JP6245994B2 - レーザ光源装置及びプロジェクタ - Google Patents

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Description

本発明は、複数のレーザ光源から射出されるレーザ光に基づく光を照射するレーザ光源装置、及び上記レーザ光源装置を用いたプロジェクタに関する。
放電ランプに代わって発光ダイオードや半導体レーザといった固体発光素子をベースにしたプロジェクタが盛んに開発されている。このような固体発光素子は放電ランプと比較すると消費電力が小さく、寿命が長いという特長がある。特にレーザ光はエタンデュー(Etendue:伝播方向に対して垂直な平面における光錐の断面積と光が定める立体角との積)が小さいため、複数の光源からの光を集めて合成するという点で有利である。例えば、複数のレーザ光源をマトリクス状に配列し、各光源に対応したコリメータレンズで略平行光とした後、コンデンサレンズなどで集光して合成する方法が特許文献1に開示されている。
また、上記構成のほか、レーザビームの放射角の異方性を考慮した構成もある。例えば、複数の半導体レーザを発光領域の向きに合わせて配列し、発光領域の幅が大きい方の配列数を、発光領域の幅が小さい方の配列数よりも少なくしている。さらにアナモフィック素子を用いて光束の大きさを調整して合成する光スポットをバランスよく小さくする技術が例えば、特許文献2で提案されている。
特開2002−202442号公報(図1) 特開2005−114977号公報(図1)
半導体レーザの射出ビーム形状は、光導波路内で光が広がっている方向(発光領域の幅方向)には狭い放射角度、狭く閉じ込められている方向(発光領域の厚み方向)には広い放射角度で射出される性質を持っている。よって、半導体レーザから射出されるレーザビームには、発光領域の幅方向と厚み方向とで放射角に異方性があり、これを集光した場合のスポット形状は楕円状となる。このとき集光スポット形状における楕円の長軸方向が発光領域の幅方向に対応、短軸方向が発光領域の厚み方向に対応することになる。
このため、特許文献1で開示された技術では、半導体レーザなどの異方性のあるビームを射出する光源をマトリクス状に配列して用いると、合成された光束の集光スポットも前述のビーム特性と同じような異方性を有することとなり、ライトパイプやインテグレータロッドなどの合成光学素子によるミキシング効果が十分に得られないという問題があった。ライトパイプによるミキシングが不十分であると、明るさや色のムラとなってプロジェクタ画面の品位を損ねる可能性が高い。
集光スポットとライトパイプとのカップリング効率を高めるためには、集光スポットの楕円形状の長軸方向と断面形状が長方形状(矩形状)のライトパイプの長辺方向を揃えることが基本である。しかしながら、楕円の集光スポットの長軸方向は放射角度が狭いため、ライトパイプ内部でのビームの反射回数が減り、十分なミキシング効果を得ようとするとライトパイプを長くしなければならないという問題点があった。
また、特許文献2で開示された技術で用いているアナモフィック素子は非常に高価なプリズムや回折光学素子である。また、アナモフィック素子を用いると、内部吸収や界面反射などの光学的損失が発生するため、光源の異方性を安価に解消することができないという問題点があった。
この発明は上記問題点を解決するためになされたもので、簡易な構成かつ低コストでレーザ光を効率よく合成し、明るくムラのないレーザ光に基づく光を照射するレーザ光源装置、および当該レーザ光源装置を用いたプロジェクタを得ることを目的とする。
この発明に係る請求項1記載のレーザ光源装置は、入射端面より入射した光束を合成する合成光学素子用のレーザ光源装置であって、前記合成光学素子は、入射端面の形状は矩形状を呈し、該矩形状によって第1及び第2の対角線方向が規定される端面構造を有しており、各々のレーザ光の放射角に異方性を有する複数のレーザ光源と、前記複数のレーザ光源に対して1対1で配設され、前記複数のレーザ光源から射出された放射レーザ光を平行化して平行化レーザ光を得る複数のコリメータレンズと、前記平行化レーザ光の光束を集光して集光レーザ光を得るコンデンサレンズと、前記集光レーザ光の光束を入射端面に入射する、前記端面構造を有する前記合成光学素子とを備え、前記複数のレーザ光源は第1及び第2の光源群に分類され、第1の光源群に分類された各レーザ光源の発光領域の長手方向である第1の長手方向、及び前記第2の光源群に分類された各レーザ光の発光領域の長手方向である第2の長手方向は長手方向配置関係を有し、前記長手方向配置関係は、前記合成光学素子の前記端面構造との関係において、前記合成光学素子の入射端面及び前記複数のレーザ光源の発光領域それぞれを基準面として平面視した場合、前記第1の長手方向が前記第1の対角線方向に一致し、かつ、前記第2の長手方向が前記第2の対角線方向に一致するように配置される関係を含む。
請求項1記載の本願発明の複数のレーザ光源は第1及び第2の光源群に分類され、上記長手方向配置関係を有しているため、平行化レーザ光の光束を集光して合成光学素子の入射端面に入射させる際、第1及び第2の対角線方向と第1及び第2の長手方向とが一致するように設定することができる。
その結果、請求項1記載の本願発明は、合成光学素子の入射端面への集光スポットのはみ出しがなく結合効率の点で問題が生じない状態を維持し、かつ、半導体等のレーザ光源が有する放射角度の異方性に依存した合成光学素子による光の均一化効果の偏りを大幅に改善することができる平行化レーザ光の照射を行うことができる。
したがって、請求項1記載の本願発明のレーザ光源装置及びそれに対応して設けた合成光学素子等によって、明るくムラのない最終照明光を合成光学素子の出力端面から得ることができる。
この発明の実施の形態1であるレーザ光源装置(第1の態様)の半導体レーザ光源及びその周辺の構造を示す説明図である。 図1で示した実施の形態1のレーザ光源装置の全体構成の断面構造を示す断面図である。 半導体レーザ素子の発光領域とファーフィールド・パターンとの関係を模式的に示す説明図である。 ライトパイプの入射端面上に形成するスポット像を、ライトパイプの光軸に沿った方向から観察した形状を模式的に示す説明図である。 ライトパイプの入射端面上に形成される集光スポットによるライトパイプ内における光伝播特性(その1)を模式的に示す説明図である。 ライトパイプの入射端面上に形成される集光スポットによるライトパイプ内における光伝播特性(その2)を模式的に示す説明図である。 プロジェクタ光学系内の射出瞳における種々の光源像を模式的に示した説明図である。 実施の形態1のレーザ光源装置の第2の態様である異なるレーザ光源素子の配列を示した説明図である。 実施の形態1のレーザ光源装置の第3の態様を示す説明図である。 この発明の実施の形態2であるレーザ光源装置の全体構成の断面構造を示す断面図である。 本実施の形態2のレーザ光源装置を光軸の方向から視た断面図である。 この発明の実施の形態3であるレーザ光源装置の全体構成の断面構造を示す断面図である。 本実施の形態3のレーザ光源装置を第2の光軸の方向から視た断面図である。 本実施の形態3のレーザ光源装置を第1の光軸の方向から視た断面図である。 実施の形態3のミラーの他の構成を模式的に示す説明図である。 実施の形態4のプロジェクタの構成を示した説明図である。
<実施の形態1>
(第1の態様)
以下に、本発明に係るレーザ光源装置等の光源装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態により本願発明が限定されるものではない。また、以下で示す図面において適宜、XYZ座標軸あるいはZY座標軸を示す。
図1はこの発明の実施の形態1であるレーザ光源装置1(第1の態様)における半導体レーザ光源及びその周辺の構造を示す説明図である。図2は実施の形態1のレーザ光源装置1の全体構成の断面構造を示す断面図である。なお、図1及び図2並びに以降で示す図面のXYZ座標軸(XY座標軸)において、X方向は水平方向(例えば、半導体レーザ光源11〜14の配置方向)、Y方向が垂直方向(例えば、コンデンサレンズ32の立設方向)、Z方向はレーザ光の射出方向(ライトパイプ31を基準とした光軸AX8の方向)を示している。
図1は、光軸AX8の方向から視たレーザ光源装置1のXY平面上における配置図を示しており、4つの半導体レーザ光源11〜14が、各半導体レーザ光源11〜14の光軸AX8と垂直をなすX方向の基準軸AX0上に沿ってほぼ一直線に並べられている。
実施の形態1のレーザ光源装置1は、半導体レーザ光源11〜14それぞれの発光領域80の長手方向が、方位軸AX1〜AX4の方向になるように配置されている。図1において、半導体レーザ光源11〜14それぞれの発光領域80は黒い長方形状で模式的に示されており、長方形の長辺部分が各発光領域80の長手方向を示している。
半導体レーザ光源11の発光領域80における長手方向の方位軸AX1は半導体レーザ光源13の発光領域80における長手方向の方位軸AX3とほぼ同じ方向の方位軸であり、半導体レーザ光源12の発光領域80における方位軸AX2は半導体レーザ光源14の長手方向における方位軸AX4とほぼ同じ方向の方位軸となるように配置されている。すなわち、半導体レーザ光源11〜14の発光領域80の長手方向の配置に関し、半導体レーザ光源11,13は発光領域80の方位軸AX1(=AX3)(第1の長手方向)を有する第1の光源群に分類され、発光領域80の方位軸AX2(=AX4)(第2の長手方向)を有する半導体レーザ光源12,14は第2の光源群に分類される。
実施の形態1のレーザ光源装置1は、発光領域80及び発光パターン等が非対称な複数の半導体レーザ光源から射出された光を集光し合成する光合成光学系を有している。
図2に示すように、レーザ光源装置1は4個の半導体レーザ光源11〜14と、4個の半導体レーザ光源11〜14に1対1に対向して配置される4つのコリメータレンズ21〜24とを有している。コリメータレンズ21〜24は半導体レーザ光源11〜14それぞれ放射レーザ光L1を平行化して平行化レーザ光L2を得ている。
レーザ光源装置1はさらにコンデンサレンズ32を有しており、コンデンサレンズ32はコリメータレンズ21〜24を通過した平行化レーザ光L2の光束のほぼ全てを受光し、集光することにより集光レーザ光L3を得ている。さらに、レーザ光源装置1はコンデンサレンズ32からの集光レーザ光L3の光束が集まる位置が入射端面となるように配置されたライトパイプ31を有している。
図3は半導体レーザ素子の発光領域80と、発光領域80からの射出光によって得られるファーフィールド・パターンとの関係を模式的に示す説明図である。なお、図3では、図1で示した半導体レーザ光源11〜14のうち半導体レーザ光源11を代表して示している。
一般的な半導体レーザ光源の構造を呈する半導体レーザ光源11は、図3に示すように、導波路からなる光共振器の断面領域である発光領域80の形状は長方形であり、発光長辺ELの寸法と、発光短辺ESの寸法とが1桁以上、異なっている。発光短辺ESの寸法は活性層の膜厚であり、これは例えばエピタキシャル結晶成長で製造される半導体層の層厚によって決定され、100nm程度のいわゆるサブμmオーダーの寸法となる。一方、発光長辺ELの寸法は、半導体プロセスで形成されるリッジストライプなどの幅によって決定され、数μmオーダーの寸法となる。このような構造の半導体レーザ光源11においては、へき開面からなる出射端面における上記導波路の断面が、半導体レーザ素子の出射スポットの形状を決定する発光領域80となる。
半導体レーザ光源11の発光領域80を通過する光は、回折による広がり(放射角)をもって伝搬するが、その放射角度(回折角度)は発光領域80の寸法が小さいほど大きく、発光領域80の寸法が大きいほど小さくなる。したがって、横長の長方形状の発光領域80から前方に出射されるレーザ光は、縦方向の放射角度の方が横方向の放射角度より大きくなり、半導体レーザ光源11の発光領域80の射出光のファーフィールド・パターン61は図3で示すような縦長の楕円形状となる。つまり、楕円の長軸方向は、発光領域80の短手方向(発光短辺ES,厚み方向)に対応し、楕円の短軸方向は、発光領域80の長手方向(発光長辺EL,幅方向)に対応している。
実施の形態1では、半導体レーザ光源11は例えば以下の仕様のものを用いる。すなわち、発光領域80の水平方向の発光長辺ELが10μm、垂直方向の発光短辺ESが1μmであり、放射角(FWHM:Full Width at Half Maximum)の水平方向が8度、垂直方向が30度である半導体レーザ素子11を用いる。
コリメータレンズ21,22,23及び24は半導体レーザ光源11,12,13及び14にそれぞれ対向して配置される。すなわち、コリメータレンズ21〜24と半導体レーザ光源11〜14とは1対1に対応して配置されている。コリメータレンズ21〜24それぞれの焦点位置は半導体レーザ光源11〜14の発光領域80の中心位置と一致するように設置されるため、半導体レーザ光源11〜14から射出されたレーザ光(放射レーザ光L1)はコリメータレンズ21〜24を通過後は略平行となる。コリメータレンズ21〜24には例えば非球面レンズを用いることができる。なお、レーザ光源装置1の全体のボリュームを抑え、コストを低減させるためにはコンデンサレンズ32の径をできるだけ小さくすることが効果的である。よって、コリメータレンズ21〜24それぞれも直径が小さなものが望ましい。ここでは、コリメータレンズ21〜24それぞれのレンズ径が10mm程度で、焦点距離は6mm程度のものを用いる。
コンデンサレンズ32はライトパイプ31の入射端面を焦点とするレンズであり、コリメータレンズ21〜24によって略平行となった平行化レーザ光L2を集光してライトパイプ31と結合する。ここではX方向に沿って直列に4つの半導体レーザ光源11〜14を並べて配置されているので、4つの半導体レーザ光源11〜14からコリメータレンズ21〜24を介して得られる平行化レーザ光L2の平行光束を無駄なく取り込んで集光レーザ光L3を得るために、コンデンサレンズ25の直径は45mm、焦点距離は110mm程度のものを用いる。
合成光学素子であるライトパイプ31は、不均一な空間光強度を有する光源を均一にするもので、その出射端面に均一な面光源が形成される。ライトパイプ31は、一般的にはプロジェクタの照明光源として用いられるもので、ライトバルブを均一に照明するために用いられる。
具体的なライトパイプ31として、中空のライトトンネルや中実のロッドインテグレータが多く用いられている。ライトパイプ31の入射端面及び出射端面の断面形状は、プロジェクタの映像表示素子(ライトバルブ)を無駄なく照明するために、映像表示素子とほぼ相似な長方形であることが多い。例えば、「16:9」,「16:10」,「4:3」といったアスペクト比で表現される長方形である。また、その大きさはプロジェクタの照明光学系の倍率と映像表示素子のサイズで決めることができる。本実施の形態では、ライトパイプ31の入射端面及び出射端面の断面の有効サイズが7mm×4mm程度のものを用いる。
図4は、ライトパイプ31の入射端面上に形成する焦点スポット像を、ライトパイプ31の光軸AX8(図1参照)に沿った方向から観察した形状を模式的に示す説明図である。図4において、集光スポット41は半導体レーザ光源11及び13の放射レーザ光L1に基づく集光スポットを、集光スポット42は半導体レーザ光源12及び14の放射レーザ光L1に基づく集光スポットを示している。
光スポット長軸AX5は集光スポット41の長軸、集光スポット長軸AX6は集光スポット42の長軸を示している。一方、ライトパイプ31の入射端面の断面(を形成する)長方形の頂点P0,P2間を結ぶ方向が第1の対角線方向となり、断面長方形のP1,P3間を結ぶ方向が第2の対角線方向となる。
実施の形態1のレーザ光源装置1では、集光スポット長軸AX5(第1の集光長手方向)が第1の対角線方向に一致し、集光スポット長軸AX6(第2の集光長手方向)が第1の対角線方向に一致するように、図1における方位角AX1、AX2、AX3、及びAX4と基準軸AX0とのなす角を設定することができる。
したがって、ライトパイプ31の入射端面の断面の長辺方向(X方向)に沿った基準軸AX7と集光スポット長軸AX5との角度θ57は、基準軸AX7と集光スポット長軸AX6とがなす角度θ67と同じになる。例えば、ライトパイプ31の入射端面の断面の有効サイズが7mm×4mmの場合、角度θ57及び角度θ67は共に約30度になる。
発光領域80の厚み方向へ放射される光は、回折限界に近い放射が行われているので、コリメータレンズ21〜24を通過した後の平行化レーザ光L2の光束の平行度が高くなり、コンデンサレンズ32を通過させた後に形成される集光レーザ光L3の集光スポットは小さくなる。
一方、発光領域80の幅方向に放射される光は、発光領域80の幅方向の発光長辺ELが反映され、かつコリメータレンズ21〜24を通過した後の平行化レーザ光L2の光束が所定の放射角を有するので集光スポットが大きくなる。よって、コンデンサレンズ32による集光スポット像は楕円状になる。
実施の形態1のレーザ光源装置1において、ライトパイプ31の入射端面の断面長方形の長辺に沿った基準軸AX7を、レーザ光源装置1の基準軸AX0と平行となるようにライトパイプ31を配置する。その結果、図4に示すように、レーザ光源装置1による楕円状の集光スポットの長軸(AX5及びAX6)が、ライトパイプ31の断面の対角線(第1及び第2の対角線方向)に沿うように設定することができる。
具体的には、レーザ光源装置1において、ライトパイプ31の入射端面との関係において、半導体レーザ光源11及び13の方位軸AX1及びAX3(第1の長手方向)を第1の対角線方向に一致させ、かつ、半導体レーザ光源12及び14の方位軸AX2及びAX4(第2の長手方向)を第2の対角線方向に一致するように半導体レーザ光源11〜14を配置させる形態(関係)である、長手方向配置形態(長手方向配置関係)を設定する。
断面長方形を有するライトパイプ31の入射端面に、レーザ光源装置1から楕円状の集光スポットを有する光を入射させる場合、その楕円軸と断面長方形の辺とのなす角度によって、レーザ光源装置とライトパイプの結合効率、ならびに均一化性能が変化する。
図5はライトパイプ31の入射端面上に形成される集光スポットによるライトパイプ31内における光伝播特性(その1)を模式的に示す説明図である。
同図(a) に示すように、ライトパイプ31の基準軸AX7と楕円形の集光スポット43の長軸方向がほぼ一致している場合、同図(b) ,(c) に示すように、ライトパイプ31内部を光(集光レーザ光L3)が伝播する。なお、同図(b) はライトパイプ31の断面の短辺を含む側面を視た図、同図(c) は同図(b) と垂直な方向から視た図を示しており、それぞれの矢印はライトパイプ31の内部を反射しながら伝播する集光レーザ光L3の光線のひとつを表している。なお、ライトパイプ31は中空タイプのものを想定している。
図6はライトパイプ31の入射端面上に形成される集光スポットによるライトパイプ31内における光伝播特性(その2)を模式的に示す説明図である。
同図(a) に示すように、ライトパイプ31の基準軸AX7と楕円形の集光スポット44の長軸との方向がほぼ直交している場合、同図(b) ,(c) に示すように、ライトパイプ31内部を光が伝播する。なお、同図(b) はライトパイプ31の断面の短辺を含む側面を視た図、同図(c) は同図(b) と垂直な方向から視た図を示している。なお、矢印の意味、想定しているライトパイプ31のタイプ等は図5と同様である。
図5(a) に示すように、楕円形の集光スポット43の長軸の方向をライトパイプ31の長辺方向(基準軸AX7の方向)に揃えると、集光スポット43のライトパイプ31の入射端面からはみ出しもなく、結合効率の点では問題がない。しかし、ライトパイプ31の内部での反射回数に着目すると、図5(a) の楕円形の集光スポット43の短軸方向は放射角度が小さいため、図5(b) に示すように長方形の長辺を含む側面(図5(b) では上下の面)での反射回数は相対的に少なくなるという欠点がある。ライトパイプ31の内部での反射回数が少ないと、ライトパイプ31による光の均一化効果が小さくなるため、これを補うために例えばライトパイプ31を長くする必要が生じてしまうからである。
一方、図6(a) に示すように、楕円形の集光スポット44の長軸をライトパイプ31の短辺に揃えると、図6(b) から明らかなように長方形の長辺を含む側面での反射回数は著しく増加する。しかしながら、楕円形の集光スポット44の一部がライトパイプ31からはみ出しており、そのために結合効率を損ねてしまう。さらに図6の例では、長方形の長辺に沿った方向で反射回数の低減が起きるが、図5(b) の状態よりも図6(c) の方が反射面の間隔が大きいため、反射回数を稼ぐという点ではさらに不利な状況となる。
図4に示すような、集光スポット41及び42とライトパイプ31の入射端面との関係を有する実施の形態1のレーザ光源装置1は、図5及び図6で示した上記2つの事例の互いの長所を組み合わせたものと言える。すなわち、図4に示すように、集光スポット41及び42のライトパイプ31の入射端面からのはみ出しがなく、結合効率の点で問題が生じない状態を維持できる一方で、反射回数の極度の低下もなく、半導体レーザ光源11〜14が有する放射角度の異方性に依存したライトパイプの均一化効果の偏りを改善することが可能となる。例えば、レーザ光源装置1と組み合わせるプロジェクタ光学系を想定した場合、前述の結合効率と均一化性能を同時に観察できる光源像を得ることができる。
図7は、図5、図6、ならびに実施の形態1のレーザ光源装置1を用いた場合におけるプロジェクタ光学系内の射出瞳70におけるそれぞれの光源像を模式的に示した説明図である。図7(a) は図5で示した事例(その1)の場合、図7(b) は図6で示した事例(その2)の場合、図7(c) は実施の形態1のレーザ光源装置1を用いた場合に対応するものである。
図7において、黒い楕円形で示されるのは光源の像、点線で示される円形は想定するプロジェクタ光学系内に形成される射出瞳70の直径を表したものであり、この射出瞳70が光源像で満たされた光学系は光の利用効率が高く、すなわち明るいプロジェクタを得ることができる。しかしながら、図5の事例(その1)を示す図7(a) の光源像73は、ライトパイプ31に入射する光スポットが強い異方性を有するため、光源像73が射出瞳70の径を一杯に満たすことができない。図6の事例(その2)を示す図7(b) では、集光スポット44とライトパイプ31の入射端面の断面形状との整合性が低い分、さらに密度が低い光源像74の分布になってしまっている。
一方、実施の形態1のレーザ光源装置1よれば、図7(c) に示すように、光源像71の分布が、図7(a) 及び(b) で示す光源像73及び光源像74の楕円形に比べると円形に近づいており、射出瞳70の内部を満たす光源像の面積が増えたため、レーザ光源装置1とプロジェクタ光学系との結合効率を高めることができる。こうして、実施の形態1によるレーザ光源装置1によれば、光の利用効率が高くて明るく、明るさや色のムラが少ない、射出光(照明光)をライトパイプ31の出射端面から得ることができる効果を奏する。
なお、実施の形態1によるレーザ光源装置1は、半導体レーザ光源11〜14により構成されているが、放射角に強い異方性を有した複数のレーザ光源素子を並べて構成する上では、赤、緑、青といった発振波長に依存することなく、いずれの波長の場合でも同様の効果を得ることができる。勿論、半導体レーザ光源に限るものではなく、固体レーザやSHG(Second Harmonic Generation)をレーザ光源としてレーザ光源装置が構成されていても構わない。さらに、前述の通り、ライトパイプ31のアスペクト比(縦横比)はプロジェクタ光学系の要求により種々の値を取り得るが、実施の形態1のレーザ光源装置1は半導体レーザ光源11〜14の発光領域80の長手方向の基準軸AX0に対する角度をライトパイプ31の入射端面の形状に合わせて最適化することができるため、ライトパイプ31の入射端面のアスペクト比によらず、同様の効果を得ることができる。
このように、実施の形態1のレーザ光源装置1の第1の態様では、半導体レーザ光源11〜14を、第1の光源群(半導体レーザ光源11,13)及び第2の光源群(半導体レーザ光源12,14)に分類している。
第1の光源群に分類された半導体レーザ光源11,13の発光領域80における長手方向である第1の長手方向(方位軸AX1,AX3)及び第2の光源群に分類された半導体レーザ光源12,14の発光領域80における長手方向である第2の長手方向(方位軸AX2,AX4)は上述した長手方向配置形態を有している。すなわち、レーザ光源装置1は、ライトパイプ31の入射端面の断面構造との関係において、上記第1の長手方向が上記第1の対角線方向(頂点P0,P2間方向,図4)に一致し、かつ、上記第2の長手方向が上記第2の対角線方向(頂点P1,P3間の方向,図4)に一致するように配置される長手方向配置形態を有している。
したがって、実施の形態1のレーザ光源装置1(第1の態様)は、合成光学素子であるライトパイプ31の入射端面への集光スポットのはみ出しがなく結合効率の点で問題が生じない状態を維持し、かつ、半導体レーザ光源11〜14が有する放射角度の異方性に依存したライトパイプ31の均一化効果の偏りを大幅に改善することができる。
その結果、レーザ光源装置1はライトパイプ31の出射端面から、明るくムラのない出射光(照明光)を得ることができる。
なお、本明細書中の長手方向配置形態である第1の長手方向と第1の対角線方向との一致、及び第2の長手方向と第2の対角線方向との一致とは、正確な一致でなく、多少の位置ズレを許容している。例えば、図4の角度θ57及び角度θ67(第1及び第2の対角線の基準軸AX7に対する角度)が30度である場合、図1の角度θ01及び角度θ04は25度〜35度程度の範囲であれば、上述した効果が十分に期待できるため、一致の範囲に含めても良い。
すなわち、本願明細書における「長手方向配置形態」は、ライトパイプ31の入射端面への集光スポットのはみ出しがなく、半導体レーザ光源11〜14が有する放射角度の異方性に依存したライトパイプ31の均一化効果の偏りを改善することができる範囲であれば、第1(第2)の長手方向と第1(第2)の対角線方向との多少の位置ズレを許容する概念の「一致」を含んでいる。
(第2の態様)
図8は、実施の形態1のレーザ光源装置1の第2の態様である半導体レーザ光源の配列を示した説明図である。
同図に示すように、半導体レーザ光源11A〜14A及び半導体レーザ光源11B〜14Bによって2行×4列のマトリクス状に並べている。すなわち、半導体レーザ光源11A〜14A及び半導体レーザ光源11B〜14B間で垂直方向(Y方向)の配置を変えながら、水平方向の配置を共通にしている。
図8において、図1と同様、半導体レーザ光源11A〜14A及び11B〜14Bそれぞれの発光領域80が黒い長方形で模式的に示されており、長方形の長辺が発光領域80の長手方向を示している。
半導体レーザ光源11A〜14Aはそれぞれ、基準軸AX01に関して左肩上がりの(方位)角度θ01Aを有するように発光領域80の方位軸AX1A〜AX4A(第1の長手方向)が配置されており、半導体レーザ光源11B〜14Bはそれぞれ、基準軸AX02に関して右肩上がりの(方位)角度θ01Bを有するように発光領域80の方位軸AX1B〜AX4B(第2の長手方向)が配置されている。すなわち、発光領域80の長手方向の配置に関し、半導体レーザ光源11A〜14Aは第1の光源群に分類され、半導体レーザ光源11B〜14Bは第2の光源群に分類される。
なお、コリメータレンズ21A〜24Aは半導体レーザ光源11A〜14Aに1対1に対応して設けられ、コリメータレンズ21B〜24Bは半導体レーザ光源11B〜14Bに1対1に対応して設けられる。また、コンデンサレンズ32及びライトパイプ31は図1,図2で示した第1の態様と同様に設けられる。
このように、半導体レーザ光源をそれぞれ同数の第1及び第2の光源群に分け、第1の光源群における半導体レーザ光源11A〜14Aの方位軸AX1A〜AX4A(第1の長手方向)をライトパイプ31の断面長方形の第1の対角線方向に一致させ、第2の光源群にける半導体レーザ光源11B〜14Bの方位軸AX1B〜AX4B(第2の長手方向)を上記断面長方形の第2の対角線方向に一致させている。
したがって、実施の形態1の第2の態様は、図1及び図2で示した実施の形態1の第1の態様と同様の効果を奏し、ライトパイプ31の出射端面から、明るくムラのない出射光(照明光)を得ることができる効果を奏する。
なお、レーザ光源装置とライトパイプとの結合効率を高め、明るさと色のムラを抑える効果が得られる範囲で、レーザ光源素子の個数、配置および角度は任意の組合せを選択し、より詳細な全体のバランス調整をすることが可能である。
このように、実施の形態1の第2の態様では、コンデンサレンズ32の有効領域をより大きく利用することで、装置全体を大きくすることなく、より明るいレーザ光源装置1を得ることができる。
(第3の態様)
図9は実施の形態1のレーザ光源装置1の第3の態様を示す説明図である。同図に示すように、円形状のコンデンサレンズ32との整合性を高めるため、コンデンサレンズ32の中心軸の延長線上の点を中心とした同心円上に6つの半導体レーザ光源11X〜16Xを円形に配置している。
図9に示すように、合計6個の半導体レーザ光源11X〜16Xが、基準軸AX0に関して角度θ01Aあるいは角度θ01Bをなして配置されており、左肩上がりの角度θ01Aの方向(第1の長手方向)をもって配置される光源が3つ(半導体レーザ光源12X,14X,16X)、右肩上がりに角度θ01Bの方向(第2の長手方向)をもって配置される光源が3つ(半導体レーザ光源11X,13X,15X)、それぞれが円周上で交互に配置されている。すなわち、発光領域80の長手方向の配置に関し、半導体レーザ光源12X,14X,16Xは第1の光源群に分類され、半導体レーザ光源11X,13X,15Xは第2の光源群に分類される。なお、コンデンサレンズ32及びライトパイプ31は図1,図2で示した第1の態様と同様に設けられる。
第3の態様においても、図8で示した第2の態様と同様、半導体レーザ光源11X〜16Xの配置により、ライトパイプ31の出射端面から、明るくムラのない出射光(照明光)を得ることができる効果を奏する。
さらに、第3の態様は、断面形状が円状のコンデンサレンズ32の有効領域を最も効率的に利用して半導体レーザ光源11X〜16Xを配置することにより、装置構成の小型化を図ることができる。
(変形例について)
また、本実施の形態1のレーザ光源装置1は最終段に配置されるコンデンサレンズ32の仕様を変更することで、後段に接続されるライトパイプ31や、その他の光学系との整合性を調整することができるが、本発明の主旨を逸脱しない範囲で異なる形態を取ることが可能である。例えば、物理的にはコンデンサレンズ32を含む後段の構成要素を含まない形とし、平行光束を射出する光源装置としてもよいし(第1の変形例)、コンデンサレンズ32までを構成要素とし、ライトパイプ31を含まない形にして、収束光束を射出するレーザ光源装置の形態(第2の変形例)とすることもできる。
(第1の変形例)
図1において、レーザ光源装置1からコンデンサレンズ32及びライトパイプ31を除き、半導体レーザ光源11〜14及びコリメータレンズ21〜24を構成要素として、図4に示すライトパイプ31のように、入射端面の形状は矩形状を呈し、該矩形状によって第1及び第2の対角線方向が規定される端面構造を有するライトパイプ用に、平行化レーザ光L2を照射するレーザ光源装置として構成するのが第1の変形例である。
第1の変形例においても、半導体レーザ光源11,13及び半導体レーザ光源12,14は第1及び第2の光源群に分類され、上記長手方向配置形態を有しているため、コリメータレンズ21〜24より得られる平行化レーザ光L2の光束を集光してライトパイプ31相当のライトパイプの入射端面に入射させる際、第1及び第2の対角線方向と第1及び第2の長手方向が一致するように設定することができる。
その結果、第1の変形例は、実施の形態1のレーザ光源装置1と同様の効果を発揮することができ、第1の変形例のレーザ光源装置から照射される平行化レーザ光L2に対して、図2で示したレーザ光源装置1のように、コンデンサレンズ32及びライトパイプ31相当の構成を設けることにより、明るくムラのない最終照明光をライトパイプ31の出射端面から得ることができる。
(第2の変形例)
図1において、レーザ光源装置1からライトパイプ31を除き、半導体レーザ光源11〜14、コリメータレンズ21〜24及びコンデンサレンズ32を構成要素として、図4に示すライトパイプ31のように、入射端面の形状は矩形状を呈し、該矩形状によって第1及び第2の対角線方向が規定される端面構造を有するライトパイプ用に、集光光L3を照射するレーザ光源装置として構成するのが第2の変形例である。
第2の変形例においても、半導体レーザ光源11,13及び半導体レーザ光源12,14は第1及び第2の光源群に分類され、上記長手方向配置形態を有しているため、集光レーザ光L3の光束をライトパイプ31相当の入射端面に入射させる際、第1及び第2の対角線方向と第1及び第2の長手方向が一致するように設定することができる。
その結果、第2の変形例は、実施の形態1のレーザ光源装置1と同様の効果を発揮することができ、第2の変形例のレーザ光源装置から照射される集光レーザ光L3に対して、図2で示したレーザ光源装置1のように、ライトパイプ31相当の構成を設けることにより、明るくムラのない最終照明光をライトパイプ31の出射端面から得ることができる。
なお、上記では、実施の形態1の第1の態様(図1,図2)を基準として変形した第1及び第2の変形例を示したが、同様にして、実施の形態1の第2及び第3の態様(図8及び図8)を基準として変形した第1及び第2の変形例が実現可能なのは勿論である。
<実施の形態2>
図10はこの発明の実施の形態2であるレーザ光源装置2の全体構成のXZ面の断面構造を示す断面図である。図11は、本実施の形態2のレーザ光源装置2を光軸AX9の方向から視た断面図である。
これらの図に示すように、実施の形態2のレーザ光源装置2は、各々が複数の半導体レーザ光源からなる光源モジュールLM1及びLM2(第1及び第2の光源モジュール)が互いに異なる二箇所に分離して配置され、これら異なる光源モジュールLM1及びLM2からの収束光束がミラー手段(ミラー51)を介して合成される構成である。
実施の形態2では、各々が2×4のマトリクス状に半導体レーザ光源が配列された2つの光源モジュールLM1及びLM2が、それぞれの光軸AX8とAX9を有し、それら両光軸が互いに直角をなすように配置されている。すなわち、XY平面上に配置された半導体レーザ光源11A〜14A及び11B〜14Bからなる2×4構成の光源モジュールLM1(少なくとも一つの第1のレーザ光源)と、YZ平面上に配置された半導体レーザ光源15A〜18A及び15B〜18Bからなる光源モジュールLM2(少なくとも一つの第2のレーザ光源)とから構成される。そして、光源モジュールLM1は光軸AX8を有し、光軸AX8に沿った方向(Z方向)を射出方向(第1の射出方向)とし、光源モジュールLM2は光軸AX8と直交する光軸AX9有し、光軸AX9に沿った方向(X方向)を射出方向(第2の射出方向)としている。
そして、光軸AX8を有する光源モジュールLM1から出た放射光(第1の放射レーザ光)は、1対1に対応して配置されたコリメータレンズ21A〜24A及び21B〜24B(少なくとも一つの第1のコリメータレンズ)によって略平行化されて第1の平行化レーザ光に変換される。その後、第1の平行化レーザ光がコンデンサレンズ33(第1のコンデンサレンズ)によって収束されて得られる第1の集光レーザ光がミラー51の上方(+Y方向)を通過してライトパイプ31に入射する。
一方、光軸AX9を有する光源モジュールLM2から出た放射光(第2の放射レーザ光)は、1対1に対応して配置されたコリメータレンズ25A〜28A及び25B〜28B(少なくとも一つの第2のコリメータレンズ)によって略平行化されて第2の平行化レーザ光に変換される。その後、第2の平行化レーザ光がコンデンサレンズ34(第2のコンデンサレンズ)で収束されて得られる第2の集光レーザ光が、ミラー51で反射されてライトパイプ31に入射する。
これら光源モジュールLM1及びLM2それぞれは、実施の形態1に説明したレーザ光源装置1の半導体レーザ光源11〜14等と同様に、発光領域80の長軸方向の違いにより第1及び第2の光源群に分類される。例えば、図11に示すように、半導体レーザ光源15A〜18Aはそれぞれ、基準軸AX10Aに関して左肩上がりの(方位)角度θ01Aを有するように発光領域80の方位軸(長軸方向,第1の長手方向)が配置されており、半導体レーザ光源15B〜18Bはそれぞれ、基準軸AX10Bに関して右肩上がりの(方位)角度θ01Bを有するように発光領域80の方位軸(長軸方向,第2の長手方向)が配置されている。
すなわち、光源モジュールLM2において、発光領域80の長手方向の配置に関し、半導体レーザ光源15A〜18Aは第1の光源群に分類され、半導体レーザ光源15B〜18Bは第2の光源群に分類される。
一方、光源モジュールLM1においては、図8で示した実施の形態2の第2の態様と同様、発光領域80の長手方向の配置に関し、半導体レーザ光源11A〜14Aは第1の光源群に分類され、半導体レーザ光源11B〜14Bは第2の光源群に分類される。
コンデンサレンズ33,34とライトパイプ31との間にはミラー51が配置される。ミラー51は、光軸AX8を有する光源モジュールLM1からの第1の集光レーザ光の下方に存在するため、第1の集光レーザ光をそのまま直進させ、光軸AX9を有する光源モジュールLM2からの第2の集光レーザ光を反射してライトパイプ31に向かうよう、それぞれの光軸AX8及び光軸AX9に対して45度の角度で設けられている。ライトパイプ31は、光軸AX8上に配置され、その入射端面の長方形の長辺が、光軸AX8と光軸AX9を含む平面とほぼ平行となるように配置されている。
図11に示すように、光源モジュールLM1及びLM2が、光軸AX8を挟んでそれぞれ図のY方向において上下に分かれて配置されている。図11では、光軸AX9に沿った光源モジュールLM2がYZ平面上で2×4のマトリクス状に並んでいる構成が示されているが、光軸AX8に沿った光源モジュールLM1もXY平面上で同様に2×4のマトリクス状に配列されている。光源モジュールLM1及びLM2における半導体レーザ光源の配列は、図8で示したレーザ光源装置1の第2の態様における2×4構成と同様であるため、明るさと色のムラを抑える同様の作用を示す。
光軸AX8より上側(+Y方向)に配置され、第1の射出方向を規定する光軸AX8を有する光源モジュールLM1からコリメータレンズ21A〜24A及び21B〜24Bを通過した略平行光束は、コンデンサレンズ33を通過し、下方のミラー51には当たらずにそのまま進み、ライトパイプ31に入射する。
一方、光軸AX8より下側(−Y方向)に配置された、第2の射出方向を規定する光軸AX9を有する光源モジュールLM2からコンデンサレンズ34を通過した光束はミラー51で反射して光路が折り曲げられ、光軸が光軸AX9から光軸AX8に変換された後、すなわち、射出方向が第2の射出方向から第1の射出方向に変換された後、ライトパイプ31に向かう。前述の通り、光源モジュールLM1及びLM2の各半導体レーザ光源は光軸AX8を挟んでそれぞれ上下に分かれて配置されているため、それぞれの光束は互いに干渉することなく、ミラー51で選択的に光源モジュールLM2からの第2の集光レーザ光を反射させながら効率よく光束の合成をすることができる。
このように、実施の形態2のレーザ光源装置2によれば、互いに異なる箇所に分離して配置された光源モジュールLM1及びLM2からの光束を効率よく合成することができるので、より明るく、明るさや色のムラが少ないレーザ光源装置2を得ることができる。
なお、光源モジュールLM2からの光はミラー51によって反射されることより光軸AX9が光軸AX8に変換される、すなわち、第2の射出方向から90°異なる第1の射出方向に変換される。このため、発光領域80の第1及び第2の長手方向に基づき決定される、ライトパイプ31の入射端面上における集光スポット光の長手方向である第1及び第2の集光長手方向と第1及び第2の対角線方向との一致関係が逆になる。以下、この点を詳述する。
光源モジュールLM1においては、ミラー51による反射はないため、第1の集光長手方向と第1の対角線方向が一致し、第2の集光長手方向と第2の対角線方向が一致する。一方、光源モジュールLM2においては、ミラー51による反射により、第1及び第2の集光長手方向が逆の関係になるため、発光領域80の第1の長手方向に基づく集光スポットの長手方向である第1の集光長手方向はライトパイプ31の入射端面の第2の対角線方向に一致する。同様に、光源モジュールLM2において、発光領域80の第2の長手方向に基づく集光スポットの長手方向である第2の集光長手方向はライトパイプ31の入射端面の第1の対角線方向に一致する。
なお、図10及び図11で示した実施の形態2のレーザ光源装置2では、光源モジュールLM1及びLM2それぞれにおいて、発光領域80の長手方向が異なる第1及び第2の光源群に分類した例を示したが他の方法で分類でも良い。
(変形例)
例えば、光軸AX8を有する光源モジュールLM1に属する半導体レーザ光源は全て同じ方位軸を持って配列された第1の光源群とし、光軸AX9を有する光源モジュールLM2に属する半導体レーザ光源も同じ方位軸を持って配列される第2の光源群とする変形例が考えられる。この構成の変形例は、ミラー51による反射によって、光源モジュールLM1の各半導体レーザ光源に設定した長手方向に基づく集光スポットの長手方向はライトパイプ31の入射端面の第1の対角線方向に一致し、光源モジュールLM2の各半導体レーザ光源に設定した長手方向に基づく集光スポットの長手方向はミラー51による反射によってライトパイプ31の入射端面の第2の対角線方向に一致することになる。
その結果、それぞれ異なる方位軸を持った第1及び第2の集光レーザ光による集光スポットがライトパイプ31の入射端面上で重畳することができ、変形例においても、上述した実施の形態2のレーザ光源装置2と同様の効果を得ることができる。
なお、変形例では、ミラー51によって反射されない光源モジュールLM1の各半導体レーザ光源が第1の光源群となり、ミラー51によって反射されて射出方向が90°変換される光源モジュールLM2の各半導体レーザ光源が第2の光源群となり、第1及び第2の光源群が共にライトパイプ31の入射端面における第1の対角線方向及び第2の対角線方向のうちの一方に共通に設定さる長手方向配置形態を有することになる。
このように、実施の形態2のレーザ光源装置2は、コンデンサレンズ33及び34(第1及び第2のコンデンサレンズ)の集光対象を異なる場所に配置された光源モジュールLM1及びLM2から得られる第1及び第2の平行化レーザ光に分けることにより、コンデンサレンズ33及び34の大きさを必要最小限に抑えて装置の小型化を図ることができる。
加えて、実施の形態2のレーザ光源装置2では、熱源となる光源モジュールLM1及びLM2を2箇所に分けて配置することにより、光源モジュールLM1及びLM2それぞれの冷却を効率よく行うことができる。
<実施の形態3>
図12はこの発明の実施の形態3であるレーザ光源装置3の全体構成のXZ面の断面構造を示す断面図である。図13は、本実施の形態3のレーザ光源装置3を光軸AX9の方向から視た断面図である。図14は、本実施の形態3のレーザ光源装置3を光軸A8の方向から視た断面図である。
これらの図に示すように、実施の形態3のレーザ光源装置3は、実施の形態2のレーザ光源装置2とは異なる配置の光源モジュールLM3及びLM4を備えるものである。実施の形態3では、光源モジュールLM3及びLM4が、それぞれ4×4のマトリクス状に配列された半導体レーザ光源を有し、それぞれの光軸AX8とAX9とが互いに直角をなすように配置されている。
すなわち、XY平面上に配置され、Y方向を配列方向とした4段構成の半導体レーザ光源11A〜14A,11B〜14B,11C〜14C及び11D〜14Dからなる4×4構成の光源モジュールLM3(少なくとも一つの第1のレーザ光源)と、YZ平面上に配置され、Y方向を配列方向とした4段構成の半導体レーザ光源15A〜18A,15B〜18B,15C〜18C及び15D〜18Dからなる4×4構成の光源モジュールLM4(少なくとも一つの第2のレーザ光源)とから構成される。そして、光源モジュールLM3は光軸AX8を有し、光軸AX8に沿った方向を射出方向(第1の射出方向)としており、光源モジュールLM4は光軸AX8と直交する光軸AX9有し、光軸AX9に沿った方向を射出方向(第2の射出方向)としている。
そして、光軸AX8を有する光源モジュールLM3から出た放射光(第1の放射レーザ光)は1対1に対応して配置されたコリメータレンズ21A〜24A,21B〜24B,21C〜24C,21D〜24D(少なくとも一つの第1のコリメータレンズ)によって略平行化されて第1の平行化レーザ光としてミラー52を通過しコンデンサレンズ35に入射する。
すなわち、光軸AX8を有する光源モジュールLM3からの第1の平行化レーザ光は、ミラー52のY方向に隣接する2つの有効エリア間の空間(通過領域)を通過してコンデンサレンズ35に向い、その後、集光レーザ光の光束となってライトパイプ31に入射する。
一方、光軸AX9を有する光源モジュールLM4から出た放射光(第2の放射レーザ光)は1対1に対応して配置されたコリメータレンズ25A〜28A,25B〜28B,25C〜28C,25D〜28D(少なくとも一つの第2のコリメータレンズ)によって略平行化された第2の平行化レーザ光に変換され、さらにミラー52で反射されて反射平行化レーザ光としてコンデンサレンズ35に入射する。
すなわち、光軸AX9を有する光源モジュールLM4からの第2の平行化レーザ光は、ミラー52の有効エリア(反射領域)に当たって反射され、光路が曲げられて光軸が光軸AX9から光軸AX8に90゜変換されてコンデンサレンズ33に向かい、その後、集光レーザ光の光束となってライトパイプ31に入射する。図13の2点破線で示される直線は、配列方向(Y方向)に4段配列されたそれぞれの段の半導体レーザ光源15〜18からの中心光線の振る舞いを示している。
第1及び第2の放射レーザ光が有する異方性は対応するコリメータレンズを通過すると、図3に示したように縦横の偏平が反対になる。よって、発光領域80の長手方向に沿った方位軸と、図13に示すように、鉛直線VX2とのなす角度θ(<45°)を図13に示されるように配置しておけば、ミラー52を通過する光束が横長の楕円状に偏平することができ、ミラー52に設けられたミラーセグメントとなる小ミラー52a〜52dそれぞれの厚み(Y方向の形成高さ)を薄くし、及び小ミラー52a〜52dのうち隣接する小ミラー間の間隔をより近づけて配置することが可能となる。このように、小ミラー52a〜52dそれぞれの厚み及びその形成間隔を狭めても、第2の平行化レーザ光を確実に反射することができる。
同様に、図14に示すように、発光領域80の長手方向に沿った方位軸と、鉛直線VX1とのなす角度θ(<45°)に示されるように配置しておけば、ミラー52を通過する光束が横長の楕円状に偏平することができ、ミラー52に設けられた小ミラー52a〜52dの厚み及び間隔を狭めても、小ミラー52a〜52dのうち隣接する小ミラー間の通過領域を第1の平行化レーザ光が確実に通過することができる。
その結果、コンデンサレンズ35の直径を余分に大きくする必要がなく、2つの異なる光源モジュールLM3及びLM4らの平行化レーザ光を効率よく集光することができる。また、ライトパイプ31は、実施の形態2で説明したライトパイプ31と同じものであるが、ここでは中心軸に対して90度回転させた配置となっている。すなわち、光軸AX8と光軸AX9とを含む平面と、ライトパイプ31の断面の長方形の短辺を含む側面とがほぼ平行となるように配置されている。このようにライトパイプ31を配置することにより、コンデンサレンズ33によって集光された集光スポットが、ライトパイプ31の入射端面上で効率よく結合される。
なお、ミラー52は図13及び図14に示すように横長の短冊状の小ミラー52a〜52dを図示しない構造手段で互いに分離した状態で保持する形態を取っている。
図15はミラーの他の構成を模式的に示す説明図である。実施の形態2のレーザ光源装置2において、図12〜図14で示したミラー52に代えて、図15で示したミラー53を用いても良い。ミラー53に横長の長方形の開口54a、54b、54c、および54dを有しており、開口54a〜54dは光源モジュールLM3からの配列方向(Y方向)に沿った第1列〜第4列の第1の平行化レーザ光を通過するように設けられ、かつ、開口54a〜54d以外のミラー部分によって、光源モジュールLM4の配列方向(Y方向)の第1列〜第4列の第2の平行化レーザ光を反射するように設けられる。
このように、実施の形態3のレーザ光源装置3はコンデンサレンズ35の前段において、ミラー52(53)により、光源モジュールLM4からの第2の平行化レーザ光を反射して反射平行化レーザ光を得ることにより、第1の平行化レーザ光及び反射平行化レーザ光用の1つのコンデンサレンズ35を用い、かつその大きさを必要最小限の大きさに抑え装置の小型化を図ることができる。
さらに、実施の形態3のレーザ光源装置3のミラー52(53)は光源モジュールLM3及びLM4それぞれの垂直方向(Y方向)に沿った配列方向に複数の光反射領域(小ミラー52a〜52d,ミラー53のミラー部分)及び光通過領域(小ミラー52a〜52dが存在しない領域、ミラー53の開口54a〜54d)を交互に形成することにより、1単位構成で複数段構成の光源モジュールLM3及びLM4に対応することができるため、比較的安価な構成で実現できる。
加えて、実施の形態3のレーザ光源装置3における長手方向配置形態は、光源モジュールLM3及びLM4における各半導体レーザ光源の第1及び第2の長手方向がY方向である配列方向(線直線VX1,VX2)を基準として、配列方向に近い45度未満の角度となる配置形態を有している。
このため、ミラー52は小ミラー52a〜52dそれぞれの厚み(Y方向高さ)及びその形成間隔を狭めても、第1の平行化レーザ光を確実に通過させ、第2の平行化レーザ光を確実に反射することができる。同様にして、ミラー53は54a〜54dの厚み及びその形成間隔を狭めても、第1の平行化レーザ光を確実に通過させ、第2の平行化レーザ光を確実に反射することができる。その結果、ミラー52及びミラー53の小型化を図り、第1の平行化レーザ光及び反射平行化レーザ光を受けるコンデンサレンズ35の直径を必要最小限に抑えることができる。
なお、実施の形態3のレーザ光源装置3においても実施の形態2のレーザ光源装置2で示した構成と同様な変形例が可能である。すなわち、光軸AX8を有する光源モジュールLM3に属する半導体レーザ光源は全て同じ方位軸を持って配列された第1の光源群とし、光軸AX9を有する光源モジュールLM4に属する半導体レーザ光源も同じ方位軸を持って配列される第2の光源群とする変形例が実現可能である。
<実施の形態4(プロジェクタ)>
図16はこの発明の実施の形態4であるプロジェクタの構成を示した説明図である。同図に示すように、実施の形態4のプロジェクタ5は実施の形態3のレーザ光源装置3と投光部8とから構成される。
レーザ光源装置3のライトパイプ31の出射端面から出射された照明光は、投光部8にて投光処理される。投光部8は、リレーレンズ36、ミラー54、ライトバルブ60、及び投写レンズ37から構成される。
上述した構成の投光部8において、ライトパイプ31からの出射光(照明光)はリレーレンズ36で加工され、ミラー54で折り曲げられた後、ライトバルブ60を照明する。ライトバルブ60の映像情報により変調されたレーザ光は投写レンズ37によって拡大投射され、スクリーン66上に大画面の映像が提供される。
このように、一般的なプロジェクタ光学系である投光部8とレーザ光源装置3との組合せによって、レーザ光源装置3の特長が活かされ、明るく、さらに明るさや色のムラが少ないプロジェクタを提供することができる。
なお、図16で示した投光部8を、実施の形態1のレーザ光源装置1(第1〜第3の態様)及び実施の形態2のレーザ光源装置2と組み合わせてプロジェクタを構成することができるのは、勿論である。この場合、実施の形態1及び実施の形態2で示した場合と同様の効果を奏し、明るく、さらに明るさや色のムラが少ないプロジェクタを提供することができる。
なお、半導体レーザ光源の配列や個数は実施の形態1〜実施の形態3で示した配列等に限らない。楕円状の集光スポットの長軸が、ライトパイプ入射端面の対角線AX5、AX6とほぼ一致する向きにそれぞれの半導体レーザ光源を配置することができれば、すなわち、複数の半導体レーザ光源を第1及び第2の光源群に分類することができれば、半導体レーザ光源は何れの個数や配置であってもよく、例えば光軸と垂直方向に段差がついた階段状の面に半導体レーザ光源が配列されていても構わない。
また、ライトパイプ31の入射端面の断面形状が長方形状の場合を示したが、正方形状を含む矩形状が入射端面の断面形状の場合においても、本願発明を適用することができるのは勿論である。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
1〜3 レーザ光源装置、11〜14,11A〜14A,11B〜14B,11C〜14C,11D〜14D,15〜18,15A〜18A,15B〜18B,15C〜18C,15D〜18D,11X〜16X 半導体レーザ光源、21〜24,21A〜24A,21B〜24B,25〜28,25A〜28A,25B〜28B コリメータレンズ、31 ライトパイプ、32〜35 コンデンサレンズ、51〜53 ミラー、80 発光領域、AX0 基準軸、AX1〜AX4,AX1A〜AX4A,AX1B〜AX4B 方位軸。

Claims (7)

  1. 入射端面より入射した光束を合成する合成光学素子用のレーザ光源装置であって、前記合成光学素子は、入射端面の形状は矩形状を呈し、該矩形状によって第1及び第2の対角線方向が規定される端面構造を有しており、
    各々のレーザ光の放射角に異方性を有する複数のレーザ光源と、
    前記複数のレーザ光源に対して1対1で配設され、前記複数のレーザ光源から射出された放射レーザ光を平行化して平行化レーザ光を得る複数のコリメータレンズと、
    前記平行化レーザ光の光束を集光して集光レーザ光を得るコンデンサレンズと、
    前記集光レーザ光の光束を入射端面に入射する、前記端面構造を有する前記合成光学素子とを備え、
    前記複数のレーザ光源は第1及び第2の光源群に分類され、第1の光源群に分類された各レーザ光源の発光領域の長手方向である第1の長手方向、及び前記第2の光源群に分類された各レーザ光の発光領域の長手方向である第2の長手方向は長手方向配置関係を有し、
    前記長手方向配置関係は、前記合成光学素子の前記端面構造との関係において、前記合成光学素子の入射端面及び前記複数のレーザ光源の発光領域それぞれを基準面として平面視した場合、前記第1の長手方向が前記第1の対角線方向に一致し、かつ、前記第2の長手方向が前記第2の対角線方向に一致するように配置される関係を含む、
    レーザ光源装置。
  2. 請求項1に記載のレーザ光源装置であって、
    前記コンデンサレンズの断面形状は円状を呈し、
    前記複数のレーザ光源は、前記コンデンサレンズの中心軸の延長線上の点を中心とした同心円上に配置されることを特徴とする、
    レーザ光源装置。
  3. 請求項1記載のレーザ光源装置であって、
    前記放射レーザ光は第1及び第2の放射レーザ光を含み、
    前記平行化レーザ光は第1及び第2の平行化レーザ光を含み、
    前記集光レーザ光は第1及び第2の集光レーザ光を含み、
    前記複数のレーザ光源は、
    第1の射出方向に沿って前記第1の放射レーザ光を放射する少なくとも一つの第1のレーザ光源と、前記第1の射出方向と異なる第2の射出方向に沿って前記第2の放射レーザを放射する少なくとも一つの第2のレーザ光源とを含み、前記少なくとも一つの第1及び第2のレーザ光源間において前記第1及び第2の光源群に分類され、
    前記複数のコリメータレンズは、
    前記少なくとも一つの第1及び第2のレーザ光源に対して1対1で配設され、前記第1及び第2の放射レーザ光を平行化して、前記第1及び第2の平行化レーザ光を得る、少なくとも一つの第1及び第2のコリメータレンズを含み、
    前記コンデンサレンズは、
    前記第1及び第2の平行化レーザ光の光束を集光して前記第1及び第2の集光レーザ光を得る第1及び第2のコンデンサレンズを含み、
    前記レーザ光源装置は、
    前記第2の集光レーザ光を反射して、前記第2の集光レーザ光の射出方向を前記第2の射出方向から前記第1の射出方向に変換するミラー部をさらに備える、
    レーザ光源装置。
  4. 請求項1記載のレーザ光源装置であって、
    前記放射レーザ光は第1及び第2の放射レーザ光を含み、
    前記平行化レーザ光は第1及び第2の平行化レーザ光を含み、
    前記複数のレーザ光源は、
    第1の射出方向に沿って前記第1の放射レーザ光を放射する少なくとも一つの第1のレーザ光源と、前記第1の射出方向と異なる第2の射出方向に沿って前記第2の放射レーザを放射する少なくとも一つの第2のレーザ光源とを含み、前記少なくとも一つの第1及び第2のレーザ光源間において前記第1及び第2の光源群に分類され、
    前記複数のコリメータレンズは、
    前記少なくとも一つの第1及び第2のレーザ光源に対して1対1で配設され、前記第1及び第2の放射レーザ光を平行化して、前記第1及び第2の平行化レーザ光を得る、少なくとも一つの第1及び第2のコリメータレンズを含み、
    前記レーザ光源装置は、
    前記第2の平行化レーザ光を反射して、前記第2の平行化レーザ光の射出方向を前記第2の射出方向から前記第1の射出方向に変換した反射平行化レーザ光を得るミラー部をさらに備え、
    前記コンデンサレンズは、前記第1の平行化レーザ光と前記反射平行化レーザ光との光束を集光して前記集光レーザ光を得る、
    レーザ光源装置。
  5. 請求項4記載のレーザ光源装置であって、
    前記少なくとも一つの第1及び第2のレーザ光源はそれぞれ前記第1及び第2の射出方向双方と垂直な配列方向に沿って複数段構成で配置され、
    前記ミラー部は前記配列方向に複数の光反射領域及び光通過領域を交互に形成することにより、複数段構成の前記第1の平行化レーザ光を通過させるとともに、複数段構成の前記第2の平行化レーザ光を反射して前記反射平行化レーザ光を得る、
    レーザ光源装置。
  6. 請求項5記載のレーザ光源装置であって、
    前記長手方向配置関係は、前記第1及び第2の長手方向が前記配列方向を基準として45度未満の角度となる配置関係を含む、
    レーザ光源装置。
  7. 請求項1から請求項6のうち、いずれか1項に記載のレーザ光源装置と、
    前記レーザ光源装置における前記合成光学素子の出射端面からの照明光を光源として投光処理を行う投光部とを備えた、
    プロジェクタ。
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