JP6268551B2 - シクロプロパン環を有する化合物およびその香料組成物 - Google Patents

シクロプロパン環を有する化合物およびその香料組成物 Download PDF

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本発明は、シクロプロパン環を有する化合物を含有する香料組成物に関する。
シクロプロパン環を有する化合物の中には、調合香料原料として有用なものがあることが知られている。例えば、[1−メチル−2−(5−メチル−4−ヘキセン−2−イル)シクロプロピル]メタノールはローズ様のフローラル調で、シトラスや3−メチル−5−フェニル−1−ペンタノールに似た香気を有する(WO 2012/160189 A1)。また、1−メチル−2−[(2,2,3−トリメチルシクロペンチル)メチル]シクロプロピル]メタノールは、ナチュラル感のあるサンダル様香気を有する(US 2010/0069508 A1)。また、シクロプロパン環とベンゼン環を有する化合物として、2−(1−フェニルエチル)シクロプロピルメタノールなどが知られているが、香気に関しての記載は無い(Synthesis (1999), No. 6, 1063-1075)。
近年、各種香粧品、保健衛生材料、医薬品等の製品の多様化に伴い、香粧品及び保健衛生材料用香料、更には医薬品用香料において、拡散性が強く、独特な香質で、嗜好性が高く、保留性が強く、安定性が良く、かつ安全性が高い香料物質の開発が従来にもまして要求されている。特に、フローラルやシトラス様香気を有する香料素材に関しては、このような要求を満足する香料素材が不足しており、従来公知の香料物質に加え、さらに上記特性を満たす新たな香料素材の開発が期待されている。
従って、本発明の目的は上記要求を満たすフローラルやシトラス様香気を付与することのできる化合物を提供することにある。
このような実情において本発明者らは鋭意研究を行った結果、アリルアルコール誘導体をシクロプロパン化して得られる化合物が強いフローラルやシトラス様香気を有し、有用な付香剤となり得ることを見出し、本発明を完成した。すなわち、本発明は以下の[1]〜[7]の内容を含むものである。
[1]式(1)で表される化合物。
Figure 0006268551
(式(1)中、R1、R2、R3及びR5は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を表し、R1、R2、R3及びR5のうちで2つ以上の基がアルキル基である。R4はホルミル基、ヒドロキシメチル基、1−ヒドロキシ−1−エチル基、1−ヒドロキシ−1−プロピル基、1−ヒドロキシ−1−ブチル基及び2−ヒドロキシ−1−プロピル基から選ばれる基を表す。mは0〜2であり、nは0又は1である。波線はシクロプロパン環の2位に対してシス配置、トランス配置又はシス配置とトランス配置の混ざりを表す。)
[2]R4がヒドロキシメチル基、1−ヒドロキシ−1−エチル基、1−ヒドロキシ−1−プロピル基、1−ヒドロキシ−1−ブチル基及び2−ヒドロキシ−1−プロピル基から選ばれる基である前記[1]に記載の化合物。
[3]R1及びR3が共にメチル基である前記[2]に記載の化合物。
[4]R1及びR2及びR3が共にメチル基である前記[2]に記載の化合物。
[5]R5がメチル基である前記[2]〜[4]に記載の化合物。
[6]前記[1]〜[5]に記載の化合物を少なくとも1種含有することを特徴とする香料組成物。
[7]前記[6]記載の香料組成物を含有する飲食品、香粧品、芳香剤、日用・雑貨品、口腔用組成物、ヘアケア製品、スキンケア製品、身体洗浄剤、衣料用洗剤、衣料用柔軟仕上げ剤、トイレタリー製品、繊維・繊維製品、衣料品又は医薬品。
本発明の化合物は嗜好性が高く、香気付与性にも優れており、拡散性・残香性に優れた非常に有用な香料素材である。これら本発明の化合物を配合することにより、嗜好性の高い香気付与剤を提供することができる。
本発明の化合物は式(1)で表されるものである。
Figure 0006268551
(式中、R1、R2、R3及びR5は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を表し、R1、R2、R3及びR5のうちで2つ以上の基がアルキル基である。炭素数1〜3のアルキル基としては、例えばメチル基である。R4はホルミル基、ヒドロキシメチル基、1−ヒドロキシ−1−エチル基、1−ヒドロキシ−1−プロピル基、1−ヒドロキシ−1−ブチル基及び2−ヒドロキシ−1−プロピル基から選ばれる基を表す。R4は、例えばホルミル基、ヒドロキシメチル基及び1−ヒドロキシ−1−エチル基から選ばれる。mは0〜2であり、例えば0又は1である。nは0又は1である。波線はシクロプロパン環の2位に対してシス配置、トランス配置又はシス配置とトランス配置の混ざりを表す。)
式(1)において、nが0であり、R4がヒドロキシメチル基である化合物は、例えば次に示す方法により合成される。
Figure 0006268551
まず、アリルアルコール誘導体(3)にジエチル亜鉛とクロロヨードメタンから調製したカルベノイドを反応させることによりシクロプロパン環を有する化合物(4)を合成する。シクロプロパン環を有する化合物(4)は下記に示した相対配置を有するジアステレオマーの混合物として得られ、(4b)の香気閾値は(4a)に比べて相対的に低い。
Figure 0006268551
式(1)においてnが0であり、mが0であり、R1及びR3がメチル基であり、R4が1−ヒドロキシ−1−エチル基である化合物は、例えば次に示す方法により合成される。
Figure 0006268551
まず、シクロプロパン環を有する化合物(5)を酸化することによりアルデヒド化合物(6)を得、次にグリニャール反応を行うことにより化合物(7)を合成できる。酸化の方法としては、テンポ酸化、植村酸化、アルブライト・ゴールドマン酸化、向山酸化、レイ・グリフィス酸化、スワン酸化等の反応を使用することができる。シクロプロパン環を有する化合物(7)は下記に示した相対配置を有する異性体の混合物として得られ、(R*)−1−[(1S*,2S*)−1−メチル−2−((R*)−1−フェニルエチル)シクロプロピル]エタノール(7a)の香気閾値は(S*)−1−[(1S*,2S*)−1−メチル−2−((R*)−1−フェニルエチル)シクロプロピル]エタノール(7b)に比べて相対的に100倍以上低い。
Figure 0006268551
式(1)において、nが1であり、mが0であり、R1及びR3がメチル基であり、R4がホルミル基であるシクロプロパン環を有する化合物は、例えば次に示す方法により合成される。
Figure 0006268551
まず、化合物(6)に、Wittig反応を行いエノールエーテル体(8)を合成する。得られたエノールエーテル体を酸触媒の存在下で加水分解することによりシクロプロパン環を有する化合物(9)を容易に合成できる。ここで用いられる酸としては、酢酸、クエン酸、塩酸、硫酸等が挙げられる。
このようにして得られた本発明の化合物は、必要に応じて、単離及び精製を行うことができる。単離及び精製の方法としては、例えばカラムクロマトグラフィー、減圧蒸留、結晶化等が挙げられ、これらを単独であるいは併用して行うことができる。
式(1)で表される化合物の香料組成物への配合量は、特に限定されないが、香料組成物に対して0.01〜60重量%、特に0.1〜40重量%であることが好ましい。
また、本発明の香料組成物には、通常使用される調合香料を配合することができる。この様にして得られる香料組成物は、新鮮で嗜好性の高い香気付与を提供できる。また、本発明の香料組成物を香気成分として、飲食品、香粧品、芳香剤、日用・雑貨品、口腔用組成物、ヘアケア製品、スキンケア製品、身体洗浄剤、衣料用洗剤、衣料用柔軟仕上げ剤、トイレタリー製品、繊維・繊維製品、衣料品又は医薬品などに配合することができる。すなわち、シャンプー、リンス類、香水、コロン類、ヘアトニック、ヘアクリーム類、ポマードその他毛髪用化粧料基材、石鹸、皿洗い洗剤、洗濯用洗剤、ソフナー類、消毒用洗剤類、防臭洗剤類、室内芳香剤、消毒剤、殺虫剤、漂白剤、その他の各種保健衛生用洗剤類、歯磨、マウスウォッシュ、トイレットペーパー、医薬品の服用を容易にするための賦香剤等に、この業界で通常配合されている量を配合して、そのユニークな香気を付与でき、商品価値を高めることができる。
以下に実施例を挙げ、本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって、なんら限定されるものではない。なお、実施例中での各物性値の測定は、次の機器装置類を用いて行った。
NMRはBruker社製DRX500を使用して測定した。溶媒にはCDCl3を使用し、ケミカルシフトはTMSを基準としppmで記載した。カップリングコンスタントJはHzで記載した。
GC/MSはAgirent Technologies HP6890 GCシステムとHP5973MS検出器を使用して測定した。カラムはInertCap 1(GL サイエンス社製、長さ30m×内径0.25mm、液相膜厚0.25μm)を用い、注入口温度250℃、検出器温度250℃、昇温条件は100℃(15℃/分)300℃である。
GC純度はAgirent Technologies7890A GCシステムを使用して測定した。カラムはInertCap 1(GL サイエンス社製、長さ20m×内径0.18mm、液相膜厚0.18μm)を用い、注入口温度250℃、検出器温度250℃、昇温条件100℃(15℃/分)230℃である。
(実施例1)
1−メチル−2−(1−フェニルエチル)シクロプロピルメタノールの合成
Figure 0006268551
窒素雰囲気下、撹拌装置、滴下ロート、温度計のついた200mlフラスコに、ジエチル亜鉛のトルエン溶液(濃度15重量%、37.9g、46.0mmol)を入れ、−20℃に冷却した。滴下ロートにクロロヨードメタン(16.22g、92.0mmol)を入れ、−15〜−20℃を保つように滴下した。滴下終了後、−10〜−15℃で30分撹拌した後、−25℃に冷却し、(E)−2−メチル−4−フェニルペンタ−2−エン−1−オール(4.11g、23.3mmol)を−20〜−25℃の範囲内で60分かけて滴下した。滴下終了後、−15〜−25℃で60分撹拌を続けた。次に、20%硫酸水溶液(17.0ml)を加えて10分間撹拌した後、水層を分液した。有機層を水(20ml)で2回洗浄し、減圧下で溶媒を回収し濃縮残渣を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=8:2)にて精製を行い、メインの異性体として[(1R*,2S*)−1−メチル−2−((R*)−1−フェニルエチル)シクロプロピル]メタノール(1.85g、9.74mmol、収率42%)、マイナーの異性体として[(1R*,2S*)−1−メチル−2−((S*)−1−フェニルエチル)シクロプロピル]メタノール(0.55g、2.9mmol、収率12%)を得た。メインの異性体とマイナーの異性体の相対配置はNOESYを測定することにより決定した。
メインの異性体
GC/MS(m/e):
190(M+,<1),172(1),159(7),146(9),131(17),118(80),117(100),106(60),105(80),91(45),77(20)
1H(500MHz、CDCl3):
7.31(ddm,J=8.3,7.1,2H),7.27(dm,J=8.3,2H), 7.20(tm,J=7.1,1H),3.41(d,J=11.0,1H),3.35(d,J=11.0,1H),2.31(dq,J=10.6,7.0,1H),1.34(d,J=7.0,3H),1.28(s,3H),0.87(ddd,J=10.6,8.8,5.7,1H),0.52(dd,J=8.8,4.9,1H),0.12(dd,J=5.7,4.9,1H)
13C(125MHz,CDCl3
147.2(s),128.3(d),126.0(d),126.0(d),72.4(t),39.8(d),29.7(d),23.6(s),22.6(q),16.6(t),15.3(q)
マイナーの異性体
GC/MS(m/e):
190(M+,<1),172(1),159(7),146(5),131(17),118(80),117(100),106(60),105(80),91(45),77(20)
1H(500MHz、CDCl3):
7.29(ddm,J=8.3,7.1,2H),7.26(dm,J=8.3,2H), 7.18(tm,J=7.1,1H),3.33(d,J=10.4,1H),3.27(d,J=10.4,1H),2.34(dq,J=10.5,7.0,1H),1.35(d,J=7.0,3H),1.06(s,3H),0.97(ddd,J=10.5,8.9,5.5,1H),0.70(dd,J=8.9,4.7,1H),0.18(dd,J=5.5,4.7,1H)
13C(125MHz,CDCl3
147.7(s),128.4(d),126.6(d),125.9(d),72.2(t),40.0(d),29.2(d),23.4(s),23.3(q),16.5(t),15.7(q)
(実施例2)
1−メチル−2−(1−フェニルエチル)シクロプロピルメタノールの合成
Figure 0006268551
窒素雰囲気下、撹拌装置、滴下ロート、温度計のついた100mlフラスコに、ジエチル亜鉛のトルエン溶液(濃度15重量%、69.8g、84.8mmol)を入れ、−20℃に冷却した。滴下ロートにクロロヨードメタン(29.9g、169.6mmol)を入れ、−15〜−20℃を保つように滴下した。滴下終了後、−10〜−15℃で30分撹拌した後−25℃に冷却し、(Z)−2−メチル−4−フェニルペンタ−2−エン−1−オール(7.59g、42.4mmol)を−20〜−25℃の範囲内で60分かけて滴下した。滴下終了後、−15〜−25℃で60分撹拌を続けた。次に、20%硫酸水溶液(31.3ml)を加えて10分間撹拌した後、水層を分液した。有機層を水(30ml)で2回洗浄し、減圧下で溶媒を回収し濃縮残渣を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=8:2)にて精製を行い、メインの異性体として[(1S*,2S*)−1−メチル−2−((R*)−1−フェニルエチル)シクロプロピル]メタノール(4.93g、25.9mmol、収率61%)、マイナーの異性体として[(1S*,2S*)−1−メチル−2−((S*)−1−フェニルエチル)シクロプロピル]メタノール(0.61g、3.2mmol、収率7.5%)を得た。メインの異性体とマイナーの異性体の相対配置はNOESYを測定することにより決定した。
メインの異性体
GC/MS(m/e):
172(M+−H2O,1),157(5),146(20),131(27),118(72),117(100),106(65),105(75),91(53),77(25)
1H(500MHz、CDCl3):
7.30(ddm,J=7.9,7.2,2H),7.25(dm,J=7.9,2H), 7.19(tm,J=7.2,1H),3.70(m,2H),2.35(dq,J=10.6,7.0,1H),1.38(d,J=7.0,3H),1.30(m,OH),1.21(s,3H),0.94(ddd,J=10.6,8.4,5.9,1H),0.45(dd,J=8.4,4.8,1H),0.21(dd,J=5.9,4.8,1H)
13C(125MHz,CDCl3
147.3(s),128.3(d),126.9(d),125.9(d),67.1(t),40.0(d),33.3(d),23.5(s),23.0(q),22.9(q),17.3(t)
マイナーの異性体
GC/MS(m/e):
190(M+,<1),172(4),157(10),143(7),131(17),118(72),117(100),106(65),105(67),91(44),77(20)
1H(500MHz、CDCl3):
7.32(ddm,J=8.3,7.1,2H),7.28(dm,J=8.3,2H), 7.21(tm,J=7.1,1H),3.52(dd,J=11.6,9.1,1H),3.33(d,J=11.6,1H),2.34(dq,J=10.6,6.9,1H),1.34(d,J=6.9,3H),1.13(s,3H),1.06(ddd,J=10.6,8.3,5.5,1H),0.66(dd,J=8.3,4.6,1H),0.40(m,OH),0.27(dd,J=5.5,4.6,1H)
13C(125MHz,CDCl3
147.7(s),128.8(d),126.4(d),126.4(d),67.3(t),40.9(d),31.9(d),24.1(q),23.1(s),22.6(q),17.8(t)
(実施例3)
(1S*,2S*)−1−メチル−2−[(R*)−1−フェニルエチル]シクロプロパンカルボアルデヒドの合成
Figure 0006268551
窒素雰囲気下、撹拌装置、滴下ロート、温度計のついた100mlフラスコに、[(1S*,2S*)−1−メチル−2−((R*)−1−フェニルエチル)シクロプロピル]メタノール(1.02g、5.37mmol)とカリウムブロマイド(0.36g)、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン1-オキシル フリーラジカル(0.085g)及びトルエン(10ml)を入れ、0℃に冷却した。滴下ロートに次亜塩素酸ナトリウム水溶液(濃度約13.5%、5.0g、9.1mmol)を入れ、0℃を保つように滴下した。滴下終了後、18℃まで60分かけて昇温した。その後水層を分液し、有機層を10%チオ硫酸ナトリウム水溶液と水で洗浄し、減圧下で溶媒を回収し濃縮残渣(1S*,2S*)−1−メチル−2−[(R*)−1−フェニルエチル]シクロプロパンカルボアルデヒド(0.91g、4.8mmol、収率89%)を得た。
GC/MS(m/e):
188(M+,5),159(7),141(5),128(20),118(82),117(100),115(45),105(43),91(60),83(60)77(44)
1H(500MHz、CDCl3):
9.37(s,1H)、7.34(ddm,J=8.3,7.2,2H),7.28(dm,J=8.3,2H), 7.24(tm,J=7.2,1H),2.71(dq,J=10.4,7.0,1H),1.51−1.42(m,2H),1.32(s,3H),1.30(d,J=7.0,3H),1.09(dd,J=7.5,4.6,1H)
13C(125MHz,CDCl3
202.7(d),145.6(s),128.5(d),126.7(d),126.5(d),40.1(d),38.8(d),32.9(s),22.5(t),21.9(q),18.4(q)
(実施例4)
1−[(1S*,2S*)−1−メチル−2−((R*)−1−フェニルエチル)シクロプロピル]エタノールの合成
Figure 0006268551
窒素雰囲気下、撹拌装置、滴下ロート、温度計のついた100mlフラスコに、メチルマグネシウムブロマイド(0.97mol/L、テトラヒドロフラン溶液、8.5ml、8.25mmol)を入れ、−10℃に冷却した。滴下ロートに(1S*,2S*)−1−メチル−2−[(R*)−1−フェニルエチル]シクロプロパンカルボアルデヒド(1.03g、5.5mmol)を入れ、−10℃を保つようにして5分で滴下した。60分攪拌後、20%硫酸水溶液(4.5g)を加えて10分間撹拌した後、水層を分液した。有機層を水(10ml)で2回洗浄し、減圧下で溶媒を回収し濃縮残渣を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1)にて精製を行い、メインの異性体として(R*)−1−[(1S*,2S*)−1−メチル−2−((R*)−1−フェニルエチル)シクロプロピル]エタノール(0.75g、3.68mmol、収率67%)、マイナーの異性体として(S*)−1−[(1S*,2S*)−1−メチル−2−((R*)−1−フェニルエチル)シクロプロピル]エタノール(0.205g、1.0mmol、収率18%)を得た。メインの異性体とマイナーの異性体の相対配置はNOESYを測定することにより決定した。
メインの異性体
GC/MS(m/e):
186(M+−H2O,1),171(6),160(15),145(7),131(29),118(87),117(100),106(68),105(86),91(53),77(26)、72(30),70(30)
1H(500MHz、CDCl3):
7.29(ddm,J=8.3,7.2,2H),7.24(dm,J=8.3,2H), 7.19(tm,J=7.2,1H),3.60(q,J=6.4,1H),2.46(dq,J=10.4,6.9,1H),1.46(d,J=6.9,3H),1.31(d,6.4,3H),1.09(s,3H),0.92(ddd,J=10.4,8.5,5.9,1H),0.41(dd,J=8.5,4.9,1H),0.01(dd,J=5.9,4.9,1H)
13C(125MHz,CDCl3
147.7(s),128.3(d),127.0(d),125.9(d),70.5(d),39.0(d),34.5(d),26.5(s),23.6(q),20.5(q),18.4(q)、17.5(t)
マイナーの異性体
GC/MS(m/e):
186(M+−H2O,1),171(7),160(13),145(7),131(32),118(85),117(100),106(65),105(84),91(55),77(27)、72(21),70(29)
1H(500MHz、CDCl3):
7.30(ddm,J=8.3,7.2,2H),7.21(dm,J=8.3,2H), 7.19(tm,J=7.2,1H),3.58(q,J=6.4,1H),2.39(dq,J=10.5,6.9,1H),1.37(d,J=6.4,3H),1.36(d,6.9,3H),1.09(s,3H),0.95(ddd,J=10.5,8.6,5.7,1H),0.46(dd,J=8.6,4.6,1H),0.19(dd,J=5.7,4.6,1H)
13C(125MHz,CDCl3
147.5(s),128.3(d),126.9(d),126.0(d),70.8(d),39.1(d),34.1(d),27.5(s),23.6(q),20.4(q),18.9(t)、18.7(q)
(実施例5)
1,2−ジメチル−2−(1−フェニルエチル)シクロプロピルメタノールの合成
Figure 0006268551
窒素雰囲気下、撹拌装置、滴下ロート、温度計のついた100mlフラスコに、ジエチル亜鉛のトルエン溶液(濃度15重量%、10.9g、13.2mmol)を入れ、−15℃に冷却した。滴下ロートにクロロヨードメタン(4.68g、26.5mmol)を入れ、−15〜−20℃を保つように滴下した。滴下終了後、−15℃で30分撹拌した後−15℃に冷却し、−10〜−15℃で(Z)−2,3−ジメチル−4−フェニルペンタ−2−エン−1−オール(1.26g、6.63mmol)を20分かけて滴下した。滴下終了後、12℃で60分撹拌を続けた。次に、20%硫酸水溶液(4.8ml)を加えて10分間撹拌した後、水層を分液した。有機層を水(10ml)で2回洗浄し、減圧下で溶媒を回収し濃縮残渣を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1)にて精製を行い、メインの異性体として[(1S*,2S*)−1,2−ジメチル−2−((S*)−1−フェニルエチル)シクロプロピル]メタノール(0.47g、2.3mmol、収率35%)、マイナーの異性体として[(1S*,2S*)−1,2−ジメチル−2−((R*)−1−フェニルエチル)シクロプロピル]メタノール(0.45g、2.2mmol、収率33%)を得た。メインの異性体とマイナーの異性体の相対配置はNOESYを測定することにより決定した。
メインの異性体
GC/MS(m/e):
204(M+,<1),186(3),171(25),149(45),132(39),131(79),117(86),115(36),106(44),105(100),99(37),91(60),77(31)
1H(500MHz、CDCl3):
7.32−7.27(m,4H), 7.20(m,1H),3.78(m,2H),2.68(q,7.2,1H),1.36(d,J=7.2,3H),1.35(OH),1.25(s,3H),0.92(s,3H),0.73(d,J=4.8,1H),0.22(d,J=4.8,1H)
13C(125MHz,CDCl3
145.1(s),128.0(d),127.9(d),125.9(d),68.2(t),42.3(d),30.2(s),26.7(s),25.5(t),18.3(q),16.8(q),14.7(q)
マイナーの異性体
GC/MS(m/e):
204(M+,<1),186(3),171(24),149(44),132(46),131(89),117(94),115(38),106(48),105(100),99(38),91(65),77(35)
1H(500MHz、CDCl3):
7.32(ddm,J=7.8,7.0,2H),7.28(dm,J=7.8,2H), 7.19(tm,J=7.0,1H),3.64(m,2H),2.64(q,7.1,1H),1.40(d,J=7.1,3H),1.24(s,3H),1.08(s,3H),0.90(t,J=6.7,OH),0.45(d,J=4.6,1H),0.29(d,J=4.6,1H)
13C(125MHz,CDCl3
145.3(s),128.4(d),127.5(d),126.0(d),68.3(t),42.5(d),29.3(s),28.5(s),25.1(t),18.9(q),18.2(q),15.6(q)
(実施例6)
1−メチル−2−(1−(4−メチルフェニル)エチル)シクロプロピルメタノールの合成
Figure 0006268551
窒素雰囲気下、撹拌装置、滴下ロート、温度計のついた100mlフラスコに、ジエチル亜鉛のトルエン溶液(濃度15重量%、5.3g、6.4mmol)を入れ、−20℃に冷却した。滴下ロートにクロロヨードメタン(2.26g、12.8mmol)を入れ、−15〜−20℃を保つように滴下した。滴下終了後、−10〜−15℃で10分撹拌した後−20℃に冷却し、同温で(E)−2−メチル−4−(4−メチルフェニル)ペンタ−2−エン−1−オール(0.60g、3.2mmol)を10分かけて滴下した。滴下終了後、−15〜−25℃で60分撹拌を続けた。次に、20%硫酸水溶液(2.5ml)を加えて10分間撹拌した後、水層を分液した。有機層を水(10ml)で2回洗浄し、減圧下で溶媒を回収し濃縮残渣を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1)にて精製を行い、メインの異性体として[(1R*,2S*)−1−メチル−2−((R*)−1−(4−メチルフェニル)エチル)シクロプロピル]メタノール(0.24g、1.18mmol、収率36%)、マイナーの異性体として[(1R*,2S*)−1−メチル−2−((S*)−1−(4−メチルフェニル)エチル)シクロプロピル]メタノール(0.013g、0.064mmol、収率2%)を得た。メインの異性体とマイナーの異性体の相対配置はNOESYを測定することにより決定した。
メインの異性体
GC/MS(m/e):
186(M+−H2O,2),173(13),160(13),149(19),145(23),132(80),131(64),120(62),119(88),117(100),115(48),105(40),91(62),77(21)
1H(500MHz、CDCl3):
7.16(dm,J=8.2,2H),7.12(dm,J=8.2,2H), 3.41(d,J=11.0,1H),3.35(d,J=11.0,1H),2.33(s,3H)2.27(dq,J=10.6,7.0,1H),1.32(d,J=7.0,3H),1.28(s,3H),0.84(ddd,J=10.6,8.8,5.7,1H),0.52(dd,J=8.8,4.8,1H),0.11(dd,J=5.7,4.8,1H)
13C(125MHz,CDCl3
144.2(s),135.4(s),129.0(d),126.8(d),72.5(t),39.4(d),29.9(d),23.6(s),22.7(q),21.0(q),16.6(t),15.3(q)
マイナーの異性体
GC/MS(m/e):
204(M+,<1),186(7),173(16),157(8),149(23),145(20),132(98),131(84),120(66),119(100),117(96),115(53),105(42),91(64),77(24)
1H(500MHz、CDCl3):
7.14(dm,J=8.2,2H),7.10(dm,J=8.2,2H), 3.34(d,J=10.8,1H),3.27(d,J=10.8,1H),2.32(s,3H)2.31(dq,J=10.6,7.0,1H),1.33(d,J=7.0,3H),1.06(s,3H),0.95(ddd,J=10.6,8.9,5.6,1H),0.68(dd,J=8.9,4.7,1H),0.18(dd,J=5.6,4.7,1H)
13C(125MHz,CDCl3
144.6(s),135.2(s),129.1(d),126.4(d),72.3(t),39.6(d),29.3(d),23.36(q),23.35(s),20.9(q),16.5(t),15.7(q)
(実施例7)
1−メチル−2−(1−(4−メチルフェニル)エチル)シクロプロピルメタノールの合成
Figure 0006268551
窒素雰囲気下、撹拌装置、滴下ロート、温度計のついた100mlフラスコに、ジエチル亜鉛のトルエン溶液(濃度15重量%、9.4g、11.4mmol)を入れ、−15℃に冷却した。滴下ロートにクロロヨードメタン(4.02g、22.8mmol)を入れ、−15℃を保つように滴下した。滴下終了後、−10〜−15℃で20分撹拌した後−25℃に冷却し、−20〜−25℃で(Z)−2−メチル−4−(4−メチルフェニル)ペンタ−2−エン−1−オール(1.08g、5.7mmol)を20分かけて滴下した。滴下終了後、−15〜−25℃で60分撹拌を続けた。次に、20%硫酸水溶液(4.2ml)を加えて10分間撹拌した後、水層を分液した。有機層を水(10ml)で2回洗浄し、減圧下で溶媒を回収し濃縮残渣を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1)にて精製を行い、メインの異性体として[(1S*,2S*)−1−メチル−2−((R*)−1−(4−メチルフェニル)エチル)シクロプロピル]メタノール(0.79g、3.8mmol、収率68%)、マイナーの異性体として[(1S*,2S*)−1−メチル−2−((S*)−1−(4−メチルフェニル)エチル)シクロプロピル]メタノール(0.21g、1.0mmol、収率18%)を得た。メインの異性体とマイナーの異性体の相対配置はNOESYを測定することにより決定した。
メインの異性体
GC/MS(m/e):
186(M+−H2O,1),173(9),171(7),160(18),149(16),145(25),132(76),131(66),120(65),119(82),117(100),115(47),105(46),91(56),77(19)
1H(500MHz、CDCl3):
7.14(dm,J=8.3,2H),7.12(dm,J=8.3,2H), 3.71(d,J=11.3,1H),3.69(d,J=11.3,1H),2.32(s,3H)2.32(dq,J=10.6,6.9,1H),1.36(d,J=6.9,3H),1.29(br.s,OH),1.20(s,3H),0.92(ddd,J=10.6,8.4,5.8,1H),0.44(dd,J=8.4,4.8,1H),0.20(dd,J=5.8,4.8,1H)
13C(125MHz,CDCl3
144.3(s),135.4(s),129.0(d),126.7(d),67.1(t),39.6(d),33.4(d),23.5(s),23.1(q),22.9(q),21.0(q),17.3(t)
マイナーの異性体
GC/MS(m/e):
186(M+−H2O,9),173(11),171(15),157(10),149(19),145(20),132(91),131(90),120(70),119(95),117(100),115(54),105(43),91(66),77(23)
1H(500MHz、CDCl3):
7.17(dm,J=8.2,2H),7.13(dm,J=8.2,2H), 3.54(dd,J=12.6,9.7,1H),3.33(dd,J=12.6,1.2,1H),2.31(s,3H)2.30(dq,J=10.6,6.9,1H),1.32(d,J=6.9,3H),1.13(s,3H),1.03(ddd,J=10.6,8.3,5.4,1H),0.64(dd,J=8.3,4.6,1H),0.39(br.d,J=9、7,OH),0.25(dd,J=5.4,4.6,1H)
13C(125MHz,CDCl3
144.7(s),135.9(s),129.5(d),126.3(d),67.4(t),40.5(d),32.0(d),24.2(q),23.1(s),22.6(q),21.0(q),17.9(t)
(実施例8)
1−メチル−2−(1−(3−メチルフェニル)エチル)シクロプロピルメタノールの合成
Figure 0006268551
窒素雰囲気下、撹拌装置、滴下ロート、温度計のついた100mlフラスコに、ジエチル亜鉛のトルエン溶液(濃度15重量%、6.92g、8.4mmol)を入れ、−25℃に冷却した。滴下ロートにクロロヨードメタン(2.96g、16.8mmol)を入れ、−20〜−25℃を保つように滴下した。滴下終了後、−10〜−20℃で15分撹拌した後−25℃に冷却し、同温で(E)−2−メチル−4−(3−メチルフェニル)ペンタ−2−エン−1−オール(0.80g、4.2mmol)を20分かけて滴下した。滴下終了後、−10〜−25℃で20分撹拌を続けた。次に、20%硫酸水溶液(3.1ml)を加えて10分間撹拌した後、水層を分液した。有機層を水(10ml)で2回洗浄し、減圧下で溶媒を回収し濃縮残渣を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1)にて精製を行い、メインの異性体として[(1R*,2S*)−1−メチル−2−((R*)−1−(3−メチルフェニル)エチル)シクロプロピル]メタノール(0.38g、1.9mmol、収率45%)、マイナーの異性体として[(1R*,2S*)−1−メチル−2−((S*)−1−(3−メチルフェニル)エチル)シクロプロピル]メタノール(0.014g、0.069mmol、収率1.6%)を得た。メインの異性体とマイナーの異性体の相対配置はNOESYを測定することにより決定した。
メインの異性体
GC/MS(m/e):
186(M+−H2O,1),173(16),160(15),145(30),132(81),131(66),120(73),119(81),117(100),115(46),105(36),91(49),77(16)
1H(500MHz、CDCl3):
7.19(dd,J=8.0,7.4,1H),7.07(br.s,1H), 7.06(dm,8.0,1H),7.02(dm,7.4,1H),3.42(d,J=11.0,1H),3.36(d,J=11.0,1H),2.35(s,3H)2.26(dq,J=10.6,7.0,1H),1.33(d,J=7.0,3H),1.28(s,3H),0.86(ddd,J=10.6,8.8,5.7,1H),0.52(dd,J=8.8,4.8,1H),0.12(dd,J=5.7,4.8,1H)
13C(125MHz,CDCl3
147.2(s),137.8(s),128.2(d),127.7(d),126.7(d),124.0(d),72.4(t),39.7(d),29.7(d),23.6(s),22.7(q),21.5(q),16.6(t),15.3(q)
マイナーの異性体
GC/MS(m/e):
204(M+,<1),186(4),173(17),157(10),149(11),145(21),132(93),131(80),120(79),119(88),117(100),115(54),105(42),91(71),77(26)
1H(500MHz、CDCl3):
7.18(ddm,J=8.4,7.4,1H),7.06(br.s,1H), 7.05(dm,8.4,1H),6.99(dm,7.4,1H),3.33(d,J=10.9,1H),3.27(d,J=10.9,1H),2.33(s,3H)2.30(dq,J=10.5,7.0,1H),1.34(d,J=7.0,3H),1.09(br.s,OH)1.06(s,3H),0.96(ddd,J=10.5,8.9,5.5,1H),0.68(dd,J=8.9,4.7,1H),0.17(dd,J=5.5,4.7,1H)
13C(125MHz,CDCl3
147.6(s),137.8(s),128.3(d),127.4(d),126.6(d),123.6(d),72.2(t),39.9(d),29.2(d),23.34(s),23.28(q),21.5(q),16.5(t),15.7(q)
(実施例9)
1−メチル−2−(1−(3−メチルフェニル)エチル)シクロプロピルメタノールの合成
Figure 0006268551
窒素雰囲気下、撹拌装置、滴下ロート、温度計のついた100mlフラスコに、ジエチル亜鉛のトルエン溶液(濃度15重量%、9.4g、0.0114mol)を入れ、−15℃に冷却した。滴下ロートにクロロヨードメタン(4.02g、22.8mmol)を入れ、−15〜−20℃を保つように滴下した。滴下終了後、−10〜−15℃で20分撹拌した後−25℃に冷却し、−20〜−25℃で(Z)−2−メチル−4−(3−メチルフェニル)ペンタ−2−エン−1−オール(1.09g、5.7mmol)を20分かけて滴下した。滴下終了後、−15〜−25℃で40分撹拌を続けた。次に、20%硫酸水溶液(4.2ml)を加えて10分間撹拌した後、水層を分液した。有機層を水(10ml)で2回洗浄し、減圧下で溶媒を回収し濃縮残渣を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1)にて精製を行い、メインの異性体として[(1S*,2S*)−1−メチル−2−((R*)−1−(3−メチルフェニル)エチル)シクロプロピル]メタノール(0.83g、4.1mmol、収率70%)、マイナーの異性体として[(1S*,2S*)−1−メチル−2−((S*)−1−(3−メチルフェニル)エチル)シクロプロピル]メタノール(0.20g、0.99mmol、収率17%)を得た。メインの異性体とマイナーの異性体の相対配置はNOESYを測定することにより決定した。
メインの異性体
GC/MS(m/e):
186(M+−H2O,1),171(7),160(20),145(30),132(66),131(65),120(69),119(71),117(100),115(50),105(46),91(62),77(21)
1H(500MHz、CDCl3):
7.19(dt,J=0.9,7.4,1H),7.05(s,1H),7.04(dm,J=7.4,1H), 7.01(dm,J=7.4,1H),3.71(d,J=11.3,1H),3.68(d,J=11.3,1H),2.34(s,3H)2.32(dq,J=10.6,7.0,1H),1.36(d,J=7.0,3H),1.31(br.s,OH)1.20(s,3H),0.93(ddd,J=10.6,8.4,5.8,1H),0.44(dd,J=8.4,4.8,1H),0.21(dd,J=5.8,4.8,1H)
13C(125MHz,CDCl3
147.3(s),137.8(s),128.2(d),127.7(d),126.7(d),123.9(d),67.1(t),40.0(d),33.3(d),23.5(s),23.1(q),22.9(q),21.5(q),17.3(t)
マイナーの異性体
GC/MS(m/e):
186(M+−H2O,7),171(18),157(11),145(22),132(81),131(95),120(77),119(83),117(100),115(63),105(45),91(76),77(25)
1H(500MHz、CDCl3):
7.21(dd,J=8,7,1H),7.08(dm,J=7,1H),7.07(m,1H), 7.02(dm,J=8,1H),3.53(dd,J=11.7,10.0,1H),3.34(dd,J=11.7,2.8,1H),2.34(s,3H)2.30(dq,J=10.6,6.9,1H),1.33(d,J=6.9,3H),1.13(s,3H),1.04(ddd,J=10.6,8.3,5.4,1H),0.64(dd,J=8.3,4.6,1H),0.42(dd,J=10.0,2.8,OH)0.26(dd,J=5.4,4.6,1H)
13C(125MHz,CDCl3
147.7(s),138.4(s),128.7(d),127.3(d),127.2(d),123.4(d),67.4(t),40.8(d),31.9(d),24.1(q),23.1(s),22.6(q),21.5(q),17.9(t)
(実施例10)
1−メチル−2−(1−(2−メチルフェニル)エチル)シクロプロピルメタノールの合成
Figure 0006268551
窒素雰囲気下、撹拌装置、滴下ロート、温度計のついた100mlフラスコに、ジエチル亜鉛のトルエン溶液(濃度15重量%、6.92g、8.4mmol)を入れ、−20℃に冷却した。滴下ロートにクロロヨードメタン(2.96g、16.8mmol)を入れ、−15〜−20℃を保つように滴下した。滴下終了後、−5〜−15℃で10分撹拌した後−25℃に冷却し、−20〜−25℃で(E)−2−メチル−4−(2−メチルフェニル)ペンタ−2−エン−1−オール(0.80g、4.2mmol)を20分かけて滴下した。滴下終了後、−15〜−25℃で60分撹拌を続けた。次に、20%硫酸水溶液(3.1ml)を加えて10分間撹拌した後、水層を分液した。有機層を水(10ml)で2回洗浄し、減圧下で溶媒を回収し濃縮残渣を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1)にて精製を行い、メインの異性体として[(1R*,2S*)−1−メチル−2−((R*)−1−(2−メチルフェニル)エチル)シクロプロピル]メタノール(0.32g、1.6mmol、収率37%)、マイナーの異性体として[(1R*,2S*)−1−メチル−2−((S*)−1−(2−メチルフェニル)エチル)シクロプロピル]メタノール(0.025g、0.12mmol、収率3%)を得た。メインの異性体とマイナーの異性体の相対配置はNOESYを測定することにより決定した。
メインの異性体
GC/MS(m/e):
204(M+,<1),186(5),171(13),157(10),149(10),145(15),143(20),132(64),131(63),120(74),119(87),117(100),115(53),105(35),91(56),77(18)
1H(500MHz、CDCl3):
7.36(dd,J=7.7,1.0,1H),7.19(tm,J=7.7,1H),7.13(dm,J=7.7,1H), 7.09(dt,J=1.4,7.7,1H),3.45(d,J=11.0,1H),3.38(d,J=11.0,1H),2.62(dq,J=10.5,6.9,1H),2.31(s,3H),1.30(s,3H),1.27(d,J=6.9,3H),0.99(ddd,J=10.5,8.9,5.8,1H),0.51(dd,J=8.9,4.9,1H),0.02(dd,J=5.8,4.9,1H)
13C(125MHz,CDCl3
145.6(s),134.7(s),130.2(d),126.2(d),126.1(d),125.6(d),72.5(t),34.6(d),29.1(d),23.6(s),22.9(q),19.6(q),16.5(t),15.5(q)
マイナーの異性体
GC/MS(m/e):
186(M+−H2O,6),173(17),171(15),157(14),149(17),143(25),132(62),131(70),129(30),128(40),120(52),119(72),117(100),115(66),105(32),91(60),77(23)
1H(500MHz、CDCl3):
7.33(dd,J=7.5,0.8,1H),7.19(dt,J=2.0,7.5,1H),7.11(dm,J=7.5,1H), 7.08(dt,J=1.4,7.5,1H),3.35(d,J=10.8,1H),3.31(d,J=10.8,1H),2.48(dq,J=10.4,6.9,1H),2.29(s,3H),1.27(d,J=6.9,3H),1.15(ddd,J=10.4,8.8,5.4,1H),1.09(br.s),0.90(s,3H),0.74(dd,J=8.8,4.6,1H),0.22(dd,J=5.4,4.6,1H)
13C(125MHz,CDCl3
146.2(s),134.4(s),130.2(d),126.3(d),125.6(d),125.2(d),72.2(t),36.3(d),28.5(d),23.0(s),22.9(q),19.2(q),17.3(t),15.5(q)
(実施例11)
1−メチル−2−(1−(2−メチルフェニル)エチル)シクロプロピルメタノールの合成
Figure 0006268551
窒素雰囲気下、撹拌装置、滴下ロート、温度計のついた100mlフラスコに、ジエチル亜鉛のトルエン溶液(濃度15重量%、5.4g、0.0066mol)を入れ、−20℃に冷却した。滴下ロートにクロロヨードメタン(2.33g、13.2mmol)を入れ、−15〜−20℃を保つように滴下した。滴下終了後、−5〜−15℃で20分撹拌した後−25℃に冷却し、−20〜−25℃で(Z)−2−メチル−4−(2−メチルフェニル)ペンタ−2−エン−1−オール(0.62g、3.3mmol)を15分かけて滴下した。滴下終了後、−15〜−25℃で20分撹拌を続けた。次に、20%硫酸水溶液(2.5ml)を加えて10分間撹拌した後、水層を分液した。有機層を水(10ml)で2回洗浄し、減圧下で溶媒を回収し濃縮残渣を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1)にて精製を行い、メインの異性体として[(1S*,2S*)−1−メチル−2−((R*)−1−(2−メチルフェニル)エチル)シクロプロピル]メタノール(0.47g、2.3mmol、収率70%)、マイナーの異性体として[(1S*,2S*)−1−メチル−2−((S*)−1−(2−メチルフェニル)エチル)シクロプロピル]メタノール(0.12g、0.59mmol、収率17%)を得た。メインの異性体とマイナーの異性体の相対配置はNOESYを測定することにより決定した。
メインの異性体
GC/MS(m/e):
186(M+−H2O,<1),173(4),171(6),160(8),149(9),145(18),143(15),132(55),131(62),120(76),119(77),117(100),115(56),105(38),91(59),77(19)
1H(500MHz、CDCl3):
7.35(dd,J=7,1.1,1H),7.19(dt,J=1.8,7,1H),7.12(dd,J=7,1.8,1H), 7.08(dt,J=1.3,7,1H),3.725(d,J=11.5,1H),3.715(d,J=11.5,1H),2.67(dq,J=10.5,6.9,1H),2.29(s,3H)1.32(d,J=6.9,3H),1.23(s,3H),1.06(ddd,J=10.5,8.4,5.9,1H),0.43(dd,J=8.4,4.8,1H),0.11(dd,J=5.9,4.8,1H)
13C(125MHz,CDCl3
145.8(s),134.7(s),130.2(d),126.2(d),126.1(d),125.6(d),67.3(t),34.8(d),32.6(d),23.5(s),23.2(q),23.0(q),19.6(q),17.1(t)
マイナーの異性体
GC/MS(m/e):
186(M+−H2O,2),173(12),171(8),157(8),149(14),145(14),143(17),132(69),131(73),120(64),119(67),117(100),115(64),105(36),91(73),77(22)
1H(500MHz、CDCl3):
7.41(dd,J=7,0.9,1H),7.22(dt,J=2.2,7,1H),7.13(dm,J=7,1H), 7.11(dt,J=1.3,7,1H),3.47(dd,J=11.7,9,1H),3.17(d,J=11.7,1H),2.52(dq,J=10.4,6.8,1H),2.30(s,3H)1.28(d,J=6.8,3H),1.18(ddd,J=10.4,8.2,5.4,1H),1.15(s,3H),0.70(dd,J=8.2,4.2,1H),0.29(dd,J=5.4,4.2,1H),0.17(br.d,J=9,OH)
13C(125MHz,CDCl3
145.8(s),134.6(s),130.6(d),126.7(d),126.2(d),125.4(d),67.6(t),37.0(d),31.5(d),22.91(s),22.88(q),22.5(q),19.1(q),18.6(t)
(実施例12)
2−[(1R*,2S*)−1−メチル−2−(1−フェニルエチル)シクロプロピル]アセトアルデヒドの合成
Figure 0006268551
窒素雰囲気下、撹拌装置、滴下ロート、温度計のついた200mlフラスコに、塩化(メトキシメチル)トリフェニルホスホニウム(5.0g、14.6mmol)、テトラヒドロフラン(20ml)を入れ、−40℃に冷却した。滴下ロートにカリウムt−ブトキシド(1.63g、14.5mmol)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液を入れ、−35〜−40℃を保つように滴下した。滴下終了後、同温度のまま5分撹拌した後、(1S*,2S*)−1−メチル−2−(1−フェニルエチル)シクロプロパンカルボアルデヒド(1.5g、8.0mmol、ジアステレオマー混合物で成分比は1:2)を5分かけて滴下した。滴下終了後、−20℃に温度を上げ、2時間撹拌を続けた。次に、飽和塩化アンモニウム水溶液(20ml)とヘキサン(30ml)を加えて10分間撹拌した後、水層を分液した。有機層を水(10ml)で2回洗浄し、減圧下で溶媒を回収した。析出した白色の固体をろ過し、残渣を得た。次に、窒素雰囲気下、撹拌装置、還流管、温度計の付いた100mlフラスコに、上記で得られた残渣(1.33g)とアセトニトリル(6ml)と5%硫酸水溶液(2ml)を入れ、55℃で1時間撹拌した。その後、トルエン(10ml)を加え水層を分液し、有機層を水洗し、減圧下で溶媒を回収し濃縮残渣を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=8:2)にて精製を行い、2−[(1R*,2S*)−1−メチル−2−(1−フェニルエチル)シクロプロピル]アセトアルデヒド(ジアステレオマー混合物、0.56g、2.8mmol、収率35%)を得た。
メインの異性体
GC/MS(m/e):
202(M+,<1),187(<1),169(1),158(9),143(14),128(11),118(100),117(85),105(90),97(56),91(36),77(22)
マイナーの異性体
GC/MS(m/e):
202(M+,<1),187(<1),169(1),158(9),143(16),128(11),118(99),117(76),105(100),97(51),91(39),77(23)
13C(125MHz,CDCl3):混合物のデータ
203.5(d),203.1(d),146.9(s),146.8(s),128.5(d),128.4(d),126.9(d),126.6(d),126.1(d),48.0(t),47.9(t),41.4(d),40.6(d),31.7(d),30.6(d),25.5(q),25.2(q),23.8(q),22.5(q),18.6(t),18.3(t),17.1(s),16.7(s)
(実施例13)
2−[(1R*,2S*)−1−メチル−2−(1−フェニルエチル)シクロプロピル]エタノールの合成
Figure 0006268551
窒素雰囲気下、撹拌装置、滴下ロート、温度計のついた30mlフラスコに、2−[(1R*,2S*)−1−メチル−2−(1−フェニルエチル)シクロプロピル]アセトアルデヒド(ジアステレオマー混合物で成分比は1:2、0.20g、0.99mmol)、シクロペンチルメチルエーテル(4ml)と水素化ホウ素ナトリウム(0.05g、1.3mmol)を入れ、20℃で攪拌下メタノール(0.05g)を加え、同温度のまま60分撹拌した。次に5%硫酸水溶液(1.3g)を加えて10分間撹拌した後、水層を分液した。有機層を水(2ml)で2回洗浄し、減圧下で溶媒を回収し濃縮残渣を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=8:2)にて精製を行い、2−[(1R*,2S*)−1−メチル−2−(1−フェニルエチル)シクロプロピル]エタノール(ジアステレオマー混合物で成分比は1:2、0.19g、0.93mmol、収率94%)を得た。
メインの異性体
GC/MS(m/e):
204(M+,<1),189(<1),171(1),159(7),143(6),131(23),118(100),117(51),105(87),91(28),77(15)
マイナーの異性体
GC/MS(m/e):
204(M+,<1),189(<1),171(2),159(10),143(8),131(27),118(92),117(47),105(100),91(30),77(16)
13C(125MHz,CDCl3):混合物のデータ
147.7(s),147.5(s),128.29(d),128.26(d),126.9(d),126.7(d),125.9(d),125.8(d),61.7(t),61.5(t),40.5(d),40.1(d),36.6(t),36.4(t),32.6(d),31.3(d),25.1(q),24.7(q),23.8(q),22.6(q),18.5(t),18.33(t),18.30(s),18.0(s)
(実施例14)
1−[(1R*,2S*)−1−メチル−2−(1−フェニルエチル)シクロプロピル]プロパン−2−オールの合成
Figure 0006268551
窒素雰囲気下、撹拌装置、滴下ロート、温度計のついた30mlフラスコに、メチルマグネシウムブロマイド(0.97mol/Lテトラヒドロフラン溶液、3.0ml、2.9mmol)を入れ、滴下ロートに2−[(1R*,2S*)−1−メチル−2−(1−フェニルエチル)シクロプロピル]アセトアルデヒド(ジアステレオマー混合物で成分比は1:2、0.20g、0.99mmol)とテトラヒドロフラン(1ml)を入れ、20℃を保つようにして5分でこれを滴下し、同温で30分攪拌した。次に5%硫酸水溶液(2.9g)を加えて10分間撹拌した後、水層を分液した。有機層を水(2ml)で2回洗浄し、減圧下で溶媒を回収し濃縮残渣を得た。濃縮残渣はGC分析の結果、4異性体混合物であることを確認した。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=8:2)にて精製を行い、GC分析で最も保持時間の長い成分(0.016g、0.07mmol、収率7%)を得た。この成分は、におい嗅ぎガスクロマトグラフィー(GC−O)による評価の結果、4異性体中で最も香気閾値の低い成分であった。
GC/MS(m/e):
218(M+,<1),200(1),185(3),171(4),157(8),143(16),131(13),118(100),117(50),105(90),91(35),77(14)、69(18)
1H(500MHz、CDCl3):
7.29(ddm,J=7.5,7.2,2H),7.25(dm,J=7.5,2H), 7.19(tm,J=7.2,1H),4.09(m,1H),2.29(dq,J=10.5,6.9,1H),2.03(ddd,J=13.6,5.9,1.3,1H),1.42(br.s,OH),1.33(d,J=6.9,3H),1.28(d,6.2,3H),1.27(dd,J=13.6,7.7,1H),1.11(s,3H),0.71(ddd,J=10.5,8.6,5.8,1H),0.44(ddd,J=8.6,4.7,1.3,1H),0.01(dd,J=5.8,4.7,1H)
13C(125MHz,CDCl3
147.6(s),128.3(d),127.0(d),125.8(d),67.6(d),42.7(t),40.0(d),32.9(d),25.7(q),23.5(q),22.5(q),18.95(s)、18.90(t)
(実施例15)
2−[(1S*,2S*)−1−メチル−2−((R*)1−フェニルエチル)シクロプロピル]エタノールの合成
Figure 0006268551
前記実施例3の方法において、原料を2−[(1R*,2S*)−1−メチル−2−((R*)1−フェニルエチル)シクロプロピル]メタノール(2.04g、10.7mmol)に変え、実施例3と同様の方法を行うことにより、(1R*,2S*)−1−メチル−2−[(R*)−1−フェニルエチル]シクロプロパンカルボアルデヒドを得、続いて、前記実施例12と同様の方法で、2−[(1S*,2S*)−1−メチル−2−((R*)1−フェニルエチル)シクロプロピル]アセトアルデヒド(1.26g、6.2mmol)を得た。さらに、前記実施例13と同様の方法で、2−[(1S*,2S*)−1−メチル−2−((R*)1−フェニルエチル)シクロプロピル]エタノール(1.21g、5.9mmol)を得た。トータル収率は55%であった。
GC/MS(m/e):
204(M+,<1),189(<1),171(1),159(8),143(7),131(22),118(100),117(52),105(87),91(28),77(15)、
1H(500MHz、CDCl3):
7.30(ddm,J=8.3,7.1,2H),7.26(dm,J=8.3,2H), 7.19(tm,J=7.1,1H),3.80(m,2H),2.28(dq,J=10.7.0,1H),1.68(ddd,J=13.8,7.6,6.5,1H),1.42(ddd,J=,13.8,7.7,6.7,1H),1.34(d,J=7.0,3H),1.27(m,OH),1.20(s,3H),0.78(ddd,J=10.6,8.7,5.7,1H),0.45(dd,J=8.7,4.7,1H),0.06(dd,J=5.7,4.7,1H)
13C(125MHz,CDCl3
147.4(s),128.3(d),126.9(d),125.9(d),61.4(t),44.2(t),40.1(d),31.4(d),22.6(q),19.0(t),18.1(s)、17.5(q)
(香気質の評価)
前記の実施例1から15で合成した化合物に関して、香気の質の評価を行った。結果は香質別に下記表1から表3に示す。
Figure 0006268551
Figure 0006268551
Figure 0006268551
(実施例16:ミューゲ調香料組成物)
下記表4の処方に従い、上記実施例1、実施例2、実施例4、実施例8、実施例9又は実施例10で合成した化合物を用いて香水用香料組成物を調製した。
Figure 0006268551
5年以上経験した4人の専門パネラーによる官能評価の結果、実施例1、実施例2、実施例4、実施例8、実施例9又は実施例10の化合物を含有するミューゲ調香料組成物は強いフローラル香気を有し、また拡散性においても優れているとパネラー全員が判断した。
(実施例17:マリーン調香料組成物)
下記表5の処方に従い、実施例1、実施例2、実施例4、実施例8、実施例9又は実施例10の化合物を用いて香水用香料組成物を調製した。
Figure 0006268551
5年以上経験した4人の専門パネラーによる官能評価の結果、実施例1、実施例2、実施例4、実施例8、実施例9又は実施例10の化合物を含有するマリーン調香料組成物はマリーン、オゾン感がはっきりと認められ、また拡散性においても優れているとパネラー全員が判断した。
(実施例18:シャンプー)
下記表6の処方に従い、実施例16及び実施例17の香料組成物を1.0%賦香したシャンプー(100g)を調製した。
処方(成分) 配合量(g)
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム 14.00
ラウリン酸アミドプロピルベタイン 4.00
ヤシ油脂肪酸ジエタノルアミド 3.00
カチオン性セルロース 0.50
ジステアリン酸エチレングリコール 1.00
パラオキシ安息香酸エチル 0.25
クエン酸 適量
実施例16又は17の香料組成物 1.00
精製水 残部
合計 100.00

Claims (7)

  1. 式(1)で表される化合物。
    Figure 0006268551
    (式中、R1、R2、R3及びR5は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を表し、R1、R2、R3及びR5のうちで2つ以上の基がアルキル基である。R4はホルミル基、ヒドロキシメチル基、1−ヒドロキシ−1−エチル基、1−ヒドロキシ−1−プロピル基、1−ヒドロキシ−1−ブチル基及び2−ヒドロキシ−1−プロピル基から選ばれる基を表す。mは0〜2であり、nは0又は1である。波線はシクロプロパン環の2位に対してシス配置、トランス配置又はシス配置とトランス配置の混ざりを表す。)
  2. 4がヒドロキシメチル基、1−ヒドロキシ−1−エチル基、1−ヒドロキシ−1−プロピル基、1−ヒドロキシ−1−ブチル基及び2−ヒドロキシ−1−プロピル基から選ばれる基である請求項1に記載の化合物。
  3. 1及びR3が共にメチル基である請求項2に記載の化合物。
  4. 1及びR2及びR3が共にメチル基である請求項2に記載の化合物。
  5. 5がメチル基である請求項2〜4のいずれか一項に記載の化合物。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物を含有することを特徴とする香料組成物。
  7. 請求項6記載の香料組成物を含有する飲食品、香粧品、芳香剤、日用・雑貨品、口腔用組成物、ヘアケア製品、スキンケア製品、身体洗浄剤、衣料用洗剤、衣料用柔軟仕上げ剤、トイレタリー製品、繊維・繊維製品、衣料品又は医薬品。
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