JP6264532B2 - 真空冷却機能搭載食品機械 - Google Patents

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Description

本発明は、真空冷却機に代表される各種の真空冷却機能搭載食品機械に関し、特に、冷凍機により冷水を製造するチラーを備えた真空冷却機能搭載食品機械に関するものである。
従来、下記特許文献1に開示されるように、処理槽内の気体を外部へ吸引排出して処理槽内を減圧することで、処理槽内の飽和蒸気温度を低下させ、処理槽内の食材からの水分蒸発を促し、その気化潜熱により食材の冷却を図る真空冷却機能搭載食品機械が知られている。
この真空冷却機能搭載食品機械では、減圧手段として、蒸気凝縮用熱交換器と水封式真空ポンプとを備える。そして、減圧手段による到達真空度を高めるために、蒸気凝縮用熱交換器への通水および水封式真空ポンプへの封水として、チラー(冷凍機を用いた冷水製造装置)からの冷水が用いられることがある。その場合、水の節約のために、蒸気凝縮用熱交換器にて使用後の冷水は、チラーへの水を貯留した冷水タンクへ戻されて循環使用される。
ところで、従来、真空冷却機能搭載食品機械以外の用途では、チラーの消費電力を削減するために、冷凍機の圧縮機をインバータ制御することは知られている。しかしながら、インバータチラーを真空冷却機能搭載食品機械に適用した場合、蒸気凝縮用熱交換器における熱交換により、食材からの熱がチラーへの冷水タンクに供給されるので、チラーの運転負荷を上昇させ、必ずしも省エネルギーにはつながらない。
これを防止するために、チラーの運転負荷を100%未満で設定された上限値(たとえば30〜80%の範囲内の数値)までに抑える負荷制限制御(デマンドカット制御)を実行すれば、冷却能力が不足するおそれがある。つまり、食材の量や温度などの冷却負荷や、冷凍機の凝縮器の凝縮能力を左右する外気温を考慮せず、常に負荷制限制御を実行すると、チラーに本来は余力があるにも関わらず、能力不足となるおそれがある。
特開2008−249256号公報(段落0028−0029、0044−0047、図1)
本発明が解決しようとする課題は、圧縮機の運転負荷を100%未満で設定された上限値までに抑える負荷制限制御が可能である一方、冷却負荷や外気温に応じてその負荷制限制御の有無を切り替えて、省エネルギーと確実な冷却とを図ることができる真空冷却機能搭載食品機械を提供することにある。
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、食材が収容される処理槽と、この処理槽内の気体を外部へ吸引排出して、前記処理槽内を減圧する減圧手段と、減圧された前記処理槽内へ外気を導入して、前記処理槽内を復圧する復圧手段と、圧縮機、凝縮器、膨張弁および蒸発器に冷媒を循環させて冷凍サイクルを実行し、前記圧縮機が容量制御可能とされ、前記凝縮器が空冷式とされ、前記蒸発器において水を冷却して冷水とするチラーと、前記蒸発器の入口側水温を検出する水温センサと、前記蒸発器の出口側水温を検出する温度センサと、外気温を検出する外気温センサとを備え、前記減圧手段として、蒸気凝縮用熱交換器と水封式真空ポンプとを備え、前記蒸気凝縮用熱交換器への通水および前記水封式真空ポンプへの封水として、前記チラーからの冷水が供給可能とされ、前記蒸気凝縮用熱交換器にて使用後の冷水は、前記チラーへの水を貯留した冷水タンクへ戻され、前記圧縮機は、前記温度センサによる前記蒸発器の出口側水温を目標水温に維持するように、モータの回転数がインバータにより制御され、その際、運転負荷を100%未満で設定された上限値までに抑える負荷制限制御を実行可能とされ、その負荷制限制御の実行の有無を切替え可能とされ、この切替えが、前記水温センサによる前記蒸発器の入口側水温の検出温度または前記外気温センサの検出温度に基づき行われ、前記水温センサの検出温度が設定水温を超えるか、前記外気温センサの検出温度が設定外気温を超えると、前記負荷制限制御を行わないことを特徴とする真空冷却機能搭載食品機械である。
請求項1に記載の発明によれば、圧縮機の運転負荷を100%未満で設定された上限値までに抑える負荷制限制御が可能である一方、水温センサまたは外気温センサの検出温度に基づき負荷制限制御の有無を切り替えることで、チラーの能力不足を防止しつつ、省エネルギーを図ることができる。
請求項1に記載の発明によれば、水温センサの検出温度が設定水温を超えるか、外気温センサの検出温度が設定外気温を超えると、負荷制限制御を行わないことで、チラーの能力不足を未然に防止することができる。
請求項1に記載の発明によれば、チラーの圧縮機をインバータ制御して、所望温度の冷水を得ることができる。
本発明によれば、圧縮機の運転負荷を100%未満で設定された上限値までに抑える負荷制限制御が可能である一方、冷却負荷や外気温に応じてその負荷制限制御の有無を切り替えて、省エネルギーと確実な冷却とを図ることができる真空冷却機能搭載食品機械を実現することができる。
本発明の真空冷却機能搭載食品機械の一実施例を示す概略図である。
以下、本発明の具体的実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の真空冷却機能搭載食品機械の一実施例を示す概略図である。本実施例の真空冷却機能搭載食品機械は、真空冷却機1である。
本実施例の真空冷却機1は、冷却を図りたい食材(食品を含む)2が収容される処理槽3と、この処理槽3内の気体を外部へ吸引排出して処理槽3内を減圧する減圧手段4と、減圧された処理槽3内へ外気を導入して処理槽3内を復圧する復圧手段5と、冷凍機を用いた冷水製造装置としてのチラー6と、チラー6への水を貯留する冷水タンク7と、処理槽3内の圧力を検出する圧力センサ8と、処理槽3内に収容された食材2の温度を検出する品温センサ9と、チラー6の入口側水温を検出する水温センサ10と、外気温を検出する外気温センサ(図示省略)と、これらセンサの検出信号などに基づき前記各手段4,5やチラー6などを制御する制御手段(図示省略)とを備える。
処理槽3は、扉(図示省略)で開閉可能とされる。扉を開けることで、処理槽3に食材2を出し入れすることができ、扉を閉じることで、処理槽3内を密閉することができる。図示例の場合、食材2は、容器に入れられて、処理槽3内に収容されている。
処理槽3には、前述したとおり、圧力センサ8と品温センサ9とが設けられている。圧力センサ8は、処理槽3内の圧力を検出し、品温センサ9は、処理槽3内に収容された食材2の温度(品温)を検出する。
減圧手段4は、処理槽3内の気体(空気や蒸気)を外部へ吸引排出して、処理槽3内を減圧する。減圧手段4は、処理槽3からの排気路11を備え、この排気路11には、処理槽3の側から順に、蒸気エゼクタ12、蒸気凝縮用熱交換器13、逆止弁14および水封式真空ポンプ15が設けられる。
蒸気エゼクタ12は、吸入口12aが処理槽3に接続されて設けられる。そして、蒸気エゼクタ12には、入口12bから出口12cへ向けて、給蒸路16からの蒸気が噴出可能とされる。入口12bから出口12cへ向けて蒸気を噴出させることで、処理槽3内の気体も出口12cへ向けて吸引排出される。給蒸路16に設けた給蒸弁17の開閉を操作することで、蒸気エゼクタ12の作動の有無を切り替えることができる。
蒸気凝縮用熱交換器13は、排気路11内の流体とその冷却水との間接熱交換器である。蒸気凝縮用熱交換器13により、排気路11内の蒸気を、冷却水により冷却し凝縮させることができる。詳細は後述するが、蒸気凝縮用熱交換器13への冷却水として、本実施例では、常温水と冷水とを切り替えて供給することができる。
水封式真空ポンプ15は、周知のとおり、封水と呼ばれる水が供給されつつ運転される。具体的には、本実施例では、放射状に配置された羽根をもつインペラ(図示省略)は、封水が供給される円筒状ケーシング(符号省略)内に、ケーシングと偏心して設置されている。従って、インペラを高速回転させると、ケーシング内に水環ができ、しかもインペラとケーシングとを偏心させているので、一回転するたびに内部の気体が膨張と圧縮とを繰り返すことになる。そこで、ケーシングの適切な位置に吸気口15aと排気口15bとを設けておくことで、外部の気体を吸排気することができる。ケーシングには、さらに給水口15cが設けられており、その給水口15cからケーシング内へ封水が供給される。なお、排気口15bからは、使用後の封水も排出される。詳細は後述するが、水封式真空ポンプ15への封水として、本実施例では、常温水と冷水とを切り替えて供給することができる。
水封式真空ポンプ15の吸気口15aは、逆止弁14を介して蒸気凝縮用熱交換器13に接続される。また、水封式真空ポンプ15の排気口15bは、セパレータ(図示省略)に接続される。さらに、水封式真空ポンプ15の給水口15cには、封水弁18を介して封水が供給可能とされ、この封水弁18の開閉は、水封式真空ポンプ15の発停と連動する。水封式真空ポンプ15の排気口15bから排出される流体は、セパレータにおいて気水分離を図られた後、排気および排水される。
復圧手段5は、減圧された処理槽3内へ外気を導入して、処理槽3内を復圧する。復圧手段5は、処理槽3への給気路19を備え、この給気路19には、処理槽3へ向けて順に、エアフィルタ20および真空解除弁21が設けられる。従って、処理槽3内が減圧された状態で、真空解除弁21を開くと、外気がエアフィルタ20を介して処理槽3内へ導入され、処理槽3内を復圧することができる。
チラー6は、冷凍機(図示省略)を備え、冷水タンク7からの通水を冷却する。冷凍機は、周知のとおり、圧縮機、凝縮器、膨張弁および蒸発器を備え、冷媒の圧縮、凝縮、膨張および蒸発の冷凍サイクルを実行する。
圧縮機は、冷媒を圧縮して高温高圧のガスにする。圧縮機は、容量制御可能に構成される。本実施例では、圧縮機のモータの電源周波数ひいては回転数を、インバータを用いて変更することで、圧縮機の容量を調整することができる。
凝縮器は、圧縮機からのガスを凝縮させる。本実施例の凝縮器は、ファンを備える空冷式の熱交換器である。つまり、凝縮器は、冷媒と外気とを間接熱交換して、圧縮機からの冷媒を凝縮させる。
膨張弁は、凝縮器からの液冷媒を通過させることで、冷媒の圧力と温度とを低下させる。
蒸発器は、膨張弁からの冷媒を蒸発させる。具体的には、蒸発器は、冷媒と水とを間接熱交換して、膨張弁からの冷媒を気化する一方、その気化熱により冷水タンク7からの通水を冷却して冷水とする。
その他、冷凍機には、たとえば、圧縮機の入口側にアキュムレータを設置したり、圧縮機の出口側に油分離器を設置したり、凝縮器の出口側に受液器を設置したりしてもよい。
冷水タンク7は、チラー6への給水を貯留する。冷水タンク7の貯留水は、チラー給水路22を介して、チラー6へ供給される。この供給は、チラー給水路22に設けた循環ポンプ23により制御される。循環ポンプ23を作動させると、冷水タンク7からの水が、チラー6の蒸発器に通される。その際、冷水タンク7からの水は、蒸発器において冷媒との熱交換により冷却され、冷水として導出される。そして、その冷水は、冷水給水路24を介して、蒸気凝縮用熱交換器13や水封式真空ポンプ15へ供給可能とされる。蒸気凝縮用熱交換器13で使用後の冷水は、熱交排水路25を介して、冷水タンク7へ戻して再利用可能とされる。
なお、蒸発器の入口側水温を検出可能な位置に、水温センサ10が設けられる。この水温センサ10は、図示例では、チラー給水路22の内、循環ポンプ23より下流(チラー6側)に設けられるが、チラー6に内蔵されてもよい。
蒸気凝縮用熱交換器13への通水および水封式真空ポンプ15への封水として、本実施例では、常温水と冷水とを切り替えて供給可能とされる。以下、その給排水系統について、具体的に説明する。
蒸気凝縮用熱交換器13は、熱交給水路26を介して水が供給され、熱交排水路25を介して水が排出される。また、水封式真空ポンプ15は、封水給水路27を介して水が供給され、この封水給水路27に封水弁18が設けられている。
熱交給水路26と封水給水路27の基端部(上流部)は、共通管路28とされており、この共通管路28には、常温水か冷水かを切り替えて給水可能とされている。具体的には、共通管路28の基端部には、常温水給水路29と冷水給水路24とが合流するように接続されている。なお、冷水とは、チラー6により冷却された水をいい、常温水とは、そのような冷却がなされない水をいう。
常温水給水路29は、たとえば水道水のような常温水を供給する。常温水給水路29には、給水弁30と逆止弁31とが順に設けられており、給水弁30の開閉により、熱交給水路26や封水給水路27への給水の有無を切り替えることができる。
冷水給水路24は、チラー6からの冷水を供給する。チラー6からの冷水給水路24の中途には、冷水タンク7への戻し路32が分岐して設けられている。その分岐部には三方弁33が設けられており、チラー6からの冷水を前記共通管路28(熱交給水路26、封水給水路27)へ供給するか、冷水タンク7へ戻すかを切り替え可能とされている。チラー6からの冷水を共通管路28へ供給すれば、蒸気凝縮用熱交換器13への通水および水封式真空ポンプ15への封水として、冷水を供給することができる。また、チラー6からの冷水を戻し路32により冷水タンク7へ戻せば、冷水タンク7内の水をチラー6へ循環供給して、冷水タンク7内の貯留水の冷却を図ることができる。
蒸気凝縮用熱交換器13にて使用後の水は、熱交排水路25を介して冷水タンク7へ戻される。熱交排水路25の下流側(冷水タンク7側)は、前記三方弁33から冷水タンク7への戻し路32と統一管路34とされている。熱交排水路25には、前記戻し路32との合流部よりも上流側に、冷水戻し弁35が設けられている。また、熱交排水路25には、冷水戻し弁35よりも上流側(蒸気凝縮用熱交換器13側)に、排水路36が分岐して設けられており、この排水路36には排水弁37が設けられている。
以上のような構成であるから、チラー6からの冷水が前記共通管路28へ供給されないように三方弁33を切り替えた状態で、給水弁30および封水弁18を開けば、蒸気凝縮用熱交換器13および水封式真空ポンプ15に常温水を供給することができる。この際、冷水戻し弁35を閉じる一方、排水弁37を開いておくことで、蒸気凝縮用熱交換器13で使用後の水を、排水路36を介して排水することができる。また、この間、所望により、チラー6および循環ポンプ23を作動させれば、冷水タンク7内の貯留水をチラー6へ循環供給して、冷水タンク7内の貯留水の冷却を図ることができる。
一方、チラー6からの冷水が前記共通管路28へ供給されるように三方弁33を切り替えた状態で、給水弁30を閉じる一方、封水弁18を開き、チラー6および循環ポンプ23を作動させれば、冷水タンク7からの水をチラー6で冷却した後、蒸気凝縮用熱交換器13および水封式真空ポンプ15に供給することができる。この際、冷水戻し弁35を開く一方、排水弁37を閉じておくことで、蒸気凝縮用熱交換器13で使用後の水を、熱交排水路25を介して冷水タンク7へ戻して再利用することができる。
ところで、蒸気凝縮用熱交換器13へ供給された冷水は、冷水タンク7へ戻すことができるが、水封式真空ポンプ15へ供給された冷水は、使い捨てられる。そこで、本実施例では、常温水給水路29には、給水弁30より上流側において、冷水タンク7への補給水路38が分岐して設けられており、この補給水路38を介して冷水タンク7に適宜給水される。具体的には、冷水タンク7に設けたボールタップ39などにより、冷水タンク7には補給水路38を介して適宜給水され、冷水タンク7内は所望水位に維持される。
制御手段は、前記各センサの検出信号などに基づき、前記各手段4,5やチラー6(特にその圧縮機)などを制御する制御器(図示省略)である。具体的には、チラー6、水封式真空ポンプ15、循環ポンプ23、給蒸弁17、封水弁18、真空解除弁21、給水弁30、三方弁33、冷水戻し弁35、排水弁37の他、圧力センサ8、品温センサ9、水温センサ10、外気温センサ(図示省略)などは、制御器に接続されている。そして、制御器は、所定の手順(プログラム)に従い、処理槽3内の食材2の真空冷却などを図る。以下、真空冷却機1の運転方法の一例について説明する。
真空冷却機1の運転に先立って、処理槽3内に食材2を収容して、処理槽3の扉を気密に閉じる。その後、制御器に運転開始を指示すると、真空冷却機1は、真空冷却工程と復圧工程とを順次に実行する。
真空冷却工程では、減圧手段4を作動させて処理槽3内を減圧する。具体的には、真空解除弁21を閉じる一方、封水弁18を開いて、水封式真空ポンプ15を作動させる。この際、まずは、給水弁30を開いて、常温水給水路29からの常温水を蒸気凝縮用熱交換器13および水封式真空ポンプ15へ供給する。また、冷水戻し弁35を閉じる一方、排水弁37を開いた状態としておき、蒸気凝縮用熱交換器13にて使用後の水を排水路36から排水する。なお、この段階では、給蒸弁17を閉じた状態としておき、蒸気エゼクタ12は作動させない。
その後、処理槽3内の品温または圧力が第一設定値まで下がると、蒸気凝縮用熱交換器13および水封式真空ポンプ15への給水を、常温水から冷水に切り替える。具体的には、給水弁30および三方弁33を切り替えると共に、チラー6および循環ポンプ23を作動させる。これにより、常温水給水路29からの給水を停止する一方、チラー6からの冷水を蒸気凝縮用熱交換器13および水封式真空ポンプ15へ供給する。また、冷水戻し弁35を開く一方、排水弁37を閉じた状態としておき、蒸気凝縮用熱交換器13にて使用後の水を冷水タンク7へ戻すのがよい。
その後、処理槽3内の品温または圧力が前記第一設定値よりも低い第二設定値まで下がると、給蒸弁17を開いて蒸気エゼクタ12を作動させる。これにより、処理槽3内をさらに減圧することができる。
その後、品温センサ9の検出温度が冷却目標温度になると、蒸気エゼクタ12および水封式真空ポンプ15を停止すると共に、蒸気凝縮用熱交換器13や水封式真空ポンプ15への給水を停止して、真空冷却工程を終了する。
その後の復圧工程では、真空解除弁21を開くことで、処理槽3内を大気圧まで復圧する。このようにして処理槽3内を大気圧まで復圧した後、処理槽3の扉を開けて、処理槽3から食材2を取り出せばよい。
ところで、チラー6は、その動作中(詳細には圧縮機の作動中で且つ蒸発器への通水中)、圧縮機が負荷に応じて容量制御される。その具体的手法は特に問わないが、典型的には、蒸発器の出口側水温を目標水温に維持するように、圧縮機がインバータ制御される。具体的には、蒸発器の出口側水温を検出可能な位置に温度センサ(図示省略)が設けられ、制御器は、この温度センサの検出温度を目標水温に維持するように、圧縮機のモータの回転数をインバータにより調整する。なお、この温度センサは、冷水給水路24の内、三方弁33より上流側(チラー6側)に設けられるが、チラー6に内蔵されてもよい。
また、チラー6の圧縮機は、運転負荷を定格出力の100%未満で設定された上限値(たとえば30〜80%の範囲内の数値)までに抑える負荷制限制御(デマンドカット制御)の実行が可能とされている。そして、この負荷制限制御の実行の有無を、制御器により自動で切替可能とされている。負荷制限制御を実行中、チラー6の冷却能力は強制的に上限値までに抑えられる。たとえば冷却負荷が大きくて、仮に負荷制限制御がなければ、上限値を超える出力となるところでも、出力が上限値を限度とされる。このようにして、圧縮機の運転容量(言い換えればチラー6の冷却能力または負荷率)を上限値以下に抑えて、省エネルギーを図ることができる。
ところで、負荷制限制御により、蒸発器の出口側水温が目標水温まで下がらない場合もあり得るが、その場合でも食材2を所望に真空冷却することができる。そして、食材2を所望に真空冷却できない程度と判断すると、次に述べるように負荷制限制御を解除することになる。
つまり、負荷制限制御を行うと、食材2の量や温度などの冷却負荷が大きかったり、冷凍機の凝縮器の凝縮能力を左右する外気温が高かったりする(典型的には夏場である)と、チラー6の冷却能力が不足し、真空冷却を所望に図れないおそれがある。そこで、制御器は、水温センサ10による検出温度と外気温センサによる検出温度とを監視して、それら温度に基づき負荷制限制御の実行の有無を切り替える。
具体的には、水温センサ10の検出温度が設定水温を超えるか、または外気温センサの検出温度が設定外気温を超えると、負荷制限制御を実行しないように切り替える。負荷制限制御が解除されると、圧縮機の運転負荷の上限は解除され、圧縮機は上限値以上の出力でも運転可能となる。
一方、水温センサ10の検出温度が設定水温以下で、且つ外気温センサの検出温度が設定外気温以下であれば、負荷制限制御を実行する。なお、負荷制限制御の実行の有無を切り替える設定水温および設定外気温には、ディファレンシャル(動作隙間)を設けてもよいことはもちろんである。たとえば、水温センサ10の検出温度が前記設定水温を超えることで負荷制限制御の解除後、水温センサ10の検出温度が前記設定温度よりも低い所定水温以下になると、再び負荷制限制御に戻すようにしてもよい。また同様に、外気温センサの検出温度が前記設定外気温を超えることで負荷制限制御を解除後、外気温センサの検出温度が前記設定外気温よりも低い所定外気温以下になると、再び負荷制限制御に戻すようにしてもよい。
このように、本実施例の真空冷却機1によれば、通常は、チラー6の圧縮機をインバータ制御するに際し、負荷制限制御を実行して省エネルギーを図ることができる一方、夏場や冷却負荷が高くチラー6の冷却能力アップが必要な場合にだけ、負荷制限制御を自動的に解除する。これにより、チラー6は、上限値を超える出力、たとえば定格出力(100%)やそれ以上の過負荷状態でも運転可能であるから、冷却負荷や外気温への対応が可能となる。その後、冷却負荷が低下したり、外気温が低下したりすれば、自動的に負荷制限制御に戻る。このようにして、真空冷却機1の冷却負荷や外気温に応じた最適な省エネルギー運転を図ることができる。
本発明の真空冷却機能搭載食品機械は、前記実施例の構成に限らず、適宜変更可能である。特に、真空冷却するための減圧手段4にチラー6からの冷水を用いる食品機械において、チラー6の圧縮機は、運転負荷を100%未満で設定された上限値までに抑える負荷制限制御を実行可能とされ、その実行の有無が、チラー6に通水される水温、または外気温に基づき切り替えられるのであれば、その他の構成は適宜に変更可能である。
また、前記実施例において、水温センサ10の設置位置は、蒸気凝縮用熱交換器13とチラー6との間の循環配管であれば、適宜に変更可能である。たとえば、前記実施例では、水温センサ10は、蒸発器の入口側水温を検出したが、蒸発器の出口側水温を検出するようにしてもよい。その場合も、前記実施例と同様に制御することができる。なお、前記実施例においても、前述したとおり、蒸発器の出口側水温を目標水温に維持するように圧縮機をインバータ制御するために、蒸発器の出口側に温度センサ(図示省略)が設けられるが、この温度センサを水温センサ10と共用することができる。
また、前記実施例では、本発明を真空冷却機1に適用した例を示したが、真空冷却機能を有するその他の食品機械にも適用可能である。たとえば、蒸煮冷却機、飽和蒸気調理機、真空冷風複合冷却機などにも同様に適用可能である。
また、前記実施例では、蒸気凝縮用熱交換器13への給水が常温水か冷水であるかにより、蒸気凝縮用熱交換器13を通過後の水を排水するか冷水タンク7へ戻すかを切り替えた。しかしながら、蒸気凝縮用熱交換器13を通過後の水を排水するか冷水タンク7へ戻すかの切替えは、次のようにして行ってもよい。すなわち、蒸気凝縮用熱交換器13の出口側の水温(熱交排水路25の水温)T1と、補給水路38による給水温度T2とをそれぞれ温度センサで監視し、T1>T2の場合には、冷水戻し弁35を閉じて排水弁37を開くことで排水し、逆にT1≦T2の場合には、冷水戻し弁35を開いて排水弁37を閉じることで冷水タンク7へ給水してもよい。
また、前記実施例では、蒸気凝縮用熱交換器13を通過後の水を排水するか冷水タンク7へ戻すかは、冷水戻し弁35と排水弁37とにより切り替えたが、これら弁35,37の設置に代えて、熱交排水路25と排水路36との分岐部に三方弁を設けてこれを制御してもよい。
また、前記実施例では、減圧手段4は、蒸気エゼクタ12を備えたが、場合により蒸気エゼクタ12の設置を省略してもよい。その他、前記実施例では、蒸気凝縮用熱交換器13への通水および水封式真空ポンプ15への封水として、常温水と冷水とを切り替えて供給可能とされたが、チラー6からの冷水のみを供給可能であってもよい。
さらに、前記実施例では、その構成上、蒸気凝縮用熱交換器13への通水を常温水から冷水に切り替えるタイミングと、水封式真空ポンプ15への封水を常温水から冷水に切り替えるタイミングとは一致するが、給水系統の構成を変更させて、前記両タイミングを場合により異ならせてもよい。
1 真空冷却機(真空冷却機能搭載食品機械)
2 食材
3 処理槽
4 減圧手段
5 復圧手段
6 チラー
7 冷水タンク
8 圧力センサ
9 品温センサ
10 水温センサ
12 蒸気エゼクタ
13 蒸気凝縮用熱交換器
15 水封式真空ポンプ
23 循環ポンプ
24 冷水給水路
29 常温水給水路

Claims (1)

  1. 食材が収容される処理槽と、
    この処理槽内の気体を外部へ吸引排出して、前記処理槽内を減圧する減圧手段と、
    減圧された前記処理槽内へ外気を導入して、前記処理槽内を復圧する復圧手段と、
    圧縮機、凝縮器、膨張弁および蒸発器に冷媒を循環させて冷凍サイクルを実行し、前記圧縮機が容量制御可能とされ、前記凝縮器が空冷式とされ、前記蒸発器において水を冷却して冷水とするチラーと、
    前記蒸発器の入口側水温を検出する水温センサと、
    前記蒸発器の出口側水温を検出する温度センサと、
    外気温を検出する外気温センサとを備え、
    前記減圧手段として、蒸気凝縮用熱交換器と水封式真空ポンプとを備え、
    前記蒸気凝縮用熱交換器への通水および前記水封式真空ポンプへの封水として、前記チラーからの冷水が供給可能とされ、
    前記蒸気凝縮用熱交換器にて使用後の冷水は、前記チラーへの水を貯留した冷水タンクへ戻され、
    前記圧縮機は、前記温度センサによる前記蒸発器の出口側水温を目標水温に維持するように、モータの回転数がインバータにより制御され、その際、運転負荷を100%未満で設定された上限値までに抑える負荷制限制御を実行可能とされ、
    その負荷制限制御の実行の有無を切替え可能とされ、
    この切替えが、前記水温センサによる前記蒸発器の入口側水温の検出温度または前記外気温センサの検出温度に基づき行われ
    前記水温センサの検出温度が設定水温を超えるか、前記外気温センサの検出温度が設定外気温を超えると、前記負荷制限制御を行わない
    ことを特徴とする真空冷却機能搭載食品機械。
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