JP6258019B2 - ケーブルの抜け止め構造およびケーブルの抜け止め方法 - Google Patents
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る部分より外皮の端部側には、外皮の内側にアンカー材が設けられている。このため、アンカー材が配置されている部分におけるケーブルの外径が、筒状止め具が嵌っている部分におけるケーブルの外径より太くなっている状態が維持されている。従って、筒状止め具からケーブルが抜けにくい。また、前記ケーブルには、前記アンカー材が配置されている部分と前記筒状止め具が嵌っている部分との間には、前記筒状止め具が嵌っている部分における前記ケーブルの外径より外径が大の環状部材が嵌っている。かかる構成によれば、環状部材が筒状止め具に引っ掛かるので、筒状止め具からケーブルが抜けにくい。
充填した後に硬化させてなる樹脂硬化物である。
図1は、本発明を適用したモータ100の説明図であり、図1(a)、(b)は、モータ100を出力側からみた斜視図、およびモータ100で採用したケーブル2の抜け止め
構造を示す断面図である。
図2は、本発明を適用したモータ100に用いたカバー4の説明図であり、図2(a)、(b)は、カバー4を底側からみた斜視図、およびカバー4の断面図である。
図3は、本発明を適用したケーブル2の抜け止め構造の説明図であり、図3(a)、(b)、(c)、(d)は、ケーブル2の一方の端部2aを出力側からみた説明図、ケーブル2の一方の端部2aを反出力側からみた説明図、筒状止め具6を反出力側からみた説明図、環状部材7を展開した様子を示す説明図である。
図1(b)および図3(a)、(b)に示すように、ケーブル2には、筒状止め具6が嵌っている部分と外皮25の端部250との間に環状部材7が嵌っている。環状部材7が嵌っている部分では、環状部材7による締め付けでケーブル2が細くなっており、かかる細径部分28の外径Dcは、筒状止め具6が嵌っている部分におけるケーブル2の外径Daより細い。但し、環状部材7の外径Ddは、筒状止め具6が嵌っている部分におけるケーブル2の外径Daより太い。
ド7aは、筒部71と、筒部71から延在する帯状部72とを有しており、ケーブル2の周りに帯状部72を巻きつける際、帯状部72の先端部720を筒部71の穴710に通し、先端部720を引っ張れば、ケーブル2を締め付けた状態となる。帯状部72には、長手方向の複数個所に突起からなるセレーション721が形成されており、セレーション721は、穴710の内部で引っ掛かる。従って、バンド7aをケーブル2の周りに巻きつけた後、手を放しても緩むことがない。また、帯状部72のうち、筒部71から突出した余剰部分を切除すれば、環状部材7となる。
本形態では、環状部材7をケーブル2に嵌めると、外皮25において環状部材7より端部250の側(環状部材7に対して筒状止め具6側とは反対側)の外皮25が外径Dbまで拡径し、線材21と外皮25との間に隙間が発生する。本形態では、この隙間を利用して、外皮25の端部250から外皮25の内側にアンカー材8を設ける。このため、外皮25において環状部材7より端部250の側(環状部材7に対して筒状止め具6と反対側)では、外径Dbが維持され、かかる外径Db(アンカー材8が設けられている部分におけるケーブル2の外径Db)は、筒状止め具6が嵌っている部分におけるケーブル2の外径Daより太い。アンカー材8が設けられている部分におけるケーブル2の外径Dbは、環状部材7の外径Ddより太い構成、および環状部材7の外径Ddより細い構成のいずれであってもよいが、本形態において、アンカー材8が設けられている部分におけるケーブル2の外径Dbは、環状部材7の外径Ddより太くなっている。
以上説明した構造とするには、ケーブル2の外周側に筒状止め具6を嵌めるとともに、筒状止め具6が嵌っている部分より外皮25の端部250側において外皮25の内側にアンカー材8を設け、アンカー材8が配置されている部分におけるケーブル2の外径Dbを、筒状止め具6が嵌っている部分におけるケーブル2の外径Daより太くしておく。また、本形態では、ケーブル2において筒状止め具6が嵌る部分と外皮25の端部250との間に環状部材7を嵌めることにより、外皮25において環状部材7が嵌っている部分を環状部材7による締め付けにより細くするとともに、筒状止め具6が嵌る箇所とは反対側で環状部材7が嵌っている部分と隣り合う個所で外皮25を拡径させる。次に、外皮25が
拡径している部分に外皮25の端部250からアンカー材8を設ける。
以上説明したように、本形態では、ケーブル2の外周側に筒状止め具6が嵌められており、筒状止め具6が嵌っている部分より外皮25の端部250側には、外皮25の内側にアンカー材8が設けられている。このため、アンカー材8が配置されている部分におけるケーブル2の外径Dbが、筒状止め具6が嵌っている部分におけるケーブル2の外径より太くなっている状態が維持されている。従って、筒状止め具6からケーブル2が抜けにくい。
上記実施の形態では、環状部材7を嵌めると、外皮25が拡径した部分が発生することを利用して未硬化の樹脂組成物を外皮25の内側に注入してアンカー材8を構成したが、環状部材7を嵌めると、外皮25が拡径した部分が発生することを利用して、スリーブ状のアンカー材8を外皮25の内側に配置してもよい。
4・・カバー
6・・筒状止め具
7・・環状部材
7a・・バンド
8・・アンカー材
21・・線材
22・・芯線
23・・内皮
25・・外皮
45・・切り欠き
46・・溝
61・・円筒部
62・・フランジ部
100・・モータ
130・・モータケース
250・・外皮の端部
441・・第1板部
442・・第2板部
611・・円筒部の一方側端部
612・・円筒部の他方側端部
Claims (8)
- 線材の周りを外皮が覆ったケーブルの外周側に嵌められた筒状止め具と、
前記筒状止め具が嵌っている部分より前記外皮の端部側において前記外皮の内側に設けられたアンカー材と、
を有し、
前記アンカー材が配置されている部分における前記ケーブルの外径は、前記筒状止め具が嵌っている部分における前記ケーブルの外径より太くなっており、
前記ケーブルには、前記アンカー材が配置されている部分と前記筒状止め具が嵌っている部分との間に、前記筒状止め具が嵌っている部分における前記ケーブルの外径より外径が大の環状部材が嵌っていることを特徴とするケーブルの抜け止め構造。 - 前記アンカー材は、前記端部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のケーブルの抜け止め構造。
- 前記アンカー材は、未硬化の樹脂組成物を前記外皮の内側に充填した後に硬化させてなる樹脂硬化物であることを特徴とする請求項2に記載のケーブルの抜け止め構造。
- 前記樹脂硬化物は、シアノアクリレート系接着剤であることを特徴とする請求項3に記載のケーブルの抜け止め構造。
- 前記外皮の内側には前記線材が複数本、設けられており、
前記樹脂硬化物は、少なくとも前記外皮の内側において複数の前記線材の間に介在していることを特徴とする請求項3または4に記載ケーブルの抜け止め構造。 - 前記外皮は可撓性を有しており、
前記環状部材が嵌っている部分において、前記外皮は、前記環状部材による締め付けにより細くなっていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載のケーブルの抜け止め構造。 - 前記アンカー材は、前記環状部材が嵌っている部分と隣り合う個所で前記環状部材による締め付けにより前記外皮が拡径した部分に設けられていることを特徴とする請求項6に
記載のケーブルの抜け止め構造。 - 線材の周りを外皮が覆ったケーブルの抜けを防止する方法であって、
前記外皮は可撓性を有しており、
前記ケーブルの外周側に筒状止め具を嵌めるとともに、前記筒状止め具が嵌っている部分より前記外皮の端部側において前記外皮の内側にアンカー材を設け、
前記ケーブルにおいて前記筒状止め具が嵌る部分と前記端部との間に環状部材を嵌めることにより、前記外皮において前記環状部材が嵌っている部分を当該環状部材による締め付けにより細くするとともに、前記筒状止め具が嵌る箇所とは反対側で前記環状部材が嵌っている部分と隣り合う個所で前記外皮を拡径させ、次に、前記外皮が拡径している部分に前記アンカー材を設けることにより、前記アンカー材が配置されている部分における前記ケーブルの外径を、前記筒状止め具が嵌っている部分における前記ケーブルの外径より太くしておくことを特徴とするケーブルの抜け止め方法。
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