JP4288699B2 - 真空冷却装置の制御方法および真空冷却装置 - Google Patents

真空冷却装置の制御方法および真空冷却装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4288699B2
JP4288699B2 JP2003332587A JP2003332587A JP4288699B2 JP 4288699 B2 JP4288699 B2 JP 4288699B2 JP 2003332587 A JP2003332587 A JP 2003332587A JP 2003332587 A JP2003332587 A JP 2003332587A JP 4288699 B2 JP4288699 B2 JP 4288699B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling
water
temperature
heat exchanger
cooled
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003332587A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004170060A (ja
Inventor
伸章 柳原
秀樹 東浦
正敏 三浦
清也 立石
克也 佐▲ど▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Miura Co Ltd
Original Assignee
Miura Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Miura Co Ltd filed Critical Miura Co Ltd
Priority to JP2003332587A priority Critical patent/JP4288699B2/ja
Publication of JP2004170060A publication Critical patent/JP2004170060A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4288699B2 publication Critical patent/JP4288699B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Description

この発明は、被冷却物の水分を減圧下で蒸発させ、その際の気化潜熱を利用して冷却する真空冷却装置の制御方法および真空冷却装置に関する。
周知のように、真空冷却装置は、被冷却物を収容した冷却槽を真空吸引し、減圧することによって、飽和蒸気温度を低下させ、前記被冷却物内の水分を蒸発させることにより、その際の気化潜熱を利用して前記被冷却物を冷却するものである。この真空冷却装置は、たとえば食品業界において、加熱調理された食品を冷却する工程で使用されている。
前記真空冷却装置は、前記冷却槽内の減圧(真空吸引)を行なうための種々の装置が提案され、実用に供されてきた。たとえば、熱交換器により水蒸気の大部分を凝縮させ、さらに真空ポンプにより減圧作動を行い空気と水蒸気を吸引するものがある。この場合、前記熱交換器で水蒸気を凝縮させるための冷却水が多量に必要であった(たとえば、特許文献1参照。)。
特許番号第2932905号公報
この発明が解決しようとする課題は、真空冷却装置の熱交換器における冷却水の使用量を削減することである。
この発明は、前記課題を解決するためになされたものであって、請求項1に記載の発明は、被冷却物を収容する冷却槽へ熱交換器を介して減圧手段を接続した真空冷却装置の制御方法であって、常温水を前記熱交換器に供給するが排出させない冷却初期工程と、前記冷却初期工程で温度が上昇した前記熱交換器内の冷却水を排水して常温水を補給する冷却中期工程と、冷却水を常温水から冷水へ切替える冷却後期工程とを順次行い、冷却中期工程において前記熱交換器の凝縮水出口温度が高くなると熱交換器の温度の高い常温水を排水して、温度の低い常温水を熱交換器へ補給し、冷却後期工程において前記被冷却物の品温度が低下してくると、冷却水を常温水から冷水へ切替えるように制御することを特徴としている。
さらに、請求項記載の発明は、被冷却物を収容する冷却槽へ冷却槽からの吸引流体と冷却水とを間接的に熱交換させる熱交換器を介して減圧手段を接続し、前記被冷却物の品温度を検出する品温度検出手段と前記熱交換器の凝縮水の出口温度を検出する出口温度検出温度手段と、制御手段とを備え、
前記制御手段は、常温水を前記熱交換器に供給するが排出させない冷却初期工程と、前記冷却初期工程で温度が上昇した前記熱交換器内の冷却水を排水して常温水を補給する冷却中期工程と、冷却水を常温水から冷水へ切替える冷却後期工程とを順次行い、冷却中期工程において前記熱交換器の凝縮水出口温度が高くなると熱交換器の温度の高い常温水を排水して、温度の低い常温水を熱交換器へ補給し、冷却後期工程において前記被冷却物の品温度が低下してくると、冷却水を常温水から冷水へ切替えるように制御することを特徴としている。
以上のように、この発明によれば、温度の高い冷却水だけを排水するので、真空冷却装置の熱交換器における冷却水の使用量を削減することができる。
(実施の形態1)
この発明の実施の形態について説明する。この実施の形態は、食品等(以下、「被冷却物」と云う)を冷却するとき、減圧手段を用いて冷却を行う真空冷却処理において実施する。まず、この発明の実施に適用される真空冷却装置について説明する。
前記真空冷却装置は、前記被冷却物を収容する冷却槽と、この冷却槽の吸引路に接続された熱交換器と、この熱交換器の下流側に接続された減圧手段と、前記熱交換器用の冷却水の供給手段と、前記被冷却物の品温度を検出する品温度検出手段と、前記熱交換器用の冷却水の出口温度を検出する出口温度検出手段と、前記冷却水の排水を制御する排水制御手段と、前記真空冷却装置の運転を制御する制御器とにより構成されている。
前記熱交換器は、前記冷却槽からの吸引流体中の水蒸気を凝縮させるものである。前記熱交換器は、熱交換手段,たとえばコイルを備えている。前記吸引流体の飽和蒸気温度は、前記コイル内を流れる冷却水よりも高いから、水蒸気は前記コイルの表面に凝縮するので、前記吸引流体中の水蒸気の分圧が減少し、その分、空気の分圧が増加する。すなわち、前記熱交換器は、前記吸引流体中における空気が占める割合を増加させる。
前記減圧手段は、たとえば容積型真空ポンプ,液封式真空ポンプ,エジェクタ等であり、前記熱交換器により空気が主要部分を占めるようになった前記吸引流体を前記減圧手段で吸引し排気する。すなわち、前記減圧手段は、減圧作動を行うように構成されている。
前記供給手段は、前記熱交換器へ冷却水を供給するためのものであり、前記熱機器内へ冷却水を満たす。前記供給手段は、水道や地下水等の常温水の供給元へ接続されている。また、前記供給手段は、水を貯留するタンクと、このタンク内の水を冷却するチラーと、前記コイルを経由して再度このタンクへ戻す,すなわち循環させるポンプと循環経路とを備えている。
前記品温度検出手段は、前記被冷却物の品温度を検出するものである。ここにおいて、前記品温度とは、前記被冷却物の品温度を直接検出したものに限定されず、前記冷却槽内の圧力値を品温度に換算したものを含む。
すなわち、前記品温度検出手段は、温度検出部を前記被冷却物内へ差し込んで品温度を直接検出できるように構成し、その検出温度を前記制御器へ出力する。また、前記品温度検出手段の別の形態として、上記のように温度検出部を前記被冷却物内へ直接差し込んで品温度を検出するのではなく、前記冷却槽内の圧力を圧力センサにより検出し、この圧力値を温度に換算し、この換算した温度を前記制御器へ出力するものとすることも好適である。この別の形態によれば、前記被冷却物へ前記温度検出部を直接差し込む作業を省略することができる。
前記出口温度検出手段は、前記熱交換器用の冷却水の出口温度を前記制御器へ出力するように構成されている。
前記排水制御手段は、前記供給手段により前記熱交換器に満たされ温度の上昇した冷却水を排水するものである。前記排水制御手段は、前記出口温度検出手段の下流側に設けられており、たとえば3方弁,複数の電磁弁等により流路を切替えることにより、冷却水を排水ラインへ排出する、または前記タンクへ戻すことができるように構成されている。
ここにおいて、前記排水制御手段は、冷却水の流路の切替えでなく、前記タンクと前記排水ラインへの流量の割合をそれぞれ調節する構成とすることも好適である。
前記制御器は、前記品温度と、前記出口温度とに基づいて、前記熱交換器の熱交換能力または冷却負荷量を判定し、前記冷却水の排水量を制御する,すなわち前記排水ラインへ流す流量を調節する信号を出力する制御部を内蔵している。前記熱交換器の熱交換能力は、前記品温度と前記出口温度との差により検出することができるが、前記熱交換器の出口温度のみで検出するように構成することができる。前記熱交換能力は、冷却能力と称することもできる。前記熱交換器の冷却負荷量は、食材の熱量で表現され、前記熱交換器の凝縮水の出口温度を検出することで冷却負荷量の変化を検出できる。前記食材の熱量は、重量と温度と比熱との積によって検出可能である。
このような構成の前記真空冷却装置の作用について説明する。まず、前記被冷却物を前記冷却槽内に収容し、前記減圧手段を作動させ、前記冷却槽内を減圧し、前記被冷却物を冷却する。このとき、前記熱交換器により、前記吸引流体中の水蒸気を凝縮させ、前記吸引流体中における空気が占める割合を増加させ、前記減圧手段が空気を効率よく吸引できるようにする。そして、前記被冷却物の温度が低下すると、前記冷却槽内を復圧して冷却処理を終了する。
つぎに、前記真空冷却装置の制御方法について説明する。前記被冷却物を前記冷却槽内に収容し運転を開始する。前記真空冷却装置の運転開始直後においては、前記冷却槽内の圧力は大気圧に近いので、減圧することも容易であり、前記熱交換器の作動時における熱交換能力は小さくてよい。
したがって、冷却水の温度は常温でよいので、前記制御器は、まず常温水を前記熱交換器へ供給するが排水しないように制御する。この常温水が供給された状態において常温水は、流動を停止した状態としてもよいし、循環により流動させてもよい。この場合、冷却水の温度は、前記熱交換器により熱交換されて少しずつ上昇する。そして、冷却処理工程が進み、冷却水の温度が上昇した状態で、前記熱交換器の熱交換能力が低下し、必要とする冷却が発揮できなくなる温度となると、前記制御器は、前記排水制御手段を作動させて温度の高い冷却水を排出して、温度の低い常温水を前記熱交換器へ補給し、前記熱交換器内の冷却水の温度を下げるように制御する。その後、前記制御器は、前記品温度と前記熱交換器用の冷却水の出口温度とに基づいて冷却水の排水を制御し、前記熱交換器内の冷却水の温度を所定の温度範囲内に維持する。
前記制御器による排水制御は、好ましくは、前記品温度と、前記出口温度との温度差が所定の温度差より小さいとき、前記冷却水の排水量を増加するものとする。また、前記制御器による排水制御は、前記温度差が所定の温度差より大きいとき、前記冷却水の排水量を減少するように、あるいは前記冷却水を全く排水しないように制御を加えることも好適である。
さらに、前記制御器の制御に、減圧度を高める,すなわち冷却温度をさらに低くするために、前記冷却水の温度をさらに低くする手段を加えることが有効である。具体的に説明すると、前記熱交換器の作動時における熱交換能力を大きくする。すなわち、前記真空冷却装置の運転状況に応じて、前記熱交換器へ供給する冷却水を常温水から冷水へ切替えるものである。冷水は、前記タンク内の水を前記チラーにより温度を低下させておき、必要なとき循環させる。
以上のように、この実施の形態によれば、温度の高い冷却水だけを排水するので、前記真空冷却装置の前記熱交換器における冷却水の使用量を削減することができる。
この発明は、つぎの実施の形態2〜4を含む。
(実施の形態2)
前記実施の形態2は、被冷却物を収容する冷却槽へ熱交換器を介して減圧手段を接続した真空冷却装置の制御方法であって、前記被冷却物の品温度と、前記熱交換器の凝縮水の出口温度に基づいて、前記冷却水の排水を制御す真空冷却装置の制御方法を特徴としている。
(実施の形態3)
前記実施の形態3は、前記実施の形態2において、前記品温度と、前記出口温度との温度差が所定の温度差より小さいとき、前記冷却水の排水量を増加するように制御する真空冷却装置の制御方法を特徴とする。
(実施の形態4)
前記実施の形態4は、被冷却物を収容する冷却槽へ熱交換器を介して減圧手段を接続し、前記被冷却物の品温度を検出する品温度検出手段と、前記熱交換器の出口温度を検出する出口温度検出手段と、前記冷却水の排水を制御する排水制御手段とを備えたこと真空冷却装置を特徴とする。
前記実施の形態2〜4は、前記実施の形態1において、前記熱交換器の冷却水の出口温度に代えて、前記熱交換器の凝縮水の出口温度に基づき、前記実施の形態1と同様な節水制御を行うものである。前記熱交換器の出口に出口温度検出手段を設ける以外は、前記実施の形態1と構成および動作は同様であるので、説明を省略する。これら実施の形態2〜4は、実施の形態1と比較して、前記熱交換器による熱交換能力の低下または冷却負荷量の増大をより適切に検出できる。前記熱交換器の凝縮水の出口温度は、直接凝縮水温度を検出するか、前記熱交換器の出口または出口配管の温度を検出して間接的の凝縮水温度を検出する。
以下、この発明の具体的実施例を図面に基づいて詳細に説明する。この実施例は、食品等(以下、「被冷却物」と云う。)を冷却するとき、減圧手段を用いて冷却を行う真空冷却処理において実施する。まず、この発明の実施に適用される真空冷却装置について説明する。図1は、前記真空冷却装置を説明する概略的な説明図である。
図1において、真空冷却装置1は、3段の棚2,2,2に載置された多数の被冷却物3,3,…を収容する冷却槽4と、この冷却槽4の吸引路5に接続された熱交換器6と、この熱交換器6の下流側に接続された真空ポンプ7と、前記熱交換器6用の冷却水供給手段8と、前記被冷却物3の品温度を検出する品温度センサ9と、前記熱交換器6内のコイル10を通過する冷却水の出口11付近の温度を検出する出口温度センサ12と、前記冷却水の排水を制御する排水制御手段13と、前記真空冷却装置1の運転を制御する制御器14とにより構成されている。
前記冷却槽4は、前記各被冷却物3を収容する大きさに形成されており、前記冷却槽4を密閉する扉(図示省略)と、前記冷却槽4内を大気圧まで復圧する復圧ライン15と、前記冷却槽4内の圧力を検出する圧力センサ16と、前記吸引路5とを備えている。前記復圧ライン15には、空気を清浄にするフィルター17と空気導入制御弁18とが設けられている。
前記熱交換器6は、前記冷却槽4からの吸引流体中の水蒸気を凝縮させるものである。前記吸引流体の飽和蒸気温度は、前記コイル10内を流れる冷却水よりも高いから、水蒸気は前記コイル10の表面に凝縮するので、前記吸引流体中の水蒸気の分圧が減少し、そ
の分、空気の分圧が増加する。すなわち、前記熱交換器6は、前記吸引流体中における空気が占める割合を増加させる。前記熱交換器6は、前記吸引流体を熱交換した後に排出する排出路19を備えている。
前記真空ポンプ7は、前記排出路19を介して前記熱交換器6と接続されている。前記排出路19には、排出方向への流れを許容する第一逆止弁20が設けられている。前記真空ポンプ7は、水封式の真空ポンプであり、封水を供給する封水ライン21と、封水と前記吸引流体との混合流体を排出する真空ポンプ排出ライン22を備えている。
前記封水ライン21には、封水制御弁23が設けられている。
前記冷却水供給手段8は、前記熱交換器6へ冷却水を供給するため、水道や地下水等の常温水を供給する常温水供給ライン24と、チラー25からの冷水ライン26との2系統の供給ラインで構成され、それぞれ切替えることができるようにしている。
前記常温水供給ライン24には、常温水制御弁27と、この常温水制御弁27の下流側に配置した給水方向への流れを許容する第二逆止弁28とが設けられている。この第二逆止弁28の下流側で、前記常温水供給ライン24は、前記封水制御弁23と接続されている。また、前記常温水供給ライン24は、前記第二逆止弁28の下流側で、前記コイル10の入口(符号省略)と接続されている。そして、前記出口11は、第一配管29と接続されている。
ここで、前記排水制御手段13について説明する。この排水制御手段13は、第一三方弁30と排水ライン31に設けた排水制御弁32とにより構成されている。
そして、前記第一配管29は、前記第一三方弁30の第一入口33と接続されている。また、前記第一三方弁30の第一出口34は、前記排水ライン31と接続されており、この排水ライン31には、前記排水制御弁32が設けられている。さらに、前記第一三方弁30の第二出口35は、第二配管36と接続されており、この第二配管36には、前記第二出口35から流出する方向への流れを許容する第三逆止弁37が設けられている。この第三逆止弁37の下流側の前記第二配管36は、水を貯留する冷水タンク38の冷水戻り口39と接続されている。
前記チラー25は、前記冷水タンク38内の水を循環させる第三配管40に設けたポンプ41を介して、前記冷水タンク38と接続されている。前記冷水ライン26は、冷水の流れを切替える第二三方弁42の第二入口43と接続されている。そして、前記第二三方弁42の第三出口44は、第四配管45を介して、前記第三逆止弁37の下流側において前記第二配管36と合流し、前記冷水戻り口39と接続されている。また、前記第二三方弁42の第四出口46は、第五配管47を介して、前記第二逆止弁28の下流側において前記常温水供給ライン24と合流し、前記コイル10の入口(符号省略)と接続されている。
前記制御器14は、前記真空ポンプ7,前記品温度センサ9,前記出口温度センサ12,前記圧力センサ16,前記各制御弁18,23,27,32,前記チラー25および前記両三方弁30,42とそれぞれ回線(符号省略)を介して接続されており、これら(前記各センサ9,12,16を除く)の作動をそれぞれ制御するようにプログラムされた制御部(図示省略)を備えている。そして、前記制御器14は、前記真空冷却装置1の運転を制御する。
そして、前記制御器14は、前記品温度と、前記出口温度とに基づいて、前記冷却水の排水を制御する,すなわち前記排水ライン31へ流す流量を調節する信号を出力する前記
制御部を備えている。この制御部は、前記両温度の差を判定する機能も有している。また、前記制御器14は、前記品温度センサ9のバックアップとして使用する前記圧力センサ16の検出した圧力値を温度に換算する換算手段(図示省略)を備えている。
このような構成の前記真空冷却装置1の作用について説明する。まず、前記各被冷却物3を前記冷却槽4内に収容し、前記扉を閉めて密閉する。つぎに、前記真空ポンプ7を作動させ、前記冷却槽4内を減圧し、前記各被冷却物3を冷却する。このとき、前記熱交換器6により、前記冷却槽4からの吸引流体中の水蒸気を凝縮させ、前記吸引流体中における空気が占める割合を増加させ、前記真空ポンプ7が空気を効率よく吸引できるようにする。そして、前記各被冷却物3の温度が低下すると、前記冷却槽4内を復圧して冷却処理を終了する。
前記真空冷却装置の制御方法について図2〜図5に基づいて具体的に説明する。図2は、前記真空冷却装置1の運転で待機工程の冷却水の流れを説明する概略的な説明図である。図3は、冷却初期工程の冷却水の流れを説明する概略的な説明図である。図4は、冷却中期工程の冷却水の流れを説明する概略的な説明図である。図5は、冷却後期工程の冷却水の流れを説明する概略的な説明図である。
まず、図2に基づいて前記待機工程について説明する。この待機工程は、前記冷水タンク38内の水を前記冷却後期工程で使用するため、あらかじめ冷却する工程である。図2において、水の流れを矢印で示している。まず、前記制御器14は、前記第二三方弁42の流路を前記第二入口43と前記第三出口44とが連通する状態に切替える。そして、前記ポンプ41と前記チラー25を作動させる。すると、前記冷水タンク38内の水は、前記第三配管40,前記冷水ライン26,前記第四配管45,前記第三逆止弁37の下流側の前記第二配管36および前記冷水戻り口39を経由して、所定の温度となるまで循環し冷却される。この循環による前記冷水タンク38内の水の冷却は、前記冷却後期工程開始まで継続され、所定の冷水温度を維持される。
つぎに、図3に基づいて前記冷却初期工程について説明する。まず、前記各被冷却物3を前記冷却槽4内に収容し運転を開始する。前記真空冷却装置1の運転開始直後においては、前記冷却槽4内の圧力は大気圧に近いので、減圧することも容易であり、前記熱交換器6の作動時における熱交換能力は小さくてよい。したがって、冷却水の温度は常温でよいので、前記制御器14は、まず常温水を前記熱交換器6へ供給する。
この常温水の供給について説明する。まず、前記制御器14は、前記排水制御弁32を開いた状態で、前記常温水制御弁27を開くとともに、前記第一三方弁30の流路を前記第一入口33と前記第一出口34とが連通する状態に切替える。すると、常温水は、前記コイル10内にあった冷却水を排水し、新しい常温水が替わって導入される。すなわち、このコイル10内に新しい常温水が満たされる時間が経過すると、前記排水制御弁32を閉じて、常温水を排水しない。
この状態で、前記制御器14は、前記封水制御弁23を開くとともに前記真空ポンプ7を作動させる。すると、前記冷却槽4内の空気と水蒸気は、前記吸引路5,前記熱交換器6,前記排出路19を介して前記真空ポンプ7により吸引され(図2において白抜きの矢印で示しているように)、封水(この場合、常温水を利用)とともに前記真空ポンプ排出ライン22から排出され、前記冷却槽4内は減圧される。この減圧により前記各被冷却物3は冷却される。一方、前記冷却初期工程における熱交換により、前記コイル10内の冷却水の温度は徐々に上昇する。
つぎに、図4に基づいて前記冷却中期工程について説明する。前記制御器14は、前記
出口温度センサ12による前記熱交換器6の出口温度が所定の値を超えると、前記熱交換器6の熱交換能力が小さくなるので、前記排水制御弁32を開き、前記コイル10内の温度の高くなった常温水を前記排水ライン31へ排水し、温度の低い常温水を前記コイル10へ補給し、このコイル10内の冷却水の温度を下げるように制御する。排水弁32の開後、前記品温度と前記熱交換器6の出口温度との温度差が所定の値を超えると、再び前記排水弁32を閉じる。このように、前記制御器14は、前記品温度と前記冷却水の出口温度とに基づいて、前記排水制御弁32を開閉することにより冷却水の排水を制御し、前記コイル10内の冷却水の温度を所定の温度範囲内に維持する。
つぎに、図5に基づいて前記冷却後期工程について説明する。冷却工程が進み、前記品温度も低下してくると、常温水との温度差もなくなる。前記各被冷却物3の冷却温度をさらに低くするために、前記冷却水の温度をさらに低くする。すなわち、前記コイル10へ供給する冷却水を常温水から冷水へ切替える。
前記制御器14は、前記真空ポンプ7の作動を継続した状態で、冷却水の流路の切替えを行う。まず、前記常温水制御弁27と、前記排水制御弁32をともに閉じる。つぎに、前記第一三方弁30の流路を前記第一入口33と前記第二出口35とが連通する状態に切替える。同時に前記第二三方弁42の流路を前記第二入口43と前記第四出口46とが連通する状態に切替える。すると、冷水は、前記第三配管40,前記冷水ライン26,前記第五配管47,前記コイル10,前記第一配管29,前記第二配管36および前記冷水戻り口39を経由して循環する。この場合、封水は冷水が前記第五配管47を経由して前記封水制御弁23へ供給される。この冷水が前記コイル10内および前記封水ライン21へそれぞれ導入されることにより、前記冷却槽4内は、より一層減圧されることになり、前記各被冷却物3の冷却温度を下げることができる。
この発明は、前記実施例1に限定されるものではない。前記実施例1においては、前記熱交換器6の熱交換能力の低下の検出を前記熱交換器6の冷却水の出口温度を検出する前記出口温度検出手段12により検出するように構成しているが、図に示す如く、前記熱交換器6の凝縮水の出口温度を検出する出口温度検出手段12により、前記熱交換器6の熱交換能力の低下を検出するように構成することができる。
この実施例2は、前記出口温度検出手段12の取り付け位置が異なるだけで、その他の構成および制御は、前記実施例1と同様であるので、実施例1と同じ符号を付して説明を省略する。また、この実施例2の動作も前記実施例1と同様であるので、前記冷却中期の工程について説明し、それ以外の説明を省略する。
図6に基づいて前記冷却中期工程について説明する。前記制御器14は、前記出口温度センサ12による前記熱交換器6の出口温度が所定の値を超えると、前記熱交換器6の熱交換能力が小さくなるので、前記排水制御弁32を開き、前記コイル10内の温度の高くなった常温水を前記排水ライン31へ排水し、温度の低い常温水を前記コイル10へ補給し、このコイル10内の冷却水の温度を下げるように制御する。前記排水弁32の開後、前記品温度と前記熱交換器の出口温度との温度差が所定の値を超えると、再び前記排水弁32を閉じる。このように、前記制御器14は、前記品温度と前記冷却水の出口温度とに基づいて、前記排水制御弁32を開閉することにより冷却水の排水を制御し、前記コイル10内の冷却水の温度を所定の温度範囲内に維持する。
この実施例2によれば、前記実施例1と比較して、前記熱交換器6における冷却水の循環が停止している場合でも前記熱交換器6の熱交換能力の低下を素早く検出することができる効果を奏する。
さらに、この発明は、前記実施例1および前記実施例2の変形例として、前記圧力センサ16の検出した圧力値を温度に換算して制御する実施例を含む。
この実施例3においては、前記品温度センサ9が使用できない被冷却物であるとき等において、上記のように温度検出部を前記被冷却物3内へ直接差し込んで品温度を検出するのではなく、前記冷却槽4内の圧力値を前記換算手段により温度に換算し、この換算した温度を前記制御器14へ出力するものとすることも好適である。この変形例によれば、前記被冷却物3へ前記品温度センサ9を直接差し込む作業を省略することができる。
この発明の一実施例の真空冷却装置を説明する概略的な説明図である。 真空冷却装置の運転で待機工程の冷却水の流れを説明する概略的な説明図である。 冷却初期工程の冷却水の流れを説明する概略的な説明図である。 冷却中期工程の冷却水の流れを説明する概略的な説明図である。 冷却後期工程の冷却水の流れを説明する概略的な説明図である。 この発明の他の実施例の真空冷却装置を説明する概略的な説明図である。
符号の説明
1 真空冷却装置
3 被冷却物
4 冷却槽
6 熱交換器
7 真空ポンプ(減圧手段)
9 品温度センサ(品温度検出手段)
12 出口温度センサ(出口温度検出手段)
13 排水制御手段

Claims (2)

  1. 被冷却物を収容する冷却槽へ冷却槽からの吸引流体と冷却水とを間接的に熱交換させる熱交換器を介して減圧手段を接続した真空冷却装置の制御方法であって、常温水を前記熱交換器に供給するが排出させない冷却初期工程と、前記冷却初期工程で温度が上昇した前記熱交換器内の冷却水を排水して常温水を補給する冷却中期工程と、冷却水を常温水から冷水へ切替える冷却後期工程とを順次行い、冷却中期工程において前記熱交換器の凝縮水出口温度が高くなると熱交換器の温度の高い常温水を排水して、温度の低い常温水を熱交換器へ補給し、冷却後期工程において前記被冷却物の品温度低下してくると、冷却水を常温水から冷水へ切替えるように制御することを特徴とする真空冷却装置の制御方法。
  2. 被冷却物を収容する冷却槽へ冷却槽からの吸引流体と冷却水とを間接的に熱交換させる熱交換器を介して減圧手段を接続し、前記被冷却物の品温度を検出する品温度検出手段と前記熱交換器の凝縮水の出口温度を検出する出口温度検出手段と、制御手段とを備え、
    前記制御手段は、常温水を前記熱交換器に供給するが排出させない冷却初期工程と、前記冷却初期工程で温度が上昇した前記熱交換器内の冷却水を排水して常温水を補給する冷却中期工程と、冷却水を常温水から冷水へ切替える冷却後期工程とを順次行い、冷却中期工程において前記熱交換器の凝縮水出口温度が高くなると熱交換器の温度の高い常温水を排水して、温度の低い常温水を熱交換器へ補給し、冷却後期工程において前記被冷却物の品温度が低下してくると、冷却水を常温水から冷水へ切替えるように制御することを特徴とする真空冷却装置。
JP2003332587A 2002-11-07 2003-09-25 真空冷却装置の制御方法および真空冷却装置 Expired - Lifetime JP4288699B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003332587A JP4288699B2 (ja) 2002-11-07 2003-09-25 真空冷却装置の制御方法および真空冷却装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002323224 2002-11-07
JP2003332587A JP4288699B2 (ja) 2002-11-07 2003-09-25 真空冷却装置の制御方法および真空冷却装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004170060A JP2004170060A (ja) 2004-06-17
JP4288699B2 true JP4288699B2 (ja) 2009-07-01

Family

ID=32716012

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003332587A Expired - Lifetime JP4288699B2 (ja) 2002-11-07 2003-09-25 真空冷却装置の制御方法および真空冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4288699B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6264532B2 (ja) * 2013-11-01 2018-01-24 三浦工業株式会社 真空冷却機能搭載食品機械
JP6369755B2 (ja) * 2014-11-12 2018-08-08 三浦工業株式会社 真空冷却装置
JP6417872B2 (ja) * 2014-11-12 2018-11-07 三浦工業株式会社 真空冷却装置
JP6537405B2 (ja) * 2015-08-19 2019-07-03 株式会社サムソン 真空冷却装置
JP7232400B2 (ja) * 2018-12-21 2023-03-03 三浦工業株式会社 真空冷却装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004170060A (ja) 2004-06-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2006074572A1 (en) Hot and cold water dispenser and method of controlling same
JP4691138B2 (ja) ヒートポンプ給湯機
JP5245217B2 (ja) 貯湯式給湯暖房装置
JP4288699B2 (ja) 真空冷却装置の制御方法および真空冷却装置
KR102044482B1 (ko) 진공식 스팀과 온수 복합 보일러
JP4153682B2 (ja) 温排水熱回収装置
JP2001263801A (ja) ヒートポンプ式給湯装置
JP4324934B2 (ja) 自動回収機構付き冷却液循環装置
JP4104805B2 (ja) ヒートポンプ給湯器
AU2020380978B2 (en) Hot water supply apparatus
JP2010084975A (ja) 暖房装置
JP2005147451A (ja) ヒートポンプ給湯装置
JP2009264714A (ja) ヒートポンプ温水システム
JP2733195B2 (ja) 液体冷却装置における冷凍サイクル制御方法及び液体冷却装置
JP2009276033A (ja) 給湯装置
JP2008261557A (ja) ヒートポンプ給湯機
JP6417872B2 (ja) 真空冷却装置
JP2007010297A (ja) 給湯装置
JP2009156515A (ja) ヒートポンプ式給湯装置
JP2011021796A (ja) ヒートポンプ給湯機
JP3109503B2 (ja) 熱搬送装置
JP4004049B2 (ja) ヒートポンプ給湯装置
JP2005233444A (ja) ヒートポンプ式給湯装置
JP7232400B2 (ja) 真空冷却装置
JP5247335B2 (ja) 暖房装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040621

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060825

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081104

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090309

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090322

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4288699

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120410

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130410

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140410

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term