JP6252469B2 - 有機エレクトロルミネセンスデバイス - Google Patents
有機エレクトロルミネセンスデバイス Download PDFInfo
- Publication number
- JP6252469B2 JP6252469B2 JP2014504658A JP2014504658A JP6252469B2 JP 6252469 B2 JP6252469 B2 JP 6252469B2 JP 2014504658 A JP2014504658 A JP 2014504658A JP 2014504658 A JP2014504658 A JP 2014504658A JP 6252469 B2 JP6252469 B2 JP 6252469B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- organic
- light emitting
- layer
- hole transport
- organic light
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10K—ORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
- H10K50/00—Organic light-emitting devices
- H10K50/10—OLEDs or polymer light-emitting diodes [PLED]
- H10K50/11—OLEDs or polymer light-emitting diodes [PLED] characterised by the electroluminescent [EL] layers
- H10K50/12—OLEDs or polymer light-emitting diodes [PLED] characterised by the electroluminescent [EL] layers comprising dopants
-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10K—ORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
- H10K50/00—Organic light-emitting devices
- H10K50/10—OLEDs or polymer light-emitting diodes [PLED]
- H10K50/14—Carrier transporting layers
- H10K50/15—Hole transporting layers
- H10K50/155—Hole transporting layers comprising dopants
-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10K—ORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
- H10K50/00—Organic light-emitting devices
- H10K50/10—OLEDs or polymer light-emitting diodes [PLED]
- H10K50/14—Carrier transporting layers
- H10K50/15—Hole transporting layers
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09K—MATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
- C09K11/00—Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials
- C09K11/06—Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials containing organic luminescent materials
-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10K—ORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
- H10K50/00—Organic light-emitting devices
- H10K50/10—OLEDs or polymer light-emitting diodes [PLED]
- H10K50/11—OLEDs or polymer light-emitting diodes [PLED] characterised by the electroluminescent [EL] layers
-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10K—ORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
- H10K71/00—Manufacture or treatment specially adapted for the organic devices covered by this subclass
- H10K71/10—Deposition of organic active material
- H10K71/12—Deposition of organic active material using liquid deposition, e.g. spin coating
- H10K71/13—Deposition of organic active material using liquid deposition, e.g. spin coating using printing techniques, e.g. ink-jet printing or screen printing
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09K—MATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
- C09K2211/00—Chemical nature of organic luminescent or tenebrescent compounds
- C09K2211/10—Non-macromolecular compounds
- C09K2211/1003—Carbocyclic compounds
- C09K2211/1011—Condensed systems
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09K—MATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
- C09K2211/00—Chemical nature of organic luminescent or tenebrescent compounds
- C09K2211/10—Non-macromolecular compounds
- C09K2211/1018—Heterocyclic compounds
- C09K2211/1025—Heterocyclic compounds characterised by ligands
- C09K2211/1029—Heterocyclic compounds characterised by ligands containing one nitrogen atom as the heteroatom
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09K—MATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
- C09K2211/00—Chemical nature of organic luminescent or tenebrescent compounds
- C09K2211/18—Metal complexes
- C09K2211/185—Metal complexes of the platinum group, i.e. Os, Ir, Pt, Ru, Rh or Pd
Description
図3に一般的な有機エレクトロルミネセンスディスプレイデバイス300の模式図を示した。一つのピクセル(画素)301は、3原色のR(赤色)、G(緑色)、B(青色)それぞれのサブピクセル302からなる。サブピクセル302にはそれぞれの発光色の有機ELデバイスが形成されており、アクティブ駆動の場合には更に薄膜トランジスタ(以下、TFTとも呼ぶ)が形成されている。
有機発光層を形成する方法も同様にドライ成膜とウェット成膜法の2種類があるが、均一な成膜が容易なドライ成膜である真空蒸着法を用いる場合、微細パターンのマスクを用いてパターニングする必要があり、大型基板や微細パターニングが非常に困難である。
ウェット成膜法によるパターニング成膜には、インクジェット法、印刷法、ノズルプリント法によるパターン形成が提案されている。インクジェット法は、インクジェットノズルから溶剤に溶かした発光層材料を基板上に噴出させ、基板上で乾燥させることで所望のパターンを得る方法である(特許文献3)。
これに対して、良溶媒と貧溶媒とからなる混合溶媒を用いた湿式法で形成することで積層構造にする方法が開示されている。しかし、この方法では良溶媒が下層を溶解してしまい、また、良溶媒比率を小さくすることでインキの溶解度が低くなるために薄い膜厚でしか形成できないという問題があった(特許文献6)。
前記発光媒体層の中に少なくとも有機発光層と前記有機発光層に隣接する正孔輸送層とを有し、前記正孔輸送層に少なくとも低分子正孔輸送材料と重量平均分子量が20万以上5000万以下の絶縁性マトリクスポリマーとを含むことを特徴とする有機エレクトロルミネセンスデバイスである。
また、本発明の第3の態様は、前記絶縁性マトリクスポリマーの重量平均分子量が100万以上5000万以下であることを特徴とする本発明の第1又は2の態様の有機エレクトロルミネセンスデバイスである。
また、本発明の第5の態様は、前記有機発光層に、少なくとも低分子発光材料と重量平均分子量が100万以上5000万以下の絶縁性マトリクスポリマーとを含むことを特徴とする本発明の第4の態様の有機エレクトロルミネセンスデバイスである。
また、本発明の第7の態様は、前記正孔輸送層及び前記有機発光層を塗布法により形成することを特徴とする本発明の第1〜6のいずれかの態様の有機エレクトロルミネセンスデバイスの製造方法である。
また、本発明の第9の態様は、基板を加熱する温度が前記有機発光層を形成するインキの溶媒の沸点以下であることを特徴とする本発明の第8の態様の有機エレクトロルミネセンスデバイスの製造方法である。
また、本発明の第11の態様は、前記有機発光層を塗布する工程が凸版印刷法であることを特徴とする本発明の第1〜9のいずれかの態様の有機エレクトロルミネセンスデバイスの製造方法である。
正孔輸送層103には、低分子正孔輸送材料が含まれる。低分子正孔輸送材料は高分子正孔輸送材料よりも材料設計の自由度が高く、バンドギャップを大きくしやすいため励起子ブロック性、電子ブロック性が高くデバイス効率が高くなり、また耐久性も高い。
有機ELデバイスは発光領域を区画するように隔壁が形成されていることが好ましい。隔壁を形成することによって有機発光層塗布時の基板面方向の溶液の流動を抑制することができ、より均一に有機発光層104を形成できる。
本発明における有機ELデバイスはパッシブ駆動、アクティブ駆動のいずれにも適用することができる。
また、本発明はデバイス300、及び照明デバイス、等に適用が可能である。
<基板>
本発明の実施の形態に用いられる基板200としては、有機ELデバイスを担持できるものであればよいが、アクティブマトリクス方式の場合には薄膜トランジスタを形成したTFT基板を用いる。図2は本発明に用いることができる隔壁付きTFT基板の例である。TFTと有機EL表示装置の画素電極(第一電極)207が設けられており、かつ、TFTと第一電極207とが電気接続している。
TFTや、その上方に構成されるアクティブマトリクス駆動型有機ELデバイスは支持体で支持される。支持体としては機械的強度、絶縁性を有し寸法安定性に優れた支持体であれば如何なる材料も使用することができる。
これらの活性層は、例えば、
アモルファスシリコンをプラズマCVD法により積層し、
イオンドーピングする方法;SiH4ガスを用いてLPCVD法によりアモルファスシリコンを形成し、固相成長法によりアモルファスシリコンを結晶化してポリシリコンを得た後、
イオン打ち込み法によりイオンドーピングする方法;Si2H6ガスを用いてLPCVD法により、また、SiH4ガスを用いてPECVD法によりアモルファスシリコンを形成し、エキシマレーザー等のレーザーによりアニールし、アモルファスシリコンを結晶化してポリシリコンを得た後、
イオンドーピング法によりイオンドーピングする方法(低温プロセス);減圧CVD法又はLPCVD法によりポリシリコンを積層し、1000℃以上で熱酸化してゲート絶縁膜を形成し、その上にn+ポリシリコンのゲート電極を形成し、その後、イオン打ち込み法によりイオンドーピングする方法(高温プロセス)等が挙げられる。
ゲート電極205としては、通常、ゲート電極として使用されているものを用いることができ、例えば、アルミ、銅等の金属;チタン、タンタル、タングステン等の高融点金属;ポリシリコン;高融点金属のシリサイド;ポリサイド;等が挙げられる。
本発明の表示デバイスは薄膜トランジスタが有機ELデバイスのスイッチングデバイスとして機能するように接続されている必要があり、トランジスタのドレイン電極204と有機EL表示装置の画素電極が電気的に接続されている。
基板の上に画素電極(第一電極)207を成膜し、必要に応じてパターニングを行う。画素電極の材料としては、ITO(インジウムスズ複合酸化物)やインジウム亜鉛複合酸化物、亜鉛アルミニウム複合酸化物などの金属複合酸化物や、金、白金などの金属材料や、これら金属酸化物や金属材料の微粒子をエポキシ樹脂やアクリル樹脂などに分散した微粒子分散膜を、単層もしくは積層したものをいずれも使用することができる。
隔壁208は画素に対応した発光領域を区画するように形成する。塗布法により有機層を形成する際に有機材料を溶かした溶液を入れるための開口を形成するために隔壁は形成される。
隔壁208の形成方法としては、基体上に無機膜を一様に形成し、レジストでマスキングした後、ドライエッチングを行う方法や、基体上に感光性樹脂を積層し、フォトリソ法により所定のパターンとする方法が挙げられる。隔壁の好ましい高さは0.1μm〜10.0μmであり、より好ましくは0.5μm〜4.0μm程度である。高すぎると対向電極の形成及び封止を妨げ、低すぎると発光媒体層形成時に隣接する画素と混色してしまうからである。隔壁としては、感光性樹脂が好適に用いることができる。感光性樹脂としてはポジ型レジスト、ネガ型レジストのどちらでもよく、具体的にはポリイミド系、アクリル樹脂系、ノボラック樹脂系の感光性樹脂が挙げられる。必要に応じて撥水剤を添加したり、プラズマやUVを照射して形成後にインクに対する撥液性を付与することもできる。
有機ELデバイスの一例として、第一電極101上に、発光媒体層として正孔注入層102、正孔輸送層103、有機発光層104、電子輸送層105が順次設けられ、更に第二電極106が形成された構成が挙げられる。電極間に挟まれたこれらの層は一部省略することも可能であり、また、更に正孔ブロック層等の層を追加することも可能であり、公知のものから適宜選択される。
正孔注入層102は第一電極から正孔を注入する機能を有する。正孔注入層102の物性値としては、画素電極207の仕事関数と同等以上の仕事関数を有することが好ましい。これは画素電極から効率的に正孔注入を行うためである。画素電極207の材料により異なるが4.5eV以上6.5eV以下を用いることができ、画素電極がITOやIZOの場合、5.0eV以上6.0eV以下が好適に用いることが可能である。正孔注入層の比抵抗に関しては、膜厚30nm以上の状態で、1×103〜2×106Ω・mであることが好ましく、より好ましくは5×103〜1×106Ω・mである。また、ボトムエミッション構造では画素電極側から放出光を取り出すため、光透過性が低いと取り出し効率が低下してしまうため、可視光波長領域の全平均で75%以上が好ましく、85%以上ならば好適に用いることが可能である。
正孔注入層102を形成する方法としては、画素電極207上の表示領域全面にスリットコート法、スピンコート法、ダイコート法、ディッピング法、ブレードコート法、又はスプレー法等の簡便な方法で一括形成することもできるが、凸版印刷法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの湿式成膜法など既存の成膜法を用いることもできる。
正孔注入層102が無機材料である場合には抵抗加熱蒸着法、電子ビーム蒸着法、反応性蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタリング法等のドライプロセスを用いて形成することができる。
上記正孔輸送層103は、有機発光層104と正孔注入層102の間に積層することで、デバイスの発光寿命を向上させる機能を有する。
正孔輸送層103の材料としては、低分子正孔輸送材料が好適に用いることができ、例例えば、芳香族アミン、(トリフェニルアミン)ダイマー誘導体(TPD)、(α−ナフチルジフェニルアミン)ダイマー(α−NPD)、[(トリフェニルアミン)ダイマー]スピロダイマー(Spiro−TAD)、化式1に示すTPTE、化式2に示すTPT1等のトリアリールアミン類、4,4',4''−トリス[3−メチルフェニル(フェニル)アミノ]トリフェニルアミン(m−MTDATA)、4,4',4''−トリス[1-ナフチル(フェニル)アミノ]トリフェニルアミン(1−TNATA)等のスターバーストアミン類及び5,5'−α−ビス−{4−[ビス(4−メチルフェニル)アミノ]フェニル}−2,2':5',2'−αターチオフェン(BMA−3T)等のオリゴチオフェン類、等が挙げられるが本発明ではこれらに限定されるわけではない。
正孔輸送層形成後、有機発光層104を形成する。有機発光層104は電流を通すことにより発光する層であり、有機発光層104から放出される表示光が単色の場合、正孔輸送層103を被覆するように形成するが、多色の表示光を得るには必要に応じてパターニングを行うことにより好適に用いることができる。
有機発光層104には、マトリクスポリマーを含むことができる。マトリクスポリマーとしては、例えば、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリプロピレン、ポリエーテルサルフォン、シクロオレフィンポリマー、ポリアリレート、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等を好適に用いることができる。
また、単色の有機ELデバイスや照明デバイス等で有機発光層104のパターニング成膜が必要ない場合は、画素電極207上の表示領域全面にスリットコート法、スピンコート法、ダイコート法、ディッピング法、ブレードコート法、又はスプレー法等の簡便な方法で一括形成することができる。
有機発光層を形成した後、正孔ブロック層や電子注入層等を形成することができる。正孔ブロック層及び電子注入層に用いる材料としては、一般に電子輸送材料として用いられているものであれば良く、トリアゾール系、オキサゾール系、オキサジアゾール系、シロール系、ボロン系等の低分子系材料、フッ化リチウムや酸化リチウム等のアルカリ金属やアルカリ土類金属の塩や酸化物等を用いて真空蒸着法による成膜が可能である。
次に、対向電極(第二電極)106を形成する。対向電極を陰極とする場合には、有機発光層への電子注入効率の高い、仕事関数の低い物質を用いる。具体的にはMg、Al、Yb等の金属単体を用いたり、発光媒体層と接する界面にLiや酸化Li、LiF等の化合物を1nm程度挟んで、安定性・導電性の高いAlやCuを積層して用いてもよい。又は電子注入効率と安定性を両立させるため、仕事関数が低いLi、Mg、Ca、Sr、La、Ce、Er、Eu、Sc、Y、Yb等の金属1種以上と、安定なAg、Al、Cu等の金属元素との合金系を用いてもよい。具体的にはMgAg、AlLi、CuLi等の合金が使用できる。
対向電極106の形成方法は、材料に応じて、抵抗加熱蒸着法、電子ビーム蒸着法、反応性蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタリング法を用いることができる。
有機EL表示装置としては電極間に発光材料を挟み、電流を流すことで発光させることが可能であるが、有機発光材料は大気中の水分や酸素によって容易に劣化してしまうため通常は外部と遮断するための封止をする。
<缶封止>
封止は例えば封止缶を基板上に接着しても良い。封止缶としては、ガスの透過性の低いものである必要があり、その材質は、ガラス、あるいはステンレス等の金属、等を用いることができる。接着剤としては、UV硬化性の接着剤が好ましい。
有機ELデバイスを外部からの酸素や水分から保護するために、対向電極上にパッシベーション層を形成しても良い。パッシベーション層としては、酸化珪素、酸化アルミニウム等の金属酸化物、弗化アルミニウム、弗化マグネシウム等の金属弗化物、窒化珪素、窒化アルミニウム、窒化炭素などの金属窒化物、酸窒化珪素などの金属酸窒化物、炭化ケイ素などの金属炭化物、必要に応じて、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、ポリエステル樹脂などの高分子樹脂膜との積層膜を用いてもよいが、特に、バリア性と透明性の面から、酸化ケイ素、酸窒化ケイ素、窒化ケイ素を用いることが好ましく、更には、膜密度を可変した積層膜や勾配膜を使用することにより、段差被覆性とバリア性を両立する膜となる。
パッシベーション層の膜厚としては、5μm以下、より好ましくは1μm以下とすることが好ましい。
封止のために、封止材上に樹脂層を設けてこれを貼り合わせることもできる。
封止材としては、水分や酸素の透過性が低い基材である必要がある。また、材料の一例として、アルミナ、窒化ケイ素、窒化ホウ素等のセラミックス、無アルカリガラス、アルカリガラス等のガラス、石英、耐湿性フィルムなどを挙げることができる。耐湿性フィルムの例として、プラスチック基材の両面にSiOXをCVD法で形成したフィルムや、透過性の小さいフィルムと吸水性のあるフィルム又は吸水剤を塗布した重合体フィルムなどがあり、耐湿性フィルムの水蒸気透過率は、10−6g/m2/day以下であることが好ましい。
基板100として厚さが0.7mm、一辺が40mm四方のガラスを用いた。この上に、第一電極(陽極)101としてITOを膜厚150nmでスパッタリングにより形成し、ライン状にパターニングした。次にITOライン上に2mm角の開口を有する形状で隔壁パターンを形成した。
次に、正孔輸送層103を形成した。正孔輸送材料である化式2に示すTPT1を重量平均分子量20万のポリスチレンと7:3の比率で混合してトルエンに溶解させたインキを用いスピンコート法により塗布した。溶媒を乾燥させた後の膜厚は20nmであった。
正孔輸送層として正孔輸送材料であるTPT1をトルエンに溶解させたインキを用いて塗布した以外は実施例1と同様にして有機ELデバイスを作製した。得られた有機ELデバイスを駆動したところ、緑色発光が得られたが、最大発光効率は17cd/Aと低いものであった。
<比較例2>
正孔輸送層に重量平均分子量が1万のポリスチレンを用い、他の条件は実施例1と同様にして有機ELデバイスを作製した。得られた有機ELデバイスを駆動したところ、緑色発光が得られたが、最大発光効率は17cd/Aと低いものであった。
正孔輸送層に重量平均分子量が10万のポリスチレンを用い、他の条件は実施例1と同様にして有機ELデバイスを作製した。得られた有機ELデバイスを駆動したところ、緑色発光が得られたが、最大発光効率は22cd/Aと低いものであった。
<比較例4>
正孔輸送層に重量平均分子量が15万のポリスチレンを用い、他の条件は実施例1と同様にして有機ELデバイスを作製した。得られた有機ELデバイスを駆動したところ、緑色発光が得られたが、最大発光効率は22cd/Aと低いものであった。
有機発光層を塗布するときに基板を、有機発光層を形成するインキに使用されている溶媒であるトルエンの沸点、110℃より高い130℃に加熱した以外は、実施例3と同様にして有機ELデバイスを作製した。得られた有機ELデバイスを駆動したところ、緑色発光が得られた。最大発光効率は25cd/Aであった。発光は不均一であった。有機発光層が不均一な膜になったためと考えられる。
それぞれの最大発光効率を表1に示した。
101・・・画素電極(第一電極)
102・・・正孔注入層
103・・・正孔輸送層
104・・・有機発光層
105・・・電子輸送層
106・・・対向電極(第二電極)
200・・・基板
201・・・活性層
202・・・ゲート絶縁膜
203・・・ソース電極
204・・・ドレイン電極
205・・・ゲート電極
206・・・絶縁膜
207・・・画素電極(第一電極)
208・・・隔壁
209・・・走査線
300・・・有機ELディスプレイデバイス
301・・・ピクセル
302・・・サブピクセル
Claims (5)
- 基板上に形成された第一電極と、少なくとも有機発光層を含む発光媒体層と、前記発光媒体層を挟むように前記第一電極と対向して形成された第二電極を少なくとも備える有機エレクトロルミネセンスデバイスであって、
前記発光媒体層の中に少なくとも有機発光層と前記有機発光層に隣接する正孔輸送層とを有し、前記正孔輸送層に少なくとも低分子正孔輸送材料と重量平均分子量が20万以上5000万以下の絶縁性マトリクスポリマーとを含み、
前記有機発光層に、少なくとも低分子発光材料と重量平均分子量が20万以上5000万以下の絶縁性マトリクスポリマーとを含むことを特徴とする有機エレクトロルミネセンスデバイス。 - 発光領域を区画するように隔壁が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の有機エレクトロルミネセンスデバイス。
- 前記絶縁性マトリクスポリマーの重量平均分子量が100万以上5000万以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の有機エレクトロルミネセンスデバイス。
- 前記有機発光層に、少なくとも低分子発光材料と重量平均分子量が100万以上5000万以下の絶縁性マトリクスポリマーとを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネセンスデバイス。
- 前記正孔輸送層と前記有機発光層に同じ絶縁性マトリクスポリマーを含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネセンスデバイス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014504658A JP6252469B2 (ja) | 2012-03-15 | 2013-02-18 | 有機エレクトロルミネセンスデバイス |
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012058531 | 2012-03-15 | ||
JP2012058531 | 2012-03-15 | ||
JP2014504658A JP6252469B2 (ja) | 2012-03-15 | 2013-02-18 | 有機エレクトロルミネセンスデバイス |
PCT/JP2013/000879 WO2013136667A1 (ja) | 2012-03-15 | 2013-02-18 | 有機エレクトロルミネセンスデバイス及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2013136667A1 JPWO2013136667A1 (ja) | 2015-08-03 |
JP6252469B2 true JP6252469B2 (ja) | 2017-12-27 |
Family
ID=49160619
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014504658A Expired - Fee Related JP6252469B2 (ja) | 2012-03-15 | 2013-02-18 | 有機エレクトロルミネセンスデバイス |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20140367671A1 (ja) |
JP (1) | JP6252469B2 (ja) |
KR (1) | KR20140135174A (ja) |
CN (1) | CN104170112A (ja) |
TW (1) | TWI511340B (ja) |
WO (1) | WO2013136667A1 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6375600B2 (ja) * | 2013-09-03 | 2018-08-22 | セイコーエプソン株式会社 | 有機el素子の製造方法、有機el素子、有機el装置、電子機器 |
KR102364708B1 (ko) * | 2017-07-12 | 2022-02-21 | 삼성디스플레이 주식회사 | 표시 장치의 제조 방법 |
CN111373843A (zh) * | 2017-11-28 | 2020-07-03 | 堺显示器制品株式会社 | 有机el发光元件及其制造方法 |
US20200303648A1 (en) * | 2017-11-28 | 2020-09-24 | Sakai Display Products Corporation | Organic el light-emitting element and method for manufacturing same |
US11031244B2 (en) * | 2018-08-14 | 2021-06-08 | Lam Research Corporation | Modification of SNO2 surface for EUV lithography |
CN111384278B (zh) * | 2018-12-29 | 2021-07-16 | Tcl科技集团股份有限公司 | 一种量子点发光二极管及其制备方法 |
CN112802972A (zh) * | 2020-12-31 | 2021-05-14 | 湖南鼎一致远科技发展有限公司 | 一种聚碳酸酯基材的电致发光器件及制备方法 |
CN114280869B (zh) * | 2021-12-29 | 2024-04-02 | 湖南鼎一致远科技发展有限公司 | 一种无机电致发光器件及其uv喷绘打印制备方法 |
Family Cites Families (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH042096A (ja) * | 1989-10-20 | 1992-01-07 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 塗布型有機電界発光素子 |
JPH10162955A (ja) * | 1996-11-28 | 1998-06-19 | Seiko Precision Kk | 有機el素子の製造方法 |
JP2000252072A (ja) * | 1999-03-03 | 2000-09-14 | Honda Motor Co Ltd | 有機エレクトロルミネッセンス素子とその製造方法 |
US6597012B2 (en) * | 2001-05-02 | 2003-07-22 | Junji Kido | Organic electroluminescent device |
JP2006190995A (ja) * | 2004-12-06 | 2006-07-20 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 有機化合物と無機化合物とを含む複合材料、前記複合材料を用いた発光素子および発光装置、並びに前記発光素子の作製方法 |
JP2007119763A (ja) * | 2005-09-29 | 2007-05-17 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 高分子材料及び高分子発光素子 |
JP2008078447A (ja) * | 2006-09-22 | 2008-04-03 | Toppan Printing Co Ltd | 有機エレクトロルミネッセンス素子及び有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法 |
JP5144938B2 (ja) * | 2007-02-02 | 2013-02-13 | 住友化学株式会社 | 高分子発光素子、高分子化合物、組成物、液状組成物及び導電性薄膜 |
JP5107747B2 (ja) * | 2007-03-09 | 2012-12-26 | 富士フイルム株式会社 | 放射線画像検出器 |
WO2008117633A1 (en) * | 2007-03-23 | 2008-10-02 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Composition, method for fabricating light-emitting element, light-emitting element, light-emitting device, and electronic device |
US20120138904A1 (en) * | 2007-09-21 | 2012-06-07 | Takahisa Shimizu | Organic electroluminescence display and production method thereof |
JP5402384B2 (ja) * | 2008-08-13 | 2014-01-29 | 三菱化学株式会社 | 有機電界発光素子、有機el表示装置及び有機el照明 |
JP2010061822A (ja) * | 2008-09-01 | 2010-03-18 | Seiko Epson Corp | 有機el装置の製造方法 |
TWI393283B (zh) * | 2008-12-04 | 2013-04-11 | Univ Nat Chiao Tung | 有機光電元件 |
EP2471772B1 (en) * | 2009-08-27 | 2019-04-17 | Mitsubishi Chemical Corporation | Monoamine compound, charge transport material, composition for charge transport film, organic electroluminescent element, organic el display device, and organic el lighting |
WO2011042443A1 (en) * | 2009-10-05 | 2011-04-14 | Thorn Lighting Ltd. | Multilayer organic device |
JP2011175910A (ja) * | 2010-02-25 | 2011-09-08 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 発光装置の製造方法 |
US20120286251A1 (en) * | 2011-05-09 | 2012-11-15 | Soo-Jin Park | Novel compound and organic light-emitting device including the same |
-
2013
- 2013-02-18 JP JP2014504658A patent/JP6252469B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 2013-02-18 WO PCT/JP2013/000879 patent/WO2013136667A1/ja active Application Filing
- 2013-02-18 CN CN201380014085.2A patent/CN104170112A/zh active Pending
- 2013-02-18 KR KR1020147024043A patent/KR20140135174A/ko not_active Application Discontinuation
- 2013-03-15 TW TW102109275A patent/TWI511340B/zh not_active IP Right Cessation
-
2014
- 2014-09-02 US US14/474,840 patent/US20140367671A1/en not_active Abandoned
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN104170112A (zh) | 2014-11-26 |
US20140367671A1 (en) | 2014-12-18 |
TW201405906A (zh) | 2014-02-01 |
TWI511340B (zh) | 2015-12-01 |
JPWO2013136667A1 (ja) | 2015-08-03 |
WO2013136667A1 (ja) | 2013-09-19 |
KR20140135174A (ko) | 2014-11-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6252469B2 (ja) | 有機エレクトロルミネセンスデバイス | |
JP5326289B2 (ja) | 有機el素子およびそれを備えた表示装置 | |
JP5633516B2 (ja) | 有機エレクトロルミネセンス素子、有機エレクトロルミネセンスディスプレイパネルおよび有機エレクトロルミネセンスディスプレイパネル製造方法 | |
WO2012132863A1 (ja) | インク組成物とそれを用いた有機el素子及びその製造方法 | |
JP5526610B2 (ja) | 有機elディスプレイの構造とその製造方法 | |
WO2012133206A1 (ja) | 有機エレクトロルミネセンスディスプレイパネル及びその製造方法 | |
JP4736676B2 (ja) | アクティブマトリクス駆動型有機エレクトロルミネッセンス表示装置 | |
JP5278686B2 (ja) | 有機elディスプレイパネルおよびその製造方法 | |
JP2008041692A (ja) | 有機エレクトロルミネッセント素子およびその製造方法 | |
JP2012074559A (ja) | 有機エレクトロルミネセンスディスプレイパネル及びその製造方法 | |
JP2014063699A (ja) | 有機elディスプレイパネル及びその製造方法 | |
JP2014165261A (ja) | 有機発光表示装置およびその製造方法 | |
JP2014067868A (ja) | 有機elパネル及びその製造方法 | |
JP2012216309A (ja) | 有機エレクトロルミネッセンスディスプレイパネル及びその製造方法 | |
JP5233598B2 (ja) | 有機elディスプレイパネル及びその製造方法 | |
JP5678455B2 (ja) | 有機el素子の製造方法及び有機elパネルの製造方法 | |
JP2013206631A (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法および有機エレクトロルミネッセンス装置 | |
JP5573545B2 (ja) | 有機el表示装置の製造方法 | |
JP2011204504A (ja) | 有機el表示装置の製造方法及び有機el表示装置 | |
WO2012132292A1 (ja) | 有機el表示素子、有機el表示装置、及びこれらの製造方法 | |
JP2011141981A (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子およびその製造方法 | |
JP2014199857A (ja) | 有機el表示装置およびその製造方法 | |
JP2014067627A (ja) | 有機elディスプレイパネル及びその製造方法 | |
JP2014072322A (ja) | 有機発光表示装置およびその製造方法 | |
JP2014063701A (ja) | 有機elディスプレイパネルの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160120 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170131 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170330 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170822 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20171016 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20171031 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20171113 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6252469 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |