JP6201362B2 - 機器本体とブラケットとの固定構造 - Google Patents
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Description
また、本構成により、一対のレール部材に対し、差込部が裏向きに差し込まれることを防止することができる。また、一対のレール部材のうち一方において凸部あるいは退避部を設けておくと、差込部を逆方向から差込んだときに凸部が差込部及びレール部材の何れかに干渉する。これにより、差込部の逆方向からの誤挿入を防止することができる。
しかし、本構成のように、係合部および被係合部は、レールに対する差込部の幅方向及び進行方向の少なくとも一方の中心線を基準として非対称になるよう設けられていると、逆方向から差込部が挿入された場合には係合部と被係合部とは係合しない。したがって、誤った方向から挿入したブラケットが機器本体に固定される不具合を防止することができる。
前記被係合部が、前記レール部材のうち前記機器本体の表面に平行な部位であって前記機器本体に向く面に形成してあり、
前記係合部が、前記差込部のうち前記レール部材の平行な部位に向く面に形成した点にある。
本発明のブラケットの固定構造は、図1に示すように、機器本体10とブラケット20とによって構成される。機器本体10は例えば箱状であって、内部に電気部品等が収納されている。機器本体10の側には一側面11に一対のレール部材13,14を備えるレール12が設けられている。ブラケット20はレール12に対する差込部21を備え、差込部21には係合孔(係合部)22が設けられている。レール部材13とレール部材14との間には係合孔22に係合される係合突起(被係合部)15が設けられている。レール12に差込部21が差し込まれ、機器本体10側の係合突起15にブラケット20の係合孔22が係合することで、機器本体10にブラケット20が固定される。
図2に示すように、機器本体10のレール12に対しては差込部21,41の形状が異なる2つのブラケット20、40を別々に固定することができる。第1ブラケット20の場合はレール12に対して図示される方向Aから差し込まれる。一方、第2ブラケット40の場合はレール12に対して方向Bから差し込まれる。なお、レール12及び差込部21、41の幅方向の左右は各差込部21,41の挿入方向から視た位置であり、他の実施形態においても同様である。
本実施形態では、図8に示すように、第1実施形態の被当接部材16,17と当接部25(当接部45,46)との構成に代えて、一対のレール部材13,14のいずれか一方に差込部21,41及び一対のレール部材13,14を含む平面に垂直な方向に突出するリブ(凸部)18を設け、差込部21,41のリブ18に対応する位置に溝部27,47を設けている。その他の構成は第1実施形態と同じである。
第2実施形態では、レール12に凸部18を形成し、差込部21,41に退避部として溝部27,47を形成したが、差込部21,41に凸部を形成し、レール12に退避部として溝部を形成してもよい。また、退避部は溝部に限定されず、例えば、図11に示すように、差込部21に凸部28を形成し、凸部28上にはレール部材14が干渉しない空間を形成することで退避部を構成してもよい。この場合は、レール部材13の上面部13aの幅方向の長さはレール部材14の上面部14aの幅方向の長さよりも大きくなるよう設定されている。これにより、逆方向(方向B)から差込部21を挿入した際には、凸部28はレール部材14の上面部14aに当接し、第1ブラケット20は機器本体10に固定されない。
本実施形態では、上記実施形態とは機器本体10と差込部21,41とを係合する係合部及び被係合部の構成が異なる。図12に示すように、機器本体10には第1ブラケット20の挿入側端部11aに2つの係合突起15a,15bが設けられ、第2ブラケット40の挿入側端部11bに1つの係合突起15cが設けられている。係合突起15a,15bはレール12の幅方向に間隔を空けて配置されており、係合突起15cはレール12の幅方向において係合突起15aと係合突起15bとの間の中間位置に配置されている。すなわち、係合突起15a,15bと係合突起15cとは、レール12に対する差込部21の進行方向の中心線Yを基準として非対称になるよう設けられている。
本実施形態では、図15に示すように、第3実施形態に代えて、係合突起15a,15bを一対のレール部材13,14の間であってレール12における差込部21,41の挿入方向の中途部に設ける。一対のレール部材13,14の間には差込部21の挿入側端部11aに被当接部16a,16bが設けられ、差込部41の挿入側端部11bに被当接部16cが設けられている。被当接部16a,16b,16cは、半円柱状に凸部によって構成されている。被当接部16a,16bはレール12の幅方向に間隔を空けて配置されており、被当接部16cはレール12の幅方向において被当接部16aと被当接部16bとの間の中間位置に配置されている。すなわち、被当接部16a,16bと被当接部16cとは、レール12に対する差込部21の進行方向の中心線Yを基準として非対称になるよう設けられている。
図17及び図18に示すように、係合突起15a,15bを一対のレール部材13、14の上面部14aにおいて機器本体10の表面と平行となる部位であって機器本体10に向く面(裏面)13c,14cに設け、係合突起15a,15bに対応する係合孔22a,22b(42a,42b)が差込部21(41)の左右側縁部に形成してもよい。
(1)上記の実施形態では、レール12を一対のレール部材13,14で構成する例を示したが、レール12は単一のレール部材や3つ以上のレール部材で構成されていてもよい。
また、上記の実施形態において、レール部材13,14において差込部21,41が摺動する側の面(13c,14c)や、差込部21,41の端面を、挿入側端部(11a,11b,21a,41a)に向けてテーパ状に形成してもよい。
12 レール
13,14 レール部材
14a 上面部
14c 裏面
15 係合突起(係合部、被係合部)
16a,16b,16c 被当接部
17a 被当接部
18 リブ(凸部)
20,40 ブラケット
21,41 差込部
22,42 係合孔(係合部、被係合部)
25 段部(当接部)
27,47 溝部
28 凸部
29,49a,49b 切欠き部
30a,30b,50 溝部
45,46 段部(当接部)
X レールの幅方向における中心線
Y レールの挿入方向における中心線
Claims (5)
- 機器本体の側に設けられたレールと、
前記レールに対する差込部を備えたブラケットと、
互いに係合・離脱可能となるよう前記差込部に設けられた係合部および前記機器本体あるいは前記レールに設けられた被係合部と、を備え、
前記ブラケットを前記レールに対して逆方向から差込み操作したとき、前記係合部と前記被係合部とが係合する前に前記ブラケットの差込み操作が中止されるよう、前記差込部の一部に当接部を設けると共に、前記機器本体あるいは前記レールの一部における前記当接部の進行方向延長上に被当接部を設け、
前記レールが一対のレール部材を備えると共に、
前記差込部の一部が、前記一対のレール部材の間に差込み可能であり、
前記差込部と前記一対のレール部材とが、前記差込部および前記一対のレール部材を含む平面に垂直方向に重なり部を有し、
前記差込部および前記一対のレール部材のうち少なくとも何れか一方には前記垂直方向に突出する凸部を備え、何れか他方には、前記差込部が前記一対のレール部材の間に適正な姿勢で差し込まれるときに前記凸部との干渉を避ける退避部を備えている機器本体とブラケットとの固定構造。 - 前記係合部および前記被係合部は、前記レールに対する前記差込部の幅方向及び進行方向の少なくとも一方の中心線を基準として非対称になるよう設けられ、前記レールに対して前記差込部が適正な姿勢で差し込まれたときのみ係合可能にしてある請求項1に記載の機器本体とブラケットとの固定構造。
- 機器本体の側に設けられたレールと、
前記レールに対する差込部を備えたブラケットと、
互いに係合・離脱可能となるよう前記差込部に設けられた係合部および前記機器本体あるいは前記レールに設けられた被係合部と、を備え、
前記ブラケットを前記レールに対して逆方向から差込み操作したとき、前記係合部と前記被係合部とが係合する前に前記ブラケットの差込み操作が中止されるよう、前記差込部の一部に当接部を設けると共に、前記機器本体あるいは前記レールの一部における前記当接部の進行方向延長上に被当接部を設け、
前記係合部および前記被係合部は、前記レールに対する前記差込部の幅方向及び進行方向の少なくとも一方の中心線を基準として非対称になるよう設けられ、前記レールに対して前記差込部が適正な姿勢で差し込まれたときのみ係合可能にしてある機器本体とブラケットとの固定構造。 - 前記レールが一対のレール部材を備えると共に、
前記差込部の一部が、前記一対のレール部材の間に差込み可能であり、
前記当接部および前記被当接部が、前記差込部および前記一対のレール部材を含む平面内に位置するよう形成してある請求項3に記載の機器本体とブラケットとの固定構造。 - 前記レールが一対のレール部材を備えると共に、
前記差込部の一部が、前記一対のレール部材の間に差込み可能であり、
前記レール部材の長手方向に垂直な断面形状がL字形状であり、当該L字形状の一方の辺部が前記機器本体の表面と平行となるよう前記レール部材が前記機器本体から突出形成してあり、
前記被係合部が、前記レール部材のうち前記機器本体の表面に平行な部位であって前記機器本体に向く面に形成してあり、
前記係合部が、前記差込部のうち前記レール部材の平行な部位に向く面に形成してある請求項1〜4のいずれか一項に記載の機器本体とブラケットとの固定構造。
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