JP6256011B2 - 飲料用容器 - Google Patents
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この発明では、飲料が収容されるボトル本体と、該ボトル本体の開口部に対して螺合固定された飲み口部材と、飲み口部材の内周に設けられた係合部に対して着脱可能に係合する係合部材を有して飲み口部材に嵌合される栓部材と、栓部材に対して、栓部材の係合部材の係合状態を操作する操作手段を介して係合された蓋部材と、栓部材の外周に設けられたガイド部材とを備え、上記飲み口部材の係合部に対して、上記栓部材の係合部材を係合させることによって、上記栓部材および蓋部材を上記飲み口部材に対して嵌合係止するとともに、上記蓋部材の操作手段を操作することによって、上記飲み口部材の係合部に対する上記栓部材側係合部材の係合を解除する一方、上記栓部材は上記ガイド部材を介して上記飲み口部材に嵌合されるように構成された飲料容器であって、相互に係合される上記飲み口部材側の係合部および栓部材側のガイド部材の相互に対向する面は、相互に逆方向の傾斜面となっており、互いに嵌合方向にガイドし合うように構成されていることを特徴としている。
この発明の課題解決手段の構成では、上記請求項1の発明の課題解決手段の構成において、開閉操作手段は、蓋部材側に直径方向両側から内側に押圧操作可能な操作部材を有する一方、栓部材側に同操作部材の押圧操作に応じて栓部材内外方向に出入する係合片を備えて構成されていることを特徴としている。
この実施の形態にかかる飲料容器は、大きく分けて、飲料が収納されるボトル本体Vと、このボトル本体Vの上端側開口部外周に螺合され、同開口部内側に栓部材嵌合リングWを固定する飲み口部材Xと、この飲み口部材Xの開口部内に嵌め込まれ、その下端側を上記栓部材嵌合リングWに嵌合当接されることによって上記ボトル本体Vの開口部を閉じる栓部材Yと、この栓部材Yを連結支持するとともに、同栓部材Yの外周をカバーする蓋部材Zとの5つの部分からなっている。
まずボトル本体Vは、図1〜図3、図10〜図14、図17、図18に示されるように、液体が収容される有底かつ長筒状のステンレス製の内容器1と、該内容器1の外周側に所定の隙間Sを介して設けられた同じく有底かつ長筒状のステンレス製の外ケース2とからなり、それらの上端側縦壁構造の開口縁部同士を溶接等の方法で相互に接合一体化し、その外周面側に飲み口部材Xを螺合する螺合溝3aを形成しているとともに、それら内容器1および外ケース2間の隙間Sを真空状態に脱気して断熱空間としている。
栓部材嵌合リングWは、図3〜図6、図10〜図13、図17、図18に示されるように、外周にシール部材(ラバーパッキン)5aを嵌合し、上記ボトル本体開口部内の小径の段部4面上に当接係合してシール機能を発揮する下部側小径部5bと、下部側から上部側に擂鉢状に径が拡大し、上端側が上記ボトル本体Vの開口部の径よりも大径のフランジ部5cとの合成樹脂成型体よりなり、上記ボトル本体Vの開口部内に嵌合されて、内側に上記栓部材Yのシール可能な嵌合面部5dを形成している。
飲み口部材Xは、図3〜図6、図10〜図13、図17、図18に示されるように、下部側が大径の筒状部6a、上部側が小径の筒状部6bの合成樹脂成型体よりなり、下部側大径の筒状部6aの内周面には上記ボトル本体V側開口縁部外周の螺合溝3aに螺合する螺合溝3bが形成され、また上部側小径の筒状部6bの内周面には周方向に所定(一定)の間隔を保って複数の係合部6c、6c・・が設けられている。
栓部材Yは、図3、図9〜図13、図17、図18に示すように、上端側が開口し、下端側が閉じた有底筒状構造の合成樹脂成型体よりなり、下端側にあって上述した栓部材嵌合リングWの栓部材嵌合面部5dに当接嵌合される小径部7aと、上部側にあって内側に開閉状態ロック・アンロック用のロックレバー10を収納する大径部7bとからなっている。
この時、上記栓部材Y側のロックレバー10の係合片10c、10cの先端部10h、10hの下面側は、例えば図18に示すように、円弧面形状に加工されており、上記軸方向へのストレート、またはガイド作用による若干の回転を伴った嵌合時にも、飲み口部材Xの内周面に対して滑らかな摺動作用を伴いながら、可能な限りスムーズに嵌合されるようになっている。
一方、蓋部材Zは、上記のように爪部材7d、7dおよびロックレバー10を介して栓部材Yを係合固定した合成樹脂製の蓋本体部9と、この蓋本体部9の外周側に重合され、上記蓋本体部9および栓部材Yを覆う合成樹脂製の蓋カバー部(蓋上部材)12とからなっている。
他方、蓋カバー部12は、上記蓋本体部9側の第2の天板部9bよりも大径の天板部12aと、該天板部12aの外周から下方に上記蓋本体部9側の筒壁部9cの幅よりも大きい上下幅を有して下降した筒壁部12cと、上記天板部12aの中央部に形成された上記蓋本体部9の第1の天板部9の外径に対応する嵌合口12dと、上記蓋本体部9側筒壁部9c部分のロックレバー操作片10b、10bの押圧操作用の円弧形状部10f、10fを押圧操作可能に望ませる押圧操作用の開口部12fと、上記筒壁部12cの内側に設けられ、上記天板部12a中央部の蓋本体部9の第1の天板部嵌合口12dを介して上記蓋本体部9の第1の天板部9a部分に相対回動可能に嵌合された上記蓋カバー部12における筒壁部9cの下面をスライド可能に係合支持する複数の係合リブ12e、12eとからなっている。
(1)蓋部材Zおよび栓部材Yの正確な着脱を、従来のような螺合構造によらず、飲み口部材X側開口部への嵌合、開閉操作手段であるロックレバー10の操作部の開操作のみで簡単に実現できるようになり、螺合構造の場合のような面倒な回動操作が不要となる。
(2)蓋部材Zおよび栓部材Yの着脱に際し、螺合構造のような回動操作が不要になる結果、栓部材Y側のシール部材とボトル本体V側のシール面、螺合溝等との回動時の摩擦による音鳴り、シール部材の摩耗によるシール機能の低下がなくなり、シール性能が向上し、シール寿命が長くなる。
(3)飲み口部材Xへの栓部材Yの嵌合に際して、外部から見える状態での位置決め構造などを設けて位置決めする必要がなく、栓部材Yを飲み口部材Xに嵌合しさえすれば、上記飲み口部材X側係合部6c、6c・・と栓部材Y側ガイド部材7c、7c・・が係合して確実に相互の位置決めを果たすので、その点でも嵌合操作が容易で、しかもデザイン性が向上する。
(4)蓋部材Zおよび栓部材Yの嵌合後は、開閉操作手段であるロックレバー10の操作部を、蓋カバー部12を回動してカバーすることができるので、鞄などに入れた携帯時においても誤って操作部が操作されるようなことがなく、閉栓状態の安全性が高くなる。
なお、以上の実施の形態の場合、飲み口部材Xの小径の筒状部6bの内側にロック用の係合部6c、6c・・を設けるように構成したが、このようにすると、若干ではあるが、飲料を飲むときに飲料の流れのスムーズさを阻害する恐れがある。
Claims (2)
- 飲料が収容されるボトル本体と、該ボトル本体の開口部に対して螺合固定された飲み口部材と、飲み口部材の内周に設けられた係合部に対して着脱可能に係合する係合部材を有して飲み口部材に嵌合される栓部材と、栓部材に対して、栓部材の係合部材の係合状態を操作する操作手段を介して係合された蓋部材と、栓部材の外周に設けられたガイド部材とを備え、上記飲み口部材の係合部に対して、上記栓部材の係合部材を係合させることによって、上記栓部材および蓋部材を上記飲み口部材に対して嵌合係止するとともに、上記蓋部材の操作手段を操作することによって、上記飲み口部材の係合部に対する上記栓部材側係合部材の係合を解除する一方、上記栓部材は上記ガイド部材を介して上記飲み口部材に嵌合されるように構成された飲料容器であって、上記飲み口部材側の係合部および栓部材側のガイド部材の対向する面は、相互に逆方向の傾斜面となっており、互いに嵌合方向にガイドし合うように構成されていることを特徴とする飲料容器。
- 操作手段は、蓋部材側に直径方向両側から内側に押圧操作可能な押圧操作部材を有する一方、栓部材側に同押圧操作部材の押圧操作に応じて栓部材内外方向に出入する係合片を備えて構成されていることを特徴とする請求項1記載の飲料容器。
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