JP6254340B2 - トレー状容器 - Google Patents

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Description

本発明は,トレー状の容器に関する。具体的に説明すると,本発明のトレー状容器は,一枚の紙製のブランクシートから構成され,底板に連結された上下左右の側板を折り立ててトレー状とし,隣接する側板を連結片により連結したものである。
従来から,例えばケーキやピザの食品等を搬送する際に,食品等を載せるために用いられるトレー状容器が知られている。一般的なトレー状容器は,食品等が載置される底板と,底板の周囲に立設され食品等のズレを押さえるための側板を有している。
この種のトレー状容器としては,例えば,一枚のブランクシートをプレス成形して,底板の周囲に,側板を起立させたものが知られている(例えば,特許文献1,特許文献2,及び特許文献3)。
また,トレー状容器としては,例えば,一枚のブランクシートに底板を設け,底板の周囲に側板を連接し,隣接する側板同士を,接着片を介して連結したものが知られている(例えば,特許文献4,及び特許文献5)。このようなトレー状容器は,接着片に接着剤を塗布して,組み上がったトレー状容器の保型性を確保することとしている。
実登3124305号公報 特開2000−238861号公報 特開2003−246312号公報 特開2010−260621号公報 特開2011− 93590号公報
しかしながら,特許文献1から3に開示されたプレス成形によるトレー状容器は,その製造にあたり,ブランクシートをプレスするための金型が必要となる。例えば,トレー状容器の形状は同じであっても,そのサイズが異なるような場合には,それぞれのサイズについて金型を用意しなければならない。このため,プレス成形によるトレー状容器は,加工コストが高くなるという問題があった。
また,特許文献4及び5に開示された接着片を介して側板を連結するタイプのトレー状容器は,その製造に際し,接着片に接着剤を塗布する工程や,接着片を貼り合わせる工程が必要となる。このため,容器の加工機が大型化するばかりでなく,一つのトレー状容器を製造するのに比較的時間が掛かり,結果として加工コストが高くなるという問題があった。
また,上記接着片を介して側板を連結するタイプのトレー状容器について,加工コストを安価なものとするために,接着片に接着剤を塗布せずに,側板の折り立てによって,トレー状容器を形成することも考えられる。しかし,上記特許文献4及び5に開示されたトレー状容器は,接着剤を使用しない場合,その保型性が劣るという問題があった。
このため,現在は,加工コストが安く,簡単な工程で組み上げることができ,しかも十分な保型性を有するトレー状容器が求められている。
そこで,本発明の発明者は,上記の従来発明の問題点を解決する手段について鋭意検討した結果,一枚のブランクシートから構成されるトレー状容器であって,八角形状の底板の上下左右の側辺に側板を連接し,底板の四隅の角辺に角板を連接し,隣接する側板と角板のそれぞれを,連結片を介して連結することにより,プレス成形や接着剤を利用せずに,簡単に組み上げ可能であり,十分な保型性を有するトレー状容器を得ることができるという知見を得た。そして,本発明者は,上記知見に基づけば,従来技術の課題を解決できることに想到し,本発明を完成させた。
具体的に説明すると,本発明は以下の構成を有する。
本発明は,トレー状容器に関する。
本発明のトレー状容器は,基本的に,
八角形状の底板1と,
底板の左右の側辺に,谷折線を介して連接された一対の左右側板2,3と,
底板の上下の側辺に,谷折線を介して連接された一対の上下側板4,5と,
底板の四隅の角辺に,谷折線を介して連接された四隅角板6,7,8,9と,
底板の隣接する各辺に連接された左右側板と四隅角板,及び上下側板と四隅角板とを,それぞれ連結する連結片10a,10b,10c,10d,10e,10f,10g,10hと,を有している。
ここで,連結片は,左右側板及び上下側板に,山折線を介して連結されている。
また,連結片は,四隅角板に,谷折線を介して連結されている。
上記構成のように,左右側板,上下側板,及び四隅角板は,連結片を介して一体に連結されたものであるため,一枚のブランクシートからトレー状容器を成形する際に,各板が,山折線と谷折線に従って折れ曲がり,連動して起立するようになっている。このため,本発明によれば,トレー状容器の成型を簡易かつ短時間で行うことが可能であり,トレー状容器の加工コストを安価なものにすることができる。
また,底板に連接された左右側板及び上下側板を,底板との境界に設けられた谷折線に従って折り立てると,左右側板と上下側板は,四隅角板と連結片によって支持された状態となる。このため,本発明によれば,左右側板と上下側板の起立状態が安定するため,保型性に優れたトレー状容器を得ることができる。
本発明において,四隅角板と連結片との境界に,部分的に,連結片側に向かって膨出するように湾曲又は屈折した切込線11が設けられることが好ましい。すなわち,切込線11を設けることにより,四隅角板に,耳状突起部6a,7a,8a,9aが形成されていることが好ましい。
上記構成のように,連結片を切り込んで,四隅角板に耳状突起部を形成することにより,四隅角板と連結片を山折線と谷折線に従って折り立てたときに,当該耳状突起部が,ストッパーとして機能し,四隅角板と連結片が元のブランクシートの状態に戻らないように,折り立てられた状態を保持する。このため,上記耳状突起部を形成することで,トレー状容器の保型性がさらに向上する。
本発明において,底板は,左右の側辺と上下の側辺が同一の長さであり,四隅の角辺が左右の側辺及び上下の側辺と比較して短く形成された形状であることが好ましい。
上記構成を有することにより,底板の上下左右の側辺に連接された上下側板と左右側板が,底板の四隅の角辺に連接された四隅角板よりも,周方向における長さが長くなる。本発明のトレー状容器において,上下側板と左右側板は,底板に載置された食品等に当接し,当該食品等が底板から落下しないように保持する機能を持つ。他方,四隅角板は,上述したとおり上下側板と左右側板を支持する機能を有し,基本的に食品等に当接するものではない。このため,上下側板と左右側板を,四隅角板よりも長く形成することで,トレー状容器全体のバランスを良化することができる。
本発明において,連結片と左右側板の境界,及び連結片と上下側板の境界であって,山折線が形成される部分には,トレー状容器の縁に,切欠き12が設けられていることが好ましい。
本発明のトレー状容器において,山折線が形成される箇所は,連結片と左右側板の境界,及び連結片と上下側板の境界のみである。すなわち,その他の板の境界には谷折線が設けられており,山折線が設けられる箇所は比較的少なく,当該山折線に従ってブランクシートを折り曲げることが比較的難しくなっている。そこで,山折線が形成される箇所に,切欠きを設けることにより,ブランクシートを当該山折線に沿って折り曲げやすくすることができる。これにより,ブランクシートからトレー状容器を成形する工程がよりスムーズになる。
本発明において,底板と左右側板を連接する谷折線上,及び底板と上下側板を連接する谷折線上には,間欠切込線13が,間欠的に形成されていることが好ましい。
上記構成を有することにより,左右側板及び上下側板を,底板との境界に設けられた谷折線に従って,折り立て易くなる。
図1は,本発明に係るトレー状容器のブランクシートの例を示す展開平面図である。 図2は,本発明に係るトレー状容器の例を示す斜視図である。 図3は,本発明に係るトレー状容器を組み上げる工程の例を示している。 図4は,本発明に係るトレー状容器の使用例を示す斜視図である。
以下,図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。本発明は,以下に説明する形態に限定されるものではなく,以下の形態から当業者が自明な範囲で適宜修正したものも含む。
なお,本願明細書において,「A〜B」とは,「A以上B以下」であることを意味する。
図1は,本発明のトレー状容器におけるブランクシート100´の例を示す展開平面図である。また,図2は,成型されたトレー状容器100の例を示す斜視図である。本発明の一実施形態では,図1に示されたブランクシート100´を組み上げることにより,図2に示されたトレー状容器100を成形することができる。
図1において,点線は「谷折線」を示し,一点鎖線は「山折線」を示し,太線は「切込線」を示している。ここにいう「谷折線」とは,ブランクシートを表面側から見たときに,凹となるように折り曲げるための線であり,「山折線」とは,ブランクシートを表面側から見たときに,凸となるように折り曲げるための線である。すなわち,「谷折線」と「山折線」は互いに逆方向にブランクシートを折り曲げるためのものである。また,「切込線」とは,ブランクシートの表面側から裏面側まで貫通した切り込みが設けられた線である。
図1及び図2に示されるように,本発明のトレー状容器100は,一枚のブランクシート100´を山折線と谷折線に従って折り曲げることにより成型される。ブランクシート100´は紙製であることが好ましく,特に段ボールを用いることが好ましい。段ボールは,トレー状容器に保型性を付与するための十分な紙厚と剛性を持つ。ブランクシート100´を形成する段ボールの種類は,いわゆるAフルート,Bフルート,Cフルート,又はEフルートのいずれであってもよいが,本発明では,Eフルートの段ボールを好適に採用することができる。Eフルートの段ボールとは,段ボール30cm当たりの段の数が90〜100であり,段の高さが1.1〜1.4mmであり,段繰率が1.20〜1.30のものを意味する。Eフルートの段ボールは,比較的薄く,折り曲げ易いものであるため,トレー状容器の成型に適しており,しかも,段の数が多く,クッション性が高いものであるため,外部からの衝撃に対し内容物を保護することができる。
なお,Aフルートの段ボールは,段数(30cm当たり)34±2,段高4.6〜4.8mm,段繰率1.50〜1.60である。また,Bフルートの段ボールは,段数(30cm当たり)50±2,段高2.5〜2.7mm,段繰率1.30〜1.40である。また,Cフルートの段ボールは,段数(30cm当たり)40±2,段高3.5〜3.7mm,段繰率1.40〜1.50である。
図1及び図2に示されるように,本発明のトレー状容器100は,八角形状の底板1を有する。底板1は,8つの辺(左側辺,右側辺,上側辺,下側辺,左上角辺,右上角辺,左下角辺,及び右下角辺)によって周囲を画定される形状である。底板1において,左側辺と右側辺,上側辺と下側辺,左上角辺と右下角辺,右上角辺と左下角辺は,互いに対向し平行となっている。本実施形態において,底板1の各外角は,45度であることが好ましい。
また,本実施形態において,左側辺,右側辺,上側辺,及び下側辺は,同一の長さで形成されており,左上角辺,右上角辺,左下角辺,及び右下角辺は,同一の長さで形成されている。本発明において,上下左右の側辺は,上下左右の角辺よりも長く形成されていることが好ましい。例えば,上下左右の側辺は,上下左右の角辺に対し,200%〜500%,250%〜350%,又は約300%(±5%)の値であることが好ましい。
底板1の左側辺は谷折線VL1であり,底板1には,谷折線VL1を境界として,左側板2が連接されている。また,底板1の右側辺は谷折線VL2であり,底板1には,谷折線VL2を境界として,右側板3が連接されている。また,底板1の上側辺は谷折線VL3であり,底板1には,谷折線VL3を境界として,上側板4が連接されている。また,底板1の下側辺は谷折線VL4であり,底板1には,谷折線VL4を境界として,下側板5が連接されている。
本実施形態において,左側板2,右側板3,上側板4,及び下側板5の幅は,底板1の幅(例えば谷折線VL1から谷折線VL2までの直線距離)に対して,5%〜30%,又は10%〜20%程度となっている。
なお,本願明細書において,左側板2と右側板3を併せて「左右側板」といい,上側板4と下側板5を併せて「上下側板」といい,左側板2,右側板3,上側板4,及び下側板5を併せて「上下左右の側板」ともいう。
さらに,底板1の左上角辺は谷折線VL5であり,底板1には,谷折線VL5を境界として,左上角板6が連接されている。また,底板1の右上角辺は谷折線VL6であり,底板1には,谷折線VL6を境界として,右上角板7が連接されている。また,底板1の左下角辺は谷折線VL7であり,底板1には,谷折線VL7を境界として,左下角板8が連接されている。また,底板1の右下角辺は谷折線VL8であり,底板1には,谷折線VL8を境界として,右下角板9が連接されている。
なお,本願明細書において,左上角板6,右上角板7,左下角板8,及び右下角板9を併せて「四隅角板」ともいう。
さらに,左側板2と左上角板6は,略三角形状の第1の連結片10aによって連結されている。第1の連結片10aと左側板2の境界には山折線ML1が形成されており,第1の連結片10aと左上角板6の境界には谷折線VL9が形成されている。
また,上側板4と左上角板6は,略三角形状の第2の連結片10bによって連結されている。第2の連結片10bと上側板4の境界には山折線ML2が形成されており,第2の連結片10bと左上角板6の境界には谷折線VL10が形成されている。
また,上側板4と右上角板7は,略三角形状の第3の連結片10cによって連結されている。第3の連結片10cと上側板4の境界には山折線ML3が形成されており,第3の連結片10cと右上角板7の境界には谷折線VL11が形成されている。
また,右側板3と右上角板7は,略三角形状の第4の連結片10dによって連結されている。第4の連結片10dと右側板3の境界には山折線ML4が形成されており,第4の連結片10dと右上角板7の境界には谷折線VL12が形成されている。
また,右側板3と右下角板9は,略三角形状の第5の連結片10eによって連結されている。第5の連結片10eと右側板3の境界には山折線ML5が形成されており,第5の連結片10eと右下角板9の境界には谷折線VL13が形成されている。
また,下側板5と右下角板9は,略三角形状の第6の連結片10fによって連結されている。第6の連結片10fと下側板5の境界には山折線ML6が形成されており,第6の連結片10fと右下角板9の境界には谷折線VL14が形成されている。
また,下側板5と左下角板8は,略三角形状の第7の連結片10gによって連結されている。第7の連結片10gと下側板5の境界には山折線ML7が形成されており,第7の連結片10gと左下角板8の境界には谷折線VL15が形成されている。
また,左側板2と左下角板8は,略三角形状の第8の連結片10hによって連結されている。第8の連結片10hと左側板2の境界には山折線ML8が形成されており,第8の連結片10hと左下角板8の境界には谷折線VL16が形成されている。
なお,本願明細書では,上記第1〜第8の連結片をまとめて,単に「各連結片」ということもある。
図1に示されるように,トレー状容器100のブランクシート100´は,上記底板1,左側板2,右側板3,上側板4,下側板5,左上角板6,右上角板7,左下角板8,右下角板9,及び各連結片10a〜10hが一体となって形成されており,その展開状態において,略八角形状となっている。
図1に示されるように,好ましい実施形態において,四隅角板6,7,8,9には,それぞれ,耳状突起部6a,7a,8a,9aが形成される。ここにいう耳状突起部とは,四隅角板6,7,8,9の膨出した部分を意味する。
すなわち,四隅角板6〜9と各連結片10a〜10hとの境界には,部分的に,各連結片10a〜10h側に向かって膨出するように湾曲又は屈折した切込線11が設けられている。この切込線11は,それぞれ,四隅角板6〜9と各連結片10a〜10hの境界に設けられた各谷折線VL9〜VL16に連続しており,各谷折線VL9〜VL16とともに,四隅角板6〜9と各連結片10a〜10hの境界線を形成している。
これにより,四隅角板6〜9には,各連結片10a〜10h側に向かって膨出した耳状突起部6a〜9aが形成される。
特に,図1に示されるように,切込線11は,四隅角板6〜9の中頃から,底板1との境界(谷折線VL5〜VL7)まで形成されていることが好ましい。例えば,切込線11の長さ(切込線の一端から他端までの直線距離)は,四隅角板6〜9の幅に対して,30%〜70%,40%〜60%,又は約50%(±5%)とすることが好ましい。これにより,耳状突起部6a〜9aが,四隅角板6〜9が立設した状態において,四隅角板6〜9の下部に形成されることになる。
図1に示されるように,好ましい形態において,各連結片10a〜10hと上下左右の側板2〜5の境界であって,各山折線ML1〜ML8が形成される部分には,ブランクシート100´の縁に,切欠き12が形成される。切欠き12は,各山折線ML1〜ML8の延長線上に設けられており,切欠き12を設けることで,各山折線ML1〜ML8に沿ってブランクシート100´を折り曲げ易くなる。
また,図1に示されるように,好ましい形態において,底板1と上下左右の側板2〜5を連接する谷折線VL1〜VL4上には,間欠切込線13が,間欠的に形成されている。「間欠的」とは,各間欠切込線13が連続せずに複数設けられていることを意味し,谷折線VL1〜VL4上には,切込部分と谷折部分が交互に形成されている。ある谷折線上に設けられる間欠切込線13の数は限定されるものではないが,本実施形態において,間欠切込線13は,谷折線VL1〜VL4上に,それぞれ4箇所ずつ形成されている。間欠切込線13は,ある谷折線上において,例えば,2箇所〜10箇所,又は3箇所〜8箇所に形成されていてもよい。谷折線VL1〜VL4と間欠切込線13に沿って,ブランクシート10を折り曲げることにより,上下左右の側板2〜5を折り立て易くなる。
続いて,図3を参照し,ブランクシートを組み上げる工程について説明する。図3は,ブランクシートを組み上げる工程を分り易く示すために,左上角板6が形成された部分を中心に拡大して示している。
図3(a)は,ブランクシートが平面となっている状態を示している。図3(a)においては,図1と同様に,点線は「谷折線」を示し,一点鎖線は「山折線」を示し,太線は「切込線」を示している。
図3(b)に示されるように,まず,ブランクシートの展開状態から,左側板2と,上側板4を,矢印で示した方向(底板1が存在する方向)に折り曲げる。すなわち,左側板2は谷折線VL1に従って折り立てられ,上側板4は谷折線VL3に従って折り立てられる。
このとき,左側板2に連結した第1の連結板10aが,左側板2に連動して,山折線ML1及び谷折線VL9に従って折れ曲がる。同様に,上側板4に連結した第2の連結板10bが,上側板4に連動して,山折線ML2及び谷折線VL10に従って折れ曲がる。
さらに,第1の連結板10a及び第2の連結板10bの折れ曲がりに伴って,第1の連結板10a及び第2の連結板10bに連結した左上角板6が,谷折線VL5に従って,折り立てられる。
すると,図3(b)に示されるように,左上角板6の両側下部に設けられた耳状突起部6aが,第1の連結板10aと第2の連結板10bから分離されて,外方に突出する。このように,左上角板6に耳状突起部6aを設けることにより,耳状突起部6aと,第1の連結板10a及び第2の連結板10bの間に抵抗が生じるため,第1の連結板10a及び第2の連結板10bが,左上角板6と平面をなす状態に容易に戻ることを防止できる。第1の連結板10a及び第2の連結板10bが平面状態に戻ることを防止することにより,これらの連結板10a,10bに連結された左側板2,上側板4,及び左上角板6が,起立した状態を保持できる。
続いて,図3(c)に示されるように,左上角板6を,谷折線VL5に従って,矢印で示した方向(底板1と対面させる方向)に折り畳む。図3(c)に示した工程を行うことにより,左上角板6だけでなく,左側板2,上側板4,第1の連結片10a,及び第2の連結片10bについて,谷折線及び山折線における折曲げ状態を強くすることができる。このように,本発明の構成によれば,左上角板6を折り畳むだけで,これに連結された第1の連結片10a及び第2の連結片10b,さらには左側板2及び上側板4についても連動して折り畳むことができる。
図3(d)は,図3(b)及び図3(c)に示した工程を経て組み上げられたトレー状容器の角部周辺を示している。図3(d)に示されるように,谷折線及び山折線に従って,一旦,各部材(左側板2,上側板4,左上角板6,第1の連結片10a,及び第2の連結片10b)を折り立てれば,左上角板6がその他の各部材を支持する状態となり,各部材の起立した状態が保持される。特に,左上角板6には,両側下部に耳状突起部6aが形成されており,この耳状突起部6aが,第1の連結板10a及び第2の連結板10bが平面状に戻ることを阻止している。これにより,各部材の保型性が高くなる。このように,一つの角板周辺に設けられた各部材を折り立てる作業は,図3(b)に示した工程と図3(c)に示した工程の2工程で,簡単に行うことができる。
その他,右上角板7,左下角板8,及び右下角板9の周辺についても,上説した左上角板6の周辺と同様に,各部材を山折線と谷折線に従って折り曲げていくことで,トレー状容器を成形することができる。
このように,本発明のトレー状容器は,極めて簡単な工程で,ブランクシートから組み上げることができる。しかも,本発明のトレー状容器は,上述したとおり保形成にも優れている。
上記ブランクシートからトレー状容器を組み上げる工程は,例えば人手によって行うものであってもよいし,公知の加工機を用いて行うものであってもよい。
図4は,本発明のトレー状容器100の使用例を示した概念図である。図4に示されるように,本発明のトレー状容器100は,梱包袋P内に収納する用途で,好適に用いることができる。例えば,トレー状容器100の底板1上に食品等を載置して,当該食品等を載置した状態で,トレー状容器100を梱包袋P内に収納する。このとき,梱包袋Pの幅は,トレー状容器100がブランクシートである状態であるときの全体幅よりも狭く,かつ,トレー状容器100の底板1の幅よりも広いものであることが好ましい。梱包袋Pの幅を,このような幅とすることにより,トレー状容器100を梱包袋P内に収納したときに,梱包袋Pが押さえとなり,トレー状容器100が平面状態に戻ることを防止できる。従って,トレー状容器100に載置した食品等を安定させることができる。
以上,本発明の好ましい実施形態について説明を行ったが,本発明は上記実施形態に限定されるものではなく,上記の実施形態から当業者が自明な範囲で適宜改変することができる。
例えば,本発明について,左右側板2,3と上下側板4,5が,同一の長さ及び幅を有する形態を説明したが,左右側板2,3と上下側板4,5は,異なる長さ及び幅を有するものであってもよい。
本発明において,ブランクシート100は紙製の段ボールに限られず,例えばプラスチック製であってもよいし,段ボールではない板紙であってもよい。
本発明は,トレー状の容器に関する。従って,本発明は,容器の製造産業や,物品の搬送産業において好適に利用し得る。
1 底板
2 左側板
3 右側板
4 上側板
5 下側板
6 左上角板
7 右上角板
8 左下角板
9 右下角板
6a〜9a 耳状突起部
10a〜10h 連結片
11 切込線
12 切欠き
13 間欠切込線
VL1〜16 谷折線
ML1〜8 山折線

Claims (2)

  1. 紙製の段ボールからなるトレー状容器であって,
    八角形状の底板(1)と,
    前記底板の左右の側辺に,谷折線を介して連接された一対の左右側板(2,3)と,
    前記底板の上下の側辺に,谷折線を介して連接された一対の上下側板(4,5)と,
    前記底板の四隅の角辺に,谷折線を介して連接された四隅角板(6,7,8,9)と,
    前記底板の隣接する各辺に連接された前記左右側板と前記四隅角板,及び前記上下側板と前記四隅角板とを,それぞれ連結する連結片(10a,10b,10c,10d,10e,10f,10g,10h)と,を有し,
    前記連結片は,前記左右側板及び前記上下側板に山折線を介して連結され,前記四隅角板に谷折線を介して連結されており,
    前記谷折線は,ブランクシートを表面側から見たときに,凹となるように折り曲げるための線であり,
    前記山折線は,ブランクシートを表面側から見たときに,凸となるように折り曲げるための線であり,
    前記四隅角板と前記連結片との境界に,部分的に前記連結片側に向かって膨出するように湾曲又は屈折した切込線(11)が設けられることにより,前記四隅角板に,耳状突起部(6a,7a,8a,9a)が形成されており,
    前記連結片を前記左右側板,前記上下側板,及び前記四隅角板に接着することなく組み立て可能である
    トレー状容器。
  2. 前記底板は,
    前記左右の側辺と前記上下の側辺が,同一の長さであり,
    前記四隅の角辺が,前記左右の側辺及び前記上下の側辺と比較して,短く形成された形状であり,
    前記左右の側辺及び前記上下の側辺は,前記四隅の角辺に対して200%〜500%の長さを有する
    請求項1に記載のトレー状容器。
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