JP6258798B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りタイヤ、特にベルト構造に特徴を有する空気入りタイヤに関するものである。
従来、空気入りタイヤとして、3枚のベルト層を備え、そのうちの2枚のコードがタイヤ赤道面を挟んで交差する交差ベルト層となっているものが公知である(例えば、特許文献1参照)。
また他の空気入りタイヤとして、タイヤショルダー部に隣接する周方向溝のタイヤ径方向内側に、タイヤの赤道面に沿って延びる補強素子による周方向ベルト層の少なくとも1層を配置するとともに、タイヤの赤道面に対して傾斜して延びる有機繊維コードによる補助ベルト層の少なくとも1層を配置してなるものが公知である(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、前記いずれの空気入りタイヤであっても、タイヤが路面に接地することにより、変形した際、そこに形成された主溝を構成する陸部に偏摩耗が発生しやすいという問題がある。また、変形により、そこに形成された主溝の溝底にグルーブクラックが発生しやすいという問題もある。
特開2004−359030号公報 特開2001−213115号公報
本発明は、タイヤが路面に接地して変形することによる偏摩耗の発生と、主溝の溝底でのグルーブクラックの発生とを抑制することを課題とする。
本発明は、前記課題を解決するための手段として、
タイヤ周方向に延び、複数本の線材を有するベルトを内蔵し、
前記ベルトは、タイヤ径方向の最内径側から順に、第1ベルト、第2ベルト及び第3ベルトの3枚で構成され、
前記第3ベルトは、前記線材で2次元的に繰り返し形成された複数の四角形又は六角形の多角形部からなる基材を備え、
前記多角形部は、間隔を空けて特定方向に延びるように配置された複数の線材により確定される捩合部と単線部とからなり、
前記各捩合部は、前記線材のうち、隣接して配置された線材同士を2回以上捩り合わせることにより形成され、
前記各単線部は、前記捩合部を構成する線材の一方であることを特徴とする空気入りタイヤを提供する。
この構成により、タイヤが路面に接触して変形する場合、複数の多角形部からなる第3ベルトが、タイヤ周方向や幅方向等、いずれの方向であってもその変形を抑制するように作用する。したがって、変形部分での摩耗及び偏摩耗の発生や、主溝の溝底でのグルーブクラックの発生を効果的に防止することができる。また、線材を2回以上捩り合わせて形成した捩合部で、線材同士の擦れを効果的に防止できる。したがって、線材同士が擦れて摩耗により破断する恐れを大幅に低減できる。また多角形部で多方向の剛性を高めることができる。さらに多角形部は同一平面上に連続的に形成されただけであるので多層化する必要がなく、軽量化が可能となる。つまり、補強層の耐久性を維持しつつ軽量化が可能となる。
前記第1ベルトと前記第2ベルトの線材の直径を同一とし、
前記第3ベルトの線材の直径を、前記第1ベルト及び前記第2ベルトの線材の直径よりも小さくすることができる。
前記第2ベルトは、前記第1ベルトの90〜95%の幅寸法を有し、
前記第3ベルトは、最外側主溝の中心から、接地幅寸法の25〜50%の範囲で外側に延在するのが好ましい。
この構成により、最も変形しやすいショルダー部での偏摩耗と、その位置に形成された主溝でのグルーブクラックの発生とを効果的に防止することができる。
前記第3ベルトは、タイヤ幅方向の剛性がタイヤ周方向の剛性よりも大きいのが好ましい。
この構成により、補強層の軽量化を実現しつつ、所望の耐久性及び乗心地を得ることが可能となる。
前記第3ベルトは、前記基材が帯状であり、両側部が長手方向に延びる縦線材でそれぞれ構成されているのが好ましい。
この構成により、基材の両側部の縦線材で、補強層を安定した形状に維持しやすくなり、剛性バランスを優れたものとすることができる。
前記第3ベルトは、前記基材が、前記縦線材を3本以上備え、前記各縦線材の間の各分割領域にそれぞれ複数の多角形部を形成されるのが好ましい。
この構成により、補強層にとって適切なものとなるように、各分割領域での剛性を変更することができる。
前記第3ベルトは、前記基材を構成する各多角形部の形状を変更可能であるのが好ましい。
この構成により、必要とされる剛性に方向性がある場合であっても、それに応じて多角形部の形状を変更することにより対応することができる。例えば、剛性が必要とされる方向には短く、必要とされない方向には長くなるように形成すればよい。
前記第3ベルトは、前記各分割領域間で形状の相違する多角形部をそれぞれ配置されるのが好ましい。
この構成により、各分割領域での剛性の高低を補強層に適した値に設定することができる。
前記第3ベルトは、前記多角形部の形状が捩合部ピッチを変更することにより調整可能であればよい。
前記第3ベルトは、前記捩合部ピッチが、線材同士の捩合回数、捩合部から延びる単線材の傾斜角度、又は、隣接する線材の間隔を変更することにより調整可能であればよい。
前記第3ベルトは、前記基材の全体をコーティングする被覆部をさらに備えるようにすればよい。
本発明によれば、第3ベルトを複数の多角形部で構成したので、種々の方向に作用する力に対して十分な剛性を発揮させることができる。したがって、タイヤの接地部分での変形を抑え、摩耗及び偏摩耗の発生と、主溝の溝底でのグルーブクラックの発生とを効果的に防止することができる。
本実施形態に係る空気入りタイヤの子午面に於ける半断面図である。 図1の第3ベルトの斜視図である。 図2の基材を示す平面図である。 図3に示す1つの多角形部の拡大図である。 図3の基材の変形例を示す平面図である。 図3の基材の変形例を示す平面図である。 図3の基材の変形例を示す平面図である。 図3の基材の変形例を示す平面図である。 図3の基材の変形例を示す平面図である。 図3の基材の変形例を示す平面図である。
以下、本発明に係る実施形態を添付図面に従って説明する。なお、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物、あるいは、その用途を制限することを意図するものではない。また、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは相違している。
図1は、本実施形態に係る空気入りタイヤの子午線に於ける半断面図を示す。この空気入りタイヤでは、外部構造は、トレッド部1、ショルダー部2、サイド部3及びビード部4で構成されている。トレッド部1には、タイヤ周方向に延びる主溝5が4列(図1では、半分の2列のみ図示)形成されている。主溝5は、両側に位置する外側主溝5aと、内側に位置する内側主溝5bとからなる。トレッド部1には、主溝5によって複数の陸部6が形成されている。陸部6は、外側主溝5aよりも外側の両側陸部6a、外側主溝5aと内側主溝5bの間の中間陸部6b、及び、内側陸部5bの間の中央陸部6cからなる。
内部構造は、図1に示すように、トレッド部1からショルダー部2にかけてタイヤ周方向に巻き付けられるベルト13を備える。ベルト13は、タイヤ径方向の最内径側から順に、第1ベルト13a、第2ベルト13b及び第3ベルト13cの3枚で構成されている。
第1ベルト13a及び第2ベルト13bは、図示しないが、従来同様、線材を所定間隔で平行に配置した基材の表面を被覆部で覆ってシート状としたものである。第1ベルト13aは、トレッド部1からショルダー部2の中央部分に至る範囲に対応する幅寸法を有する。第2ベルト13bは、第1ベルト13aの幅寸法に対して90〜95%の幅寸法を有する。つまり、第2ベルト13bは、両側でそれぞれ第1ベルト13aの幅寸法の2.5〜5%分だけ内側に位置する。そして、第1ベルト13aと第2ベルト13bとは、各線材が交差し、トレッド面を平面視して格子状となるように配置されている。ここでは、線材同士の傾斜角度は略直角とされている。
第3ベルト13cは、図2に示すように、基材19の表面を被覆部20で覆ってシート状としたものである。第3ベルト13cは、第2ベルト13bよりもさらに内側に配置されているが、その両側縁の位置は、外側主溝5aの中心から接地幅寸法の25〜50%の寸法だけ外側に延びた範囲とされている。ここに、接地幅とは、タイヤが路面に接触(接地)した部分の最大幅寸法を意味し、トレッド部1の外表面(トレッド面)のみならず、ショルダー部2の外表面の一部も含まれる。したがって、第3ベルト13cは、外側主溝5aの中心位置から外側(タイヤを車両に装着した状態での車両外側)に向かって十分な寸法を有し、外側主溝5aの溝底部を含む広い範囲を補強する。
基材19は、複数本の線材21を所定位置で捩り合わせて複数の多角形部22を形成してシート状としたものである。
線材21には、スチール等の金属材料、ポリエステル、アラミド、レーヨン、ナイロン等の有機繊維からなる樹脂材料等を使用することができる。各線材21は、1本で構成してもよいが、より細い複数本を束ねてあるいは撚り合わせて1本とした構成とすることもできる。
基材19は、図2及び図3に示すように、1本の線材21を、上下方向(縦方向)に複数本並設し、隣り合う線材同士を上下方向に所定ピッチで捩り合わせたものである。すなわち、隣り合う線材同士が捩り合わされた捩合部23と、この捩合部23から延びる一方の線材21からなる単線部24とで囲まれた多角形部22が形成される。ここでは、多角形部22は正六角形で構成されている。また捩合部23は、線材同士を2回以上捩り合わせることにより形成する。ここでは、線材同士を2回半捩り合わせることで捩合部23を形成している(図2等では、捩合部23の中心位置に円形の空間部が示されているが、これは捩合状態をわかりやすくするためのものであって、実際には空間部は形成されない。)。両側部の線材21(縦線材25)は上下方向に真っ直ぐ延びたままで使用する。多角形部22は、縦線材25の間で同一平面上に連続的に形成され、ハニカム形態を構成する。
図4に示すように、1つの多角形部22に着目してより詳細に説明する。この多角形部22は、隣接する2本の線材21を捩り合わせた捩合部23から分岐してそれぞれ延びる第1線材21Aからなる第1単線部24Aと、第2線材21Bからなる第2単線部24Bとを有する。また、第1線材21Aと、この第1線材21Aに対して第2線材21Bとは反対側に隣接する第3線材21Cとを捩り合わせた第1捩合部23Aを有する。さらに、第2線材21Bと、この第2線材21Bに対して第1線材21Aとは反対側に隣接する第4線材21Dとを捩り合わせた第2捩合部23Bを有する。さらにまた、第1捩合部23Aから分岐した第3線材21Cからなる第3単線部24Cと、第2捩合部23Bから分岐した第4線材21Dからなる第4単線部24Dとを有する。第3単線部24Cと第4単線部24Dとは捩り合わされて捩合部23となる。
多角形部22の形状は捩合部ピッチすなわちハニカム密度を変更することにより、縦長あるいは横長の形状に変更することができる。ここに、捩合部ピッチとは、図3に示すように、縦方向の捩合部23の間隔(ここでは中心位置の間隔を使用)である縦ピッチP1と、横方向の捩合部23の間隔である横ピッチP2とを意味する。
縦ピッチP1の調整は、捩合部23の捩合回数の増減、あるいは、単線部24の傾斜角度の調整により行うことができる。
捩合部23の捩合回数は増やせば増やすほど、線材同士が擦れにくい構成とすることができるが、前述の通り使用時の線材同士の擦れを十分に防止できる2回以上であればよい。捩合回数を調整することで、捩合部23の長さを変更して縦ピッチP1を調整することができる。例えば、図7に示すように、捩合回数を増やすことで、各正六角形を縦長の形状とすることができるし、捩合回数を減少させることで、図示しないが横長の形状とすることもできる。
また捩合部23から延びる単線部24の傾斜角度(図4の上下方向(縦方向)に対する単線部24の傾斜角度θ)を変更することによっても縦ピッチP1を調整することができる。図5では、捩合部23に対する傾斜角度、すなわち縦方向に対する傾斜角度θを大きくして横長形状としている。図6では、捩合部23に対する傾斜角度、すなわち縦方向に対する傾斜角度θを小さくして縦長形状としている。
横ピッチP2の調整は、線材21の間隔を調整することにより行うことができる。すなわち、線材21の間隔を広くすることにより多角形部22を横長とすることができ、狭くすることにより縦長とすることができる。
このように、捩合部23の捩合回数の増減又は単線部24の傾斜角度θの調整により正六角形を縦長又は横長のいずれの形状にも調整することができる。縦長形状とすることにより、横方向に比べて縦方向の剛性を小さくすることができる。一方、横長形状とすることにより、縦方向に比べて横方向の剛性を小さくすることができる。
また基材19の多角形部22の形状は六角形(正六角形のほか、縦長又は横長の六角形を含む)に限らず、図8に示す四角形としてもよい。すなわち、捩合部23に対して単線部24の長さを十分に大きくすることにより四角形とすることができる。図8では多角形部22は菱形形状となっている。
また、前記実施形態では、横方向に並設した複数本の線材21を、隣接する線材同士で縦方向の所定位置で捩り合わせることにより基材19を形成するようにしたが、互いに交差する斜め方向に延びる線材同士を互いに捩り合わせることによって基材19を形成するようにしてもよい。
また、図9に示すように、縦線材25を3本設けることにより2箇所の分割領域(第1分割領域26及び第2分割領域27)を有する構成とし、各分割領域26、27で多角形部22の形状やサイズを変更する等により、密度や剛性を相違させるようにしてもよい。
また、図10に示すように、縦線材25を4本設けることにより3箇所の分割領域(第1分割領域26、第2分割領域27及び第3分割領域28)を有する構成とし、前記同様にして各分割領域26、27、28で多角形部22の密度や剛性を相違させるようにしてもよい。
さらに、分割領域はこれら例示の数に限らず、用途に応じて分割数を自由に変更することも可能である。
さらにまた、各分割領域の多角形部22は、全て六角形で構成したが、図8と同様に、四角形等の他の多角形で構成してもよい。また各分割領域で、多角形の形状を相違させてもよい。例えば、多角形部22を、第1分割領域26では六角形、第2分割領域27では四角形としてもよい。また、境界部分の縦線材25に形成される捩合部23の長さは同じでなくてもよく、位置も縦方向にずれていてもよい。これは、多角形部22がいずれの形状のものであっても同じである。
前記構成からなる基材19は、図示しない薄いゴム(トッピングゴム)で被覆したり、フィルム状の合成樹脂を熱溶着させてコーティングしたりして被覆部20を形成することにより第3ベルト13cとなる。
前記構成からなる第3ベルト13cでは、従来では調整が困難であった縦剛性と横剛性のバランスを自由に設定することができる。また線材同士の捩合部23は、2回以上の捩合回数で捩り合わせるようにしているので、使用(タイヤによる走行)状態で線材同士が擦れることがない。したがって、線材21が摩耗により損傷して切断に至る心配がない。
図1に戻って、ベルト13の外周側には補強プライ(中抜きキャッププライ)14が設けられている。補強プライ14は、外側主溝5aの溝底部内側から第1ベルト13aの両側に僅かにはみ出した位置まで配置されている。
またベルト13の内周側にはカーカスプライ16が設けられている。カーカスプライ16はトレッド部1からビード部4に向かい、そこに内蔵されるビードコア17で折り返して外面側でビードフィラー18を超えてショルダー部2の下端領域に至る。
なお、図1では、以上説明した部材以外の他の部材については省略している。
次のような比較例と実施例の間で、以下のようにしてタイヤの各性能について比較実験を行った。
比較例1:第3ベルト13cには、両側縁が外側主溝5aよりも内側に位置し、線材21の傾斜方向が第2ベルト13bと同方向としたものを使用した。線材21の直径は、全ベルト13で同一とした。補強プライ14には、従来同様、ベルト13の全体を覆うものを使用した。
比較例2:第3ベルト13cには、比較例1と同様のものを使用した。但し、補強プライ14には、前述の中抜きキャッププライを使用した。
実施例1:第3ベルト13cには、前記実施形態と同様に、複数の多角形部22を有し、両側縁が外側主溝5aよりも外側に延在するものを使用した。線材21の直径は、全ベルト13で同一とした。補強プライ14には、前述の中抜きキャッププライを使用した。
実施例2:第3ベルト13c及び補強プライ14には、実施例1と同じものを使用した。但し、線材21の直径は、第3ベルト13cに第1ベルト13a及び第2ベルト13bに使用する線材21よりも細いもの、具体的には50−80%の直径を有するものを使用した。
テストタイヤ(タイヤサイズ:LT265/70R17 121R)を使用し、テストコースにて実車した後、耐摩耗性、耐偏摩耗性、及び、ハンドル流れについて評価を行った。耐摩耗性については、実際に発生している摩耗量を、基準値(比較例1、2)を100として指数にて評価した。耐偏摩耗性については、中央陸部6cと、両側陸部6aとで摩耗量の差を比較した。基準値(比較例1、2)を1として評価した。値が1に近い程、均一に摩耗していることを示し、値がマイナスの場合には両側陸部6aの摩耗量が大きいことを示す。ハンドル流れについては、ハンドルを操舵することなく一定距離(ここでは、100m)だけ走行を続け、その結果、直進方向からどれだけ左右にずれた(流れた)のかを測定した。値が0に近い程、直進してハンドル流れがなかったことを示し、値がプラスで左流れ、マイナスで右流れを示す。
Figure 0006258798
表1から明らかなように、線材21の直径の違いに拘わらず、本発明に係る構成の第3ベルト13cを使用することにより、耐摩耗性、耐偏摩耗性及びハンドル流れのいずれの性能についても向上させることができた。
なお、本発明は、前記実施形態に記載された構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、第1ベルト13aと第2ベルト13bの線材の間隔と、第3ベルト13cの捩合部同士あるいは単線部同士の間隔との関係については言及しなかったが、両者の間隔は相違させるのが好ましい。この場合、後者の間隔を前者の間隔よりも小さく、すなわち多角形部22を密に形成するのがより一層好ましい。
1…トレッド部
2…ショルダー部
3…サイド部
4…ビード部
5…主溝
5a…外側主溝
5b…内側主溝
6…陸部
6a…外側陸部
6b…中間陸部
6c…内側陸部
13…ベルト
13a…第1ベルト
13b…第2ベルト
13c…第3ベルト
14…補強プライ
15…補強層
16…カーカスプライ
17…ビードコア
18…ビードフィラー
19…基材
20…被覆部
21…線材
22…多角形部
23…捩合部
24…単線部
25…縦線材
26…第1分割領域
27…第2分割領域
28…第3分割領域

Claims (11)

  1. タイヤ周方向に延び、複数本の線材を有するベルトを内蔵し、
    前記ベルトは、タイヤ径方向の最内径側から順に、第1ベルト、第2ベルト及び第3ベルトの3枚で構成され、
    前記第3ベルトは、前記線材で2次元的に繰り返し形成された複数の四角形又は六角形の多角形部からなる基材を備え、
    前記多角形部は、間隔を空けて特定方向に延びるように配置された複数の線材により確定される捩合部と単線部とからなり、
    前記各捩合部は、前記線材のうち、隣接して配置された線材同士を2回以上捩り合わせることにより形成され、
    前記各単線部は、前記捩合部を構成する線材の一方であることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記第1ベルトと前記第2ベルトの線材の直径を同一とし、
    前記第3ベルトの線材の直径を、前記第1ベルト及び前記第2ベルトの線材の直径よりも小さくしたことを特徴とする請求項に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記第2ベルトは、前記第1ベルトの90〜95%の幅寸法を有し、
    前記第3ベルトは、最外側主溝の中心から、接地幅寸法の25〜50%の範囲で外側に延在することを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記第3ベルトは、タイヤ幅方向の剛性がタイヤ周方向の剛性よりも大きいことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記第3ベルトは、前記基材が帯状であり、両側部が長手方向に延びる縦線材でそれぞれ構成されていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記第3ベルトは、前記基材が、前記縦線材を3本以上備え、前記各縦線材の間の各分割領域にそれぞれ複数の多角形部を形成されることを特徴とする請求項に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記第3ベルトは、前記基材を構成する各多角形部の形状を変更可能であることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記第3ベルトは、前記各分割領域間で形状の相違する多角形部をそれぞれ配置されることを特徴とする請求項に記載の空気入りタイヤ。
  9. 前記第3ベルトは、前記多角形部の形状が捩合部ピッチを変更することにより調整可能であることを特徴とする請求項又はに記載の空気入りタイヤ。
  10. 前記第3ベルトは、前記捩合部ピッチが、線材同士の捩合回数、捩合部から延びる単線材の傾斜角度、又は、隣接する線材の間隔を変更することにより調整可能であることを特徴とする請求項に記載の空気入りタイヤ。
  11. 前記第3ベルトは、前記基材の全体をコーティングする被覆部をさらに備えたことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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