JP6250372B2 - 自動溶接機 - Google Patents

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Description

この発明は、製造工程等で用いられ、人の手を介さず、自動できめ細かい溶接作業を高速・高精度で行うことができる自動溶接機に関する。
従来の自動溶接機は、特許文献1〜3の提案のような、多関節ロボットの先端に溶接用トーチを搭載したものが一般的であった。
特開平06−079472号公報 特開2002−120093号公報 特開2010−253538号公報
多関節ロボットを用いた自動溶接機は、作業範囲を広く取れるが、ロボット本体が大型となるため、動作範囲等を考慮すると、設置するのに広い占有スペースが必要となる。また、多関節ロボットは複数の軸で構成されるため、従来の自動溶接機では、きめ細かい動作を高速で行うことができず、精密な溶接が難しい。
この発明の目的は、コンパクトな構成でありながら、高速・高精度できめ細かい動作を行える自動溶接機を提供することである。
この発明の自動溶接機は、基端側のリンクハブに対し先端側のリンクハブを、3組以上のリンク機構を介して姿勢を変更可能に連結し、前記各リンク機構は、それぞれ前記基端側のリンクハブおよび先端側のリンクハブに一端が回転可能に連結された基端側および先端側の端部リンク部材と、これら基端側および先端側の端部リンク部材の他端に両端がそれぞれ回転可能に連結された中央リンク部材とでなり、前記各リンク機構は、このリンク機構を直線で表現した幾何学モデルが、前記中央リンク部材の中央部に対する基端側部分と先端側部分とが対称を成す形状であり、前記3組以上のリンク機構のうち2組以上のリンク機構に、前記基端側のリンクハブに対する前記先端側のリンクハブの姿勢を任意に変更させる姿勢変更用アクチュエータを設けたリンク作動装置を備え、前記リンク作動装置は、その前記基端側のリンクハブを架台に直接または間接的に固定することによって前記架台に設置し、かつ前記先端側のリンクハブに溶接用トーチを取り付け、前記架台に対し前記リンク作動装置を進退させる1軸以上の直動アクチュエータ、および前記架台に対し前記溶接用トーチにより溶接作業が行われる作業対象物となるワークを進退させる1軸以上の直動アクチュエータの両方またはいずれか一方を設け、前記溶接用トーチを、前記ワークに対して溶接作業を行う先端部が基端側を向き、かつ前記基端側のリンクハブよりも基端側に突出させて前記先端側のリンクハブに取り付けたことを特徴とする。
なお、この明細書において、「基端側」および「先端側」とは、以下の意味で用いられている。すなわち、リンクハブと端部リンク部材の各回転対偶の中心軸、および、端部リンク部材と中央リンク部材の各回転対偶がそれぞれ交差する点をリンクハブの「球面リンク中心」と称し、この球面リンク中心を通り前記リンクハブと端部リンク部材の回転対偶の中心軸と直角に交わる直線を「リンクハブ中心軸」と称する場合、それぞれのリンクハブから基端側および先端側の各リンクハブ中心軸が交差する交点から見て基端側の球面リンク中心方向を基端側、先端側の球面リンク中心方向を先端側としている。
この自動溶接機に用いられるリンク作動装置は、基端側のリンクハブと、先端側のリンクハブと、3組以上のリンク機構とで、基端側のリンクハブに対し先端側のリンクハブが直交2軸周りに回転自在な2自由度機構を構成する。この2自由度機構は、コンパクトでありながら、先端側のリンクハブの可動範囲を広くとれる。また、コンパクトである分、迅速な動作を行える。例えば、基端側のリンクハブ中心軸と先端側のリンクハブ中心軸の最大折れ角は約±90°であり、基端側のリンクハブに対する先端側のリンクハブの旋回角を0°〜360°の範囲に設定できる。各姿勢制御用アクチュエータの動作を制御することで、基端側のリンクハブに対して先端側のリンクハブの姿勢を任意に変更させることができる。
また、前記溶接用トーチを、前記ワークに対して溶接作業を行う先端部が基端側を向き、かつ前記基端側のリンクハブよりも基端側に突出させて前記先端側のリンクハブに取り付けるが、溶接用トーチは細長い形状のものが多い。そのため、溶接用トーチを先端部が先端側を向くように設置すると、慣性モーメントが大きくなり、移動速度の低下や位置決め精度の悪化を招くおそれがある。しかし、この構成のように溶接用トーチを設置すると、溶接用トーチの先端部の位置がリンク作動装置の回転中心に近づくため、溶接用トーチの慣性モーメントを小さくすることができ、高速動作や高い位置決め精度を実現できる。
この自動溶接機は、1軸以上の直動アクチュエータでリンク作動装置またはワークを平面上で移動させると共に、リンク作動装置を作動させて基端側のリンクハブに対する先端側のリンクハブの姿勢を変更しながら、先端側のリンクハブに取り付けた溶接用トーチによりワークに対して溶接を行う。これにより、ワークに対して角度を付けながら、ワークの複数方向の面に対して溶接できる。また、溶接用トーチが搭載されるリンク作動装置は、先端側のリンクハブの可動範囲を広く、かつ迅速な動作を行えるため、溶接用トーチの先端のきめ細かい動作を高速で実現できる。このため、ワークに対して精密な溶接作業を行うことができる。
この発明において、前記1軸以上の直動アクチュエータは、前記リンク作動装置または前記ワークを基端側のリンクハブ中心軸と直交する平面上で進退させると良い。
この場合、基端側のリンクハブ中心軸と直交する平面、例えば水平面上での溶接作業が容易となる。
この発明において、前記溶接用トーチを、前記ワークに対して溶接作業を行う先端部の中心軸が、先端側のリンクハブ中心軸と一致するように前記先端側のリンクハブに取り付けると良い。
この場合、先端側のリンクハブの角度と溶接用トーチの先端部の角度が一致するため、溶接用トーチの先端部の姿勢制御が容易となる。
この発明において、前記溶接用トーチに対して溶接ワイヤを自動で供給するワイヤ供給装置を設けると良い。
ワイヤ供給装置が設けられていると、リンク作動装置の動作により溶接用トーチの先端部とワークとの距離が変動する場合でも、安定した溶接を実現できる。
この発明において、前記溶接用トーチは、前記先端側のリンクハブに、先端側のリンクハブ中心軸に沿って進退動作するトーチ進退用直動アクチュエータを介して取り付けても良い。
この構成であると、リンク作動装置の動作により、溶接用トーチの先端部とワークとの距離が大きく変動する場合でも、その距離の変動を補正し、安定した溶接を実現できる。また、ワークにおける先端側のリンクハブ中心軸方向の位置が異なる各部位に対しても溶接が可能となる。
この発明において、前記リンク作動装置は、基端側および先端側のそれぞれにおいて、前記リンクハブと前記端部リンク部材の回転対偶の中心軸と、前記端部リンク部材と中央リンク部材との回転対偶の中心軸とが成す角度が90°未満であるのが良い。
前記角度を90°未満とすることで、各リンク機構の配列の内側の空間を広く取れる。これにより、溶接用トーチを各リンク機構の配列の内側の空間に配置し易い。
この発明において、前記溶接トーチが湾曲部を有する場合、前記溶接用トーチの一部を前記3組以上のリンク機構のうち、任意の2組のリンク機構の間に配置すると良い。
溶接用トーチを任意の2組のリンク機構の間に配置することで、溶接用トーチとリンク機構の干渉を防止できる。これにより、溶接用トーチを各リンク機構の配列の内側の空間に配置する構成としても、リンク作動装置の大型化を防止できる。
この発明において、前記1軸以上の直動アクチュエータは、基端側のリンクハブ中心軸と直交する平面上を進退動作し、かつそれぞれの進退動作方向が互いに異なる2軸の直動アクチュエータを組み合わせて構成されたアクチュエータ組合せ体とし、このアクチュエータ組合せ体により、前記架台に対し前記リンク作動装置を進退させても良い。
1軸以上の直動アクチュエータをアクチュエータ組合せ体とすることで、溶接用アークを基端側のリンクハブ中心軸と直交する平面に沿って移動させることができ、ワークの全周面に対して溶接が可能となる。また、アクチュエータ組合せ体により架台に対しリンク作動装置を進退させると、ワークを移動させずに済むため、大型のワークに対する溶接においても高速動作での溶接を実現できる。
前記アクチュエータ組合せ体の下向きとなるステージに前記基端側のリンクハブを固定して、前記リンク作動装置は前記先端側のリンクハブが上向きとなるように設置すると共に、前記溶接用トーチを、その先端部が基端側を向き、かつ前記基端側のリンクハブよりも基端側に突出するように設置すると良い。
この場合、自動溶接機の構成部品の中で溶接用トーチの先端部が最下部となる構成となり、自動溶接機とワークとが互いに干渉し難い。
この発明の自動溶接機は、基端側のリンクハブに対し先端側のリンクハブを、3組以上のリンク機構を介して姿勢を変更可能に連結し、前記各リンク機構は、それぞれ前記基端側のリンクハブおよび先端側のリンクハブに一端が回転可能に連結された基端側および先端側の端部リンク部材と、これら基端側および先端側の端部リンク部材の他端に両端がそれぞれ回転可能に連結された中央リンク部材とでなり、前記各リンク機構は、このリンク機構を直線で表現した幾何学モデルが、前記中央リンク部材の中央部に対する基端側部分と先端側部分とが対称を成す形状であり、前記3組以上のリンク機構のうち2組以上のリンク機構に、前記基端側のリンクハブに対する前記先端側のリンクハブの姿勢を任意に変更させる姿勢変更用アクチュエータを設けたリンク作動装置を備え、前記リンク作動装置は、その前記基端側のリンクハブを架台に直接または間接的に固定することによって前記架台に設置し、かつ前記先端側のリンクハブに溶接用トーチを取り付け、前記架台に対し前記基端側のリンクハブを進退させる1軸以上の直動アクチュエータ、および前記架台に対し前記溶接用トーチにより溶接作業が行われる作業対象物となるワークを進退させる1軸以上の直動アクチュエータの両方またはいずれか一方を設け、前記溶接用トーチを、前記ワークに対して溶接作業を行う先端部が基端側を向き、かつ前記基端側のリンクハブよりも基端側に突出させて前記先端側のリンクハブに取り付けたため、コンパクトな構成でありながら、高速・高精度できめ細かい動作を行える。
この発明の一実施形態にかかる自動溶接機の一部を省略した正面図である。 同自動溶接機の一部を省略した平面図である。 同自動溶接機のリンク作動装置等を示す斜視図である。 同リンク作動装置の基端側のリンクハブ等の横断面図である。 同リンク作動装置の先端側のリンクハブ等の横断面図である。 同リンク作動装置の一つのリンク機構を直線で表現した図である。 同リンク作動装置の基端側のリンクハブに対する溶接用トーチの取付部の断面図である。 (A)はウィービング動作を含む溶接軌道の一例を示す図、(B)はウィービング動作を含む溶接軌道の異なる例を示す図である。 図1の自動溶接機に異なる溶接用トーチを取り付けた状態を示す一部を省略した正面図である。 この発明の異なる実施形態にかかる自動溶接機の一部を省略した正面図である。 この発明のさらに異なる実施形態にかかる自動溶接機の部分図である。 この発明のさらに異なる実施形態にかかる自動溶接機の部分図である。
この発明の一実施形態を図1〜図7と共に説明する。
図1および図2に示すように、この自動溶接機は、作業台または地面に固定した架台50に、2軸の直動アクチュエータを組み合わせたアクチュエータ組合せ体であるXYステージ51を介してリンク作動装置1を設置し、このリンク作動装置1に溶接用トーチ52を取り付けてなる。また、架台50から離れた位置に、ワイヤ供給装置53および冷却水装置54が設けられている。
XYステージ51は、架台50に固定され左右方向(X軸方向)に進退動作するX軸直動アクチュエータ55と、このX軸直動アクチュエータ55の底面に設けられたステージに固定され前後方向(Y軸方向)に進退動作するY軸直動アクチュエータ56とを有し、Y軸直動アクチュエータ56の底面がリンク作動装置1を設置するステージとなっている。架台50へのX軸直動アクチュエータ55の固定、およびX軸直動アクチュエータ55へのY軸直動アクチュエータ56の固定は、ボルト等により行う。
次に、リンク作動装置1について説明する。
図3に示すように、リンク作動装置1は、基端側のリンクハブ2に対し先端側のリンクハブ3を3組のリンク機構4を介して姿勢変更可能に連結したものである。各リンク機構4は、基端側の端部リンク部材5、先端側の端部リンク部材6、および中央リンク部材7で構成され、4つの回転対偶からなる4節連鎖のリンク機構をなす。基端側および先端側の端部リンク部材5,6は、一端がそれぞれ基端側のリンクハブ2および先端側のリンクハブ3にそれぞれ回転自在に連結されている。中央リンク部材7は、両端に基端側および先端側の端部リンク部材5,6の他端がそれぞれ回転自在に連結されている。
図4は基端側のリンクハブ等の横断面図、図5は先端側のリンクハブ等の横断面図である。これらの図に示されているように、リンク作動装置1は、2つの球面リンク機構を組み合わせた構成であって、リンクハブ2,3と端部リンク部材5,6の各回転対偶、および、端部リンク部材5,6と中央リンク部材7の各回転対偶の中心軸が、基端側と先端側においてそれぞれの球面リンク中心PA,PBで交差している。また、基端側と先端側において、リンクハブ2,3と端部リンク部材5,6の各回転対偶とそれぞれの球面リンク中心PA,PBからの距離も同じであり、端部リンク部材5,6と中央リンク部材7の各回転対偶とそれぞれの球面リンク中心PA,PBからの距離も同じである。端部リンク部材5,6と中央リンク部材7との各回転対偶の中心軸は、ある交差角を持っていてもよいし、平行であってもよい。
3組のリンク機構4は、幾何学的に同一形状をなす。幾何学的に同一形状とは、図6のように、各リンク部材5,6,7を直線で表現した幾何学モデル、すなわち各回転対偶と、これら回転対偶間を結ぶ直線とで表現したモデルが、中央リンク部材7の中央部に対する基端側部分と先端側部分が対称を成す形状であることを言う。図6は、リンク作動装置1の一組のリンク機構4を直線で表現した図である。この実施形態のリンク機構4は回転対称タイプで、基端側のリンクハブ2および基端側の端部リンク部材5と、先端側のリンクハブ3および先端側の端部リンク部材6との位置関係が、中央リンク部材7の中心線Cに対して回転対称となる位置構成になっている。
基端側のリンクハブ2と先端側のリンクハブ3と3組のリンク機構4とで、基端側のリンクハブ2に対し先端側のリンクハブ3が直交2軸周りに回転自在な2自由度機構が構成される。言い換えると、基端側のリンクハブ2に対して先端側のリンクハブ3を、回転が2自由度で姿勢変更自在な機構である。この2自由度機構は、コンパクトでありながら、基端側のリンクハブ2に対する先端側のリンクハブ3の可動範囲を広くとれる。また、コンパクトである分、迅速な動作を行える。
例えば、球面リンク中心PA,PBを通り、リンクハブ2,3と端部リンク5,6の各回転対偶の中心軸と直角に交わる直線をリンクハブの中心軸QA,QBとした場合、基端側のリンクハブ中心軸QAと先端側のリンクハブ中心軸QBの折れ角θの最大値(最大折れ角)を約±90°とすることができる。また、基端側のリンクハブ2に対する先端側のリンクハブ3の旋回角φを0°〜360°の範囲に設定できる。折れ角θは、基端側のリンクハブ中心軸QAに対して先端側のリンクハブ中心軸QBが傾斜した垂直角度のことであり、旋回角φは、基端側のリンクハブ中心軸QAに対して先端側のリンクハブ中心軸QBが傾斜した水平角度のことである。各リンク機構4の姿勢が変化しても、基端側と先端側の球面リンク中心PA,PB間の距離Dは変化しない。
各リンク機構4におけるリンクハブ2,3と端部リンク部材5,6の回転対偶の中心軸の角度および長さが互いに等しく、かつ各リンク機構4にリンクハブ2,3と端部リンク部材5,6の回転対偶、および、中央リンク部材7と端部リンク部材5,6の回転対偶の中心軸が基端側および先端側において球面リンク中心PA,PBと交差し、かつ基端側の端部リンク部材5と先端側の端部リンク部材6の幾何学的形状が等しく、かつ中央リンク部材7についても基端側の先端側とで形状が等しいとき、中央リンク部材7の対称面に対して、中央リンク部材7と端部リンク部材5,6との角度位置関係を基端側と先端側とで同じにすれば、幾何学的対称性から基端側のリンクハブ2および基端側の端部リンク部材5と、先端側のリンクハブ3および先端側の端部リンク部材6とは同じに動く。
図4に示すように、基端側のリンクハブ2は、中央部に円形の貫通孔10aを有し、一部が前記Y軸直動アクチュエータ56(図1)に固定されるステージ取付部10bとなった平板状の土台10と、この土台10の貫通孔10aの周囲に円周方向等配で設けられた3個の支持軸取付部材11と、各支持軸取付部材11にそれぞれ取り付けられた3個の支持軸12とで構成される。
前記各支持軸12に、基端側の端部リンク部材5の一端が、2個の軸受14を介して回転自在に支持される。また、基端側の端部リンク部材5の他端に、2個の軸受15を介して中央リンク部材7の一端に設けられた回転軸16が回転自在に支持される。軸受14,15は、例えば深溝玉軸受、アンギュラ玉軸受等の玉軸受であって、ナットによる締付けでもって所定の予圧量が付与された状態で固定されている。基端側のリンクハブ2と基端側の端部リンク部材5の回転対偶の中心軸O1と、基端側の端部リンク部材5と中央リンク部材7の回転対偶の中心軸O2とが成す角度αは、90°未満としている。図の例では、45°である。
土台10には、3組のリンク機構4のすべてに、基端側の端部リンク部材5を回動させて基端側のリンクハブ2に対する先端側のリンクハブ3の姿勢を任意に変更させる姿勢変更用アクチュエータ20と、この姿勢変更用アクチュエータ20の動作速度を基端側の端部リンク部材5に減速して伝達する減速機構21とが設けられている。姿勢変更用アクチュエータ20はロータリアクチュエータ、より詳しくは減速機20a付きのサーボモータであって、モータ固定部材22により土台10に固定されている。減速機構21は、姿勢変更用アクチュエータ20の減速機20aと、歯車式の減速部23とでなる。姿勢変更用アクチュエータ20および減速機構21は、3組のリンク機構4のうち2組にだけ設けても良い。2組あれば、基端側のリンクハブ2に対する先端側のリンクハブ3の姿勢を確定することができる。
歯車式の減速部23は、姿勢変更用アクチュエータの出力軸20bにカップリング25を介して回転伝達可能に連結された小歯車26と、基端側の端部リンク部材5に固定され前記小歯車26と噛み合う大歯車27とで構成されている。小歯車27は両側に軸部を有し、これら軸部がそれぞれ、土台10に固定された回転支持部材28に2個の軸受29を介して回転自在に支持されている。図示例では、小歯車26および大歯車27は平歯車であり、大歯車27は、扇形の周面にのみ歯が形成された扇形歯車である。大歯車27は小歯車26よりもピッチ円半径が大きく、姿勢変更用アクチュエータ20の出力軸20bの回転が基端側の端部リンク部材5へ、基端側のリンクハブ2と基端側の端部リンク部材5との回転対偶の回転軸O1回りの回転に減速して伝達される。その減速比は、例えば10以上とされている。
この例では、減速機構21に平歯車を使用しているが、その他の機構(例えば、かさ歯車やウォーム機構)でも良い。また、この例では、大歯車27は基端側の端部リンク部材5と別部材とされているが、基端側の端部リンク部材5と一体であってもよい。
姿勢変更用アクチュエータ20の回転軸心および小歯車26の回転軸心は同軸上に位置する。これら回転軸心は、基端側のリンクハブ2と基端側の端部リンク部材5の回転対偶軸O1と平行で、かつ土台10からの高さが同じとされている。
図5に示すように、先端側のリンクハブ3は、中央部に円形の貫通孔30aを有する円環板状の先端部材30と、この先端部材30の貫通孔30aの周囲に円周方向等配で設けられた3個の支持軸取付部材31と、各支持軸取付部材31にそれぞれ取り付けられた3個の支持軸32とで構成される。先端部材30の外周部の1箇所に、トーチ取付部材33がボルト等により固定して設けられている。
前記各支持軸32に、先端側の端部リンク部材6の一端が、2個の軸受34を介して回転自在に支持される。さらに、先端側の端部リンク部材6の他端に、2個の軸受35を介して中央リンク部材7の他端に設けた回転軸36が回転自在に支持される。軸受34,35は、例えば深溝玉軸受、アンギュラ玉軸受等の玉軸受であって、ナットによる締付けでもって所定の予圧量が付与された状態で固定されている。先端側のリンクハブ3と先端側の端部リンク部材6の回転対偶の中心軸O3と、先端側の端部リンク部材6と中央リンク部材7の回転対偶の中心軸O4とが成す角度βは、前記角度αと同一である。
上記リンク作動装置1は、図1のように、Y軸直動アクチュエータ56の下側を向くステージに土台10のステージ取付部10bの先端側の面をボルト等で固定することにより、基端側のリンクハブ2が下側で先端側のリンクハブ3が上側となり、かつ基端側のリンクハブ中心軸QAが上下方向を向くように設置する。これにより、互いに直交するX軸直動アクチュエータ55およびY軸直動アクチュエータ56を進退動作させることで、リンク作動装置1を基端側のリンクハブ中心軸QAと直交する平面(この例では水平面)上で移動させることができる。
図3に示すように、溶接用トーチ52は湾曲部52aを有しており、先端部材30の前記トーチ取付部材33に取り付けられる。具体的には図7に示すように、トーチ取付部材33の断面半円形の凹部33aに溶接用トーチ52の円筒状の把持部52bを嵌めると共に、トーチ取付部材33の反対側からトーチ押え部材37を被せてその断面半円形の凹部37aに溶接用トーチ52の把持部52bを嵌め、トーチ取付部材33とトーチ押え部材37とをボルト38で結合する。これにより、トーチ取付部材33とトーチ押え部材37で把持部52bを挟み付けて、溶接用トーチ52を固定する。固定された溶接用トーチ52の先端部の中心軸は、先端側のリンクハブ中心軸QBと一致させてある。溶接用トーチ52の先端部は、作業対象物に対して溶接する溶接作業部である。このように先端側のリンクハブ3に取り付けられた溶接用トーチ52は、3組以上のリンク機構のうちの2組のリンク機構4の間に配置され、先端部が基端側を向き、かつ基端側のリンクハブ2よりも基端側に突出している。
図1において、溶接用トーチ52の根元からケーブル58が出ており、その先端が前記ワイヤ供給装置53および冷却水装置54に繋がっている。ワイヤ供給装置53は、溶接機制御装置(図示せず)の指令により、溶接用トーチ52に対してワイヤを任意の速度で送り出す装置である。冷却水装置54は、溶接用トーチ52の先端部を冷却するための冷却水を供給する装置である。他に、シールドガスを供給する配管等(図示せず)も溶接用トーチ52に接続される。
作業対象物であるワーク60は、例えば、円筒状ワーク60aと、円筒状ワーク60aを溶接にて結合するブロック60bからなり、リンク作動装置1の下方に設置される。ワーク60は、ジャッキ機構等により高さ調節可能としても良い。また、地面に直接、ワーク60を置いても良い。
この自動溶接機は、X軸直動アクチュエータ55およびY軸直動アクチュエータ56を進退動作させてリンク作動装置1を水平面上で移動させると共に、リンク作動装置1を作動させて基端側のリンクハブ2に対する先端側のリンクハブ3の姿勢を変更しながら、先端側のリンクハブ3に取り付けた溶接用トーチ52によりワーク60に対して溶接を行う。これにより、ワーク60に対して角度を付けながら、ワーク60の複数方向の面に対して溶接できる。また、溶接用トーチ52を搭載するリンク作動装置1は、先に説明したように、先端側のリンクハブ3の可動範囲を広く、かつ迅速な動作を行えるため、溶接用トーチ52の先端のきめ細かい動作を高速で実現できる。このため、ワーク60に対して精密な溶接作業を行うことができる。さらに、ワイヤ供給装置53が設けられているため、リンク作動装置1の動作により溶接用トーチ52の先端部とワーク60との距離が変動する場合でも、安定した溶接を実現できる。
X軸直動アクチュエータ55およびY軸直動アクチュエータ56が、基端側のリンクハブ中心軸QAと直交する平面上で進退動作するように設けられているため、基端側のリンクハブ中心軸QAと直交する平面、例えば水平面上での溶接作業が容易である。また、溶接用トーチ52は、その先端部の中心軸が先端側のリンクハブ中心軸QBと一致するように設置されているため、先端側のリンクハブ3の角度と溶接用トーチ52の先端部の角度が一致し、溶接用トーチ52の先端部の姿勢制御が容易である。
溶接用トーチ52は細長い形状のものが多い。そのため、後述する図12のように溶接用トーチ52を先端部が先端側のリンクハブ3に対して先端側を向くように設置すると、慣性モーメントが大きくなり、移動速度の低下や位置決め精度の悪化を招く。しかし、この自動溶接機のように、溶接用トーチ52を先端部が先端側のリンクハブ3に対して基端側のリンクハブ2側を向き、かつ基端側のリンクハブ2よりも基端側に突出させて設置すると、溶接用トーチ52の先端部の位置がリンク作動装置1の回転中心に近づくため、溶接用トーチ52の慣性モーメントを小さくすることができ、高速動作や高い位置決め精度を実現できる。また、リンク作動装置1の構成部品のうち溶接用トーチ52の先端部が最下部に位置するため、自動溶接機とワーク60とが干渉し難い。
基端側および先端側のリンクハブ2,3と基端側および先端側の端部リンク部材5,6の回転対偶の中心軸O1,O2と、基端側および先端側の端部リンク部材5,6と中央リンク部材7との回転対偶の中心軸O3,O4とが成す角度α,βを90°未満としたことで、各リンク機構4の配列の内側の空間を広く取れる。このため、溶接用トーチ52を各リンク機構4の配列の内側の空間に配置し易い。
この実施形態の溶接トーチ52は湾曲形状をしているため、溶接トーチ52の先端部の中心軸を先端側のリンクハブ中心軸QBと一致させた場合、溶接トーチ52の根元部は各リンク機構4の配列の外側に出た状態となる。溶接用トーチ52が任意の2組のリンク機構4の間に配置したことで、溶接トーチ52が各リンク機構4を干渉することを避けられる。これにより、溶接用トーチ52を各リンク機構4の配列の内側の空間に配置する構成としても、リンク作動装置1の大型化を防止できる。
この自動溶接機を用いて行う溶接の例を図8(A)に示す。この溶接軌道80Aは、所望の溶接位置付近に位置する基準線81に対して、円を描きながら進行方向に進むウィービング動作を行う。この自動溶接機を用いると、XYステージ51により基準線81に沿う動作を行い、リンク作動装置1により円を描く動作を行うことで、上記溶接軌道80Aになぞる溶接を容易に行える。このように、基準線81に沿う動作と、円を描く動作をそれぞれ別の機構で行うことで、両動作の同時制御が容易となる。この例では、基準線81は円であるが、他の基準線でも円を描きながらのウィービング動作を行うことができる。このような円を描くウィービング動作を行うと、軌道の方向が連続的に変化するため、移動速度の急な変化がなく、高速で滑らかなウィービング動作を実現できる。
溶接軌道80Aは、すべて軌道計算により生成しても良く、ティーチングにより基準線81を作成し、ウィービングの径を指定することで生成しても良い。いずれの場合も、この自動溶接機は軌跡の制御が容易であるため、ティーチング作業が不要であるか、またはティーチング作業時間を短縮することができる。
図8(B)は、従来一般的に行われているウィービング動作を含む溶接軌道を示す。リンク作動装置1を有しない従来の自動溶接機では、円を描きながらのウィービング動作は難しいため、図8(B)のように、所望の溶接位置付近に位置する基準線81に対して、波形を描きながら進行方向に進むウィービング動作を行う。波形を描くウィービング動作は、溶接軌道80Bをすべてティーチングにより教示することが容易であるが、進行方向が不連続となり、移動速度が急に変化する。そのため、高速で動かすことが難しい。高速で動かすと、モータが発振する場合があるからである。
図9は、上記実施形態とは異なる溶接用トーチを取り付けた自動溶接機を示す。この自動溶接機の溶接用トーチ52はストレート状であり、中心軸を先端側のリンクハブ中心軸QBと一致させて、先端側のリンクハブ3のトーチ取付部材33に取り付けられる。溶接用トーチ52の形状の違いを除けば、基本的な構成は図1〜図7のものと同じである。
このように、ストレート状の溶接用トーチ52を各リンク機構4の配列の中心部に配置した場合、溶接用トーチ52とリンク作動装置1との干渉が無いため、前記角度α,βが90°でも、リンク作動装置1を大型化せずに溶接トーチ52を配置することができる。ただし、溶接トーチ52のケーブル58が垂直方向に向くため、湾曲形状の溶接トーチ52と比較してケーブル58の取り回しが困難となる。
図10は、図1の実施形態と比べてXYステージ51の位置が異なる自動溶接機を示す。この自動溶接機は、基端側のリンクハブ2を架台50に直接固定してリンク作動装置1を設置して、地面または作業台に設置したXYステージ51によりワーク60を水平面上で移動させる構成である。図の例の場合、XYステージ51は、地面に設置されたX軸直動アクチュエータ55と、このX軸直動アクチュエータ55の上面に設けられたステージに固定されたY軸直動アクチュエータ56とからなり、Y軸直動アクチュエータ56の上面がワーク60を載せるステージとなっている。他は、図1の実施形態と同じ構成である。
この自動溶接機の場合、XYステージ51により水平面上を移動させられるワーク60に対して、リンク作動装置1により姿勢変更可能な溶接用トーチ52で溶接する。それにより、図1の実施形態と同様の作用・効果が得られる。
図1の実施形態や図10の実施形態の他に、架台50に対しリンク作動装置1を進退させる直動アクチュエータ、および架台50に対しワーク60を進退させる直動アクチュエータの両方を設けても良い(図示せず)。例えば、架台50に対しリンク作動装置1をX軸直動アクチュエータ55で進退させ、架台50に対しワーク60をY軸直動アクチュエータで進退させる。または、その逆とする。
図11は、先端側のリンクハブ3に対して溶接用トーチ52を移動可能に取り付けた実施形態の部分図である。この自動溶接機は、先端側のリンクハブ3を構成する先端部材30に、先端側のリンクハブ中心軸QBに沿って進退動作するトーチ進退用直動アクチュエータ70を設け、このトーチ進退用直動アクチュエータ70に溶接用トーチ52を取り付けている。この構成であると、リンク作動装置1の動作により、溶接用トーチ52の先端部とワーク60との距離が大きく変動する場合でも、安定した溶接を実現できる。
図示例のトーチ進退用直動アクチュエータ70は、以下の構成となっている。すなわち、先端部材30の先端側に配置され、トーチ取付部材33およびトーチ押え部材37により溶接用トーチ52が取り付けられた取付板71を有する。この取付板71に設けられたブッシュ72に先端部材30に設けられた複数の案内用シャフト73が摺動自在に嵌合しており、取付板71は、先端側のリンクハブ中心軸QBに沿って移動自在に案内されている。そして、ボールねじ機構74により、取付板71を進退させる。ボールねじ機構74は、取付板71に回転自在に支持され、基端側へ延びるボールねじ75と、このボールねじ75を回転させるモータ76と、先端部材30に固定して設けられ前記ボールねじ75と螺合するナット77とで構成される。トーチ進退用直動アクチュエータ70は、1軸の位置決めが可能であれば別の構成であっても良い。
図12は、リンク作動装置1を基端側のリンクハブ2が上側になるように設けた実施形態を示す。この実施形態も、溶接用トーチ52は先端側のリンクハブ3に取り付けられるが、前記各実施形態と異なりリンク作動装置1が上下逆向きであるため、溶接トーチ52の先端部が先端側のリンクハブ3に対して先端側に向けられている。このように溶接用トーチ52を取り付けると、リンク作動装置1を小型化できるが、先端側のリンクハブ3に作用する慣性モーメントが大きくなり、高速動作が難しくなる。また、溶接トーチ52のケーブル58の取り回しが難しくなる。
1…リンク作動装置
2…基端側のリンクハブ
3…先端側のリンクハブ
4…リンク機構
5…基端側の端部リンク部材
6…先端側の端部リンク部材
7…中央リンク部材
20…姿勢変更用アクチュエータ
50…架台
51…XYステージ
52…溶接用トーチ
52a…湾曲部
53…ワイヤ供給装置
55…X軸直動アクチュエータ
56…Y軸直動アクチュエータ
60…ワーク
70…トーチ進退用直動アクチュエータ
O1…基端側のリンクハブと基端側の端部リンク部材との回転対偶の中心軸
O2…基端側の端部リンク部材と中央リンク部材との回転対偶の中心軸
O3…先端側のリンクハブと先端側の端部リンク部材との回転対偶の中心軸
O4…先端側の端部リンク部材と中央リンク部材との回転対偶の中心軸
PA…基端側の球面リンク中心
PB…先端側の球面リンク中心
QA…基端側のリンクハブ中心軸
QB…先端側のリンクハブ中心軸

Claims (5)

  1. 基端側のリンクハブに対し先端側のリンクハブを、3組以上のリンク機構を介して姿勢を変更可能に連結し、前記各リンク機構は、それぞれ前記基端側のリンクハブおよび先端側のリンクハブに一端が回転可能に連結された基端側および先端側の端部リンク部材と、これら基端側および先端側の端部リンク部材の他端に両端がそれぞれ回転可能に連結された中央リンク部材とでなり、前記各リンク機構は、このリンク機構を直線で表現した幾何学モデルが、前記中央リンク部材の中央部に対する基端側部分と先端側部分とが対称を成す形状であり、前記3組以上のリンク機構のうち2組以上のリンク機構に、前記基端側のリンクハブに対する前記先端側のリンクハブの姿勢を任意に変更させる姿勢変更用アクチュエータを設けたリンク作動装置を備え、
    前記リンク作動装置は、その前記基端側のリンクハブを架台に直接または間接的に固定することによって前記架台に設置し、かつ前記先端側のリンクハブに溶接用トーチを取り付け、前記架台に対し前記リンク作動装置を進退させる1軸以上の直動アクチュエータ、および前記架台に対し前記溶接用トーチにより溶接作業が行われる作業対象物となるワークを進退させる1軸以上の直動アクチュエータの両方またはいずれか一方を設け、前記溶接用トーチを、前記ワークに対して溶接作業を行う先端部が基端側を向き、かつ前記基端側のリンクハブよりも基端側に突出させて前記先端側のリンクハブに取り付けたことを特徴とする自動溶接機。
  2. 請求項1に記載の自動溶接機において、前記基端側のリンクハブと前記基端側の端部リンクの各回転対偶、および、前記基端側の端部リンク部材と前記中央リンク部材の各回転対偶の中心軸がそれぞれ交差する点を基端側の球面リンク中心と称し、この基端側の球面リンク中心を通り前記各回転対偶の中心軸と直角に交わる直線を基端側のリンクハブ中心軸と称する場合、前記1軸以上の直動アクチュエータは、前記リンク作動装置または前記ワークを前記基端側のリンクハブ中心軸と直交する平面上で進退させる自動溶接機。
  3. 請求項1または請求項2に記載の自動溶接機において、前記先端側のリンクハブと前記先端側の端部リンクの各回転対偶、および、前記先端側の端部リンク部材と前記中央リンク部材の各回転対偶の中心軸がそれぞれ交差する点を先端側の球面リンク中心と称し、この先端側の球面リンク中心を通り前記各回転対偶の中心軸と直角に交わる直線を先端側のリンクハブ中心軸と称する場合、前記溶接用トーチは、前記ワークに対して溶接作業を行う先端部の中心軸が、前記先端側のリンクハブ中心軸と一致するように前記先端側のリンクハブに取り付けられる自動溶接機。
  4. 請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の自動溶接機において、前記溶接用トーチに対して溶接ワイヤを自動で供給するワイヤ供給装置を設けた自動溶接機。
  5. 請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の自動溶接機において、前記先端側のリンクハブと前記先端側の端部リンクの各回転対偶、および、前記先端側の端部リンク部材と前記中央リンク部材の各回転対偶の中心軸がそれぞれ交差する点を先端側の球面リンク中心と称し、この先端側の球面リンク中心を通り前記各回転対偶の中心軸と直角に交わる直線を先端側のリンクハブ中心軸と称する場合、前記溶接用トーチを、前記先端側のリンクハブに、前記先端側のリンクハブ中心軸に沿って進退動作するトーチ進退用直動アクチュエータを介して取り付けた自動溶接機。
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