JP6264573B2 - シート材供給装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シート材供給装置及びそのシート材供給装置を備えた複写機に代表される画像形成装置に関するものである。
複写機やプリンター、ファクシミリなどといった画像形成装置には用紙などのシート材の供給装置が設けられる。シート材供給装置は収容部に積み上げられたシート材の最上層から1枚ずつ分離供給するものが多い。このようなシート供給装置に係る従来技術が特許文献1〜3に開示されている。
特許文献1〜3に記載されたシート材供給装置は各々、上面にシート材が積載されたシート材積載板のシート材供給方向下流側が上方に変位し、シート材の最上層がシート材を送り出すためのピックアップローラに下方から接触する。これらのシート材供給装置では意図せずシート材積載板が下方へ変位しないようにするための技術が提案されている。
特許文献1に記載された画像形成装置のシート材供給装置は意図せずシート材積載板が下方へ変位することを規制するためのワンウェイクラッチを備える。これにより、常に適当な付勢力を与えてシート材積載板を上方に付勢することができる。
特許文献2に記載された画像形成装置のシート材供給装置は意図せずシート材積載板が下方へ変位することを規制するために遊星歯車機構からなるクラッチギアとそれに係合するストッパーとを備える。これにより、シート材積載板の下降を抑制している。
特許文献3に記載された画像形成装置のシート材供給装置は意図せずシート材積載板が下方へ変位することを規制するためにウォームギアとそれに係合するウォームホイールとを備える。これにより、ウォームギアとウォームホイールとの間のブレーキ作用を利用してシート材積載板の姿勢を保持することができる。
特開2007−269462号公報 特開2010−105768号公報 特開平5−58480号公報
しかしながら、特許文献1に係る従来技術では動力伝達や減速のためとは別にワンウェイクラッチを設ける必要があり、部品点数が増加するという課題があった。
また、特許文献2に係る従来技術ではストッパーとその爪がシート材の束の荷重を直接受けるので、十分な強度を考慮しなければ破損する虞があるという課題があった。また、破損しない場合でも、ストッパーやその爪が弾性変形してシート材積載板が下方へ変位する虞があるという課題があった。十分な強度を考慮してストッパーやその爪を設計した場合、爪の厚さがクラッチギアの周方向に増加する可能性があり、停止位置の精度が低下することが懸念された。
また、特許文献3に係る従来技術ではウォームギアとウォームホイールとの間の摩擦によりブレーキ作用(自己保持機能)を働かせているので、使用環境の変化や経年劣化等によって摩擦力が変化し、シート材積載板が下方へ変位する虞があるという課題があった。
本発明は、上記の点に鑑みなされたものであり、簡便な構成で、意図しないシート材積載板の下方への変位を抑制することが可能なシート材供給装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明のシート材供給装置は、上面にシート材が積載されるシート材積載板と、前記シート材積載板に積載されたシート材の最上層に上方から接触するピックアップローラと、前記シート材積載板を上方に変位させる積載板変位機構と、駆動源から得られる動力を前記積載板変位機構に伝達する動力伝達機構と、前記動力伝達機構に設けられる不思議遊星歯車機構とを備えることを特徴とする。
この構成によると、不思議遊星歯車機構が有する簡便な構成で、減速機能を作用させながらセルフロック機能(自己保持機能)を作用させることができる。
また、上記構成のシート材供給装置において、駆動源から前記不思議遊星歯車機構への動力の伝達をオンオフする動力伝達切替機構を設けたことを特徴とする。
また、上記構成のシート材供給装置において、前記積載板変位機構が前記シート材積載板を上方に移動させるための回転軸を備え、前記不思議遊星歯車機構の回転軸の軸線が前記積載板変位機構が有する前記回転軸の軸線と一致することを特徴とする。
また、上記構成のシート材供給装置において、前記不思議遊星歯車機構の回転軸を支持する支持部材を備え、前記支持部材に前記不思議遊星歯車機構の固定内歯車が固定されることを特徴とする。
また、上記構成のシート材供給装置において、前記支持部材に前記不思議遊星歯車機構の固定内歯車が一体として形成されることを特徴とする。
また、上記構成のシート材供給装置において、前記動力伝達切替機構が遊星歯車機構を有することを特徴とする。
また、上記構成のシート材供給装置において、前記動力伝達切替機構と前記不思議遊星歯車機構との間に、一方向にのみ動力を伝達するための動力伝達規制部を設けたことを特徴とする。
また、上記構成のシート材供給装置において、前記動力伝達切替機構が前記シート材積載板に積載されたシート材の供給が所定量進んだ場合に動力の伝達をオンにするためのシート材位置検知機構を備えることを特徴とする。
また本発明は、上記構成のシート材供給装置と、前記動力伝達機構に動力を与える駆動源とを画像形成装置に搭載することを特徴とする。
また、上記構成の画像形成装置において、前記駆動源が前記ピックアップローラに動力を与えることを特徴とする。
本発明の構成によれば、不思議遊星歯車機構の自己保持機能を利用して積載板の姿勢を保持することが可能である。すなわち、簡便な構成で、意図しないシート材積載板の下方への変位を抑制することが可能なシート材供給装置及び画像形成装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態の画像形成装置の模型的部分垂直断面正面図である。 本発明の第1実施形態のシート材供給装置の平面図である。 本発明の第1実施形態のシート材供給装置の斜視図である。 本発明の第1実施形態のシート材供給装置の垂直断面部分正面図である。 本発明の第1実施形態のシート材供給装置の供給部の斜視図である。 本発明の第1実施形態のシート材供給装置の動力伝達機構の斜視図である。 本発明の第1実施形態のシート材供給装置の動力伝達機構の斜視図にして、支持部材を取り外した状態を示すものである。 本発明の第1実施形態のシート材供給装置の動力伝達機構の概略背面図である。 本発明の第1実施形態のシート材供給装置の動力伝達機構のスケルトン図である。 本発明の第1実施形態のシート材供給装置の動力伝達切替機構の斜視図である。 本発明の第1実施形態のシート材供給装置の動力伝達切替機構の係止歯車周辺を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態のシート材供給装置の動力伝達機構の不思議遊星歯車機構の水平断面図である。 本発明の第1実施形態のシート材供給装置の動力伝達機構の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第1実施形態のシート材供給装置の動力伝達経路における動力伝達切替機構の位置が及ぼす影響を示す説明図である。 本発明の第2実施形態のシート材供給装置の動力伝達機構の不思議遊星歯車機構の水平断面図である。 本発明の第3実施形態のシート材供給装置の動力伝達機構の概略背面図である。
以下、本発明の実施形態を図に基づき説明する。なお、本発明は以下の内容に限定されるものではない。
最初に、本発明の第1実施形態の画像形成装置について、図1を用いてその構造の概略を説明しつつ、画像出力動作を説明する。図1は画像形成装置の模型的部分垂直断面正面図の一例である。なお、図中の矢印付き二点鎖線は用紙の搬送経路及び搬送方向を示す。
画像形成装置1は、図1に示すように所謂タンデム型のカラー複写機であり、原稿の画像を読み取るイメージリーダー部3と、読み取った画像を用紙等のシート材に印刷するプリント部2と、印刷条件の入力や稼働状況の表示を行うための操作表示部4とを備える。
イメージリーダー部3はプラテンガラス(不図示)の上に載置された原稿の画像を、スキャナを移動して読み取る公知のものである。原稿の画像は赤(R)、緑(G)、青(B)の三色に色分解され、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサー(不図示)で電気信号に変換される。これにより、イメージリーダー部3は赤(R)、緑(G)、青(B)の色別の画像データを得る。
イメージリーダー部3が得た色別の画像データは制御部80において各種処理が行われ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各再現色の画像データに変換されて制御部80内のメモリー(不図示)に格納される。メモリーに格納された再現色別の画像データは位置ずれ補正のための処理を受けた後、像担持体である感光体ドラム21に対する光走査を行うためにシート材の搬送と同期して走査ラインごとに読み出される。
プリント部2は電子写真方式によって画像を形成し、その画像をシート材に転写する。プリント部2は中間転写体を無端状のベルトとして形成した中間転写ベルト11を備える。中間転写ベルト11は駆動ローラ12、テンションローラ13及び従動ローラ14に巻き掛けられる。中間転写ベルト11にはテンションローラ13がバネ(不図示)によって図1における上方に付勢されることにより張力が与えられる。
中間転写ベルト11は駆動ローラ12によって図1における反時計回りに回転移動する。駆動ローラ12には画像形成装置1の本体に設けられたモーター等の駆動源5から動力が伝達される。駆動源5は後述する各種ローラに対して動力を提供することとしても良い。
駆動ローラ12は中間転写ベルト11を挟んで対向する二次転写ローラ15に圧接する。従動ローラ14の箇所では、中間転写ベルト11を挟んで従動ローラ14に対向するように設けられた中間転写クリーニング部16が中間転写ベルト11の外周面に接触する。中間転写クリーニング部16は二次転写後に中間転写ベルト11の外周面に残留するトナーを掻き取ってクリーニングする。
中間転写ベルト11の下方にはイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各再現色に対応する画像形成部20Y、20M、20C、20Kが設けられる。なお、この説明において、特に限定する必要がある場合を除き、「Y」、「M」、「C」、「K」の識別記号を省略して、例えば「画像形成部20」と総称することがある。4台の画像形成部20は中間転写ベルト11の回転方向に沿って、回転方向の上流側から下流側に向けて一列にして配置される。4台の画像形成部20は構成がすべて同じであり、図1における時計回りに回転する感光体ドラム21を中心としてその周囲に帯電部、露光部、現像部、クリーニング部及び一次転写ローラを備える。
中間転写ベルト11の上方には、4台の各再現色の画像形成部20に対応するトナーボトル31及びトナーホッパー32が設けられる。残量検出部(不図示)によって現像部の内部のトナー量の低下が検出されると、補給装置(不図示)がトナーホッパー32から現像部にトナーを補給するように駆動する。さらに、残量検出部(不図示)によってトナーホッパー32の内部のトナー量の低下が検出されると、補給装置(不図示)がトナーボトル31からトナーホッパー32にトナーを補給するように駆動する。トナーボトル31は装置本体に対して着脱可能に設けられ、適宜新しいものと交換することができる。
4台の画像形成部20の下方にはシート材供給装置40が設けられ、その内部にシート材Sが収容される。シート材供給装置40の内部に収容されたシート材Sは供給部50によってその最上層から順に1枚ずつシート材搬送路Xに送り出される。シート材供給装置40からシート材搬送路Xに送り出されたシート材Sはレジストローラ対73a、73bの箇所に到達する。そして、中間転写ベルト11の回転と同期をとって、レジストローラ対73a、73bが中間転写ベルト11と二次転写ローラ15との接触部(二次転写ニップ部)に向けてシート材を送り出す。
画像形成部20では帯電部及び露光部によって感光体ドラム21の表面に静電潜像が形成され、その静電潜像が現像部によってトナー像として可視像化される。感光体ドラム21の表面に形成されたトナー像は感光体ドラム21が中間転写ベルト11を挟んで一次転写ローラと対向する箇所において中間転写ベルト11の外周面に一次転写される。そして、中間転写ベルト11の回転とともに所定のタイミングで各画像形成部20のトナー像が順次中間転写ベルト11に転写されることにより、中間転写ベルト11の外周面にはイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナー像が重ね合わされたカラートナー像が形成される。
中間転写ベルト11の外周面に一次転写されたカラートナー像はレジストローラ対73a、73bにより同期をとって送られてきたシート材Sに、中間転写ベルト11と二次転写ローラ15とが接触して形成される二次転写ニップ部にて転写される。
二次転写ニップ部の上方には定着部75が備えられる。二次転写ニップ部にて未定着トナー像が転写されたシート材Sは、定着部75へと送られて熱ローラ及び加圧ローラに挟まれ、トナー像は加熱溶融してシート材Sに定着する。定着部75を通過したシート材Sは中間転写ベルト11の上方に設けられたシート材排出部76に排出される。
続いて、画像形成装置1のシート材供給装置40の構成について、図2〜図5を用いて説明する。図2、図3及び図4はシート材供給装置40の平面図、斜視図及び垂直断面部分正面図である。図5はシート材供給装置40の供給部50の斜視図である。なお、図3及び図5はシート材供給装置40の背面側から見た図である。また、図2及び図3の白抜き矢印はシート材Sの収容カセットの引き出し、押し込みの方向(画像形成装置1の前後方向)を示す。また、図2及び図4ではシート材供給装置40の筐体部の描画を省略し、図2及び図3ではシート材Sの描画を省略している。
シート材供給装置40は、図2、図3及び図4に示すように筐体部41及び収容カセット42を備える。収容カセット42は印刷前のカット用紙等であるシート材Sを積載して収容するシート材収容部である。収容カセット42は上面が開口した平たい箱状に形成され、その上面方向からシート材Sを積載して収容する。なお、シート材Sは後に詳述する供給部50の動作によって収容カセット42に対して図2及び図4における右方に向かって送り出される。
収容カセット42は筐体部41との間に前後方向に延びる形態で設けられたガイド部(不図示)に沿って、筐体部41に対して水平にスライドさせることができる。収容カセット42は筐体部41に対してその前後方向に引き出す、或いは押し込むことにより着脱が可能である。
収容カセット42の内底面にはシート材積載板43が配置される。シート材Sはシート材積載板43の上に載置され、積み上げられる。シート材積載板43はそのシート材供給方向の上流端、すなわち図2及び図4において左方の端部に設けられた前後方向に延びる支軸43aで収容カセット42の内底面に支持される。シート材積載板43は支軸43aを中心として下流端を自由端として垂直面内で揺動可能であって、上面に積載されるシート材Sの積載量に応じてシート材供給方向の傾斜角度が変化する。支軸43aはシート材積載板43の前側と後側との2箇所に設けられる。
シート材積載板43のシート材供給方向下流部の下方には収容カセット42の内底面との間にシート材積載板43の積載板変位機構44が配置される(図4参照)。積載板変位機構44は回転シャフト44a及び押上レバー44bを備える。回転シャフト44aは収容カセット42の内底面に沿って前後方向に延び、その前側の端部に押上レバー44bが固定される。押上レバー44bはシート材積載板43の前後方向中央部に配置され、シート材供給方向の一端が回転シャフト44aに固定され、他端がシート材積載板43のシート材供給方向下流部の下面に接触する。回転シャフト44aの後側の端部は収容カセット42の後面からさらに後方に向かって突出し、後述するカップリング部69が設けられる(図2参照)。
収容カセット42が筐体部41に装着されると、回転シャフト44aの後側の端部がカップリング部69を介して筐体部41に設けられた動力伝達機構60に連結される。そして、動力伝達機構60を動作させると、回転シャフト44a及び押上レバー44bが回転し、押上レバー44bによりシート材積載板43のシート材供給方向下流部が押し上げられ上昇する。収容カセット42が筐体部41から引き出されることにより回転シャフト44aと動力伝達機構60との連結が解除されると、シート材積載板43は収容カセット42の内底面に倒伏する。
収容カセット42のシート材供給方向下流部上方には筐体部41に供給部50が配置される。供給部50は収容カセット42のシート材Sを収容カセット42の外部へと送り出す。供給部50は、図4及び図5に示すようにピックアップローラ51、供給ローラ52及び捌きローラ53を備える。ピックアップローラ51、供給ローラ52及び捌きローラ53は各々の回転軸がシート材供給方向と交差する方向、すなわち画像形成装置1の前後方向に沿って延びるように設けられる。
ピックアップローラ51はシート材積載板43のシート材供給方向下流部の上方に配置される。ピックアップローラ51の下方から収容カセット42に積載されたシート材Sの下流部がシート材積載板43により持ち上げられ、シート材Sの最上層が下方からピックアップローラ51を圧して接触する。収容カセット42のシート材Sはピックアップローラ51により供給ローラ52へと引き渡され、供給ローラ52により収容カセット42の外部へと送り出される。
供給ローラ52はピックアップローラ51のシート材供給方向下流側に配置される。供給ローラ52はその表面の下部がシート材供給装置40からその外部へと延びるシート材搬送路Xに突出するように設けられる。供給ローラ52はシート材供給装置40の筐体部41に設けられたモーター等の駆動源45(図3参照)に連結され、回転される。
供給ローラ52とピックアップローラ51との間にはピックアップローラ51の駆動機構54(図5に図示)が配置される。駆動機構54は互いに連結された複数の歯車を有し、この駆動機構54を介して供給ローラ52とピックアップローラ51とが連結される。供給ローラ52がモーターによって回転すると、駆動機構54によってピックアップローラ51も供給ローラ52と同じ方向に同じ周速で回転する。
なお、供給ローラ52及びピックアップローラ51はシート材供給装置40の筐体部41に設けられた駆動源45のほか、画像形成装置1の本体に設けられた駆動源5から動力を得ることにしても良い。
ピックアップローラ51及び供給ローラ52は各々の回転軸51a、52aがともに連結部材55に回転可能に支持される。連結部材55は供給ローラ52の回転軸52aを中心として垂直面内で揺動可能にして筐体部41に設けられる。これにより、連結部材55のピックアップローラ51の部分が供給ローラ52の回転軸52aを中心として垂直面内で揺動可能となる。連結部材55のピックアップローラ51の部分は付勢部材(不図示)或いは重力の作用により下方に向かって付勢される。
捌きローラ53はシート材搬送路Xを挟んで供給ローラ52の下方に配置される。捌きローラ53は付勢部材(不図示)の作用により供給ローラ52を圧して接触する。捌きローラ53と供給ローラ52とが接触して形成されるニップ部にシート材Sが挿通される。捌きローラ53はモーターに連結されず、供給ローラ52と接触することによって供給ローラ52の回転に従って回転する。
捌きローラ53はその回転軸53aに例えばトルクリミッター(不図示)が設けられる。捌きローラ53と供給ローラ52とが接触して形成されるニップ部にシート材が存在しないときやシート材Sが1枚だけ進入したときには、捌きローラ53にはトルクリミッターの設定トルク以上のトルクが掛かり、捌きローラ53は供給ローラ52に従ってシート材Sを送り出す方向に回転する。一方、当該ニップ部にシート材Sが重なって複数枚進入したときには、捌きローラ53に掛かるトルクはトルクリミッターの設定トルク未満となり、捌きローラ53は回転を停止する。これにより、重なった下側のシート材Sが送り出されることがないので、シート材Sが重なって送られてしまう重送という問題が起こることを防止できる。
また、シート材供給装置40は筐体部41の、収容カセット42の後方の箇所に動力伝達機構60を備える(図3参照)。動力伝達機構60は駆動源45から得られる動力を積載板変位機構44に伝達する。
続いて、シート材供給装置40の動力伝達機構60の構成について、図6〜図12を用いて説明する。図6及び図7は動力伝達機構60の斜視図及びその支持部材を取り外した状態を示すものである。図8及び図9は動力伝達機構60の概略背面図及びスケルトン図である。図10及び図11はシート材供給装置40の動力伝達切替機構の斜視図及び動力伝達切替機構の係止歯車周辺を示す斜視図である。図12は動力伝達機構60の不思議遊星歯車機構の水平断面図である。なお、図11は係止歯車の軸線方向に沿って各構成要素を分解した状態を示す。
動力伝達機構60は、図6に示すように略箱体をなす支持部材61を備える。支持部材61には、図6〜図9に示す駆動歯車62、動力伝達切替機構63、動力伝達規制部64及び不思議遊星歯車機構65が設けられ、それら各構成要素の回転軸が支持部材61に回転可能に支持される。図8に示すように、シート材供給装置40の駆動源45から得られる動力は駆動歯車62、動力伝達切替機構63(遊星歯車機構66)、動力伝達規制部64、不思議遊星歯車機構65の順に伝達される。
駆動歯車62はその回転軸62aを介して回転可能に支持部材61に支持される。駆動歯車62は直接、或いは不図示の他の歯車等を介して駆動源45が発する動力を受ける。駆動歯車62はその動力伝達経路の下流側に位置する動力伝達切替機構63に連結する。
動力伝達切替機構63は駆動歯車62に連結されて駆動源45から得られる動力を受ける。動力伝達切替機構63は駆動源45から不思議遊星歯車機構65へと続く動力伝達経路上の駆動源45と不思議遊星歯車機構65との間に設けられる。動力伝達切替機構63は遊星歯車機構66及び係止歯車67を備える。
遊星歯車機構66はその回転軸66aを介して回転可能に支持部材61に支持される。遊星歯車機構66は入力歯車66b、太陽歯車66c、遊星歯車66d、遊星キャリア66e、出力歯車66f、内歯車66g及び切替歯車66hを備える。
入力歯車66bには駆動歯車62が連結されて駆動源45から得られる動力が入力される。また、入力歯車66bは同軸上に太陽歯車66cが接続される。遊星歯車66dは例えば3個が太陽歯車66cの周囲に太陽歯車66cの軸線を中心として等角度間隔で太陽歯車66cに連結するように配置され、太陽歯車66cの周囲で自転しながら公転する。遊星キャリア66eは遊星歯車66dの公転運動に倣って回転する。出力歯車66fは遊星キャリア66eの外周面に設けられ、その動力伝達経路の下流側に位置する動力伝達規制部64の入力歯車64bに連結する。
内歯車66gは遊星歯車66dの外側で遊星歯車66dに連結する外輪歯車であって、切替歯車66hの内側に設けられる。切替歯車66hは係止歯車67に連結する。係止歯車67はその回転軸67aを介して回転可能に支持部材61に支持され、シート材Sの位置検知機構68に接続する。
シート材Sの位置検知機構68は、図8、図10及び図11に示すように係合部68a、レバー作動軸68b、レバー作動カム部68c、レバー68d、爪68e及び爪係止カム68fを備える。
図10に示すように、係合部68aは位置検知機構68と供給部50とが近接する箇所であって、供給部50よりもシート材供給方向の上流側に設けられる。係合部68aは供給部50の連結部材55に設けられたセクター歯車(不図示)とレバー作動軸68bの前側の一端に設けられ、セクター歯車と係合する歯車(不図示)とを備える。セクター歯車は供給ローラ52の回転軸52aを中心として垂直面内で揺動する連結部材55とともに一定の角度範囲で略上下方向に往復運動を行う扇形形状をなす。これにより、ピックアップローラ51が上下方向に変位すると、連結部材55、セクター歯車及びこれに係合する歯車を介してレバー作動軸68bがその軸線回りに回転する。
レバー作動軸68bはシート材供給方向と交差する方向、すなわち画像形成装置1の前後方向に沿って延び、回転可能にして筐体部41に設けられる。レバー作動軸68bの前側の一端に係合部68aが形成され、後側の一端にレバー作動カム部68cが形成される。
レバー作動カム部68cはレバー作動軸68bの回転端面に設けられたピン68gとレバー68dに設けられた長穴部68hとを備える。ピン68gはレバー作動軸68bの回転端面から外側に向かって、レバー作動軸68bの軸線方向と平行をなして突出する。ピン68gはその軸線がレバー作動軸68bの軸線位置から径方向外側に所定距離隔てた箇所に配置される。長穴部68hはレバー作動軸68bの回転端面が延びる方向、すなわちレバー作動軸68bの軸線方向と交差する方向に沿って延びる。長穴部68hにはピン68gが挿入され、これに係合する。これにより、レバー作動軸68bが回転すると、ピン68gがレバー作動軸68b回りに回転し、ピン68gが係合する長穴部68hの形状に倣ってレバー68dが変位する。
レバー68dはシート材供給方向と交差する方向、すなわち画像形成装置1の前後方向に沿って延びる回転軸68jを介して回転可能に筐体部41に設けられる。レバー68dは回転軸68jの箇所からシート材供給方向の上流側に向かって延び、先端に爪68eが設けられ、そのほぼ中間部に長穴部68hが設けられる。
爪68eは爪係止カム68fと係合する。なお、レバー68dはその回転軸68jの周囲に設けられたねじりばね68kの弾性により、爪68eが爪係止カム68fと係合する方向、すなわち図8、図10及び図11において爪68eが下方に向かう方向に付勢される。
爪係止カム68fは係止歯車67の回転軸67aと軸線を一致させて係止歯車67の回転端面に隣接し、係止歯車67の回転に従って回転する。図11に示すように、爪係止カム68fと係止歯車67との間にはスライド起動部67bが設けられ、係止歯車67と支持部材61との間には回転規制部67cが設けられる。スライド起動部67bは爪係止カム68fと係止歯車67との各々に設けられた互いに係合する突起部から成る。回転規制部67cは係止歯車67と支持部材61との各々に設けられた互いに係合する突起部から成る。
係止歯車67はその軸線方向に沿って、爪係止カム68fと支持部材61との間でスライド移動が可能となっている。係止歯車67と支持部材61との間にはばね67dが設けられる。ばね67dは係止歯車67が爪係止カム68fに接近する方向に係止歯車67を付勢している。
上記位置検知機構68の構成によれば、収容カセット42からのシート材Sの供給が進み、ピックアップローラ51の位置が下がると、係合部68aの作用によりレバー作動軸68bが図8において反時計回りに回転する。これにより、レバー作動カム部68cのピン68gが長穴部68hの内部を図8における下方に向かって移動し、レバー68dは図8において時計回りに回転する。すなわち、爪68eが下方に向かい、爪係止カム68fと係合する。
爪68eが爪係止カム68fと係合して爪係止カム68fの回転が規制されると、スライド起動部67bはその突起部の作用と係止歯車67が切替歯車66hから受ける回転力との作用により、ばね67dの弾性力に抗して係止歯車67を支持部材61に向かってスライド移動させる。係止歯車67が支持部材61に接近すると回転規制部67cの突起部の作用により、爪係止カム68f及び係止歯車67が支持部材61に回転不能に係合して爪係止カム68f及び係止歯車67の回転規制が保持される。
位置検知機構68の作用により係止歯車67の回転が停止し、切替歯車66hの回転が停止すると内歯車66gが固定要素となる。これにより、遊星歯車機構66は入力歯車66bに入力された動力を減速して出力歯車66fに伝達し、出力歯車66fから動力伝達規制部64へと出力することができる。このようにして、動力伝達切替機構63は駆動源45から不思議遊星歯車機構65への動力の伝達をオンにする。
一方、係止歯車67及び切替歯車66hが回転可能であり、内歯車66gが固定要素として機能しない場合、出力歯車66fは動力伝達規制部64との連結で生じる負荷により適正に回転しない。すなわち、内歯車66g及び切替歯車66hが空回りし、入力歯車66bに入力された動力は出力歯車66fから出力されない。このようにして、動力伝達切替機構63は駆動源45から不思議遊星歯車機構65への動力の伝達をオフにする。
動力伝達規制部64は動力伝達切替機構63に連結されて駆動源45から得られる動力を受ける。動力伝達規制部64は駆動源45から不思議遊星歯車機構65へと続く動力伝達経路上の動力伝達切替機構63と不思議遊星歯車機構65との間に設けられる。
動力伝達規制部64はその回転軸64aを介して回転可能に支持部材61に支持される。動力伝達規制部64は入力歯車64b、出力歯車64c及び規制部材64dを備える。
入力歯車64bには動力伝達切替機構63の出力歯車66fが連結されて駆動源45から得られる動力が入力される。入力歯車64bと出力歯車64cとは規制部材64dを介して同軸上に接続される。規制部材64dは入力歯車64bと出力歯車64cとの間に配置される。規制部材64dは一方向にのみ動力を伝達する機能部材、例えばキックスプリングやワンウェイクラッチなどから成る。動力伝達切替機構63が駆動源45から不思議遊星歯車機構65への動力の伝達をオフにしている場合に、動力伝達規制部64は規制部材64dの作用によって出力歯車64cが意図しない回転を起こさないようにする。
不思議遊星歯車機構65は動力伝達規制部64に連結されて駆動源45から得られる動力を受ける。不思議遊星歯車機構65はその回転軸65aを介して回転可能に支持部材61に支持される。不思議遊星歯車機構65は、図8、図9及び図12に示すように入力歯車65b、遊星歯車65d、遊星キャリア65e、固定内歯車65f及び可動内歯車65gを備える。
入力歯車65bには動力伝達規制部64の出力歯車64cが連結されて駆動源45から得られる動力が入力される。また、入力歯車65bは同軸上に遊星キャリア65eが接続される。遊星キャリア65eの外周部には例えば3個の遊星歯車65dが設けられる。3個の遊星歯車65dは入力歯車65bの軸線を中心として等角度間隔で配置され、自転しながら入力歯車65bの軸線回りに公転する。遊星歯車65dは固定内歯車65f及び可動内歯車65gに連結する。固定内歯車65f及び可動内歯車65gは入力歯車65bと軸線を一致させて並べて配置される。固定内歯車65fは支持部材61に回転不能に固定される。可動内歯車65gには回転軸65aが接続される。
不思議遊星歯車機構65の減速比は下記式(1)で表される。例えば、可動内歯車の歯数を44とし、固定内歯車の歯数を41とすると、不思議遊星歯車機構65の減速比は3/44となる。不思議遊星歯車機構65はその比較的大きな減速比の作用によりセルフロック機能(自己保持機能)を有する。これにより、出力側である回転軸65a側からの負荷によって逆回転しないようになっている。
式(1) 減速比=(可動内歯車の歯数−固定内歯車の歯数)/可動内歯車の歯数
不思議遊星歯車機構65の回転軸65aの軸線は積載板変位機構44の回転シャフト44aの軸線と一致する。そして、不思議遊星歯車機構65の回転軸65aの前側の端部及び積載板変位機構44の回転シャフト44aの後側の端部の箇所にはカップリング部69が設けられる(図2及び図6参照)。カップリング部69は例えば不思議遊星歯車機構65の回転軸65aの前側の端部に設けた凹部と、積載板変位機構44の回転シャフト44aの後側の端部に設けた凸部とから成る(ともに不図示)。カップリング部69のそれら凹部及び凸部は互いに係合可能な形状になっている。
収容カセット42を筐体部41に装着すると、カップリング部69を介して不思議遊星歯車機構65の回転軸65aと積載板変位機構44の回転シャフト44aとが係合して連結する。これにより、駆動源45から得られる動力を積載板変位機構44の回転シャフト44aに伝達することができる。なお、カップリング部69による不思議遊星歯車機構65の回転軸65aと積載板変位機構44の回転シャフト44aとの係合は、収容カセット42を筐体部41から引き出すことで容易に解除することができる。
続いて、シート材供給装置40の動力伝達機構60の動作について、図13及び図14を用いて説明する。図13は動力伝達機構60の動作を示すタイミングチャートである。図14は動力伝達経路における動力伝達切替機構63の位置が及ぼす影響を示す説明図である。
図13に示すタイムチャートは上から順に、収容カセット42の内部に積載されたシート材Sの量と、積載されたシート材Sのうち最上層のシート材Sの位置(ピックアップローラ51の位置)と、レバー68dの先端の爪68eと爪係止カム68fとの係合状態と、積載板変位機構44への動力伝達のオン/オフと、の時系列変化を表している。
シート材Sの供給の初期段階(時刻t0)では、最上層のシート材Sが所定の上限位置でピックアップローラ51に接触している。このとき、シート材Sの位置検知機構68の作用によりレバー作動カム部68cがレバー68dの爪68e側を押し上げ、爪68eと爪係止カム68fとの係合が解除されている。そして、係止歯車67及び切替歯車66hが回転可能であるので、遊星歯車機構66の入力歯車66bに入力された動力は出力歯車66fから出力されない。すなわち、駆動源45から積載板変位機構44への動力伝達がオフになっている。
シート材Sの供給が進むと、収容カセット42に積載されたシート材Sの量が減少し、それに伴って最上層のシート材Sの位置も徐々に低くなる。すなわち、シート材Sの位置検知機構68の作用によりレバー作動カム部68cがレバー68dの爪68e側を徐々に引き下げる。
最上層のシート材Sが所定の下限位置に到達すると、徐々に下方に向かっていた爪68eが爪係止カム68fと係合する。これにより、係止歯車67が支持部材61に接近して爪係止カム68f及び係止歯車67の回転規制が保持される。そして、係止歯車67及び切替歯車66hが回転不可になるので、遊星歯車機構66の入力歯車66bに入力された動力は出力歯車66fから出力される。すなわち、駆動源45から積載板変位機構44への動力伝達がオンになる。
積載板変位機構44へ動力が伝達されると、回転シャフト44a及び押上レバー44bが回転し、押上レバー44bにより押し上げられるシート材積載板43のシート材供給方向下流部が上昇する。最上層のシート材Sが所定の上限位置に到達すると、レバー68dの爪68eが上方に向かって爪係止カム68fとの係合が解除される。そして、遊星歯車機構66の入力歯車66bに入力された動力は出力歯車66fから出力されず、駆動源45から積載板変位機構44への動力伝達がオフになる。
また、図14の上部には実施例及び比較例の動力伝達経路を示し、下部には動力伝達経路上の構成要素の位置に対応した係止歯車67及び爪係止カム68fの回転角速度を示している。動力伝達経路上の構成要素のうち、「切替機構」は動力伝達切替機構63を表し、「アイドル」は中間機構(動力伝達規制部64)を表し、「減速機構」は不思議遊星歯車機構65を表している。
図14によれば、実施例では動力伝達切替機構63が不思議遊星歯車機構65よりも入力に対して近くなり、係止歯車67及び爪係止カム68fの回転角速度は減速前の角速度になる。これにより、単位時間当たりの爪係止カム68fの周方向における移動距離が比較的長くなるので、動力伝達の切替精度を向上させることができる。
一方、比較例では動力伝達切替機構63が不思議遊星歯車機構65よりも入力に対して遠くなり、係止歯車67及び爪係止カム68fの回転角速度は減速後の角速度になる。これにより、単位時間当たりの爪係止カム68fの周方向における移動距離が比較的短くなるので、好適な動力伝達の切替精度を得ることが困難になる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態のシート材供給装置について、図15を用いて説明する。図15はシート材供給装置の動力伝達機構の不思議遊星歯車機構の水平断面図である。なお、この実施形態の基本的な構成は先に説明した第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付してその説明を省略するものとする。
第2実施形態のシート材供給装置40は、図15に示すように動力伝達機構60の不思議遊星歯車機構65が固定内歯車65hを備える。固定内歯車65hは動力伝達機構60の支持部材61に一体として形成される。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態のシート材供給装置について、図16を用いて説明する。図16はシート材供給装置の動力伝達機構の概略背面図である。なお、この実施形態の基本的な構成は先に説明した第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付してその説明を省略するものとする。
第3実施形態のシート材供給装置40は、図16に示すように動力伝達機構60が不思議遊星歯車機構65を備える。この動力伝達機構60は第1実施形態で見られた動力伝達切替機構63及び動力伝達規制部64を備えていない。
また、シート材Sの位置検知機構としては、例えばピックアップローラ51の下限センサー56を利用する(図5参照)。下限センサー56は例えば透過型光センサーから成り、供給部50の連結部材55の所定箇所が下降してその光路を遮蔽することを検知する。
シート材Sの供給が進むと、収容カセット42に積載されたシート材Sの量が減少し、それに伴って最上層のシート材Sの位置も徐々に低くなる。そして、所定の下限位置までピックアップローラ51の位置が低くなったことを、下限センサー56が連結部材55の下降によって検知する。これにより、駆動源45の駆動をオンにする制御信号が送信され、不思議遊星歯車機構65を介して駆動源45の動力が積載板変位機構44へ伝達される。駆動源45は最上層のシート材Sが所定の上限位置に到達するまでの期間だけ駆動がオンにされる。
上記第1、第2及び第3の実施形態のように、画像形成装置1のシート材供給装置40は、上面にシート材Sが積載されるシート材積載板43と、シート材積載板43に積載されたシート材Sの最上層に上方から接触するピックアップローラ51と、シート材積載板43を上方に変位させる積載板変位機構44と、駆動源45から得られる動力を積載板変位機構44に伝達する動力伝達機構60と、動力伝達機構60に設けられる不思議遊星歯車機構65とを備える。
この構成によると、不思議遊星歯車機構65が有する簡便な構成で、減速機能を作用させながらセルフロック機能(自己保持機能)を作用させることができる。これにより、積載板変位機構44側からの負荷によって不思議遊星歯車機構65が逆回転することを防止することができる。すなわち、簡便な構成で、意図しないシート材積載板43の下方への変位を抑制することが可能になる。
また、第1及び第2の実施形態のシート材供給装置40には、駆動源45から不思議遊星歯車機構65への動力の伝達をオンオフする動力伝達切替機構63が設けられる。
この構成によると、動力伝達切替機構63が不思議遊星歯車機構65よりも入力に対して近くなり、係止歯車67及び爪係止カム68fの回転角速度は減速前の角速度になる。これにより、単位時間当たりの爪係止カム68fの周方向における移動距離が比較的長くなるので、動力伝達の切替精度を向上させることができる。
また、積載板変位機構44がシート材積載板43を上方に移動させるための回転シャフト44aを備え、不思議遊星歯車機構65の回転軸65aの軸線が積載板変位機構44の回転シャフト44aの軸線と一致する。
この構成によると、動力伝達の切替精度をより一層向上させることができる。
また、第1実施形態のシート材供給装置40は、シート材供給装置40は不思議遊星歯車機構65の回転軸65aを支持する支持部材61を備え、支持部材61に不思議遊星歯車機構65の固定内歯車65fが固定される。また、第2実施形態のシート材供給装置40では、支持部材61に不思議遊星歯車機構65の固定内歯車65hが一体として形成される。
これらの構成によると、積載板変位機構44の回転シャフト44aに係る負荷や不思議遊星歯車機構65の回転軸65aとの係合に係る衝撃に対して、簡便な構成によって剛性を確保することが可能である。
また、第1及び第2の実施形態のシート材供給装置40は、動力伝達切替機構63が遊星歯車機構66を有する。
この構成によると、動力伝達機構60をより一層簡便な構成にすることができる。
また、第1及び第2の実施形態のシート材供給装置40では、動力伝達切替機構63と不思議遊星歯車機構65との間に、一方向にのみ動力を伝達するための動力伝達規制部64が設けられる。
この構成によると、動力伝達切替機構63が駆動源45から不思議遊星歯車機構65への動力の伝達をオフにしている場合に、動力伝達規制部64の規制部材64dの作用によって動力伝達規制部64の出力歯車64cが意図しない回転を起こさないようにすることができる。これにより、不思議遊星歯車機構65への動力の伝達の遮断を確実に実現することが可能になる。
また、第1及び第2の実施形態のシート材供給装置40は、動力伝達切替機構63がシート材積載板43に積載されたシート材Sの供給が所定量進んだ場合に動力の伝達をオンにするためのシート材Sの位置検知機構68を備える。
この構成によると、シート材Sの供給量に対応して積載板変位機構44への動力伝達のオンオフを制御することができる。これにより、意図しないシート材積載板43の下方への変位を抑制しながら、シート材Sの供給性能を好適に維持することが可能である。
さらに、上記構成のシート材供給装置40と、動力伝達機構60に動力を与える駆動源5とを画像形成装置1に搭載した。さらに、駆動源5はピックアップローラ51にも動力を与える。
これらの構成によると、画像形成装置1において動力源の削減を図ることができる。したがって、部品点数、生産工数の低減が図られた簡便な構成で、意図しないシート材積載板43の下方への変位を抑制することが可能な画像形成装置1を提供することができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
例えば、上記実施形態ではシート材供給装置40を備えた画像形成装置1が中間転写ベルト11を用いて複数色の画像を順次重ねて形成する所謂タンデム型のカラー印刷用画像形成装置であるが、このような機種に限定されるわけではなく、タンデム型ではないカラー印刷用画像形成装置やモノクロ印刷用の画像形成装置であっても構わない。
本発明はシート材供給装置及び画像形成装置において利用可能である。
1 画像形成装置
5 駆動源
40 シート材供給装置
41 筐体部
42 収容カセット
43 シート材積載板
44 積載板変位機構
44a 回転シャフト
44b 押上レバー
45 駆動源
50 供給部
51 ピックアップローラ
52 供給ローラ
60 動力伝達機構
61 支持部材
63 動力伝達切替機構
64 動力伝達規制部
65 不思議遊星歯車機構
65a 回転軸
65f、65h 固定内歯車
66 遊星歯車機構
67 係止歯車
68 位置検知機構(シート材位置検知機構)

Claims (8)

  1. 上面にシート材が積載されるシート材積載板と、
    前記シート材積載板に積載されたシート材の最上層に上方から接触するピックアップローラと、
    前記シート材積載板を上方に変位させる積載板変位機構と、
    駆動源から得られる動力を前記積載板変位機構に伝達する動力伝達機構と、
    前記動力伝達機構に設けられる不思議遊星歯車機構と
    を備え、
    駆動源から前記不思議遊星歯車機構への動力の伝達をオンオフする動力伝達切替機構をさらに備え、
    前記動力伝達切替機構が遊星歯車機構を有する
    ことを特徴とするシート材供給装置。
  2. 前記積載板変位機構が前記シート材積載板を上方に移動させるための回転軸を備え、前記不思議遊星歯車機構の回転軸の軸線が前記積載板変位機構が有する前記回転軸の軸線と一致することを特徴とする請求項に記載のシート材供給装置。
  3. 前記不思議遊星歯車機構の回転軸を支持する支持部材を備え、前記支持部材に前記不思議遊星歯車機構の固定内歯車が固定されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシート材供給装置。
  4. 前記支持部材に前記不思議遊星歯車機構の固定内歯車が一体として形成されることを特徴とする請求項に記載のシート材供給装置。
  5. 前記動力伝達切替機構と前記不思議遊星歯車機構との間に、一方向にのみ動力を伝達するための動力伝達規制部を設けたことを特徴とする請求項〜請求項のいずれかに記載のシート材供給装置。
  6. 前記動力伝達切替機構が前記シート材積載板に積載されたシート材の供給が所定量進んだ場合に動力の伝達をオンにするためのシート材位置検知機構を備えることを特徴とする請求項〜請求項のいずれかに記載のシート材供給装置。
  7. 請求項1〜請求項のいずれかに記載のシート材供給装置と、
    前記動力伝達機構に動力を与える駆動源と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  8. 前記駆動源が前記ピックアップローラに動力を与えることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
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