JP6258019B2 - ケーブルの抜け止め構造およびケーブルの抜け止め方法 - Google Patents

ケーブルの抜け止め構造およびケーブルの抜け止め方法 Download PDF

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本発明は、線材の周りを外皮が覆ったケーブルの抜け止め構造、およびケーブルの抜け止め方法に関するものである。
モータ等の機器では、線材の周りを外皮が覆ったケーブルを介して給電が行われる。ここで、ケーブルは、ケーブルの外周側に嵌められた筒状止め具を介して機器本体に固定され、筒状止め具によって抜けが防止される(特許文献1参照)。
特開2001−86688号公報
しかしながら、ゴム製の筒状止め具によってケーブルの抜けを防止した場合、ケーブルに対する固定強度が低い。また、経時変化によって筒状止め具あるいはケーブルの外皮が変形した状態のまま硬化すると、筒状止め具によるケーブルの固定力が低下する。このため、ケーブルに力が加わった際、ケーブルが抜けやすくなるという問題点がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、筒状止め具からケーブルが抜けにくくすることのできるケーブルの抜け止め構造、およびケーブルの抜け止め方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係るケーブルの抜け止め構造は、線材の周りを外皮が覆ったケーブルの外周側に嵌められた筒状止め具と、前記筒状止め具が嵌っている部分より前記外皮の端部側において前記外皮の内側に設けられたアンカー材と、を有し、前記アンカー材が配置されている部分における前記ケーブルの外径は、前記筒状止め具が嵌っている部分における前記ケーブルの外径より太くなっており、前記ケーブルには、前記アンカー材が配置されている部分と前記筒状止め具が嵌っている部分との間に、前記筒状止め具が嵌っている部分における前記ケーブルの外径より外径が大の環状部材が嵌っていることを特徴とする。
また、本発明は、線材の周りを外皮が覆ったケーブルの抜けを防止する方法であって、前記外皮は可撓性を有しており、前記ケーブルの外周側に筒状止め具を嵌めるとともに、前記筒状止め具が嵌っている部分より前記外皮の端部側において前記外皮の内側にアンカー材を設け、前記ケーブルにおいて前記筒状止め具が嵌る部分と前記端部との間に環状部材を嵌めることにより、前記外皮において前記環状部材が嵌っている部分を当該環状部材による締め付けにより細くするとともに、前記筒状止め具が嵌る箇所とは反対側で前記環状部材が嵌っている部分と隣り合う個所で前記外皮を拡径させ、次に、前記外皮が拡径している部分に前記アンカー材を設けることにより、前記アンカー材が配置されている部分における前記ケーブルの外径を、前記筒状止め具が嵌っている部分における前記ケーブルの外径より太くしておくことを特徴とする。
本発明では、ケーブルの外周側に筒状止め具が嵌められており、筒状止め具が嵌ってい
る部分より外皮の端部側には、外皮の内側にアンカー材が設けられている。このため、アンカー材が配置されている部分におけるケーブルの外径が、筒状止め具が嵌っている部分におけるケーブルの外径より太くなっている状態が維持されている。従って、筒状止め具からケーブルが抜けにくい。また、前記ケーブルには、前記アンカー材が配置されている部分と前記筒状止め具が嵌っている部分との間には、前記筒状止め具が嵌っている部分における前記ケーブルの外径より外径が大の環状部材が嵌っている。かかる構成によれば、環状部材が筒状止め具に引っ掛かるので、筒状止め具からケーブルが抜けにくい。
本発明において、前記アンカー材は、前記端部に設けられていることが好ましい。かかる構成によれば、外皮の内側にアンカー材を容易に設けることができる。
本発明において、前記アンカー材は、例えば、未硬化の樹脂組成物を前記外皮の内側に
充填した後に硬化させてなる樹脂硬化物である。
この場合、前記樹脂硬化物は、シアノアクリレート系接着剤であることが好ましい。シアノアクリレート系接着剤は、空気中などの水分に瞬間的に反応して硬化するので、アンカー材を設けるのに適している。
本発明において、前記外皮の内側には前記線材が複数本、設けられており、前記樹脂硬化物は、少なくとも前記外皮の内側において複数の前記線材の間に介在していることが好ましい。かかる構成によれば、アンカー材が設けられている箇所をより固くすることができるので、筒状止め具からケーブルが抜けにくい。
本発明において、前記外皮は可撓性を有しており、前記環状部材が嵌っている部分において、前記外皮は、前記環状部材による締め付けにより細くなっていることが好ましい。かかる構成によれば、外皮の細径部分によってアンカー材の位置をある程度、規定することができる。
本発明において、前記アンカー材は、前記環状部材が嵌っている部分と隣り合う個所で前記環状部材による締め付けにより前記外皮が拡径した部分に設けられている構成を採用することができる。すなわち、本発明に係るケーブルの抜け防止方法では、前記外皮は可撓性を有しており、前記ケーブルにおいて前記筒状止め具が嵌る部分と前記端部との間に環状部材を嵌めることにより、前記外皮において前記環状部材が嵌っている部分を当該環状部材による締め付けにより細くするとともに、前記筒状止め具が嵌る箇所とは反対側で前記環状部材が嵌っている部分と隣り合う個所で前記外皮を拡径させ、次に、前記外皮が拡径している部分に前記アンカー材を設ける。かかる構成によれば、外皮の内側にアンカー材を容易に設けることができる。
本発明では、ケーブルの外周側に筒状止め具が嵌められており、筒状止め具が嵌っている部分より外皮の端部側には、外皮の内側にアンカー材が設けられている。このため、アンカー材が配置されている部分におけるケーブルの外径が、筒状止め具が嵌っている部分におけるケーブルの外径より太くなっている状態が維持されている。従って、筒状止め具からケーブルが抜けにくい。また、ケーブルには、アンカー材が配置されている部分と筒状止め具が嵌っている部分との間に、筒状止め具が嵌っている部分におけるケーブルの外径より外径が大の環状部材が嵌っている。従って、環状部材が筒状止め具に引っ掛かるので、筒状止め具からケーブルが抜けにくい。
本発明を適用したモータの説明図である。 本発明を適用したモータに用いたカバーの説明図である。 本発明を適用したケーブルの抜け止め構造の説明図である。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したケーブルの抜け止め構造およびケーブルの抜け止め方法として、モータのケーブルに本発明を適用した例を中心に説明する。
(モータの構成)
図1は、本発明を適用したモータ100の説明図であり、図1(a)、(b)は、モータ100を出力側からみた斜視図、およびモータ100で採用したケーブル2の抜け止め
構造を示す断面図である。
図1(a)に示すモータ100は、ステータやロータを内部に備えたモータ本体110と、モータ本体110に接続されたケーブル2とを有しており、モータ本体110からは出力軸120が突出している。ケーブル2の一方の端部2aは、モータ本体110のモータケース130の開口部(図示せず)を介してモータ本体110の内部に設けられた駆動コイル等に内部端子140(図1(b)参照)を介して電気的に接続され、ケーブル2の他方の端部2bはモータ駆動回路に接続される。モータケース130の開口部は、カバー4で覆われており、ケーブル2の一方の端部2aはカバー4の内側に位置する。
(カバー4の構成)
図2は、本発明を適用したモータ100に用いたカバー4の説明図であり、図2(a)、(b)は、カバー4を底側からみた斜視図、およびカバー4の断面図である。
図1(a)、(b)および図2(a)、(b)に示すように、カバー4は、矩形枠状の胴部41と、胴部41のモータケース130側とは反対側の端部に設けられた端板部42とを有しており、胴部41においてモータケース130側は開放端になっている。胴部41の端板部42の側に位置する部分において、出力軸120が突出している側(出力側)とは反対側(反出力側)の後板部分はテーパ面411になっており、出力軸120と交差する側に位置する側板部分では、反出力側に位置する部分もテーパ面412になっている。
また、胴部41の端板部42の側に位置する部分において、出力軸120と交差する側に位置する側板部分のうち、出力側に位置する部分は、端板部42からモータケース130側に向けて凹んだ凹部413になっており、かかる凹部413の底部によって、カバー4をモータケース130に止めるねじ49の座部414が2個所に構成されている。2個所の座部414の各々の内面には、ねじ49を止める貫通穴431の外周縁の約1/2に相当する部分からモータケース130に向けて突出した突部432が形成されている。また、カバー4において、2つの座部414の各々の内面には、モータケース130に向けて突出した円柱状の軸部434が形成されており、かかる軸部434は、モータケース130の位置決め穴(図示せず)に嵌って、カバー4をモータケース130の所定位置に位置決めする。胴部41においてモータケース130の側に向く端面には、胴部41に沿って延在する凸部418が形成されている。また、端板部42の内面には、モータケース130側に向けて突出した仕切り用の板状部435が形成されている。本形態では、内部端子140(図1(b)参照)がカバー4の内側に向けて突出しており、板状部435は、内部端子140に対して出力側で隣り合うように形成されている。
このように構成したカバー4において、胴部41の出力側に位置する前板部44には、モータケース130側の縁から端板部42に向けて切り欠かれた切り欠き45が形成されている。切り欠き45は、モータケース130側の縁から端板部42に向けて幅寸法が狭くなるように斜めに向いた一対の縁451と、一対の縁451の端板部42側の端部同士を円弧状に繋ぐ円弧部450とを有している。
ここで、前板部44は、切り欠き45に沿って端板部42側に向けて延在する溝46によって厚さ方向で第1板部441と第2板部442とに分割された構造になっており、第1板部441および第2板部442の双方に切り欠き45が形成されている。溝46および切り欠き45を出力軸120が突出している方向に投影すると、溝46は、切り欠き45より大きいが、切り欠き45と略相似形状をもって形成されている。
(ケーブル2の抜け止め構造)
図3は、本発明を適用したケーブル2の抜け止め構造の説明図であり、図3(a)、(b)、(c)、(d)は、ケーブル2の一方の端部2aを出力側からみた説明図、ケーブル2の一方の端部2aを反出力側からみた説明図、筒状止め具6を反出力側からみた説明図、環状部材7を展開した様子を示す説明図である。
図1(b)に示すように、本形態のモータ100において、ケーブル2には筒状止め具6が嵌められており、筒状止め具6は、カバー4とモータケース130との間に保持されている。図1(b)および図3(a)、(b)に示すように、ケーブル2は、線材21が外皮25で覆われた構造になっている。本形態においては、複数本の線材21が外皮25で覆われている。複数の線材21はいずれも、金属製の芯線22が内皮23で覆われた構造になっている。ここで、外皮25および内皮23は可撓性の樹脂によって構成されており、ケーブル2は可撓性を有している。本形態において、ケーブル2には4本の線材21が設けられている。4本の線材21のうち、1本は、圧着端子39を介してモータケース130に接続されるグランド用であり、残り3本の線材21は、各相(U相、V相、W相)の駆動電流の供給用である。かかる3本の線材21において、芯線22と内部端子140とはハンダ等によって接続されている。
図1(b)および図3(a)、(b)、(c)に示すように、筒状止め具6は、ケーブル2に嵌る円筒部61と、円筒部61から外周側に張り出したフランジ部62とを有しており、本形態において、フランジ部62は、円筒部61の軸線方向の略中央位置に形成されている。このため、フランジ部62から一方側(反出力側)に向けて円筒部61の一方側端部611が突出し、フランジ部62から他方側(出力側)に向けて円筒部61の他方側端部612が突出している。フランジ部62の外周部分は、カバー4の前板部44に形成した切り欠き45と同様、モータケース130側から離間する方向に向けて幅寸法が狭くなるように斜めに向いた一対の縁621と、一対の縁621のモータケース130側とは反対側の端部同士を円弧状に繋ぐ円弧部620とを有しており、フランジ部62の外周部分と溝46の内周部分とは、形状およびサイズが略同一である。また、フランジ部62の厚さは、溝46の開口幅と略同一である。さらに、円筒部61(一方側端部611および他方側端部612)の半径は、切り欠き45の円弧部450の曲率半径と略同一である。
従って、ケーブル2に筒状止め具6を嵌めた状態で、筒状止め具6をカバー4の切り欠き45の内側に配置すると、フランジ部62が溝46に嵌る。また、円筒部61の一方側端部611は、第1板部441の切り欠き45の円弧部450に嵌り、円筒部61の他方側端部612は、第2板部442の切り欠き45の円弧部450に嵌る。また、筒状止め具6はゴム製であり、その弾性力によって、筒状止め具6は、カバー4によって保持される。その結果、ケーブル2は、筒状止め具6を介してカバー4に保持された状態となる。このように構成した状態で、筒状止め具6が嵌っている部分におけるケーブル2の外径Da(図1(b)参照)は、ケーブル2においてカバー4から外側に引き出されている部分の外径De(図3(a)、(b)参照)と略等しい。
(環状部材7の構成)
図1(b)および図3(a)、(b)に示すように、ケーブル2には、筒状止め具6が嵌っている部分と外皮25の端部250との間に環状部材7が嵌っている。環状部材7が嵌っている部分では、環状部材7による締め付けでケーブル2が細くなっており、かかる細径部分28の外径Dcは、筒状止め具6が嵌っている部分におけるケーブル2の外径Daより細い。但し、環状部材7の外径Ddは、筒状止め具6が嵌っている部分におけるケーブル2の外径Daより太い。
かかる環状部材7としては、図3(d)に示すバンド7aを用いることができる。バン
ド7aは、筒部71と、筒部71から延在する帯状部72とを有しており、ケーブル2の周りに帯状部72を巻きつける際、帯状部72の先端部720を筒部71の穴710に通し、先端部720を引っ張れば、ケーブル2を締め付けた状態となる。帯状部72には、長手方向の複数個所に突起からなるセレーション721が形成されており、セレーション721は、穴710の内部で引っ掛かる。従って、バンド7aをケーブル2の周りに巻きつけた後、手を放しても緩むことがない。また、帯状部72のうち、筒部71から突出した余剰部分を切除すれば、環状部材7となる。
(アンカー材8)
本形態では、環状部材7をケーブル2に嵌めると、外皮25において環状部材7より端部250の側(環状部材7に対して筒状止め具6側とは反対側)の外皮25が外径Dbまで拡径し、線材21と外皮25との間に隙間が発生する。本形態では、この隙間を利用して、外皮25の端部250から外皮25の内側にアンカー材8を設ける。このため、外皮25において環状部材7より端部250の側(環状部材7に対して筒状止め具6と反対側)では、外径Dbが維持され、かかる外径Db(アンカー材8が設けられている部分におけるケーブル2の外径Db)は、筒状止め具6が嵌っている部分におけるケーブル2の外径Daより太い。アンカー材8が設けられている部分におけるケーブル2の外径Dbは、環状部材7の外径Ddより太い構成、および環状部材7の外径Ddより細い構成のいずれであってもよいが、本形態において、アンカー材8が設けられている部分におけるケーブル2の外径Dbは、環状部材7の外径Ddより太くなっている。
アンカー材8としては、金属製あるいは樹脂製のスリーブを用いることができる。また、アンカー材8としては、未硬化の樹脂組成物を外皮25の端部250から外皮25の内側に充填した後に硬化させてなる樹脂硬化物を用いることができる。本形態において、アンカー材8は、常温硬化性の樹脂硬化物であり、例えば、シアノアクリレート系接着剤である。このため、環状部材7をケーブル2に嵌めて締めた際、線材21と外皮25との間に隙間が発生することを利用して、外皮25の端部250から未硬化の樹脂組成物(シアノアクリレート系接着剤)を注入した後、樹脂組成物を硬化させれば、外皮25の内側にアンカー材8を設けることができる。その際、未硬化の樹脂組成物は、外皮25と線材21との間に加えて、複数の線材21同士の間にも進入するので、外皮25と線材21との間、および複数の線材21同士の間にアンカー材8を設けることができる。また、外皮25の端部250と筒状止め具6との間では、環状部材7がケーブル2を締め付けているので、未硬化の樹脂組成物は、環状部材7が設けられている細径部分28より筒状止め具6が設けられている側に流入しにくい。従って、筒状止め具6が設けられている側に、硬化前のアンカー材8が流入して硬化し、ケーブル2において筒状止め具6が嵌められる部分やカバー4から外側に引き出されている部分の可撓性が損なわれるという事態が発生しにくい。特に、アンカー材8としてエポキシ系接着剤を用いた場合、硬化に長い時間がかかるため、筒状止め具6が設けられている側に、硬化前のアンカー材8が流入しやすいが、環状部材7によってケーブル2を締め付ければ、ケーブル2において筒状止め具6が嵌められる部分の可撓性が損なわれるという事態が発生しにくい。
(ケーブル2の抜け止め方法)
以上説明した構造とするには、ケーブル2の外周側に筒状止め具6を嵌めるとともに、筒状止め具6が嵌っている部分より外皮25の端部250側において外皮25の内側にアンカー材8を設け、アンカー材8が配置されている部分におけるケーブル2の外径Dbを、筒状止め具6が嵌っている部分におけるケーブル2の外径Daより太くしておく。また、本形態では、ケーブル2において筒状止め具6が嵌る部分と外皮25の端部250との間に環状部材7を嵌めることにより、外皮25において環状部材7が嵌っている部分を環状部材7による締め付けにより細くするとともに、筒状止め具6が嵌る箇所とは反対側で環状部材7が嵌っている部分と隣り合う個所で外皮25を拡径させる。次に、外皮25が
拡径している部分に外皮25の端部250からアンカー材8を設ける。
ここで、ケーブル2に筒状止め具6を設ける工程、ケーブル2に環状部材7を設ける工程、およびケーブル2にアンカー材8を設ける工程の順序は、ケーブル2に環状部材7を設ける工程を行った後、ケーブル2にアンカー材8を設ける工程を行うことが必須であるが、ケーブル2に筒状止め具6を設ける工程は、ケーブル2に環状部材7を設ける工程やケーブル2にアンカー材8を設ける工程の前および後のいずれのタイミングで行ってもよい。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、ケーブル2の外周側に筒状止め具6が嵌められており、筒状止め具6が嵌っている部分より外皮25の端部250側には、外皮25の内側にアンカー材8が設けられている。このため、アンカー材8が配置されている部分におけるケーブル2の外径Dbが、筒状止め具6が嵌っている部分におけるケーブル2の外径より太くなっている状態が維持されている。従って、筒状止め具6からケーブル2が抜けにくい。
また、アンカー材8は、外皮25の端部250に設けられているため、外皮25の内側にアンカー材8を容易に設けることができる。
また、アンカー材8は、シアノアクリレート系接着剤を硬化させた樹脂硬化物であり、かかるシアノアクリレート系接着剤は、空気中などの水分に瞬間的に反応して硬化する。従って、アンカー材8を設けるのに適している。また、外皮25の内側には線材21が複数本、設けられており、アンカー材8(樹脂硬化物)は、外皮25と線材21との間、および線材21の間に設けられている。このため、内皮23が可撓性を有しているが、アンカー材8が設けられている箇所をより固くすることができるので、筒状止め具6からケーブル2が抜けにくい。
また、ケーブル2には、アンカー材8が配置されている部分と筒状止め具6が嵌っている部分との間に、筒状止め具6が嵌っている部分におけるケーブル2の外径Daより大の外径Dcを有する環状部材7が嵌っている。このため、環状部材7が筒状止め具6に引っ掛かるので、筒状止め具6からケーブル2が抜けにくい。また、環状部材7が嵌っている部分において、外皮25は、環状部材7による締め付けにより細くなっているため、外皮25の細径部分28によってアンカー材8の位置をある程度、規定することができる。特に本形態では、未硬化の樹脂組成物を注入、硬化させて、アンカー材8を構成しているため、環状部材7が設けられている部分より筒状止め具6が設けられている側に未硬化の樹脂組成物が流入しにくい。それ故、環状部材7との外皮25の端部250との間において、外皮25の内側に未硬化の樹脂組成物を確実かつ効率よく充填することができる。また、環状部材7を嵌めると、外皮25が拡径した部分が発生するので、外皮25の内側にアンカー材8を容易に設けることができる。
(他の実施の形態)
上記実施の形態では、環状部材7を嵌めると、外皮25が拡径した部分が発生することを利用して未硬化の樹脂組成物を外皮25の内側に注入してアンカー材8を構成したが、環状部材7を嵌めると、外皮25が拡径した部分が発生することを利用して、スリーブ状のアンカー材8を外皮25の内側に配置してもよい。
上記実施の形態では、バンド7aによって環状部材7を構成したが、金属製のC形リング等をケーブル2に嵌めた後、O形に変形させて環状部材7としてもよい。
上記実施の形態では、ケーブル2として電気配線用のケーブルを例示したが、光ケーブル等のケーブルにおける抜け止めに本発明を適用してもよい。
2・・ケーブル
4・・カバー
6・・筒状止め具
7・・環状部材
7a・・バンド
8・・アンカー材
21・・線材
22・・芯線
23・・内皮
25・・外皮
45・・切り欠き
46・・溝
61・・円筒部
62・・フランジ部
100・・モータ
130・・モータケース
250・・外皮の端部
441・・第1板部
442・・第2板部
611・・円筒部の一方側端部
612・・円筒部の他方側端部

Claims (8)

  1. 線材の周りを外皮が覆ったケーブルの外周側に嵌められた筒状止め具と、
    前記筒状止め具が嵌っている部分より前記外皮の端部側において前記外皮の内側に設けられたアンカー材と、
    を有し、
    前記アンカー材が配置されている部分における前記ケーブルの外径は、前記筒状止め具が嵌っている部分における前記ケーブルの外径より太くなっており、
    前記ケーブルには、前記アンカー材が配置されている部分と前記筒状止め具が嵌っている部分との間に、前記筒状止め具が嵌っている部分における前記ケーブルの外径より外径が大の環状部材が嵌っていることを特徴とするケーブルの抜け止め構造。
  2. 前記アンカー材は、前記端部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のケーブルの抜け止め構造。
  3. 前記アンカー材は、未硬化の樹脂組成物を前記外皮の内側に充填した後に硬化させてなる樹脂硬化物であることを特徴とする請求項2に記載のケーブルの抜け止め構造。
  4. 前記樹脂硬化物は、シアノアクリレート系接着剤であることを特徴とする請求項3に記載のケーブルの抜け止め構造。
  5. 前記外皮の内側には前記線材が複数本、設けられており、
    前記樹脂硬化物は、少なくとも前記外皮の内側において複数の前記線材の間に介在していることを特徴とする請求項3または4に記載ケーブルの抜け止め構造。
  6. 前記外皮は可撓性を有しており、
    前記環状部材が嵌っている部分において、前記外皮は、前記環状部材による締め付けにより細くなっていることを特徴とする請求項乃至5の何れか一項に記載のケーブルの抜け止め構造。
  7. 前記アンカー材は、前記環状部材が嵌っている部分と隣り合う個所で前記環状部材による締め付けにより前記外皮が拡径した部分に設けられていることを特徴とする請求項6に
    記載のケーブルの抜け止め構造。
  8. 線材の周りを外皮が覆ったケーブルの抜けを防止する方法であって、
    前記外皮は可撓性を有しており、
    前記ケーブルの外周側に筒状止め具を嵌めるとともに、前記筒状止め具が嵌っている部分より前記外皮の端部側において前記外皮の内側にアンカー材を設け、
    前記ケーブルにおいて前記筒状止め具が嵌る部分と前記端部との間に環状部材を嵌めることにより、前記外皮において前記環状部材が嵌っている部分を当該環状部材による締め付けにより細くするとともに、前記筒状止め具が嵌る箇所とは反対側で前記環状部材が嵌っている部分と隣り合う個所で前記外皮を拡径させ、次に、前記外皮が拡径している部分に前記アンカー材を設けることにより、前記アンカー材が配置されている部分における前記ケーブルの外径を、前記筒状止め具が嵌っている部分における前記ケーブルの外径より太くしておくことを特徴とするケーブルの抜け止め方法
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