JP6295121B2 - ターボ冷凍機 - Google Patents

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Description

本発明は、凝縮器の冷媒を電動機に圧送する冷媒ポンプを備えたターボ冷凍機に関するものである。
近年、熱源設備で冷水,温水などの熱媒体をつくり、配管を通して一定地域内の複数の建物に供給して冷暖房を行う地域冷暖房が普及している。この地域冷暖房は、熱源設備の集中化による運転効率の向上がもたらす省エネルギー効果をはじめ、大気汚染防止、地球温暖化防止等の環境保全にも大きな役割を果たしている。地域冷暖房の熱源設備にはターボ冷凍機が多く使用されている。
ターボ冷凍機は、冷媒を封入したクローズドシステムで構成され、冷水(被冷却流体)から熱を奪って冷媒が蒸発して冷凍効果を発揮する蒸発器と、前記蒸発器で蒸発した冷媒ガスを圧縮して高圧の冷媒ガスにする圧縮機と、高圧の冷媒ガスを冷却水(冷却流体)で冷却して凝縮させる凝縮器と、前記凝縮した冷媒を減圧して膨張させる膨張弁(膨張機構)とを、冷媒配管によって連結して構成されている。
上述した地域冷暖房供給設備等では、需要家への冷水(温水)の供給温度を一定に保つことが重要であるため、熱源設備の一つであるターボ冷凍機の過度な発停(起動・停止)を回避する要求が多くなりつつある。よって、中間期などの、ほぼ冷凍機の負荷が無い場合でも、供給設定温度(例えば7℃)に対して、おおよそ±0.3℃以内の冷水出口温度を維持しなければならない。
そのため、ターボ冷凍機では、容量制御機構の一つである圧縮機サクションベーンを、ほぼ全閉にして圧縮機吸込風量を絞ることにより、冷凍能力が、ほぼゼロの状態でも運転を継続することが望まれている。ターボ圧縮機は、吸込み風量を絞るとサージングと呼ばれる固有の不安定な運転状態が生じる。そのため、ホットガスバイパス弁を設けて、冷凍能力に寄与しない圧縮機吸込み風量を確保することでサージングを回避しつつ、冷凍能力をほぼゼロまで絞ることができる。
一方、圧縮機の駆動源である電動機は、半密閉型が多く、電動機の冷却には冷凍サイクル中の冷媒を用いる場合が多い。この場合、凝縮器から冷媒ポンプにより、冷却冷媒を電動機に圧送し、電動機を冷却して蒸発した冷媒ガス及び余剰に供給された冷媒液は、凝縮器に戻される。
また、圧縮機の軸受やギアを潤滑する潤滑油の冷却にも、冷媒ポンプの吐出側から分岐された冷媒が用いられている。すなわち、冷媒ポンプから供給された冷媒はオイルクーラーに供給されて潤滑油を冷却した後に、凝縮器に戻る。
特公平5−79898号公報
しかし、冷凍機の負荷がほぼゼロになり、冷凍機の冷凍能力をほぼゼロに絞るということは、冷凍サイクルを循環する冷媒量が少なくなり、蒸発器と凝縮器に保有する冷媒量が不均一になるという問題がある。
図7(a),(b)は、定格負荷条件にある凝縮器と蒸発器をそれぞれ示す模式的断面図である。図7(a)に示すように、凝縮器2は、円筒形の缶胴41内に凝縮器チューブ群42が配置されて構成されている。凝縮器2の冷媒液面は凝縮器チューブ群42の直下にあって適正液面になっている。図7(b)に示すように、蒸発器3は、円筒形の缶胴51内に蒸発器チューブ群52が配置されて構成されている。蒸発器3の冷媒液面は蒸発器チューブ群52の中段よりやや上方にあって適正液面になっている。
図8(a),(b)は、冷凍機の負荷がほぼゼロ等の超低負荷条件にある凝縮器と蒸発器をそれぞれ示す模式的断面図である。図8(a)に示すように、凝縮器2の冷媒は缶胴41の底部にわずかに残っているだけであり、冷媒液面低下が生じている。図8(b)に示すように、蒸発器3の冷媒液面は蒸発器チューブ群52の上端近傍まで上昇しており、冷媒液面上昇が生じている。
すなわち、定格負荷条件では、図7(a),(b)に示すように、蒸発器と凝縮器の冷媒液面が適正な位置でバランスするが、超低負荷条件では、図8(a),(b)に示すように、凝縮器の冷媒液面が極端に低下する場合がある。その結果、冷媒ポンプにキャビテーションが生じることで、電動機とオイルクーラーに冷却冷媒を圧送することができなくなり、電動機や軸受の温度が上昇してターボ冷凍機の運転が継続できなくなるという課題が生じていた。
本発明は、上述の事情に鑑みなされたもので、冷凍機の負荷がほぼゼロの状態でも冷媒ポンプのキャビテーションを回避することにより、電動機の冷却が可能となり、冷凍機の安定運転を継続することができるターボ冷凍機を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明のターボ冷凍機の一態様は、被冷却流体から熱を奪って冷媒が蒸発し冷凍効果を発揮する蒸発器と、羽根車と該羽根車への冷媒ガスの吸込流量を調整する開度可変のベーンを有し冷媒ガスを羽根車によって圧縮するターボ圧縮機と、ターボ圧縮機を駆動する電動機と、圧縮された冷媒ガスを冷却流体で冷却して凝縮させる凝縮器とを備えたターボ冷凍機において、前記凝縮器の冷媒を前記電動機に圧送する冷媒ポンプと、前記蒸発器の冷媒を前記凝縮器に圧送する補助冷媒ポンプと、前記補助冷媒ポンプの運転制御を行う制御装置と、前記凝縮器の冷媒液面高さを検出する液面センサーとを備え、前記制御装置は、前記液面センサーの検出信号に基づいて前記補助冷媒ポンプの運転制御を行うことを特徴とする。
冷凍機の負荷がほぼゼロの状態では、冷凍機内の冷媒は、そのほとんどが蒸発器に滞留するようになる。そのため、本発明によれば、制御装置は、補助冷媒ポンプを起動し、補助冷媒ポンプにより冷媒液を蒸発器から凝縮器へ圧送することで、凝縮器の冷媒液面を適正位置まで回復することが可能となる。これにより、冷媒ポンプのキャビテーションを回避して、ターボ冷凍機の安定運転を継続することができる。凝縮器の冷媒液面の適正位置は、冷媒ポンプの必要NPSH(有効吸込ヘッド)で決められる。
本発明によれば、冷凍機の負荷がほぼゼロになり、凝縮器の液面が所定値まで低下したことを液面センサーが検出した場合、補助冷媒ポンプを運転し、蒸発器から凝縮器へ冷媒液を圧送する。ここでいう補助冷媒ポンプを運転させる条件である液面の所定値は、例えば、冷媒ポンプの必要NPSHから決められる。補助冷媒ポンプを運転して凝縮器の液面が所定値まで上昇したら、補助冷媒ポンプを停止させる。補助冷媒ポンプを停止させる条件は、例えば、凝縮器の最下段の伝熱管が冷媒液に浸らない液面位置である。
本発明の好ましい態様によれば、前記冷媒ポンプから圧送された冷媒は、前記ターボ圧縮機内で使用される油を冷却するためのオイルクーラーにも供給されることを特徴とする。
本発明の好ましい態様によれば、前記補助冷媒ポンプの吐出配管に、前記凝縮器から前記蒸発器への冷媒の逆流を防ぐ逆止弁を設けたことを特徴とする。
本発明の好ましい態様によれば、前記補助冷媒ポンプの吐出配管に、前記凝縮器から前記蒸発器への冷媒の逆流を防ぐ自動弁を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、制御装置は、補助冷媒ポンプの運転時に自動弁を開き、補助冷媒ポンプの停止時に自動弁を閉じるように制御する。これにより、圧力差により生じる凝縮器から蒸発器への冷媒の逆流を防ぐことができる。
本発明のターボ冷凍機の他の態様は、被冷却流体から熱を奪って冷媒が蒸発し冷凍効果を発揮する蒸発器と、羽根車と該羽根車への冷媒ガスの吸込流量を調整する開度可変のベーンを有し冷媒ガスを羽根車によって圧縮するターボ圧縮機と、ターボ圧縮機を駆動する電動機と、圧縮された冷媒ガスを冷却流体で冷却して凝縮させる凝縮器とを備えたターボ冷凍機において、前記凝縮器の冷媒を前記電動機に圧送する冷媒ポンプと、前記蒸発器の冷媒を前記凝縮器に圧送する補助冷媒ポンプと、前記補助冷媒ポンプの運転制御を行う制御装置と、前記凝縮器の冷媒液面高さによってON/OFF信号を出力する液面スイッチを備え、前記制御装置は、前記液面スイッチのON/OFF信号に基づいて前記補助冷媒ポンプの運転制御を行うことを特徴とする。
本発明によれば、液面スイッチのON/OFF信号によって補助冷媒ポンプの発停制御(起動・停止制御)を行う。液面スイッチは、連続出力型の液面センサーに比べて安価であり、コスト低減を図ることができる。
本発明のターボ冷凍機の他の態様は、被冷却流体から熱を奪って冷媒が蒸発し冷凍効果を発揮する蒸発器と、羽根車と該羽根車への冷媒ガスの吸込流量を調整する開度可変のベーンを有し冷媒ガスを羽根車によって圧縮するターボ圧縮機と、ターボ圧縮機を駆動する電動機と、圧縮された冷媒ガスを冷却流体で冷却して凝縮させる凝縮器とを備えたターボ冷凍機において、前記凝縮器の冷媒を前記電動機に圧送する冷媒ポンプと、前記蒸発器の冷媒を前記凝縮器に圧送する補助冷媒ポンプと、前記補助冷媒ポンプの運転制御を行う制御装置とを備え、前記冷媒ポンプの吐出配管に冷媒フロースイッチを設け、前記制御装置は、前記冷媒フロースイッチのON/OFF信号に基づいて前記補助冷媒ポンプの運転制御を行うことを特徴とする。
本発明によれば、冷媒フロースイッチにより、冷媒ポンプの送液状態を検知することにより、キャビテーションを検知し、補助冷媒ポンプの発停制御(起動・停止制御)を行うことができる。
本発明の好ましい態様によれば、前記制御装置は、前記冷媒フロースイッチがOFF信号を出力した後も、前記補助冷媒ポンプの運転を所定時間保持することを特徴とする。
本発明によれば、凝縮器の液位が所定値より上昇し、キャビテーションが解消して冷媒ポンプの送液状態が安定すると、冷媒フロースイッチがOFFになるが、補助冷媒ポンプは運転を所定時間保持することにより、凝縮器の液位の回復を図ることができる。
本発明の第一の態様のターボ冷凍機の制御方法は、被冷却流体から熱を奪って冷媒が蒸発し冷凍効果を発揮する蒸発器と、羽根車と該羽根車への冷媒ガスの吸込流量を調整する開度可変のベーンを有し冷媒ガスを羽根車によって圧縮するターボ圧縮機と、ターボ圧縮機を駆動する電動機と、圧縮された冷媒ガスを冷却流体で冷却して凝縮させる凝縮器と、前記凝縮器の冷媒を前記電動機に圧送する冷媒ポンプと、前記蒸発器の冷媒を前記凝縮器に圧送する補助冷媒ポンプとを備えたターボ冷凍機の制御方法であって、前記凝縮器の冷媒液面高さが所定値まで低下したときに、前記補助冷媒ポンプを運転して蒸発器の冷媒を凝縮器に圧送することを特徴とする。
本発明の第二の態様のターボ冷凍機の制御方法は、被冷却流体から熱を奪って冷媒が蒸発し冷凍効果を発揮する蒸発器と、羽根車と該羽根車への冷媒ガスの吸込流量を調整する開度可変のベーンを有し冷媒ガスを羽根車によって圧縮するターボ圧縮機と、ターボ圧縮機を駆動する電動機と、圧縮された冷媒ガスを冷却流体で冷却して凝縮させる凝縮器と、前記凝縮器の冷媒を前記電動機に圧送する冷媒ポンプと、前記蒸発器の冷媒を前記凝縮器に圧送する補助冷媒ポンプとを備えたターボ冷凍機の制御方法であって、前記冷媒ポンプの送液状態からキャビテーションを検知し、このキャビテーションを検知したときに、前記補助冷媒ポンプを運転して蒸発器の冷媒を凝縮器に圧送することを特徴とする。
本発明は、以下に列挙する効果を奏する。
(1)冷凍機の負荷によらず、凝縮器の冷媒液面レベルを所定の範囲内に収めることができる。
(2)冷凍機の負荷がほぼゼロの状態でも冷媒ポンプのキャビテーションを回避することにより、電動機とオイルクーラーの冷却が可能となり、ターボ冷凍機の安定運転を継続することが可能になる。
図1は、本発明に係るターボ冷凍機の第1の実施形態を示す模式図である。 図2は、本発明に係るターボ冷凍機の第2の実施形態を示す模式図である。 図3は、本発明に係るターボ冷凍機の第3の実施形態を示す模式図である。 図4は、凝縮器を示す模式的断面図である。 図5は、本発明に係るターボ冷凍機の第4の実施形態を示す模式図である。 図6は、冷媒フロースイッチと補助冷媒ポンプの動作例との関係を示す図である。 図7(a),(b)は、定格負荷条件にある凝縮器と蒸発器をそれぞれ示す模式的断面図である。 図8(a),(b)は、超低負荷条件にある凝縮器と蒸発器をそれぞれ示す模式的断面図である。
以下、本発明に係るターボ冷凍機の実施形態を図1乃至図6を参照して説明する。図1乃至図6において、同一または相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図1は、本発明に係るターボ冷凍機の第1の実施形態を示す模式図である。図1に示すように、ターボ冷凍機は、冷媒を圧縮するターボ圧縮機1と、圧縮された冷媒ガスを冷却水(冷却流体)で冷却して凝縮させる凝縮器2と、冷水(被冷却流体)から熱を奪って冷媒が蒸発し冷凍効果を発揮する蒸発器3と、凝縮器2と蒸発器3との間に配置される中間冷却器であるエコノマイザ4とを備え、これら各機器を冷媒が循環する冷媒配管5によって連結して構成されている。
図1に示す実施形態においては、ターボ圧縮機1は、多段ターボ圧縮機から構成されており、電動機13によって駆動されるようになっている。ターボ圧縮機1は、電動機13が圧縮機とともに分割型のケーシングに密閉状態で収容されている半密閉型ターボ圧縮機である。ターボ圧縮機1は、流路8によってエコノマイザ4と接続されており、エコノマイザ4で分離された冷媒ガスはターボ圧縮機1の多段の圧縮段(この例では2段)の中間部分(この例では一段目と二段目の間の部分)に導入されるようになっている。
図1に示すように構成されたターボ冷凍機の冷凍サイクルでは、ターボ圧縮機1と凝縮器2と蒸発器3とエコノマイザ4とを冷媒が循環し、蒸発器3で得られる冷熱源で冷水が製造されて負荷に対応し、冷凍サイクル内に取り込まれた蒸発器3からの熱量および電動機13から供給されるターボ圧縮機1の仕事に相当する熱量が凝縮器2に供給される冷却水に放出される。一方、エコノマイザ4にて分離された冷媒ガスはターボ圧縮機1の多段圧縮段の中間部分に導入され、一段目圧縮機からの冷媒ガスと合流して二段目圧縮機により圧縮される。2段圧縮単段エコノマイザサイクルによれば、エコノマイザ4による冷凍効果部分が付加されるので、その分だけ冷凍効果が増加し、エコノマイザ4を設置しない場合に比べて冷凍効果の高効率化を図ることができる。
図1に示すように、凝縮器2の底部と電動機13とを接続する冷媒供給配管6が設けられ、冷媒供給配管6には冷媒ポンプ7が設置されており、冷媒ポンプ7によって凝縮器2の冷媒が電動機13に圧送されるようになっている。電動機13に圧送された冷媒は、電動機13のケーシング13c内を流れる間に蒸発し、このときの蒸発潜熱を利用して電動機13の熱を奪い電動機13を冷却するようになっている。電動機13を冷却した後の冷媒は凝縮器2に戻される。また、冷媒供給配管6から分岐して、冷媒をオイルクーラー20に導いた後に凝縮器2に戻す冷媒供給バイパス管6BPが設置されている。ターボ圧縮機1の油タンク16内にはオイル循環ポンプ22が設置されており、オイル循環ポンプ22には、オイル循環ライン(オイル循環配管)23が接続されている。オイル循環ライン23は、オイルクーラー20内を通って延び、ギヤケーシング15の上部に接続されている。したがって、油タンク16内の潤滑油は、オイル循環ポンプ22によってオイル循環ライン23を介してオイルクーラー20内を流れ、そしてギヤケーシング15内に戻される。
オイルクーラー20内では、冷媒供給バイパス管6BPを流れる冷媒液とオイル循環ライン23を流れる潤滑油との間で熱交換が行われ、潤滑油が冷却される。冷却された潤滑油は、オイル循環ライン23を通ってギヤケーシング15内の軸受およびギアに供給され、これら軸受およびギアを潤滑し、冷却する。
図1に示すように、ターボ圧縮機1の一段目羽根車11の吸込側には、冷媒ガスの羽根車11,12への吸込流量を調整するサクションベーン14が設けられている。また、凝縮器2と蒸発器3とを接続するホットガスバイパス配管25が設けられており、ホットガスバイパス配管25にはホットガスバイパス弁26が設けられている。ホットガスバイパス弁26は制御装置30に接続されている。ホットガスバイパス弁26は、その開度が調整可能に構成されており、例えば開度可変な電動弁から構成されている。通常の冷凍運転では、ホットガスバイパス弁26は閉じられている。ホットガスバイパス弁26を開くと、ターボ圧縮機1によって圧縮された冷媒ガスは、凝縮器2からエコノマイザ4を通らずに蒸発器3にバイパスされる。
また、蒸発器3の底部と凝縮器2の底部とを接続する冷媒供給配管27が設けられており、冷媒供給配管27には補助冷媒ポンプ28が設けられている。補助冷媒ポンプ28は制御装置30に接続されている。補助冷媒ポンプ28の吐出側には、圧力差により生じる凝縮器2から蒸発器3への冷媒の逆流を防ぐための逆止弁29が設けられている。
図1に示すように構成されたターボ冷凍機において、冷凍機の負荷が低下した場合、制御装置30はサクションベーン14を閉動作させ、ターボ圧縮機1の吸込み風量を低下させる。さらに冷凍機の負荷が低下してほぼゼロになると、サクションベーン14をほぼ全閉にして圧縮機の吸込風量を絞る。このとき、制御装置30はホットガスバイパス弁26を開いてホットガスバイパス回路を作動させ、凝縮器2のホットガス(冷媒ガス)をホットガスバイパス配管25を介して蒸発器3に戻す。これにより、ターボ圧縮機1から吐出された冷媒ガスをターボ圧縮機1の吸込みにバイパスさせることで、冷凍に関与しない冷媒を循環させることにより圧縮機のサージング領域突入を回避することができると伴に、冷凍機の負荷がほぼゼロの状態まで冷凍能力を絞ることができる。
しかしながら、冷凍機の負荷がほぼゼロの状態では、図8(a),(b)に示すように、冷凍機内の冷媒は、そのほとんどが蒸発器3に滞留するようになる。そのため、制御装置30は、補助冷媒ポンプ28を起動し、補助冷媒ポンプ28により冷媒液を蒸発器3から凝縮器2へ圧送することで、凝縮器2の冷媒液面を適正位置まで回復することが可能となる。これにより、冷媒ポンプ7のキャビテーションを回避して、ターボ冷凍機の安定運転を継続することができる。凝縮器2の冷媒液面の適正位置は、冷媒ポンプ7の必要NPSH(有効吸込ヘッド)で決められる。
図2は、本発明に係るターボ冷凍機の第2の実施形態を示す模式図である。図2に示すように、本実施形態においては、逆止弁29の代わりに、電動弁や電磁弁等の自動弁31を使用しており、制御装置30は、補助冷媒ポンプ28の運転時に自動弁31を開き、補助冷媒ポンプ28の停止時に自動弁31を閉じるように制御する。その他の構成は、図1に示すターボ冷凍機と同様である。
図3は、本発明に係るターボ冷凍機の第3の実施形態を示す模式図である。図3に示すように、本実施形態においては、凝縮器2に、冷媒液面高さを連続で検出できる液面センサー32を設けている。その他の構成は、図1に示すターボ冷凍機と同様である。
図4は、凝縮器2を示す模式的断面図である。冷凍機の負荷がほぼゼロになり、凝縮器2の液面が所定値L1まで低下したことを液面センサー32が検出した場合、補助冷媒ポンプ28を運転し、蒸発器3から凝縮器2へ冷媒液を圧送する。ここでいう補助冷媒ポンプ28を運転させる条件である液面の所定値L1は、冷媒ポンプ7の必要NPSHから決められる。
補助冷媒ポンプ28を運転して凝縮器2の液面が所定値L2まで上昇したら、補助冷媒ポンプ28を停止させる。補助冷媒ポンプ28を停止させる条件は、凝縮器2の最下段の伝熱管が冷媒液に浸らない液面位置である。
なお、連続出力型の液面センサー32の代りに、図4に示すように決められた補助冷媒ポンプ28の運転位置及び停止位置で作動する液面スイッチを設け、液面スイッチのON/OFF信号によって補助冷媒ポンプ28の発停制御(起動・停止制御)を行っても良い。液面スイッチは、連続出力型の液面センサーに比べて安価であり、コスト低減を図ることができる。
図5は、本発明に係るターボ冷凍機の第4の実施形態を示す模式図である。図5に示すように、本実施形態においては、冷媒ポンプ7の吐出側に冷媒フロースイッチ33を設けている。冷媒フロースイッチ33により、冷媒ポンプ7の送液状態を検知することにより、キャビテーションを検知し、補助冷媒ポンプ28の発停制御(起動・停止制御)を行うことができる。その他の構成は、図1に示すターボ冷凍機と同様である。
図6は、図5に示す冷媒フロースイッチ33と補助冷媒ポンプ28の動作例との関係を示す図である。冷媒フロースイッチ33がONになって補助冷媒ポンプ28が運転開始するときの凝縮器2の液面は図4に示す所定値L1である。凝縮器2の液位が所定値L1より上昇し、キャビテーションが解消して冷媒ポンプ7の送液状態が安定すると、冷媒フロースイッチ33がOFFになるが、補助冷媒ポンプ28は運転を保持する。図6に示すように、冷媒フロースイッチ33がOFFになった後の補助冷媒ポンプ28の運転保持時間(設定値)は、凝縮器2の適正液面レベルから換算される冷媒量と、補助冷媒ポンプの吐出流量から決定される。補助冷媒ポンプ28の運転保持時間は、補助冷媒ポンプ28が停止したときに凝縮器2の液面が図4に示す所定値L2に達するように設定される。
これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術思想の範囲内において、種々の異なる形態で実施されてよいことは勿論である。
1 ターボ圧縮機
2 凝縮器
3 蒸発器
4 エコノマイザ
5 冷媒配管
6 冷媒供給配管
6BP 冷媒供給配管
7 冷媒ポンプ
8 流路
13 電動機
12 オイルクーラー
13c ケーシング
14 サクションベーン
15 ギヤケーシング
16 油タンク
19 冷却冷媒ライン
20 オイルクーラー
22 オイル循環ポンプ
23 オイル循環ライン(オイル循環配管)
25 ホットガスバイパス配管
26 ホットガスバイパス弁
27 冷媒供給配管
28 補助冷媒ポンプ
29 逆止弁
30 制御装置
31 自動弁
33 冷媒フロースイッチ
41 缶胴
42 凝縮器チューブ群
51 缶胴
52 蒸発器チューブ群

Claims (11)

  1. 被冷却流体から熱を奪って冷媒が蒸発し冷凍効果を発揮する蒸発器と、羽根車と該羽根車への冷媒ガスの吸込流量を調整する開度可変のベーンを有し冷媒ガスを羽根車によって圧縮するターボ圧縮機と、ターボ圧縮機を駆動する電動機と、圧縮された冷媒ガスを冷却流体で冷却して凝縮させる凝縮器とを備えたターボ冷凍機において、
    前記凝縮器の冷媒を前記電動機に圧送する冷媒ポンプと、
    前記蒸発器の冷媒を前記凝縮器に圧送する補助冷媒ポンプと、
    前記補助冷媒ポンプの運転制御を行う制御装置と
    前記凝縮器の冷媒液面高さを検出する液面センサーとを備え、
    前記制御装置は、前記液面センサーの検出信号に基づいて前記補助冷媒ポンプの運転制
    御を行うことを特徴とするターボ冷凍機。
  2. 被冷却流体から熱を奪って冷媒が蒸発し冷凍効果を発揮する蒸発器と、羽根車と該羽根車への冷媒ガスの吸込流量を調整する開度可変のベーンを有し冷媒ガスを羽根車によって圧縮するターボ圧縮機と、ターボ圧縮機を駆動する電動機と、圧縮された冷媒ガスを冷却流体で冷却して凝縮させる凝縮器とを備えたターボ冷凍機において、
    前記凝縮器の冷媒を前記電動機に圧送する冷媒ポンプと、
    前記蒸発器の冷媒を前記凝縮器に圧送する補助冷媒ポンプと、
    前記補助冷媒ポンプの運転制御を行う制御装置と、
    前記凝縮器の冷媒液面高さによってON/OFF信号を出力する液面スイッチを備え、
    前記制御装置は、前記液面スイッチのON/OFF信号に基づいて前記補助冷媒ポンプ
    の運転制御を行うことを特徴とするターボ冷凍機。
  3. 被冷却流体から熱を奪って冷媒が蒸発し冷凍効果を発揮する蒸発器と、羽根車と該羽根車への冷媒ガスの吸込流量を調整する開度可変のベーンを有し冷媒ガスを羽根車によって圧縮するターボ圧縮機と、ターボ圧縮機を駆動する電動機と、圧縮された冷媒ガスを冷却流体で冷却して凝縮させる凝縮器とを備えたターボ冷凍機において、
    前記凝縮器の冷媒を前記電動機に圧送する冷媒ポンプと、
    前記蒸発器の冷媒を前記凝縮器に圧送する補助冷媒ポンプと、
    前記補助冷媒ポンプの運転制御を行う制御装置とを備え、
    前記冷媒ポンプの吐出配管に冷媒フロースイッチを設け、
    前記制御装置は、前記冷媒フロースイッチのON/OFF信号に基づいて前記補助冷媒
    ポンプの運転制御を行うことを特徴とするターボ冷凍機。
  4. 前記冷媒ポンプから圧送された冷媒は、前記ターボ圧縮機内で使用される油を冷却するためのオイルクーラーにも供給されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のターボ冷凍機。
  5. 前記補助冷媒ポンプの吐出配管に、前記凝縮器から前記蒸発器への冷媒の逆流を防ぐ逆止弁を設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のターボ冷凍機。
  6. 前記補助冷媒ポンプの吐出配管に、前記凝縮器から前記蒸発器への冷媒の逆流を防ぐ自
    動弁を設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のターボ冷凍機。
  7. 前記制御装置は、前記冷媒フロースイッチがOFF信号を出力した後も、前記補助冷媒ポンプの運転を所定時間保持することを特徴とする請求項に記載のターボ冷凍機。
  8. 被冷却流体から熱を奪って冷媒が蒸発し冷凍効果を発揮する蒸発器と、羽根車と該羽根車への冷媒ガスの吸込流量を調整する開度可変のベーンを有し冷媒ガスを羽根車によって圧縮するターボ圧縮機と、ターボ圧縮機を駆動する電動機と、圧縮された冷媒ガスを冷却流体で冷却して凝縮させる凝縮器と、前記凝縮器の冷媒を前記電動機に圧送する冷媒ポンプと、前記蒸発器の冷媒を前記凝縮器に圧送する補助冷媒ポンプとを備えたターボ冷凍機の制御方法であって、
    前記凝縮器の冷媒液面高さが所定値まで低下したときに、前記補助冷媒ポンプを運転して蒸発器の冷媒を凝縮器に圧送することを特徴とするターボ冷凍機の制御方法。
  9. 被冷却流体から熱を奪って冷媒が蒸発し冷凍効果を発揮する蒸発器と、羽根車と該羽根車への冷媒ガスの吸込流量を調整する開度可変のベーンを有し冷媒ガスを羽根車によって圧縮するターボ圧縮機と、ターボ圧縮機を駆動する電動機と、圧縮された冷媒ガスを冷却流体で冷却して凝縮させる凝縮器と、前記凝縮器の冷媒を前記電動機に圧送する冷媒ポンプと、前記蒸発器の冷媒を前記凝縮器に圧送する補助冷媒ポンプとを備えたターボ冷凍機の制御方法であって、
    前記冷媒ポンプの送液状態からキャビテーションを検知し、このキャビテーションを検知したときに、前記補助冷媒ポンプを運転して蒸発器の冷媒を凝縮器に圧送することを特徴とするターボ冷凍機の制御方法。
  10. 前記冷媒ポンプを運転させる条件である液面の所定値は、冷媒ポンプの必要NPSHから決められることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のターボ冷凍機。
  11. 前記補助冷媒ポンプを停止させる条件は、凝縮器の最下段の伝熱管が冷媒液に浸らない液面位置であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のターボ冷凍機。
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