JP6251497B2 - 封緘装置及び封入封緘装置 - Google Patents
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Description
図1乃至図12は、本発明の第1の実施の形態に係る封入封緘装置(「封緘装置」が含まれる)、図13は圧着工程の斜視説明図、図14及び図15は封入工程の説明図、図16及び図17は封筒用紙を示しており、これらの図面に基づいて、第1の実施の形態を説明する。
図16により、まず折り畳み前のV型折り用の封筒用紙Pの構成を説明する。封筒用紙Pの一方の長さ方向(後述する第1給紙方向F1)の中間部に、折り目q3が設定され、該折り目q3と直角な各端辺q1に沿って、第1の接着剤層A1がそれぞれ形成され、前記折り目q3と平行な各端辺q2に沿って、第2の接着剤層A2が形成されている。各接着剤層A1、A2には、加熱せずに、大きな加圧力のみで、接着可能な感圧接着剤が予め塗布されている。また、各接着剤層A1、A2の内側(端辺q1、q2と反対側)には、各端辺q1、q2と平行なミシン目Mが形成されている。
封入封緘装置の簡略平面図である図1において、封入封緘装置全体は、平面視でL字状に構成されており、給紙元側から順に、封筒用紙Pを多数積載して、一枚ずつ供給する封筒用紙給紙部1と、封入用紙Nを多数積載して一枚ずつあるいは複数枚ずつ供給する封入用紙給紙部2と、封筒用紙Pを二つ折り又は三つ折りにすると共に折り片間に封入用紙Nを挿入する折り部3と、該折り部3から排出される封筒用紙Pを第1給紙方向F1に搬送しつつ、第1給紙方向F1に沿う封筒用紙Pの両端辺q1(図16)を上下から圧着する第1圧着部4と、該第1圧着部4から第1給紙方向F1で排出される封筒用紙Pを、第1給紙方向F1と略直交する第2給紙方向F2に方向変換する方向変換部5と、該方向変換部5から搬送される封筒用紙Pを、第2給紙方向F2に搬送しつつ、封筒用紙Pの第2給紙方向F2に沿う端辺q2(図16)を上下から圧着する第2圧着部6と、該第2圧着部6の第2給紙方向F2の下流側に配置された紙受け部7と、を備えている。給紙部1、2、折り部3及び第1圧着部4の第2給紙方向F2側(第1給紙方向F1に見て右側)が装置の操作側となっており、折り部3及び第1圧着部4の操作側に、操作パネル8が設けられている。また、操作パネル8の近傍に制御部9(図3)が設けられている。
図1の縱断面展開図である図2において、封筒用紙給紙部1は、昇降可能な給紙台1aと、該給紙台1aの第1給紙方向F1の下流側に配置された給紙ローラ1bと、該給紙ローラ1bに下方から対設された捌き台1c等から構成されている。給紙ローラ1b及び捌き台1cにより、最上位の封筒用紙Pから一枚ずつ、折り部3に向かって給紙する。また、給紙台1aには、給紙台1a上の封筒用紙Pの給紙幅方向の寸法を検出する複数の光反射式の寸法センサー15等が配置されている。
図2において、折り部3の折り機12は、バックル式の折り機であって、封筒用紙搬送経路に沿って配置された第1から第5の折りローラ31、32、33、34、35と、封筒用紙搬送経路から上方に突出すると共にスイッチバック式に封筒用紙Pが逆行可能な2台の折りトレー36、37と、封筒用紙搬送経路に沿って配置された複数のガイド部材等と、から構成されている。
図1において、方向変換部5のガイド板53は、押さえボール52の第1圧着部4側とは反対側に、第2給紙方向F2に沿って延びるガイド面53aを有すると共に、第1圧着部4側に張り出す張り出し部53bを有している。この方向変換部5では、第1圧着部4から供給される封筒用紙Pの折り目q3側の端部を、張り出し部53bの傾斜下面により下方にガイドして、押さえボール52と搬送ローラ51との間で挟持し、かつ、ガイド面53aに当接させ、搬送ローラ51の回転により、封筒用紙Pを第2給紙方向F2に搬送し、第2圧着部6へ供給する。なお、搬送ローラ51が傾斜していることにより、搬送中に、封筒用紙Pはガイド面53aに押し付けられ、第2給紙方向F2と直交する方向の位置決めがなされる。
図2において、第2圧着部6の第2圧着ローラ対62は、いずれも金属製の第2上圧着ローラ62aと、該第2上圧着ローラ62aに下方から対向する金属製の第2下圧着ローラ62bと備えている。
図4乃至図8は、それぞれ第1圧着部4の正面図、平面図、底面図、操作側から見た側面図、非操作側から見た側面図、図9及び図10は、それぞれニップ部の隙間が0及び「有り」の場合の図4のIX-IX断面拡大図、図11及び図12はそれぞれ第1圧着部の左側部分の平面図及び正面図である。ここで、説明を簡明にするために、第1給紙方向F1の下流側を第1圧着部4の「前側」、第1給紙方向F1の上流側から下流側を見て、左側(非操作側)を第1圧着部4の「左側」、第1給紙方向F1の上流側から下流側を見て、右側(操作側)を第1圧着部4の「右側」と称して、以下説説明する。
(1)まず、図1において、所望する折り型により、折りトレー36、37のうち、折り畳みに必要な折りトレーを決定すると共に、封筒用紙Pの大きさに合わせて、折りトレー36、37のストッパー36a、37aの位置を調節する。たとえば、V型折りの場合は、第1給紙方向F1の上流側の折りトレー36のみを使用し、折りトレー36のストッパー36aは、第2の折りローラ32と第3の折りローラ33のニップ部の入口端からの距離が、封筒用紙Pの第1給紙方向F1の長さの略半分となるように調節する。
図2及び図13により、封入封緘作業の全体の流れを簡単に説明する。
図18乃至図23は、本発明の第1の実施の形態の変形例であり、前記図1乃至図12の構造と異なる点は、左右の第1圧着ローラ対41L、41Rのニップ部の隙間調整が、個々に行えるようにしたことである。すなわち、右側の第1上圧着ローラ41Raと左側の第1上圧着ローラ41Laとを、左右別々のカム軸49La、49Ra並びに左右別々のカム用の駆動モータ120L、120Rにより、駆動させる構造としている。その他の構造は、図1乃至図12の構造と同様であり、対応する部品には同じ符号を付してある。
図24及び図25は、本発明の第2の実施の形態であり、封入封緘装置全体が、L字型配置ではなく、I字型(直線型)に配置されている。すなわち、縱断面略図である図24において、給紙方向は、第1給紙方向F1のみとなり、第1圧着部4の給紙方向F1の下流側に、方向変換部の代わりに、複数の搬送ローラを有する直送型の搬送部5aを配置してある。
図26は、本発明の第3の実施の形態であり、封筒用紙給紙部1の給紙ローラ1bと、折り部3の第1及び第2折りローラ31、32のニップ部との間に、封筒用紙Pを第1給紙方向F1に沿って切断するスリッター200を配置している。スリッター200は、左側の上下一対の回転刃201L、202L及び右側の上下一対回転刃201R、202Rを備えており、それぞれ第1の給紙幅方向に移動調節可能となっている。
図27及び図28は、本発明の第4の実施の形態であり、折り部3と第1圧着部4との間に、封筒用紙Pを第1給紙方向F1に沿って切断するスリッター200を配置している。
図29及び図30は、本発明の第5の実施の形態であり、第1圧着部4の第1給紙方向F1の下流側に、封筒用紙Pを第1給紙方向F1に沿って切断するスリッター200を配置している。
(1)封筒用紙Pの寸法を制御部に入力する入力部としては、操作パネル8、給紙部1の寸法センサー及び第4及び第5の実施の形態で説明した相対位置検出機構の他に、給紙部1、2から第1圧着部4までの搬送経路の適所に、封筒用紙の左右の端縁を検出する位置センサーを配置してもよい。
2 封入用紙給紙部
3 折り部
4 第1圧着部
5 方向変換部
6 第2圧着部
8 操作パネル
9 制御部
12 折り機
15 封筒用紙寸法センサー
41L、41R 左右の第1圧着ローラ対
41La、41Lb 左側の上下の第1圧着ローラ
41Ra、41Rb 右側の上下の第1圧着ローラ
42L、42 支持アーム(隙間調整機構の構成部材)
48 コイルばね(隙間調整機構の構成部材)
49L、49R カム(隙間調整機構の構成部材)
81La、81Lb、81Ra、81Rb ナット部(移動機構の構成部材)
82La、82Lb、82Ra、82Rb ねじ軸(移動機構の構成部材)
110La、110Lb、110Ra、110Rb 移動機構用の駆動モータ
120(L、R) カム駆動用の駆動モータ
200 スリッター
201L、201R 上側の回転刃
202L、202R 下側の回転刃
211La、211Lb、211Ra、211Rb 検出片
212La、212Lb、212Ra、212Rb 位置センサー
Claims (11)
- 給紙方向と直交する給紙幅方向の両端辺に接着剤が塗布された封筒用紙を供給する封筒用紙給紙部と、
前記封筒用給紙部からの封筒用紙を折り畳む折り部と、
前記給紙幅方向に間隔を置いて配置された2対の圧着ローラ対を有し、折り畳まれた前記封筒用紙を挟持して前記給紙方向に搬送しつつ、前記封筒用紙の前記両端辺を圧着する圧着部と、を備えた封緘装置において、
前記各圧着ローラ対の、上圧着ローラと下圧着ローラとを、個々に前記給紙幅方向に移動させる移動機構と、
前記折り部に供給される前記封筒用紙の少なくとも前記給紙幅方向の寸法情報が入力される入力部と、
前記入力部からの前記寸法情報に基づき、前記各圧着ローラ対の前記給紙幅方向の位置を決定し、該決定位置まで前記圧着ローラ対を移動させるように、前記移動機構を制御する制御部と、
前記各圧着ローラ対を構成する前記上下の圧着ローラ間のニップ部の隙間を調整する、隙間調整機構と、
を備えており、
一方の前記圧着ローラは、支持アームに支持されており、前記支持アームは、支持台に、上下方向揺動可能に且つ上下の一方向に付勢された状態で支持されており、前記支持台は、前記給紙幅方向に延びるねじ軸に沿って移動可能に、前記ねじ軸に支持されており、
他方の前記圧着ローラは、回転軸に支持されると共に支持台に支持されており、前記支持台は、前記回転軸と前記給紙幅方向に延びるねじ軸とに沿って移動可能に、前記ねじ軸に支持されており、
前記移動機構は、前記ねじ軸を回転させることによって、前記支持台を前記圧着ローラと共に移動させるようになっており、
前記隙間調整機構は、上下の前記一方向側から前記支持アームに当接するカムを備えており、前記カムを回転させることによって、前記支持アームの前記圧着ローラの上下動を調整するようになっている、
ことを特徴とする封緘装置。 - 請求項1記載の封緘装置において、
前記隙間調整機構は、各圧着ローラ対のニップ部の隙間を、それぞれ独立に調整可能となっている、封緘装置。 - 請求項1又は2に記載の封緘装置において、
前記入力部は、前記給紙幅方向の前記寸法情報に加え、前記封筒用紙の厚み情報及び/又は折り方情報が入力されるようになっており、
前記制御部は、前記厚み情報及び/又は前記折り方情報に基づき、前記ニップ部の前記隙間を調整するように、前記調整機構を制御するようになっている、封緘装置。 - 請求項1に記載の封緘装置において、
前記圧着ローラ対を構成する一対の圧着ローラのうち、少なくとも一方の圧着ローラは、前記封筒用紙を圧着しない退避位置に退避可能である、封緘装置。 - 請求項1乃至4のいずれか一つに記載の封緘装置において、
前記制御部は、給紙幅方向において、前記圧着ローラ対のニップ部の給紙幅方向の端縁が、前記封筒用紙の給紙幅方向の端縁と一致するように、前記移動機構を制御する、封緘装置。 - 請求項1乃至4のいずれか一つに記載の封緘装置において、
前記制御部は、給紙幅方向において、前記封筒用紙の給紙幅方向の端縁を基準位置として、前記封筒用紙の糊付け領域に応じて、前記圧着ローラ対のニップ部の軸方向端縁が、前記基準位置から所定量だけ給紙幅方向内方にずれるように、前記移動機構を制御する封緘装置。 - 請求項1乃至6のいずれか一つに記載の封緘装置と、封入用紙を供給する封入用紙供給部とを備え、
前記折り部は、折り畳まれる前記封筒用紙の折り片間に前記封筒用紙供給部からの封入用紙を挿入する封入用紙挿入機構を備えている封入封緘装置。 - 給紙方向と直交する給紙幅方向の両端辺に接着剤が塗布された封筒用紙を供給する封筒用紙給紙部と、
前記封筒用給紙部からの封筒用紙を折り畳む折り部と、
前記給紙幅方向に間隔を置いて配置された2対の圧着ローラ対を有し、折り畳まれた前記封筒用紙を挟持して前記給紙方向に搬送しつつ、前記封筒用紙の前記両端辺を圧着する圧着部と、
前記封筒用紙を前記給紙幅方向に沿って切断する切断部と、
を備えた封緘装置において、
前記各圧着ローラ対を、個々に前記給紙幅方向に移動させる移動機構と、
前記切断部による給紙幅方向の切断位置情報が入力される入力部と、
前記入力部からの前記切断位置情報に基づき、前記各圧着ローラ対の前記給紙幅方向の位置を決定し、該決定位置まで前記圧着ローラ対を移動させるように、前記移動機構を制御する制御部と、
を備えていることを特徴とする封緘装置。 - 請求項8に記載の封緘装置において、
前記制御部は、給紙幅方向において、前記圧着ローラ対のニップ部の給紙幅方向の端縁が、前記切断位置と一致するように、前記移動機構を制御する、封緘装置。 - 請求項8に記載の封緘装置において、
前記制御部は、給紙幅方向において、前記封筒用紙の糊付け領域に応じて、前記圧着ローラ対のニップ部の軸方向端縁が、前記切断位置から所定量だけ給紙幅方向内方にずれるように、前記移動機構を制御する封緘装置。 - 請求項8乃至10のいずれか一つに記載の封緘装置と、封入用紙を供給する封入用紙供給部とを備え、
前記折り部は、折り畳まれる前記封筒用紙の折り片間に前記封筒用紙供給部からの封入用紙を挿入する封入用紙挿入機構を備えている封入封緘装置。
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