JP6263852B2 - 化粧板の製造方法 - Google Patents
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Description
また、後者の方法では、加熱のタイミングと曲げるタイミングにズレがあるため、曲げ部に十分に熱が保持されず、成型性(曲げ成型性)や貼着性が十分ではなかった。特に、化粧シート厚みが0.5mm以下の薄厚タイプでは、加熱から曲げ加工に移行するまでの時間差による放熱・温度降下が生じ易く、最適な加熱状態の下で加工する事が難しく安定した曲げ加工を実施する事が困難であった。また、曲げるのに使用する部材を化粧シート表面を滑らすように扱うため、引っ張り応力が発生してしまい、曲げの最中に化粧シートの曲げ部にひび割れが生じたり、また、曲げるのに使用する部材をシート表面で動かすため擦り傷が生じたり、貼り付け不良が発生したり等といった問題があった。特に、薄厚のメラミン化粧シートを用いた化粧板では、このような問題が顕著であった。
(1) 第1の面と当該第1の面と反対側の第2の面とを有する基板と、メラミン化粧シートとを備えた化粧板の製造方法であって、
前記基板の前記第1の面に、当該第1の面の面積よりも貼着面積が広い前記メラミン化粧シートを貼着する第1の工程と、
前記メラミン化粧シートの前記基板とは反対側の面の、前記基板の前記第1の面の一つの角部近傍で、かつ、前記基板と前記メラミン化粧シートとが貼着している領域から貼着していない領域にわたって、前記基板と略平行に、加熱手段および冷却手段を備えた平板を設置する第2の工程と、
前記加熱手段により、前記基板の前記1つの角部近傍の前記メラミン化粧シートを加熱しつつ、前記1つの角部を軸として、前記基板を前記第2の面方向に回転させ、前記基板の側面方向に前記メラミン化粧シートを曲げ、前記基板の側面に前記メラミン化粧シートを貼着する第3の工程と、
前記平板を前記メラミン化粧シートに押し当てた状態で、前記冷却手段により、前記第3の工程で加熱した部位を冷却する第4の工程と、を有することを特徴とする化粧板の製造方法。
前記表面層は、意匠面となる第1の面側にメラミン樹脂を含有する樹脂を担持し、前記芯材層と接する第2の面側に熱可塑性エマルジョン樹脂の固形分を担持する表面層基材からなる表面層材料で構成され、
前記芯材層は、ガラスクロスまたはガラスクロスを基材とするプリプレグからなる芯材層材料で構成される上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の化粧板の製造方法。
まず、本発明の化粧板の製造方法に先立ち、化粧板の好適な実施形態について説明する。
図1に示すように、化粧板100は、基板10と、メラミン化粧シート20と、接着剤層30とを有している。
このような接着剤は、有機溶剤系、エマルション系のいずれでもよい。
次に、本発明の化粧板の製造方法の好適な実施形態について説明する。
図2〜図4は、本発明の化粧板の製造方法を示す工程図である。
また、後者の方法では、加熱のタイミングと曲げるタイミングにズレがあるため、曲げ部に十分に熱が保持されず、成型性(曲げ成型性)や貼着性が十分ではなかった。特に、化粧シート厚みが0.5mm以下の薄厚タイプでは、加熱から曲げ加工に移行するまでの時間差による放熱・温度降下が生じ易く、最適な加熱状態の下で加工する事が難しく安定した曲げ加工を実施する事が困難であった。また、曲げるのに使用する部材を化粧シート表面を滑らすように扱うため、引っ張り応力が発生してしまい、曲げの最中に化粧シートの曲げ部にひび割れが生じたり、また、曲げるのに使用する部材をシート表面で動かすため擦り傷が生じたり、貼り付け不良が発生したり等といった問題があった。特に、メラミン化粧シートを用いた化粧板では、このような問題が顕著であった。
<第1の工程>
まず、図2(a)に示すように、基板10の第1の面(表面)にメラミン化粧シート20を、接着剤層30を介して貼着する。この際、図2(a)に示すように、基板10の角部からメラミン化粧シート20の未貼着部分がはみ出るように貼着する。
次に、図2(b)に示すように、加熱手段50を備えた平板40を、メラミン化粧シート20が貼着されている側(メラミン化粧シート20の基板10とは反対側)の面に、基板10と略平行となるように設置する。
次に、加熱手段50により、基板10の1つの角部近傍のメラミン化粧シート20、すなわち、メラミン化粧シート20の曲げる部位近傍を加熱しつつ、上記角部を軸として基板10を第2の面方向(図3(b)中の矢印の方向)に回転させる。
次に、メラミン化粧シート20の上記第3の工程で加熱した部位を冷却する。
次に、図4(e)に示すように、メラミン化粧シート20を貼着した側面に平板40を設置し、上記第3の工程で軸とした角部と対向する角部近傍を加熱手段50で加熱しつつ、当該他の角部を軸として、基板10の第2の面方向(図中の矢印の方向)に、基板10を回転させる。これにより、メラミン化粧シート20の未貼着部分は、基板10の第2の面方向に曲げられ、基板10の第2の面に貼着される。
次に、メラミン化粧シート20の上記第5の工程で加熱した部位を冷却する。
次に、化粧板100を構成するメラミン化粧シート20について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<1.表面層>
表面層15は、表面層材料15Aで構成されている。
メラミン化粧シート20は、表面層15の第2の面側152に、芯材層16を積層してなる。
メラミン化粧シート20は、上述した表面層材料15Aと芯材層材料16Aとを、所定の順序で重ね合わせ、これを加熱加圧成型して積層することにより得られる。
(実施例1)
基板として、縦2,430mm、横860mm、厚さ5.5mmのパーチクルボード単板(ノポパン社製、商品名「JSS5」)を用意した。基板の第1の面の角部は1Rの面取り加工が施されていた。
第3の工程および第5の工程における加熱温度を175±5℃とし、回転速度を15±1°/sとした以外は、前記実施例1と同様にして化粧板を製造した。
第3の工程および第5の工程における加熱温度を190±5℃とし、回転速度を20±1°/sとした以外は、前記実施例1と同様にして化粧板を製造した。
実施例1と同様の基板およびメラミン化粧シートを用意し、アイロンベンダーマシン(BRANT社製)を用いて、基板にメラミン化粧シートを貼着し、化粧板を製造した。なお、アイロンベンダーマシンのアイロン設定温度は、170±5℃で、第1角部と対向する裏面角部(第2の面)の曲げはハンドロールで巻込み押え込んだ。
実施例1と同様の基板およびメラミン化粧シートを用意し、シーズヒーター挿入式加熱ロール(松岡機械製作所(株)製)を用いて、基板にメラミン化粧シートを貼着し、化粧板を製造した。なお、シーズヒーター挿入式加熱ロールの加熱ロール設定温度は、180±5℃であった。
各実施例および比較例の化粧板の、メラミン化粧シートの曲げ部を目視により確認したところ、実施例の化粧板では、ひび割れ、擦り傷、貼り付け不良等は確認されなかった。
10 基板
20、20A、20B メラミン化粧シート
30 接着剤層
40 平板
50 加熱手段
15 表面層
15A 表面層材料
151 第1の面側
152 第2の面側
16 芯材層
16A 芯材層材料
17 芯材層
18 保護層
19 支持層
Claims (9)
- 第1の面と当該第1の面と反対側の第2の面とを有する基板と、メラミン化粧シートとを備えた化粧板の製造方法であって、
前記基板の前記第1の面に、当該第1の面の面積よりも貼着面積が広い前記メラミン化粧シートを貼着する第1の工程と、
前記メラミン化粧シートの前記基板とは反対側の面の、前記基板の前記第1の面の一つの角部近傍で、かつ、前記基板と前記メラミン化粧シートとが貼着している領域から貼着していない領域にわたって、前記基板と略平行に、加熱手段および冷却手段を備えた平板を設置する第2の工程と、
前記加熱手段により、前記基板の前記1つの角部近傍の前記メラミン化粧シートを加熱しつつ、前記1つの角部を軸として、前記基板を前記第2の面方向に回転させ、前記基板の側面方向に前記メラミン化粧シートを曲げ、前記基板の側面に前記メラミン化粧シートを貼着する第3の工程と、
前記平板を前記メラミン化粧シートに押し当てた状態で、前記冷却手段により、前記第3の工程で加熱した部位を冷却する第4の工程と、を有することを特徴とする化粧板の製造方法。 - 前記第3の工程において、前記基板の回転速度は、3〜25°/sである請求項1に記載の化粧板の製造方法。
- 前記第3の工程において、前記メラミン化粧シートの加熱温度は、90〜230℃である請求項1または2に記載の化粧板の製造方法。
- 前記加熱手段により、前記1つの角部と隣接する前記側面と前記平板とが平行になった後、前記側面における前記1つの角部と対向する他の角部近傍の前記メラミン化粧シートを加熱しつつ、前記他の角部を軸として、前記基板を前記第2の面方向に回転させ、前記基板の第2の面方向に前記メラミン化粧シートを曲げ、前記基板の前記第2の面に前記メラミン化粧シートを貼着する第5の工程を有する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の化粧板の製造方法。
- 前記第5の工程の後、前記平板を前記メラミン化粧シートに押し当てた状態で、前記冷却手段により、前記第5の工程で加熱した部位を冷却する第6の工程を有する請求項4に記載の化粧板の製造方法。
- 前記メラミン化粧シートは、全体厚みが0.1〜2mmである請求項1ないし5のいずれか1項に記載の化粧板の製造方法。
- 前記基板の前記第1の面の角部は、面取り加工が施されている請求項1ないし6のいずれか1項に記載の化粧板の製造方法。
- 前記角部は、0.5R〜3Rとなるように面取り加工が施されている請求項1ないし7のいずれか1項に記載の化粧板の製造方法。
- 前記メラミン化粧シートは、表面層と芯材層とが積層された積層体で構成され、
前記表面層は、意匠面となる第1の面側にメラミン樹脂を含有する樹脂を担持し、前記芯材層と接する第2の面側に熱可塑性エマルジョン樹脂の固形分を担持する表面層基材からなる表面層材料で構成され、
前記芯材層は、ガラスクロスまたはガラスクロスを基材とするプリプレグからなる芯材層材料で構成される請求項1ないし8のいずれか1項に記載の化粧板の製造方法。
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