JP6253568B2 - フラットケーブルの固定構造 - Google Patents
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Description
このように構成することで、フラットケーブルの端子部をコネクタに接続する前に開口部の幅でフラットケーブルの左右方向が位置決めされ、フラットケーブルをコネクタに容易に接続することができる。
しかしながら、フラットケーブル自体を開口部に挿入しなければならず、煩雑な作業となるため、安定した状態でコネクタに接続することができない。
また、フラットケーブルの左右方向は位置決めされるが、上下方向の位置決めはできないため、同様にフラットケーブルをコネクタにスムーズに接続することができない。
突片部が開口部に挿入された状態で本体片をコネクタの側に摺動して開口部に嵌合することによって、接続端子部がコネクタに挿入される。
図1は、この発明の実施の形態1に係るフラットケーブル1の固定構造を示す斜視図であり、コネクタ2が実装された基板3上にフラットケーブル1を配置する前の状態を示している。図1において、フラットケーブル1は、接続端子部11、配線部材12、補強板13および係合片14を備えて構成される。接続端子部11は、コネクタ2の嵌合孔2aに挿入されてコネクタ端子部と電気的に接続される。
補強板13は、この発明における補強部材を具体化したものであり、図1に示すように配線部材12の接続端子部11までの端部に配線部材12と一体に設けられる。
この補強板13を設けることで、接続端子部11の強度が高まり、フラットケーブル1とコネクタ2の接続が容易になる。
また、本体片14bの端面14b−1,14b−2は、コネクタ2に対する接続端子部11の挿抜方向における端面である。
基板3には、図1に示すようにコネクタ2に対する接続端子部11の挿抜方向に沿って延びた開口部31が並列して形成されている。開口部31は、フラットケーブル1とコネクタ2が正対する間隔で並列している。フラットケーブル1は、開口部31に沿って係合片14を摺動させて嵌合させることにより、接続端子部11がコネクタ2の嵌合孔2aに挿入される位置にガイドされる。
図2は、実施の形態1に係るフラットケーブル1の固定構造を示す斜視図であり、フラットケーブル1を基板3上に配置した状態を示している。また、図3は、図2のA−A線でフラットケーブル1の固定構造を切った断面矢示図である。
図2に示すように、係合片14の突片部14aを開口部31に挿入し、本体片14bの下面を基板3に当接させる。この状態において、突片部14aは、開口部31により左右方向の動きが規制される。
すなわち、上記の状態で、接続端子部11はコネクタ2の嵌合孔2aに正対する。
すなわち、フラットケーブル1は、コネクタ2に対する左右方向の位置および接続端子部11とコネクタ2の嵌合孔2aとの高さ方向の位置が位置決めされた状態でコネクタ2に向けてガイドされる。
図4に示すように、突片部14aが開口部31に挿入された状態で本体片14bをコネクタ2の側に摺動して開口部31に嵌合することによって、接続端子部11がコネクタ2に挿入される。このとき、係合片14は、図5に示すように、開口部31に僅かな隙間を持って嵌合しており、接続端子部11がコネクタ2に対して位置決めされた状態となる。
すなわち、この発明では、接続端子部11がコネクタ2に挿入される位置で係合片14が開口部31に完全に嵌合するように設定されている。
特に、フラットケーブル1がコネクタ2から抜ける方向に引っ張られた場合に、本体片14bの端面14b−2が開口部31の内壁に当接して抜け止めとなる。
この構造においても、係合片14Aの突片部14aを開口部31に挿入し本体片14bの下面を基板3に当接させた状態で、突片部14aは、開口部31により左右方向の動きが規制される。また、この状態で、本体片14bにおける接続端子部11側の高さ方向の寸法は、接続端子部11がコネクタ2の嵌合孔2aとほぼ同じ高さになるように設定される。従って、図1〜5に示した構造と同様の効果を得ることができる。
フラットケーブル1は、接続端子部11が形成された配線部材12、配線部材12の接続端子部11までの端部に設けられて配線部材12を補強する補強板13および補強板13から配線部材12の幅方向に直交する方向に延出された係合片14を有する。
基板3は、コネクタ2に対する接続端子部11の挿抜方向に沿って延びた開口部31を有する。係合片14は、接続端子部11の側の端部から配線部材12の幅方向に直交する方向に突出した突片部14aおよび突片部14aが開口部31に挿入された状態で接続端子部11をコネクタ2の高さ方向に位置決めする本体片14bを有する。
突片部14aが開口部31に挿入された状態で本体片14bをコネクタ2の側に摺動して開口部31に嵌合することによって、接続端子部11がコネクタ2に挿入される。
このように構成することで、フラットケーブル1がスムーズにコネクタ2に接続される位置へガイドされ、フラットケーブル1をコネクタ2に容易に接続固定することが可能である。
図7は、この発明の実施の形態2に係るフラットケーブル1Bの固定構造を示す斜視図であり、コネクタ2が実装された基板3上にフラットケーブル1Bを配置する前の状態を示している。図7において、フラットケーブル1Bは、接続端子部11、配線部材12、補強板13および係合片14Bを備えて構成される。
実施の形態2において、係合片14Bは、突片部14a、本体片14bおよび折りたたみ舌片部14cから構成される。突片部14aは、接続端子部11の側の端部から配線部材12の幅方向に直交する方向に突出している。
本体片14bの端面14b−1,14b−2は、コネクタ2に対する接続端子部11の挿抜方向における端面である。
例えば、折りたたみ舌片部14cが、矢印で示す接続端子部11の挿抜方向に沿った方向に折りたたまれ展開する。すなわち、折りたたみ舌片部14cは、弾性を有しており、通常は外側に展開した状態であるが、外力を加えて本体片14bの側に折りたたむことも可能である。
図8は、実施の形態2に係るフラットケーブル1Bの固定構造を示す斜視図であり、フラットケーブル1Bを基板3上に配置した状態を示している。また、図9は、図8のC−C線でフラットケーブル1Bの固定構造を切った断面矢示図である。
すなわち、上記の状態で、接続端子部11はコネクタ2の嵌合孔2aに正対する。
このとき、フラットケーブル1Bは、突片部14aが開口部31によって左右方向の動きが規制されており、本体片14bによって接続端子部11がコネクタ2の高さ方向に位置決めされている。すなわち、フラットケーブル1Bは、コネクタ2に対する左右方向の位置および接続端子部11とコネクタ2の嵌合孔2aとの高さ方向の位置が位置決めされた状態でコネクタ2に向けてガイドされる。
図10に示すように、突片部14aが開口部31に挿入された状態で、本体片14bをコネクタ2の側に摺動して開口部31に嵌合することによって、接続端子部11がコネクタ2に挿入される。このとき、係合片14Bは、図11に示すように開口部31に僅かな隙間を持って嵌合しており、接続端子部11がコネクタ2に対して位置決めされた状態となる。すなわち、この発明では、接続端子部11がコネクタ2に挿入される位置で係合片14Bが開口部31に完全に嵌合するように設定されている。
特に、フラットケーブル1Bがコネクタ2から抜ける方向に引っ張られた場合に、本体片14bの端面14b−2が開口部31の内壁に当接して抜け止めとなる。
このように構成することで、フラットケーブル1Bがコネクタ2から抜ける方向に引っ張られた場合に、端面14b−1が開口部31の内壁に確実に当接して抜け止めすることができる。
例えば、図12に示すフラットケーブル1Cの係合片14Cには、矢印で示す配線部材12の幅方向に直交する方向に折りたたまれ展開する折りたたみ舌片部14dが形成されている。折りたたみ舌片部14dは、上記と同様に弾性を有しており、通常は外側に展開した状態であるが、外力を加えて本体片14bの側に折りたたむことも可能である。このように構成しても、上記と同様の効果を得ることができる。
Claims (3)
- フラットケーブルの接続端子部を、基板に設けられたコネクタに接続固定するフラットケーブルの固定構造において、
前記フラットケーブルは、前記接続端子部が形成された配線部材、前記配線部材の前記接続端子部までの端部に設けられて前記配線部材を補強する補強部材および前記補強部材から前記配線部材の幅方向に直交する方向に延出された係合片を有し、
前記基板は、前記コネクタに対する前記接続端子部の挿抜方向に沿って延びた開口部を有し、
前記係合片は、前記接続端子部の側の端部から前記配線部材の幅方向に直交する方向に突出した突片部および前記突片部が前記開口部に挿入された状態で前記接続端子部を前記コネクタの高さ方向に位置決めする本体片を有し、
前記突片部が前記開口部に挿入された状態で前記本体片を前記コネクタの側に摺動して前記開口部に嵌合することによって、前記接続端子部が前記コネクタに挿入されることを特徴とするフラットケーブルの固定構造。 - 前記本体片は、前記接続端子部から離れるにつれて前記配線部材の幅方向に直交する方向に突出していることを特徴とする請求項1記載のフラットケーブルの固定構造。
- 前記係合片に形成され、折りたたまれた状態で前記開口部に嵌合されて前記基板の裏面側で展開する折りたたみ舌片部を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のフラットケーブルの固定構造。
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