JPH10329671A - ブレーキ制御システム - Google Patents

ブレーキ制御システム

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JPH10329671A
JPH10329671A JP13862197A JP13862197A JPH10329671A JP H10329671 A JPH10329671 A JP H10329671A JP 13862197 A JP13862197 A JP 13862197A JP 13862197 A JP13862197 A JP 13862197A JP H10329671 A JPH10329671 A JP H10329671A
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vehicle
gradient
brake
brake pressure
clutch
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JP13862197A
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Nobuyuki Nishiwaki
伸幸 西脇
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Denso Ten Ltd
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Denso Ten Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車両の停止している道路の傾斜状態に応じて、
車両を安全で且つスムーズに発進ができるブレーキ制御
システムを提供する。 【解決手段】車両の停止中にブレーキペダルから足を離
した時にも、ブレーキペダルに連動したマスタシリンダ
から加えられたブレーキ圧を保持するブレーキホールド
機能を備えたブレーキ制御システムにおいて、車両の位
置する道路の勾配状態を判断する勾配判断手段と、勾配
判断手段による道路の勾配状態の判断結果に基いて車両
のブレーキ圧の保持状態を制御する制御手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、坂道で停止状態に
ある車両が円滑に発進できるブレーキ制御システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、手動変速機を備えた車両におい
て、停止中にもブレーキペダルの踏圧操作により加えら
れたブレーキ圧を保持しておくブレーキホールドシステ
ムがある。このシステムを備えた車両では、発進時に運
転者がブレーキペダルから足を離してもブレーキ圧が保
持されているので車両は動かず、クラッチが半クラッチ
以上の接続状態になった時に、保持されていたブレーキ
圧を急速に低下させて発進できるようになっている。従
って、上り坂で発進する時にペダルの踏み変えを行って
も車両が後退することもなく発進が容易になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のようなブレーキ
ホールドシステムでは、車両が下り坂で停止している状
態から前進しようとすると、半クラッチになった時に保
持されていたブレーキ圧が急速に低下するので、エンジ
ンによる加速と下り坂による加速が加わって車両が急発
進する恐れがある。また、この逆に、車両が上り坂で停
止している状態から後退しようとすると、エンジンによ
る加速と下り坂による加速が加わって車両が急後退する
恐れがある。
【0004】本発明は、このような課題に鑑みなされた
もので、車両の停止している道路の傾斜状態に係わら
ず、車両を安全で且つスムーズに発進ができるブレーキ
制御システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、車両の停止中にブレーキペダルから足を離
した時にも、前記ブレーキペダルに連動したマスタシリ
ンダから加えられたブレーキ圧を保持するブレーキホー
ルド機能を備えたブレーキ制御システムにおいて、前記
車両の位置する道路の勾配状態を判断する勾配判断手段
と、前記勾配判断手段による前記道路の勾配状態の判断
結果に基いて、前記車両のブレーキ圧の保持状態を制御
する制御手段とからなることを特徴とするものである。
【0006】また、前記勾配判断手段は、前記車両のア
クセル開度とエンジン回転数の関係に基いて道路の勾配
状態を判断することを特徴とするものである。また、前
記勾配判断手段は、前記車両のアクセル開度と車速の関
係に基いて道路の勾配状態を判断することを特徴とする
ものである。また、前記勾配判断手段は、前記車両のア
クセル開度が全閉状態にある時の前記車両の減速度に基
いて道路の勾配状態を判断することを特徴とするもので
ある。
【0007】また、前記勾配判断手段は、前記車両の進
行方向に対する勾配状態を判断するものであって、前記
制御手段は、前記勾配判断手段が前記車両の進行方向に
対して登坂勾配と判断した場合には、ブレーキ圧保持の
解除時にブレーキ圧を徐々に低下させ、前記勾配判断手
段が前記車両の進行方向に対して降坂勾配と判断した場
合には、ブレーキ圧保持の解除時にブレーキ圧を急速に
低下させることを特徴とするものである。
【0008】また、前記車両のクラッチの位置の状態を
検出するクラッチ状態検出手段を備え、前記制御手段
は、前記クラッチ状態検出手段による前記車両のクラッ
チの位置の検出結果に基いて、前記車両の保持している
ブレーキ圧を制御することを特徴とするものである。ま
た、前記制御手段は、前記勾配判断手段が前記車両の進
行方向に対して登坂勾配と判断した場合には、前記ブレ
ーキ圧の保持の解除を開始する前記クラッチの位置を浅
くし、前記勾配判断手段が前記車両の進行方向に対して
降坂勾配と判断した場合には、前記ブレーキ圧の保持の
解除を開始する前記クラッチの位置を深くすることを特
徴とするものである。
【0009】また、前記車両の変速機のギヤ位置を検出
するギヤ位置検出手段を備え、前記制御手段は、前記ギ
ヤ位置検出手段による前記車両のギヤ位置に基いて、前
記車両の保持しているブレーキ圧を制御することを特徴
とするものである。
【0010】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例のブレーキ制御
システムの構成を説明するためのブロック図である。以
下、図に従って説明する。11はイグニッションコイル
の1次側のパルス信号やクランクの所定回転角位置で出
力されるクランク角信号等によりエンジンの回転数を検
出するエンジン回転計である。12はトランスミッショ
ンの出力軸に連結されたリング多極マグネットの回転に
よる磁束変化をパルス信号に変換して車両の速度を検出
するリードスイッチ等からなる車速センサである。13
はアクセルの踏み込み具合を検出するアクセル開度セン
サであり、アクセルの軸に連結されたポテンショメータ
(ボリウム)等により構成される。2は各センサ11〜
13の出力関係から道路の勾配(登坂か降坂か)を判断
する勾配判断部であり、マイクロコンピュータにより構
成され、平坦路におけるアクセル開度と車速又はエンジ
ン回転数等の関係が記憶されたメモリを備える。3は勾
配判断部2の判断結果に基いてブレーキの油圧系統に設
置されたブレーキホールドバルブ5を制御して所定のブ
レーキ圧に調整させるブレーキ圧制御部であり、マイク
ロコンピュータにより構成され、クラッチ位置(接続状
態)とブレーキ圧の関係がマップとして記憶されたメモ
リを備える。41はクラッチのストロークに対してリニ
アに出力される信号によりクラッチの接続状態を検出す
るクラッチ位置センサである。42は変速機のシフト位
置(ギヤ位置)を検出するシフト位置センサである。4
3は車両の制動を行うために加えられたブレーキ圧、ま
たは保持しているブレーキ圧を検出するブレーキ圧セン
サである。5はバルブを開閉して加えられたブレーキ圧
を保持又は低下させて制動力を調整するブレーキホール
ドバルブである。
【0011】図2は勾配判断方法を説明するための図
で、(a)はエンジン回転数とアクセル開度の関係図、
(b)は車速とアクセル開度の関係図、(c)は勾配判
断処理フローチャートである。以下、図を用いて述べ
る。本判断方法は負荷状態(上り坂、下り坂)によりエ
ンジン回転数または車速を一定にした時のアクセル開度
が異なることから登坂、降坂を判断するものである。
【0012】平坦な道路において、アクセル開度センサ
13とエンジン回転計11の出力関係を図にすると図2
(a)のような基本特性(A領域の斜線部分)が得られ
る。ところが、上り坂(登坂)では負荷が大きいために
アクセルを深く踏まなければエンジンの回転数が平坦な
道路の時と同じにならない(B領域)。逆に、下り坂
(降坂)では負荷が小さいためにアクセルを軽く踏んで
もエンジンの回転数が平坦な道路の時と同じになる(C
領域)。尚、平坦な道路におけるエンジン回転数とアク
セル開度の関係(図2(a))は予め測定されて勾配判
断部2のメモリに記憶されている。
【0013】次に、この関係図を使用して登坂か降坂か
を判断する方法について図2(c)の勾配判断処理フロ
ーチャートに従って説明する。ステップS11では、車
速とエンジン回転数よりシフト位置(ギヤ位置)を算出
してステップS12に移る。つまり、クラッチが完全に
つながった状態では、エンジン回転数と車軸回転数の比
は手動変速機の各ギヤ位置(シフト位置)に対応した変
速比により決まるので、車速(車速センサ12の出力)
とエンジン回転数(エンジン回転計11の出力)からシ
フト位置が算出できる。ステップS12では、現在のエ
ンジン回転数に対する基本アクセル開度を算出してステ
ップS13に移る。つまり、メモリに記憶されている平
坦な道路におけるエンジン回転数とアクセル開度の関係
図(図2(a)の斜線部分に相当する基本特性(A領
域))から現在のエンジン回転数に対応する基本アクセ
ル開度を求める。
【0014】ステップS13では、現在のアクセル開度
と基本アクセル開度を比較して現在のアクセル開度の方
が大きければステップS16に移り、大きくなければス
テップS14に移る。つまり、現在のアクセル開度(ア
クセル開度センサ13の出力)とステップS12で算出
した基本アクセル開度を比較する。ステップS14で
は、現在のアクセル開度と基本アクセル開度を比較して
現在のアクセル開度の方が小さければステップS15に
移り、小さくなければ処理を終える。
【0015】ステップS15では、降坂と判断し、メモ
リに判断結果を記憶する。つまり、それ程アクセルを踏
み込んでいないのに、エンジンの回転数が平坦な道路の
時と同じになる(C領域)ので、負荷が小さく下り坂で
あると判断する。ステップS16では、登坂と判断し、
メモリに判断結果を記憶する。つまり、アクセルを踏み
込まなければ、エンジンの回転数が平坦な道路の時と同
じにならない(B領域)ので、負荷が大きく上り坂であ
ると判断する。
【0016】尚、車速(車速センサ12の出力)とアク
セル開度(アクセル開度センサ13の出力)の関係から
登坂か降坂かを判断する場合も、図2(b)の車速とア
クセル開度の関係図から全く同様に判断できるので説明
は省略する。また、この平坦な道路における車速とアク
セル開度の関係(基本特性)も勾配判断部2のメモリに
記憶されている。
【0017】図3は他の勾配判断方法を説明するための
図で、(a)は勾配判断処理フローチャート、(b)は
シフト位置と基準減速度の関係図である。以下、図を用
いて述べる。本判断方法は負荷状態(上り坂、下り坂)
によりアクセルを全閉にした時の減速度が異なることか
ら登坂、降坂を判断するものである。ステップS21で
は、車速とエンジンの回転数よりシフト位置を算出して
ステップS22に移る。つまり、車速(車速センサ12
の出力)とエンジン回転数(エンジン回転計11の出
力)から、前述のようにシフト位置が決定される。ステ
ップS22では、シフト位置に基づく基準減速度を算出
してステップS23に移る。これは平坦な道路において
アクセルを全閉状態にした時の速度の変化(減速度)
で、予め測定されて勾配判断部2のメモリに記憶されて
いる図3(b)のマップを使用して算出する。例えば、
シフト位置(ギヤ位置)が3速であれば平坦な道路では
毎秒3km/hの割合で減速される。
【0018】ステップS23では、現在の車両の減速度
を算出してステップS24に移る。これは車速センサ1
2の出力の時間変化(微分値)より求めることができ
る。ステップS24では、基準減速度と車両の減速度を
比較して、現在の車両の減速度が基準減速度より小さけ
ればステップS25に移り、現在の車両の減速度が基準
減速度より大きければステップS26に移り、両者が一
致すれば処理を終える。ステップS25では、降坂と判
断する。つまり、平坦な道路よりも減速されなかったの
で、負荷が小さく下り坂であると判断し、メモリに判断
結果を記憶する。ステップS26では、登坂と判断す
る。つまり、平坦な道路よりも減速されたので、負荷が
大きく上り坂であると判断し、メモリに判断結果を記憶
する。
【0019】図4は本発明の第1の実施例のブレーキ制
御システムの処理フローチャートである。以下、図に従
って説明する。尚、本処理は登坂/降坂の別によってブ
レーキホールド(保持しているブレーキ圧)を制御する
ものである。ステップS31では、登坂か否かを判断し
て登坂であればステップS34に移り、登坂でなければ
ステップS32に移る。この判断は前述のエンジン回転
数とアクセル開度の関係図、車速とアクセル開度の関係
図等から行う。尚、前述の登坂、降坂の判断は車両が動
いている状態での判断方法であり、その方法を発進時の
ブレーキ圧制御のように現在停止している車両には適用
できない。そのために、車両が停止する直前の登坂、降
坂の判断結果をメモリに記憶しておき、その判断結果を
現在車両が停止している道路の状態と見做す。ステップ
S32では、降坂か否かを判断して降坂であればステッ
プS33に移り、降坂でなければ処理を終える。
【0020】ステップS33では、ブレーキホールドを
解除して処理を終える。つまり、停止中もブレーキ圧が
保持されているが、発進時にはクラッチが未だつながっ
ていない早い段階で保持しているブレーキ圧を低下させ
る。この処理により下り坂発進時に車両が急発進するの
が防止できる。ステップS34では、ブレーキホールド
を実施して処理を終える。つまり、通常のブレーキホー
ルドを行うもので、発進時には半クラッチ状態になると
保持しているブレーキ圧を低下させる。この処理により
上り坂発進時に車両が後退するのが防止できる。尚、平
坦な道路(ステップS32の否定)を登坂又は降坂のい
ずれかに含めた処理を行ってもよい。
【0021】以上のように本実施例では、道路状態を判
断して発進時のブレーキホールドを制御するので、下り
坂発進において車両が急発進するのが防止できる。図5
は本発明の第2の実施例のブレーキ制御システムのマイ
コンの行う処理フローチャートである。以下、図に従っ
て説明する。尚、本処理は登坂/降坂の別及び変速ギヤ
の位置によって保持しているブレーキ圧を低下させるタ
イミングを制御するものである。また、システム構成は
第1の実施例と同じであるため説明は省略する。
【0022】ステップS41では、登坂か否かを判断し
て登坂であればステップS52に移り、登坂でなければ
ステップS42に移る。この判断は第1の実施例と同様
にエンジン回転数とアクセル開度の関係図、車速とアク
セル開度の関係図等から行う。ステップS42では、前
進ギヤであるか否かを判断して前進ギヤならばステップ
S43に移り、前進ギヤでなければステップS45に移
る。この判断は変速機の状態から行うもので、バック
(後退)の状態を検出するスイッチ(シフト位置センサ
42)が設けられており、ギヤが後退になるとスイッチ
がオンになる(前進時はスイッチがオフの状態)。ステ
ップS43では、クラッチの深ポイントを越えているか
否かを判断して越えておればステップS44に移り、越
えていなければ処理を終える。クラッチのポイントはク
ラッチ位置センサ(ストローク)41により検出し(図
7(d)参照)、クラッチ位置A〜Dに対応して接点が
設けられている。尚、深ポイントとはクラッチ接続によ
り大きなトルクが得られるようになる(結合状態が強
い)クラッチ位置をいう。ステップS44ではブレーキ
ホールドを解除して処理を終える。つまり、保持してい
るブレーキ圧を低下させる。
【0023】ステップS45では、後退ギヤであるか否
かを判断して後退ギヤならばステップS46に移り、後
退ギヤでなければ処理を終える。この判断は変速機の状
態から行う。ステップS46では、クラッチの浅ポイン
トを越えているか否かを判断して越えておればステップ
S44に移り、越えていなければ処理を終える。尚、浅
ポイントとはクラッチ接続により小さいトルクが得られ
るようになる(結合状態が弱い)クラッチ位置をいう。
【0024】ステップS52では、前進ギヤであるか否
かを判断して前進ギヤならばステップS53に移り、前
進ギヤでなければステップS55に移る。この判断は変
速機の状態から行う。ステップS53では、クラッチの
浅ポイントを越えているか否かを判断して越えておれば
ステップS54に移り、越えていなければ処理を終え
る。ステップS54ではブレーキホールドを解除して処
理を終える。つまり、保持しているブレーキ圧を低下さ
せる。
【0025】ステップS55では、後退ギヤであるか否
かを判断して後退ギヤならばステップS56に移り、後
退ギヤでなければ処理を終える。この判断は変速機の状
態から行う。ステップS56では、クラッチの深ポイン
トを越えているか否かを判断して越えておればステップ
S54に移り、越えていなければ処理を終える。以上の
ように本実施例では、登坂における後退時や、降坂にお
ける前進時に車両が急発進するのが防止できる。また、
降坂における後退時にもブレーキ圧が保持されているの
で便利である。
【0026】図6は本発明の第3の実施例のブレーキ制
御システムの処理フローチャートである。以下、図に従
って説明する。尚、本処理は登坂/降坂の別によって保
持しているブレーキ圧を低下させる速度を制御するもの
である。また、システム構成は第1の実施例と同じであ
るため説明は省略する。ステップS61では、発進状態
か否かを判断して発進状態であればステップS62に移
り、発進状態でなければ処理を終える。つまり、本処理
は車両の発進時に適用するものであり、発進状態は車速
センサ12からのパルスが入った時、エンジン回転数が
アイドリング時よりも落ち込んだ時、どこかのシフトに
入っていてクラッチが半クラッチ状態以上にある時等に
より判断する。ステップS62では、登坂か否かを判断
して登坂であればステップS64に移り、登坂でなけれ
ばステップS63に移る。
【0027】ステップS63では、ブレーキホールドを
解除して処理を終える。つまり、平坦路または下り坂で
発進する場合には、保持しているブレーキ圧を急激に低
下させても車両が後退する恐れがないので、クラッチが
接続される前にブレーキ圧を低下させて急発進を防止す
る。ステップS64では、保持しているブレーキ圧を徐
々に低下させて処理を終える。つまり、上り坂で発進す
る場合にはブレーキ圧を保持した状態でクラッチを接続
し、その後、徐々にブレーキ圧を開放してゆくことによ
り車両は後退もせず、滑らかに発進できる。ブレーキ圧
を徐々に低下させるにはブレーキホールドバルブ5に対
してパルス制御(Duty制御)を行えばよい。
【0028】以上のように本実施例では、道路状態を判
断して発進時のブレーキ圧を徐々に解除するので滑らか
な発進ができる。図7は本発明の第4の実施例のブレー
キ制御システムの動作を説明するための図で(a)は処
理フローチャート、(b)、(c)はクラッチ位置とブ
レーキ圧の関係を示すマップ、(d)はクラッチ位置を
説明するための図である。以下、図に従って説明する。
尚、本処理は登坂/降坂の別及び変速ギヤ位置によって
保持しているブレーキ圧を低下させる速度及びタイミン
グを制御するものである。
【0029】ステップS71では、登坂か否かを判断し
て登坂であればステップS72に移り、登坂でなければ
ステップS82に移る。ステップS72では、前進ギヤ
であるか否かを判断して前進ギヤの状態ならばステップ
S73に移り、前進ギヤの状態でなければステップS7
4に移る。この判断は変速機の状態から行う。ステップ
S73では、Bマップ(図7(c)参照)により基準ブ
レーキ圧を算出してステップS76に移る。つまり、ク
ラッチ位置(A〜D)に対応した基準ブレーキ圧を読み
出す。例えば、クラッチがA位置(クラッチが完全に切
れている状態)ならばブレーキ圧は5、以下同様にB位
置(浅い半クラッチ状態)ならば4、C位置(深い半ク
ラッチ状態)ならば3、D位置(クラッチが完全につな
がっている状態)ならば0を読み出す。
【0030】ステップS74では、後退ギヤであるか否
かを判断して後退ギヤの状態ならばステップS75に移
り、後退ギヤの状態でなけれ処理を終える。ステップS
75では、Aマップ(図7(b)参照)により基準ブレ
ーキ圧を算出してステップS76に移る。つまり、クラ
ッチ位置(A〜D)に対応した基準ブレーキ圧を読み出
す。例えば、クラッチがA位置ならばブレーキ圧は5、
以下同様にB位置ならば3、C位置ならば2、D位置な
らば0を読み出す。
【0031】ステップS82では、前進ギヤであるか否
かを判断して前進ギヤの状態ならばステップS83に移
り、前進ギヤの状態でなければステップS84に移る。
この判断は変速機の状態から判断する。ステップS83
では、Aマップにより基準ブレーキ圧を算出してステッ
プS76に移る。ステップS84では、後退ギヤである
か否かを判断して後退ギヤの状態ならばステップS85
に移り、後退ギヤの状態でなけれ処理を終える。ステッ
プS85では、Bマップにより基準ブレーキ圧を算出し
てステップS76に移る。
【0032】ステップS76では、基準ブレーキ圧が現
在のブレーキ圧より大きいか否かを判断して大きければ
ステップS78に移り、大きくなければステップS77
に移る。現在のブレーキ圧はブレーキ圧センサ43の出
力を用いる。この処理は実際のブレーキ圧を理想的なク
ラッチ位置に対応したブレーキ圧と比較するものであ
り、クラッチの結合状態によりブレーキ圧を細かく調整
する。ステップS77では、ブレーキ圧を低下させて処
理を終える。つまり、現在のブレーキ圧が基準ブレーキ
圧よりも大きいのでブレーキ圧を低下させる。ステップ
S78では、ブレーキ圧を低下させずに処理を終える。
つまり、現在のブレーキ圧が基準ブレーキ圧よりも小さ
いのでブレーキ圧を低下させずに保持しておく。以上の
処理によりマップA、Bに従ってクラッチの接続過程に
おいてもブレーキ圧が微妙に調整されるので、滑らかな
発進が可能になる。
【0033】以上のように本実施例では、登坂における
後退時や、降坂における前進時に車両が急発進するのが
防止でき、滑らかな発進が可能になる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では車両の
停止している道路の傾斜状態を把握して、車両の前進、
後退に際して安全で且つスムーズな発進ができるブレー
キ制御システムが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のブレーキ制御システム
の構成を示すブロック図である。
【図2】勾配判断方法を説明するための図である。
【図3】他の勾配判断方法を説明するための図である。
【図4】本発明の第1の実施例のブレーキ制御システム
の処理フローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施例のブレーキ制御システム
の処理フローチャートである。
【図6】本発明の第3の実施例のブレーキ制御システム
の処理フローチャートである。
【図7】本発明の第4の実施例のブレーキ制御システム
を説明するための図である。
【符号の説明】
11・・・・エンジン回転計、 42・・・・シフ
ト位置センサ、12・・・・車速センサ、 4
3・・・・ブレーキ圧センサ、13・・・・アクセル開
度センサ、 3・・・・・ブレーキ圧制御部、2・・・
・・勾配判断部、 5・・・・・ブレーキホー
ルドバルブ、41・・・・クラッチ位置センサ。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の停止中にブレーキペダルから足を
    離した時にも、前記ブレーキペダルに連動したマスタシ
    リンダから加えられたブレーキ圧を保持するブレーキホ
    ールド機能を備えたブレーキ制御システムにおいて、 前記車両の位置する道路の勾配状態を判断する勾配判断
    手段と、 前記勾配判断手段による前記道路の勾配状態の判断結果
    に基いて、前記車両のブレーキ圧の保持状態を制御する
    制御手段とからなることを特徴とするブレーキ制御シス
    テム。
  2. 【請求項2】 前記勾配判断手段は、 前記車両のアクセル開度とエンジン回転数の関係に基い
    て道路の勾配状態を判断することを特徴とする請求項1
    記載のブレーキ制御システム。
  3. 【請求項3】 前記勾配判断手段は、 前記車両のアクセル開度と車速の関係に基いて道路の勾
    配状態を判断することを特徴とする請求項1記載のブレ
    ーキ制御システム。
  4. 【請求項4】 前記勾配判断手段は、 前記車両のアクセル開度が全閉状態にある時の前記車両
    の減速度に基いて道路の勾配状態を判断することを特徴
    とする請求項1記載のブレーキ制御システム。
  5. 【請求項5】 前記勾配判断手段は、前記車両の進行方
    向に対する勾配状態を判断するものであって、 前記制御手段は、 前記勾配判断手段が前記車両の進行方向に対して登坂勾
    配と判断した場合には、ブレーキ圧保持の解除時にブレ
    ーキ圧を徐々に低下させ、 前記勾配判断手段が前記車両の進行方向に対して降坂勾
    配と判断した場合には、ブレーキ圧保持の解除時にブレ
    ーキ圧を急速に低下させることを特徴とする請求項1記
    載のブレーキ制御システム。
  6. 【請求項6】 前記車両のクラッチの位置の状態を検出
    するクラッチ状態検出手段を備え、 前記制御手段は、 前記クラッチ状態検出手段による前記車両のクラッチの
    位置の検出結果に基いて、前記車両の保持しているブレ
    ーキ圧を制御することを特徴とする請求項1記載のブレ
    ーキ制御システム。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、 前記勾配判断手段が前記車両の進行方向に対して登坂勾
    配と判断した場合には、前記ブレーキ圧の保持の解除を
    開始する前記クラッチの位置を浅くし、 前記勾配判断手段が前記車両の進行方向に対して降坂勾
    配と判断した場合には、前記ブレーキ圧の保持の解除を
    開始する前記クラッチの位置を深くすることを特徴とす
    る請求項6記載のブレーキ制御システム。
  8. 【請求項8】 前記車両の変速機のギヤ位置を検出する
    ギヤ位置検出手段を備え、 前記制御手段は、 前記ギヤ位置検出手段による前記車両のギヤ位置に基い
    て、前記車両の保持しているブレーキ圧を制御すること
    を特徴とする請求項1又は請求項6記載のブレーキ制御
    システム。
JP13862197A 1997-05-28 1997-05-28 ブレーキ制御システム Withdrawn JPH10329671A (ja)

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