JP2015199260A - テープ材、化粧ボードおよび化粧ボードの製造方法 - Google Patents

テープ材、化粧ボードおよび化粧ボードの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】審美性に優れた化粧ボードの製造に好適に用いることのできるテープ材、特に、施工現場等において寸法調整のために基板の切断を行った場合であっても、審美性に優れた化粧ボードを容易かつ確実に製造するのに用いることができるテープ材を提供する。また、審美性に優れた化粧ボードを提供する。【解決手段】テープ材40は、基板10と化粧シート20とを備えた化粧ボード100の製造に用いられるテープ材40であって、基板10の側面に接合されるものであり、貯蔵弾性率が6GPa以上18GPa以下であることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、テープ材、化粧ボードおよび化粧ボードの製造方法に関するものである。
例えば、ビル、ホテル、マンションのロビーや、会議室、オフィス等の壁面には、見栄えの良い住空間を演出する目的等で、化粧ボードを取り付けることが行われている。
このような目的で用いられる化粧ボード(化粧板)は、一般に、基板に化粧シートを貼り付けた構成を有している。
そして、化粧シートを、基板の主面だけでなく、側面(小口、木口)に回り込ませて、貼着することにより、審美性の向上を図ったものがある(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、このような方法で製造された化粧板には、以下のような問題があった。
すなわち、予め製造された化粧板を施工現場に持ち込みこれを設置する場合、施工現場で、化粧板を切断し、大きさの調整を行わなければならない場合があるが、このような場合に、側面を被覆していた化粧シートが基板の一部とともに除去され、基板が露出するという問題があった。
特開平5−340057号公報
本発明の目的は、審美性に優れた化粧ボードの製造に好適に用いることのできるテープ材、特に、施工現場等において寸法調整のために基板の切断を行った場合であっても、審美性に優れた化粧ボードを容易かつ確実に製造するのに用いることができるテープ材を提供すること、また、審美性に優れた化粧ボードを提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(13)の本発明により達成される。
(1) 基板と化粧シートとを備えた化粧ボードの製造に用いられるテープ材であって、
前記基板の側面に接合されるものであり、
貯蔵弾性率が6GPa以上18GPa以下であることを特徴とするテープ材。
(2) テープ材は、前記化粧シートと同一の模様を有するものである上記(1)に記載のテープ材。
(3) テープ材の厚さは、0.1mm以上2mm以下である上記(1)または(2)に記載のテープ材。
(4) 前記基板の厚さは、3mm以上30mm以下である上記(1)ないし(3)のいずれかに記載のテープ材。
(5) テープ材は、メラミン樹脂を含む材料で構成されたものである上記(1)ないし(4)のいずれかに記載のテープ材。
(6) テープ材は、ガラスクロスを含む材料で構成されたものである上記(1)ないし(5)のいずれかに記載のテープ材。
(7) 上記(1)ないし(6)のいずれかに記載のテープ材を用いて製造されたことを特徴とする化粧ボード。
(8) 基板と、基板の主面に接合された化粧シートとを備えた仮成形体を用意する仮成形体用意工程と、
前記仮成形体の側面に、貯蔵弾性率が6GPa以上18GPa以下であるテープ材を接合するテープ材接合工程とを有することを特徴とする化粧ボードの製造方法。
(9) 前記テープ材接合工程に先立って、前記仮成形体の一部を切断により除去する仮成形体切断工程を有する上記(8)に記載の化粧ボードの製造方法。
(10) 前記仮成形体は、その側面に、貯蔵弾性率が6GPa以上18GPa以下であるテープ材が接合されたものである上記(8)または(9)に記載の化粧ボードの製造方法。
(11) 前記テープ材接合工程において用いる前記テープ材の幅は、前記基板の厚さ以上のものである上記(8)ないし(10)のいずれかに記載の化粧ボードの製造方法。
(12) 前記テープ材は、前記化粧シートと同一の模様を有するものである上記(8)ないし(11)のいずれかに記載の化粧ボードの製造方法。
(13) 前記テープ材接合工程において前記化粧シートの模様と前記テープ材の模様とが連続性を有するものとなるように前記テープ材を配置する上記(8)ないし(12)のいずれかに記載の化粧ボードの製造方法。
本発明によれば、審美性に優れた化粧ボードの製造に好適に用いることのできるテープ材、特に、施工現場等において寸法調整のために基板の切断を行った場合であっても、審美性に優れた化粧ボードを容易かつ確実に製造するのに用いることができるテープ材を提供すること、また、審美性に優れた化粧ボードを提供することができる。
本発明の化粧ボードの好適な実施形態を模式的に示す断面図である。 本発明の化粧ボードの製造方法の好適な実施形態を模式的に示す断面図である。 化粧シート、テープ材の構成の一例を模式的に示す断面図である。 化粧シート、テープ材の製造方法の一例を説明する図である。 化粧シート、テープ材の構成の他の一例を模式的に示す断面図である。 化粧シート、テープ材の構成の他の一例を模式的に示す断面図である。
以下、本発明のテープ材、化粧ボードおよび化粧ボードの製造方法について、添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<<化粧ボード>>
まず、本発明の化粧ボード(化粧板)の好適な実施形態について説明する。
化粧ボードは、ビル、ホテル、マンションのロビーや、会議室、オフィス等の壁面に取り付けることで、空間の見栄えを向上させることができるものである。
図1は、本発明の化粧ボードの好適な実施形態を模式的に示す断面図である。
図1に示すように、化粧ボード100は、基板10と、化粧シート20と、テープ材40と、接着剤層30とを有している。
<基板>
基板(基材)10は、化粧シート20を支持する機能を有するとともに、化粧ボード100全体の剛性に寄与する部材である。
基板10としては、その材質は特に限定されず、例えば、杉、檜、樫、ラワン、チーク等からなる木材単板、合板、集成材、単板積層材(LVL)、配向性ボード(OSB)、パーチクルボード、中密度繊維板(MDF)、硬質繊維板(HDF)等の木質材料系基板、アルミニウム、鋼鉄、真鍮、ステンレス鋼等の金属材料系基板、大理石、花崗岩等の天然石材、石膏板、珪酸カルシウム板、セメント板、コンクリート板等の無機材料系基板、繊維強化プラスチック(FRP)等の合成樹脂材料系基板等を用いることができる。
基板10の厚さ(平均厚さ)は、3mm以上30mm以下であるのが好ましく、5mm以上12mm以下であるのがより好ましい。
基板10の厚さ(平均厚さ)が前記範囲内の値であると、化粧ボード100の機械的強度を特に優れたものとすることができる。また、基板10の厚さ(平均厚さ)が前記範囲内の値である場合、基板10の側面をテープ材40で被覆することによる化粧ボード100の審美性の向上の効果がより顕著に発揮される。
基板10の大きさ・形状は、壁面のデザイン等によって適宜変更することができる。
<化粧シート>
化粧シート20は、基板10の主面上に配されている。
化粧シート20には、例えば、木目等の模様(パターン)が施されている。
化粧シート20は、化粧ボード100全体としての審美性の向上に寄与するものである。
基板10の主面上に配された化粧シート20は、接着剤層30を介して、基板10と接合されている。
化粧シート20については、後に詳細に説明する。
<テープ材>
テープ材40は、基板10の側面上に配されている。
テープ材40には、例えば、木目等の模様(パターン)が施されている。
テープ材40は、化粧ボード100全体としての審美性の向上に寄与するものである。特に、テープ材40が基板10の側面を被覆するものであることにより、化粧ボード100の外観において、基板10が直接視認されることを防止することができ、化粧ボード100全体としての審美性を特に優れたものとすることができる。
また、テープ材40を用いることにより、基板10の側面のうちの所望の部位を確実に被覆することができる。
より具体的には、例えば、基板が長方形状をなすものである場合において、化粧シートを基板の側面(小口、木口)に回り込ませて貼着する場合には、前記長方形の2つの辺に対応する側面を化粧シートで被覆することができるが、他の2件については、被覆することが困難であるのに対し、テープ材40を用いることにより、基板10の3つ以上の側面についても好適に被覆することができる。
また、基板10の側面のうち使用者等(観察者)から観察され得る部位についてのみテープ材40を設け、ない部分については、基板10の側面のうち使用者等(観察者)が観察し得ない部位についてはテープ材40を設けないこともできる。これにより、テープ材40(基板10の被覆材料)の使用量を削減することができ、省資源、化粧ボード100の製造コストの削減の観点からも好ましい。
テープ材40は、化粧シート20と同一の模様を有するものであるのが好ましい。
これにより、化粧ボード100全体としての審美性を特に優れたものとすることができる。
また、テープ材40は、化粧シート20の模様とテープ材40の模様とが連続性を有するように配置されているものであるのが好ましい。
これにより、化粧ボード100全体としての審美性をさらに優れたものとすることができる。
基板10の側面上に配されたテープ材40は、接着剤層30を介して、基板10と接合されている。
テープ材40の厚さ(平均厚さ)は、0.1mm以上2mm以下であるのが好ましく、0.1mm以上1.2mm以下であるのがより好ましい。
テープ材40の厚さ(平均厚さ)が前記範囲内の値であると、テープ材40を用いることによる基板10の側面部における審美性向上の効果がより顕著に発揮される。
テープ材40については、後に詳細に説明する。
<接着剤層>
接着剤層30は、主として、接着剤で構成されている。この接着剤としては、例えば、ゴム系接着剤、アクリル系接着剤、シリコーン系接着剤等を挙げることができる。
アクリル系接着剤としては、接着性を与える低Tgの主モノマー成分、接着性や凝集力を与える高Tgのコモノマー成分、架橋や接着性改良のための官能基含有モノマー成分を主とする重合体または共重合体よりなる。
主モノマー成分としては、例えば、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸アミル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸ベンジル等のアクリル酸アルキルエステルや、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸ベンジル等のメタクリル酸アルキルエステル等を挙げることができる。
コモノマー成分としては、例えば、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、酢酸ビニル、スチレン、アクリロニトリル等を挙げることができる。
官能基含有モノマー成分としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸等のカルボキシル基含有モノマーや、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ−ト、N−メチロールアクリルアミド等のヒドロキシル基含有モノマー、アクリルアミド、メタクリルアミド、グリシジルメタクリレート等を挙げることができる。
また、ゴム系接着剤としては、例えば、天然ゴム系、イソプレンゴム系、スチレン−ブタジエン系、再生ゴム系、ポリイソブチレン系のものや、スチレン−イソプレン−スチレン、スチレン−ブタジエン−スチレン等のゴムを含むブロック共重合体を主とするもの等を挙げることができる。
また、シリコーン系接着剤としては、例えば、ジメチルシロキサン系、ジフェニルシロキサン系のもの等を挙げることができる。
以上のような接着剤は、非架橋型、架橋型のいずれのものも使用可能である。後者の場合、必要に応じ、架橋剤を添加することができる。架橋剤としては、例えば、エポキシ系化合物、イソシアナート系化合物、金属キレート化合物、金属アルコキシド、金属塩、アミン化合物、ヒドラジン化合物、アルデヒド系化合物等を挙げることができる。
このような接着剤は、有機溶剤系、エマルション系のいずれでもよい。
また、接着剤層30には、例えば、可塑剤、接着付与剤、増粘剤、充填剤、老化防止剤、防腐剤、防カビ剤、染料、顔料等の各種添加剤が必要に応じ添加されていてもよい。
接着剤層30の厚さ(平均厚さ)は、10μm以上300μm以下であるのが好ましく、20μm以上200μm以下であるのがより好ましい。
接着剤層30の厚さ(平均厚さ)が前記範囲内の値であると、基板10と化粧シート20との接合強度、基板10と化粧シート20との接合強度を特に優れたものとしつつ、接着剤層30の側面側から観察された際に接着剤層30が視認されることによる化粧ボード100の審美性の低下をより効果的に防止することができる。
なお、基板10と化粧シート20との間(基板10の主面上)に設けられた接着剤層30と、基板10とテープ材40との間(基板10の側面上)に設けられた接着剤層30とは、同一の条件(例えば、組成、厚さ等)を満足するものであってもよいし、異なる条件のものであってもよい。
接着剤層30は、例えば、製造時において、液状をなす材料を用いて形成されたものであってもよいし、テープ状(シート状)をなすもの(いわゆる両面テープ)を用いて形成されたものであってもよい。
<<化粧ボードの製造方法>>
次に、本発明の化粧ボードの製造方法について説明する。
図2は、本発明の化粧ボードの製造方法の好適な実施形態を模式的に示す断面図である。
本実施形態の化粧ボードの製造方法は、基板10と、基板10の主面に接合された化粧シート20とを備えた仮成形体100’を用意する仮成形体用意工程(1a)と、仮成形体100’の一部を切断により除去する仮成形体切断工程(1b)と、仮成形体100’の側面に、貯蔵弾性率が6GPa以上18GPa以下であるテープ材を接合するテープ材接合工程(1c)とを有している。
なお、本発明において、テープ材についての「貯蔵弾性率」とは、テープ材を幅8mmに切り出し、動的粘弾性測定装置(例えば、TAインスツルメント社製、DMA2980)の引っ張りモードにて、測定長20mm、周波数1Hz、振幅5μm、昇温速度10℃/分の条件としたときの、測定温度30℃での当該テープ材の貯蔵弾性率のことをいう。
<仮成形体用意工程>
まず、基板10と、基板10の主面に接合された化粧シート20とを備えた仮成形体100’を用意する(1a)。
仮成形体100’は、基板10に化粧シート20が接合されたものであればよく、その製造方法は、特に限定されないが、例えば、スキージー等の押圧手段により、基板10と化粧シート20とを密着させることにより製造することができる。
基板10と化粧シート20との接合の際、必要に応じて、加熱を行ってもよい。
これにより、基板10と化粧シート20との接合強度をより確実に優れたものとすることができる。また、基板10の側面における化粧シート20との密着性も確実に優れたものとすることができる。
基板10と化粧シート20との接合の際に加熱を行う場合、加熱温度は、特に限定されないが、90℃以上230℃以下であるのが好ましい。
本工程で用意する仮成形体100’は、基板10と、化粧シート20とを備えるものであればよいが、図示の構成では、基板10の側面にテープ材40が接合されている。
これにより、例えば、仮成形体100’の大きさの調整が不要で、後の仮成形体切断工程(1b)を省略することができる場合に、仮成形体100’をそのまま化粧ボード100とすることができる。言い換えると、仮成形体100’の大きさの調整が不要で、後の仮成形体切断工程(1b)を省略することができる場合には、テープ材接合工程(1c)も省略することができる。
基板10とテープ材40との接合も、前述した基板10と化粧シート20との接合と同様の方法で行うことができる。
<仮成形体切断工程>
次に、仮成形体100’の一部を切断により除去する(1b)。
これにより、例えば、仮成形体100’の大きさの調整をすることができる。より具体的には、例えば、施工現場に持ち込んだ仮成形体100’の大きさが、化粧ボード100を設置すべき部位の寸法と一致しない場合等に、仮成形体100’の一部を切断することにより、大きさの調整をする。
なお、仮成形体100’の大きさの調整が不要である場合には、本工程を省略することができる。
<テープ材接合工程>
次に、仮成形体100’の側面(基板10が露出している部分)に、テープ材40を接合する。
基板10とテープ材40との接合は、前述した基板10と化粧シート20との接合と同様の方法を用いて行うことができる。
本工程で用いるテープ材40は、貯蔵弾性率が6GPa以上18GPa以下のものである。
このようなテープ材40を用いることにより、テープ材40が適度なコシを有するものとなり、本工程における作業性を優れたものとすることができる。また、基板10とテープ材40との位置合わせも容易に行うことができ、所望の部位に容易かつ確実にテープ材40を接合することができる。また、テープ材40が所定の弾性率を有するものであることにより、基板10とテープ材40との間に気泡等が混入することを容易かつ確実に防止することができる。
以上のようなことから、美的外観に優れた化粧ボード100を生産性よく製造することができる。
これに対し、テープ材の貯蔵弾性率が6GPa未満であると、テープ材のコシが不十分となり、テープ材接合工程での作業性が著しく低下し、歩留まりの低下が顕著となる。
また、テープ材の貯蔵弾性率が18GPaを超えると、基板とテープ材との間に気泡等が侵入しやすくなり、また、当該気泡を除去することが困難となる。このようなことから、化粧ボードの審美性の低下、化粧ボードの耐久性の低下を招きやすくなる。また、テープ材接合工程での作業性が低下する。
前記のように、テープ材40の貯蔵弾性率が6GPa以上18GPa以下のものであればよいが、8GPa以上16GPa以下のものであるのが好ましく、10GPa以上14GPa以下のものであるのがより好ましい。これにより、前述した効果がより顕著に発揮される。
本工程で用いるテープ材40の幅は、5mm以上50mm以下であるのが好ましく、7mm以上20mm以下であるのがより好ましい。
これにより、本工程での作業効率を特に優れたものとすることができる。
また、本工程で用いるテープ材40の幅は、基板10の厚さ以上のものであるのが好ましい。
これにより、基板10の側面の露出が確実に防止された化粧ボード100を効率よく製造することができる。
なお、テープ材40として、その幅が、基板10の厚さよりも大きいものを用いた場合には、本工程の後に、基板10の側面部からはみ出したテープ材40を切断、除去する処理(余剰テープ材除去工程)を行うのが好ましい。これにより、基板10が露出することをより確実に防止しつつ、テープのはみ出しによる審美性の低下も確実に防止することができ、化粧ボード100の審美性をより確実に優れたものとすることができる。
また、仮成形体100’として、予めテープ材40を接合したものを用い、かつ、仮成形体100’の大きさの調整が不要である場合には、本工程(テープ材接合工程)を省略することができる。すなわち、仮成形体用意工程で用意した仮成形体100’をそのまま化粧ボード100として用いることができる。
<<化粧シート、テープ材>>
次に、化粧ボード100を構成する化粧シート20、テープ材40について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
化粧シート20、テープ材40は、化粧ボードの意匠性の向上の機能を有するものである。
化粧シート20とテープ材40とは、基板10の異なる部位に接合されるものであり、幅、形状(化粧シート20がシート状であるのに対して、テープ材40はテープ状)が異なるが、他の条件については、化粧シート20、テープ材40のいずれについても、以下に述べるような件を満足するものであるのが好ましい。
そこで、以下、化粧シート20について中心的に説明する。
化粧シート20としては、例えば、難燃性または不燃性の観点から、メラミン樹脂を含む材料で構成されたメラミン化粧シート、ポリ塩化ビニルを含む材料で構成された塩化ビニル化粧シート等が挙げられるが、特にメラミン化粧シートが好ましい。
メラミン化粧シートは、一般に、適度な弾性、剛性を有し、取扱い性(取り扱いのしやすさ)に優れている。また、メラミン樹脂は、適度な表面硬度を有し、耐傷性、防汚性(汚れの付着のしにくさ)に優れるものであるため、化粧ボード100の審美性、耐久性の観点からも好ましい。
以下の説明では、化粧シート20が、メラミン樹脂を含む材料で構成されたメラミン化粧シートである場合について中心的に説明する。
なお、本明細書において、メラミン化粧シートとは、一般に、色や柄を印刷した化粧紙に、メラミン樹脂を含浸したものをいう。
図3は、化粧シート、テープ材の構成の一例を模式的に示す断面図、図4は、化粧シート、テープ材の製造方法の一例を説明する図、図5は、化粧シート、テープ材の構成の他の一例を模式的に示す断面図、図6は、化粧シート、テープ材の構成の他の一例を模式的に示す断面図である。
本実施形態に係る化粧シート20(テープ材40)は、図3に示すように、表面層25と芯材層26とが積層された構造を有するものあり、表面層25は、意匠面となる第1の面側251にメラミン樹脂を含有する樹脂を担持し、芯材層26と接する第2の面側252に熱可塑性エマルジョン樹脂の固形分を担持する表面層基材からなる表面層材料で構成され、芯材層26は、ガラスクロスまたはガラスクロスを基材とするプリプレグからなる芯材層材料で構成されている。
このような化粧シート20は、例えば、図4に示すように、表面層材料25Aと芯材層材料26Aとを重ね合わせ、これを加熱加圧成型して積層することにより得られる。
以下、各層について詳細に説明する。
<表面層>
表面層25は、表面層材料25Aで構成されている。
この表面層材料25Aは、化粧シート20の意匠面(露出される側の面)側に配置されている。この表面層材料25Aは、意匠面となる第1の面側251にメラミン樹脂を含有する樹脂を担持し、芯材層26と接する第2の面側252に熱可塑性エマルジョン樹脂の固形分を担持する表面層基材からなるものである。
なお、本明細書中において、表面層基材が樹脂を担持するとは、樹脂が基材(担体)の表面に付着し、または、基材内部の空隙部に含浸され、表面層材料の成型後に担持させた樹脂の性能を発現することを可能にする状態であることを意味する。なお、樹脂は、基材の表面および基材の内部に均一に分布していなくてもよい。
表面層基材は、第1の面側251に意匠面が形成されたシート状の基材である。表面層基材の材質は特に限定されず、例えば、パルプ、リンター、合成繊維、ガラス繊維等を用いることができる。また、必要に応じて、酸化チタンなどの顔料を含有する酸化チタン含有化粧紙などを用いることができる。
表面層基材の坪量は、特に限定されないが、40g/m以上150g/m以下であることが好ましい。
坪量が前記下限値未満であると、樹脂含浸工程での切れ、しわの問題から、塗工処理が困難であり、さらに第1の面と第2の面それぞれに担持させる樹脂含浸量を調整することも困難である。一方、坪量が前記上限値を超えると、表面層基材が担持する樹脂の含浸量にムラが生じ、化粧シート20の柔軟性を低下させると共に、生産性低下、コスト高の原因となる場合がある。
表面層材料25Aは、表面層基材の第1の面側251にはメラミン樹脂を含有する樹脂が担持されてなる。
これにより、表面層材料25Aの第1の面側251の表面、すなわち、化粧シート20表面に好適な表面硬度を付与することができる。
メラミン樹脂としては、特に限定されず、例えば、メラミンとホルムアルデヒドを中性または弱アルカリ下において反応させて得られるもの等を用いることができる。
メラミンに対するホルムアルデヒドの反応モル比((ホルムアルデヒドのモル量)/(メラミンのモル量)の値であり、以下、単に「反応モル比」ということがある。)は、特に限定されないが、1.0以上4.0以下であるのが好ましく、1.0以上2.0以下であるのがより好ましく、1.1以上1.8以下であるのがさらに好ましい。
反応モル比が前記下限値未満であると、未反応成分が増加し保存性低下、コスト高となる場合がある。また、前記上限値を超えると、硬化後の樹脂柔軟性低下が著しくなる場合がある。
なお、メラミン樹脂としては、1種類が単独で含まれるものを用いることもできるし、反応モル比や重量平均分子量等が異なる2種類以上のメラミン樹脂を混合して含むものを用いることもできる。
また、メラミン樹脂としては、例えば、住友化学(株)製のメラミン樹脂等、市販のものを用いることもできる。
メラミン樹脂の重量平均分子量は、特に限定されないが、200以上500以下であるのが好ましく、250以上350以下であるのがより好ましい。
分子量が前記下限値よりも小さいと、未反応分が多くなり、保存性が低下する場合がある。また、前記上限値よりも大きいと、基材への含浸性が低下する場合がある。
なお、前記重量平均分子量は、例えば、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー、標準物質:ポリスチレン換算)で測定することができる。
表面層材料25Aの第1の面側251に担持される樹脂中の上記メラミン樹脂の含有量は、特に限定されないが、80質量%以上100質量%以下であるのが好ましく、95質量%以上100質量%以下であるのがより好ましい。
メラミン樹脂の含有量が前記下限値未満であると、表面硬度や耐汚染性が低下する。
メラミン樹脂を含有する樹脂を表面層基材の第1の面側251に担持させる方法としては、特に限定されず、例えば、前記樹脂を溶剤に溶解した樹脂ワニスを、例えば、スプレー装置、シャワー装置、キスコーター、コンマコーター等の公知の装置を用いて塗工した後、80℃以上130℃以下の温度で加熱乾燥する方法等が挙げられる。
なお、加熱乾燥後の樹脂含浸紙には、当該樹脂含浸紙全体の重さを100質量%としたときに、2質量%以上6質量%以下の揮発分(溶剤)が残存することが好ましい。
これにより、樹脂含浸紙の取り扱いが容易になり、また、加熱成型時において、第1の面側251に担持させたメラミン樹脂の樹脂フローが向上することで化粧シート20の意匠外観・表面光沢度が良好となる。揮発分が2質量%未満では樹脂含浸紙が割れ易く取り扱いが困難となり、樹脂フローの低下もあり外観形成に支障が生じる。また、揮発分が6%を超えた場合、成型後の乾燥環境下では、化粧シート反り(シートカール)が増大しやすくなり、7.5%以上では化粧シート外観での光沢転写性に揮発分の影響が生じて来る。
メラミン樹脂を含有する樹脂を溶解する溶剤としては、特に限定されず、例えば、水、メタノール等が挙げられる。中でも水が好ましい。また、悪影響を及ぼさない範囲で貧溶媒を使用しても構わない。前記樹脂ワニスの固形分(溶剤を除く全成分)は、特に限定されないが、前記樹脂ワニスの30質量%以上70質量%以下であるのが好ましく、45質量%以上60質量%以下であるのがより好ましい。
これにより、樹脂ワニスの基材への含浸性を向上できる。
表面層材料25Aは、表面層基材の意匠面と反対側である第2の面側252には、熱可塑性エマルジョン樹脂の固形分が担持されてなる。
なお、本明細書中おいて、熱可塑性エマルジョン樹脂とは、熱可塑性樹脂を含むが溶剤に分散してエマルジョン状態となったものである。
また、熱可塑性エマルジョン樹脂の固形分とは、熱可塑性エマルジョン樹脂から溶剤を除いた成分を意味する。
熱可塑性エマルジョン樹脂の固形分は、エマルジョン樹脂粒子として存在する成分を含み、金属や各種素材との接着特性を有し、化粧シート20に柔軟性を付与する。したがって、第2の面側252には、熱可塑性エマルジョン樹脂の固形分が担持することにより、表面層25と芯材層26との接着強度を向上させることができるとともに、化粧シート20の曲げ加工性を向上させることができる。
熱可塑性エマルジョン樹脂の固形分には、特に限定されず、例えば、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、酢酸ビニル系共重合体、ウレタンアクリル複合粒子、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ニトリルゴム(NBR)等の熱可塑性樹脂のエマルジョン粒子が挙げられる。これらの中でもウレタンアクリル複合粒子が好ましい。
本明細書中において、ウレタンアクリル複合粒子とは、単一粒子内にアクリル樹脂とウレタン樹脂との異相構造を有するものを意味する。
ウレタン樹脂とアクリル樹脂とは、各々が芯材層26との接着強度が高いため、ウレタンアクリル複合粒子を用いることで、芯材層26との良好な接着強度を発現することができる。さらに、ウレタン樹脂は、特に強靭性、弾性、柔軟性に優れ、アクリル樹脂は、特に透明性、耐久性、耐候性、耐薬品性、造膜性に優れる。
また、本明細書中において「異相構造」とは、1個の粒子内に異なる種類の樹脂からなる相が複数存在する構造を意味し、例えば、コアシェル構造、局在構造、海島構造等が挙げられる。
また、前記ウレタンアクリル複合粒子が、表面層材料25Aの第1の面側251に担持された時の粒子間の配列状態は、特に限定されず、例えば、直鎖構造等が挙げられる。粒子の構造および粒子間の配列状態は、例えば走査型電子顕微鏡(SEM)により確認することができる。これらの中でも、前記ウレタンアクリル複合粒子は、アクリル成分をコアとし、ウレタン成分をシェルとするコアシェル構造を有する水性クリヤータイプであることが特に好ましい。
ウレタンアクリル複合粒子が上記コアシェル構造であると、表面層材料25Aの第2の面側252に担持させたときに、表面外郭がウレタン組成となるので、表面層材料25Aの第2の面側252は、ウレタン樹脂およびアクリル樹脂の両方の特性を有しつつ、外郭にウレタン樹脂の特性が付与される。
なお、本明細書中において「水性クリヤー」とは、樹脂液は水溶性であり水分を飛ばした後の塗膜は非水性で、かつ下地の色柄が明らかに識別出来る程の透明性を持つ樹脂水溶液を意味する。表面層材料25Aの第2の面側252に担持される樹脂が水性クリヤータイプであることにより、表面層が有する意匠面の色調に及ぼす影響を抑制することができる。
なお、熱可塑性エマルジョン樹脂の固形分としては、これらの中の1種類が単独で含まれるものを用いることもできるし、異なる2種類以上の熱可塑性樹脂を混合して含むものを用いることもできる。
また、熱可塑性エマルジョン樹脂の固形分には、上記熱可塑性樹脂のエマルジョン粒子以外にも、必要に応じて少量の増粘剤、浸透促進剤、消泡剤等を含んでいてもよい。
熱可塑性エマルジョン樹脂の固形分は、平均粒径が30nm以上100nm以下のエマルジョン樹脂粒子を含むことが好ましく、前記エマルジョン樹脂粒子の平均粒径は、60nm以上90nm以下であることがより好ましい。
これにより、表面層基材の繊維間への含浸性が向上し、より表面層基材の内部に含浸させることができるため、表面層25に良好な柔軟性を付与することができる。
また、熱可塑性エマルジョン樹脂の固形分は、非水溶性であることが好ましい。
これにより、熱可塑性エマルジョン樹脂の固形分が表面層材料25Aの第1の面側251へと移行して、第1の面側251に担持されているメラミン樹脂と混合して、第1の面側251のメラミン樹脂による表面性能を損なうことを防止することができる。
なお、本明細書において、非水溶性とは、25℃における水に対する溶解度が、0.5g/100g水以下のもののことをいう。
熱可塑性エマルジョン樹脂の固形分を表面層基材の第2の面側252に担持させる方法としては、特に限定されず、メラミン樹脂を含有する樹脂を表面層基材の第1の面側251に担持させる上述の方法と同様にして行うことができる。つまり、溶剤に溶解されたエマルジョン状態の熱可塑性エマルジョン樹脂を塗工、加熱乾燥する方法等が挙げられる。
なお、前記加熱乾燥後の樹脂含浸紙には、当該樹脂含浸紙全体の重さを100質量%としたときに、2質量%以上6質量%以下の揮発分が残存することが好ましい。
これにより、樹脂含浸紙の取り扱いが容易になり、また加熱成型時において、第1の面側251に担持させたメラミン樹脂の樹脂フローが向上することで化粧シート20の意匠外観・表面光沢度が良好となるからである。
熱可塑性エマルジョン樹脂に用いられる溶剤としては、特に限定されず、例えば、水等が挙げられる。また、悪影響を及ぼさない範囲で貧溶媒を使用しても構わない。前記熱可塑性エマルジョン樹脂の固形分(溶剤を除く全成分)は、特に限定されないが、前記熱可塑性エマルジョン樹脂の25質量%以上60質量%以下であるのが好ましく、30質量%以上45質量%以下であるのがより好ましい。
これにより、熱可塑性エマルジョン樹脂の基材への含浸性を向上できる。
<芯材層>
化粧シート20は、表面層25の第2の面側252に、芯材層26を積層してなる。
芯材層26は、ガラスクロスまたはガラスクロスを基材とするプリプレグからなる芯材層材料26Aで構成される。
これにより、化粧シート20の耐熱性、不燃性、剛性等を特に優れたものとすることができる。
ガラスクロスとしては、特に限定されず、例えば、ガラス織布、ガラス不織布等が挙げられ、中でも不燃性、強度の点からガラス織布が好ましい。
また、ガラスクロスを構成するガラスとしては、例えば、Eガラス、Cガラス、Aガラス、Sガラス、Dガラス、NEガラス、Tガラス、Hガラス等が挙げられる。これらの中でもTガラスが好ましい。
これにより、ガラスクロスの熱膨張係数を小さくすることができる。
ガラスクロスの重量は、特に限定するものではないが、建築基準法第2条第9号の不燃性適合要件である「燃焼後の亀裂・貫通があってはならない」を満たす必要がある場合は、坪量100g/m以上とすることが好ましい。また、重量の上限は特に制約を必要としないが、材料コストと加工性の面から坪量250g/m以下が好ましい。
プリプレグとしては、特に限定されず、例えば、熱可塑性樹脂等を含有する樹脂組成物を上述のガラスクロスに含浸してなるものを用いることができる。
樹脂組成物としては、表面層25の第2の面側252と芯材層26との層間接着強度が、化粧シート20を形成するために十分であれば、特に限定されないが、中でも、熱可塑性樹脂を固形分で10質量%以上50質量%以下含有することが好ましく、20質量%以上35質量%以下含有することがより好ましい。
これにより、表面層25の第2の面側252と芯材層26との層間接着強度を向上させることができる。
熱可塑性樹脂としては、特に限定されず、例えば、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、エチレン酢酸ビニル樹脂、スチレンブタジエンゴム(SBR)等が挙げられる。中でも、アクリル樹脂および/またはウレタン樹脂を用いるのが好ましい。
プリプレグは、従来公知の方法により製造することができ、例えば、上述したガラスクロスと同様のガラスクロスに、樹脂組成物を溶剤に溶解させたワニスを含浸、乾燥させることにより得られる。
また、芯材層材料26Aは、表面層材料25Aと接する面側に、さらに熱可塑性エマルジョン樹脂を担持させることで、さらに接着強度を向上させ、高い常温曲げ加工性を達成出来る。なお、芯材層材料26Aの表面層材料25Aと接する面側に担持させる熱可塑性エマルジョン樹脂の固形分は、柔軟性を付与し、燃焼時の発熱量、ガス有害性に支障なければ特に限定されず、当該熱可塑性エマルジョン樹脂の固形分が含むエマルジョン樹脂粒子の平均粒径は特に限定されず、水溶性でも非水溶性でもよい。
芯材層26の厚さ(平均厚さ)は、100μm以上とすることが好ましい。これにより、化粧シート20に充分な耐熱性、不燃性を付与することができる。また、厚さの上限については、特に限定されないが、厚さが大きいほど化粧シート20の厚さと重量が増大すると共に、コストも嵩むため、最終的な製品における設計上、許容される範囲で設定することが好ましく、350μm以下にすることが好ましい。
化粧シート20は、上述した表面層材料25Aと芯材層材料26Aとを、所定の順序で重ね合わせ、これを加熱加圧成型して積層することにより得られる。
化粧シート20を加熱加圧成型する条件としては特に限定されないが、一例を挙げると、温度:130℃以上150℃以下、圧力:2MPa以上8MPa以下、時間:3分間以上60分間以下で実施することができる。
また、化粧シート20の成型時に、表面層材料25Aの第1の面側に、鏡面仕上げ板を重ねることにより鏡面仕上げとすることができ、エンボス板またはエンボスフィルム等を重ねることにより、エンボス仕上げとすることができる。
また、化粧シート20は、全体厚さ(平均厚さ)が0.1mm以上2mm以下であるのが好ましく、0.1mm以上1.2mm以下であるのがより好ましい。
なお、化粧ボード100の製造方法に適用可能な化粧シート20は、図3および図4に示した形態のものに限定されず、機械的強度等を付与したい場合には、図5に示すように、芯材層の下側にさらに別の芯材層材料を積層して芯材層を2層積層した、表面層25、芯材層26、芯材層27の三層構成とした化粧シート20を用いることもできる。また、表面層および芯材層以外の別の層を有していてもよく、例えば、図6に示すように、意匠面側の最外層に保護層28を有していたり、芯材層側の最外層に支持層29を有していたりする化粧シート20を用いてもよい。
保護層28は、特に限定されず、例えば、坪量10g/m以上50g/m以下の紙基材に、メラミン樹脂単独、あるいは、メラミン樹脂に、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、あるいはシリカから選ばれる無機充填材を含有させた樹脂組成物を含浸させ、これを乾燥することにより得ることができる。
支持層29は、特に限定されず、例えば、表面層基材に用いられるものと同様の基材に、表面層材料の第1の面側または第2の面側に用いることができる樹脂を含浸させてなるプリプレグや、金属箔等を用いることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、これらに限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前述した実施形態では、化粧シートがメラミン化粧シートである場合に中心的に説明したが、本発明において化粧シートは、メラミン化粧シート以外のものであってもよい。
また、前述した実施形態では、化粧シート側に接着剤層があるものとして説明したが、これに限定されず、基材側に設けられていてもよい。
また、本発明の化粧ボードの製造方法においては、必要に応じて、前処理工程、中間処理工程、後処理工程を行ってもよい。
100 :化粧ボード
100’ :仮成形体
10 :基板(基材)
20 :化粧シート
25 :表面層
25A :表面層材料
251 :第1の面側
252 :第2の面側
26 :芯材層
26A :芯材層材料
27 :芯材層
28 :保護層
29 :支持層
30 :接着剤層
40 :テープ材

Claims (13)

  1. 基板と化粧シートとを備えた化粧ボードの製造に用いられるテープ材であって、
    前記基板の側面に接合されるものであり、
    貯蔵弾性率が6GPa以上18GPa以下であることを特徴とするテープ材。
  2. テープ材は、前記化粧シートと同一の模様を有するものである請求項1に記載のテープ材。
  3. テープ材の厚さは、0.1mm以上2mm以下である請求項1または2に記載のテープ材。
  4. 前記基板の厚さは、3mm以上30mm以下である請求項1ないし3のいずれか1項に記載のテープ材。
  5. テープ材は、メラミン樹脂を含む材料で構成されたものである請求項1ないし4のいずれか1項に記載のテープ材。
  6. テープ材は、ガラスクロスを含む材料で構成されたものである請求項1ないし5のいずれか1項に記載のテープ材。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載のテープ材を用いて製造されたことを特徴とする化粧ボード。
  8. 基板と、基板の主面に接合された化粧シートとを備えた仮成形体を用意する仮成形体用意工程と、
    前記仮成形体の側面に、貯蔵弾性率が6GPa以上18GPa以下であるテープ材を接合するテープ材接合工程とを有することを特徴とする化粧ボードの製造方法。
  9. 前記テープ材接合工程に先立って、前記仮成形体の一部を切断により除去する仮成形体切断工程を有する請求項8に記載の化粧ボードの製造方法。
  10. 前記仮成形体は、その側面に、貯蔵弾性率が6GPa以上18GPa以下であるテープ材が接合されたものである請求項8または9に記載の化粧ボードの製造方法。
  11. 前記テープ材接合工程において用いる前記テープ材の幅は、前記基板の厚さ以上のものである請求項8ないし10のいずれか1項に記載の化粧ボードの製造方法。
  12. 前記テープ材は、前記化粧シートと同一の模様を有するものである請求項8ないし11のいずれか1項に記載の化粧ボードの製造方法。
  13. 前記テープ材接合工程において前記化粧シートの模様と前記テープ材の模様とが連続性を有するものとなるように前記テープ材を配置する請求項8ないし12のいずれか1項に記載の化粧ボードの製造方法。
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