JP6387801B2 - 化粧板用裏面防湿紙 - Google Patents
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Description
紙基材として用いる紙材料としては、薄葉紙、クラフト紙、チタン紙、リンター紙、板紙、石膏ボード紙、上質紙、コート紙、硫酸紙、グラシン紙、パーチメント紙、パラフィン紙、和紙等が挙げられる。好ましくは、合成樹脂を混抄させて、紙間強度を強化した薄葉紙(いわゆる紙間強化紙)や紙にラテックスや合成樹脂を含浸したものが、好ましく使用される。坪量としては特に限定されないが、20g/m2未満の場合は柔軟すぎるため、加工時に皺の発生が起こりやすく、50g/m2を超える場合は紙層からの剥がれが発生しやすいため、20〜50g/m2が好ましい。
金属酸化物を構成する金属原子としては、原子価が2価以上の金属原子を挙げることができ、具体的には、例えば、マグネシウム、カルシウム等の周期表第2族の金属;亜鉛等の周期表第12族の金属;アルミニウム等の周期表第13族の金属;ケイ素等の周期表第14族の金属;チタン、ジルコニウム等の遷移金属などを挙げることができる。なおケイ素は半金属に分類される場合があるが、本明細書ではケイ素を金属に含めるものとする。金属酸化物を構成する金属原子は1種類であってもよいし、2種類以上であってもよい。これらの中でも、金属酸化物を製造するための取り扱いの容易さや得られる複合構造体のバリア性がより優れることから、金属酸化物を構成する金属原子は、アルミニウム、チタンおよびジルコニウムからなる群より選ばれる少なくとも1種であることが好ましく、アルミニウムであることが特に好ましい。
リン化合物は、金属酸化物と反応可能な部位を1以上有するものである。反応可能な部位としては、リン原子に直接結合したハロゲン原子や、リン原子に直接結合した酸素原子が含まれる。これらのハロゲン原子や酸素原子は、金属酸化物の表面に存在する水酸基と縮合反応(加水分解縮合反応)を起こし、結合することができる。
反応生成物は、金属酸化物の粒子同士が、リン化合物に由来するリン原子を介して結合された特定の構造を有する。このような反応生成物や構造は金属酸化物とリン化合物とを混合し反応させることにより形成することができる。リン化合物との混合に供される(混合される直前の)金属酸化物は、金属酸化物そのものであっても良いし、金属酸化物を含む組成物の形態であってもよい。
とえば水酸基)は、通常、金属酸化物を構成する金属原子に結合している。
複合皮膜層は少なくとも金属酸化物とリン化合物とが反応してなる反応生成物からなる層で、800〜1400cm-1の範囲における赤外線吸収スペクトルの、赤外線吸収が最大となる波数が1080〜1130cm-1の範囲にあることが好ましい。吸収ピークが、一般に各種の原子と酸素原子との結合に由来する吸収が見られる800〜1400cm-1の領域において最大吸収波数の吸収ピークとして現れる場合には、得られる複合構造体においてさらに優れたバリア性と耐熱水性が発現される。当該特定の波数を満たす金属酸化物を構成する金属原子としては、例えば、アルミニウムなどが挙げられる。
アンカーコート剤については、特に限定されるものではないが、例えば溶剤溶解性または水溶性のポリエステル樹脂、イソシアネート樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、エチレンビニルアルコール樹脂、ビニル変性樹脂、エポキシ樹脂、オキサゾリン基含有樹脂、変性スチレン樹脂、変性シリコン樹脂またはアルキルチタネート等から選択され、これらは単独または2種類以上組み合わせて使用することができる。
前記接着用プライマー層(4)は、各種の被貼着基材の表面に積層貼着する際に使用され
る、例えばイソシアネート硬化型ウレタン樹脂系や変性酢酸ビニル樹脂エマルジョン系等の各種のラミネート用接着剤との接着性を十分に確保する目的で設けられるものである。その材質としては、例えばエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール系樹脂、ニトロセルロース系樹脂等の各種のプライマー剤が知られており、これらの中からラミネート用接着剤の種類に合せたものを選んで使用する。例えば、ラミネート用接着剤として変性酢酸ビニル樹脂エマルジョン系接着剤を使用する場合には、ウレタン系接着用プライマー剤で良好な接着が得られる。
蒸留水230質量部を撹拌しながら70℃に昇温した。その蒸留水に、アルミニウムイソプロポキシド88質量部を1時間かけて滴下し、液温を徐々に95℃まで上昇させ、発生するイソプロパノールを留出させることによって加水分解縮合を行った。次いで、60質量%の硝酸水溶液4.0質量部を添加し、95℃で3時間撹拌することによって加水分解縮合物の粒子の凝集体を解膠させた。こうして得られた分散液を、固形分濃度がアルミナ換算で10質量%になるように濃縮することによって分散液を得た。
従来品の防湿シートとして、片側にコロナ処理を施した30g/m2の紙間強化紙(天間特殊製紙株式会社製)のコロナ処理面同士を、Tダイ押出し機より押出した溶融したポリエチレン樹脂50μmでサンドラミネートを行い、防湿シート(紙間強化紙/ポリエチレン/紙間強化紙)を作製した。
上記で作製した実施例及び比較例の防湿シートについて、JIS Z 0208に準拠して透湿度を算出し、それぞれ透湿度の比較を行った。その結果を表1に示す。
透湿度:g/m2・24hr。
2・・・複合皮膜層
3・・・アンカーコート層
4・・・接着用プライマー層
Claims (4)
- 化粧板裏面に貼り合わせて用いる化粧板用裏面防湿紙であって、坪量20〜50g/m 2 の紙基材上に、厚さ5μm〜15μmの平滑層を設け、金属酸化物とリン化合物との反応生成物からなる厚さ0.05μm以上4.0μm以下の複合皮膜層を水蒸気バリア層として有し、複合皮膜層の表出面に無機質微粉末を含む接着用プライマー層を設けてなり、透湿度が3.0g/m 2 ・24hr以下となることを特徴とする化粧板用裏面防湿紙。
- 紙基材と複合皮膜層の間にアンカーコートを設けてなることを特徴とする請求項1に記載の化粧板用裏面防湿紙。
- 前記平滑層に低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル系樹脂のいずれかを積層してなることを特徴とする請求項1または2に記載の化粧板用裏面防湿紙。
- 紙基材が紙間強化紙であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の化粧板用裏面防湿紙。
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