JP6259696B2 - 洗い場付き浴槽及び浴室ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、浴槽における洗い場側の側面を構成する浴槽エプロンを備えた洗い場付き浴槽及び浴室ユニットに関する。
従来、ユニットバス等において、浴槽エプロンを備えた洗い場付き浴槽が利用されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された浴槽エプロンは、左右に分割された一対のエプロン(一方のエプロンと他方のエプロン)を有し、これらのエプロンを浴槽のフランジと洗い場床とに亘って取り付けるとともに、エプロン同士の接続部を凹凸嵌合させる構成を備えたものである。さらに、洗い場床と他方のエプロンとの間に設けた補助部材によって、他方のエプロンを一方のエプロンに向かって(洗い場側に向かって)押圧することで、接続部における凹凸嵌合を補助する構造となっている。
特開2012−110543号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたような従来の浴槽エプロンでは、エプロン同士の接続部を凹凸嵌合させることから止水構造が複雑になるとともに、補助部材で押圧する方向がエプロンの取付方向と反対向きであることから、エプロン同士の接続部において面段差が生じやすく、浴槽の外観の見栄えを損ねてしまう。さらに、面段差が生じると、エプロン同士やエプロンと浴槽との間に隙間が生じやすくなり、その隙間を通して浴槽側へ水が浸入する可能性があり、止水性能が低下するという問題もある。
本発明の目的は、浴槽エプロンの面段差を抑制して見栄えを良好にできるとともに止水性能を高めることができる洗い場付き浴槽及び浴室ユニットを提供することにある。
本発明の洗い場付き浴槽は、浴槽における洗い場側の側面を構成する浴槽エプロンを備えた洗い場付き浴槽であって、前記浴槽エプロンは、左右に隣り合って設けられる一対のエプロン部材を有し、前記浴槽エプロンよりも前記浴槽側には、隣り合う前記一対のエプロン部材の境界部に沿うとともに、該一対のエプロン部材に当接する中桟が着脱自在に設けられ、前記中桟は、中桟本体と、この中桟本体を前記浴槽エプロンのエプロン本体に洗い場側から取り付ける一対の係止部材と、を有していることを特徴とする。
以上のような本発明によれば、一対のエプロン部材の境界部に沿った浴槽側に中桟が設けられ、この中桟に一対のエプロン部材をそれぞれ当接させることで、一対のエプロン部材の位置ずれを抑制して、エプロン部材間の面段差が生じにくくでき、浴槽エプロンの外観を良好にすることができる。また、一対のエプロン部材の境界部において、同一の中桟に対して各々のエプロン部材を当接させることで、各エプロン部材がそれぞれ独立して取り付けられ、各エプロン部材に作用する押圧力の方向が同一にできる。従って、各エプロン部材と中桟との間に止水材を設ける場合には、止水材に作用する押圧力を均等化でき、一方、境界部におけるエプロン部材間に止水材を設ける場合には、止水材の位置ずれを抑制することができるので、いずれの止水構造においても複雑な構造を採用することなく、比較的簡単かつ単純な止水構造によって止水することができる。さらに、中桟が着脱自在に設けられていることで、点検作業の際には、エプロン部材を取り外すとともに中桟を取り外すことで大きな開口を得ることができ、作業性を向上させることができる。
この際、本発明の洗い場付き浴槽では、前記浴槽エプロンよりも前記浴槽側には、前記一対のエプロン部材に対向する壁部と、該壁部を貫通する開口部と、が設けられ、前記開口部の上下に位置する上壁部と下壁部とに亘って前記中桟が設けられ、前記中桟には、前記上壁部及び前記下壁部の少なくとも一方における洗い場側の表面と面一に形成されるとともに、前記エプロン部材と当接される被当接面が形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、中桟の被当接面と、上壁部や下壁部の洗い場側の表面とが面一に形成されているので、中桟の被当接面と、上壁部や下壁部の洗い場側の表面と、に当接するエプロン部材の押圧力を均等にすることができる。従って、各エプロン部材に作用する押圧力を各部で均等化して面段差がさらに抑制できるとともに、各エプロン部材と、中桟の被当接面、上壁部及び下壁部と、の間に止水材を設ける場合には、その止水性能を向上させることができる。
さらに、本発明の洗い場付き浴槽では、前記中桟は、前記上壁部及び前記下壁部の少なくとも一方と中桟止水材を介して接続されていることが好ましい。
このような構成によれば、中桟止水材を介して中桟が上壁部や下壁部と接続されているので、中桟と上壁部や下壁部との間からの浸水を防止することができる。従って、一対のエプロン部材の境界部から浴槽側の中桟位置まで水が浸入したとしても、この水が中桟と上壁部や下壁部との間から浴槽側へ浸入することを防止し、止水性能をより一層向上させることができる。
また、本発明の洗い場付き浴槽では、前記上壁部及び前記下壁部の少なくとも一方には、前記中桟を位置決めする位置決め部が形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、上壁部や下壁部に位置決め部が形成され、この位置決め部によって中桟を位置決めすることで、中桟を所定位置に取り付けるとともに中桟の位置ずれを防止して、中桟とエプロン部材との当接状態を維持することができる。
さらに、本発明の洗い場付き浴槽では、前記一対のエプロン部材の各々は、前記上壁部、前記下壁部、及び前記中桟にそれぞれ止水材を介して当接されていることが好ましい。
このような構成によれば、一対のエプロン部材と、上壁部、下壁部及び中桟と、が止水材を介して当接されており、前述したように隣り合うエプロン部材の各々と、上壁部、下壁部及び中桟と、を均等な押圧力で同一方向に押圧することで、止水材に作用する押圧力を均等化することができ、止水性能をさらに向上させるとことができる。
さらに、本発明の洗い場付き浴槽では、前記止水材は、前記エプロン部材の周端縁寄りに設けられる一次止水材と、該一次止水材よりも前記エプロン部材の中央寄りに設けられる二次止水材と、を有して構成され、前記中桟と前記上壁部とが当接する上当接部、及び、前記中桟と前記下壁部とが当接する下当接部は、それぞれ前記中桟に沿った前記一次止水材及び前記二次止水材と交差して設けられ、前記一次止水材と前記二次止水材との間には、前記上当接部及び前記下当接部の少なくとも一方に連続して洗い場側の表面よりも浴槽側に凹んだ凹部が、前記壁部及び前記中桟の少なくとも一方に形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、止水材が一次止水材と二次止水材とで二重に構成され、中桟と上壁部とが当接する上当接部及び中桟と下壁部とが当接する下当接部と、中桟に沿った一次止水材及び二次止水材とが交差する場合において、上当接部や下当接部における一次止水材と二次止水材との間に凹部が形成されていることで、上当接部や下当接部に沿って一次止水材を越えて浸入した水を凹部から排水することができ、二次止水材側への浸入を防止することができる。即ち、上当接部や下当接部には、中桟と上壁部や下壁部との隙間や、それらと止水材との隙間などが形成されやすく、このような細い隙間を伝って水が浸入しやすくなるのであるが、一次止水材を越えて水が浸入した場合であっても、凹部によって隙間よりも容積の大きな空間を形成しておくことで、浸入した水を開放して重力によって排水することができる。
また、本発明の浴室ユニットは、前記いずれかの洗い場付き浴槽を備えたことを特徴とする。
このような構成によれば、前述の洗い場付き浴槽と同様に、エプロン部材間の面段差が生じにくくでき、浴槽エプロンの外観を良好にすることができるとともに、浴槽エプロンの止水構造として比較的簡単かつ単純な構造を採用することができる。
以上のような本発明の洗い場付き浴槽及び浴室ユニットによれば、一対のエプロン部材の境界部に沿って浴槽側に中桟を設け、この中桟と各エプロン部材とを当接させることで、各エプロン部材に作用する押圧力の方向が同一になることから、エプロン部材間の面段差が生じにくくでき、浴槽の見栄えを良好にすることができる。さらに、エプロン部材間に面段差が生じにくいことで、エプロン部材同士の間や各エプロン部材と中桟との間の止水構造を簡単かつ単純なものとすることができ、止水性能を高めることができる。
本発明の実施形態に係る洗い場付き浴槽を示す斜視図である。 前記洗い場付き浴槽を示す正面図である。 前記洗い場付き浴槽の浴槽エプロンを示す縦断面図である。 前記浴槽エプロンを示す分解斜視図である。 前記浴槽エプロンにおける中桟を示す斜視図である。 前記中桟の取付構造を示す縦断面図である。 前記中桟の取付手順を示す斜視図である。 前記中桟の取付手順を示す斜視図である。 前記浴槽エプロンの止水構造を示す正面図である。 前記浴槽エプロンの止水構造を示す斜視図である。 前記浴槽エプロンの止水構造を示す縦断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態の洗い場付き浴槽1は、浴室ユニットの一部を構成するものであって、図1に示すように、図示しない防水パンの上に支持される浴槽本体(浴槽)2と、この浴槽本体2に隣り合って設けられる洗い場床3と、浴槽本体2における洗い場側の側面を構成する浴槽エプロン4と、を備えて構成されている。
浴槽本体2は、湯水を張って入浴するための入浴部21と、入浴部21の周囲から外方に延びるフランジ部22と、フランジ部22の外縁から垂下する垂下片部23と、を有して構成されている。フランジ部22の下側かつ垂下片部23の裏側には、浴槽エプロン4のエプロン本体41(後述)の上端縁を支持する支持部材24が固定されている。
洗い場床3は、適宜な水勾配を有する床面部31と、この床面部31の浴槽側端部に設けられる排水部32と、浴槽本体2のフランジ部22下方にて床面部31から立ち上がる立上壁部33と、を有して構成されている。洗い場床3には、図3に示すように、浴槽エプロン4を支持する支持ボルト34が立設され、この支持ボルト34に螺合する複数のナット35によってエプロン本体4の下端縁が固定されている。
浴槽エプロン4は、図2、3にも示すように、浴槽本体2の支持部材24と洗い場床3の支持ボルト34とに亘って取り付けられるエプロン本体41と、エプロン本体41の洗い場側を覆うエプロンカバー42と、エプロンカバー42の下端縁をエプロン本体41に保持する保持部材43と、を有して構成されている。エプロンカバー42は、左右に隣り合ってエプロン本体41に取り付けられる一対のエプロン部材としてのカバー部材42A,42Bで構成され、カバー部材42Aは、エプロン本体41の過半の部分を覆う幅広に形成され、カバー部材42Bは、図示しない浴室カウンターの出寸法と略同一の幅寸法を有して形成されている。
エプロン本体41は、図4にも示すように、全体平板状の壁部50と、壁部50の左右にて上下に延びて設けられる縦フランジ51と、壁部50の上下に設けられる上フランジ52及び下フランジ53と、壁部50を貫通する左右の開口部54と、を有して形成されている。縦フランジ51は、上フランジ52よりも上方まで延びて形成され、この縦フランジ51の上端には、浴槽本体2のフランジ部22下面が載置されている。壁部50には、開口部54の上側に位置する上壁部55と、開口部54の下側に位置する下壁部56と、がそれぞれ左右に延びて形成されている。
また、図3に示すように、上フランジ52は、ボルト及びナットにより支持部材24に固定され、この上フランジ52には、止水材24Aを介して支持部材24及び垂下片部23の裏面に当接される突出片52Aが形成されている。この突出片52Aの左右端部には、図4に示すように、縦フランジ51の上端まで延びる傾斜片52Bが連続して形成されている。下フランジ53は、支持ボルト34及びナット35により洗い場床3に固定され、この下フランジ53には、止水材33Aを介して洗い場床3に当接される突出片53Aが形成されている。
エプロンカバー42の一対のカバー部材42A,42Bは、それぞれ樹脂製の中空板状部材で構成され、全体略矩形板状のカバー本体421と、カバー本体421の上端縁から上方に突出する上突条部422と、カバー本体421の下端縁から下方に突出する下突条部423と、を有して形成されている。また、カバー部材42Bには、浴槽本体2からの配管を浴室カウンターに向かって挿通させるための挿通部424が形成されている。
このようなカバー部材42A,42Bは、エプロン本体41に設けられた係止部材57に上突条部422が係止されるとともに、保持部材43を介して下突条部423がエプロン本体41の下壁部56に固定されることによって、エプロン本体41に固定されるようになっている。一方、保持部材43を外して下突条部423をエプロン本体41から離隔させるとともに、係止部材57による上突条部422の係止を解除することで、カバー部材42A,42Bは、エプロン本体41から取り外し可能に構成されている。
保持部材43は、カバー部材42A,42Bの下突条部423に沿って設けられる長尺状の押圧部材431と、この押圧部材431を下突条部423に押圧するとともにエプロン本体41の下壁部56に螺合するボルト432と、押圧部材431に係止されて下突条部423の洗い場側を覆う下カバー部材433と、を有して構成されている。押圧部材431は、例えば樹脂製やステンレス合金、アルミ合金等から形成された断面略C字形の部材であって、その上端縁と下端縁とで下カバー部材433を係止可能に構成されている。下カバー部材433は、下方に向かって浴槽本体2側に傾斜した表面部を有した樹脂製部材であって、カバー部材42A,42Bのカバー本体421下端部に当接する止水リップと、洗い場床3の立上壁部33に当接する止水リップと、を有して形成されている。
また、エプロンカバー42の一対のカバー部材42A,42Bには、カバー本体421における浴槽本体側の側面外周に沿って連続する止水材44が設けられている。止水材44は、カバー本体421の外周側(カバー部材42A,42Bの端縁寄り)に設けられる一次止水材44Aと、この一次止水材44Aよりも内側(カバー部材42A,42Bの中央寄り)に設けられる二次止水材44Bと、を有し、これらの一次止水材44A及び二次止水材44Bをエプロン本体41の壁部50に押圧して密接させることで、二重の止水構造が構成されるようになっている。
図1〜5に示すように、エプロン本体41における一方(図2の右側)の開口部54
は、上壁部55と下壁部56とに亘るとともに、一対のカバー部材42A,42Bの境界
部42Cに沿った中桟45が着脱自在に設けられている。中桟45は、ステンレス鋼板等
の金属板材から曲げ加工により形成された中桟本体45Aと、この中桟本体45Aをエプ
ロン本体41に取り付けるための一対の係止部材45Bと、これらの係止部材45Bを中
桟本体45Aに固定するためのビス45Cと、を有して構成されている。
中桟本体45Aは、図5、6にも示すように、全体略矩形状でエプロン本体41の上壁部55と下壁部56とに亘る高さ寸法を有した平坦面部451と、この平坦面部451の上辺から浴槽側に屈曲して上方に延びる上部第一係止片部452と、平坦面部451と面一に設けられる左右一対の上部第二係止片部453と、平坦面部451の下辺から浴槽側に屈曲して下方に延びる下部係止片部454と、この下部係止片部454の左右端部から上方に延びる一対の固定片部455と、平坦面部451の左右の縦辺から浴槽本体2側に屈曲した補強リブ456と、を有して形成されている。また、図6に示すように、上部第一係止片部452と下部係止片部454とには、それぞれ上壁部55と下壁部56とに密接する中桟止水材45Dが設けられている。
係止部材45Bは、中桟本体45Aの固定片部455の洗い場側に対向する対向面部457と、この対向面部457の下辺から洗い場側に屈曲して下方に延びる係止部458と、を有して断面クランク状に形成されている。対向面部457には、ビス45Cを挿通させる挿通孔が形成されている。ビス45Cは、洗い場側から対向面部457の挿通孔に挿通されて中桟本体45Aの固定片部455に螺合することで、係止部材45Bを中桟本体45Aに固定するものである。
中桟45が取り付けられる上壁部55及び下壁部56における開口部54側の端縁55A,56Aには、それぞれ洗い場側の表面から凹んだ位置決め部としての位置決め凹部55B,56Bが形成されている。上壁部55の位置決め凹部55Bは、中桟本体45Aの一対の上部第二係止片部453に応じて一対で設けられ、上部第二係止片部453の板厚寸法に応じた凹み深さを有して形成されている。下壁部56の位置決め凹部56Bは、一対の係止部材45Bの係止部458に応じて一対で設けられ、係止部458の板厚寸法に応じた凹み深さを有して形成されている。また、端縁55A,56Aには、後述する止水構造における排水機能を有する各一対の排水凹部(凹部)55C,56Cが形成されている。
このような中桟45は、図6〜8に示すようにしてエプロン本体41に取り付けられている。即ち、中桟本体45Aの上部第一係止片部452を上壁部55の浴槽側に中桟止水材45Dを介して当接させ、上部第二係止片部453を位置決め凹部55Bに当接させることで、上部第一係止片部452と上部第二係止片部453とによって上壁部55を挟持する。中桟本体45Aの下部係止片部454を下壁部56の浴槽側に中桟止水材45Dを介して当接させ、固定片部455に係止部材45Bの対向面部457を対向させるとともに、係止部458を位置決め凹部56Bに当接させ、ビス45Cを固定片部455に螺合して締め付けることで、下部係止片部454と係止部458とによって下壁部56を挟持する。
中桟45がエプロン本体41に取り付けられた状態において、中桟本体45Aの平坦面部451の洗い場側表面は、上壁部55及び下壁部56の洗い場側表面と面一となり、この平坦面部451の表面によって、カバー部材42A,42Bの一次止水材44A及び二次止水材44Bが当接する被当接面451Aが形成される。また、中桟45は、上部第二係止片部453が位置決め凹部55Bに嵌合し、係止部458が位置決め凹部56Bが嵌合することで、エプロン本体41に対して左右方向に移動不能に位置決めされた状態で取り付けられている。
また、中桟本体45Aの平坦面部451の上端縁及び上部第二係止片部453と、上壁部55の端縁55Aとは、中桟止水材45Dを介して当接する上当接部55Dとなり、平坦面部451の下端縁及び下部係止片部454と、下壁部56の端縁56Aとは、中桟止水材45Dを介して当接する下当接部56Dとなる。このような上当接部55D及び下当接部56Dは、カバー部材42A,42Bの境界部42Cに交差するとともに、この境界部42Cに沿った一次止水材44A及び二次止水材44Bとも交差して設けられることとなる。
次に、浴槽エプロン4における止水構造について図9〜11も参照して説明する。カバー部材42A,42Bには、一次止水材44A及び二次止水材44Bが設けられ、カバー部材42A,42Bをエプロン本体41に取り付けることで、一次止水材44A及び二次止水材44Bが壁部50の洗い場側表面に押圧状態で密接されるとともに、カバー部材42A,42Bの境界部42Cにおいて、一次止水材44A及び二次止水材44Bが中桟45の被当接面451Aに押圧状態で密接される。これにより、エプロン本体41及び中桟45とエプロンカバー42との間の二重の止水構造が構成されている。
一方、エプロン本体41の上壁部55及び下壁部56と、中桟45の中桟本体45Aとは、上当接部55D及び下当接部56Dで中桟止水材45Dを介して当接しており、これによりエプロン本体41と中桟45との間にも止水構造が構成されている。ところが、図11(A)に示すように、下当接部56Dには、下壁部56の端縁56Aと中桟本体45Aとの間に連続した溝状の隙間が形成されることがあり、この隙間を伝わった水が一次止水材44Aを越える可能性がある。
このような水に対し、一次止水材44Aと二次止水材44Bとの間において、下壁部56の端縁56Aには排水凹部56Cが形成されており、一次止水材44Aを越えた水が下当接部56Dから開放されることで、図11(B)に矢印で示すように、水が下方に流れ落ちるように構成されている。なお、上当接部55Dにおいても下当接部56Dと同様に、一次止水材44Aと二次止水材44Bとの間に排水凹部55Cが形成され、一次止水材44Aを越えて浸入した水が排水されるようになっている。また、上当接部55Dや下当接部56Dから下方に排水された水は、下壁部56に沿った一次止水材44Aの適宜な位置に設けた排水孔を介して洗い場側に排水できるようになっている。
以上のような本実施形態によれば、以下のような効果がある。カバー部材42A,42Bに設けた止水材44が上壁部55に当接して上部止水ラインが形成され、止水材44が下壁部56に当接して下部止水ラインが形成され、止水材44が中桟45に当接して縦止水ラインが形成される。上部止水ライン、下部止水ライン及び縦止水ラインを連続させることで、カバー部材42A,42Bの周辺に沿って連続した止水構造を構成することができる。このように比較的簡単かつ単純な止水構造とすることで、複雑な構造を採用することなく、部品点数の増加を抑制しつつ止水性能を高めることができる。
また、壁部50の洗い場側表面と中桟45の被当接面451Aとが面一に設けられているので、これらに当接させる止水材44の押圧力を均等にすることができ、止水性能をさらに向上させることができる。また、止水材44の厚さ寸法を均一にすることができるので、止水構造をさらに簡単化することができる。また、カバー部材42A,42Bがそれぞれ独立してエプロン本体41に取り付けられるとともに、各カバー部材42A,42Bの止水材44に作用する押圧力の方向が同一になることから、カバー部材42A,42B間の面段差が生じにくくでき、浴槽エプロン4の外観を良好にすることができる。さらに、エプロン本体41の開口部54に対して中桟45が着脱自在に設けられているので、中桟45を取り外すことで大きな開口を得ることができ、開口部54を通した点検作業の作業性を向上させることができる。
エプロン本体41に取り付けられる中桟45の上部第二係止片部453が位置決め凹部55Bに嵌合し、係止部458が位置決め凹部56Bが嵌合することで、中桟45が位置決めされるので、中桟45の位置ずれを防止することができ、中桟45とカバー部材42A,42Bとの間の縦止水ラインを確実に形成することができる。さらに、止水材44が一次止水材44A及び二次止水材44Bで構成され、二重の止水構造とされていることで、止水性能を向上させることができる。この際、上当接部55Dや下当接部56Dに沿って一次止水材44Aを越えて浸入した水を排水凹部55C,56Cから排水することができ、二次止水材44B側への浸入を防止することができる。従って、カバー部材42A,42Bの境界部42Cからエプロン本体41や中桟45側に水が入ったとしても、この水が浴槽側へ浸入することが防止でき、止水性能をより一層向上させることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。例えば、前記実施形態では、浴槽エプロン4のエプロンカバー42は、一対(2枚)のカバー部材42A,42Bで構成されていたが、これに限らず、3枚以上のカバー部材(エプロン部材)を有してエプロンカバーが構成されていてもよい。この場合には、エプロン部材同士の複数の境界部に複数の中桟を設けるような構成が採用可能である。また、前記実施形態では、エプロン本体41は、左右2つの開口部54を有して構成されていたが、これに限らず、3つ以上の開口部54を有してエプロン本体が構成されていてもよい。
また、前記実施形態では、浴槽エプロン4がエプロン本体41とエプロンカバー42とを備えて構成されていたが、これに限らず、エプロン本体41を備えずに、隣り合う一対のエプロン部材(カバー部材42A,42Bに相当)で構成されていてもよい。この場合には、一対のエプロン部材がそれぞれ洗い場床と浴槽本体のフランジ部との間に亘って取り付けられていればよい。さらに、中桟は、洗い場床と浴槽本体との間に着脱自在に取り付けられればよい。また、浴槽エプロン4がエプロン本体41を備えない場合において、浴槽本体に別体の上壁部材(上壁部)を取り付けてもよいし、洗い場床に別体の下壁部材(下壁部)を取り付けてもよい。このような上壁部材及び下壁部材の両方を設けた場合には、上壁部材と下壁部材とに亘って中桟を取り付け、上壁部材のみを設けた場合には、上壁部材と洗い場床とに亘って中桟を取り付け、下壁部材のみを設けた場合には、浴槽本体と下壁部材とに亘って中桟を取り付けるような構成が採用可能である。
また、前記実施形態では、中桟45がエプロン本体41に対して位置決め凹部55B,56Bによって所定の1箇所に位置決めされていたが、これに限らず、中桟を複数個所に位置決め可能な複数の位置決め部が形成されていてもよいし、所定箇所に位置決めするのではなく任意の位置に中桟を取り付け可能に構成されていてもよい。
また、前記実施形態では、カバー部材42A,42Bに設けられる止水材44が一次止水材44A及び二次止水材44Bで構成されていたが、これに限らず、止水材が一次止水材44Aのみで構成されてもよいし、三次以上の止水材を有して構成されていてもよい。また、止水材は、エプロン部材に設けられるものに限らず、エプロン本体や中桟の側に設けられていてもよいし、エプロン本体やエプロン部材と別体で設けられていてもよい。さらに、止水材は、エプロン部材の周辺に沿って連続して設けられるものに限らず、分割されていてもよいし、分割された一部がエプロン部材に設けられ、他の一部がエプロン本体や中桟に設けられていてもよい。
また、前記実施形態では、エプロン本体41における上壁部55及び下壁部56の洗い場側表面と中桟45の被当接面451Aとが面一となるように中桟45が取り付けられていたが、これに限らず、上壁部55や下壁部56と中桟45の被当接面451Aとが面段差を有して構成されていてもよい。この場合には、面段差を吸収するように止水材の厚さ寸法を部分的に変更してもよいし、上壁部や下壁部と中桟との段差部で止水材を曲げて配置するようにしてもよい。また、前記実施形態では、中桟45の上部第一係止片部452と下部係止片部454とに中桟止水材45Dが設けられていたが、この中桟止水材45Dは省略されてもよい。中桟止水材を省略する場合には、エプロン本体と中桟との間からの水の浸入を防止するための適宜な防水構造を上当接部55Dや下当接部56Dに設けておくことで、止水性能の低下を抑制することができる。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部、もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
1 洗い場付き浴槽
2 浴槽本体(浴槽)
3 洗い場床
4 浴槽エプロン
41 エプロン本体
42 エプロンカバー
42A,42B カバー部材(エプロン部材)
42C 境界部
44 止水材
44A 一次止水材
44B 二次止水材
45 中桟
45D 中桟止水材
50 壁部
54 開口部
55 上壁部
55D 上当接部
56 下壁部
55B,56B 位置決め凹部(位置決め部)
55C,56C 排水凹部(凹部)
56D 下当接部
451A 被当接面

Claims (7)

  1. 浴槽における洗い場側の側面を構成する浴槽エプロンを備えた洗い場付き浴槽であって、
    前記浴槽エプロンは、左右に隣り合って設けられる一対のエプロン部材を有し、
    前記浴槽エプロンよりも前記浴槽側には、隣り合う前記一対のエプロン部材の境界部に沿うとともに、該一対のエプロン部材に当接する中桟が着脱自在に設けられ
    前記中桟は、中桟本体と、この中桟本体を前記浴槽エプロンのエプロン本体に洗い場側から取り付ける一対の係止部材と、を有していることを特徴とする洗い場付き浴槽。
  2. 前記浴槽エプロンよりも前記浴槽側には、前記一対のエプロン部材に対向する壁部と、該壁部を貫通する開口部と、が設けられ、
    前記開口部の上下に位置する上壁部と下壁部とに亘って前記中桟が設けられ、
    前記中桟には、前記上壁部及び前記下壁部の少なくとも一方における洗い場側の表面と面一に形成されるとともに、前記エプロン部材と当接される被当接面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の洗い場付き浴槽。
  3. 前記中桟は、前記上壁部及び前記下壁部の少なくとも一方と中桟止水材を介して接続されていることを特徴とする請求項2に記載の洗い場付き浴槽。
  4. 前記上壁部及び前記下壁部の少なくとも一方には、前記中桟を位置決めする位置決め部が形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の洗い場付き浴槽。
  5. 前記一対のエプロン部材の各々は、前記上壁部、前記下壁部、及び前記中桟にそれぞれ止水材を介して当接されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の洗い場付き浴槽。
  6. 前記止水材は、前記エプロン部材の周端縁寄りに設けられる一次止水材と、該一次止水材よりも前記エプロン部材の中央寄りに設けられる二次止水材と、を有して構成され、
    前記中桟と前記上壁部とが当接する上当接部、及び、前記中桟と前記下壁部とが当接する下当接部は、それぞれ前記中桟に沿った前記一次止水材及び前記二次止水材と交差して設けられ、前記一次止水材と前記二次止水材との間には、前記上当接部及び前記下当接部の少なくとも一方に連続して洗い場側の表面よりも浴槽側に凹んだ凹部が、前記壁部及び前記中桟の少なくとも一方に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の洗い場付き浴槽。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の洗い場付き浴槽を備えたことを特徴とする浴室ユニット。
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