される通りとした他は、実施例1と同様にして、実施例3−6及び実施例9−10の評価方法を検討した。
[実施例7]
試験片の一方の表面に、保護剤としてフッ素系樹脂溶液(ダイキン工業社製ダイフリーGA−7500(フッ素系離型剤、エアゾールタイプ、溶媒含有量:95質量%以上))を塗布した他は実施例1と同様にして、実施例7の評価方法を検討した。
[実施例8]
製造例(b)の架橋ゴムから形成された試験片を用いた他は、実施例7と同様にして、実施例8の評価方法を検討した。
[実施例11−12]
製造例(b)の架橋ゴムを使用し、領域の数を表5に示されたものとした他は、実施例1と同様にして、実施例11及び12の評価方法を検討した。
Figure 0006270212
Figure 0006270212
Figure 0006270212
[比較例1]
比較例1の評価方法では、製造例(b)の架橋ゴムを用いて、4枚の試験片1−4(矩形状、長さ110mm、幅20mm)を作製した。試験片1−4を長さ方向に伸長し、伸長率Eが、それぞれ、5%、10%、20%及び30%となるように調整した。試験片1−4の伸長率Eが、各試験片の歪みS(%)として、表6に示されている。
試験片1−4に付加された歪みSを保持した状態で、各試験片を、試験装置(オゾンウェザーメーターOMS−2A)の試験槽に投入した。試験槽内のオゾン濃度は50±5pphmであり、温度は40℃である。24時間経過後に、試験槽から試験片1−4を取り出した。実施例1と同様にして、試験片1−4の表面状態を評価した結果が、表6に示されている。
[比較例2]
試験片の一方の面に、保護剤としてフッ素系樹脂溶液(ダイキン工業社製ダイフリーGA−7500(フッ素系離型剤、エアゾールタイプ、溶媒含有量:95質量%以上))を塗布した他は、比較例1と同様にして、比較例2の評価方法を検討した。
Figure 0006270212
表3−5に示されるように、実施例1−12の評価方法では、歪みSと評点Pとの相関が高く、臨界歪みTSを精度良く算出することが可能であった。これに対し、比較例1及び2の評価方法では、各試験片の歪みSと評点Pとの相関が低く、臨界歪みを算出することができなかった。実施例及び比較例について示された結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明された評価方法は、様々なゴム製品の構成部材として用いられる架橋ゴムの耐オゾン性及び耐歪み性を評価する方法として適用されうる。
12・・・試験片
14・・・底辺
16a、16b・・・側辺
18・・・上辺
20、20a、20b・・・標線
22・・・定伸長治具
24・・・第一チャック
26・・・第二チャック

Claims (4)

  1. 架橋ゴムからテーパー形の試験片が形成される工程と、
    上記試験片に標線が付されることにより、この試験片の表面が複数の領域に分割される工程と、
    上記試験片が長さ方向に伸長されることにより、この試験片の各領域に歪みが付加される工程と、
    上記伸長された試験片が、オゾンを含む気体に暴露されることにより、その表面に亀裂が形成される工程と、
    上記試験片の各領域毎に、形成された亀裂の数と大きさとが評価されて評点が付される工程と、
    上記試験片の各領域に付加された歪みと、それぞれの領域について付された評点とに基づいて臨界歪みが算出される工程とを含む、架橋ゴムの評価方法。
  2. 上記試験片の一方の表面に、保護剤が塗布される工程をさらに含む請求項1に記載の評価方法。
  3. 上記伸長された試験片が、5%以上80%以下の歪みが付加された領域を含んでいる請求項1又は2に記載の評価方法。
  4. 上記伸長された試験片が、5%以上80%以下の歪みが付加された領域を2以上含んでいる請求項1から3のいずれかに記載の評価方法。
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