JP2016205678A - ボイラシステム - Google Patents

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  • Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)

Abstract

【課題】第1ボイラ群2Aに属する廃熱回収ボイラは、缶内圧力値が予め設定された制御圧力帯の範囲内に収まるように、第2ボイラ群2Bに属するボイラは、ヘッダ圧力値が予め設定された目標圧力値になるように、2つのボイラ群が個別に制御され、第2ボイラ群2Bの目標圧力値が第1ボイラ群2Aのボイラの缶内圧力値の制御圧力帯の上限値よりも小さな値に設定されるボイラシステムにおいて、使用蒸気量に関係なく第2ボイラ群2Bが所定量以上の燃焼量を確保する。【解決手段】第2ボイラ群2Bは、ヘッダ圧力値PVが予め設定された目標圧力値P1と一致するようにPI又はPIDアルゴリズムにより算出される必要蒸気量MVが予め設定された第1蒸気量V1を下回る場合、第1蒸気量V1を出力し、必要蒸気量MVが第1蒸気量V1以上となる場合、必要蒸気量MVを出力するように構成される。【選択図】図1

Description

本発明は、1つ以上のボイラを有する第1ボイラ群と第1ボイラ群に属さない1つ以上のボイラを有する第2ボイラ群とからなる、複数のボイラ群が混在するボイラシステムに関する。
複数のボイラからなるボイラ群において生成された蒸気を蒸気ヘッダに集合し、この蒸気ヘッダから負荷機器に対して蒸気を供給するボイラシステムにおいて、ボイラ群を2種類に大別し、これらを制御するボイラシステムが知られている。例えば、特許文献1には、ボイラ群をボイラ効率が高くなる燃焼率で燃焼させるエコ運転ボイラ群と、要求負荷の変動に応じて燃焼率を変更して燃焼させる負荷追従ボイラ群とに大別することが記載されている。
従来、2種類のボイラ群が、それぞれ個別に目標圧力値制御されている場合、通常は、片方のボイラ群を主として燃焼させ(以下、「第1ボイラ群」ともいう)、もう片方のボイラ群を、不足分を補うように燃焼させる(以下、「第2ボイラ群」ともいう)方法が一般的である。
例えば、第1ボイラ群に属する各ボイラは、廃熱回収ボイラとして、それぞれボイラの缶体内の圧力値である缶内圧力値(以下、「缶内圧力値」ともいう)が予め設定された制御圧力帯の範囲内に収まるように熱回収量を制御され、また、第2ボイラ群に属するボイラは、複数のボイラにおいて生成された蒸気が集合する蒸気ヘッダの内部の蒸気圧力値(以下、「ヘッダ圧力値」ともいう)が予め設定された目標圧力値になるように燃焼状態を制御され、2つのボイラ群が個別に制御される場合、第2ボイラ群の目標圧力値を、第1ボイラ群のボイラの缶内圧力値の制御圧力帯の上限値よりも小さな値となるように、低く設定することが好ましい。
そうすることで、全体負荷が低い場合には、第1ボイラ群の各ボイラの缶内圧力が第2ボイラ群の目標圧力値よりも高い圧力値で安定することになり、ヘッダ圧力値は、第1ボイラ群の各ボイラの蒸気管における圧力損失を加味して算出される圧力値の近辺で安定することになる。
そうすると、第2ボイラ群のヘッダ圧力値は、自身に予め設定されている目標圧力値を大きく上回るため、第2ボイラ群の燃焼量は基本的にゼロとなる。
特開2014−98529号公報
この場合、ボイラ群で負荷の偏りが生じることになる。その結果、例えば、全体負荷が低く、第1ボイラ群で全体必要量を賄える場合、第2ボイラ群のボイラは燃焼停止され、全台待機となる恐れがある。そうすると、低負荷によるボイラ缶体腐食の恐れが生じる。また、ボイラ群同士で負荷の偏りが大きすぎるため、ボイラ負荷不均一となる問題も生じる。
このため、第2ボイラ群のヘッダ圧力値の目標圧力値を、第1ボイラ群のボイラの缶内圧力値の制御圧力帯の上限値よりも小さな値となるように低く設定する場合においても、第2ボイラ群のボイラをある程度燃焼させておくことが望まれる。
本発明は、1つ以上の廃熱回収ボイラからなる第1ボイラ群と、1つ以上のボイラからなる第2ボイラ群とからなるボイラ群を備え、第1ボイラ群に属する各廃熱回収ボイラは、それぞれ缶内圧力値が予め設定された制御圧力帯の範囲内に収まるように、また第2ボイラ群に属するボイラは、ヘッダ圧力値が予め設定された目標圧力値になるように、2つのボイラ群が個別に制御され、第2ボイラ群の目標圧力値が第1ボイラ群のボイラの缶内圧力値の制御圧力帯の上限値よりも小さな値に設定されるボイラシステムにおいて、第2ボイラ群のボイラを燃焼し易くして、ボイラ群間の負荷不均一を是正するとともに、使用蒸気量に関係なく、第2ボイラ群に対して、所定量以上の燃焼量を確保することができるボイラシステムを提供することを目的とする。
本発明は、1つ以上の廃熱回収ボイラからなる第1ボイラ群と、1つ以上の補助ボイラからなる第2ボイラ群と、からなるボイラ群と、前記ボイラ群において生成された蒸気を集合させる蒸気ヘッダと、前記蒸気ヘッダの内部の蒸気圧であるヘッダ圧力値を測定する蒸気圧測定手段と、前記第2ボイラ群の燃焼状態を制御する制御部と、を備えるボイラシステムであって、前記第1ボイラ群に属する廃熱回収ボイラは、それぞれ前記廃熱回収ボイラの缶体内の圧力値である缶内圧力値を測定する缶内圧力測定手段と、前記缶内圧力値が予め設定された制御圧力帯の範囲内に収まるように前記第1ボイラ群の熱回収量を制御するローカル制御部と、を備え、前記制御部は、前記蒸気圧測定手段により測定されるヘッダ圧力値が、予め設定された、前記制御圧力帯の上限値よりも小さい値となる目標圧力値と一致するように、PIアルゴリズム又はPIDアルゴリズムにより必要蒸気量を算出する必要蒸気量算出部と、前記必要蒸気量算出部により算出された必要蒸気量が予め設定された第1蒸気量を下回る場合、前記第1蒸気量を出力し、前記必要蒸気量が前記第1蒸気量以上となる場合、前記必要蒸気量を出力するように、前記第2ボイラ群の燃焼状態を制御する出力制御部と、を備えるボイラシステムに関する。
また、前記出力制御部は、前記第1蒸気量を出力する場合、前記第2ボイラ群における予め設定される台数の補助ボイラを予め設定された固定燃焼率で燃焼させることができる。
また、前記固定燃焼率は、前記燃焼させる補助ボイラの燃焼効率の最も高い燃焼率とすることができる。
また、前記固定燃焼率は、前記燃焼させる補助ボイラの最小燃焼率とすることができる。
また、前記目標圧力値は前記制御圧力帯の上限値と下限値の中間の値よりも小さく、前記制御圧力帯の下限値以上とすることができる。
また、前記目標圧力値は前記制御圧力帯の下限値よりも小さい値とすることができる。
本発明のボイラシステムによれば、1つ以上の廃熱回収ボイラからなる第1ボイラ群と、1つ以上の補助ボイラからなる第2ボイラ群とからなるボイラ群を備え、第1ボイラ群に属する各廃熱回収ボイラは、それぞれ缶内圧力値が予め設定された制御圧力帯の範囲内に収まるように、また第2ボイラ群に属するボイラは、ヘッダ圧力値が予め設定された目標圧力値になるように、2つのボイラ群が個別に制御され、第2ボイラ群の目標圧力値が第1ボイラ群のボイラの缶内圧力値の制御圧力帯の上限値よりも小さな値に設定されるボイラシステムにおいて、全体負荷が低い場合であっても、第2ボイラ群を一定量燃焼させることができるため、ボイラ群間の負荷不均一を是正するとともに、全体負荷が低く、第1ボイラ群で全体必要量を賄える場合であっても、第2ボイラ群のボイラは全台待機とならず、低負荷によるボイラ缶体腐食を防止するとともに、ボイラ群同士の負荷不均一を改善することができる。
本発明の第1実施形態に係るボイラシステム1の概略を示す図である。 ボイラ群の概略を示す図である。 制御部4Bの構成を示す機能ブロック図である。 第1実施形態に係るボイラシステム1の動作を示すフローチャートである。 第1実施形態に係るボイラシステム1の動作を示すフローチャートである。 従来の制御を実施した場合における、第1ボイラ群及び第2ボイラ群における発生蒸気量の推移を示す図である。 第1実施形態に係る制御を実施した場合における、第1ボイラ群及び第2ボイラ群における発生蒸気量の推移を示す図である。
〔第1実施形態〕
以下、図面を参照して、本発明の第1実施形態に係るボイラシステム1について説明する。図1は、ボイラシステム1の概略を示す図である。
図1に示すように、ボイラシステム1は、1台のボイラ20Aからなる第1ボイラ群2Aと、2台のボイラ20Bからなる第2ボイラ群2Bとからなるボイラ群2と、複数のボイラ20A及び20Bにおいて生成された蒸気を集合させる蒸気ヘッダ6と、この蒸気ヘッダ6の内部の圧力(以下「ヘッダ圧力」ともいう)を測定する蒸気圧センサ7と、第2ボイラ群2Bの燃焼状態を制御する制御部4Bを有する台数制御装置3Bと、を備える。なお、蒸気圧センサ7により測定された蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧力値を以下、「ヘッダ圧力値PV」ともいう。
ボイラ群2は、蒸気使用設備18に供給する蒸気を生成する。
蒸気ヘッダ6は、蒸気管11を介してボイラ群2を構成する複数のボイラ20A及び20Bに接続されている。この蒸気ヘッダ6の下流側は、蒸気管12を介して蒸気使用設備18に接続されている。
蒸気ヘッダ6は、ボイラ群2で生成された蒸気を集合させて貯留することにより、複数のボイラ20A及び20Bの相互の圧力差及び圧力変動を調整し、圧力が調整された蒸気を蒸気使用設備18に供給する。
第1ボイラ群2Aのボイラ20Aは、廃熱回収ボイラ(排ガス利用ボイラ)により構成される。廃熱回収ボイラとは、例えば、プラント設備において、燃料を供給して発電機を駆動させる際に発生する高温の燃焼ガスのような排ガスを熱源として、蒸気を生成するボイラをいう。
ボイラ20Aは、ボイラ本体21Aと、ボイラ20Aの缶内圧力値を測定するボイラ圧検出部23Aと、ローカル制御部22Aと、を備える。
ボイラ本体21Aは、排ガス供給配管(図示せず)から導入された排ガスと給水配管(図示せず)から導入された給水との間で熱交換を行い、蒸気を生成する。ボイラ本体21Aにおいて熱交換に用いられた排ガスは、排気配管(図示せず)から外部に排出される。
ボイラ圧検出部23Aは、ボイラ20Aの缶内圧力値PVを測定し、測定した缶内圧力値PVをローカル制御部22Aに送信する。
ローカル制御部22Aは、ボイラ圧検出部23Aにより測定される缶内圧力値PVに基づいて、ボイラ20Aの熱回収量を制御する。具体的には、ローカル制御部22Aは、ボイラ本体21Aに導入される排ガスの量を制御することで、ボイラ20Aの熱回収量を制御する。
ボイラ本体21Aに導入される排ガスの量の調整は、例えば、ボイラ20Aを、排ガス供給配管と排気配管とを接続するバイパス配管(図示せず)と、排ガス供給配管からバイパス配管に流れる排ガスの流量を調整する切替ダンパ(図示せず)と、を含んで構成し、この切替ダンパの開度を調整することで行われる。
ボイラシステム1において、ボイラ20Aは、メイン出力ボイラ(ベースロードボイラ)として機能する。ボイラ20Aは、例えば、熱回収量が100%の時に、相当蒸発量として10〜30t/hの蒸気出力が可能に構成されている。
他方、第2ボイラ群2Bのボイラ20Bは、例えば、多管式貫流ボイラから構成される連続制御ボイラである。ボイラ20Bは、燃焼が行われるボイラ本体21Bと、連続制御ボイラ20Bの燃焼状態を制御するローカル制御部22Bと、を備える。
ボイラシステム1において、ボイラ20Bは、サブ出力ボイラ(ピークロードボイラ)として機能する。ボイラ20Bは、例えば、燃焼量が100%の時に、相当蒸発量が2〜3t/hの蒸気出力が可能に構成されている。
蒸気圧センサ7は、信号線13を介して、台数制御装置3Bに電気的に接続されている。蒸気圧センサ7は、ヘッダ圧力を測定し、測定したヘッダ圧力値PVに係る信号(蒸気圧信号)を、信号線13を介して、台数制御装置3Bに送信する。
台数制御装置3Bは、信号線16Bを介して、複数のボイラ20Bと電気的に接続されている。この台数制御装置3Bは、蒸気圧センサ7により測定されるヘッダ圧力値PVに基づいて、それぞれボイラ20Bの燃焼状態を制御する。
以上のように、ボイラシステム1は、第1ボイラ群2A及び第2ボイラ群2Bで発生させた蒸気を、蒸気ヘッダ6を介して、蒸気使用設備18に供給可能とされている。
具体的には、蒸気使用設備18の需要の増大により要求負荷(蒸気消費量)が増加し、蒸気ヘッダ6に供給される蒸気量が不足すれば、ボイラ20Aの缶内圧力及びヘッダ圧力がそれぞれ減少することになる。一方、蒸気使用設備18の需要の低下により要求負荷(蒸気消費量)が減少し、蒸気ヘッダ6に供給される蒸気量が過剰になれば、ボイラ20Aの缶内圧力及びヘッダ圧力がそれぞれ増加することになる。従って、ボイラシステム1は、ボイラ圧検出部23Aにより測定されたボイラ20Aの缶内圧力値PV及び蒸気圧センサ7により測定されたヘッダ圧力値PVの変動に基づいて、要求負荷の変動をモニターすることができる。
より具体的には、第1ボイラ群2Aを構成するボイラ20Aは、ボイラ20Aの缶内圧力値PVに基づいて、蒸気使用設備18の消費蒸気量(要求負荷)に応じて必要とされる蒸気量である必要蒸気量MVを算出する。
第2ボイラ群2Bは、ヘッダ圧力値PVに基づいて、蒸気使用設備18の消費蒸気量(要求負荷)に応じて必要とされる蒸気量である必要蒸気量MVを算出する。
ここで、ボイラシステム1を構成する複数のボイラ20A及び20Bについて説明する。図2は、ボイラ群2の概略を示す図である。
[ボイラ20Aについて]
第1ボイラ群2Aを構成するボイラ20Aは、缶内圧力値PVが予め設定された制御圧力帯の範囲内に収まるように、比例分配制御方式により、熱回収量(例えば、切替ダンパの開度)を制御する。
具体的には、ボイラ圧検出部23Aは、ボイラ20Aの缶内圧力値PVを測定し、測定した缶内圧力値PVをローカル制御部22Aに送信する。
ローカル制御部22Aは、ボイラ圧検出部23Aにより測定される缶内圧力値PVが制御圧力帯の範囲内に収まるように、ボイラ20Aによる熱回収量を制御する。
ローカル制御部22Aは、ボイラ20Aに対して行われた指示の内容や、ボイラ20Aから受信した熱回収状態の情報、出力蒸気量に関する情報を、ローカル記憶部(図示せず)に記憶する。
また、ローカル記憶部(図示せず)には、ボイラ圧検出部23Aにより測定される缶内圧力値PVに係る設定条件として、ボイラ20Aの燃焼制御に係る制御圧力帯の上限値Pmaxと下限値Pminを予め設定することができる。
比例分配制御方式の詳細については、後述する。
[ボイラ20Bについて]
他方、ボイラ20Bは、例えば、多管式貫流ボイラのような燃焼量を連続的に変更して燃焼可能な連続制御ボイラからなる。
連続制御ボイラとは、少なくとも、最小燃焼状態S1(例えば、最大燃焼量の20%の燃焼量における燃焼状態)から最大燃焼状態S2の範囲で、燃焼量が連続的に制御可能とされているボイラである。連続制御ボイラは、例えば、燃料をバーナに供給するバルブや、燃焼用空気を供給するバルブの開度(燃焼比)を制御することにより、燃焼量を調整するようになっている。
また、燃焼量を連続的に制御するとは、ローカル制御部22Bにおける演算や信号がデジタル方式とされて段階的に取り扱われる場合(例えば、ボイラ20Bの出力(燃焼量)が1%刻みで制御される場合)であっても、事実上連続的に出力を制御可能な場合を含む。
第1実施形態におけるボイラ20Bにおける、燃焼停止状態S0と最小燃焼状態S1との間の燃焼状態の変更については、ボイラ20B(バーナ)の燃焼をオン/オフすることで制御される。そして、最小燃焼状態S1から最大燃焼状態S2の範囲においては、燃焼量が連続的に制御可能となっている。
より具体的には、複数のボイラ20Bそれぞれには、変動可能な蒸気量の単位である単位蒸気量Uが設定されている。これにより、ボイラ20Bは、最小燃焼状態S1から最大燃焼状態S2の範囲においては、単位蒸気量U単位で、蒸気量を変更可能となっている。
単位蒸気量Uは、ボイラ20Bの最大燃焼状態S2における蒸気量(最大蒸気量)に応じて適宜設定できるが、ボイラシステム1における出力蒸気量の必要蒸気量に対する追従性を向上させる観点から、ボイラ20Bの最大蒸気量の0.1%〜20%に設定されることが好ましく、1%〜10%に設定されることがより好ましい。
尚、出力蒸気量とは、第1ボイラ群2A及び第2ボイラ群2Bにより出力される蒸気量を示し、この出力蒸気量は、複数のボイラ20A及び20Bそれぞれから出力される蒸気量の合計値により表される。
また、第1実施形態では、複数のボイラ20Bには、それぞれボイラ効率が最も高くなる負荷率であるエコ運転ポイントが設定される。
また、複数のボイラ20Bには、それぞれ優先順位が設定されている。優先順位は、台数制御装置3Bが、燃焼指示や燃焼停止指示を行うボイラ20Bを選択するために用いられる。優先順位は、例えば整数値を用いて、数値が小さいほど優先順位が高くなるよう設定することができる。
図2に示すように、例えば、第2ボイラ群2Bのボイラ20Bの2号機及び3号機のそれぞれに「1」及び「2」の優先順位が割り当てられている場合、2号機の優先順位が最も高く、3号機の優先順位が最も低い。この優先順位は、通常の場合、後述の制御部4Bの制御により、所定の時間間隔(例えば、24時間間隔)で変更される。
上述のように、ボイラ20Bは、ボイラ本体21Bと、ボイラ20Bの燃焼状態を制御するローカル制御部22Bと、を備える。ローカル制御部22Bは、蒸気消費量に応じてボイラ20Bの燃焼状態を変更させる。
具体的には、第2ボイラ群2Bを構成するボイラ20Bにおいては、ローカル制御部22Bは、信号線16Bを介して台数制御装置3Bから送信される制御信号又は運転者の手動操作により入力された制御信号に基づいて、ボイラ20Bの燃焼状態を制御する。また、ローカル制御部22Bは、台数制御装置3Bで用いられる信号を、信号線16Bを介して台数制御装置3Bに送信する。台数制御装置3Bで用いられる信号としては、ボイラ20Bの実際の燃焼状態、及びその他のデータ等が挙げられる。
台数制御装置3Bは、蒸気圧センサ7からの蒸気圧信号に基づいて、要求負荷に応じた各ボイラ20Bの燃焼状態を算出し、各ボイラ20B(ローカル制御部22B)に台数制御信号を送信する。この台数制御装置3Bは、図1に示すように、記憶部5Bと制御部4Bとを備え、信号線16Bを介して各ボイラ20Bに電気的に接続されている。
制御部4Bは、信号線16Bを介してボイラ20Bに各種の指示を送信したり、それぞれ各ボイラ20Bから各種のデータを受信したりして、ボイラ20Bの燃焼状態及び運転台数の制御を実行する。各ボイラ20Bは、台数制御装置3Bから燃焼状態の変更指示の信号を受けると、その指示に従って該当するボイラ20Bの燃焼量を制御する。なお、制御部4Bは、信号線16Bを介してボイラ20Bの燃焼状態に関する情報を受信する。
制御部4Bの詳細な構成については後述する。
記憶部5Bは、台数制御装置3B(制御部4B)の制御により、ボイラ20Bに対して行われた指示の内容や、各ボイラ20Bからそれぞれ受信した燃焼状態等の情報、各ボイラ20Bの単位蒸気量Uの設定に関する情報、複数のボイラ20Bの優先順位の設定に関する情報、優先順位の変更(ローテーション)に関する設定の情報等を、それぞれ記憶する。
また、記憶部5Bには、蒸気圧センサ7により測定されるヘッダ圧力値PVに係る設定条件として、第2ボイラ群2Bの燃焼制御に係る目標圧力値P1を予め設定することができる。
さらに、記憶部5Bには、第2ボイラ群2Bに予めベースロードに該当する一定蒸気量を設定するとともに、一定蒸気量を出力するための、第2ボイラ群2Bのボイラ20B毎の固定燃焼率及びボイラ台数を予め設定することができる。
そうすることで、後述するように、第2ボイラ群2Bの出力制御部41Bは、ヘッダ圧力値PVに基づいて算出される必要蒸気量MVと第1蒸気量V1を比較することにより、必要蒸気量MVに基づいて、第2ボイラ群2Bの燃焼状態を制御するか、又は第1蒸気量V1を出力するように、第2ボイラ群2Bにおける予め設定される台数のボイラを予め設定された固定燃焼率で燃焼させるかを判断することができる。
以上のように構成されたボイラシステム1では、第1ボイラ群2A及び第2ボイラ群2Bで発生させた蒸気が、蒸気ヘッダ6を介して蒸気使用設備18に供給される。
次に、第1ボイラ群2Aにおける熱回収量の制御、及び第2ボイラ群2Bにおける燃焼制御についてそれぞれ説明する。
まず、第1ボイラ群2Aを構成するボイラ20Aの熱回収量制御を実行するローカル制御部22Aの詳細な構成について説明する。
[比例分配制御方式]
ローカル制御部22Aは、予め設定圧力と制御幅を設定することで、制御圧力帯を決定する。ここで、制御圧力帯は、ボイラ20Aの缶内圧量値PVの最大許容値である上限値Pmaxと圧力の最少許容値である下限値Pminの間の圧力帯とする。
ローカル制御部22Aは、第1ボイラ群2Aを構成するボイラ20Aから発生した蒸気の缶体内の圧力値、すなわちボイラ圧検出部23Aにより測定される缶内圧力値PVが予め設定された制御圧力帯の範囲内に収まるように、缶内圧力値PVによって必要蒸気量が一意的に定まる比例分配制御アルゴリズムにより制御量を算出し、この制御量に基づいてボイラ20Aの熱回収量を制御する。
ローカル制御部22Aは、制御周期毎に、缶内圧力値PVと制御圧力帯の上限値Pmaxとの差分である圧力偏差PD1に基づいて、必要蒸気量MVAnを算出する。ここで、添字nは、制御周期毎に行われる繰り返し演算の演算回数(n回目:n=1,2,…,Nの正の整数値)を示す。
より具体的には、ローカル制御部22Aは、制御周期毎に、缶内圧力値PVの圧力偏差PD1を、制御圧力帯の上限値Pmaxと下限値Pminとの差分である制御幅Pで除算した比率PR1に基づいて、ボイラ20Aで発生すべき蒸気量(以下、「必要蒸気量MVAn」ともいう)を(式1)により算出する。

必要蒸気量MVAn=最大蒸気量JG×PR1 ・・・・・・・(式1)

ここで、最大蒸気量JGとは、第1ボイラ群2Aを構成するボイラ20Aに予め設定された最大熱回収率で廃熱(又は排熱)を回収した場合における最大蒸気量である。
ローカル制御部22Aは、制御周期毎に、式1により算出した必要蒸気量MVAnと制御周期毎に算出した出力蒸気量JTとの偏差量及び缶内圧力値PVの変動状態に基づいて、ボイラ20Aの熱回収量を制御することができる。
以上、第1ボイラ群2Aを構成するボイラ20Aを制御するローカル制御部22Aについて説明した。
次に、第2ボイラ群2Bの燃焼制御を実行する制御部4Bの詳細な構成について説明する。
図3に示すように、制御部4Bは、必要蒸気量算出部41Bと、出力制御部42Bと、を含んで構成される。
必要蒸気量算出部41Bは、ヘッダ圧力値PVと予め記憶部5Bに設定された第2ボイラ群2Bの目標圧力値P1との偏差に対して、所定のPIアルゴリズム又はPIDアルゴリズムに基づき、ヘッダ圧力値PVが目標圧力値P1となるために必要な必要蒸気量MVを算出する。
より具体的には、次のとおり算出される。
必要蒸気量算出部41Bは、第2ボイラ群2Bを構成する複数のボイラ20Bから発生させるべき現時点の必要蒸気量MVを、下記の速度形演算式(式1B)により算出する。
MV=MVn−1+ΔMV ・・・・・・・・(式1B)
(式1B)において、MV:現時点の必要蒸気量(今回必要蒸気量)、MVn−1:前回の制御周期時点の必要蒸気量(前回必要蒸気量)、ΔMV:前回から今回までの必要蒸気量変化分である。ここで、添字nは、繰り返し演算の演算回数(n回目:n=1,2,…,Nの正の整数値)を示す。
前回から今回までの必要蒸気量変化分ΔMVは、下記の(式2B)により算出される。
ΔMV=ΔP+ΔI+ΔD ・・・・・・(式2B)
(式2)において、ΔP:P制御出力(変化分)、ΔI:I制御出力(変化分)、ΔD:D制御出力(変化分)であり、それぞれ下記の(式3B)〜(式5B)により求められる。
ΔP=K×(e−en−1) ・・・・・・・・・(式3B)
ΔI=K×(Δt/T)×e ・・・・・・・・・・・・(式4B)
ΔD=K×(T/Δt)×(e−2en−1+en−2) ・・(式5B)
(式3B)〜(式5B)において、Δt:制御周期、K:比例ゲイン、T:積分時間、T:微分時間、e:現時点の偏差量、en−1:前回の制御周期時点の偏差量、en−2:前々回の制御周期時点の偏差量である。
現時点の偏差量eは、第2目標圧力値P1と、蒸気圧センサ7で測定されたヘッダ圧力値PVとの差であって、下記の(式6B)により求められる。
=P1−PV ・・・・・・・・・・・・・・・・(式6B)
必要蒸気量算出部41Bは、(式3B)、(式4B)、(式5B)で算出された各出力(変化分)を、(式2B)に従って合計することにより、前回から今回までの必要蒸気量変化分ΔMVを算出する。
そして、必要蒸気量算出部41Bは、(式1B)のように、前回必要蒸気量MVn−1に必要蒸気量変化分ΔMVを加算して、今回必要蒸気量MVを計算することができる。
出力制御部42Bは、必要蒸気量算出部41Bにより算出される必要蒸気量MVが予め設定された第1蒸気量V1を下回る場合、第1蒸気量V1を出力するように、第2ボイラ群2Bにおける予め設定される台数のボイラを予め設定された固定燃焼率で燃焼させる。
また、出力制御部42Bは、必要蒸気量算出部41Bにより算出された必要蒸気量MVが予め設定された第1蒸気量V1以上となる場合、必要蒸気量算出部41Bにより算出された必要蒸気量MVを出力するように制御する。
そうすることで、全体負荷が低い場合であっても、第2ボイラ群2Bを一定量燃焼させることができるため、ボイラ缶体腐食を防止するとともに、第1ボイラ群2A及び第2ボイラ群2Bにおける負荷不均一を改善することができる。
なお、固定燃焼率は、第2ボイラ群2Bにおける燃焼させるボイラ20Bの燃焼効率の最も高い燃焼率とすることが好ましい。また、固定燃焼率は、第2ボイラ群2Bにおける燃焼させるボイラ20Bの最小燃焼率とすることもできる。
前述したように、記憶部5Bに、第2ボイラ群2Bが、ベースロードに該当する第1蒸気量V1を出力するように、第2ボイラ群2Bのボイラ20B毎に、固定燃焼率を予め設定することができる。
<出力制御部42Bによる出力蒸気量制御>
制御部4Bは、必要蒸気量算出部41Bにより算出された必要蒸気量MVが予め設定されたベースロードとなる第1蒸気量V1を下回る場合、出力制御部42Bにより第1蒸気量V1を出力するように、第2ボイラ群2Bにおける予め設定される台数のボイラを予め設定された固定燃焼率で燃焼させる。
また、必要蒸気量算出部41Bにより算出された必要蒸気量MVが予め設定されたベースロードとなる第1蒸気量V1以上となる場合、制御部4Bは、出力制御部42Bにより、必要蒸気量算出部41Bにより算出された必要蒸気量MVを出力するように制御する。
そうすることで第2ボイラ群2Bにおける負荷が低い場合(例えば、第2ボイラ群2Bにおいてヘッダ圧力値PVに基づいて算出された必要蒸気量MVが予め設定されたベースロードに該当する第1蒸気量V1を下回る場合)であっても第2ボイラ群2Bに割り当てたベースロード分のボイラを予め設定された第1蒸気量V1に対応する固定燃焼率で固定燃焼させることができるため、ボイラ缶体腐食を防止するとともに、第1ボイラ群2A及び第2ボイラ群2Bにおける負荷不均一を改善することができる。
逆に、全体負荷が上昇し、要求負荷に対して第1ボイラ群2Aだけで賄えなくなり、第2ボイラ群2Bにおける負荷が高くなった場合(例えば、必要蒸気量算出部41Bにより算出された必要蒸気量MVが予め設定されたベースロードに該当する一定蒸気量以上となる場合)には、固定燃焼率で燃焼させる固定燃焼ボイラを含む第2ボイラ群2Bに属するすべてのボイラで負荷追従を行うことができる。
次に、第1実施形態のボイラシステム1の動作を実現するための処理の流れについて、図4及び図5を参照して説明する。図4及び図5は、それぞれ、第1ボイラ群2A及び第2ボイラ群2Bの処理の流れを示すフローチャートである。
まず、図4を参照して、第1ボイラ群2Aにおける処理の流れを説明する。
処理の前準備として、第1ボイラ群2Aを構成するボイラ20Aに対して缶体内の圧力値である缶内圧力値PVの制御圧力帯の範囲設定(上限値Pmaxと下限値Pmin)を行い、ローカル記憶部に記憶しておく(図示せず)。
ステップST1において、ローカル制御部22Aによりボイラ20Aの燃焼制御を開始する。
ステップST2において、ローカル制御部22Aにより、制御周期毎にボイラ20Aの燃焼状態を制御する。
より具体的には、ローカル制御部22Aは、制御周期毎に、ボイラ圧検出部23Aにより測定されるボイラ20Aの缶内圧力値PV(フィードバック値)と、予めローカル記憶部に設定されたボイラ20Aの缶内圧力値PVの圧力偏差PD1を、制御圧力帯の制御幅Pで除算した比率PR1に基づいて、所定の比例分配制御アルゴリズムに基づくフィードバック制御を行うことで、ボイラ20Aの缶内圧力値PVが制御圧力帯の範囲内に収まるように必要な蒸気量MVAnを算出し、算出した蒸気量MVAnを発生するようにボイラ20Aの熱回収量を制御する。
ローカル制御部22Aは、制御周期毎に、ステップST2を繰り返す。
次に、図5を参照して、第2ボイラ群2Bにおける処理の流れを説明する。
処理の前準備として、第2ボイラ群2Bに対して目標圧力値P1を設定し、記憶部5Bに記憶しておく。
ここで、第2ボイラ群2Bの目標圧力値P1を第1ボイラ群2Aを構成するボイラ20Aの缶内圧力値PVの制御圧力帯の上限値Pmaxよりも小さく設定する。具体的には、目標圧力値P1は、蒸気管11における圧力損失αを加味して算出される圧力値(Pmax−α)よりも低く設定することが好ましい。
また、第2ボイラ群2Bに予めベースロードに該当する一定蒸気量(第1蒸気量V1)を設定するとともに、ベースロードに該当する第1蒸気量V1を出力するように、第2ボイラ群2Bのボイラ20B毎の固定燃焼率及びボイラ台数を設定し、記憶部5Bに記憶しておく。なお、第1蒸気量V1と固定燃焼率との関係について、第1蒸気量V1は、全台を燃焼させるのではなく、任意の台数を燃焼させることで生成されるように設定することができる。(以上、図示せず)。
ステップST11において、台数制御装置4Bにより第2ボイラ群2Bの燃焼制御を開始する。
ステップST12において、制御部4Bは、制御周期毎に、必要蒸気量算出部41Bにより算出された必要蒸気量MVが予め設定されたベースロードとなる第1蒸気量V1を下回るか否かを判定する。必要蒸気量MVが第1蒸気量V1を下回る場合(Yes)、ステップST13に移る。必要蒸気量MVが第1蒸気量V1以上の場合(No)、ステップST14に移る。
ステップST13において、出力制御部42Bは、第1蒸気量V1を出力するように、第2ボイラ群2Bにおける予め設定される台数のボイラを予め設定された固定燃焼率で燃焼させる。
その後、ステップST12に移る。
ステップST14において、制御部4B(出力制御部42B)は、算出した必要蒸気量MVを発生するように第2ボイラ群2Bを構成するボイラ20Bを制御する。
その後、ステップST12に移る。
次に、図6及び図7を参照して、第2ボイラ群2Bの目標圧力値P1を第1ボイラ群2Aを構成するボイラ20Aの缶内圧力値PVの制御圧力帯の上限値Pmaxよりも小さく設定して、より好ましくは、蒸気管11における圧力損失αを加味した圧力値(Pmax−α)よりも小さくして、第2ボイラ群2Bが所定のPIアルゴリズム又はPIDアルゴリズムに基づくフィードバック制御を行う場合(以下「従来の燃焼制御」という)と比較しながら、第1実施形態に係る燃焼制御を実施した場合の動作を説明する。
ここで、図6は、第2ボイラ群2Bが「従来の燃焼制御」を行った場合のヘッダ圧力の推移を示す図である。これに対して、図7は、本発明の第1実施形態に係る燃焼制御を実施した場合のヘッダ圧力の推移を示す図である。
ここで、図6の(B)〜(D)及び図7の(B)〜(D)ともに、縦軸を蒸気量、横軸を時間としている。したがって、図6及び図7における第1ボイラ群発生蒸気量は、第1ボイラ群2Aを構成するボイラ20Aの発生蒸気量となる。また、第1ボイラ群発生蒸気量のMAXとは、第1ボイラ群を構成するボイラ20Aの最大出力蒸気量となる。
図6及び図7における第2ボイラ群発生蒸気量は、第2ボイラ群2Bを構成するボイラ20Bの発生蒸気量の合計となる。また、第2ボイラ群2Bを構成するボイラ20BのMAXとは、第2ボイラ群2Bを構成するボイラ20Bの最大出力蒸気量の合計となる。
<従来の燃焼制御>
従来の燃焼制御を実施した場合、図6に示すように、全体負荷が低い場合(t〜t)、第1ボイラ群2Aを構成するボイラ20Aの缶内圧力値PVは、制御圧力帯の上限値Pmaxに近い圧力値となるために必要な蒸気量を発生する。このとき、ヘッダ圧力値は、ボイラ20Aの缶内圧力値PVに、蒸気管11における圧力損失αを加味して算出される値(PV−α)となり、目標圧力値P1より高い。このため、第2ボイラ群2Bは全台待機状態となる。
その後、全体負荷が上昇して使用蒸気量が増加しても、ボイラ20Aの缶内圧力値PVは低下するが、時刻t〜tまでの間、制御圧力帯の範囲内に収まり、かつ蒸気管11における圧力損失αを加味して算出される値(PV−α)が依然として目標圧力値P1以上となるように必要な蒸気量を自身の出力蒸気量で賄うことができる。このため、第2ボイラ群2Bは全台待機状態となる。
その後、全体負荷が上昇して、時刻t以降、ヘッダ圧力値PVが目標圧力値P1となると、第2ボイラ群2Bは、ヘッダ圧力値PVが目標圧力値P1となるために必要な蒸気量を算出し、算出した蒸気量を発生するようにフィードバック制御を開始する。
このように、全体負荷が上昇して使用蒸気量が増加する場合、ボイラ20Aは、自身の出力可能な最大蒸気量Xを出力する前(制御圧力帯の下限値Pminに達する前)に、第2ボイラ群2Bがフィードバック制御を開始する。
このように、従来の燃焼制御を実施した場合、ヘッダ圧力値PVが目標圧力値P1となるまで、第2ボイラ群2Bは全台待機状態となる。
<第1実施形態に係る燃焼制御>
これに対して、第1実施形態に係る燃焼制御を実施した場合、図7に示すように、全体負荷が低い場合(t〜t)、第1ボイラ群2Aを構成するボイラ20Aは缶内圧力値PVは、制御圧力帯の上限値Pmaxに近い圧力値となるために必要な蒸気量を発生する。このとき、ヘッダ圧力値は、ボイラ20Aの缶内圧力値PVに、蒸気管11における圧力損失αを加味して算出される値(PV−α)となり、目標圧力値P1より高い。
他方、第2ボイラ群2Bは、必要蒸気量算出部41Bにより算出される必要蒸気量がゼロとなり、予め設定された第1蒸気量V1を下回ることから、出力制御部42Bにより第1蒸気量V1を出力する。
その後、全体負荷が上昇して使用蒸気量が増加しても、ボイラ20Aの缶内圧力値PVは低下するが、時刻t〜tまでの間、制御圧力帯の範囲内に収まり、かつ蒸気管11における圧力損失αを加味して算出される圧力値(PV−α)が依然として目標圧力値P1以上となるために必要な蒸気量をボイラ20A自身の出力蒸気量で賄うことができる。
このため、第2ボイラ群2Bは依然として必要蒸気量算出部41Bにより算出される必要蒸気量がゼロとなり、予め設定された第1蒸気量V1を下回ることから、出力制御部42Bにより第1蒸気量V1を出力する。
その後、全体負荷が上昇して、時刻t以降、ヘッダ圧力値PVが目標圧力値P1となると、第2ボイラ群2Bは、ヘッダ圧力値PVが目標圧力値P1となるために必要な蒸気量を算出し、算出した蒸気量を発生するようにフィードバック制御を開始する。
このように、全体負荷が上昇して使用蒸気量が増加する場合、ボイラ20Aは、制御圧力帯の下限値Pminに達する前(すなわち自身の出力可能な最大蒸気量Xを出力する前)に、第2ボイラ群2Bがフィードバック制御を開始する。
このように、従来の燃焼制御を実施した場合、ヘッダ圧力値PVが目標圧力値P1となるまで、第2ボイラ群2Bは全台待機状態となる。
このように、第1実施形態に係る燃焼制御を実施した場合、使用蒸気量に関係なく第2ボイラ群2Bは、一定量以上、燃焼させることができる。
第1実施形態のボイラシステム1によれば、例えば、次の効果が奏される。
第1実施形態のボイラシステム1においては、第1ボイラ群2Aを構成するボイラ20Aは、缶内圧力値PVが予め設定された制御圧力帯の範囲内に収まるようにボイラ20Aの熱回収量がローカル制御部22Aにより制御される。
他方、第2ボイラ群2Bは、ヘッダ圧力値PVが、予め設定された目標圧力値P1(ここで、目標圧力値P1は、第1ボイラ群2Aを構成するボイラ20Aの缶内圧力値PVの制御圧力帯の上限値Pmaxに、蒸気管11における圧力損失αを加味して算出される圧力値(Pmax−α)よりも小さな値となるように設定される)と一致するように、必要蒸気量算出部41Bにより算出された必要蒸気量MVに基づいて、第2ボイラ群2Bの燃焼状態を制御する出力制御部42Bと、を備え、出力制御部42Bは、必要蒸気量算出部41Bにより算出された必要蒸気量MVが予め設定された第1蒸気量V1を下回る場合、第1蒸気量V1を出力するように、第2ボイラ群2Bにおける予め設定される台数のボイラを予め設定された固定燃焼率で燃焼させ、必要蒸気量MVが第1蒸気量V1以上となる場合、必要蒸気量MVを出力するように、第2ボイラ群2Bの燃焼状態を制御する。
そのため、第1実施形態によれば、使用蒸気量にかかわらず第2ボイラ群2Bに対して所定量以上の燃焼量を確保することができるため、ボイラ缶体腐食を防止するとともに、ボイラ群同士の負荷不均一を改善することができる。
また、第1実施形態のボイラシステム1においては、予め設定される固定燃焼率は第2ボイラ群2Bにおける燃焼させるボイラ20Bの燃焼効率の最も高い燃焼率(エコ運転ポイント)とすることができる。
そのため、第1実施形態によれば、全体負荷が低い場合に、第2ボイラ群2Bを効率よく燃焼させることができる。
また、第1実施形態のボイラシステム1においては、予め設定される固定燃焼率は第2ボイラ群2Bにおける燃焼させるボイラ20Bの最小燃焼率とすることができる。
そのため、第1実施形態によれば、全体負荷が上昇し、第1ボイラ群2Aの出力蒸気量の不足分を第2ボイラ群2Bが補う場合に、負荷追従性に優れたボイラシステム1を提供することができる。
以上、本発明のボイラシステムの好ましい一実施形態につき説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、第2ボイラ群2Aの目標圧力値P1を制御圧力帯の上限値Pmaxと下限値Pminの中間の値よりも小さく、かつ下限値Pmin以上としてもよい。
また、第2ボイラ群2Aの目標圧力値P1を制御圧力帯の下限値Pminよりも小さい値としてもよい。
また、第1実施形態では、本発明を、1台のボイラ20Aからなる第1ボイラ群2A及び2台のボイラ20Bからなる第2ボイラ群2Bからなるボイラ群2を備えるボイラシステム1に適用したが、これに限らない。
すなわち、本発明を2台以上のボイラ20Aからなる第1ボイラ群2Aであって、第1ボイラ群2Aに属する各ボイラ20Aは、ボイラ20Aの缶体内の圧力値である缶内圧力値PVを測定するボイラ圧検出部23Aとボイラ20Aの缶内圧力値PVが予め設定された制御圧力帯の範囲内(上限値Pmaxと下限値Pminとの間)に収まるように熱回収量を制御するローカル制御部22Aを備えるものとしてもよい。
同様に、本発明を、第2ボイラ群2Bが3台以上のボイラ20Bを備えるボイラシステム1に適用してもよく、また、第2ボイラ群2Bが1台のボイラ20Bからなるボイラシステム1に適用してもよい。
また、第1実施形態では、第2ボイラ群2Bのボイラ20Bのそれぞれのボイラ容量について特に限定していない。ボイラ20B毎にその最小燃焼量、単位蒸気量、最大燃焼量としての燃焼能力が、同じ場合でも、異なる場合でも適用可能である。
また、第1実施形態では、第2ボイラ群2BのPI(又はPID)制御アルゴリズムとして、制御周期毎の必要蒸気量変化分ΔMVのみを計算し、これに前回必要蒸気量MVn−1を加算して、今回必要蒸気量MVを計算する速度形PI(又は速度形PID)アルゴリズムによるPI又はPID制御を適用したが、速度型PI(又は位置型PID)アルゴリズムに限定されない。制御周期毎に今回必要蒸気量MVを直接計算する位置型PI(又は位置型PID)アルゴリズムによるPI又はPID制御を適用してもよい。
また、第1実施形態では、ボイラ20Bにおける、燃焼停止状態S0と最小燃焼状態S1との間の燃焼状態の変更を、それぞれボイラ20Bの燃焼をオン/オフすることで制御し、最小燃焼状態S1から最大燃焼状態S2の範囲においては燃焼量を連続的に制御可能な連続制御ボイラ20Bにより構成したが、これに限らない。すなわち、ボイラ20Bを、燃焼停止状態から最大燃焼状態の範囲すべてにおいて、燃焼量を連続的に制御可能な連続制御ボイラにより構成してもよい。
また、第1実施形態では、ボイラ20Aは、缶内圧力値PVが予め設定された制御圧力帯の範囲内に収まるように、比例分配制御方式により、熱回収量(例えば、切替ダンパの開度)を制御するものとして説明したが、これに限定されない。ボイラ20Aは、缶内圧力値PVが予め設定された制御圧力帯の範囲内に収まるように、オン/オフ制御方式により、熱回収量を制御するように構成されていてもよい。
1 ボイラシステム
2 ボイラ群
2A 第1ボイラ群
2B 第2ボイラ群
20 ボイラ
20A 廃熱回収ボイラ
22A ローカル制御部
23A ボイラ圧検出部
20B 連続制御ボイラ
3B 台数制御装置
4B 制御部
41B 必要蒸気量算出部
42B 出力制御部
5B 記憶部
6 蒸気ヘッダ(蒸気集合部)
7 蒸気圧センサ(蒸気圧測定手段)
18 蒸気使用設備(負荷機器)

Claims (6)

  1. 1つ以上の廃熱回収ボイラからなる第1ボイラ群と、1つ以上の補助ボイラからなる第2ボイラ群と、からなるボイラ群と、
    前記ボイラ群において生成された蒸気を集合させる蒸気ヘッダと、
    前記蒸気ヘッダの内部の蒸気圧であるヘッダ圧力値を測定する蒸気圧測定手段と、
    前記第2ボイラ群の燃焼状態を制御する制御部と、
    を備えるボイラシステムであって、
    前記第1ボイラ群に属する廃熱回収ボイラは、それぞれ
    前記廃熱回収ボイラの缶体内の圧力値である缶内圧力値を測定する缶内圧力測定手段と、
    前記缶内圧力値が予め設定された制御圧力帯の範囲内に収まるように前記第1ボイラ群の熱回収量を制御するローカル制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記蒸気圧測定手段により測定されるヘッダ圧力値が、予め設定された、前記制御圧力帯の上限値よりも小さい値となる目標圧力値と一致するように、PIアルゴリズム又はPIDアルゴリズムにより必要蒸気量を算出する必要蒸気量算出部と、
    前記必要蒸気量算出部により算出された必要蒸気量が予め設定された第1蒸気量を下回る場合、前記第1蒸気量を出力し、前記必要蒸気量が前記第1蒸気量以上となる場合、前記必要蒸気量を出力するように、前記第2ボイラ群の燃焼状態を制御する出力制御部と、を備えるボイラシステム。
  2. 前記出力制御部は、前記第1蒸気量を出力する場合、前記第2ボイラ群における予め設定される台数の補助ボイラを予め設定された固定燃焼率で燃焼させる、請求項1に記載のボイラシステム。
  3. 前記固定燃焼率は、前記燃焼させる補助ボイラの燃焼効率の最も高い燃焼率である、請求項2に記載のボイラシステム。
  4. 前記固定燃焼率は、前記燃焼させる補助ボイラの最小燃焼率である、請求項2に記載のボイラシステム。
  5. 前記目標圧力値は前記制御圧力帯の上限値と下限値の中間の値よりも小さく、前記制御圧力帯の下限値以上とする、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のボイラシステム。
  6. 前記目標圧力値は前記制御圧力帯の下限値よりも小さい値とする、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のボイラシステム。
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