JP6267104B2 - 車両用制御装置、及び、半クラッチ位置学習方法 - Google Patents
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また、特許文献1には、半クラッチ位置学習方法が開示されている。特許文献1に記載される半クラッチ位置学習方法は、クラッチ出力側加速度に基づいて半クラッチ位置を学習している。具体的に特許文献1の半クラッチ位置学習方法は、車両発進時にクラッチ出力側加速度が、初回のピークを迎えたときに、このクラッチストロークを半クラッチ位置として学習する。
したがって、クラッチペダルが半クラッチ位置まで戻ったときには駆動トルクが車輪に発生している。このため、クラッチペダルが半クラッチ位置まで戻ったときにブレーキホールド機能が停止する構成の場合、ブレーキホールド機能が停止して制動力が解消するまでは車両に制動力と駆動力が同時に発生する。つまり、制動力が作用して停車している車両に駆動力が作用することになるため車両に微小な衝撃が発生し運転者が違和感を感じる。
また、本発明によると、クラッチ装置が半クラッチ状態になり始めたと運転者が判断するストローク位置がクラッチペダルの半クラッチ位置に設定される。したがって、車両用制御装置がブレーキホールドを解除するとき、クラッチ装置が半クラッチ状態になり始めた状態である。このため、ブレーキホールドが解除されて制動力が解消しても動力源から駆動輪へはほとんど動力が伝達されず車両にはほとんど衝撃が生じない。したがって、ブレーキホールドが解除されるときに運転者が感じる違和感がより効果的に軽減される。
また、本発明は、動力源と駆動輪の間に配設されるクラッチ装置の操作部となるクラッチペダルと、前記クラッチペダルのストローク位置を検出するセンサと、ブレーキペダルと、を有し、前記クラッチペダルが踏み込み操作されたときに前記動力源から前記駆動輪への動力の伝達が遮断される車両に備わり、前記ブレーキペダルが踏み込み操作されたときにブレーキ装置を制御して制動力を発生し、前記車両が停車したと判定した場合に前記ブレーキペダルが解放されたときには前記制動力が発生した状態を維持し、踏み込み操作されている前記クラッチペダルが半クラッチ位置まで戻ったときに前記ブレーキ装置を制御して前記制動力の発生を停止する車両用制御装置であって、前記車両が停車していると判定し、前記車両のシフト装置で走行ギアが選択され、前記クラッチペダルが戻り動作している状態で、前記センサで検出される前記ストローク位置に基づいて算出するストローク速度が所定の規定時間よりも長く所定の閾値以下に維持された場合に、前記ストローク速度が前記所定の閾値まで低下した時点の前記ストローク位置を更新位置に設定し、前記半クラッチ位置を前記更新位置に更新し、前記動力源から前記クラッチ装置に入力される動力が所定の動力閾値より高いときに、前記更新位置を設定するのと同じ手順で第2の更新位置を設定し、前記動力源から前記クラッチ装置に入力される動力が前記動力閾値より高いときには前記半クラッチ位置を前記第2の更新位置に更新し、前記動力源から前記クラッチ装置に入力される動力が前記動力閾値以下のときには前記半クラッチ位置を前記更新位置に更新することを特徴とする。
本発明によると、クラッチ装置に入力される動力の大きさに対応した半クラッチ位置を設定できる。運転者が感じる半クラッチ位置はクラッチ装置に入力される動力の大きさに応じて変化する。このため、クラッチ装置に入力される動力の大きさに対応した半クラッチ位置が設定されることによって運転者が感じる違和感が軽減される。
また、本発明によると、クラッチ装置が半クラッチ状態になり始めたと運転者が判断するストローク位置をクラッチペダルの半クラッチ位置に設定可能になる。
また、本発明は、動力源と駆動輪の間に配設されるクラッチ装置の操作部となるクラッチペダルと、前記クラッチペダルのストローク位置を検出するセンサと、ブレーキペダルと、を有し、前記クラッチペダルが踏み込み操作されたときに前記動力源から前記駆動輪への動力の伝達が遮断される車両に備わり、前記ブレーキペダルが踏み込み操作されたときにブレーキ装置を制御して制動力を発生し、前記車両が停車したと判定した場合に前記ブレーキペダルが解放されたときには前記制動力が発生した状態を維持し、踏み込み操作されている前記クラッチペダルが半クラッチ位置まで戻ったときに前記ブレーキ装置を制御して前記制動力の発生を停止する車両用制御装置が前記半クラッチ位置を学習する半クラッチ位置学習方法であって、前記車両の停車を判定するステップと、前記車両のシフト装置で走行ギアが選択されていることを判定するステップと、前記クラッチペダルが戻り動作していることを判定するステップと、前記センサで検出される前記ストローク位置に基づいてストローク速度を算出するステップと、算出した前記ストローク速度が規定時間よりも長く所定の閾値以下に維持された場合に、前記ストローク速度が前記所定の閾値まで低下した時点の前記ストローク位置を更新位置に設定するステップと、前記半クラッチ位置を前記更新位置に更新するステップと、を有し、前記半クラッチ位置を前記更新位置に更新するステップにおいて、更新前の前記半クラッチ位置と前記更新位置の差が所定の上限値より大きいときには、更新前の前記半クラッチ位置と前記更新位置の間の位置を新たな更新位置にすることを特徴とする。
図1は本実施形態の車両用制御装置が備わる車両を示す図である。図2はブレーキ装置の概略構成を示す図である。図3はオートブレーキホールド機能のタイミングチャートである。図3の横軸は時間経過(T)を示す。
図1に示すように、車両1には車輪(駆動輪10a,従動輪10b)とブレーキペダル2とクラッチペダル3が備わっている。また、車両1にはシフト装置5が備わっている。そして、車両1は制御装置(車両用制御装置4)で制御される。
駆動輪10aはエンジン7が出力する動力で回転する。車両1は駆動輪10aが回転することで走行する。従動輪10bは車両1の走行にともなって回転する。
なお、車両1は、駆動輪10aと従動輪10bが2つずつ備わる二輪駆動車(2WD車)であってもよいし、全ての車輪(10a,10b)が駆動輪となる四輪駆動車(4WD車)であってもよい。
車両用制御装置4は、ブレーキセンサ2aから入力される検出信号(BP信号Sb)に基づいてブレーキストローク(StB)を算出する。そして、車両用制御装置4は、ブレーキペダル2が踏み込み操作されたとき、ブレーキストローク(StB)に応じて油圧装置20aを制御し、ホイールシリンダ21に油圧を供給して、車両1を制動する制動力を発生させる。
また、クラッチ装置30は、クラッチ板30aの係合が解除された状態から係合状態に移行する間に半クラッチ状態になる。半クラッチ状態は、クラッチ板30aの係合が解除した状態から係合状態に移行する中間の状態であり、クラッチ板30aが不完全に係合する状態を示す。
本実施形態では、クラッチ装置30が半クラッチ状態になったと運転者が感じるクラッチペダル3の位置(クラッチストローク位置)を半クラッチ位置PoHとする。
本実施形態において半クラッチ位置PoHは、車両用制御装置4が学習するクラッチストローク位置である。なお、車両用制御装置4が学習する前の半クラッチ位置PoHは設計値としてあらかじめ設定されている。
踏み込み操作された状態から初期位置PoSの方向に戻るときのクラッチペダル3の動作を「戻り動作」とする。BH機能が作動しているときにクラッチペダル3が戻り動作すると、車両用制御装置4は油圧装置20aを制御してホイールシリンダ21への油圧の供給を停止する。これによって制動力の発生が停止してBH機能が解除される。
このとき、クラッチペダル3(図1参照)は、初期位置PoSから最終位置PoEまで踏み込み操作されていることが一般的である。つまり、クラッチストローク位置(StC)が初期位置PoSから最終位置PoEまで変化している。
なお、本実施形態の車両用制御装置4は、車体速V1が「0」、又は、車体速V1と「0」の差が所定値以下の時に車両1が停車したと判定してBH機能を作動する。車両1の停車が判定されるときの車体速V1と「0」の差の所定値は車両1の特性値としてあらかじめ設定されている。
このように、車両用制御装置4は、BH機能が作動しているときに、クラッチペダル3が戻り動作してクラッチストローク位置が半クラッチ位置PoHになったときにBH機能を解除する。
図4は、車両用制御装置が半クラッチ位置を学習する状態を示すタイミングチャートである。
図4(a)は車体速の変化を示す図である。図4(b)はクラッチストローク位置を示す図である。図4(c)はクラッチペダルの戻り速度を示す図である。図4(d)は半クラッチタイマを示す図である。図4(e)は車両用制御装置が半クラッチ位置を学習するタイミングを示す図である。
図4(a)の縦軸は車体速V1を示す。図4(b)の縦軸はクラッチストローク位置(StC)を示す。図4(c)の縦軸は戻り速度Vretを示す。図4(d)の縦軸は半クラッチタイマTim1を示す。また、図4(c)に示す戻り速度Vretは、クラッチペダル3(図1参照)が戻り動作するときのストローク速度を示す。
なお、図4(a)〜(e)の横軸は時間経過(T)を示す。
以下、適宜図1〜4を参照しながら、車両用制御装置4(図1参照)による半クラッチ位置学習方法を説明する。
なお、車両用制御装置4(図1参照)によって、車両1が停車していると判定された状態を含めて車両1が停車した状態とする。
例えば、図4(c)に示すように、時刻t2でクラッチペダル3の戻り速度Vretが低下したとき、車両用制御装置4は図4(d)に示すように、半クラッチタイマTim1のカウントを開始する。具体的に、車両用制御装置4は、戻り速度Vretが所定の閾値(低速閾値vL)まで低下したときに、半クラッチタイマTim1のカウントを開始する。また、車両用制御装置4は、半クラッチタイマTim1のカウントを開始する時刻t2でのクラッチペダル3のクラッチストローク位置(図4(b)に示す更新位置Pnew)を算出する。
時刻t4でクラッチペダル3が初期位置PoSまで戻るとクラッチペダル3の戻り動作が終了する。クラッチペダル3の戻り速度Vretは時刻t4で「0」になる。
車両用制御装置4は、クラッチペダル3の戻り速度Vretが低速閾値vLまで低下する時刻t2におけるクラッチストローク位置(更新位置Pnew)を新たな半クラッチ位置PoHにする。そして、車両用制御装置4は半クラッチ位置PoHを更新する。
つまり、車両用制御装置4は、時刻t2から時刻t3までの時間が所定の規定時間より短いときには半クラッチ位置PoHを更新しない。半クラッチ位置PoHの更新に時間的な制約が設けられることによって、一時的な戻り速度Vretの低下による誤った半クラッチ位置PoHの更新が防止される。
具体的に、車両用制御装置4は、一回の学習(半クラッチ位置PoHの学習)で半クラッチ位置PoHを移動する移動量の大きさに上限値(移動上限値Plmt)を設ける構成であってもよい。
図5(a)に示すように、クラッチペダル3の動作範囲である初期位置PoSから最終位置PoEまでの間に半クラッチ位置PoH(黒丸)がある。車両用制御装置4(図1参照)は、図4(b)に示す時刻t2におけるクラッチストローク位置を更新位置Pnew(白丸)に設定する。そして、車両用制御装置4は、図4(b)に示す時刻t3で半クラッチ位置PoHを更新する。図5(a)に示すように、車両用制御装置4は、半クラッチ位置PoH(黒丸)を更新位置Pnew(白丸)の位置に移動する。
図5(b)に示すように、更新前の半クラッチ位置PoHと更新位置Pnewの差が移動上限値Plmt以上のときに、半クラッチ位置PoHの移動を小さくすることでBH機能を解除するフィーリングの変化を小さく抑えることができる。BH機能を解除するフィーリングの変化が小さいと運転者が感じる違和感が軽減される。
図6,7を参照して車両用制御装置が半クラッチ位置PoHを学習する手順を説明する(適宜図1〜4参照)。
なお、車両用制御装置4が半クラッチ位置PoHを学習する周期は限定されない。例えば、車両1のイグニッションがオンされるたびに車両用制御装置4が半クラッチ位置PoHを学習する構成であってもよい。又は、適宜設定される所定時間間隔で車両用制御装置4が半クラッチ位置PoHを学習する構成であってもよい。
前記したように、車両用制御装置4は、車体速V1が「0」でなくても、車体速V1と「0」の差が所定値以下の時に車両1が停車したと判定する。
車両用制御装置4は、シフトセンサ5aから入力されるシフト信号Ssによってシフト装置5で選択されている走行ギアを取得する。そして車両用制御装置4は、取得した走行ギアに基づいて車両1がインギア状態か否かを判定する。
車両1がインギア状態ではないと判定した場合(ステップS2→No)、車両用制御装置4は判定処理を終了する。車両1がインギア状態であると判定した場合(ステップS2→Yes)、車両用制御装置4は手順をステップS3に進める。
クラッチペダル3が戻り動作をしていないと判定した場合(ステップS3→No)、車両用制御装置4は判定処理を終了する。クラッチペダル3が戻り動作をしていると判定した場合(ステップS3→Yes)、車両用制御装置4は手順をステップS4に進めて、半クラッチ位置PoHを学習(半クラッチ位置PoHを更新)する。
このように、車両用制御装置4は、車両1の走行中には半クラッチ位置PoHを学習(更新)しない。また、車両用制御装置4は、シフト装置5で走行ギア(前進ギア,後退ギア)以外が選択されているときには半クラッチ位置PoHを学習しない。例えば、シフト装置5でニュートラルギアが選択されているとき、車両用制御装置4は半クラッチ位置PoHを学習しない。
半クラッチ位置PoHを更新するとき、車両用制御装置4は、戻り速度Vretが低速閾値vLまで低下したときのストローク位置(更新位置Pnew)を半クラッチ位置PoHに設定する。
なお、車両用制御装置4は、クラッチペダル3が戻り動作している途中で再度踏み込み操作されたとき(進み動作したとき)には半クラッチ位置PoHの学習を中止する。また、車両用制御装置4は、クラッチペダル3が戻り動作してBH機能を解除した後でクラッチペダル3が再度踏み込み操作されてもBH機能を作動しない。
この場合、車両用制御装置4はブレーキペダル2が踏み込み操作されたときにBH機能を作動する。
例えば、クラッチペダル3(図1参照)が戻り動作するときの半クラッチ位置(戻り速度Vretが低下するクラッチストローク位置)は運転者ごとに異なっている。
このため、車両用制御装置4(図1参照)が学習する半クラッチ位置PoHは、クラッチ装置30が半クラッチ状態になるクラッチストローク位置と精度よく一致する。
このように、車両1の動き出しや引き摺りが抑制されるため運転者が感じる違和感が軽減される。
つまり、本実施形態の車両用制御装置4は、クラッチ装置30の経年変化に対応して半クラッチ位置PoHを設定できる。したがって、クラッチ装置30が経年変化した場合でも、車両1の発進時に運転者が感じる違和感が軽減される。
車両用制御装置4(図1参照)が半クラッチ位置PoHを学習する間隔を短くすることで、車両用制御装置4は、温度変化にともなって特性が変化するクラッチ装置30に対応して半クラッチ位置PoHを設定できる。したがって、温度変化にともなってクラッチ装置30の特性が変化した場合でも、車両1の発進時に運転者が感じる違和感が軽減される。例えば、車両用制御装置4が、車両1の周囲温度に応じて半クラッチ位置PoHを学習する間隔を適宜設定する構成とすれば、車両用制御装置4は、温度変化にともなって変化するクラッチ装置30の特性に対応して半クラッチ位置PoHを学習できる。
つまり、運転者ごとに対応する半クラッチ位置PoHが学習されることになり、車両1の発進時に運転者が感じる違和感が軽減される。
例えば、本実施形態の車両用制御装置4(図1参照)は、図4(c)に示すように、クラッチペダル3の戻り速度Vretが低速閾値vLまで低下する時点(時刻t2)のクラッチストローク位置を更新位置Pnewに設定し、さらに、更新位置Pnewを半クラッチ位置PoHに設定する。
例えば、クラッチペダル3の戻り速度Vretが低速閾値vLより低くなってから所定時間が経過した時点(時刻t2から所定時間が経過した時点)のクラッチストローク位置を更新位置Pnewとする構成であってもよい。
または、クラッチペダル3の戻り速度Vretが低速閾値vLより低い間におけるクラッチストローク位置の平均値を更新位置Pnewとする構成であってもよい。
このように、車両用制御装置4は、クラッチペダル3の戻り速度Vretが低速閾値vLより低い間(時刻t2から時刻t3までの間)のクラッチストローク位置に基づいて更新位置Pnewを設定する構成であればよい。
クラッチペダル3(図1参照)を戻し動作する運転者は、クラッチ装置30に入力される動力が大きいほど最終位置PeEの側でクラッチ装置30が半クラッチ状態になったと感じる。
そこで、車両用制御装置4は、エンジン7(図1参照)からクラッチ装置30(図1参照)に入力される動力が高くなっているときの更新位置(第2の更新位置Pn2)と、通常時(クラッチ装置30に入力される動力が高くない通常時)の更新位置Pnewと、をそれぞれ設定する構成であってもよい。
図8に示すように、車両用制御装置4(図1参照)は、エンジン7(図1参照)からクラッチ装置30(図1参照)に入力される動力(PW)が所定の閾値(動力閾値PWh)より高いときには、図6,7に示す手順で第2の更新位置Pn2を設定する。具体的に、車両用制御装置4は、図7のステップS44で記憶した更新位置Pnewを第2の更新位置Pn2として設定する。
そして、車両用制御装置4は、クラッチ装置30に入力される動力PWが動力閾値PWhより高いときには半クラッチ位置PoHを第2の更新位置Pn2で更新する。一方、クラッチ装置30に入力される動力PWが動力閾値PWh以下のとき、車両用制御装置4は、半クラッチ位置PoHを更新位置Pnewで更新する。
エンジン7からクラッチ装置30に入力される動力PWが動力閾値PWhより高い場合には、クラッチ装置30に入力される動力PWが高い状態に対応して半クラッチ位置PoHが更新される。このため、クラッチ装置30に入力される動力PWが高いときに運転者が感じる違和感が効果的に軽減される。
動力閾値PWhは、車両1(図1参照)に要求される走行性能等に応じて適宜設定される特性値である。
つまり、車両用制御装置4は、動力PWが動力閾値PWh以下の場合には半クラッチ位置PoHを更新位置Pnewで更新し、動力PWが動力閾値PWhよりも高い場合には半クラッチ位置PoHを更新位置Pn2で更新する構成であってもよい。
熟練者によるクラッチペダル3の操作にもとづいて車両用制御装置4が半クラッチ位置を学習した後で半クラッチ位置の更新(学習)が禁止されると、その後に車両1を運転する運転初心者は熟練者が正確に把握した半クラッチ位置を利用して車両1を運転できる。したがって、運転初心者が運転している車両1であっても、オートブレーキホールド機能によってBH機能が作動しているときに生じやすい引き摺りが効果的に抑制される。
2 ブレーキペダル
3 クラッチペダル
3a クラッチセンサ(センサ)
4 車両用制御装置
5 シフト装置
7 エンジン(動力源)
10a 駆動輪
20 ブレーキ装置
30 クラッチ装置
Plmt 移動上限値(上限値)
PoH 半クラッチ位置
Claims (5)
- 動力源と駆動輪の間に配設されるクラッチ装置の操作部となるクラッチペダルと、
前記クラッチペダルのストローク位置を検出するセンサと、
ブレーキペダルと、を有し、
前記クラッチペダルが踏み込み操作されたときに前記動力源から前記駆動輪への動力の伝達が遮断される車両に備わり、
前記ブレーキペダルが踏み込み操作されたときにブレーキ装置を制御して制動力を発生し、
前記車両が停車したと判定した場合に前記ブレーキペダルが解放されたときには前記制動力が発生した状態を維持し、踏み込み操作されている前記クラッチペダルが半クラッチ位置まで戻ったときに前記ブレーキ装置を制御して前記制動力の発生を停止する車両用制御装置であって、
前記車両が停車していると判定し、
前記車両のシフト装置で走行ギアが選択され、
前記クラッチペダルが戻り動作している状態で、
前記センサで検出される前記ストローク位置に基づいて算出するストローク速度が所定の規定時間よりも長く所定の閾値以下に維持された場合に、
前記ストローク速度が前記所定の閾値まで低下した時点の前記ストローク位置を更新位置に設定し、
前記半クラッチ位置を前記更新位置に更新し、
前記クラッチペダルの前記半クラッチ位置に設定される位置は、前記クラッチ装置が半クラッチ状態になり始めたと運転者が判断する前記ストローク位置であることを特徴とする車両用制御装置。 - 動力源と駆動輪の間に配設されるクラッチ装置の操作部となるクラッチペダルと、
前記クラッチペダルのストローク位置を検出するセンサと、
ブレーキペダルと、を有し、
前記クラッチペダルが踏み込み操作されたときに前記動力源から前記駆動輪への動力の伝達が遮断される車両に備わり、
前記ブレーキペダルが踏み込み操作されたときにブレーキ装置を制御して制動力を発生し、
前記車両が停車したと判定した場合に前記ブレーキペダルが解放されたときには前記制動力が発生した状態を維持し、踏み込み操作されている前記クラッチペダルが半クラッチ位置まで戻ったときに前記ブレーキ装置を制御して前記制動力の発生を停止する車両用制御装置であって、
前記車両が停車していると判定し、
前記車両のシフト装置で走行ギアが選択され、
前記クラッチペダルが戻り動作している状態で、
前記センサで検出される前記ストローク位置に基づいて算出するストローク速度が所定の規定時間よりも長く所定の閾値以下に維持された場合に、
前記ストローク速度が前記所定の閾値まで低下した時点の前記ストローク位置を更新位置に設定し、
前記半クラッチ位置を前記更新位置に更新し、
更新前の前記半クラッチ位置と前記更新位置の差が所定の上限値より大きいときには、更新前の前記半クラッチ位置と前記更新位置の間の位置を新たな更新位置にすることを特徴とする車両用制御装置。 - 動力源と駆動輪の間に配設されるクラッチ装置の操作部となるクラッチペダルと、
前記クラッチペダルのストローク位置を検出するセンサと、
ブレーキペダルと、を有し、
前記クラッチペダルが踏み込み操作されたときに前記動力源から前記駆動輪への動力の伝達が遮断される車両に備わり、
前記ブレーキペダルが踏み込み操作されたときにブレーキ装置を制御して制動力を発生し、
前記車両が停車したと判定した場合に前記ブレーキペダルが解放されたときには前記制動力が発生した状態を維持し、踏み込み操作されている前記クラッチペダルが半クラッチ位置まで戻ったときに前記ブレーキ装置を制御して前記制動力の発生を停止する車両用制御装置であって、
前記車両が停車していると判定し、
前記車両のシフト装置で走行ギアが選択され、
前記クラッチペダルが戻り動作している状態で、
前記センサで検出される前記ストローク位置に基づいて算出するストローク速度が所定の規定時間よりも長く所定の閾値以下に維持された場合に、
前記ストローク速度が前記所定の閾値まで低下した時点の前記ストローク位置を更新位置に設定し、
前記半クラッチ位置を前記更新位置に更新し、
前記動力源から前記クラッチ装置に入力される動力が所定の動力閾値より高いときに、前記更新位置を設定するのと同じ手順で第2の更新位置を設定し、
前記動力源から前記クラッチ装置に入力される動力が前記動力閾値より高いときには前記半クラッチ位置を前記第2の更新位置に更新し、
前記動力源から前記クラッチ装置に入力される動力が前記動力閾値以下のときには前記半クラッチ位置を前記更新位置に更新することを特徴とする車両用制御装置。 - 動力源と駆動輪の間に配設されるクラッチ装置の操作部となるクラッチペダルと、
前記クラッチペダルのストローク位置を検出するセンサと、
ブレーキペダルと、を有し、
前記クラッチペダルが踏み込み操作されたときに前記動力源から前記駆動輪への動力の伝達が遮断される車両に備わり、
前記ブレーキペダルが踏み込み操作されたときにブレーキ装置を制御して制動力を発生し、
前記車両が停車したと判定した場合に前記ブレーキペダルが解放されたときには前記制動力が発生した状態を維持し、踏み込み操作されている前記クラッチペダルが半クラッチ位置まで戻ったときに前記ブレーキ装置を制御して前記制動力の発生を停止する車両用制御装置が前記半クラッチ位置を学習する半クラッチ位置学習方法であって、
前記車両の停車を判定するステップと、
前記車両のシフト装置で走行ギアが選択されていることを判定するステップと、
前記クラッチペダルが戻り動作していることを判定するステップと、
前記センサで検出される前記ストローク位置に基づいてストローク速度を算出するステップと、
算出した前記ストローク速度が規定時間よりも長く所定の閾値以下に維持された場合に、前記ストローク速度が前記所定の閾値まで低下した時点の前記ストローク位置を更新位置に設定するステップと、
前記半クラッチ位置を前記更新位置に更新するステップと、を有し、
前記クラッチペダルの前記半クラッチ位置に設定される位置は、前記クラッチ装置が半クラッチ状態になり始めたと運転者が判断する前記ストローク位置であることを特徴とする半クラッチ位置学習方法。 - 動力源と駆動輪の間に配設されるクラッチ装置の操作部となるクラッチペダルと、
前記クラッチペダルのストローク位置を検出するセンサと、
ブレーキペダルと、を有し、
前記クラッチペダルが踏み込み操作されたときに前記動力源から前記駆動輪への動力の伝達が遮断される車両に備わり、
前記ブレーキペダルが踏み込み操作されたときにブレーキ装置を制御して制動力を発生し、
前記車両が停車したと判定した場合に前記ブレーキペダルが解放されたときには前記制動力が発生した状態を維持し、踏み込み操作されている前記クラッチペダルが半クラッチ位置まで戻ったときに前記ブレーキ装置を制御して前記制動力の発生を停止する車両用制御装置が前記半クラッチ位置を学習する半クラッチ位置学習方法であって、
前記車両の停車を判定するステップと、
前記車両のシフト装置で走行ギアが選択されていることを判定するステップと、
前記クラッチペダルが戻り動作していることを判定するステップと、
前記センサで検出される前記ストローク位置に基づいてストローク速度を算出するステップと、
算出した前記ストローク速度が規定時間よりも長く所定の閾値以下に維持された場合に、前記ストローク速度が前記所定の閾値まで低下した時点の前記ストローク位置を更新位置に設定するステップと、
前記半クラッチ位置を前記更新位置に更新するステップと、を有し、
前記半クラッチ位置を前記更新位置に更新するステップにおいて、更新前の前記半クラッチ位置と前記更新位置の差が所定の上限値より大きいときには、更新前の前記半クラッチ位置と前記更新位置の間の位置を新たな更新位置にすることを特徴とする半クラッチ位置学習方法。
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