JP2009236430A - 圧縮式冷凍機及びその容量制御方法 - Google Patents

圧縮式冷凍機及びその容量制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009236430A
JP2009236430A JP2008084789A JP2008084789A JP2009236430A JP 2009236430 A JP2009236430 A JP 2009236430A JP 2008084789 A JP2008084789 A JP 2008084789A JP 2008084789 A JP2008084789 A JP 2008084789A JP 2009236430 A JP2009236430 A JP 2009236430A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
compression
refrigeration
economizer
compressor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008084789A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Endo
哲也 遠藤
Katsuyuki Issungi
克行 一寸木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Refrigeration Equipment and Systems Co Ltd
Original Assignee
Ebara Refrigeration Equipment and Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Refrigeration Equipment and Systems Co Ltd filed Critical Ebara Refrigeration Equipment and Systems Co Ltd
Priority to JP2008084789A priority Critical patent/JP2009236430A/ja
Publication of JP2009236430A publication Critical patent/JP2009236430A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Positive-Displacement Air Blowers (AREA)

Abstract

【課題】サージングや極端な効率低下を招くことなく、より低負荷まで安定に容量制御を行うことができる圧縮式冷凍機及びその容量制御方法を提供すること。
【解決手段】蒸発器10と多段圧縮機13と凝縮器15とエコノマイザ17と膨張機構19とを有する。エコノマイザ17と多段圧縮機13の複数の圧縮段(13a,13b)の中間部分間を連通する蒸気配管31中に蒸気配管31を開閉する制御弁33を設ける。制御弁33を閉じてエコノマイザ17による中間冷却効果を無くすことで冷凍効果を減少させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、エコノマイザを具備する圧縮式冷凍機にかかり、特に低負荷まで安定に容量制御を行うことができる圧縮式冷凍機及びその容量制御方法に関するものである。
従来、冷凍空調装置などに利用される圧縮式冷凍機は、冷媒を封入したクローズドシステムで構成され、冷水(被冷却流体)から熱を奪って冷媒が蒸発して冷凍効果を発揮する蒸発器と、前記冷媒蒸気を圧縮して高圧蒸気にする圧縮機と、高圧蒸気を冷却水(冷却流体)で冷却して凝縮させる凝縮器と、前記凝縮した冷媒を減圧して膨張させる膨張弁(膨張機構)とを、冷媒配管によって連結して構成されている。そして圧縮機として冷媒蒸気を多段の羽根車によって多段に圧縮する多段圧縮機を用いた場合は、凝縮器と蒸発器の間の冷媒配管中に設置した中間冷却器であるエコノマイザーで生じる冷媒蒸気を圧縮機の中間段(複数の羽根車の中間部分)に導入して冷凍サイクル全体としての冷凍効果を増加させている場合が多い(例えば特許文献1の図2)。即ちこの冷凍効果に圧縮機で吸い込む冷媒流量を乗じたものが冷凍能力となる。
また圧縮式冷凍機で出力する冷凍能力の容量制御は、圧縮機の吸込部に設けたベーンの開閉動作(開度の可変)により行なわれる場合が多い。即ち冷凍負荷が増大して圧縮式冷凍機の能力を増加させる場合にはベーンを開く方向に動作(開動作)させ、一方冷凍負荷が減少して冷凍能力も減少させる場合にはベーンを閉じる方向に動作(閉動作)させる。即ち冷凍負荷、具体的には冷水出口温度を制御目標値(プロセスバリュー)とし、操作端をベーンとするのが従来の圧縮式冷凍機の容量制御方法である。
しかしながら上記容量制御方法では、冷凍負荷が小さくなってきた場合に、ベーン開度を絞りすぎると、とりわけ冷却水温度が高い高ヘッド運転条件では、圧縮機の最小風量が確保できずにサージングを引き起こし、運転を継続することができなくなるという問題があった。またサージング防止の目的で圧縮機最低風量確保のためのいわゆめホットガスバイパス制御を行なうと、極端な冷凍機効率低下を引き起こす可能性があった。
特開2007−309604号公報
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、サージングや極端な効率低下を招くことなく、より低負荷まで安定に容量制御を行うことができる圧縮式冷凍機及びその容量制御方法を提供することにある。
本願請求項1に記載の発明は、冷媒を封入した冷凍サイクルから構成され、前記冷凍サイクルは、被冷却流体から熱を奪って冷媒が蒸発し冷凍効果を発揮する蒸発器と、蒸発して蒸気となった冷媒を多段の羽根車によって圧縮する多段圧縮機と、圧縮蒸気を冷却流体で冷却して凝縮させる凝縮器と、凝縮した冷媒液の一部を蒸発させて蒸発した冷媒蒸気を前記多段圧縮機の複数の圧縮段の中間部分に供給する中間冷却器であるエコノマイザと、凝縮した冷媒液を膨張させる膨張機構とを有する圧縮式冷凍機において、前記エコノマイザと多段圧縮機の複数の圧縮段の中間部分とを連通する蒸気配管中に、この蒸気配管を開閉する制御弁を設けたことを特徴とする圧縮式冷凍機にある。
本願請求項2に記載の発明は、冷媒を封入した冷凍サイクルから構成され、前記冷凍サイクルは、被冷却流体から熱を奪って冷媒が蒸発し冷凍効果を発揮する蒸発器と、蒸発して蒸気となった冷媒を多段の羽根車によって圧縮する多段圧縮機と、圧縮蒸気を冷却流体で冷却して凝縮させる凝縮器と、凝縮した冷媒液の一部を蒸発させて蒸発した冷媒蒸気を前記多段圧縮機の複数の圧縮段の中間部分に供給する中間冷却器であるエコノマイザと、凝縮した冷媒液を膨張させる膨張機構とを有する圧縮式冷凍機の容量制御方法において、前記冷凍サイクルの冷凍作用を減少させる際は、前記エコノマイザから前記多段圧縮機の複数の圧縮段の中間部分に供給する冷媒蒸気を減少あるいは無くすことを特徴とする圧縮式冷凍機の容量制御方法にある。
本願請求項3に記載の発明は、前記冷凍サイクルの冷凍作用を減少させる際は、まず前記多段圧縮機の吸込部分に設けたベーンの開度を絞り、最小ベーン開度まで開度を絞った後にさらに冷凍作用を減少させる場合に前記エコノマイザから前記多段圧縮機の複数の圧縮段の中間部分に供給する冷媒蒸気を減少あるいは無くすことを特徴とする請求項2に記載の圧縮式冷凍機の容量制御方法にある。
請求項1に記載の発明によれば、蒸気配管中に制御弁を設けるという簡単な構成で、エコノマイザによる中間冷却効果を無くした(または減少した)多段圧縮冷凍サイクルを構成でき、冷凍効果を減少させることができる。よって冷凍負荷が小さくなった場合のベーン開度の絞りすぎによるサージングが生じにくくなる。また冷凍機の効率低下を引き起こすホットガスバイパス方式を極力使用しないようにすることができる。従って効率の低下を抑制しながらより低負荷まで安定に圧縮式冷凍機の容量制御運転を行うことが可能になる。
請求項2に記載の発明によれば、エコノマイザによる中間冷却効果を減少あるいは無くしてゆくことができ、これによって冷凍効果を減少させることができる。よって冷凍負荷が小さくなった場合のベーン開度の絞りすぎによるサージングが生じにくくなる。また冷凍機の効率低下を引き起こすホットガスバイパス制御を極力行わないようにすることができる。これらのことから効率の低下を抑制した運転が可能になり、より低負荷まで安定に容量制御を行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、サージングを引き起こさない最小ベーン開度までベーンの開度を絞った後にエコノマイザーによる中間冷凍効果を減少あるいは無くしてゆくので、スムーズに圧縮式冷凍機の冷凍効果を減少させていくことができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1は本発明の第1実施形態にかかる圧縮式冷凍機(多段圧縮式冷凍機)1−1の全体概略構成図である。同図に示す圧縮式冷凍機1−1は、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行う圧縮式冷凍機であって、冷媒を注入したクローズドサイクル(冷凍サイクル)から構成され、この冷凍サイクル100は、冷水(被冷却流体)から熱を奪って冷媒が蒸発し冷凍効果を発揮する蒸発器10と、蒸発して蒸気となった冷媒(冷媒蒸気)を多段圧縮(二段圧縮)する多段圧縮機13と、圧縮蒸気を冷却水(冷却流体)で冷却して凝縮させる凝縮器15と、中間冷却器であるエコノマイザ(気液分離器)17と、前記凝縮器15と蒸発器10の間のエコノマイザ17の前後に設置され凝縮冷媒を減圧して膨張させる膨張機構(膨張弁)19,19とを、冷媒を循環する冷媒配管21によって連結して構成されている。
前記多段圧縮機13はその駆動源であるモータ23の駆動軸25の両側に一対の圧縮機13a,13b(その羽根車)を取り付け、これら圧縮機13a,13bの吸込側にそれぞれ圧縮機13a,13bへの吸込風量を制御するベーン27a,27bを取り付けて構成されている。圧縮機13aは1段目の圧縮機、圧縮機13bは二段目の圧縮機であり、1段目の圧縮機13aの吐出側と2段目の圧縮機13bの吸込側が配管29によって連結されている。即ち蒸発器10からベーン27aを介して1段目の圧縮機13aに導入された冷媒蒸気は1段目の圧縮が行なわれ、次に配管29によって2段目の圧縮機13bにベーン27bを介して導入された冷媒蒸気は2段目の圧縮が行なわれ、その後凝縮器15に送られる。
またエコノマイザ17と配管29の間は蒸気配管31によって接続されており、これによってエコノマイザ17で分離した冷媒蒸気が多段圧縮機13の複数の圧縮段(この例では2段)の中間部分(この例では1段目と二段目の間の部分)に連通されている。さらに蒸気配管31中にはこの蒸気配管31を開閉する制御弁33が設けられている。制御弁33は開閉制御が行なえるばかりか、その開度制御も行なえる構造に構成されている。
上記圧縮式冷凍機1−1において、冷水を蒸発器10に流し、冷却水を凝縮器15に流し、同時にモータ23を起動して多段圧縮機13(13a,13b)を駆動すれば、この冷凍サイクル100において冷媒が循環し、圧縮式冷凍機1−1が運転される。そして通常運転時は制御弁33は開かれており(全開)、エコノマイザ17で分離された冷媒蒸気は多段圧縮機13の複数の圧縮段(2段)の中間部分に吸引され圧縮される。図2は上記2段圧縮1段エコノマイザサイクルの圧縮式冷凍機1−1のモリエル線図である。同図に示すモリエル線図においては、エコノマイザ17による冷凍効果部分A1が付加されるので、その分冷凍効果が増加し、エコノマイザ17を設置しない場合に比べて冷凍効果の高効率化を図ることができる。
そして前記圧縮式冷凍機1−1の運転中は、蒸発器10の冷水出口温度を図示しない温度センサ等によって検知して、この冷水温度が所定の目標温度(プロセスバリューPV)になるようにベーン27a,27bを開閉動作させてこれらの開度を調整する。即ち冷凍負荷が増大して圧縮式冷凍機1−1の能力を増大させる場合にはベーン27a,27bを開動作させる。一方冷凍負荷が減少して冷凍能力も減少させる場合にはベーン27a,27bを閉方向に動作する。
このように冷凍負荷の減少と共にベーン27a,27bは閉動作するが、冷却水と冷水温度で決まる圧力ヘッドに対してベーン27a,27bの開度が小さ過ぎると前述のようにサージングを引き起こす可能性がある。そこでこの圧縮式冷凍機1−1においては圧力ヘッドに対するベーンの最小開度を一義的に決めており、最小ベーン開度(例えばサージングを引き起こす限界開度)まで冷凍容量を絞った後に、さらに冷凍能力を減少させる場合は、制御弁33を閉じることで中間冷却器であるエコノマイザ17と圧縮機中間段である配管29間を遮断するように圧縮式冷凍機1−1を制御している。これによりエコノマイザ17による中間冷却の効果が無くなり、その結果冷凍効果も減少し、これによってさらに冷凍容量を絞ることが可能になる。
図3は制御弁33を閉じることで中間冷却器であるエコノマイザ17の効果を無くした状態の圧縮式冷凍機1−1のモリエル線図である。即ち図2に示すモリエル線図においては、エコノマイザ17による冷凍効果の部分A1があるが、図3に示すモリエル線図においては部分A1がなくなってその分の冷凍効果が削減される。このように意図的に冷凍効果を削減することにより、より低負荷まで圧縮式冷凍機1−1の容量を絞ることが可能となる。
なお上記制御方法では、制御弁33を全開状態から即座に全閉状態にする制御方法(開閉制御)を示したが、制御弁33の開度を変更する制御方法(開度制御)を用いても良い。即ち制御弁33の開度を絞った場合、絞った分だけエコノマイザ17による中間冷却の効果は小さくなる。そして最も冷凍効果を減少する場合は制御弁33を全閉にする。図4は上記2段圧縮1段エコノマイザサイクルの圧縮式冷凍機1−1の制御弁33の開度を所定量だけ絞った状態でのモリエル線図である。同図に示すように、制御弁33の開度を絞った分、エコノマイザ17による冷凍効果の部分A2が図2に示す部分A1よりも減少することがわかる。
〔第2実施形態〕
図5は本発明の第2実施形態にかかる圧縮式冷凍機(多段圧縮式冷凍機)1−2の全体概略構成図である。同図に示す圧縮式冷凍機1−2は、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行う圧縮式冷凍機であって、冷媒を注入した2組のクローズドサイクルである高圧側の冷凍サイクル100Aと低圧側の冷凍サイクル100Bとを具備している。同図に示す圧縮式冷凍機1−2において、前記図1に示す圧縮式冷凍機1−1と同一又は相当部分には同一符号を付す。但しこの圧縮式冷凍機1−2においては2組の冷凍サイクル100A,100Bがあるので、それぞれの構成部分を示す符号には添え字「A」,「B」を付している。なお以下で説明する事項以外の事項については、前記図1〜図4に示す圧縮式冷凍機1−1と同じである。
各冷凍サイクル100A,100Bはそれぞれ、冷水(被冷却流体)から熱を奪って冷媒が蒸発し冷凍効果を発揮する高圧側蒸発器10A,低圧側蒸発器10Bと、蒸発した冷媒(冷媒蒸気)を多段圧縮(2段圧縮)する高圧側多段圧縮機13A,低圧側多段圧縮機13Bと、圧縮蒸気を冷却水(冷却流体)で冷却して凝縮させる高圧側凝縮器15A,低圧側凝縮器15Bと、中間冷却器である高圧側エコノマイザ17A,低圧側エコノマイザ17Bと、前記高圧側エコノマイザ17A,低圧側エコノマイザ17Bのそれぞれ前後に設置され凝縮冷媒を減圧して膨張させる高圧側膨張機構(膨張弁)19A,低圧側膨張機構(膨張弁)19Bとを、冷媒を循環する冷媒配管21A,21Bによって連結して構成されている。
この圧縮式冷凍機1−2は、1台のモータ23で前記2台の多段圧縮機13A,13Bを駆動する構成であり、モータ23の駆動軸25は左右の軸受33,35を通してそれぞれ圧縮機13aA,13bA,圧縮機13aB,13bB(それらの羽根車)に接続されている。圧縮機13aA,13aBの吸込側にはそれぞれ圧縮機13aA,13aBへの吸込風量を制御するベーン27A,27Bが取り付けられている。圧縮機13aA,13aBは1段目の圧縮機、圧縮機13bA,13bBは二段目の圧縮機である。
またエコノマイザ17A,17Bと多段圧縮機13A,13Bの複数の圧縮段(この例では2段)の中間部分(この例では1段目と2段目の間の部分)の間はそれぞれ蒸気配管31A,31Bによって接続されており、これによってエコノマイザ17A,17Bで分離した冷媒蒸気がこの多段圧縮機13A,13Bの中間部分に導入されるように構成されている。さらに蒸気配管31A,31B中にはこの蒸気配管31A,31Bを開閉する制御弁33A,33Bが設けられている。制御弁33A,33Bはその開度制御が行なえる構造に構成されている。
上記圧縮式冷凍機1−2において、冷水を高圧側蒸発器10Aから低圧側蒸発器10Bに向かって流し、冷却水を低圧側凝縮器15Bから高圧側凝縮器15Aに向かって流し、同時にモータ23を起動して両多段圧縮機13A,13Bを駆動すれば、両冷凍サイクル100A,100Bにおいてそれぞれ冷媒が循環し、圧縮式冷凍機1−2が運転される。そして通常運転時は両制御弁33A,33Bは開かれており(全開)、エコノマイザ17A,17Bで分離された冷媒蒸気は多段圧縮機13A,13Bの複数の圧縮段(2段)の中間部分に吸引され圧縮され、前記圧縮式冷凍機1−1の場合と同様に、エコノマイザ17A,17Bを設置しない場合に比べて冷凍効果の高効率化を図ることができる。
そして前記圧縮式冷凍機1−2の運転中は、蒸発器10A,10Bの冷水出口温度を図示しない温度センサ等によってそれぞれ検知して、この冷水温度が所定の目標温度(プロセスバリューPV)になるようにベーン27A,27Bを開閉動作させてこれらの開度を調整する。即ち冷凍負荷が増大して圧縮式冷凍機1−2の能力を増大させる場合にはベーン27A,27Bを開動作させる。一方冷凍負荷が減少して冷凍能力も減少させる場合にはベーン27A,27Bを閉方向に動作する。このように冷凍負荷の減少と共にベーン27A,27Bは閉動作するが、冷却水と冷水温度で決まる圧力ヘッドに対してベーン27A,27Bの開度が小さ過ぎると前述のようにサージングを引き起こす可能性があるので、この圧縮式冷凍機1−2においても圧力ヘッドに対するベーンの最小開度を一義的に決めており、最小ベーン開度まで冷凍容量を絞った後に、さらに冷凍能力を減少させる場合は、制御弁33A,33Bを閉じる(または絞る)ことで、中間冷却器であるエコノマイザ17A,17Bと圧縮機中間段間を遮断(または制限)するように圧縮式冷凍機1−2を制御している。これによりエコノマイザ17A,17Bによる中間冷却の効果が無くなり(または減少し)、その結果冷凍効果も減少し、これによってさらに冷凍容量を絞ることが可能になる。なお前記ベーン27Aと制御弁33Aによる冷凍サイクル100Aの制御と、前記ベーン27Bと制御弁33Bによる冷凍サイクル100Bの制御は、別々に単独で行なっても良いし、両者を関連付けて行なっても良い。また上記圧縮式冷凍機1−2では記載していないが、2段目の圧縮機13bA,13bBの吸込側の直前にもベーンを設置しても良い。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの構成であっても、本発明の作用・効果を奏する以上、本発明の技術的思想の範囲内である。例えば、上記各実施形態では2段圧縮1段エコノマイザサイクルの圧縮式冷凍機に本発明を適用しているが、本発明は、2段以上(N+1段,N:自然数)の圧縮機を用い、また1段以上(N段)のエコノマイザを用いた圧縮式冷凍機にも同様に適用できる。例えば圧縮式冷凍機のさらなる高効率化のために、圧縮機を3段で構成し、エコノマイザを凝縮器と蒸発器の間に2台設置した場合は、蒸発器側のエコノマイザの蒸気配管を2段目の圧縮機の吸込側に接続し、凝縮器側のエコノマイザの蒸気配管を3段目の圧縮機の吸込側に接続し、それぞれの蒸気配管に制御弁を設ける。
また上記各例で用いた制御弁は開度調整のできる制御弁であるが、単に全開と全閉を行なう制御弁を用いても良い。また上記各例では圧縮機最低風量確保のために圧縮機で吐出されたガスを再度吸い込ませるいわゆるホットガスバイパス機構を設けていないが、上記圧縮式冷凍機1−1(1−2)の制御弁33(33A,33B)を閉じることによって冷凍効果を減少させて冷凍容量を絞った後の、さらなるサージングの防止のためにホットガスバイパス機構を併せて設置しておいても良い。
また上記各例では1組の冷凍サイクルまたは2組の冷凍サイクルによって構成された圧縮式冷凍機に本発明を適用したが、3組以上の冷凍サイクルによって構成された圧縮式冷凍機に本発明を適用しても良い。2組以上の冷凍サイクルに本発明を適用する際、場合によってはその何れかの組の冷凍サイクルのみに本発明を適用しても良い。また冷却流体としては冷却水の他に、冷却用空気等の他の顕熱変化をする流体を用いても良い。また被冷却流体としては冷水の他に、ブライン等の他の顕熱変化をする流体を用いても良い。
圧縮式冷凍機1−1の全体概略構成図である。 圧縮式冷凍機1−1のモリエル線図である。 制御弁33を閉じた状態での圧縮式冷凍機1−1のモリエル線図である。 制御弁33の開度を絞った状態での圧縮式冷凍機1−1のモリエル線図である。 圧縮式冷凍機1−2の全体概略構成図である。
符号の説明
1−1 圧縮式冷凍機
100 冷凍サイクル
10 蒸発器
13 多段圧縮機
13a,13b 圧縮機
15 凝縮器
17 エコノマイザ(中間冷却器、気液分離器)
19 膨張機構(膨張弁)
21 冷媒配管
23 モータ
27a,27b ベーン
29 配管
31 蒸気配管
33 制御弁
1−2 圧縮式冷凍機
100A,100B 冷凍サイクル
10A 高圧側蒸発器
10B 低圧側蒸発器
13A 高圧側多段圧縮機
13B 低圧側多段圧縮機
15A 高圧側凝縮器
15B 低圧側凝縮器
17A 高圧側エコノマイザ
17B 低圧側エコノマイザ
19A 高圧側膨張機構(膨張弁)
19B 低圧側膨張機構(膨張弁)
21A,21B 冷媒配管
13aA,13bA,13aB,13bB 圧縮機
27A,27B ベーン
31A,31B 蒸気配管
33A,33B 制御弁

Claims (3)

  1. 冷媒を封入した冷凍サイクルから構成され、前記冷凍サイクルは、被冷却流体から熱を奪って冷媒が蒸発し冷凍効果を発揮する蒸発器と、蒸発して蒸気となった冷媒を多段の羽根車によって圧縮する多段圧縮機と、圧縮蒸気を冷却流体で冷却して凝縮させる凝縮器と、凝縮した冷媒液の一部を蒸発させて蒸発した冷媒蒸気を前記多段圧縮機の複数の圧縮段の中間部分に供給する中間冷却器であるエコノマイザと、凝縮した冷媒液を膨張させる膨張機構とを有する圧縮式冷凍機において、
    前記エコノマイザと多段圧縮機の複数の圧縮段の中間部分とを連通する蒸気配管中に、この蒸気配管を開閉する制御弁を設けたことを特徴とする圧縮式冷凍機。
  2. 冷媒を封入した冷凍サイクルから構成され、前記冷凍サイクルは、被冷却流体から熱を奪って冷媒が蒸発し冷凍効果を発揮する蒸発器と、蒸発して蒸気となった冷媒を多段の羽根車によって圧縮する多段圧縮機と、圧縮蒸気を冷却流体で冷却して凝縮させる凝縮器と、凝縮した冷媒液の一部を蒸発させて蒸発した冷媒蒸気を前記多段圧縮機の複数の圧縮段の中間部分に供給する中間冷却器であるエコノマイザと、凝縮した冷媒液を膨張させる膨張機構とを有する圧縮式冷凍機の容量制御方法において、
    前記冷凍サイクルの冷凍作用を減少させる際は、前記エコノマイザから前記多段圧縮機の複数の圧縮段の中間部分に供給する冷媒蒸気を減少あるいは無くすことを特徴とする圧縮式冷凍機の容量制御方法。
  3. 前記冷凍サイクルの冷凍作用を減少させる際は、まず前記多段圧縮機の吸込部分に設けたベーンの開度を絞り、最小ベーン開度まで開度を絞った後にさらに冷凍作用を減少させる場合に前記エコノマイザから前記多段圧縮機の複数の圧縮段の中間部分に供給する冷媒蒸気を減少あるいは無くすことを特徴とする請求項2に記載の圧縮式冷凍機の容量制御方法。
JP2008084789A 2008-03-27 2008-03-27 圧縮式冷凍機及びその容量制御方法 Pending JP2009236430A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008084789A JP2009236430A (ja) 2008-03-27 2008-03-27 圧縮式冷凍機及びその容量制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008084789A JP2009236430A (ja) 2008-03-27 2008-03-27 圧縮式冷凍機及びその容量制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009236430A true JP2009236430A (ja) 2009-10-15

Family

ID=41250597

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008084789A Pending JP2009236430A (ja) 2008-03-27 2008-03-27 圧縮式冷凍機及びその容量制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009236430A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103322711A (zh) * 2012-03-21 2013-09-25 荏原冷热系统株式会社 涡轮制冷机及其控制方法
JP2015161499A (ja) * 2014-02-26 2015-09-07 荏原冷熱システム株式会社 ターボ冷凍機
JP2015190733A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 荏原冷熱システム株式会社 ターボ冷凍機の蒸発器、および該蒸発器を備えたターボ冷凍機

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103322711A (zh) * 2012-03-21 2013-09-25 荏原冷热系统株式会社 涡轮制冷机及其控制方法
JP2013194999A (ja) * 2012-03-21 2013-09-30 Ebara Refrigeration Equipment & Systems Co Ltd ターボ冷凍機及びその制御方法
CN103322711B (zh) * 2012-03-21 2017-04-26 荏原冷热系统株式会社 涡轮制冷机及其控制方法
JP2015161499A (ja) * 2014-02-26 2015-09-07 荏原冷熱システム株式会社 ターボ冷凍機
JP2015190733A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 荏原冷熱システム株式会社 ターボ冷凍機の蒸発器、および該蒸発器を備えたターボ冷凍機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5120056B2 (ja) 冷凍装置
US11384965B2 (en) Refrigeration cycle apparatus performing a refrigerant circulation operation using a liquid pump
JP5981180B2 (ja) ターボ冷凍機及びその制御方法
JP2006071268A (ja) 冷凍装置
EP2770276B1 (en) Heat pump
JP7150148B2 (ja) 室外ユニット、冷凍サイクル装置および冷凍機
JP5412193B2 (ja) ターボ冷凍機
JP2011214753A (ja) 冷凍装置
JP2012504221A (ja) プルダウン時における容量の増加
JP7224480B2 (ja) 室外ユニットおよび冷凍サイクル装置
JP6097109B2 (ja) ターボ冷凍機
JP2011133207A (ja) 冷凍装置
JP2011133210A (ja) 冷凍装置
JP2011133206A (ja) 冷凍装置
JP2009236430A (ja) 圧縮式冷凍機及びその容量制御方法
JP5659909B2 (ja) ヒートポンプ装置
JP2011137557A (ja) 冷凍装置
JP6735896B2 (ja) 冷凍サイクル装置
JP2008096072A (ja) 冷凍サイクル装置
AU2020360865B2 (en) A heat pump
JP6105972B2 (ja) ターボ冷凍機
JP2010014386A (ja) 冷凍装置
JP5790675B2 (ja) ヒートポンプ
JP2010236833A (ja) 空気熱源ターボヒートポンプおよびその制御方法
CN114061162A (zh) 制冷系统及其控制方法