JP6263937B2 - ラジアルリードタイプ大容量コンデンサおよびその製造方法 - Google Patents

ラジアルリードタイプ大容量コンデンサおよびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6263937B2
JP6263937B2 JP2013208626A JP2013208626A JP6263937B2 JP 6263937 B2 JP6263937 B2 JP 6263937B2 JP 2013208626 A JP2013208626 A JP 2013208626A JP 2013208626 A JP2013208626 A JP 2013208626A JP 6263937 B2 JP6263937 B2 JP 6263937B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chip
capacitor
lead wire
lead
terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013208626A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015073038A (ja
Inventor
泰久 昌子
泰久 昌子
敏之 福田
敏之 福田
敏和 原
敏和 原
栄 福田
栄 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2013208626A priority Critical patent/JP6263937B2/ja
Publication of JP2015073038A publication Critical patent/JP2015073038A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6263937B2 publication Critical patent/JP6263937B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

この発明は、ラジアルリードタイプ大容量コンデンサに関し、特にたとえば、並んで配置される複数のチップ型コンデンサに沿って配置され、チップ型コンデンサの外部電極に接続される2つのリード線を含むラジアルリードタイプ大容量コンデンサと、その製造方法に関する。
図19は、従来のラジアルリードコンデンサの一例を示す図解図である。ラジアルリードコンデンサ1は、複数のチップ型コンデンサ2の側面が対面するように配置されたコンデンサユニット3を含む。このコンデンサユニット3の外部電極4に沿って2つのリード線5が配置され、全てのチップ型コンデンサ2の外部電極4とリード線5とが半田付けされている。このように、2つのリード線5の間に複数のチップ型コンデンサ2が接続されることにより、大容量のラジアルリードコンデンサを得ることができる(特許文献1参照)。
特開2007−194285号公報
しかしながら、複数のチップ型コンデンサの側面が対面するように配置すると、コンデンサユニットの長さは、各チップ型コンデンサの幅方向の長さの合計となり、ラジアルコードコンデンサの高さ方向、すなわち、回路基板などの実装面に直交する方向における実装密度が損なわれるという問題が生じる。
それゆえに、この発明の主たる目的は、大容量を実現しながら、実装密度を小さくすることができるラジアルリードタイプ大容量コンデンサと、その製造方法を提供することである。
また、この発明は、互いに対向する主面と、主面より小さい面積を有する互いに対向する側面と、電極で覆われた互いに対向する端面とを有し、主面同士を結んだ方向の長さが側面同士を結んだ方向の長さより短い複数のチップ型コンデンサと、主面同士が対面するように並んで配置される複数のチップ型コンデンサに沿って延びるように配置され、チップ型コンデンサの主面とほぼ直交するようにして電極に半田付けされる2つのリード線とを含み、リード線は、チップ型コンデンサの電極に接続される端子接合部と、端子接合部から延びる端子延長部とを含み、端子接合部の先端部はチップ型コンデンサ側に屈曲し、端子延長部の一部がチップ型コンデンサの主面を保持するように屈曲している、ラジアルリードタイプ大容量コンデンサである。
複数のチップ型コンデンサをその主面同士が対面するように重ねることにより、同じ数のチップ型コンデンサをその側面同士が対面するように重ねた場合に比べて、リード線が延びる向きの長さを短くすることができる。そのため、回路基板などにラジアルリードタイプ大容量コンデンサを実装した場合、大容量を得ることができるとともに、実装密度を抑えることができるラジアルリードタイプ大容量コンデンサを得ることができる。このとき、リード線の端子接合部の先端部をチップ型コンデンサ側に屈曲し、端子延長部の一部がチップ型コンデンサの主面を保持するように屈曲していることにより、複数のチップ型コンデンサがリード線からずれることを防止し、整列した状態でリード線に接続されたラジアルリードタイプ大容量コンデンサを得ることができる。
このようなラジアルリードタイプ大容量コンデンサにおいて、リード線の端子接部には、並んで配置されたチップ型コンデンサに沿って屈曲する屈曲部が形成されることが好ましい。
リード線の端子接部に屈曲部を形成することにより、端子接部にクリーム半田を用いて予備半田を付けるときに、クリーム半田の伸び性を向上させることができる。
この発明によれば、大容量を実現しながら、実装密度を小さくすることができるラジアルリードタイプ大容量コンデンサと、その製造方法を得ることができる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
この発明のラジアルリードタイプ大容量コンデンサの一例を示す斜視図である。 図1に示すラジアルリードタイプ大容量コンデンサに用いられるチップ型コンデンサの外形を示す斜視図である。 図2に示すチップ型コンデンサの内部構造を示す図解図である。 (a)(b)は、図1に示すラジアルリードタイプ大容量コンデンサのチップ型コンデンサとリード線との接続関係を示す図解図である。 この発明のラジアルリードタイプ大容量コンデンサを回路基板に実装した状態を示す図解図である。 この発明のラジアルリードタイプ大容量コンデンサの製造装置の一例を示す図解図である。 ベルトに固定されたリード端子を示す図解図である。 リード線の端子接合部にクリーム半田を付着させる状態を示す図解図である。 端子接合部に付着したクリーム半田を延ばすための送風装置を示す図解図である。 送風装置の送風ノズルとリード線との位置関係を示す図解図である。 パーツフィーダからチップ型コンデンサを搬送する状態を示す図解図である。 パーツフィーダにおけるチップ型コンデンサの整列方法の一例を示す図解図である。 パーツフィーダにおけるチップ型コンデンサの整列方法の他の例を示す図解図である。 保持装置で整列したチップ型コンデンサを移動させる状態を示す図解図である。 (a)は複数のチップ型コンデンサを保持するための保持具の一例を示す図解図であり、(b)は保持具を用いてチップ型コンデンサを保持している状態を示す図解図である。 図15に示す保持具を用いてチップ型コンデンサをリード線の間に挿入する状態を示す図解図である。 リード線に挟まれたチップ型コンデンサの位置の修正を行っている状態を示す図解図である。 この発明のラジアルリードタイプ大容量コンデンサの製造工程の全体を示す図解図である。 従来のラジアルリードコンデンサの一例を示す図解図である。
図1は、この発明のラジアルリードタイプ大容量コンデンサの一例を示す図解図である。ラジアルリードタイプ大容量コンデンサ10は、複数のチップ型コンデンサ12を含む。チップ型コンデンサ12は、図2および図3に示すように、セラミック素体14と、内部電極16と、外部電極18とを含む。セラミック素体14は、長手方向(L)、幅方向(W)および厚み方向(T)を有する直方体状に形成される。なお、セラミック素体14の稜線部およびコーナー部に丸みが形成されていてもよい。
セラミック素体14は、長手方向と幅方向とで規定される互いに対向する2つの主面と、長手方向と厚み方向とで規定される互いに対向する2つの側面と、幅方向と厚み方向とで規定される互いに対向する2つの端面とを含む。ここで、セラミック素体14の長手方向は幅方向より長く、幅方向は厚み方向より長い。したがって、セラミック素体12の主面の面積は側面の面積より大きく、側面の面積は端面の面積より大きい。
セラミック素体14は、複数の積層されたセラミック層20を含む。セラミック層20の材料としては、例えば、BaTiO3,CaTiO3,SrTiO3,CaZrO3などの主成分からなる誘電体セラミックを用いることができる。また、これらの主成分にMn化合物、Fe化合物、Cr化合物、Co化合物、Ni化合物などの副成分を添加したものを用いてもよい。セラミック層20の厚みは、0.5〜10μmであることが好ましい。
セラミック素体14の内部には、略矩形状の複数の内部電極16が、セラミック素体14の厚み方向に沿って、等間隔に配置されている。内部電極16は、セラミック素体14の第1の端面に露出するように引き出される第1の内部電極16aと、第2の端面に露出するように引き出される第2の内部電極16bとを含む。第1の内部電極16aと第2の内部電極16bとは、セラミック素体14の厚み方向において交互に配置される。
第1の内部電極16aおよび第2の内部電極16bは、それぞれ、セラミック素体14の主面に平行であり、セラミック素体14の厚み方向において、セラミック層20を介して互いに対向するように配置される。第1の内部電極16aおよび第2の内部電極16bの厚みは特に限定されないが、例えば、0.2〜2μmとすることができる。
第1の内部電極16aおよび第2の内部電極16bは、例えば、Ni,Cu,Ag,Pd,Auなどの金属や、これらの金属の一種を含む、例えばAg−Pd合金などの合金によって形成されることができる。
第1および第2の内部電極16a,16bが引き出されたセラミック素体14の両端面には、外部電極18が形成される。外部電極18は、下地層と下地層の上に形成されるめっき層とで構成されることが好ましい。下地層としては、例えば、Cu,Ni,Ag,Pd,Ag−Pd合金,Auなどを用いることができる。下地層は、内部電極16a,16bの作製時に同時焼成したコファイアによるものでもよく、セラミック素体14に導電性ペーストを塗布して焼き付けたポストファイアによるものでもよい。また、直接めっきにより形成されていてもよく、熱硬化性樹脂を含む導電性樹脂を硬化させることにより形成されていてもよい。下地層の厚みは、最も厚い部分で10〜50μmであることが好ましい。
めっき層としては、例えば、Cu,Ni,Ag,Pd,Ag−Pd合金,Auなどを用いることができる。めっき層は複数層により形成されていてもよい。好ましくは、Niめっき、Snめっきの2層構造である。めっき層1層当たりの厚みは、1〜10μmであることが好ましい。下地層とめっき層との間に、応力緩和用の導電性樹脂層が形成されていてもよい。セラミック素体14の両端面に形成された外部電極18に第1の内部電極16aおよび第2の内部電極16bが接続されることにより、2つの外部電極18間に静電容量が形成される。
複数のチップ型コンデンサ12、ここでは5個のチップ型コンデンサ12の両側の外部電極18に、リード線30が接続される。もちろん、リード線30に接続されるチップ型コンデンサ12の数は制限されるものではなく、5個よりも少数あるいは多数のチップ型コンデンサ12がリード線30に接続されてもよい。
リード線30は、図4(a)(b)に示すように、チップ型コンデンサ12の外部電極18に接続される端子接合部30aと、端子接合部30aから延びる端子延長部30bとを含む。端子接合部30aは、互いの主面が対面した状態で整列させられた5個のチップ型コンデンサ12の両側の外部電極18に接続される。
端子接部30aの先端部は、図4(a)に示すように、一方側端部に配置されたチップ型コンデンサ12の端面の外部電極18側に向かって屈曲させられる。また、端子延長部30bにおいては、他方側端部に配置されたチップ型コンデンサ12の主面に向かってU字状に折り曲げられ、チップ型コンデンサ12の主面を支持している。このように、端子接部30aの先端部で一方側のチップ型コンデンサ12を挟み込み、端子延長部30bの屈曲部で他方側のチップ型コンデンサ12の主面を支持することにより、多段状に並べられたチップ型コンデンサ12をリード線30からずれることなく、位置決めを行うことができ、複数のチップ型コンデンサ12を安定して整列させることができる。また、端子接部30aの屈曲させた先端部でチップ型コンデンサ12の端面を保持することにより、図4(a)に示すように端子接部30aとチップ型コンデンサ12の間にはわずかな隙間が形成され、クリーム半田がこの隙間に入り込みやすくなるため、リード線30とチップ型コンデンサ12の半田付け位置を安定させることができる。これにより、端子接部30aとチップ型コンデンサ12を確実に固定することができる。また、端子接部30aは、図4(b)に示すように、整列した5個のチップ型コンデンサ12の端面に沿って、「く」字状に屈曲させられる。
リード線30の直径は、0.8〜0.3mm程度であることが好ましい。リード線30の端子接部30aとチップ型コンデンサ12の外部電極18とは、図1に示すように、半田22により接続される。そのために、リード線30は、リード本体とリード本体の表面に形成されるめっき膜とで構成されていることが好ましい。
リード本体は、Ni,Fe,Cu,Ag,Crまたはこれらの金属のうちの一種以上の金属を主成分として含む合金で形成される。特に、リード本体は、Ni,Fe,Crまたはこれらの金属のうちの一種以上の金属を主成分として含む合金で形成されることが好ましい。具体的には、リード本体は、Fe−42Ni合金やFe−18Cr合金などで形成される。
リード本体上には、めっき膜が形成される。めっき膜は、リード本体の上に形成される下層めっき膜と、下層めっき膜の上に形成される上層めっき膜とで構成される。なお、下層めっき膜および上層めっき膜は、それぞれ複数のめっき膜により形成されてもよい。下層めっき膜の厚みは、1.0〜5.0μm程度であることが好ましい。また、上層めっき膜の厚みは、1.0〜5.0μm程度であることが好ましい。
下層めっき膜は、Ni,Fe,Cu,Ag,Crまたはこれらの金属のうちの一種以上の金属を主成分として含む合金で形成される。特に、下層めっき膜は、Ni,Fe,Crまたはこれらの金属のうちの一種以上の金属を主成分として含む合金からなることが好ましい。リード本体および下層めっき膜のそれぞれを、高融点のNi,Fe,Crまたはこれらの金属のうちの一種以上の金属を主成分として含む合金によって形成することにより、リード線30の耐熱性を向上させることができる。
上層めっき膜は、Sn,Ag,Auまたはこれらの金属のうちの一種以上の金属を主成分として含む合金で形成される。特に、上層めっき膜は、SnまたはSnを主成分として含む合金からなることが好ましい。上層めっき膜をSnまたはSnを主成分として含む合金で形成することにより、リード線30と外部電極との半田付き性を向上させることができる。
このように、2つのリード線30と、これらのリード線30の間にリード線30に沿って配置されるチップ型コンデンサ12の外部電極18とが半田22によって接合されている。なお、リード線30の端子接合部30aは「く」字状に屈曲するように形成されているため、リード線30にクリーム半田を付着させるときに、リード線30の端子接合部30aへのクリーム半田の延び性を向上させることができるという効果がある。この「く」字状の屈曲部の角度は、10〜30°程度であることが好ましい。ここで用いられる半田としては、例えば、Sn−Sb系、Sn−Ag−Cu系、Sn−Cu系、Sn−Bi系などのLF半田を用いることができる。中でも、Sn−Sb系半田を用いる場合には、Sb含有率が10%程度であることが好ましい。
ラジアルリードタイプ大容量コンデンサ10においては、複数のチップ型コンデンサ12が、その主面同士が対面するように積み重ねられている。そのため、チップ型コンデンサ12の側面同士が対面するように積み重ねられた従来のラジアルリードコンデンサに比べて、積み重ね方向の長さを短くすることができ、省スペースを可能としながら、大容量化を図ることができる。なお、複数のチップ型コンデンサ12を積み重ねる際に、接着剤などは用いられない。複数のチップ型コンデンサ12は、主面の面方向とリード線30が延びる方向とがほぼ直交するように、リード線30に半田付けされる。ここで、リード線30の取り付け位置は、チップ型コンデンサ12の外部電極18の端面中央部に取り付けられることが好ましい。
チップ型コンデンサ12の外表面およびリード線30の端子接合部30aには、図5に示すように、必要に応じて、樹脂などにより外装材34が形成されてもよい。それにより、絶縁性および耐水性などの効果を得ることができる。なお、外装材34の種類としては、エポキシ樹脂、シリコン樹脂などを用いることができる。また、図5に示すように、回路基板に実装されたラジアルリードタイプ大容量コンデンサ10のリード線30部分を直角に折り曲げることにより、さらなる省スペース化を図ることができる。なお、リード線30の折り曲げられた角部は、丸みを帯びていてもよい。
次に、ラジアルリードタイプ大容量コンデンサ10の製造方法について説明する。まず、チップ型コンデンサ12を製造するために、誘電体セラミック材料で形成されたセラミックグリーンシート、内部電極用導電性ペースト、外部電極用導電性ペーストが準備される。セラミックグリーンシートや各種導電性ペーストには、バインダおよび溶剤が含まれるが、公知の有機バインダや有機溶剤を使用することができる。
セラミックグリーシート上に、例えば、スクリーン印刷などにより、所定のパターンで内部電極用導電性ペーストを印刷することにより、内部電極パターンが形成される。次に、内部電極パターンが形成されていない外装用セラミックグリーンシートを所定枚数積層し、その上に内部電極パターンが印刷されたセラミックグリーンシートを順次積層し、その上に外装用セラミックグリーンシートを所定枚数積層することにより、マザー積層体が作製される。
マザー積層体を静水圧プレスなどの手段により積層方向にプレスし、所定のサイズにカットすることにより、生のセラミック積層体が切り出される。このとき、バレル研磨などにより、セラミック積層体のコーナー部や稜線部に丸みを形成してもよい。
次に、生のセラミック積層体を焼成することにより、セラミック素体14が作製される。このときの焼成温度は、900〜1300℃であることが好ましい。得られたセラミック素体14の両端面に外部電極用導電性ペーストを塗布し、焼き付けることによって、下地電極層が形成される。このときの焼付け温度は、700〜900℃であることが好ましい。なお、セラミック積層体の焼成および外部電極用導電性ペーストの焼成は、例えば、大気中、N2雰囲気中、水蒸気+N2雰囲気中などにおいて行われる。さらに、必要に応じて、下地電極層の表面にめっき膜を形成することにより、チップ型コンデンサ12を得ることができる。
次に、図6に示すような製造装置40を用いて、ラジアルリードタイプ大容量コンデンサ10が作製される。製造装置40は、2つのリード線30の端子延長部30bの端部が接続されたU字状のリード線ユニット32を搬送するための搬送装置42を含む。搬送装置42は、図7に示すように、ベルト44を含み、ベルト44上に複数のリード線ユニット32が並べられる。リード線ユニット32は、ベルト44の幅方向に延びるように配置され、これらのリード線ユニット32上に、テープ46が被せられる。そして、隣接するリード線ユニット32の間がKライナー48で固定され、リード線ユニット32がベルト44とテープ46とで挟まれて保持される。そして、ベルト44を移動させることにより、リード線ユニット32が一方向に搬送される。
リード線ユニット32の搬送経路の中間部には、半田塗布装置50が設けられる。半田塗布装置50は、図8に示すように、半田貯留槽52と塗布ローラ54とを含む。半田貯留槽52にはクリーム半田56が貯留され、クリーム半田56に塗布ローラ54の下端部が浸漬される。この塗布ローラ54の上端部には、リード線30の端子接合部30aの「く」字状の屈曲部が接触させられ、塗布ローラ54が端子接合部30aの先端側から屈曲部側に向かって回転させられる。それにより、端子接合部30aの屈曲部において塗布ローラ54に付着したクリーム半田56が遮られ、端子接合部30aの屈曲部から先端側に向かってクリーム半田56が付着していく。
クリーム半田56が付着したリード線ユニット32は、送風装置58に搬送される。送風装置58は、図9に示すように、複数のリード線ユニット32に熱風を吹き付けることができる送風ノズル60を有する。送風ノズル60は、図10に示すように、リード線30の「く」字状の屈曲部の端子延長部30b側に向かって送風できるように形成される。半田塗布装置50によって、端子接合部30aの屈曲部から先端側にはクリーム半田56が付着しているが、屈曲部の端子延長部側には、クリーム半田56が付着していない。そこで、送風ノズル60から屈曲部の端子延長部側に向かって熱風を吹き付けることにより、屈曲部の全体にクリーム半田56を延ばして付着させることができる。これにより、チップ型コンデンサ12を接続するための予備半田が端子接合部30aに形成される。
クリーム半田56が付着したリード線ユニット32は、チップ型コンデンサ挿入部62に搬送される。チップ型コンデンサ挿入部62には、パーツフィーダ70によって、チップ型コンデンサ12が搬送される。パーツフィーダ70は、図11に示すように、チップ型コンデンサ12を入れる器状の円形部70aと、円形部70aから連続して形成される直線部70bとを含む。
円形部70aの内部には、例えば螺旋状の通路が形成され、この通路が直線部70bに連続するように形成される。そして、円形部70aに入れられたチップ型コンデンサ12が、振動によって螺旋状の通路を移動し、直線部70bに導かれる。このとき、チップ型コンデンサ12は、側面同士が対面するように向きを揃えてパーツフィーダ70内に整列させられる。
なお、チップ型コンデンサ12の整列方法としては、図12に示すように、パーツフィーダ70の円形部70a内において、螺旋状の通路の中間部に、整列装置として働くチップ方向選別部72が形成される。チップ方向選別部72では、チップ型コンデンサ12の外部電極18が通路の幅方向に配置されたものだけが選別されて、直線部70bに搬送される。
選別方法としては、例えば図12に示すように、パーツフィーダ70の螺旋状の通路に、チップ型コンデンサ12の進行方向に向かって長い貫通孔74を形成することができる。それにより、長手方向の両端の外部電極18が通路の進行方向に配置されたチップ型コンデンサ12を貫通孔74に落とすことができる。それに対して、外部電極18が通路の幅方向に配置されたチップ型コンデンサ12は、貫通孔74に落ちることなく通過することができる。貫通孔74から落ちたチップ型コンデンサ12は、回収ケースで回収され、再度パーツフィーダ70に戻される。
また、図13に示すように、円形部70aの側壁から通路上に突出する突起部76を形成し、この突起部76をチップ型コンデンサ12の厚み方向が通過できる高さに配置することができる。このようにすることにより、通路に対して対向する主面が上下方向となるチップ型コンデンサ12は突起部76を通過することができるが、通路に対して対向する側面や対向する端面が上下方向となるチップ型コンデンサ12は、通路からパーツフィーダ70の内側に落とされる。このとき、チップ型コンデンサ12の進行方向に向かって突起部76の先端側を傾斜させておくことにより、チップ型コンデンサ12を効果的にパーツフィーダ70の内側に落とすことができる。パーツフィーダ70の内側に落とされたチップ型コンデンサ12は、再度、螺旋状の通路を通って、直線部70bに向かって移動する。
このように、貫通孔74や突起部76を形成することにより、通路の幅方向に外部電極18が配置され、互いの側面が対面した状態で、チップ型コンデンサ12を直線部70bに搬送することができる。直線部70bに搬送されたチップ型コンデンサ12は、図14に示すように、対向する側面が上下方向となるように向きを変え、押し出し機構78によってパーツフィーダ70内に整列したチップ型コンデンサ12を押し出して、主面同士が対面するように整列させられる。このように、一度、側面同士が対面するように整列させ、その後に押し出し機構78によってパーツフィーダ70内に整列したチップ型コンデンサ12を押し出して、主面同士が対面するように整列させることにより、チップ型コンデンサ12のズレを抑制することが可能となり精度良くチップ型コンデンサ12を整列させることが可能となる。また、このとき、チップ型コンデンサ12の内部電極16a,16bや外部電極18のめっき膜としてNiやFeが用いられている場合には、直線部70bの下に磁石80を設けておくことにより、チップ型コンデンサ12が倒れることを防止することができる。
なお、押し出し機構78としては、例えばシリンダーおよび1軸アクチュエータ(サーボ駆動)などを使用することができる。チップ型コンデンサ12を押し出す先端部は、チップ型コンデンサ12に衝撃を与えないように、樹脂製とすることが好ましい。
さらに、チップ型コンデンサ挿入部62には、チップ型コンデンサ12を吸引して保持するための保持装置82が設けられる。保持装置82は、図15(a)に示すように、弾性体で形成されたブロック82aを含み、ブロック82aには、10個の孔82bが形成され、2つずつ並んだ孔82bが5列平行に配置されている。2つの並んだ孔82bによって1つのチップ型コンデンサ12が吸引保持される。したがって、図15(b)に示すように、主面が対面するように整列した5つのチップ型コンデンサ12を同時に吸引保持することができる。ここで、ブロック82aを弾性体で形成することにより、チップ型コンデンサ12を傷付けることを防止することができる。
この保持装置82を用いて、直線部70bの先端に形成されたストッパ84で停止したチップ型コンデンサ12が5個同時に吸引保持される。保持装置82に保持されたチップ型コンデンサ12は、図16に示すように、リード線ユニット32の2つのリード線30の端子接合部30aの間に配置される。なお、端子接合部30aには、予備半田としてクリーム半田56が付着している。
このように、この保持装置82によって、複数のチップ型コンデンサ12を同時にリード線30の間に搬送することができるため、1工程で全てのチップ型コンデンサ12をリード線30の間に挿入することができる。したがって、チップ型コンデンサ12を1つずつ複数回搬送する必要がなく、工程数を削減することができる。
チップ型コンデンサ12が挿入されたリード線30は、位置修正部90に搬送される。位置修正部90では、図17に示すように、位置修正装置92,94,96によって5つのチップ型コンデンサ12の位置関係が修正される。位置修正装置92,94は、それぞれ5つのプローブ92a,94aを含み、これらのプローブ92a,94aがチップ型コンデンサ12に当てられて、リード線30に対するチップ型コンデンサ12の前後位置や浮き上がりなどが修正される。位置修正装置96は、板状体を含み、これがチップ型コンデンサ12の先端に当てられて、リード線30に対するチップ型コンデンサ12の上下位置が修正される。このようにチップ型コンデンサ12の位置を修正することにより、チップ型コンデンサ12の外部電極18とリード線30とを正確に接続させることができ、半田付けが容易となるとともに、外部電極18とリード線30との接触信頼性の高いラジアルリードタイプ大容量コンデンサ10を得ることができる。
チップ型コンデンサ12の位置修正は、図18に示すように、チップ型コンデンサ12をリード線30の間に挿入した後のリフロー部100などによって、リード線30に付着したクリーム半田56が溶融している際に行われ、リード線30がチップ型コンデンサ12の外部電極18に半田付けされる。そして、U字状のリード線30の連結部を切断することにより、チップ型コンデンサ12に接続された2つのリード線30が形成される。
このような製造方法を採用することにより、少ない工程で複数のチップ型コンデンサ12をリード線30に接続することができ、大容量のラジアルリードタイプ大容量コンデンサ10を容易に製造することができる。
10 ラジアルリードタイプ大容量コンデンサ
12 チップ型コンデンサ
30 リード線
30a 端子接合部
30b 端子延長部
32 リード線ユニット
40 製造装置
42 搬送装置
44 ベルト
46 テープ
50 半田塗布装置
56 クリーム半田
58 送風装置
62 チップ型コンデンサ挿入部
70 パーツフィーダ
82 保持装置
90 位置修正部
100 リフロー部

Claims (2)

  1. 互いに対向する主面と、前記主面より小さい面積を有する互いに対向する側面と、電極で覆われた互いに対向する端面とを有し、前記主面同士を結んだ方向の長さが前記側面同士を結んだ方向の長さより短い複数のチップ型コンデンサ、および
    前記主面同士が対面するように並んで配置される複数の前記チップ型コンデンサに沿って延びるように配置され、前記チップ型コンデンサの主面とほぼ直交するようにして前記電極に半田付けされる2つのリード線を含み、
    前記リード線は、前記チップ型コンデンサの前記電極に接続される端子接合部と、前記端子接合部から延びる端子延長部とを含み、前記端子接合部の先端部は前記チップ型コンデンサ側に屈曲し、前記端子延長部の一部が前記チップ型コンデンサの主面を保持するように屈曲している、ラジアルリードタイプ大容量コンデンサ。
  2. 前記リード線の前記端子接合部には、並んで配置された前記チップ型コンデンサに沿って屈曲する屈曲部が形成された、請求項1に記載のラジアルリードタイプ大容量コンデンサ。
JP2013208626A 2013-10-03 2013-10-03 ラジアルリードタイプ大容量コンデンサおよびその製造方法 Active JP6263937B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013208626A JP6263937B2 (ja) 2013-10-03 2013-10-03 ラジアルリードタイプ大容量コンデンサおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013208626A JP6263937B2 (ja) 2013-10-03 2013-10-03 ラジアルリードタイプ大容量コンデンサおよびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015073038A JP2015073038A (ja) 2015-04-16
JP6263937B2 true JP6263937B2 (ja) 2018-01-24

Family

ID=53015205

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013208626A Active JP6263937B2 (ja) 2013-10-03 2013-10-03 ラジアルリードタイプ大容量コンデンサおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6263937B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6723690B2 (ja) * 2015-06-01 2020-07-15 株式会社村田製作所 被覆リードタイプ電子部品およびその製造方法
KR102148830B1 (ko) 2018-11-16 2020-08-27 삼성전기주식회사 전자 부품

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09266134A (ja) * 1996-03-28 1997-10-07 Kyocera Corp 複合セラミックコンデンサの製造方法
JP4653304B2 (ja) * 2000-12-28 2011-03-16 パナソニック株式会社 複合電子部品の製造方法及びその装置
JP3877553B2 (ja) * 2001-07-02 2007-02-07 株式会社Maruwa スタック型電子部品
JP4507527B2 (ja) * 2003-08-21 2010-07-21 株式会社村田製作所 リードタイプコンデンサおよびその製造方法
TWI303543B (en) * 2006-10-16 2008-11-21 Delta Electronics Inc Stacked electronic device and the clipping device thereof
JP5974490B2 (ja) * 2011-01-17 2016-08-23 株式会社村田製作所 電子部品素子供給装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015073038A (ja) 2015-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10840021B2 (en) Multilayer ceramic electronic component
US10553360B2 (en) Multilayer ceramic capacitor, multilayer ceramic capacitor series including the same, and multilayer ceramic capacitor mount body including the same
KR101729295B1 (ko) 세라믹 전자부품 및 연속 테이핑 전자부품
JP5857847B2 (ja) セラミック電子部品
US9355775B2 (en) Ceramic electronic component
US9202640B2 (en) Ceramic electronic component and manufacturing method thereof
US9704648B2 (en) Multilayer ceramic capacitor, manufacturing method thereof, and board having the same
US8988855B2 (en) Method of manufacturing ceramic electronic component including heating an electrode layer to form a conductive layer including an alloy particle
US9131625B2 (en) Multilayer ceramic electronic component, series of electronic components stored in a tape, and method of manufacturing multilayer ceramic electronic component
KR101630743B1 (ko) 세라믹 전자부품
US9144166B2 (en) Electronic component
KR20200042860A (ko) 적층 세라믹 전자부품
US9305707B2 (en) Method for manufacturing ceramic electronic component and ceramic electronic component including cross-linked section
US9961815B2 (en) Series of electronic components stored in a tape, manufacturing method for series of electronic components stored in a tape, and electronic component
JP6263937B2 (ja) ラジアルリードタイプ大容量コンデンサおよびその製造方法
JP5974490B2 (ja) 電子部品素子供給装置
JP2020004826A (ja) 積層セラミック電子部品
JP2018160500A (ja) 電子部品の製造方法
JP7040534B2 (ja) 積層セラミックコンデンサ、積層セラミックコンデンサの実装構造体および電子部品連
JP6260155B2 (ja) 3端子型電子部品およびその製造方法
JP4507527B2 (ja) リードタイプコンデンサおよびその製造方法
JP2017085026A (ja) 金属端子付き積層セラミック電子部品
JP6838346B2 (ja) 積層セラミック電子部品の製造方法およびそれに用いる組立て冶具
JP2016207727A (ja) リード端子付き積層セラミック電子部品
JP2014154690A (ja) 積層セラミック電子部品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160707

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170517

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170606

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170704

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171204

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6263937

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150