JP6248698B2 - ボイラ装置 - Google Patents
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Description
逆に、比例制御ボイラは、燃焼量を連続的に増減可能であることから圧力安定性の点で優れているが、応答性の点では課題がある。
図1に示すように、ボイラ装置1は、バーナ及び燃焼空気供給用の送風機(いずれも図示せず)を有したボイラ2を具備し、ボイラ2は、最少燃焼状態、例えば燃焼率20%から100%の連続燃焼を可能とし、燃焼率により複数の燃焼領域に分割することができ、各燃焼領域に対して、連続制御又は段階値制御を適用することを可能としている。
また、ボイラ装置1は、ボイラ2に対して要求される必要蒸気量を算出するために、缶体(図示せず)内の蒸気圧力を検出する蒸気圧検出部3を備える。
また、ボイラ装置1は、蒸気圧検出部3により検出された缶体内の蒸気圧力に応じてボイラ2の燃焼状態を制御する制御部4を備える。
ボイラ装置1は、制御対象であるボイラ装置1内の蒸気の圧力Pを蒸気圧検出部3により測定し、測定された圧力に基づいて、段階値制御部42又は連続制御部43によりボイラ2の燃焼量等を制御するようになっている。
ここで、連続制御部43による制御について概略する。
連続制御部43は、蒸気圧検出部3により検出された缶体内の蒸気圧力が当該燃焼領域に対応して予め設定された目標圧力となるように、ボイラ2を当該燃焼領域内で連続的に燃焼させるように制御する。
MVn = MVn−1 + ΔMVn ・・・(1)
ここで、Δtを制御周期、nを正の整数値としたとき、
MVnは制御周期n(起点t0+n*Δt)における複数のボイラ20から発生させる今回必要蒸気量、
MVn−1は制御周期(n−1)における前回必要蒸気量、
ΔMVnは制御周期毎の必要蒸気量変化分を表す。
速度型演算は、制御周期毎の必要蒸気量変化分ΔMVnのみを計算し、これに前回必要蒸気量MVn−1を加算して、今回必要蒸気量MVnを計算する方法である。
これに対して、制御周期毎に今回必要蒸気量MVnを直接計算するPID制御アルゴリズムは、位置型演算と言う。
ΔMVn = ΔPn+ΔIn+ΔDn ・・・(2)
ここで、ΔPnはP制御出力(変化分)を、
ΔInはI制御出力(変化分)を、
ΔDnはD制御出力(変化分)を表す。
ΔPn = KP*(en−en−1) ・・・(3)
ここで、KPは、比例ゲインを、
enは、式(4)に示すように、今回の目標蒸気圧力値SVnと、蒸気圧検出部3で測定された蒸気ヘッダ6の内部の今回蒸気圧力値PVnとの差(今回偏差量)を表す。
en = SVn−PVn ・・・(4)
ΔIn =KP*(Δt/TI)*en ・・・(5)
TIは積分時間を表す。
ΔDn = KP*(TD/Δt)*(en−2en−1+en−2)
・・・(6)
ここで、TDは微分時間を表す。
連続制御部43は、式(1)のように、前回必要蒸気量MVn−1にΔMVnを加算して、今回必要蒸気量MVnを計算する。
なお、連続制御部43は、必要蒸気量を算出するに際して、位置型演算によるPID制御アルゴリズムを適用してもよい。
こうすることで、ボイラ2が蒸気を供給する負荷機器による蒸気の消費量が急激に変動しなければ、連続制御部43は蒸気消費量の変動に追従して必要蒸気量に対応した出力蒸気量を出力することができる。
最初に、複数に分割された燃焼領域のうち、いくつかの燃焼領域が段階値制御領域に設定されるとともに、他の燃焼領域が連続制御領域に設定されている場合(段階値/連続制御設定)について、図3B及び図4を参照して説明する。
図3Bに示すように、各燃焼領域は、以下のように設定されている。
なお、燃焼率0%(燃焼停止)については、便宜上、第1燃焼領域A1と名付けている。
(1)第1燃焼領域A1(燃焼率0%) すなわち、燃焼停止。
(2)第2燃焼領域A2(0%<燃焼率≦20%)は、段階値制御領域(燃焼率20%)に設定。
(3)第3燃焼領域A3(20%<燃焼率≦30%)は、段階値制御領域(燃焼率30%)に設定。
(4)第4燃焼領域A4(30%<燃焼率≦60%)は、連続制御領域に設定。
なお、第4燃焼領域A4(30%<燃焼率≦60%)における連続制御は、予め設定された目標蒸気圧SV4に基づいて、例えば燃焼率30%から燃焼率60%までの範囲で燃焼量を連続的に増減可能に制御されるものとする。
(5)第5燃焼領域A5(60%<燃焼率≦ 75%)は、段階値制御領域(燃焼率75%)に設定。
(6)第6燃焼領域A6(75%<燃焼率≦100%)は、連続制御領域に設定。
なお、第6燃焼領域A6(75%<燃焼率≦100%)における連続制御は、予め設定された目標蒸気圧SV6に基づいて例えば燃焼率75%から燃焼率100%までの範囲で燃焼量を連続的に増減可能に制御されるものとする。
そうすることで、制御部4は、蒸気圧検出部3により検出される検出蒸気圧力の大きさに応じて適材適所の燃焼領域で燃焼するように制御することができる。
設定基準値について、図4を参照しながら、説明する。
上記判定の為の設定基準値に関して、燃焼装置のハンチング(ON−OFFの繰り返し)を防止するために、蒸気圧力が上昇方向(負荷量が減少方向)の時に段階値制御領域に設定された第3燃焼領域A3(燃焼率30%)から段階値制御領域に設定された第2燃焼領域A2(燃焼率20%)へ移行する基準となる設定基準値P´4と、蒸気圧力が下降方向(負荷量が増加方向)の時に段階値制御領域に設定された第2燃焼領域A2(燃焼率20%)から段階値制御領域に設定された第3燃焼領域A3(燃焼率30%)へ移行する基準となる設定基準値P4との間には、P´4がP4より大きくなるように所定の差(ディファレンシャル)を設けることができる。段階値制御領域に設定された第2燃焼領域A2(燃焼率20%)から段階値制御領域に設定された第1燃焼領域A1(燃焼停止)へ移行する基準となる設定基準値P´5と、蒸気圧力が下降方向(負荷量が増加方向)の時に段階値制御領域に設定された第1燃焼領域A1(燃焼停止)から段階値制御領域に設定された第2燃焼領域A2(燃焼率20%)へ移行する基準となる設定基準値P5についても同様に、P´5がP5より大きくなるように所定の差(ディファレンシャル)を設けることができる。なお、圧力変化を確認する遅延時間を設けることで、圧力帯をよりラップさせることもできる。
また、蒸気圧力が上昇方向(負荷量が減少方向)の時は、連続制御領域に設定された第6燃焼領域A6(75%<燃焼率≦100%)から段階値制御領域に設定された第5燃焼領域A5(燃焼率75%)へ移行する基準となる設定基準値P´1に基づいて、連続制御領域に設定された第6燃焼領域A6(75%<燃焼率≦100%)から、段階値制御領域に設定された第5燃焼領域A5(燃焼率75%)に移行することができる。また、連続制御領域に設定された第4燃焼領域A4(30%<燃焼率≦60%)から段階値制御領域に設定された第3燃焼領域A3(燃焼率30%)へ移行する基準となる設定基準値P´3に基づいて、連続制御領域に設定された第4燃焼領域A4(30%<燃焼率≦60%)から、段階値制御領域に設定された第3燃焼領域A3(燃焼率30%)に移行することができる。
また、蒸気圧力が下降方向(負荷量が増大方向)の時に、連続制御領域に設定された第4燃焼領域A4(30%<燃焼率≦60%)から段階値制御領域に設定された第5燃焼領域A5(燃焼率75%)へ移行する基準となる設定基準値P2に基づいて、段階値制御領域(燃焼率75%)に設定された第5燃焼領域A5に移行することができる。
最初に、蒸気圧力の下降時(負荷量増大時)における、設定基準値及び制御部4の制御について説明する。
(1)第5燃焼領域A5(燃焼率=75%)から第6燃焼領域A6(75%<燃焼率≦100%)に移行する基準となる設定基準値をP1、
(2)第4燃焼領域A4(30%<燃焼率≦60%)から第5燃焼領域A5(燃焼率=75%)に移行する基準となる設定基準値をP2、
(3)第3燃焼領域A3(燃焼率=30%)から第4燃焼領域A4(30%<燃焼率≦60%)に移行する基準となる設定基準値をP3、
(4)第2燃焼領域A2(燃焼率=20%)から第3燃焼領域A3(燃焼率=30%)に移行する基準となる設定基準値をP4、
(5)第1燃焼領域A1(燃焼停止)から第2燃焼領域A2(燃焼率=20%)に移行する基準となる設定基準値をP5、
とする。
蒸気圧力が下降方向(負荷量が増大方向)の時において、
(1)制御部4は、蒸気圧力がP5以上の場合、第1燃焼領域A1(燃焼停止)となるように制御する。
(2)制御部4は、蒸気圧力がP5を越えて降下すると、段階値制御部42による制御(第2燃焼領域A2(燃焼率=20%))に移行し、蒸気圧力がP4以上までの間、段階値制御部42による制御(第2燃焼領域A2(燃焼率=20%))を行う。
(3)制御部4は、蒸気圧力がP4を越えて降下すると段階値制御部42による制御(第3燃焼領域A3(燃焼率=30%)))に移行し、蒸気圧力がP3以上までの間、段階値制御部42による制御(第3燃焼領域A3(燃焼率=30%))を行う。
(4)制御部4は、蒸気圧力がP3を越えて降下すると連続制御部43による制御(第4燃焼領域A4(30%<燃焼率≦60%))に移行し、蒸気圧力がP2以上までの間、連続制御部43による制御(第4燃焼領域A4(30%<燃焼率≦60%))を行う。
ここで、圧力安定性を確保するために、段階値制御領域に設定された第3燃焼領域A3(燃焼率=30%)から連続制御領域に設定された第4燃焼領域A4(30%<燃焼率≦60%))へ移行する基準となる設定基準値P3を連続制御領域に設定された第4燃焼領域A4(30%<燃焼率≦60%))における目標圧力値SV4と等しくなるように設定することが好ましい。
(5)制御部4は、蒸気圧力がP2を越えて降下すると段階値制御部42による制御(第5燃焼領域A5(燃焼率=75%))に移行し、蒸気圧力がP1以上までの間、段階値制御部42による制御(第5燃焼領域A5(燃焼率=75%))を行う。
(6)制御部4は、蒸気圧力がP1を越えて降下すると連続制御部43による制御(第6燃焼領域A6(75%<燃焼率≦100%))に移行する。
ここで、圧力安定性を確保するために、段階値制御領域に設定された第5燃焼領域A5(燃焼率=75%))から連続制御領域に設定された第6燃焼領域A6(75%<燃焼率≦100%))へ移行する基準となる設定基準値P1を連続制御領域に設定された第6燃焼領域A6(75%<燃焼率≦100%))における目標圧力値SV6と等しくなるように設定することが好ましい。
次に、蒸気圧力の上昇時(負荷量減少時)における、設定基準値及び制御部4の制御について説明する。
(1)第6燃焼領域A6(75%<燃焼率≦100%)から第5燃焼領域A5(燃焼率=75%)に移行する基準となる設定基準値をP´1、
(2)第5燃焼領域A5(燃焼率=75%)から第4燃焼領域A4(30%<燃焼率≦60%)に移行する基準となる設定基準値をP´2、
(3)第4燃焼領域A4(30%<燃焼率≦60%)から第3燃焼領域A3(燃焼率=30%)に移行する基準となる設定基準値をP´3、
(4)第3燃焼領域A3(燃焼率=30%)から第2燃焼領域A2(燃焼率=20%)に移行する基準となる設定基準値をP´4、
(5)第2燃焼領域A2(燃焼率=20%)から第1燃焼領域A1(燃焼停止)に移行する基準となる設定基準値をP´5、
とする。
ここで、前述したように、燃焼装置のハンチング(ON−OFFの繰り返し)を防止するために、
P1<P´1 、P2<P´2 、P3<P´3 、P4<P´4 、P5<P´5
となるように設定することができる。
(1)制御部4は、蒸気圧力がP´1以下の場合、連続制御部43による制御(第6燃焼領域A6(75%<燃焼率≦100%))を行う。
(2)制御部4は、蒸気圧力がP´1を越えると段階値制御部42による制御(第5燃焼領域A5(燃焼率=75%))に移行し、蒸気圧力がP´2以下までの間、段階値制御部42による制御(第5燃焼領域A5(燃焼率=75%))を行う。
(3)制御部4は、蒸気圧力がP´2を越えると連続制御部43による制御(第4燃焼領域A4(30%<燃焼率≦60%))に移行し、蒸気圧力がP´3以下までの間、連続制御部43による制御(第4燃焼領域A4(30%<燃焼率≦60%))を行う。
ここで、圧力安定性を確保するために、段階値制御領域に設定された第5燃焼領域A5(燃焼率=75%))から連続制御領域に設定された第4燃焼領域A4(30%<燃焼率≦ 60%)へ移行する基準となる設定基準値P´2を連続制御領域に設定された第4燃焼領域A4(30%<燃焼率≦ 60%)における目標圧力値SV4と等しくなるように設定することが好ましい。
(4)制御部4は、蒸気圧力がP´3を越えると段階値制御部42による制御(第3燃焼領域A3(燃焼率=30%))に移行し、蒸気圧力がP´4以下までの間、段階値制御部42による制御(第3燃焼領域A3(燃焼率=30%))を行う。
(5)制御部4は、蒸気圧力がP´4を越えると段階値制御部42による制御(第2燃焼領域A2(燃焼率=20%))に移行し、蒸気圧力がP´5以下までの間、段階値制御部42による制御(第2燃焼領域A2(燃焼率=20%))を行う。
(6)制御部4は、蒸気圧力がP´5を越えると第1燃焼領域A1(燃焼停止)となるように制御する。
例えば、仮に、第4燃焼領域A4(30%<燃焼率≦60%)を段階値制御領域に設定した場合には、燃焼率30%と燃焼率60%で制御するため、圧力変動幅が大きくなり圧力安定性の点で課題があるが、図3Bのように、第4燃焼領域A4(30%<燃焼率≦60%)を連続制御領域に設定することで、第3燃焼領域A3(燃焼率=30%)から第4燃焼領域A4(30%<燃焼率≦60%)において、燃焼率30%から燃焼率60%までの範囲で燃焼量を連続的に増減可能に制御でき、圧力安定性の点で優れるという効果を奏することができる。
次に、複数に分割された燃焼領域の全ての燃焼領域が段階値制御領域に設定されている場合(段階値制御設定)について、図3C及び図5を参照して説明する。
図3Cに示すように、各燃焼領域と各燃焼領域に対応して予め設定された燃焼率は、次のように設定されている。
なお、燃焼率0%(燃焼停止)については、便宜上、第1燃焼領域A1と名付けた。
(1)第1燃焼領域A1(燃焼率0%) すなわち、燃焼停止に設定。
(2)第2燃焼領域A2(0% <燃焼率≦ 20%)には、燃焼率20%に設定。
(3)第3燃焼領域A3(20%<燃焼率≦ 30%)には、燃焼率30%に設定。
(4)第4燃焼領域A4(30%<燃焼率≦ 60%)には、燃焼率60%に設定。
(5)第5燃焼領域A5(60%<燃焼率≦ 75%)には、燃焼率75%に設定。
(6)第6燃焼領域A6(75%<燃焼率≦100%)には、燃焼率100%に設定。
そして、燃焼率0%(燃焼停止)を含めると、6段階の燃焼状態(燃焼位置、燃焼率)で制御可能とする、いわゆる6位置制御が設定されている。
N位置制御とは、段階値制御ボイラの燃焼量を、燃焼停止状態を含めてN位置に段階的に制御可能なことを表している。
なお、実施形態では、6位置制御としているが、Nを任意の整数として、例えば、5位置制御、4位置制御、3位置制御等とすることができる。
設定基準値について、図5を参照しながら、説明する。
ここで、nを2≦n≦6を満たす整数とした場合、上記判定の為の設定基準値に関して、燃焼装置のハンチング(ON−OFFの繰り返し)を防止するために、蒸気圧力が上昇方向(負荷量が減少方向)の時に段階値制御領域に設定された第n燃焼領域Anから段階値制御領域に設定された第(n−1)燃焼領域An−1へ移行する基準となる設定基準値P(7−n)2と、蒸気圧力が下降方向(負荷量が増加方向)の時に段階値制御領域に設定された第(n−1)燃焼領域An−1から段階値制御領域に設定された第n燃焼領域Anへ移行する基準となる設定基準値P(7−n)1との間には、前者P(7−n)2が後者P(7−n)1より大きくなるように所定の差(ディファレンシャル)を設けることができる。なお、圧力変化を確認する遅延時間を設けることで、圧力帯をよりラップさせることもできる。
まず、蒸気圧力の下降時(負荷量増大時)における、設定基準値及び制御部4の制御について説明する。
(1)第5燃焼領域A5(燃焼率=75%)から第6燃焼領域A6(燃焼率=100%)に移行する基準となる設定基準値をP11、
(2)第4燃焼領域A4(燃焼率=60%)から第5燃焼領域A5(燃焼率=75%)に移行する基準となる設定基準値をP21、
(3)第3燃焼領域A3(燃焼率=30%)から第4燃焼領域A4(燃焼率=60%)に移行する基準となる設定基準値をP31、
(4)第2燃焼領域A2(燃焼率=20%)から第3燃焼領域A3(燃焼率=30%)に移行する基準となる設定基準値をP41、
(5)第1燃焼領域A1(燃焼停止)から第2燃焼領域A2(燃焼率=20%)に移行する基準となる設定基準値をP51、
とする。
蒸気圧力が下降方向(負荷量が増大方向)の時において、
(1)制御部4は、蒸気圧力がP51以上の場合、第1燃焼領域A1(燃焼停止)となるように制御する。
(2)制御部4は、蒸気圧力がP51を越えて降下すると段階値制御部42による制御(第2燃焼領域A2(燃焼率=20%))に移行し、蒸気圧力がP41以上までの間、段階値制御部42による制御(第2燃焼領域A2(燃焼率=30%))を行う。
(3)制御部4は、蒸気圧力がP41を越えて降下すると段階値制御部42による制御(第3燃焼領域A3(燃焼率=30%))に移行し、蒸気圧力がP31以上までの間、段階値制御部42による制御(第3燃焼領域A3(燃焼率=30%))を行う。
(4)制御部4は、蒸気圧力がP31を越えて降下すると段階値制御部42による制御(第4燃焼領域A4(燃焼率=60%))に移行し、蒸気圧力がP21以上までの間、段階値制御部42による制御(第4燃焼領域A4(燃焼率=60%))を行う。
(5)制御部4は、蒸気圧力がP21を越えて降下すると段階値制御部42による制御(第5燃焼領域A5(燃焼率=75%))に移行し、蒸気圧力がP11以上までの間、段階値制御部42による制御(第5燃焼領域A5(燃焼率=75%))を行う。
(6)制御部4は、蒸気圧力がP11を越えて降下すると段階値制御部42による制御(第6燃焼領域A6(燃焼率=100%))を行う。
次に、蒸気圧力の上昇時(負荷量減少時)における、設定基準値及び制御部4の制御について説明する。
(1)第6燃焼領域A6(燃焼率=100%)から第5燃焼領域A5(燃焼率=75%)に移行する基準となる設定基準値をP12、
(2)第5燃焼領域A5(燃焼率=75%)から第4燃焼領域A4(燃焼率=60%)に移行する基準となる設定基準値をP22、
(3)第4燃焼領域A4(燃焼率=60%)から第3燃焼領域A3(燃焼率=30%)に移行する基準となる設定基準値をP32、
(4)第3燃焼領域A3(燃焼率=30%)から第2燃焼領域A2(燃焼率=20%)に移行する基準となる設定基準値をP42、
(5)第2燃焼領域A2(燃焼率=20%)から第1燃焼領域A1(燃焼停止)に移行する基準となる設定基準値をP52、
とする。
ここで、前述したように、燃焼装置のハンチング(ON−OFFの繰り返し)を防止するために、
P11<P12 、P21<P22 、P31<P32 、
P41<P42 、 P51<P52
となるように設定することができる。
(1)制御部4は、蒸気圧力がP12以下の場合、段階値制御部42による制御(第6燃焼領域A6(燃焼率=100%))を行う。
(2)制御部4は、蒸気圧力がP12を越えると段階値制御部42による制御(第5燃焼領域A5(燃焼率=75%))に移行し、蒸気圧力がP22以下までの間、段階値制御部42による制御(第5燃焼領域A5(燃焼率=75%))を行う。
(3)制御部4は、蒸気圧力がP22を越えると段階値制御部42による制御(第4燃焼領域A4(燃焼率=60%))に移行し、蒸気圧力がP32以下までの間、段階値制御部42による制御(第4燃焼領域A4(燃焼率=60%))を行う。
(4)制御部4は、蒸気圧力がP32を越えると段階値制御部42による制御(第3燃焼領域A3(燃焼率=30%))に移行し、蒸気圧力がP42以下までの間、段階値制御部42による制御(第3燃焼領域A3(燃焼率=30%)を行う。
(5)制御部4は、蒸気圧力がP42を越えると段階値制御部42による制御(第2燃焼領域A2(燃焼率=20%))に移行し、蒸気圧力がP52以下までの間、段階値制御部42による制御(第2燃焼領域A2(燃焼率=20%))を行う。
(6)制御部4は、蒸気圧力がP52を越えると第1燃焼領域A1(燃焼停止)となるように制御する。
最後に、複数に分割された燃焼領域の全ての燃焼領域が燃焼量を連続的に変更する連続制御領域に設定されている場合(連続制御設定)について、説明する。
図3Dは、複数(5個)に分割された燃焼領域の全ての燃焼領域が連続制御領域に設定されているボイラ装置1の一実施例を示す図である。
したがって、図3Dに示すように、燃焼停止状態S0と、最小燃焼状態S1(燃焼率20%の燃焼状態)から最大燃焼状態S2(燃焼率100%の燃焼状態)の範囲で、燃焼率を連続的に制御可能になるように設定されている。
本実施形態のボイラ装置1は、複数に分割された燃焼領域を有するボイラ1と、ボイラ1における蒸気圧力を検出する蒸気圧検出部3と、蒸気圧検出部3により検出された蒸気圧力に応じてボイラ1の燃焼状態を制御する制御部4と、を備え、制御部4は、複数の燃焼領域を、それぞれ、燃焼量を段階的に変更する段階値制御領域、又は燃焼量を連続的に変更する連続制御領域に設定する設定部41と、段階値制御領域に設定された燃焼領域において、該燃焼領域に対応して予め設定された設定燃焼率でボイラ2を燃焼させる段階値制御部42と、連続制御領域に設定された燃焼領域において、蒸気圧検出部3において検出される蒸気圧力が該燃焼領域に対応して予め設定された設定目標圧力となるようにボイラ2を燃焼させる連続制御部43と、を備える。
例えば、本実施形態において、予め定めた設定基準値を記憶した基準テーブルを記憶部44に備えるようにしてもよい。
同様に、例えば、第6燃焼領域A4(75%<燃焼率≦100%)において、燃焼率を70%から100%までの範囲のように、第5燃焼領域A5における燃焼率と一部重複してもよい。
また、分割領域の境界値としての燃焼率について、20%、30%、60%、75%を例示したが、このような燃焼率に制限されない。例えば、20%、60%としてもよい。
2 ボイラ
3 蒸気圧検出部
4 制御部
41 設定部
42 段階値制御部
43 連続制御部
44 記憶部
A1 第1燃焼領域
A2 第2燃焼領域
A3 第3燃焼領域
A4 第4燃焼領域
A5 第5燃焼領域
A6 第6燃焼領域
Claims (5)
- 複数に分割された燃焼領域を有するボイラと、
前記ボイラにおける蒸気圧力を検出する蒸気圧検出部と、
前記蒸気圧検出部により検出された蒸気圧力に応じて前記ボイラの燃焼状態を制御する制御部と、を備えるボイラ装置であって、
前記制御部は、前記複数の燃焼領域を、それぞれ、燃焼量を段階的に変更する段階値制御領域、又は燃焼量を連続的に変更する連続制御領域に任意に設定する設定部と、
前記設定部により前記段階値制御領域に任意に設定された燃焼領域において、該燃焼領域に対応して予め設定された設定燃焼率で前記ボイラを燃焼させる段階値制御部と、
前記設定部により前記連続制御領域に任意に設定された燃焼領域において、前記蒸気圧検出部において検出される蒸気圧力が該燃焼領域に対応して予め設定された設定目標圧力となるように前記ボイラを燃焼させる連続制御部と、を備えるボイラ装置。 - 前記蒸気圧検出部により検出された蒸気圧力の所定の変化に応じて、前記連続制御部による制御から前記段階値制御部による制御に切り換える、請求項1に記載のボイラ装置。
- 前記蒸気圧検出部により検出された蒸気圧力の所定の変化に応じて、前記段階値制御部による制御から前記連続制御部による制御に切り換える、請求項1又は請求項2に記載のボイラ装置。
- 前記設定部により、全ての前記複数の燃焼領域を段階値制御領域に設定することで、前記ボイラを段階値制御ボイラとして設定する、請求項1に記載のボイラ装置。
- 前記設定部により、全ての前記複数の燃焼領域を連続制御領域に設定することで、前記ボイラを比例制御ボイラとして設定する、請求項1に記載のボイラ装置。
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