JP6257498B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、容器内の食品を沸騰させて調理する加熱調理器に関する。
従来の加熱調理器の一種である炊飯器は、炊飯器本体と、前記炊飯器本体に装備する鍋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記炊飯器本体を覆う蓋と、前記鍋の温度を検出する鍋温度検出手段と、前記鍋温度検出手段の出力に応じた所定の炊飯シーケンスに従って前記加熱手段を制御する加熱制御手段とを備えている。そして、前記鍋の底部内面にディンプル(窪み)を複数設けると共に、鍋底部の中心を中心とした環状の壁部を前記ディンプルよりも前記鍋の中央側に設けているものがある(例えば、特許文献1参照)。この技術ではディンプルで鍋底に沸騰核の形成を促し、ディンプルで発生した沸騰泡を壁部に接触させて上方に導き、炊上工程の初期に鍋の略中央部に気泡の通り道(かに穴)を生成する構成としたものである。このかに穴が多いほど、ご飯中心部を良く加熱することができる。
特開2013−102925号公報(第6頁)
通常、沸騰泡を作るにあたり、泡の核を作るには、泡の大型化を促進する凹凸を鍋表面に設けるなどの「形状の視点から見た沸騰泡生成要素」か、局所的な加熱領域を作るなどの「熱源の視点から見た沸騰泡生成要素」を必要とする。
上記特許文献1の技術は、「形状の視点から見た沸騰泡生成要素」を設けた技術に相当するが、この技術では鍋の底部内面に凹凸を設ける技術であるため、調理作業性を損ねる課題がある。具体的には例えば米飯をしゃもじでよそったり、液状の食品をおたまですくったりなど、食品をすくう作業を行うにあたり、ディンプルがあると、その部分に食品が残りやすくなってしまい、盛り付け作業をしにくい。
ところで、加熱調理器では、熱伝達促進効果の面で大きな沸騰泡を形成することが求められることがある。上記特許文献1の技術において加熱手段は局所的な加熱源となるものであり、「熱源の視点から見た沸騰泡生成要素」に相当するが、局所的な加熱源のみの構成で大きな沸騰泡を形成することには限界があるという問題があった。
また、従来より、鍋表面の一部にブラスト処理または溶射処理等、表面を荒らす処理をすることで泡を生成する技術もある。この技術では、表面粗さに由来する細かな沸騰核を形成することで、多数の泡の発生を促すことができる。しかし、この技術で生成される泡はあくまでも微細な泡であり、加熱調理器として求められる大きな泡の形成は難しい。すなわち、泡が微細であると、被加熱物の種類および量によっては、その泡の小ささから、被加熱物の上面まで泡が届くことを期待できない。よって、泡が小さいと、沸騰泡によってもたらされる熱伝達効果、および食品を物理的に持ち上げる撹拌効果などが得られない場合がある。
本発明はこのような点に鑑みなされたもので、調理作業性を損ねることなく、大きな沸騰泡の生成を可能とした加熱調理器を得ることを目的とする。
本発明に係る加熱調理器は、鍋と、鍋の下方に設けられ、鍋を加熱する加熱手段とを備え、鍋は、底部内面に他の部分よりも表面が荒れた表面処理部を有し、表面処理部は角部を有する形状であり、表面処理部と非表面処理部との境界線が上方から見て加熱手段を横切るものである。
本発明によれば、鍋の底部内面に、角部を有する形状を成し、他の部分よりも表面が荒れた表面処理部を設けたので、調理作業性を損ねることなく、大きな沸騰泡を生成することが可能である。
本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の外観斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の概略断面図である。 鍋底面に表面処理部が有る場合と無い場合とで沸騰泡分布に違いが生じることを説明する説明図である。 本発明の実施の形態1に係る加熱調理器における表面処理部での泡生成の説明図である。 本発明の実施の形態1に係る加熱調理器における表面処理部周辺での泡生成の説明図である。 本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の表面処理部の変形例1を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の表面処理部の変形例2を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の表面処理部の変形例3を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の表面処理部の変形例4を示す図である。
以下、本発明の実施の形態における加熱調理器について説明する。なお、以降の各図面において同一番号の構成要素は同一のものとする。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の外観斜視図である。図2は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の概略断面図である。
加熱調理器は、本体1と、この本体1を上面から開閉する外蓋2とを備えている。本体1の上面前方には操作パネル3が配置されている。操作パネル3は、加熱時間および仕上がりなどの設定入力と、設定内容および運転状態の表示とが行われる部分であり、操作パネル3に対する設定入力に応じた制御信号が図示しない制御装置に対して送信され、加熱状態などがコントロールされる。
外蓋2には蒸気カートリッジ4が着脱可能に設けられている。蒸気カートリッジ4は、本体1内部の被加熱物が加熱された際に発生する蒸気を逃がす効果と、蒸気の凝縮水および被加熱物の吹き零れを受け止めて被加熱物側に戻す効果とを有する。
本体1内に収容される鍋5は、上面のみ開口した略円筒状を成し、厚みは例えばおよそ5mmの容器である。鍋5の上面の開口端部にはフランジ5aが形成され、持ちやすさおよび収納しやすさに配慮した形状となっている。また、鍋5は、底部内面中央に大きくゆるやかな凸部17を有しており、底部内面の略中央のところで最も高くなっている。鍋5内に投入される被加熱物15は、例えば水と米からなる米飯の他、肉、野菜、液体および調味料からなるカレーなどが挙げられるが、調理の種類を限定するものではない。
鍋5の下方には鍋温度センサ6が配置されている。鍋温度センサ6は、一例としてサーミスタにて構成され、本体1の底部から上部に向けてバネ6aで付勢されて鍋5に接触し、鍋5の温度を検知する。
鍋温度センサ6の検知温度に応じた検知電圧は、図示しない制御装置にて信号として取得される。制御装置は、その信号に基づいて温度を推定し、推定温度と鍋5の目的温度とに基づいてフィードバックをかけて鍋5の温度を目的温度にし、被加熱物15を所望の仕上がりとする役割を果たす。
また、外蓋2の下面側(鍋5側)には、鍋5と対向して内蓋7が着脱可能に設置されている。内蓋7は、被加熱物15の付着等により汚れた場合に水洗いが可能なように、フッ素加工を施して撥水性を持たせている場合がある。
内蓋7の周縁部には、鍋5のフランジ5aと内蓋7とを接触および密閉する蓋パッキン8が設けられている。蓋パッキン8は、本体1側面からの蒸気漏洩および熱漏洩による効率低下回避、使用者に対する高温蒸気接触の危険性回避といった役割を果たす。
また、本体1の内部には、鍋5の収納部である有底円筒状のコイルベース9が配置されている。コイルベース9の底部外面には、加熱源の一例としてリング状の加熱コイル10が固定されている。加熱コイル10には、インバータ回路(図示せず)から高周波電流が供給される。これにより高周波磁界が発生し、加熱コイル10と磁気結合した鍋5の加熱コイル対向面が励磁され、鍋5の底面に渦電流が誘起される。この渦電流と鍋5の持つ抵抗とによりジュール熱が生じ、鍋底面が発熱して加熱が行われる。
なお、ここでは、加熱コイル10が、内側加熱コイル10aと、内側加熱コイル10aの外側に隙間を設けて配置した外側加熱コイル10bとを備えた構成としているが、加熱コイル10の個数、配置および形状は任意である。また、加熱源は加熱コイル10に限られたものではなく、誘導加熱は必須要件ではない。例えば、電気抵抗により発熱するいわゆるシーズヒータまたはシーズヒータを鋳込んだ鋳込みヒータなどを加熱源とし、ヒータを鍋5に接触させる方式で鍋5を加熱する構成としてもよい。
鍋5および被加熱物15は、加熱コイル10とは別に、外蓋2と内蓋7との間に設けられた蓋ヒータ11と、コイルベース9の外面に設けられた胴ヒータ12とからも加熱される。
蓋ヒータ11はニクロム線などで構成され、鍋5および被加熱物15を上部から加熱する。蓋ヒータ11は加熱コイル10と比べて小さい出力のものであり、補助的な加熱源として利用される。蓋ヒータ11は内蓋7に付着する凝縮水を低減させる効果もある。
胴ヒータ12はニクロム線などで構成され、鍋5および被加熱物15を側面から加熱する。胴ヒータ12は、蓋ヒータ11と同じく補助的な加熱源であるが、鍋5との距離が近いため、蓋ヒータ11と比較して鍋5および被加熱物15を加熱する効果は高い。
そして、本実施の形態1の特徴とする構成としては、鍋5の底部内面に表面処理部18を設けたことにある。表面処理部18は、表面粗さを高める処理が施された部分であり、具体的には例えば、鍋5の底部内面の一部にブラスト処理または溶射処理等が施された部分である。表面処理部18の表面粗さは、例えばRa=3〜20μm程度である。
図3は、鍋底面に表面処理部が有る場合と無い場合とで沸騰泡分布に違いが生じることを説明する説明図で、図3(a)は従来構成(表面処理部が無い)を表し、図3(b)は本実施の形態(表面処理部が有る)を表している。図3において網掛けした部分は加熱コイル10、100を示している。図4は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器における表面処理部での泡生成の説明図で、表面処理部を含む加熱調理器の要部模式拡大断面図を示している。図4中、矢印は泡の生成分布を模式図的に表しており、矢印の長さは上面に向かう浮力、すなわち泡の大きさを表している。また、図5は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器における表面処理部周辺での泡生成の説明図で、表面処理部を含む鍋表面の模式斜視図である。
加熱調理器では、沸騰泡によってもたらされる熱伝達効果、および食品を物理的に持ち上げる撹拌効果を得るために、被加熱物15内に大きな泡を生成することが求められる。大きな泡を生成できれば、粘度の高い食品および量の多い食品などにおいて仕上がり向上効果を発揮しやすい。一例として、大きな泡が生成された場合、米飯のような最終的に液体が略消失するような食品に対しては、以下の効果を発揮する。すなわち、調理終了時にいわゆる「カニ穴」(鍋5の底面から空気が抜けた道がご飯表面に表れたもの)をつくるような、鍋底面から上方に向かって蒸気を通すことによる熱伝達促進効果と、鍋底面に残りがちな水分の除去を促して、仕上がりを向上させる効果とを得ることが可能となる。このように、「カニ穴」と称されるような大きな蒸気の通り道を生成するにあたり、形容詞で表現すれば「ぐつぐつ」と煮られるような沸騰泡の撹拌効果を得るには、大きな泡が必要である。
本実施の形態1では、大きな泡を形成するために、鍋5の底部内面に表面処理部18を設けている。表面処理部18を形成したことによって、表面処理部18を設けた図3(b)では、図3(a)に比べて鍋5内で形成される泡が増え、また、大きな泡の形成が可能となっている。鍋5の底部内面に表面処理部18を形成したことで、鍋5の底部内面は表面処理部18が有る部分と無い部分との2つの表面状態を有することになり、その境界部分において泡が発生しやすく、大きな泡の形成が可能となっている。以下、この点について図4を参照して説明する。
表面処理部18が形成されていない非表面処理部19(紙面向かって右側の部分)の鍋5の表面はなめらかであり、加熱コイル10の直上部で発生した泡は、大泡になる前になめらかな表面を伝って、浮力がアシストされる部分(ここでは、非表面処理部19と表面処理部18との境界部分20)に向けて流れていく。
一方、表面処理部18では、表面粗さに由来する細かな沸騰泡が発生し、また、非表面処理部19側から泡が流れて来、境界部分20では泡の生成および合泡が促進される。
このように、表面処理部18と非表面処理部19との境界部分20は、表面状態の違いから沸騰核の生成とのきっかけとなる上に、それぞれから集まった泡が合泡するきっかけにもなり、大泡の生成が促進されやすい。
また、本実施の形態1では、表面処理部18の形状を上方から見て角部を有する形状としている。具体的には、表面処理部18の形状を三角形とし、3つの角部18a〜18cを有している。このように、表面処理部18の形状を角部を有する形状とすることで、より大きな泡を形成することを可能としている。つまり、表面処理部18の角部18a〜18cはいわば2つの境界部分20が集まった箇所と言えるため、図5の矢印に示すように泡の生成および合泡が更に促進され、撹拌効果が期待できる大きな泡の形成が可能である。
また、本実施の形態1は、表面処理部18を用いて泡の発生位置を任意の位置にすることを可能としている。以下、この点について説明する。
図3(a)に示した従来構成では、鍋表面は研磨されたり、その表面にフッ素加工が施されたりすることでなめらかな表面状態となっている。表面状態がなめらかであると、鍋50内では沸騰泡の生成にあたり、沸騰泡の核となる部分が存在しづらい。また、被加熱物150を収容した鍋50内において沸騰泡の核は、局所的な加熱源である加熱コイル100の直上部、特に、加熱量が多くなる、加熱コイル100の幅方向の中心部の上方にできやすい。つまり、表面処理部18を設けない従来構成では、最も大きな泡が出るのは加熱コイル100の直上であり、鍋底面にて、加熱コイル100の幅方向の中心部に沿った形で同心円状に泡160が生成される。
そして、生成された微細な沸騰泡は、大泡になる前になめらかな表面を伝って、凸部170などの浮力がアシストされる方向に流れていき、その後、徐々に合泡されて大泡化され、十分な浮力と共に被加熱物15である液体の中を上昇していく。すなわち、鍋50の表面がなめらかな場合、泡の出方は鍋形状および加熱源の位置に支配されてしまうため、従来構成では、沸騰泡を所望の大きさとしたり、所望の位置に沸騰泡を生成したりすることは大変困難な課題である。
炊飯においては、大きな泡を鍋5の底面全体に均一に生成できると、炊き上がり時、米飯の上面が高くなる、いわゆる「ふっくら」とした炊き上がりにできる効果がある。図3(a)の従来構成において泡は、凸部17の形成領域および加熱コイル100の直上部に発生し、それ以外の部分、例えば、加熱コイル100同士の間の部分には発生し難い。
そこで、本実施の形態1では、泡が出にくい部分に表面処理部18の角部を位置させ、表面処理部18を設けない場合には生成されないであろう部分に泡を生成するようにしている。そのための表面処理部18の形状として、本実施の形態1では、図3(b)に示すように上方から見て三角形状とし、表面処理部18の角部18a〜18cの少なくとも一つ(角部18a)を、平面的に見て加熱コイル10とオーバラップしない鍋底面上の位置に位置させている。そして、表面処理部18の他の2つの角部18b、18cは、上方から見て加熱コイル10とオーバラップする位置に位置する配置としている。
また、表面処理部18と非表面処理部19との境界部分20が上方から見て外側加熱コイル10bを横切る方向に延びている。このような形状の表面処理部18を鍋5の底部内面に、加熱コイル10と同心円状に間隔を空けて複数設けている。なお、ここでは、表面処理部18と非表面処理部19との境界部分20が上方から見て外側加熱コイル10bを横切る方向に延びるようにしているが、内側加熱コイル10aを横切る方向に延びる構成とし、角部18aが内側加熱コイル10aの内側に位置する構成としてもよい。
以上のように表面処理部18を形成したことにより、表面処理部18を設けない場合に加熱コイル10の直上部分に集中していた泡生成箇所を、加熱コイル10の直上部外の部分(角部18aの部分)、この例では内側加熱コイル10aと外側加熱コイル10bとの間の部分に泡を発生させることが可能となる。つまり、表面処理部18を設けなければ発生させることができなかった箇所に泡を発生させることが可能となる。
また、表面処理部18は、凹凸で形成された従来のディンプルと異なり表面処理が施された部分であるため、鍋5内の被加熱物をしゃもじやおたま等の調理用具ですくう際に引っかかることがなく、調理作業性を損ねる不都合を解消できる。
なお、本発明の表面処理部18は、図1に示した形状に限定されるものではなく、泡の生成と合泡が表面処理部18の角部で行われる傾向を利用し、本発明の要旨を逸脱しない範囲で例えば以下のように種々変形実施可能である。以下の変形例の場合にも、同様の効果を得ることができる。
(変形例1)
図6は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の表面処理部の変形例1を示す図である。
図6の表面処理部18Aは、図5に示した表面処理部18の角部18aの位置を凸部17側に延長し、表面処理部18と非表面処理部19との境界線20aが凸部17を横切る構成としたものである。この構成とすることで、凸部17においても泡を形成することができる。なお、凸部17の頂部17aは表面処理部18を設けなくても泡が集まりやすい部分であるため、頂部17aまで境界線20aが横切る構成としなくても良い。
(変形例2)
図7は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の表面処理部の変形例2を示す図である。
図7の表面処理部18Bは、長方形状を成し、鍋底面の中心を中心として放射状に複数配置されている。そして、この表面処理部18Bは、加熱コイル10を横切る境界線21aと、凸部17を横切る境界線21bとを有している。そして、表面処理部18Bの4つの角部22a〜22dのうち内側の2つの角部22a、22bは、内側加熱コイル10aの内側の部分、つまり加熱源が配置されていない部分に位置している。また、外側の角部22c、22dは、内側加熱コイル10aと外側加熱コイル10bとの間の部分、つまり加熱源が配置されていない部分に位置している。このため、このように構成された表面処理部18Bを設けた場合にも、加熱源が配置されていない部分に泡を集めることが可能である。
(変形例3)
図8は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の表面処理部の変形例3を示す図である。
図8の表面処理部18Cは、鍋5の底部中央部を覆い、且つ内側加熱コイル10aと外側加熱コイル10bとの間の部分、つまり加熱源が配置されていない部分に複数の角部23が位置する多角形状を有している。この形状とすれば、加熱源が配置されていない部分に多数の大泡、それ以外広い領域に細かい泡を生成することが可能となる。
(変形例4)
図9は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の表面処理部の変形例4を示す図である。
図9は、内側加熱コイル10aと外側加熱コイル10bとの間の部分、言い換えれば加熱コイル10が配置されていない部分に表面処理部18Dを加熱コイル10と同心円状に複数配置した形態を示している。表面処理部18Dの形状は、ここでは三角形状を示しているが、この形状に限らず角部を有する形状であればよい。このような構成においても、加熱コイル10が配置されていない部分に泡を集めることが可能である。
本発明の活用例として、業務用および家庭用の加熱調理器に適用することが可能である。
1 本体、2 外蓋、3 操作パネル、4 蒸気カートリッジ、5 鍋、5a フランジ、6 鍋温度センサ、6a バネ、7 内蓋、8 蓋パッキン、9 コイルベース、10 加熱コイル、10a 内側加熱コイル、10b 外側加熱コイル、11 蓋ヒータ、12 胴ヒータ、15 被加熱物、17 凸部、17a 頂部、18 表面処理部、18A 表面処理部、18B 表面処理部、18C 表面処理部、18D 表面処理部、18a 角部、18b 角部、18c 角部、19 非表面処理部、20 境界部分、20a 境界線、21a 境界線、21b 境界線、22a 角部、22b 角部、22c 角部、22d 角部、23 角部、50 鍋、100 加熱コイル、150 被加熱物、160 泡、170 凸部。

Claims (10)

  1. 鍋と、
    前記鍋の下方に設けられ、前記鍋を加熱する加熱手段とを備え、
    前記鍋は、底部内面に他の部分よりも表面が荒れた表面処理部を有し、
    前記表面処理部は角部を有する形状であり、
    前記表面処理部と非表面処理部との境界線が上方から見て前記加熱手段を横切る
    ことを特徴とする加熱調理器。
  2. 底部内面の中心部に凸部を有する鍋と、
    前記鍋の下方に設けられ、前記鍋を加熱する加熱手段とを備え、
    前記鍋は、前記底部内面に他の部分よりも表面が荒れた表面処理部を有し、
    前記表面処理部は角部を有する形状であり、
    前記表面処理部と非表面処理部との境界線が前記凸部を横切る
    ことを特徴とする加熱調理器。
  3. 前記角部は、上方から見て前記加熱手段とオーバラップしない位置に形成されている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の加熱調理器。
  4. 前記表面処理部は、前記角部を複数有する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の加熱調理器。
  5. 前記表面処理部は、前記鍋の底部内面に前記加熱手段と同心円状に間隔を空けて複数形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項の何れか一項に記載の加熱調理器。
  6. 前記表面処理部は三角形状である
    ことを特徴とする請求項1〜請求項の何れか一項に記載の加熱調理器。
  7. 前記表面処理部は長方形状である
    ことを特徴とする請求項1〜請求項の何れか一項に記載の加熱調理器。
  8. 前記加熱手段は、リング状の内側加熱コイルと、前記内側加熱コイルの外側に隙間を設けて配置した外側加熱コイルとを有し、
    前記表面処理部の前記角部は、上方から見て前記内側加熱コイルと前記外側加熱コイルとの間の部分および前記内側加熱コイルの内側部分の少なくとも一方とオーバラップしている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項の何れか一項に記載の加熱調理器。
  9. 鍋と、
    前記鍋の下方に設けられ、前記鍋を加熱する加熱手段とを備え、
    前記鍋は、底部内面に他の部分よりも表面が荒れた表面処理部を有し、
    前記表面処理部は複数の角部を有する形状であり、前記鍋の底部中央部を覆うように前記鍋の底部内面に形成され、全ての前記角部が上方から見て前記加熱手段とオーバラップしない位置に位置する多角形状である
    ことを特徴とする加熱調理器。
  10. 前記加熱手段は、内側加熱コイルと外側加熱コイルとを有し、
    前記表面処理部の前記角部は、上方から見て前記内側加熱コイルと前記外側加熱コイルとの間の部分とオーバラップしている
    ことを特徴とする請求項記載の加熱調理器。
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