JP6248742B2 - (メタ)アクリル酸エステルの精製方法及び(メタ)アクリル酸エステル重合体の製造方法 - Google Patents
(メタ)アクリル酸エステルの精製方法及び(メタ)アクリル酸エステル重合体の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6248742B2 JP6248742B2 JP2014064909A JP2014064909A JP6248742B2 JP 6248742 B2 JP6248742 B2 JP 6248742B2 JP 2014064909 A JP2014064909 A JP 2014064909A JP 2014064909 A JP2014064909 A JP 2014064909A JP 6248742 B2 JP6248742 B2 JP 6248742B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- meth
- acrylic acid
- exchange resin
- cation exchange
- acid ester
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Polymerisation Methods In General (AREA)
Description
発明[1] (メタ)アクリル酸エステルを陽イオン交換樹脂に接触させる(メタ)アクリル酸エステルの精製方法であって、陽イオン交換樹脂が、陽イオン交換樹脂の空塔体積に対して1体積倍量のアルコールで陽イオン交換樹脂を洗浄した後のアルコールの吸光度(β)が1以下の要件を満たすものである(メタ)アクリル酸エステルの精製方法であって、陽イオン交換樹脂が、以下に示す工程A、工程B及び工程Cを順に含む方法で洗浄されたものである(メタ)アクリル酸エステルの精製方法。
(工程A):陽イオン交換樹脂に吸光度が2以下であるアルコールを陽イオン交換樹脂の空塔体積に対して1体積倍量以上接触させる洗浄工程。
(工程B):陽イオン交換樹脂に下記の条件B1及び条件B2を満足するアルコールを陽イオン交換樹脂の空塔体積に対して少なくとも1体積倍量接触させる洗浄工程。
(条件B1):吸光度が、工程Aにおいて陽イオン交換樹脂の空塔体積に対して1体積倍量のアルコールを接触させた時から工程A終了までに流出するアルコールの混合物の吸光度以下である。
(条件B2):工程Aの洗浄工程で陽イオン交換樹脂と接触した後に回収されたアルコール、又は、工程Bの洗浄を2回以上に分けて洗浄を実施するときは1回目の工程Bの洗浄工程若しくは工程Cの洗浄工程で陽イオン交換樹脂と接触した後に回収されたアルコール、の少なくとも一つが含まれる。
(工程C):陽イオン交換樹脂を洗浄した後のアルコールの吸光度が0.5以下となるまで、陽イオン交換樹脂を吸光度が0.5以下のアルコールで洗浄する洗浄工程。
発明[2] 陽イオン交換樹脂が、陽イオン交換樹脂の空塔体積に対して1体積倍量のアルコールで陽イオン交換樹脂を洗浄した後のアルコールの吸光度(β)と陽イオン交換樹脂を洗浄する前のアルコールの吸光度(α)が下式(1)の要件を満たすものである[1]に記載の(メタ)アクリル酸エステルの精製方法。
0≦[吸光度(β)]−[吸光度(α)]≦0.1 (1)
発明[6] 陽イオン交換樹脂の架橋度が5〜20%である[1]〜[5]のいずれかに記載の(メタ)アクリル酸エステルの精製方法。
発明[7] (メタ)アクリル酸エステルが、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコール(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール
テトラ(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸アリル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチルから選ばれる少なくとも1種を含む[1]〜[6]のいずれかに記載の(メタ)アクリル酸エステルの精製方法。
発明[8] 洗浄に使用するアルコールの量が、一回の洗浄において、陽イオン交換樹脂の空塔体積に対して2.5〜10体積倍量である[1]〜[7]のいずれかに記載の(メタ)アクリル酸エステルの精製方法。
発明[9] アルコールによる陽イオン交換樹脂の洗浄時間が、工程A、工程B及び工程Cの洗浄工程において、1つの洗浄工程当り0.2〜5時間である[1]〜[8]のいずれかに記載の(メタ)アクリル酸エステルの精製方法。
発明[10] 洗浄で使用するアルコールの温度が5〜60℃である[1]〜[9]のいずれかに記載の(メタ)アクリル酸エステルの精製方法。
発明[11] (メタ)アクリル酸エステルと陽イオン交換樹脂を接触させるときの(メタ)アクリル酸エステルの温度が10〜60℃である[1]〜[10]のいずれかに記載の(メタ)アクリル酸エステルの精製方法。
発明[12] (メタ)アクリル酸エステルと陽イオン交換樹脂を接触させるときの空塔速度が0.2〜10[1/hr]である[1]〜[11]のいずれかに記載の(メタ)アクリル酸エステルの精製方法。
発明[13] [1]〜[12]のいずれかに記載の精製方法で精製された(メタ)アクリル酸エステルを含む単量体を重合する(メタ)アクリル酸エステル重合体(以下、「本重合体」という)の製造方法。
発明[14] 下記工程(1)〜工程(4)を含む連続した(メタ)アクリル酸エステル重合体の製造方法であって、工程(3)が[1]〜[13]のいずれかに記載の(メタ)アクリル酸エステルの精製方法である連続した本重合体の製造方法。
工程(1):(メタ)アクリル酸エステルを含む単量体の一部を重合させて(メタ)アクリル酸エステル重合体を含む単量体混合物を得る工程。
工程(2):(1)で得られた単量体混合物から(メタ)アクリル酸エステルを含む単量体を除去して(メタ)アクリル酸エステル重合体を得る工程。
工程(3):(2)で除去された(メタ)アクリル酸エステルを含む単量体を回収し、回収された(メタ)アクリル酸エステルを精製して、精製された(メタ)アクリル酸エステルを含む単量体を得る工程。
工程(4):(3)で得られた精製された(メタ)アクリル酸エステルを含む単量体を工程(1)の(メタ)アクリル酸エステルを含む単量体の少なくとも1部として投入する工程。
本発明に用いられる(メタ)アクリル酸エステルとしては、例えば、(メタ)アクリル酸と炭素数1〜18のアルコールとのエステルが挙げられる。
<陽イオン交換樹脂>
本発明で用いられる陽イオン交換樹脂としては、樹脂の種類、交換容量、架橋度等の各種条件のものから目的に応じて選択することができる。
本発明において、空塔体積とは、カラムに陽イオン交換樹脂を充填した際に、カラムの中を陽イオン交換樹脂が占有する部分のカラムの体積であり、陽イオン交換樹脂の空隙率や充填密度は考慮されない。空塔体積は以下の方法により求めた値である。
<アルコール>
本発明で使用されるアルコールは、(メタ)アクリル酸エステルの精製に用いられる陽イオン交換樹脂を洗浄するためのものである。
<陽イオン交換樹脂の洗浄方法>
(メタ)アクリル酸エステルの精製に用いられる陽イオン交換樹脂の洗浄方法としては、例えば、アルコールと陽イオン交換樹脂を接触させる方法が挙げられる。
(工程B):陽イオン交換樹脂に、下記条件B1及びB2を満足するアルコールを、陽イオン交換樹脂の体積に対して少なくとも1体積倍量接触させる洗浄工程。
(工程C):陽イオン交換樹脂を洗浄した後のアルコールの吸光度が0.5以下となるまで陽イオン交換樹脂を吸光度が0.5以下のアルコールで洗浄する洗浄工程。
<工程A>
工程Aにおいて使用されるアルコールは、新しいアルコールを用いても良いが、陽イオン交換樹脂と接触させたアルコールを再使用しても良い。
<工程B>
工程Bは工程Aの次の洗浄工程で、条件B1及び条件B2を満足するアルコールを陽イオン交換樹脂の空塔体積に対して1体積倍量以上の量で陽イオン交換樹脂に接触させる洗浄工程である。
<工程C>
工程Cは、工程Bで洗浄された陽イオン交換樹脂に、陽イオン交換樹脂と接触させた後のアルコール吸光度が0.5以下となるまで、アルコール吸光度が0.5以下のアルコールを接触させる洗浄工程である。陽イオン交換樹脂と接触させた後のアルコール吸光度は、陽イオン交換樹脂により精製された(メタ)アクリル酸エステルを使用して得られる重合体の着色を抑制する点で、0.3以下がより好ましく、0.1以下が更に好ましい。
<(メタ)アクリル酸エステルの精製方法>
(メタ)アクリル酸エステルの精製は、(メタ)アクリル酸エステルと陽イオン交換樹脂を接触させることにより実施される。
<(メタ)アクリル酸エステル重合体の製造方法>
本発明においては、前述の陽イオン交換樹脂で精製された(メタ)アクリル酸エステルを含む単量体を重合して(メタ)アクリル酸エステル重合体を得ることができる。
工程(1):(メタ)アクリル酸エステルを含む単量体の一部を重合させて(メタ)アクリル酸エステル重合体を含む単量体混合物を得る工程。
工程(2):(1)で得られた単量体混合物から(メタ)アクリル酸エステルを含む単量体を除去して(メタ)アクリル酸エステル重合体を得る工程。
工程(3):(2)で除去された(メタ)アクリル酸エステルを含む単量体を回収し、(メタ)アクリル酸エステルを精製して、精製された(メタ)アクリル酸エステルを含む単量体を得る工程。
工程(4):(3)で得られた精製された(メタ)アクリル酸エステルを含む単量体を工程(1)の(メタ)アクリル酸エステルを含む単量体の少なくとも一部として投入する工程。
完全混合型反応器から排出される反応液(イ)中には、(メタ)アクリル酸エステルを含む単量体に添加したラジカル重合開始剤や連鎖移動剤が残存しているので、プラグフロー型反応器で保持するだけで重合が進行するが、生産性良く重合するためには、重合開始剤及び必要に応じて連鎖移動剤をプラグフロー型反応器に供給することが好ましい。また、重合開始剤及び必要に応じて連鎖移動剤をプラグフロー型反応器に供給する際には、重合開始剤や連鎖移動剤を反応液(イ)とより均一に混合させるために、必要に応じてプラグフロー型反応器の前にスタティックミキサーを直列に接続することができる。また、複数のプラグフロー型反応器を使用する場合、必要に応じてそれぞれのプラグフロー型反応器の前にスタティックミキサーを直列に接続することができる。
プラグフロー型反応器の種類は特に限定されないが、簡略で、且つプラグフローを達成するためには、スタティックミキサーを内装した管型反応器が好ましい。
(1)吸光度
吸光度は、HACH社製の分光光度計(商品名:DR5000)を用いて測定した。イオン交換水の吸光度をブランクとし、380〜500nmの波長における吸光度の平均値を求め、吸光度とした。
(2)黄色度
(メタ)アクリル酸エステル重合体の黄色度(YI)をHACH社製の分光光度計(商品名:DR5000)を用い、JIS−K7103に準拠して測定した。
[実施例1]
図1に示すフローチャートに従って、以下に示すように、連続した製造方法で得られる(メタ)アクリル酸エステル重合体を使用した成形体を得た。
(工程A)
イソプロパノール(和光純薬工業(株)社製 特級試薬)(以下、「IPA」という)を洗浄溶媒Aとし、定量ポンプを用いてSV2.1の条件で78.0ml(溶媒量比=2.1)の洗浄溶媒Aをカラムに連続的に通液した。
洗浄溶媒Aの洗浄前の吸光度(α)、通液温度、SV、通液速度、溶媒量比及び強酸性陽イオン交換樹脂に洗浄溶媒Aが溶媒量比1の量接触した後にカラムから流出する洗浄後溶媒Aの吸光度を表1に示す。
(工程B)
工程Aで強酸性陽イオン交換樹脂と接触した後にカラムより流出する洗浄溶媒のうち、1体積倍量を通液した後にカラムより流出する洗浄後溶媒Aを39.5ml回収し、回収溶媒Aを得た。得られた回収溶媒Aの吸光度を測定した。次いで、得られた回収溶媒A39.5mlにIPAを30.5ml追加して工程Bで使用する洗浄溶媒Bを調製した。次いで洗浄溶媒B39.0mlを、定量ポンプを用いてSV2.1の条件で、工程Aで洗浄されたカラムに連続的に通液し、カラムから排出される洗浄後溶媒Bを回収した。洗浄溶媒Bの吸光度、通液温度、SV、通液速度、溶媒量比及び洗浄後溶媒Bの吸光度を表1に示す。
(工程C)
定量ポンプを用いてSV2.1の条件で、洗浄溶媒Cとして39.0mlのIPAを工程Bで洗浄されたカラムに連続的に通液し、カラムから排出される洗浄後溶媒Cを回収した。洗浄溶媒Cの吸光度、通液温度、SV、通液速度、溶媒量比及び洗浄後溶媒Cの吸光度を表1に示す。
IPA:和光純薬工業(株)社製、特級イソプロパノール
MeOH:和光純薬工業(株)社製、特級メタノール
RM:回収モノマー
[実施例2〜4]
陽イオン交換樹脂の洗浄条件を、表1に示す工程A、工程B及び工程Cの条件とする以外は実施例1と同様にして陽イオン交換樹脂の洗浄、(メタ)アクリル酸エステルの精製及び精製された(メタ)アクリル酸エステルの重合を実施し、(メタ)アクリル酸エステルの重合体を得た。得られた結果を表1に示す。
[実施例5]
図2に示すフローチャートに従って、以下に示すように、連続した製造方法で得られる(メタ)アクリル酸エステル重合体を使用した成形体を得た。
(工程A)
IPAを洗浄溶媒Aとし、流量計を接続したエアードポンプを用いてSV2.0の条件で300L(溶媒量比2.0)の洗浄溶媒Aを陽イオン交換樹脂塔に連続的に通液した。洗浄溶媒Aの洗浄前の吸光度(α)、通液温度、SV、通液速度、溶媒量比及び強酸性陽イオン交換樹脂に洗浄溶媒Aが溶媒量比1の量接触した後に陽イオン交換樹脂塔から流出する洗浄後溶媒Aの吸光度を表1に示す。
(工程B)
工程Aで強酸性陽イオン交換樹脂と接触した後に陽イオン交換樹脂塔より流出する洗浄溶媒のうち、1体積倍量を通液した後に陽イオン交換樹脂塔より流出する洗浄後溶媒A163Lを回収し、回収溶媒Aを得た。次いで、得られた回収溶媒Aをそのまま洗浄溶媒Bとし、エアードポンプを用いて工程Aと同様にSV2.0の条件で、工程Aで洗浄された陽イオン交換樹脂塔に連続的に通液した。洗浄溶媒Bの吸光度、通液温度、SV、通液速度、溶媒量比及び洗浄後溶媒Bの吸光度を表1に示す。
(工程C)
エアードポンプを用いてSV2.0の条件で洗浄溶媒Cとして453LのIPAを工程Bで洗浄された陽イオン交換樹脂塔に連続的に通液した。洗浄溶媒Cの吸光度、通液温度、SV、通液速度、溶媒量比及び洗浄後溶媒Cの吸光度を表1に示す。
[実施例6]
内径20mmのガラス製カラムに強酸性陽イオン交換樹脂アンバーリストXH2071を30.1g充填した。また、強酸性陽イオン交換樹脂アンバーリストXH2071の洗浄方法として工程A及び工程Bを省略して工程Cのみの洗浄を行った。工程Cの洗浄条件として洗浄溶媒CとしてIPA117mlを使用する以外は実施例1と同様にして強酸性陽イオン交換樹脂を洗浄し、洗浄強酸性陽イオン交換樹脂を得た。洗浄溶媒Cの吸光度(吸光度(α))、通液温度、空塔速度、通液速度、溶媒量比及び洗浄後溶媒Cの吸光度を表1に示す。
[比較例1]
表1に示す強酸性陽イオン交換樹脂を使用し、強酸性陽イオン交換樹脂の洗浄条件を表1に示す工程Aのみでの洗浄にする以外は実施例1と同様にして得られた洗浄強酸性陽イオン交換樹脂を用いて、表1に示す条件で洗浄強酸性陽イオン交換樹脂の性能を評価した。結果を表1に示す。
Claims (14)
- (メタ)アクリル酸エステルを陽イオン交換樹脂に接触させる(メタ)アクリル酸エステルの精製方法であって、陽イオン交換樹脂が、陽イオン交換樹脂の空塔体積に対して1体積倍量のアルコールで陽イオン交換樹脂を洗浄した後のアルコールの吸光度(β)が1以下の要件を満たすものである(メタ)アクリル酸エステルの精製方法であって、
前記陽イオン交換樹脂が、以下に示す工程A、工程B及び工程Cを順に含む方法で洗浄されたものである(メタ)アクリル酸エステルの精製方法。
(工程A):陽イオン交換樹脂に吸光度が2以下であるアルコールを陽イオン交換樹脂の空塔体積に対して1体積倍量以上接触させる洗浄工程。
(工程B):陽イオン交換樹脂に下記の条件B1及び条件B2を満足するアルコールを陽イオン交換樹脂の空塔体積に対して少なくとも1体積倍量接触させる洗浄工程。
(条件B1):吸光度が、工程Aにおいて陽イオン交換樹脂の空塔体積に対して1体積倍量のアルコールを接触させた時から工程A終了までに流出するアルコールの混合物の吸光度以下である。
(条件B2):工程Aの洗浄工程で陽イオン交換樹脂と接触した後に回収されたアルコール、又は、工程Bの洗浄を2回以上に分けて洗浄を実施するときは1回目の工程Bの洗浄工程若しくは工程Cの洗浄工程で陽イオン交換樹脂と接触した後に回収されたアルコール、の少なくとも一つが含まれる。
(工程C):陽イオン交換樹脂を洗浄した後のアルコールの吸光度が0.5以下となるまで、陽イオン交換樹脂を吸光度が0.5以下のアルコールで洗浄する洗浄工程。 - 陽イオン交換樹脂が、陽イオン交換樹脂の空塔体積に対して1体積倍量のアルコールで陽イオン交換樹脂を洗浄した後のアルコールの吸光度(β)と陽イオン交換樹脂を洗浄する前のアルコールの吸光度(α)が下式(1)の要件を満たすものである請求項1に記載の(メタ)アクリル酸エステルの精製方法。
0≦[吸光度(β)]−[吸光度(α)]≦0.1 (1) - アルコールが、メタノール、エタノール、1−プロパノール及びイソプロパノールから選ばれる少なくとも1種である請求項1又は2に記載の(メタ)アクリル酸エステルの精製方法。
- (工程B)で使用されるアルコールが、工程Aの洗浄工程で陽イオン交換樹脂と接触した後に回収されたアルコール、又は、工程Bの洗浄を2回以上に分けて洗浄を実施するときは1回目の工程Bの洗浄工程若しくは工程Cの洗浄工程で陽イオン交換樹脂と接触した後に回収されたアルコール、の少なくとも一つを1〜100vol%含む請求項1又は3に記載の(メタ)アクリル酸エステルの精製方法。
- 陽イオン交換樹脂が強酸性陽イオン交換樹脂である請求項1〜4のいずれかに記載の(メタ)アクリル酸エステルの精製方法。
- 陽イオン交換樹脂の架橋度が5〜20%である請求項1〜5のいずれかに記載の(メタ)アクリル酸エステルの精製方法。
- (メタ)アクリル酸エステルが、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコール(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸アリル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチルから選ばれる少なくとも1種を含む請求項1〜6のいずれかに記載の(メタ)アクリル酸エステルの精製方法。
- 工程A、工程B及び工程Cの洗浄工程に使用するアルコールの量が、一回の洗浄において、陽イオン交換樹脂の空塔体積に対して2.5〜10体積倍量である請求項1〜7のいずれかに記載の(メタ)アクリル酸エステルの精製方法。
- アルコールによる陽イオン交換樹脂の洗浄時間が、工程A、工程B及び工程Cの洗浄工程において、1つの洗浄工程当り0.2〜5時間である請求項1〜8のいずれかに記載の(メタ)アクリル酸エステルの精製方法。
- 洗浄で使用するアルコールの温度が5〜60℃である請求項1〜9のいずれかに記載の(メタ)アクリル酸エステルの精製方法。
- (メタ)アクリル酸エステルと陽イオン交換樹脂を接触させるときの(メタ)アクリル酸エステルの温度が10〜60℃である請求項1〜10のいずれかに記載の(メタ)アクリル酸エステルの精製方法。
- (メタ)アクリル酸エステルと陽イオン交換樹脂を接触させるときの空塔速度が0.2〜10[1/hr]である請求項1〜11のいずれかに記載の(メタ)アクリル酸エステルの精製方法。
- 請求項1〜12のいずれかに記載の精製方法で精製された(メタ)アクリル酸エステルを含む単量体を重合する(メタ)アクリル酸エステル重合体の製造方法。
- 下記工程(1)〜工程(4)を含む連続した(メタ)アクリル酸エステル重合体の製造方法であって、工程(3)が請求項1〜12のいずれかに記載の(メタ)アクリル酸エステルの精製方法である連続した(メタ)アクリル酸エステル重合体の製造方法。
工程(1):(メタ)アクリル酸エステルを含む単量体の一部を重合させて(メタ)アクリル酸エステル重合体を含む単量体混合物を得る工程。
工程(2):(1)で得られた単量体混合物から(メタ)アクリル酸エステルを含む単量体を除去して(メタ)アクリル酸エステル重合体を得る工程。
工程(3):(2)で除去された(メタ)アクリル酸エステルを含む単量体を回収し、回収された(メタ)アクリル酸エステルを精製して、精製された(メタ)アクリル酸エステルを含む単量体を得る工程。
工程(4):(3)で得られた精製された(メタ)アクリル酸エステルを含む単量体を工程(1)の(メタ)アクリル酸エステルを含む単量体の少なくとも1部として投入する工程。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014064909A JP6248742B2 (ja) | 2014-02-21 | 2014-03-27 | (メタ)アクリル酸エステルの精製方法及び(メタ)アクリル酸エステル重合体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014031731 | 2014-02-21 | ||
JP2014031731 | 2014-02-21 | ||
JP2014064909A JP6248742B2 (ja) | 2014-02-21 | 2014-03-27 | (メタ)アクリル酸エステルの精製方法及び(メタ)アクリル酸エステル重合体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015172023A JP2015172023A (ja) | 2015-10-01 |
JP6248742B2 true JP6248742B2 (ja) | 2017-12-20 |
Family
ID=54259601
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014064909A Active JP6248742B2 (ja) | 2014-02-21 | 2014-03-27 | (メタ)アクリル酸エステルの精製方法及び(メタ)アクリル酸エステル重合体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6248742B2 (ja) |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2640495B2 (ja) * | 1988-05-25 | 1997-08-13 | 三菱レイヨン株式会社 | メタクリル酸メチルの精製法 |
JP3277583B2 (ja) * | 1993-02-02 | 2002-04-22 | 住友化学工業株式会社 | メチルメタクリレート系重合体の製造方法 |
JPH1072379A (ja) * | 1996-08-30 | 1998-03-17 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | イソブチレンおよびメタクリル酸エステルの製造方法 |
JP3672818B2 (ja) * | 2000-12-26 | 2005-07-20 | 三菱レイヨン株式会社 | (メタ)アクリル酸エステルの精製方法 |
GB0905257D0 (en) * | 2009-03-27 | 2009-05-13 | Lucite Int Uk Ltd | Process for the treatment of an ion exchange resin |
JP6164794B2 (ja) * | 2011-06-02 | 2017-07-19 | 三菱ケミカル株式会社 | アクリル重合体及びその製造方法 |
-
2014
- 2014-03-27 JP JP2014064909A patent/JP6248742B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015172023A (ja) | 2015-10-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7197568B2 (ja) | 光学成形材料の製造方法 | |
KR101757633B1 (ko) | 메타크릴계 중합체의 제조장치 및 제조방법 | |
JP3672818B2 (ja) | (メタ)アクリル酸エステルの精製方法 | |
US6100366A (en) | Cyclic imino ether group containing polymer and production process therefor | |
JP6248742B2 (ja) | (メタ)アクリル酸エステルの精製方法及び(メタ)アクリル酸エステル重合体の製造方法 | |
JP7364817B1 (ja) | ビニル重合体製造装置およびビニル重合体の製造方法 | |
JP4676687B2 (ja) | (メタ)アクリル系重合体の製造方法 | |
TWI518100B (zh) | 甲基丙烯酸酯聚合物的製造方法 | |
JP3779776B2 (ja) | 光学品質に優れたメタクリル系樹脂の製造方法 | |
JP3636554B2 (ja) | 連続溶液重合法における不純物の除去方法 | |
KR100763951B1 (ko) | 우수한 광학 성질을 갖는 메타크릴계 수지의 제조방법 | |
JP6164794B2 (ja) | アクリル重合体及びその製造方法 | |
JP3628124B2 (ja) | 連続塊状重合法における不純物の除去方法 | |
JP4130133B2 (ja) | スチレン−(メタ)アクリル酸系共重合樹脂の製造方法 | |
JP2000053708A (ja) | メタクリル系重合体の生産安定性に優れた製造方法 | |
JP5958577B2 (ja) | メタクリル系樹脂の製造方法 | |
JP3779777B2 (ja) | メタクリル系樹脂の製造方法 | |
JP7278452B1 (ja) | メタクリル酸メチルの製造方法、メタクリル系樹脂の製造方法及びメタクリル系樹脂成形体の製造方法 | |
AU2018213816B2 (en) | Methods for producing (meth)acrylic acid norbornyl esters | |
JPH1087737A (ja) | 連続溶液重合法における不純物除去の方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170127 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170523 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170519 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170721 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20171024 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20171106 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6248742 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |