JP6375914B2 - ボイラシステム - Google Patents

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Description

本発明は、蒸気圧力値が予め設定された目標蒸気圧力値になるように燃焼率が決定される1つ以上のボイラを有する第1ボイラ群と、蒸気圧力値が第1ボイラ群において設定された目標蒸気圧力値とは異なる目標蒸気圧力値になるように燃焼率が決定される、第1ボイラ群に属さない1つ以上のボイラを有する第2ボイラ群とからなる、複数のボイラ群が混在するボイラシステムに関する。
複数のボイラからなるボイラ群において生成された蒸気を蒸気ヘッダに集合し、この蒸気ヘッダから負荷機器に対して蒸気を供給するボイラシステムにおいて、ボイラ群を2種類に大別し、これらを台数制御するボイラシステムが知られている。例えば、特許文献1には、ボイラ群をボイラ効率が高くなる燃焼率で燃焼させるエコ運転ボイラ群と、要求負荷の変動に応じて負荷率を変更して燃焼させる負荷追従ボイラ群とに大別することが記載されている。
また、特許文献1には記載されていないが、ボイラ群が2種類存在し、なおかつ双方のボイラ群が、それぞれ蒸気ヘッダの圧力値が予め設定された目標蒸気圧力値になるように、個別に目標値制御されている場合、仮に双方のボイラ群の目標蒸気圧力値を同じとする場合には、双方で負荷追従を行う動作となるため、制御が不安定になる可能性が高い。
このため、2種類のボイラ群が、それぞれ個別に目標圧力値制御されている場合、通常は、片方のボイラ群をメイン的に燃焼させ(以下、「メインボイラ群」ともいう)、もう片方のボイラ群が不足分を補う形で燃焼させる(以下、「サブボイラ群」ともいう)方法が一般的である。
このため、例えば、メインボイラ群の目標蒸気圧力値を高く設定し、サブボイラ群の目標蒸気圧力値を低く設定することで、全体負荷が低い場合には、蒸気ヘッダ圧力がメインボイラ群の目標圧力値近辺で安定することになる。この場合、サブボイラ群においても、蒸気ヘッダ圧力がメインボイラ群の目標圧力値近辺で安定することになる。
そうすると、サブボイラ群の蒸気ヘッダ圧力は、自身に予め設定されている目標圧力値を大きく上回るため、サブボイラ群の燃焼量は基本的にゼロとなる。
特開2014−98529号公報
この場合、ボイラシステム間で負荷の偏りが生じることになる。その結果、例えば、全体負荷が低く、メインボイラ群で全体必要量を賄える場合、サブボイラ群のボイラは燃焼停止され、全台待機となる恐れがある。そうすると、低負荷によるボイラ缶体腐食の恐れが生じる。また、ボイラ群同士で負荷の偏りが大きすぎるため、ボイラ負荷不均一となる問題も生じる。
このため、メインボイラ群の目標蒸気圧力値を高く設定し、サブボイラ群の目標蒸気圧力値を低く設定する場合においても、サブボイラ群のボイラをある程度燃焼させておくことが望まれる。
本発明は、予め、サブボイラ群にベースロードに該当する一定蒸気量又は一定の台数を設定しておくことで、例えば、全体負荷が低い(蒸気ヘッダ圧力がサブボイラ群の目標圧力値を超えている)場合には、サブボイラ群に割り当てたベースロード分のボイラを予め設定された一定蒸気量に対応する固定燃焼率で固定燃焼させ、その後全体負荷が上昇し、メインボイラ群だけで賄えなくなった場合(蒸気ヘッダ圧力がサブボイラ群の目標圧力値近辺まで低下した場合)には、固定燃焼率で燃焼させる固定燃焼ボイラを含むサブボイラ群に属するすべてのボイラで負荷追従を行うことができるボイラシステムを提供することを目的とする。
本発明は、1つ以上のボイラからなる第1ボイラ群(メインボイラ群)と、1つ以上のボイラからなる第2ボイラ群(サブボイラ群)と、からなるボイラ群と、前記ボイラ群において生成された蒸気を集合させる蒸気ヘッダと、前記蒸気ヘッダの内部の蒸気圧であるヘッダ圧力値を測定する蒸気圧測定手段と、前記ヘッダ圧力値が予め設定された第1目標圧力値と一致するように、前記第1ボイラ群の燃焼状態をPI制御又はPID制御する第1制御部と、前記第2ボイラ群の燃焼状態を制御する第2制御部と、を備えるボイラシステムであって、前記第2制御部は、予め設定されたベースロードとなる一定蒸気量を出力するように、前記第2ボイラ群における燃焼させるボイラを予め設定された固定燃焼率で燃焼させる、固定燃焼制御部と、前記蒸気圧測定手段により測定されるヘッダ圧力値が、予め設定された、前記第1目標圧力値より小さな値となる第2目標圧力値と一致するように、前記第2ボイラ群の燃焼状態をPI制御又はPID制御する、フィードバック制御部と、を備え、前記ヘッダ圧力値が、予め設定された、前記第2目標圧力値以上であって前記第1目標圧力値未満となる閾値を超える場合、前記固定燃焼制御部により前記第2ボイラ群の燃焼状態を制御し、前記ヘッダ圧力値が前記閾値以下となった場合、前記フィードバック制御部により前記第2ボイラ群の燃焼状態を制御するボイラシステムに関する。
また、前記固定燃焼率は、前記固定燃焼率は、前記燃焼させるボイラの燃焼効率の最も高い燃焼率(以下、「エコ運転ポイント」ともいう)とすることができる。
また、前記固定燃焼率は、前記燃焼させるボイラの最小燃焼率とすることができる。
本発明のボイラシステムによれば、ボイラ群が2種類存在し、片方のボイラ群(メインボイラ群)の目標蒸気圧力値を高く設定し、もう片方のボイラ群(サブボイラ群)の目標蒸気圧力値を低く設定することで、メインボイラ群の出力蒸気量の不足分を補う形で燃焼させるボイラシステムにおいて、全体負荷が低い場合であっても、サブボイラ群を一定量燃焼させることができるため、ボイラ缶体腐食を防止するとともに、ボイラ群同士の負荷不均一を改善することができる。
本発明の第1実施形態に係るボイラシステム1の概略を示す図である。 ボイラ群の概略を示す図である。 第2制御部4Bの構成を示す機能ブロック図である。 第1実施形態に係るボイラシステム1の動作を示すフローチャートである。 第1実施形態に係るボイラシステム1の動作を示すフローチャートである。 従来の台数制御を実施した場合における、メインボイラ群及びサブボイラ群における発生蒸気量の推移を示す図である。 第1実施形態に係る台数制御を実施した場合における、メインボイラ群及びサブボイラ群における発生蒸気量の推移を示す図である。
〔第1実施形態〕
以下、図面を参照して、本発明の第1実施形態に係るボイラシステム1について説明する。図1は、ボイラシステム1の概略を示す図である。
ボイラシステム1は、3台の連続制御ボイラ20Aからなる第1ボイラ群2A(以下、「メインボイラ群」ともいう)と2台の連続制御ボイラ20Bからなる第2ボイラ群2B(以下、「サブボイラ群」ともいう)とからなるボイラ群2と、複数の連続制御ボイラ20A及び20Bにおいて生成された蒸気を集合させる蒸気ヘッダ6と、この蒸気ヘッダ6の内部の圧力を測定する蒸気圧センサ7と、第1ボイラ群2Aの燃焼状態を制御する第1制御部4Aを有する台数制御装置3Aと、第2ボイラ群2Bの燃焼状態を制御する第2制御部4Bを有する台数制御装置3Bと、を備える。
連続制御ボイラ20A及び20Bは、それぞれ、図1に示すように、燃焼が行われるボイラ本体21A及び21Bと、連続制御ボイラ20A及び20Bの燃焼状態を制御するローカル制御部22A及び22Bと、を備える。
ボイラ群2は、蒸気使用設備18に供給する蒸気を生成する。
蒸気ヘッダ6は、蒸気管11を介してボイラ群2を構成する複数の連続制御ボイラ20A及び20Bに接続されている。この蒸気ヘッダ6の下流側は、蒸気管12を介して蒸気使用設備18に接続されている。
蒸気ヘッダ6は、ボイラ群2で生成された蒸気を集合させて貯留することにより、複数の連続制御ボイラ20A及び20Bの相互の圧力差及び圧力変動を調整し、圧力が調整された蒸気を蒸気使用設備18に供給する。
蒸気圧センサ7は、信号線13を介して、それぞれ台数制御装置3A及び3Bに電気的に接続されている。蒸気圧センサ7は、蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧(ボイラ群2で発生した蒸気の圧力)を測定し、測定した蒸気圧に係る信号(蒸気圧信号)を、信号線13を介して、それぞれ台数制御装置3A及び3Bに送信する。
台数制御装置3A及び3Bは、信号線16A及び16Bを介して、それぞれ複数の連続制御ボイラ20A及び20Bと電気的に接続されている。この台数制御装置3A及び3Bは、蒸気圧センサ7により測定される蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧に基づいて、それぞれ連続制御ボイラ20A及び20Bの燃焼状態を制御する。
以上のボイラシステム1は、第1ボイラ群2A及び第2ボイラ群2Bで発生させた蒸気を、蒸気ヘッダ6を介して、蒸気使用設備18に供給可能とされている。
具体的には、蒸気使用設備18の需要の増大により要求負荷(蒸気消費量)が増加し、蒸気ヘッダ6に供給される蒸気量が不足すれば、蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧が減少することになる。一方、蒸気使用設備18の需要の低下により要求負荷(蒸気消費量)が減少し、蒸気ヘッダ6に供給される蒸気量が過剰になれば、蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧が増加することになる。従って、ボイラシステム1は、蒸気圧センサ7により測定された蒸気圧の変動に基づいて、要求負荷の変動をモニターすることができる。そして、ボイラシステム1は、蒸気ヘッダ6の蒸気圧に基づいて、蒸気使用設備18の消費蒸気量(要求負荷)に応じて必要とされる蒸気量である必要蒸気量を算出する。
ここで、第1実施形態のボイラシステム1を構成する複数のボイラ20A及び20Bについて説明する。図2は、第1実施形態に係るボイラ群2の概略を示す図である。
第1実施形態のボイラ20A及び20Bは、負荷率を連続的に変更して燃焼可能な連続制御ボイラからなる。
連続制御ボイラとは、少なくとも、最小燃焼状態S1(例えば、最大燃焼量の20%の燃焼量における燃焼状態)から最大燃焼状態S2の範囲で、燃焼量が連続的に制御可能とされているボイラである。連続制御ボイラは、例えば、燃料をバーナに供給するバルブや、燃焼用空気を供給するバルブの開度(燃焼比)を制御することにより、燃焼量を調整するようになっている。
また、燃焼量を連続的に制御するとは、ローカル制御部22A及び22Bにおける演算や信号がデジタル方式とされて段階的に取り扱われる場合(例えば、ボイラ20A及び20Bの出力(燃焼量)が1%刻みで制御される場合)であっても、事実上連続的に出力を制御可能な場合を含む。
第1実施形態におけるボイラ20A及び20Bにおける、燃焼停止状態S0と最小燃焼状態S1との間の燃焼状態の変更については、それぞれボイラ20A及び20B(バーナ)の燃焼をオン/オフすることで制御される。そして、最小燃焼状態S1から最大燃焼状態S2の範囲においては、燃焼量が連続的に制御可能となっている。
より具体的には、複数のボイラ20A及び20Bそれぞれには、変動可能な蒸気量の単位である単位蒸気量Uが設定されている。これにより、ボイラ20A及び20Bは、最小燃焼状態S1から最大燃焼状態S2の範囲においては、単位蒸気量U単位で、蒸気量を変更可能となっている。
単位蒸気量Uは、ボイラ20A及び20Bの最大燃焼状態S2における蒸気量(最大蒸気量)に応じて適宜設定できるが、ボイラシステム1における出力蒸気量の必要蒸気量に対する追従性を向上させる観点から、ボイラ20の最大蒸気量の0.1%〜20%に設定されることが好ましく、1%〜10%に設定されることがより好ましい。
尚、出力蒸気量とは、第1ボイラ群2A及び第2ボイラ群2Bにより出力される蒸気量を示し、この出力蒸気量は、複数のボイラ20A及び20Bそれぞれから出力される蒸気量の合計値により表される。
また、第1実施形態では、複数のボイラ20A及び20Bには、それぞれボイラ効率が最も高くなる負荷率であるエコ運転ポイントが設定される。
また、複数のボイラ20A及び20Bには、それぞれ優先順位が設定されている。優先順位は、台数制御装置3A及び3Bが、それぞれ、燃焼指示や燃焼停止指示を行うボイラ20A及び20Bを選択するために用いられる。優先順位は、例えば整数値を用いて、数値が小さいほど優先順位が高くなるよう設定することができる。
図2に示すように、例えば、第1ボイラ群2Aのボイラ20Aの1号機〜3号機のそれぞれに「1」〜「3」の優先順位が割り当てられている場合、1号機の優先順位が最も高く、3号機の優先順位が最も低い。この優先順位は、通常の場合、後述の第1制御部4Aの制御により、所定の時間間隔(例えば、24時間間隔)で変更される。
同様に、第2ボイラ群2Bのボイラ20Bの4号機及び5号機のそれぞれに「1」及び「2」の優先順位が割り当てられている場合、4号機の優先順位が最も高く、5号機の優先順位が最も低い。この優先順位は、通常の場合、後述の第2制御部4Bの制御により、所定の時間間隔(例えば、24時間間隔)で変更される。
前述したように、連続制御ボイラ20A及び20Bは、それぞれ、燃焼が行われるボイラ本体21A及び21Bと、ボイラ20A及び20Bの燃焼状態を制御するローカル制御部22A及び22Bと、を備える。
ローカル制御部22A及び22Bは、それぞれ蒸気消費量に応じてボイラ20A及び20Bの燃焼状態を変更させる。具体的には、ローカル制御部22A及び22Bは、それぞれ信号線16A及び16Bを介して台数制御装置3A及び3Bから送信される制御信号又は運転者の手動操作により入力された制御信号に基づいて、ボイラ20A及び20Bの燃焼状態を制御する。また、ローカル制御部22A及び22Bは、それぞれ台数制御装置3で用いられる信号を、信号線16A及び16Bを介してそれぞれ台数制御装置3A及び3Bに送信する。台数制御装置3A及び3Bで用いられる信号としては、ボイラ20A及び20Bの実際の燃焼状態、及びその他のデータ等が挙げられる。
以上のように構成されたボイラシステム1では、第1ボイラ群2A及び第2ボイラ群2Bで発生させた蒸気が、蒸気ヘッダ6を介して蒸気使用設備18に供給される。
次に、台数制御装置3A及び3Bの詳細について説明する。
前述したように、台数制御装置3A及び3Bは、蒸気圧センサ7からの蒸気圧信号に基づいて、それぞれ要求負荷に応じた第1ボイラ群2A及び第2ボイラ群2Bの目標蒸気量、及び目標蒸気量に対応する各ボイラ20A及び20Bの燃焼状態を算出し、各ボイラ20A及び20B(ローカル制御部22A及び22B)に台数制御信号を送信する。この台数制御装置3A及び3Bは、図1に示すように、それぞれ第1記憶部5A及び第2記憶部5Bと第1制御部4A及び第2制御部4Bとを備え、それぞれ信号線16A及び16Bを介して各ボイラ20A及び20Bに電気的に接続されている。
第1制御部4A及び第2制御部4Bは、それぞれ信号線16A及び16Bを介してボイラ20A及び20Bに各種の指示を送信したり、それぞれ各ボイラ20A及び20Bから各種のデータを受信したりして、それぞれボイラ20A及び20Bの燃焼状態及び運転台数の制御を実行する。各ボイラ20A及び20Bは、それぞれ台数制御装置3A及び3Bから燃焼状態の変更指示の信号を受けると、その指示に従って該当するボイラ20A及び20Bの燃焼量を制御する。なお、第1制御部4A及び第2制御部4Bは、それぞれ信号線16A及び16Bを介してそれぞれボイラ20A及び20Bの燃焼状態に関する情報を受信する。
第1制御部4A及び第2制御部4Bの詳細な構成については後述する。
第1記憶部5A及び第2記憶部5Bは、台数制御装置3A及び3B(第1制御部4A及び第2制御部4B)の制御により、それぞれボイラ20A及び20Bに対して行われた指示の内容や、各ボイラ20A及び20Bからそれぞれ受信した燃焼状態等の情報、各ボイラ20A及び20Bの単位蒸気量Uの設定に関する情報、複数のボイラ20A及び20Bの優先順位の設定に関する情報、優先順位の変更(ローテーション)に関する設定の情報等を、それぞれ記憶する。
また、第1記憶部5A及び第2記憶部5Bには、蒸気圧センサ7により測定される蒸気圧に係る設定条件として、それぞれ第1ボイラ群2Aの燃焼制御に係る第1目標圧力値P1及び第2ボイラ群2Bの燃焼制御に係る第2目標圧力値P2を予め設定することができる。
さらに、第2記憶部5Bには、第2ボイラ群2Bに予めベースロードに該当する一定蒸気量又は一定のボイラ台数を設定するとともに、ベースロードに該当する一定蒸気量を出力するように、第2ボイラ群2Bのボイラ20B毎に、固定燃焼率を予め設定することができる。また、第2記憶部5Bには、第2目標圧力値P2以上であって第1目標圧力値P1未満となる閾値Pを予め設定することができる。
後述するように、第2ボイラ群2Bの第2制御部4Bは、ヘッダ圧力値PVと閾値Pを比較することにより、後述する固定燃焼制御部41Bにより第2ボイラ群2Bの燃焼状態を制御するか、又は後述するフィードバック制御部42Bにより第2ボイラ群2Bの燃焼状態を制御するかを判断する。
次に第1制御部4A及び第2制御部4Bの詳細な構成について説明する。
まず、第1制御部4Aについて説明する。
第1制御部4Aは、第1ボイラ群2Aから発生した蒸気の圧力(蒸気ヘッダ6に貯留された蒸気の蒸気圧力)が、予め設定された第1目標圧力値P1となるような制御量を算出し、この制御量に基づいて第1ボイラ群2Aを構成するボイラ20Aの燃焼量を制御する。
すなわち、第1制御部4Aは、蒸気ヘッダ6のヘッダ圧力値PVと予め第1記憶部5Aに設定された第1ボイラ群2Aの第1目標圧力値P1との偏差に対して、所定のPIアルゴリズム又はPIDアルゴリズムに基づくフィードバック制御を行うことで、ヘッダ圧力値PVが第1目標圧力値P1となるために必要な蒸気量MVを算出し、算出した蒸気量MVを発生するように第1ボイラ群2Aを構成するボイラ20Aを制御する。
ここで、第1制御部4AのPIDアルゴリズムに基づくフィードバック制御について簡単に説明する。
第1制御部4Aは、蒸気圧センサ7で測定されたヘッダ圧力値PV(フィードバック値)と予め設定された第1目標圧力値P1(設定値)との偏差がゼロとなるように、現時点の必要蒸気量MVを、以下に示す速度形PIDアルゴリズムにより算出する。なお、速度形PIアルゴリズムについては、速度形PIDアルゴリズムにおいて、D制御出力(変化分)を省略したものであり、その説明は省略する。
第1制御部4Aは、複数のボイラ20から発生させるべき現時点の必要蒸気量MVを、下記の速度形演算式(式1)により算出する。
MV=MVn−1+ΔMV ・・・・・・・・・・・・・・・(式1)
(式1)において、MV:現時点の必要蒸気量(今回必要蒸気量)、MVn−1:前回の制御周期時点の必要蒸気量(前回必要蒸気量)、ΔMV:前回から今回までの必要蒸気量変化分である。ここで、添字nは、繰り返し演算の演算回数(n回目:n=1,2,…,Nの正の整数値)を示す。
速度形演算は、制御周期毎に前回から今回までの必要蒸気量変化分ΔMVのみを計算し、これに前回必要蒸気量MVn−1を加算して、今回必要蒸気量MVを計算する方法である。
これに対して、制御周期毎に今回必要蒸気量MVを直接計算するPID制御アルゴリズムは、位置形演算と言う。
前回から今回までの必要蒸気量変化分ΔMVは、下記の(式2)により算出される。
ΔMV=ΔP+ΔI+ΔD ・・・・・・・(式2)
(式2)において、ΔP:P制御出力(変化分)、ΔI:I制御出力(変化分)、ΔD:D制御出力(変化分)であり、それぞれ下記の(式3)〜(式5)により求められる。
ΔP=K×(e−en−1) ・・・・・・・・・・・・・・(式3)
ΔI=K×(Δt/T)×e ・・・・・・・・ (式4)
ΔD=K×(T/Δt)×(e−2en−1+en−2) ・・・(式5)
(式3)〜(式5)において、Δt:制御周期、K:比例ゲイン、T:積分時間、T:微分時間、e:現時点の偏差量、en−1:前回の制御周期時点の偏差量、en−2:前々回の制御周期時点の偏差量である。
現時点の偏差量eは、第1目標圧力値P1と、蒸気圧センサ7で測定されたヘッダ圧力値PVとの差であって、下記の(式6)により求められる。
=P1−PV ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(式6)
第1制御部4Aは、(式3)、(式4)、(式5)で算出された各出力(変化分)を、(式2)に従って合計することにより、前回から今回までの必要蒸気量変化分ΔMVを算出する。
そして、第1制御部4Aは、(式1)のように、前回必要蒸気量MVn−1に必要蒸気量変化分ΔMVを加算して、今回必要蒸気量MVを計算することができる。
こうすることで、第1制御部4Aは、ヘッダ圧力値PVが第1目標圧力値P1となるために必要な蒸気量を算出し、算出した蒸気量を発生するように第1ボイラ群2Aを構成するボイラ20Aを制御する。
以上、連続制御ボイラ20Aからなる第1ボイラ群2Aを制御する第1制御部4Aについて説明した。
次に、第2制御部4Bについて説明する。
図3に示すように、第2制御部4Bは、固定燃焼制御部41Bと、フィードバック制御部42Bと、を含んで構成される。
固定燃焼制御部41Bは、予め設定されたベースロードとなる一定蒸気量を出力するように、第2ボイラ群2Bにおける燃焼させるボイラ20Bを予め設定された固定燃焼率で燃焼させる。
そうすることで、全体負荷が低い場合であっても、第2ボイラ群2Bを一定量燃焼させることができるため、ボイラ缶体腐食を防止するとともに、第1ボイラ群2A及び第2ボイラ群2Bにおける負荷不均一を改善することができる。
なお、固定燃焼率は、第2ボイラ群2Bにおける燃焼させるボイラ20Bの燃焼効率の最も高い燃焼率とすることが好ましい。また、固定燃焼率は、第2ボイラ群2Bにおける燃焼させるボイラ20Bの最小燃焼率とすることもできる。また、固定燃焼率は、第2ボイラ群2Bにおける燃焼させるボイラ20Bの中燃焼率とすることができる。
前述したように、第2記憶部5Bに、第2ボイラ群2Bが、ベースロードに該当する一定蒸気量を出力するように、第2ボイラ群2Bのボイラ20B毎に、固定燃焼率を予め設定することができる。
フィードバック制御部42Bは、蒸気ヘッダ6のヘッダ圧力値PVと予め第2記憶部5Bに設定された第2ボイラ群2Bの第2目標圧力値P2との偏差(e=P2−PV)に対して、所定のPIアルゴリズム又はPIDアルゴリズムに基づくフィードバック制御を行うことで、ヘッダ圧力値PVが第2目標圧力値P2となるために必要な蒸気量MVを算出し、算出した蒸気量MVを発生するように第2ボイラ群2Bを構成するボイラ20Bを制御する。
なお、フィードバック制御部42BのPIDアルゴリズムによる必要蒸気量の算出方法については、前述した第1制御部4AのPIDアルゴリズムによるによる必要蒸気量の算出方法と同様であることから、説明は省略する。
<固定燃焼制御部41Bとフィードバック制御部42Bの切換え制御>
第2制御部4Bは、ヘッダ圧力値PVが、予め第2記憶部5Bに設定された閾値Pを超える場合、固定燃焼制御部41Bにより第2ボイラ群2Bの燃焼状態を制御し、ヘッダ圧力値PVが閾値P以下となった場合、フィードバック制御部42Bにより第2ボイラ群2Bの燃焼状態を制御する。
こうすることで、例えば全体負荷が低い場合(蒸気ヘッダ圧力が第1ボイラ群2Aの第1目標圧力値P1近辺で安定し、自身に予め設定されている第2目標圧力値P2を超えている場合)は、固定燃焼制御部41Bにより、予め設定されたベースロードとなる一定蒸気量を出力するように、第2ボイラ群2Bにおける燃焼させるボイラ20Bを予め設定された固定燃焼率で燃焼させる。
逆に、全体負荷が上昇し、第1ボイラ群2Aだけで賄えなくたった場合(蒸気ヘッダ圧力が第2ボイラ群2Bの第2目標圧力値P2近辺まで低下した場合)は、フィードバック制御部42Bにより、固定燃焼率で燃焼させる固定燃焼ボイラを含む第2ボイラ群2Bに属するすべてのボイラ20Bで、PIアルゴリズム又はPIDアルゴリズムに基づくフィードバック制御を行うことで、負荷追従を行うことができる。
次に、第1実施形態のボイラシステム1の動作を実現するための処理の流れについて、図4及び図5を参照して説明する。図4及び図5は、それぞれ、第1ボイラ群2A及び第2ボイラ群2Bの処理の流れを示すフローチャートである。
まず、図4を参照して、第1ボイラ群2Aにおける処理の流れを説明する。
処理の前準備として、第1ボイラ群2Aに対して第1目標圧力値P1の設定を行い、第1記憶部5Aの所定の領域に記憶しておく(図示せず)。
ステップST1において、台数制御装置4Aにより第1ボイラ群2Aの燃焼制御を開始する。
ステップST2において、第1制御部4Aにより、制御周期毎に第1ボイラ群2Aの燃焼状態を制御する。
より具体的には、第1制御部4Aは、制御周期毎に、蒸気ヘッダ6の蒸気圧力値と予め第1記憶部5Aに設定された第1ボイラ群2Aの第1目標圧力値P1との偏差に対して、所定のPIアルゴリズム又はPIDアルゴリズムに基づくフィードバック制御を行うことで、ヘッダ圧力値PVが第1目標圧力値P1となるために必要な蒸気量MVを算出し、算出した蒸気量MVを発生するように第1ボイラ群2Aを構成するボイラ20Aを制御する。
第1制御部4Aは、制御周期毎に、ステップST2を繰り返す。
次に、図5を参照して、第2ボイラ群2Bにおける処理の流れを説明する。
処理の前準備として第2ボイラ群2Bに対して第2目標圧力値P2を設定し、第2記憶部5Bに記憶しておく。第2ボイラ群2Bに予めベースロードに該当する一定蒸気量又は一定のボイラ台数を設定するとともに、ベースロードに該当する一定蒸気量を出力するように、第2ボイラ群2Bのボイラ20B毎に対して固定燃焼率を設定し、第2記憶部5Bに記憶しておく。また、閾値Pを、第2目標圧力値P2以上かつ第1目標圧力値P1未満の範囲に設定し、第2記憶部5Bに記憶しておく(以上、図示せず)。
ステップST1において、台数制御装置4Bにより第2ボイラ群2Bの燃焼制御を開始する。
ステップST2において、第2制御部4Bは、ヘッダ圧力値PVが閾値Pを超えるか否かを判定する。ヘッダ圧力値PVが閾値Pを超えている場合(Yes)、ステップST3に移る。ヘッダ圧力値PVが閾値Pを超えていない場合(No)、ステップST4に移る。
ステップST3において、第2制御部4Bは、固定燃焼制御部41Bによる第2ボイラ群2Bの燃焼制御を行う。より具体的には、固定燃焼制御部41Bは、予め設定されたベースロードとなる一定蒸気量を出力するように、第2ボイラ群2Bの燃焼させるボイラ20Bを予め設定された固定燃焼率で燃焼させる。
その後、ステップST2に移る。
ステップST4において、第2制御部4Bは、フィードバック制御部42Bにより第2ボイラ群2Bの燃焼制御を行う。より具体的には、フィードバック制御部42Bは、制御周期毎に、蒸気ヘッダ6の蒸気圧力値と予め第2記憶部5Bに設定された第2ボイラ群2Bの第2目標圧力値P2との偏差に対して、所定のPIアルゴリズム又はPIDアルゴリズムに基づくフィードバック制御を行うことで、ヘッダ圧力値PVが第2目標圧力値P2となるために必要な蒸気量MVを算出し、算出した蒸気量MVを発生するように第2ボイラ群2Bを構成するボイラ20Bを制御する。
その後、ステップST2に移る。
次に、図6及び図7を参照して、メインボイラ群2Aの目標蒸気圧力値P1を高く設定し、サブボイラ群2Bの目標蒸気圧力値P2を低く設定して、所定のPIアルゴリズム又はPIDアルゴリズムに基づくフィードバック制御を行う場合(以下「従来の台数制御」という)と比較しながら、第1実施形態に係る台数制御を実施した場合の動作を説明する。
ここで、図6は、「従来の台数制御」を行った場合のヘッダ圧力の推移を示す図である。これに対して、図7は、本発明の第1実施形態に係る台数制御を実施した場合のヘッダ圧力の推移を示す図である。
<従来の台数制御>
従来の台数制御を実施した場合、図6に示すように、全体負荷が低い場合(t0〜t1)、メインボイラ群2Aはヘッダ圧力値PVが第1目標圧力値P1となるために必要な蒸気量を発生する。この間、サブボイラ群2Bは全台待機状態となる。
その後、全体負荷が上昇しても、t2までの間、メインボイラ群2Aは、ヘッダ圧力値PVが第1目標圧力値P1となるために必要な蒸気量を自身の出力蒸気量で賄うことができる。この間、サブボイラ群2Bは全台待機状態となる。
時刻t2以降、ヘッダ圧力値PVが第1目標圧力値P1となるために必要な蒸気量がメインボイラ群2Aの出力可能な最大蒸気量Xを上回ると、蒸気ヘッダ圧力は低下するが、ヘッダ圧力値PVが閾値P以下になる時点(t3)まで、サブボイラ群2Bは全台待機状態となる。
t3以降、依然として、使用蒸気量がメインボイラ群2Aの出力可能な最大蒸気量Xを上回ることから、メインボイラ群2Aは、自身の出力可能な最大蒸気量Xを出力し、サブボイラ群2Bは、使用蒸気量の不足分を補う形で、ヘッダ圧力値PVが第2目標圧力値P2となるために必要な蒸気量を算出し、算出した蒸気量を発生する。
このように、従来の台数制御を実施した場合、使用蒸気量がメインボイラ群2Aの出力可能な最大蒸気量Xを上回るまで、サブボイラ群2Bは全台待機状態となる。
<第1実施形態に係る台数制御>
これに対して、第1実施形態に係る台数制御を実施した場合、図7に示すように、全体負荷が低い場合(t0〜t1)、サブボイラ群2Bは予め設定されたベースロード分の一定蒸気量を出力する。
その後、全体負荷が上昇して、使用蒸気量が増加しても、t2までの間、メインボイラ群2Aは、ヘッダ圧力値PVが第1目標圧力値P1となるために必要な蒸気量を自身の出力蒸気量で賄うことができる。
t2以降、ヘッダ圧力値PVが第1目標圧力値P1となるために必要な蒸気量がメインボイラ群2Aの出力可能な最大蒸気量Xを上回ると、蒸気ヘッダ圧力が低下するが、ヘッダ圧力値PVが閾値P以下になる時点(t3)まで、サブボイラ群2Bは予め設定されたベースロード分の蒸気量を出力する。
t3以降、依然として、使用蒸気量がメインボイラ群2Aの出力可能な最大蒸気量Xを上回ることから、メインボイラ群2Aは自身の出力可能な最大蒸気量Xを出力し、サブボイラ群2Bは、使用蒸気量の不足分を補う形で、ヘッダ圧力値PVが第2目標圧力値P2となるために必要な蒸気量を算出し、算出した蒸気量を発生することとなる。
このように、第1実施形態に係る台数制御を実施した場合、使用蒸気量に関係なく、サブボイラ群2Bは、一定量以上、燃焼させることができる。
第1実施形態のボイラシステム1によれば、例えば、次の効果が奏される。
第1実施形態のボイラシステム1においては、メインボイラ群2Aは、ヘッダ圧力値PVが予め設定された第1目標圧力値P1と一致するように、その燃焼状態をPI制御又はPID制御される。他方、サブボイラ群2Bは、予め設定されたベースロードとなる一定蒸気量を出力するように、燃焼させるボイラ20Bを予め設定された固定燃焼率で燃焼させる固定燃焼制御部41B、又はヘッダ圧力値PVが予め設定された第1目標圧力値P1より小さな値となる第2目標圧力値P2と一致するように、サブボイラ群2Bの燃焼状態をPI制御又はPID制御するフィードバック制御部42Bにより燃焼制御される。そして、サブボイラ群2Bの燃焼状態は、ヘッダ圧力値PVが予め設定された閾値P(第2目標圧力値P2≦閾値P<第1目標圧力値P1)を超える場合、固定燃焼制御部41Bにより制御され、ヘッダ圧力値PVが閾値P以下となった場合、フィードバック制御部42Bにより制御される。
そのため、第1実施形態によれば、使用蒸気量にかかわらず、サブボイラ群2Bに対して所定量以上の燃焼量を確保することができるため、ボイラ缶体腐食を防止するとともに、ボイラ群同士の負荷不均一を改善することができる。
また、第1実施形態のボイラシステム1においては、予め設定される固定燃焼率は、サブボイラ群2Bにおける燃焼させるボイラ20Bの燃焼効率の最も高い燃焼率(エコ運転ポイント)とすることができる。
そのため、第1実施形態によれば、全体負荷が低い場合に、サブボイラ群2Bを効率よく燃焼させることができる。
また、第1実施形態のボイラシステム1においては、予め設定される固定燃焼率は、サブボイラ群2Bにおける燃焼させるボイラ20Bの最小燃焼率とすることができる。
そのため、第1実施形態によれば、全体負荷が上昇し、メインボイラ群2Aの出力蒸気量の不足分をサブボイラ群2Bが補う場合に、負荷追従性に優れたボイラシステム1を提供することができる。
以上、本発明のボイラシステムの好ましい一実施形態につき説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、第1実施形態では、本発明を、3台のボイラ20Aからなる第1ボイラ群2A及び2台のボイラ20Bからなる第2ボイラ群2Bからなるボイラ群2を備えるボイラシステム1に適用したが、これに限らない。すなわち、本発明を、4台以上のボイラ20からなる第1ボイラ群を備えるボイラシステムに適用してもよく、また、1台又は2台のボイラからなる第1ボイラ群を備えるボイラシステムに適用してもよい。
同様に、本発明を、3台以上のボイラ20からなる第2ボイラ群を備えるボイラシステムに適用してもよく、また、1台のボイラからなる第2ボイラ群を備えるボイラシステムに適用してもよい。
また、第1実施形態では、連続制御ボイラ20A及び20Bを、すべて同一のボイラ容量としたが、これに限らない。すなわち、連続制御ボイラ20A及び20B毎にその最小燃焼量、単位蒸気量、最大燃焼量としての燃焼能力が異なる場合にも適用可能である。
また、第1実施形態では、第1ボイラ群2A及び第2ボイラ群2BのPI(又はPID)制御アルゴリズムとして、制御周期毎に今回必要蒸気量を直接計算する位置型PI(又は位置型PID)アルゴリズムによるPI又はPID制御を適用したが、位置型PI(又は位置型PID)アルゴリズムに限定されない。制御周期毎の必要蒸気量変化分のみを計算し、これに前回必要蒸気量を加算して、今回必要蒸気量を計算する速度形PI(又は速度形PID)アルゴリズムによるPI又はPID制御を適用してもよい。
また、第1実施形態では、ボイラ20A及び20Bにおける、燃焼停止状態S0と最小燃焼状態S1との間の燃焼状態の変更を、それぞれボイラ20A及び20Bの燃焼をオン/オフすることで制御し、最小燃焼状態S1から最大燃焼状態S2の範囲においては燃焼量を連続的に制御可能な連続制御ボイラ20A及び20Bにより構成したが、これに限らない。すなわち、ボイラを、燃焼停止状態から最大燃焼状態の範囲すべてにおいて、燃焼量を連続的に制御可能な連続制御ボイラにより構成してもよい。
また、第1実施形態では、第1ボイラ群2Aの複数のボイラ20A及び第2ボイラ群2Bの複数のボイラ20Bをそれぞれ連続制御ボイラにより構成することとしているが、第1ボイラ群2A及び/又は第1ボイラ群2Bを段階値制御ボイラにより構成することとしてもよい。なお、段階値制御ボイラとは、複数の段階的な燃焼位置を有し、燃焼を選択的にオン/オフしたり、炎の大きさを調整したりすること等により燃焼量を制御して、選択された燃焼位置に応じて燃焼量を段階的に増減可能なボイラである。一例として、複数のボイラ20A及び20Bを、燃焼停止位置、低燃焼位置及び高燃焼位置の3位置を有する3位置ボイラにより、構成することとしてもよい。もちろん、ボイラ20A及び20Bは、3位置に限らず、任意のN位置の燃焼位置を有することとしてもよい。
また、段階値制御ボイラにより構成する場合、段階値ボイラ毎に、ボイラ容量、燃焼位置の段階数N、及び各燃焼位置における燃焼率等を異なるものとしてもよい。
1 ボイラシステム
2 ボイラ群
2A 第1ボイラ群
2B 第2ボイラ群
20 ボイラ
20A 連続制御ボイラ
20B 連続制御ボイラ
3A 台数制御装置
4A 第1制御部
5A 第1記憶部
3B 台数制御装置
4B 第2制御部
41B 固定燃焼制御部
42B フィードバック制御部
5B 第2記憶部
6 蒸気ヘッダ(蒸気集合部)
7 蒸気圧センサ(蒸気圧測定手段)
18 蒸気使用設備(負荷機器)

Claims (3)

  1. 1つ以上のボイラからなる第1ボイラ群と、1つ以上のボイラからなる第2ボイラ群と、からなるボイラ群と、
    前記ボイラ群において生成された蒸気を集合させる蒸気ヘッダと、
    前記蒸気ヘッダの内部の蒸気圧であるヘッダ圧力値を測定する蒸気圧測定手段と、
    前記ヘッダ圧力値が予め設定された第1目標圧力値と一致するように、前記第1ボイラ群の燃焼状態をPI制御又はPID制御する第1制御部と、
    前記第2ボイラ群の燃焼状態を制御する第2制御部と、
    を備えるボイラシステムであって、
    前記第2制御部は、
    予め設定されたベースロードとなる一定蒸気量を出力するように、前記第2ボイラ群における燃焼させるボイラを予め設定された固定燃焼率で燃焼させる、固定燃焼制御部と、
    前記蒸気圧測定手段により測定されるヘッダ圧力値が、予め設定された、前記第1目標圧力値より小さな値となる第2目標圧力値と一致するように、前記第2ボイラ群の燃焼状態をPI制御又はPID制御する、フィードバック制御部と、を備え、
    前記ヘッダ圧力値が、予め設定された、前記第2目標圧力値以上であって前記第1目標圧力値未満となる閾値を超える場合、前記固定燃焼制御部により前記第2ボイラ群の燃焼状態を制御し、前記ヘッダ圧力値が前記閾値以下となった場合、前記フィードバック制御部により前記第2ボイラ群の燃焼状態を制御する、
    ボイラシステム。
  2. 前記固定燃焼率は、前記燃焼させるボイラの燃焼効率の最も高い燃焼率である、請求項1に記載のボイラシステム。
  3. 前記固定燃焼率は、前記燃焼させるボイラの最小燃焼率である、請求項1に記載のボイラシステム。
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